豪雪の上越・菱ヶ岳ツアー

世間は2月9日〜11日にかけて3連休ということで、関越道方面の激しい渋滞が予想される。本当は東北道方面でステップソールを使って安全な山へ行こうと思っていたのだが、どこの山域を想定しても東北道方面では静かなステップソール向きのルートが自分では思いつかない。メジャーどころになるか、過去に行ったことがあるルートになるか、二択になってしまう。もっと発想を自由にして研究しないと新規開拓は難しい。

なんだか一人で彷徨うのも寂しくなってきて、知人が参加するインフィールドの菱ヶ岳ツアーに急遽参加することにして、仕事が終わった土曜日夕方から上越方面に向かった。しかしこの土曜日は東京で朝から降雪があり、夕方までに高速道路が閉鎖になる可能性もあった。幸い、積雪は大したことなく、順調に走ることができた。

高速料金が安くなるウィンターパスを直前に申し込んで、首都高→東北道→圏央道→関越道と乗り継いでいく。最近定番になりつつあるルートだが、ボーッとしていると鶴ケ島JCTで乗り過ごしてしまう。意識してまちがえないように関越道に乗って、六日町インターまで。六日町から国道253号線を使って十日町を経由して松代(まつだい)の道の駅まで行って仮眠するつもりである。しかし六日町インターから前の車に続いて253号の旧道へ入ってしまい、ムイカリゾートスキー場で旧道が冬季閉鎖になっていることに気づく。戻ってぐるっと回って、新道を見つけて十日町方面へ。魚沼丘陵を貫く新道は部分的に供用されている自動車専用道で、最短で行かれるのだが人里から離れているので暗くて積雪もあるので慎重に運転する。22時近くになって松代の道の駅に到着。ほくほく線の駅が併設され、コンビニもあってとても便利だ。標高は低いが気温は低く、分厚いシュラフにくるまっても寒かった。

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道の駅 まつだいふるさと会館(左奥が駅改札)

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それなりに降った

明けて10日の日曜日、ゆっくり準備して集合場所のキューピッドバレイスキー場に向かう。虫川大杉駅から長野県境に向かっていくが、昨年3月にステップソールで単独行をして以来となる。ずっと雪は降り続き、スキー場に近づくにつれ斜度も出てくるので先週の志賀高原でのことが思い出され、慎重に運転する。8時15分に駐車場に着いたら、駐車場は満杯だった。ツアーが終わって戻ってきたら温泉施設の前の駐車場まで一杯だったから、相当多くの客が押し寄せていたようだ。

センターハウスでガイドの中野さんたちを待ち、9時に合流。早朝に東京を出発したU氏が若干遅れたが、ゲスト6名が揃い、装備チェックしてゴンドラへ。10時からハイクアップ開始して、まずは県境稜線へ。新雪が深いので1時間かけて稜線に上がり、菱ヶ岳山頂南部の平坦地へ滑り降りるが、最初急斜面なのにスキーが落ちていかないし、深さでスピードが出ない。少し緩斜面になるとストップしてしまう。

最初暑くてシェルのピットジップを開けたのだが、シェルの下に着ていた化繊綿のインナーをスライダーが噛んでしまい、インナーの布を裂いてしまった。柔らかい衣類を着たままジッパーを開閉するのは危険だ、ということを今さらながらに学習する。こんなに降雪がひどくなくて寒くなければ、違う衣類を着てきたはずなのだが・・

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サブリーダーS氏

11時30分ころから再び菱ヶ岳山頂に向かい、ほぼ12時に山頂部到着。稜線や山頂は風が強くて、シールを剥がしたらまずは移動する。ここも雪が深過ぎてスピードが乗らない。ほぼ脚の入れ替えだけ。これでは雪に埋もれた国道沿いに良い斜面を探して下っていくのも困難なので、ゲレンデに出やすい場所として最初に登ってきた稜線へ登り返して滑ることになった。残念だが、雨のように雪が間断なく降り続き、ヘルメットの上にも数センチ雪が積もるようでは身動きが取れない。

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ブナの木と一体化する

約1時間かけて最初に登った稜線に登り返し、登ってきたライン沿いにある程度滑り降りてからもう一度登ったラインを使って登り返し、尾根沿いに滑り降りてほぼ14時30分にゴンドラ降り場へ戻る。ゲレンデを下っていくが、視界が良くなく、コース脇の新雪に少し入ったら足を取られて前転してしまった。ゲレンデ外では一度もコケなかったのにゲレンデでコケてしまうという失態。起き上がるのも大変な雪深さで、ゲレンデ外でコケたら相当体力を消耗したなと思う。15時、ボトム到着。結局、トレースをみるとゴンドラ降り場から大きくUの字を描くように菱ヶ岳山頂を往復したことになる。ゲレンデは家族連れなどで大変にぎわっていた。

ゲレンデ併設の「ゆきだるま温泉」(600円)に入って身体を温めるが、風呂もゲレンデ並に混んでいた。どうせ関越道は激しく渋滞する時間に差しかかっているので、253号線で六日町方面に戻りながら松代の道の駅で休憩、六日町インターで関越に乗ってから塩沢石打SAで夕食&休憩。高速に乗ると六日町あたりからゲレンデのナイター照明がまぶしい。石打丸山と舞子リゾートのナイター照明が高速の左右に見える。ナイタースキーなんてずいぶんやってないぞ。でもあまり滑っている人はそう多くなさそうだ。塩沢石打SAで9時近くまで時間を潰したが、水上から赤城あたりまでの長い渋滞が解消しない。しかたないので水上インター手前の下牧PAで仮眠する。2時間くらい寝れば解消するだろうと思って寝て起きたら翌日の3時近くになっていた。もちろん、渋滞は解消し、狭いPAに停めた車もほとんどいなくなった。順調に早朝の高速を南下して、東京に近づいたらまた雪が降ってきた。

菱ヶ岳ツアーの動画(iMovieで作成、約2分30秒、380MB)
今回、動画は2つのソフトで作成してみた。ソフト・アプリには一長一短があるが、一本だけ残した。