仕事山行・谷川岳

週間天気予報では雨という最悪の予報だったが、現地に行ってみると土曜日午後から晴れたようだった。非常にラッキー。

いつもなら登山口近くで前日幕営だが、幕営に必要な水、トイレが確保できそうもないので、この日は湯桧曽の素泊まり3,000円の宿、「
スキーヤーズプレイス」に投宿。主宰する龍太郎さんは競技スキーからバックカントリーに入っていったバリバリのスキーヤー。職場の同僚の親戚でもあり、今年初めに紹介されていた。大変親切にしていただき、来シーズンのスキーはここへも来て滑ろうと思っている。

さて、日曜日は午前中勝負の天候なので、省力化(あるいは横着)してロープウェイを使う。ロープウェイが上を通っているのに索道下の登山道を歩く、というのは大変難しい。誘惑には勝てないのである。


天神平からの谷川山頂はとても近く見える

で、天神平の標高1300mちょっとから歩き始める。天神尾根から山頂にアプローチするのはもうずっと以前にスキーを履いて登り、広い大斜面と熊穴沢からデブリの中をドロップインして以来。無雪期に登るのは実は初めてだったりする。

さすが百名山で登山道は整備されており、順調に高度を稼いで標高差600mを約2時間で登頂。肩の小屋直前には雪田を直登する箇所もあった。久しぶりの雪。雪があると何だか嬉しい。若者たちは雪慣れしていないのでおっかなびっくりだが、私は雪田・雪渓歩きは大好きである。ヒザに来ないのも嬉しい。


トマノ耳から西方面の稜線を眺める

トマノ耳、オキノ耳をとりあえず踏んで、周囲を見渡すと遠くの山々まで一望である。清水峠や白毛門まで馬蹄形縦走してみたいものである。
登山道にブヨが大量発生しているのがいただけない。腕を何箇所も噛まれ、ズボンの間から入り込んだ奴がふくらはぎまで噛んでいった。熊穴沢避難小屋の休憩では発狂したくなるほどたかってきたので、天神平まで慌てて退避する。


トマノ耳からオキノ耳


群馬側は厳しい岩と谷(マチガ沢だと思う)

下りもロープウェイ。降りてから一ノ倉沢まで車道歩きをするので、また軟弱な下山になったが、これも中年の私にはあり難い救いである。が、3kmほど車道をバスの発車時刻を気にしながら歩くのはきつかった。

何とか15時のバスに間に合い、上毛高原までバス移動、その後新幹線でビューッと移動して18時には自宅に着いた。前日夜に自転車屋からスポルティーフ完成の一報が入っていたので、なるべく早く引き取りに行きたかったのである。ヘロヘロになりながら自転車を引き取った。自転車のことはまた別のエントリで。

実は月曜日、朝から疲れがどっと出ていた。昼過ぎにはあちこち筋肉痛に加え、日焼けした首筋などヒリヒリしている。それでも夕方スポルティーフに少し乗った。嬉しくてたまらんぜよ・・