足利まで105km

憲法記念日、スカッと晴れたので一人でサイクリングに出かけた。
出発は9時過ぎと遅めだが、いつものマンネリコースではなく、江戸川サイクリングロードで北上し、関宿を通過して渡瀬遊水池まで足を伸ばし、できたらそのまま渡良瀬サイクリングロードを使って足利まで行きたい。帰りは東武線で輪行の予定。しかし、距離が正確に何キロあるのか測らずに出発したので、関宿や遊水池でその後の判断はするつもり。

江戸川沿いのサイクリングロードは埼玉県側を使った。三郷を過ぎれば徐々にサイクリストの数も減ってくるのだが、ローディには相変わらず抜かれっ放しである。あんなにスピードは出せない。先も長いのだし・・

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グライダーが飛ぶ

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関宿城

関宿まではかつて来たことがあるので、意外と早かった。途中で大凧上げ祭りをやっていて人混みを通過するのに手間取ったが、ちょうど12時には到着。トイレだけ寄って、そのまま利根川サイクリングロード右岸を走り、最初の大きな橋(新利根川橋)を渡る。もう関宿手前から茨城県である。茨城県って、五霞町だけ利根川左岸にあるのだ。で、渡ると古河市。

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新幹線から見えるデカイ河川名表示

そのまま利根川右岸をのぼって行くと自然と渡瀬川方向に自転車道はのびて、関宿から約1時間、20kmほどで三国橋を渡る。するともう右手は渡良瀬遊水池だ。しばらく走るとハート型の谷中湖が見えてきた。ここまで70km。13時なので、道の駅きたかわべで昼食とする。道の駅があるのは埼玉県加須市。サイクリストが結構集まっているが、連休なので車で来た人も多く、駐車場は満車だ。軽食をお昼として、コーラを気付け薬とし、谷中湖の周囲を走ってみた。ちょうど水元公園の巨大版という感じ。だが、足尾鉱毒の処理としてこの大きな遊水池をつくったというのはすごいことだ。過去にも一度来たことがあるが、ゆっくりと資料館などで学習してみたい感じもする。


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谷中湖
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日光白根山の山頂は雪景色

先を急ぐので、渡良瀬サイクリングロードに戻るり、ひたすらペダルを踏む。谷中湖のほとんどは栃木県栃木市。午後から南風が強まってきて、走りにくい。一度は煽られてバランスを崩しそうになった。もう群馬県板倉町。4県の県境を通ってきて、頭がこんぐらかる。サイクリングロード脇に市区町村を記したものがないので、どこまで行ったら先が見えてくるのか不安になる。サイクリングロード自体の道幅はかなり広いところと狭いところが混在している。全体的に工事によって道幅を広げているようだ。その工事箇所があって、迂回ルートが設けられていた。土手から降りて田園風景の中を走る。ようやくサイクリングロードに戻ったところで休憩ストップしたら、先行する方も休んでいたので声をかけた。聞けば佐野から遊水池方面に走って戻るところらしい。足利までの情報を少しいただいて、さらに走る。もう80kmを越えていて、脚に疲労がたまってきた。私の場合、80kmが一つの壁のようだ。

携帯で現在地を確認しようとするが、足利を越えて桐生の近くにいるような地図を見せられて信用したくなくなった。もっとその手前のはずだ。いくつ橋を見ればいいのかだいたいの見当をつけて、まあ100kmちょっとだなと想像し、無になって走る。足利らしき街並みや工場が見えてきて、もうすぐだとわかる。

サイクリングロードを降りたら、東武線の線路があった。線路沿いに行けば駅のはずだが、念のため自転車に乗った小学生に「東武線の駅はどこですか?」と聞いたら、跨線橋を階段で渡れという。地図上ではそんなことはないのだが・・もちろん、跨線橋を渡らずに東武伊勢崎線足利市駅(JR両毛線は跨線橋で渡良瀬川を渡った北側にある)に到着。15時台、105kmを約6時間で走った。平均時速も20kmを割ってない。これは自分にしてはかなりの快挙。

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できあがり

駅前で輪行バッグに自転車を入れる作業に20分〜30分くらいかかった。ま、スポルティーフのバラし組み立ては練習してはいたが、初めてにしては上出来か。スポルティーフはフォーク抜きアルプス式輪行ができるが、今回は面倒くさいのでそうしなかった。おそらく今後もしないような気がする。普通に前後輪を外してフレームにしばりつけ、縦型輪行袋に入れる。ただし、フロントのフェンダーがフロントバッグキャリアとくっついていて外れないので、そのままハンドルを切って袋に入れると閉まらない。輪行中にフェンダーに力が加わると曲がってしまう。そこで、ハンドルをスキーのベルクロバンドでまっすぐに固定して、ファスナーを閉める。それでもフロントのキャリアが少し外に出てしまうのだが、これは輪行袋の収納袋をかぶせる。なお、ハンドルはスレッドステムから外して知恵の輪のように絡めておく。これでOKなはずである。

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足利市駅南口

16時37分発の東武特急「りょうもう」で北千住まで。わずか1時間で到着してしまうと、カヤックの時と同じように虚しさを感じる。夕暮れの下町を走って無事帰宅できた。