緑のヘルシーロードで利根川へ

筑波山の翌日は、腰と尻が痛かったのだが、以前から全線走破してみたかった緑のヘルシーロード(見沼代用水東縁)に向かった。昨年の真夏に女房と大宮の東あたりまで行って引き返したことがあるが、まだまだその先は長そうだった。

10時出発、荒川サイクリングロードの左岸をさかのぼり、順調に鹿浜橋の都市農業公園にたどり着き、芝川サイクリングロードに入る。乗り始めは腰と尻が痛かったが、走っているうちに忘れてくる。芝川サイクリングロードの道幅はそれまでと比較してかなり狭くなるが、それなりに快適である。しかしこの芝川サイクリングロードは芝川を横切る橋ごとに減速しなくてはならず、橋が幹線道路のものだったりすると車が途切れるのを待たなければならないし、対岸に渡ったり橋の下まで行かないと渡れないようになっていて、止まりたくないライダーにはストレスがたまる道かもしれない。外環道をくぐる頃にはだいぶ都会から離れてきて住宅街の中を走るようになるので、横断する道路の交通量も減ってくる。個人的には河川敷の広い荒川や江戸川よりも好きだ。

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水神社にて
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やがて川口北高校を右手に見ると、水神社が現れる。水神社の脇を通って、砂利道に入らずに右折すると、見沼代用水からの水路が右手に見える。ここは昔、高低差のある水路をを3段の閘門を使って物資を運んだらしい。下山口新田という住宅街で見沼代用水に沿った緑のヘルシーロードに乗り変わる。

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この標識を意識しつつ、対岸の広めの道を走るが吉。
標識通りに走ると人一人しか通れないような狭いところを走らされる。

あとは用水路を外れないようにひたすら上流へ走っていけばよい。ヘルシーロードの標識があるのとは対岸の方が車通りがあって実は走りやすい。武蔵野線をくぐり、川口自然公園を横に見る。さらに走っていくと見沼自然公園とさき山記念公園があり、わずかだが整備されたパヴェがあったり、砂利道区間があったりする。歩行者やママチャリもそれなりにいる。ヘルシーロードの脇には曼珠沙華が咲いている。

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曼珠沙華の群落

こういう道を走っているとコンビニがなく、補給がしにくいのだが、昨年立ち寄ったコンビニが県道105号線沿いにあるのであたりをつけてヘルシーロードを離れ、立ち寄って昼食。12時台に突入した。

東武野田線を横切る時は川沿いでなく迂回路を通る。国道16号線に沿うようにヘルシーロードが伸びていて、いつのまにか16号もパスしたようだが、いったいどうなっていたんだろう。記憶がない。すぐに東北本線を踏み切りで横切る。今日は武蔵野線、東北本線、新幹線と、近くを走っていると列車がいいタイミングで通っていく。すると、見沼代用水の東縁と西縁が合流するポイントになり、さらに綾瀬川と立体交差している場所に来た。川の流れはややこしいが、案内板を探してその通りに走っていくと再びヘルシーロードが伸びている。

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自宅から51kmポイントにこんな喫茶店が。自転車が何台か止めてあった。
次回は立ち寄るつもり。
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綾瀬川との立体交差ポイントにあった地図。「水と緑のふれあいロード」ってのもある。

この辺で、ソロで走っている女性ライダーと前後したので、どこまで行くか聞いてみたら、目的地が同じだった。私はトイレ休憩と補給をしたので先行してもらったが、利根大堰近くで再び合流して彼女とは羽生駅まで並走した。

ところどころで利根大堰までの距離がカウントダウンされる標識を目にするので、どうやら自宅から80km弱のところで利根大堰にたどり着きそうである。今日は雲が多く、あまりパッとしない天気だが、スカッと晴れているよりは、住宅街がなくなって田んぼの中の開けた場所ではしのぎやすい。

秩父鉄道の武州荒木駅近くで前を走る女性に追いついて、少し喋りながら利根大堰まで走った。14時台である。だいたい4時間と少しかかった。平均スピードも21.5kmほど。堰の取水口のところで休憩し、羽生駅まで走る。自走でさいたま市まで帰るという彼女と別れて、輪行準備をする。15時25分発久喜行きの電車に乗れ、久喜からは急行に乗り換えて最寄りの東武線駅で下車、再度組み立てて自宅には5時に到着。電車輪行は速くて涼しくて快適である。走行距離は90km。前日の疲れが残っていたわりには走った。

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利根大堰取水口にて

今日のルート、さらに群馬方面に行くにもいいかもしれない。江戸サイの方がおそらく快適だろうが、こちらの方が変化があるように思えるし、立ち寄る店を周辺で探すにもよさそう。気合いがある時には帰路を江戸サイにして100kmオーバーというのもいいかもしれない(辛いから多分やらないけど)。