温水プールでグルグル

09年12月7日:記
効率良くロール練習したいと思い、思い切って栃木のカヤックスクール、
カエルアドベンチャーさんの温水プールでの講習に申し込んだ。カエルさんは9月の粟島ツアーの時に交錯している。日程が近くなってからの申し込みだったが、カエルの主宰齋藤さんが快諾してくれ、日曜早朝から電車で栃木県中部のさくら市は氏家(宇都宮の3つ福島寄り)まで移動した。


朝の氏家駅(この他のロール証拠写真はありません)

電車を調べたら、新幹線を使っても使わなくても大した時間の違いはなく、そのくせ料金は倍になるというエリアだと解った。上野から快速「ラビット」に乗れば速く、しかもSuica使用エリアである。朝6時30分に最寄り駅を出れば9時に氏家駅に到着する。帰りも渋滞知らずだし、いいことずくめである。

さて、この日のロール講習および自主練習参加者は7名。いずれも初対面、リバーカヤッカーたちであった。カエルさんはリバーカヤックが得意なスクールなので自然そうなる。それぞれのスキルはかなりマチマチ。ばりばりのフリースタイラーでカヤックで側転(なんて言うマニューバーなんですかね?動画で見たことはあるが、わしらシーカヤッカーには無縁の動きでした)しちゃう人もいれば、ロール講習自体が初めてという人もいた。

午前10時から自己紹介をした上で練習開始。当然温水プールなので長さ2m程度のポリエチレンのリバー艇である。カフナだったら持ち込めないことはなさそうだが、事前に洗浄しておかないといけないし、プールサイドで組み立てるのは何となく間抜けで、しかもプールを専有してしまう。家から持ってきたのはパドル2本(平パドルとグリーンランドパドル)と水着類と鼻栓のみである。最初は素直にプールの縁でヒップフリックの練習をしたりパドルフロートを使ってロールの入口練習をしていたが、久しぶりにCtoCロールの説明を受けていたらだんだんロールエイドなしでやりたくなってきた。先走ってロールしてしまう。何とリバー艇は簡単に上がるので驚く。何度か続けていたが、齋藤さんから少しアドバイスを受けてますます楽になってきた。

事前に吐月工房さんからリバー艇はシーカヤックよりロールしやすいので、力技にならない基本に忠実なゆったりロールを心がけなさいとアドバイスをもらっていたので、特にセットから最初のCに至るスイープの力を完全に抜いてやってみる。楽に成功する。やはり、ロールは力ではない。的確な場所にパドルブレードを持っていって、ヒップフリックすると同時に一瞬だけ水を押さえればいいのだ。その後午前中はCtoCとショートスイープロールのの洗練に努めた。CtoCは最初のCまでの頭の位置をなるべく水面と同じにし、2度目のCの時に目線を最後まで水中に置いておくことが成功率をグッと高めた。百発百中である。

午後の部。もう完全自主練習である。平パドルでのロールがだいぶ楽になったので、グリーンランド(以下Gと略す)パドル・クラトワを持ち出す。Gパドルでのロングロールは当然楽で、ショートロールも楽になった。他の参加者の中で左ロールに挑戦している人がいらしたので、試しに平パドルで左ショートロールを試してみる。何度かの失敗の後、なんと左でも上がってしまった。コツが解るとあとはほとんど成功する。Gパドルでも左が成功してしまった。これは思わぬ収穫。左もなるべく力技にならないように心がけて練習していたら、精度はかなり上がった。

リバーカヤッカーには木製のGパドルがとても珍しいようで、「これはなに?パドルですか?」と問われる。ブレードが広く短いパドルを普段使いにしているリバーカヤッカーには、シーカヤック用のブレードの狭いパドルでもロールができることが興味深いようで、違いを実感した。

だんだん集中力もなくなってきたので、遊びながら練習する。Gパドルを右手に持ってひっくり返り、パドルの浮力は使うが腰だけで艇を返すシャフトロールで遊んでみる。何と成功。でもおそらく長くて重い自艇ではこうはうまく行かないだろう。リバー艇ならハンドロールもできるかも、と思ってトライしてみたが、さすがにハンドロールはできなかった。

一日中ロールしてもう限界に近づいてきたので(もちろん、ずっとロールしていたわけではなく、ジャグジーでマッタリしていた時間もある)、時間前にひと通り復習して早めにおしまいにする。

帰りは齋藤さんに駅まで送ってもらい、参加者の女性KBTさんと再び快速ラビット号で東京に向かう。このロール練習が自艇でのロールにどれだけ反映できるかはわからないが、かなりいい勉強にはなった。シーカヤックでリバー艇くらいロールができたら楽しいだろうなあ・・
ちょっと自信を深めたので、早くカサラノで試してみたいし、ひょっとするとカフナでもロールできるかも・・などと考えている。

それにしても、翌日でも塩素臭が鼻から抜けない。当日は体も楽だったのだが、翌日になって体全体がダルイ。ロールのしすぎでヒザや腰が擦れて痛い。「ロールのやりすぎに注意しましょう」である。