仕事山行・4年ぶりの神津島

3月22日夜から25日夜まで仕事で神津島へ行ってきた。2015年3月以来の神津島である。

お彼岸の週末の竹芝桟橋は夜にもかかわらず大変混んでいた。
22日の22時、2等イス席しか取れずリクライニングシートで寝ていくしかない状況で出航。大島でトレッキングするのが目的らしいオッサンたちの会話が大変うるさく、目の前のテレビでコナン君をずっと見ている誰かがリモコンを独占してしまっているのでテレビ音声も被って地獄だ。耳栓をして自分の音の世界に入り込んで強引に寝るしかない。
それでも少しは寝たと思うが、船内放送で大島が近づいた朝5時に叩き起こされた。昨夜酔っぱらってトレッキングトレッキングとうるさかったオッサンたちが下船して2等イス席もだいぶ空席が増えて静かになった。うつらうつらしているうちに新島まで来てしまったので船内探検をしてデッキに出てみる。風がすごく、海上は白波も立っている状態。船に弱い人には過酷なコンディションだ。

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新島近辺から利島方向を振り返る

23日10時、神津島に着いたが強風のため東側の多幸湾・三浦港に着岸したので、村内バスで西側に移動し、「まっちゃーれセンター」にある観光協会に立ち寄ってキャンプ場の手続きをし、徒歩で15分くらいの沢尻海岸キャンプ場へ移動する。向かう途中でも西側からの波しぶきが道路まで飛んでく始末だ。数年前の同じ時期に神津島でキャンプした時、夜ずっと潮が飛んできてテントが塩だらけになった。その記憶が呼び覚まされる。今年の沢尻海岸は、他のパーティのテントも多く、なかなか賑やかだ。強風のなかテントを設営し終わった。数年前にここで使った時と同じアライテントのエアライズ2(2015年の神津島以後、塩を拭ってその後放置)をろくに事前チェックせず持ってきたが、出入口のファスナーが塩を噛んでやや渋かった。以前の神津島以後、ファイントラックのカミナドームを購入したが、また塩だらけになるのがイヤで持ってこなかったのだ。

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この日の昼食は「よっちゃーれセンター」で漬丼定食。

翌24日、天気はいいが風は相変わらず。天上山に登山する。いつものように出発予定時刻から20分遅れて6時50分キャンプ場出発。今年は迷うことなく順調に山頂巡りをしたが、どこも風が強くて厳しかった。窪地の池でしか長い休憩はできない。ただし視界はよく、伊豆七島がよく見えた。天上山は伊豆七島の山の中では標高差、山頂部の地形、眺望など総合的に一番登山向きではないかと思う。標高8mのキャンプ場から572mの山頂までの標高差も日帰り登山としては十分。だが楽しみは短時間で終わってしまう。今回は3月中に2回も登山してから来たので、脚に負担もなく楽々だった。

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天上山に登る途中から神津島村の集落を見下ろす
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山頂部の「裏砂漠」。荒涼とした風景だが、降った雨は浸透して地下水になる

この日は近くの温泉センターに立ち寄る。通常800円、観光協会で前売りチケットを買うと600円。やや高い。温泉施設も結構老朽化していた。塩分が強く鉄分を含んだ泉質。

最終日、やはり客船は風を避けて東側の多幸湾に到着するので、ゆっくり撤収して観光協会前からバスに乗る。空港を経由するバスだったので景色がよかった。10時30分出航で式根島・新島・利島・大島とアイランドホッピングしていく。この時期、離任して異動する教員や本土の学校に進学する学生の別れにほろりとさせられるが、今回はずっとデッキに出ず船内でゴロゴロしていた。例によって東京湾に入ってからが長かった。