温水プールでグルグル再び

09年12月21日:記
20日の日曜日はどう考えても海でのパドリングは無理。まして海でロールなんてできっこない(やろうと思えばやれるが、覚悟がいる)ような寒波が南下。もうそろそろスキーシーズンへ突入しろといわんばかりである。

でも今年最後にロールの成果を確認しておきたい、ということでカフナユーザーのYoshidaさん、オオタガキさんを誘って栃木の温水プールまで遠征に出かけた。今回は自主練習である。リバー艇を2艇借り、カフナを1艇プールに持ち込んで実際にロールしてみよう、という計画である。実施に海ではカフナでロールしなければならない場面というのは想定できない。それだけ安定したカヤックだし、カフナでひっくり返る可能性があるような状況下で海には出ていってはいけない。ではカフナが鈍重なカヤックかといえば、そんなことはない。ウィスパーが登場してから見た目に惚れてウィスパーを求める人が多いようだが、どっこいカフナはトータルバランスに優れたカヤックであり、他のフネに乗れば乗るほどカフナのいいところが強調されてくるという名艇と言える。我々3名はそういう意識のもとでカフナを使っているつもりである。

能書きはともかく、なぜ安定したカヤックのカフナを温水プールへ持ち込んだかというと、温水プールへのカヤック搬入口(もちろん人間が出入りする場所ではない)から入れられるのはカフナしかなかったからである。私のカサラノやYoshidaさんのK1ではまず入らないと踏んだのである。普段ロールなんてしないカフナでロールしてみたらどうなるか、果してロールできるのか、というのが課題である。

今回の栃木までの交通機関は私の車。7時集合でほぼ9時に現地に到着し、寒空の中でカフナを組む。船体は私のカフナだが、少しでもロールしやすいようにYoshidaさんがお持ちのサイブレイスバーを入れたハイブリッドカフナを何とかプールに搬入し、自主練習開始。まずリバー艇で左右のロールを確認して、カフナでロールしてみる。CtoCのショートロールでは最後の最後で艇が返らない。何度か試してみるが、かなり困難に見えた。

プールでロール風景


午後、Yoshidaさんとロングロールでカフナを起こしてみる。ロングロールならば何とかロールできる。ショートロールでカフナを返すことはほぼ諦めた。海でも、確実なロングロールでカフナを返した方がよく、欲張ってショートで上げてみようと考えない方がよさそうだ、というのが結論である。ショートロールのCtoCで上がってしまうカサラノとはロールのしやすさが格段に違う。

ということで、もうリバー艇で試してみるべきロールもなさそうだし、午後もあっという間に時間が過ぎてしまったので終了時間少し前にカフナを外に出し、半ば濡れた状態で撤収、帰路についた。帰りの高速も渋滞なく順調に7時着。

今年はロール練習を頑張ったおかげで、かなりロールに自信がついてきた。これでしばらくカヤックからは離れ、スキーシーズンへ入ろうと思う。カヤックに比べてあんまりテンション上がらないけど・・・

この日のロール動画は
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