うねり残ってスリリング

二つ玉低気圧が太平洋上で一つになり、天候は急速に冬型に向かっている。天気は快晴!富士山の雪化粧がくっきりと見え、南アルプスのおそらく北岳の雪もわずかに見える。伊豆半島東海岸や大島までがいつもより大きく、滅多にみられないパノラマを見ながら三浦宮川に到着。

先週とちがって特に用事はないので、やや遅めに到着して午後早くにのんびり帰ればよい。
カサラノ、今日も順調に組み上がったが、バウセクションのセンターが若干ズレた。見た目気持ち悪いのだが、漕ぐには全く支障はない。それなりに漕げばよい。

PC040369
冬はあんまり晴れ上がるとカヤックにとってロクなことはない

9時20分頃出艇し、波長の長いうねりを越えて安房崎に向かう。途中からうねりと風波でグチャグチャだ。安房崎は巨大ブーマーが起こっているので、大事を取って大回り。赤羽根海岸も大波の洗礼を受けていた。こういう日は波乗り日和だろうね。ウェイブスキーに乗りたくなる。

PC040370
胸から下が見えない

すましと海岸はいつもと逆から入り込んで、一往復ゴミ拾いするが、北風が続いているせいかゴミは少ない。カップルのキャンパーがそれぞれのテントから這い出てきて朝日を浴びている。気持ちよさそうだ。

長津呂崎の岩場はとても突っ切れそうにないので、また大回り。満潮に近づく時間だが、心なしかブーマーが立つ時間が短い感じがする。うねりがゆったりきてブーマーになる、というよりはその場でスッとブーマーが瞬時に立つような感じ。灘ヶ崎方面への水路は向かい風&左右にブーマーなので、斜め左にブーマーをかいくぐりながら三崎港内へ進入。

PC040374
いやはや・・スリリング

釣り人多く、邪魔にならない距離を保ちながら城ヶ島大橋をくぐり、トット島まで来たら満潮で普段通れない水路ができていた。そこを抜け、11時ころに宮川帰着。

ロール練習をするが、最初のスカリングレストで水が冷たく感じられ、スタンダードロール右と左を1回づつ、右の持ち替えロングロールを1回。濡れたままロールで上がると風で体温を奪われ、より寒い。最後に右のスカリングレストとロールで仕上げて終了。

PC040377
仕上げの儀式

濡れ鼠になって艇を上げたら、青いウィスパーXPと黄色いヘロンで出艇しようとするお二人に会った。
うねりと風に気をつけて、とお伝えしておいた。特にヘロンは艇長がカサラノと同じでボリュームがK1並にあるので、風の影響を受けやすそうに見受けた。

ロールの回数をセーブしたせいか、船内の濡れは大したことなかった。ゆっくり昼食を摂って、帰路につく。やや風は落ちてきたような気がするが、それは陸に上がった時の感覚だろう。暖かい小春日和になった。もう12月だ。もうこんな快晴はしばらくお目にかかれまい。帰りは横浜ベイブリッジからアクアラインが見えた。