初夏のような内房沿岸・新装備のインプレッション

セタス今年初めてのBKP(バックカヤックパッキング)ツーリングとして、内房の保田海岸から上総湊まで北上した。

試してみたいカヤックパックの運搬方法があったので、気合が入れば房総まで電車で向かおうと思っていたが、結局車で向かってしまった。そして、カメラを忘れてしまった。画像はこのエントリにはない(その後オオタガキ氏から写真を頂き、使わせていただきました)。

集合してみると新旧フェザークラフトユーザーが11名。関東にもこんなにユーザーがいたとは!普段一緒に漕いでいるYoshidaさん(K1&カフナユーザー)、昨年秋に内房・外房プライベートツーリングでご一緒したオオタガキさん(カフナユーザー)も一緒であり、久しぶりにお会いするパワーパドラーのサトウさん(カフナユーザー)ともお会いできた。特にオオタガキさんは年末から体調を崩されて入院生活を送って後の復活ツーリングである。再びご一緒できたことが何より嬉しい。

いつになく多い参加者

カヤックが多いと壮観です

竹岡の白狐川の桜

さすがにカサハラ氏を含めて12艇でのツーリングとなるとそれなりに出艇までに時間もかかる。今回は帰りに電車を使うので重量の軽いカフナを組み立てたが、スターンセクションのデッキバーが経年使用で外れてしまっていた。カサハラ氏がその場でワッシャを噛ませて修理してくれた。そして、今回は新しい
ダブルコーティングのシーソックを試しに使わせていただく。ゴワゴワ感が強いが、ペダルを踏む感覚が大きく変わったようにも思えなかった(ただし、ラダーをつけて操作していたわけではない)。耐久性が増したとのことで、それを取るか、価格を取るか、難しい選択になりそうだ。

さらに、今日のカフナにはカサラノ用に購入した
スケッグを装着してラダーなしで漕いでみた。きちんと装着すれば海藻の上を何度も通過してもズレることはなかったし、追い風や斜め後方からの風に対してウェザーコッキングが抑えられ、大変使い勝手はよさそうだ。リーンすればそれなりに進路が変わる。次回カサラノで使用してみて、もう少し詳細に体感してみたいと思う。良さそうなら今年はカサラノにはスケッグでなるべく漕いでみたい。

さて、撤収してから駅までのでかいパックの運搬方法である。カフナ(16Kg)くらいの重量ならいわゆる
ストロングスタイル(背負い)が一番早いのだが、今回は折り畳み式のスケートボード(STOWBOARDを潜ませてきた。折り畳めばフェザークラフトのカヤックパックの外ポケットにピッタリ入るサイズである。重量は3kg弱。耐荷重は90kg。折り畳みカヤックに折り畳みスケートボード。いいコンビではないか。


STOWBOARDにパックカートを乗せて上総湊駅へ。脇にさしたクラトワで舵取り。
パドルに引っかかっているレジ袋はツーリング中の獲物(海上のゴミ)

結論としては運搬の補助には十分なる。パックを乗せて平坦なアスファルト上を押す分には、純正パックカートなどよりも滑りがいい。緩い下り坂だと相当早足で歩かないとボードとパックが先行してしまうくらい。ただ、スケートボード上にパックをしっかり据え付けるのが大変であり、今回のようにパックを縦にしてただ乗せて押し歩くだけでは、パックの中の船体布やフレームがだんだんとズレてきてバランスが崩れ、カーブなどを曲がりにくい。また踏切などでレールの間にタイヤがはまることもあり、段差に対して強いわけでもない。もう少しボードへの乗せ方を工夫すれば、階段以外の場所で十分役立ちそうだ。

結局上総湊駅で乗った電車は17時15分。今までになく遅い電車だ。しかし日も延びたのでまだ明るい。保田海岸で皆さんに挨拶して、帰路につく。アクアラインはトンネル部分が渋滞して通過に30分以上かかるようだ。館山道・京葉道路を千葉まで走り、東関東自動車道経由で19時30分帰宅。何とか1時間30分で帰ってこれた。