ロール練習

朝から内房へロール練習に行ってきた。気ままな単独練習であり、写真を撮ってもあまり意味がないので今回も写真ナシ。

いつものところで起こる朝の渋滞をくぐり抜けて京葉道路経由で保田へ。
クルマの陰でカサラノを組み始めるが、クルマが発する熱でかなり暑い。ゆっくり組み立てたつもりだったが、できてみると久しぶりにバウのセンターがズレていた。気持ち悪いので組み直そうかと思ったが、より暑くなるのは知れているのでパス。

組み上がる頃に南西風が強くなってきた。5m以上ある。鋸山が落ち込む明鐘岬の入り江でロールするつもりなので少々波が荒いが漕ぎ出る。少し沖に出てみると、白波も立つ状況。とりあえず明鐘岬まで3km弱漕いでいくが、風波のうねりが結構高く、頭くらいの高さのものも時折押し寄せてくる。岸近くの磯場では三角波も立っている状況。カサラノの操船練習になるなぁと思いつつ、明鐘岬の入り江へ。さすがに入り江の中は静かだが、西方向に開けている入り江なのでそれなりのうねりは来るし、オンショアの風で漕いでいないと岸に引き寄せられてしまう。

せっかくここへ練習しに来たので、ロール練習開始。スカリングレスト、バランスブレイス、持ち替えロール、スタンダードロール(すべて右)の練習をする。持ち替えロールの成功率がかなり高くなっているので失敗しても沈脱はさすがにしなくなったが、ネット動画で学習したつもりのスタンダードロールが思うようにきれいに上がらない。一応成功はするが、ヌルッと力を使わずに上がるにはまだまだ修業が必要なようだ。顔の向き、パドルの持ち方と位置をもう少しブラッシュアップさせないと・・

バランスブレイスやスカリングレストはこの夏の収穫で、先日試してできたバランスブレイスからヒップフリックで上がるのは非常にスムーズにできるようになった。ただ、リジッド&平パドルでは上がる左ロールや、天地左右が混乱するバックスイープロール、バランスブレイスの発展形であるバタフライロールなどを試すことはできなかった。自分の目標としては寒くなる前に右ロールの精度を上げ、反り起き系と前屈系のロールがきちんとできるようになりたい。

自分が望んでいたほど何回も回ることはできず、だんだん南西風が強くなってくるので入り江を離れ、ゆっくり出艇地へ戻る。帰りもまた風波に翻弄されながらのパドリングだ。短いとはいえ若干緊張する。着岸は砂まみれになるのがイヤだったので波がブレイクする手前でカヤックを降り、担いで上陸した。砂浜ならこうするとカヤックが砂まみれにならずに済む。

カヤックの内部を調べてみたら、意外なほど水が入っていなかった。沈脱しなければ内部に入る水は少ないようだ。前部ハッチのコーティングがボロボロになってはがれ落ちており、縫い目のシームシールがもう限界だったので現地でティアエイドを切って張る。船体布ごと交換しない限り気休め程度の修理にしかならないが、やらないよりはましだろう。強烈な日射と風のおかげでみるみる道具が乾き、乾きにくいネオプレンもしっかり乾かせた。お昼近くになって海水浴場にも家族連れが何組か出てきているので、ちょうどいい時間に上がったかも知れない。片づけの最中にシットオントップに乗ってみたいという近所の男性から声をかけられたので、富浦のソルティーズと鴨川のセタスを教えておいた。

12時30分、保田海岸を後にして帰路につく。まだ時間が早いので京葉道路の渋滞もなく、順調に到着。
暑いうちに、もう少し時間と回数をかけてロールの練習をしたいと思っている。