当たった優待チケットで焼額山

今シーズン、優待チケットの当たり年だった。夏油高原スキー場の優待チケットは未だ利用できていないが、その後申し込んだ志賀高原焼額山の優待チケットが2月後半に届いていた。

本当は平日スキーにしたかったところだが、残念ながら14日月曜日の予報が全国的に悪いので、やむなく日曜日に現地に向かった。女房連れということもあって、日曜日朝に出るのは避け、土曜日午後に長野まで移動してホテル泊し、日曜日朝に志賀高原に上った。

週末がかなり暖かかったので、志賀高原への国道292号の路面はほとんど雪が消えていた。いつもかなり神経をとがらせて走行しないと危険な道路だが、路面に雪がなければ安心。
もう一番下のサンバレースキー場や丸池スキー場は閑散としてきていて、まもなくクローズになりそうな気配。雪があっても最下部のスキー場は修学旅行など団体が入らないと早々に閉じてしまう。

車で長野あたりから日帰りスキーに来る人たちが目当てにするのは一ノ瀬周辺のスキー場から奥志賀高原に至るスキー場である。高天ケ原スキー場あたりから道路脇の駐車場がだいぶ埋まっているのが見え、少し不安になる。だがギリギリでプリンスホテル南館に駐車でき、目の前の第2ゴンドラを使って山頂に行かれる条件をゲットした。

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岩菅山(右ピーク)と裏岩菅山(左の平らなピーク)

焼額山スキー場はゴンドラ2本、リフト3本あるが、従業員のコロナ罹患によって人員が不足したという理由でリフト2本は動かしていない。これは平日だけかと思いきや土日も動かしていなかった。ゲレンデボトムにある3つのプリンスホテル(西館・南館・東館)前からそれぞれ出ているリフトとゴンドラを使えば、一応全山のコースが滑れるレイアウトになってはいるが、西武系のスキー場のここ20年間の傾向としてリフトを撤去する傾向が強く、その姿勢が表れていると言ってもいい。妙高杉ノ原スキー場などは惨憺たる状況になっているということだ。動かしているリフト1本は第2高速リフトというクワッドリフトで、このリフトがないと一ノ瀬スキー場方面との行き来もできないし、焼額山の南方面のコースが何本か滑れなくなるので不可欠である。地形図を見ると焼額山スキー場には過去に存在した7〜8本のリフト線が描かれているが、間引きに間引いてしまった結果が現状である。

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標高2000mの滑り出しにて

そうなると、土日の午前中は殺到した客がゴンドラ乗り場に並ぶことになるので、ゴンドラ待ち時間が20分くらいになる。ゴンドラは第2が6人乗り、第1が8人乗り。第2ゴンドラ最初の1本でかなり待たされた。しかもこの6人乗りゴンドラは他の西武系スキー場のゴンドラと同じだが、スキースロットにテールが太い板(110mm以上)は入らない。私のK2ピナクル95はテールが119mmなのでゴンドラ内に持ち込むしかない。不便極まる。かぐらスキー場の同型ゴンドラはスキースロットに改造を施しているので、そのくらいはできそうなものだが、いまだカービングスキーも入らないのはどうしたものか。

文句ばかり書いてしまったが、標高2000mの焼額山山頂直下までゴンドラで上がれば、雪質はかなりいい。ゴンドラに再び乗ると待ち時間がもったいないしスキーの脱ぎ履きに時間もかかるので、リフトに乗るべく移動。2本ほどリフトに乗った後に待ち時間が減ったゴンドラに移動して、山頂から第1ゴンドラ方面に滑走。その後女房と別れて最大斜度39度の「ヤケビウォール」を滑ってみた。新雪滑降だったら多分気持ちがいいのだろうが、気温上昇中のシャバ雪でコブが多くしかもねじれた急斜面では滑りにくい。転倒して滑落するとかなり危険なコースなので慎重に滑って事無きを得たが、何度も滑ろうとは思わないので次はオリンピックコースへ。こちらは最大斜度31度でフラットな広い斜面なので安心して滑れる。しかし油断したのか下部で雪にスキーをとられて後傾になってしまい転倒。ひっさしぶりに大きめな転倒をした。
お昼近くになるとゲレンデボトムではストップ雪があらわれて板が走らず前のめりになる。

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「ヤケビウオール」を下から見上げる

女房と合流して、ゴンドラに乗って山頂からリフト方面へ流れて昼食。だいぶ汗をかいた。高いゲレンデ食堂で食事をしたらやる気がだんだん失せてきて、女房は何でもないところで転倒するので休んでもらって私だけでゴンドラ1本、リフト1本乗って終了。14時30分。

滑走距離は18km、最高速度は42.4km、リフト乗車回数は8回。滞在時間は5時間程度だが、優待チケットなのでもったいないとは思わない。焼額山のような大きめのスキー場でも数時間で飽きる。
結論。志賀高原は全山滑らないと面白くはない。
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もう正に今の気分!冬よ、逃げないで・・

のどが渇いたので、発哺温泉とジャイアントスキー場の間にある清水公園へ。かろうじて除雪され、雪の壁で囲まれてはいるが、壁を乗り越えてみたら清水が湧き出ているところが1カ所だけ露出していたので、水筒に水を汲んでいく。冷たくて癖がなく美味しい水。
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夏は右の標柱下から清水がこんこんと湧き出ている。手前に雪が割れている箇所あり、水を汲めた

帰りの高速は関越道で大きな渋滞ができていたので、北関東道まわりで東北道の事故渋滞を避け、午後9時帰宅。
動画も撮るには撮ったのだが、ろくなものが無かったので割愛。