2日間マイゲレンデにて

今年最後の週末に、車の点検と先日割ったテールランプレンズの交換、通勤バイクエストレヤの定期点検を終えて、早速別宅に舞い戻った。

平日なので少しでも高速代を節約しつつ、しかし暗くなってから一般道を長く走らないようにした結果、北関東道の宇都宮上三川インターから国道4号で北上。順調に矢板まで来たが、箒川を渡る手前でピタッと流れが止まってしまった。全然動きそうにない。どうやら箒川にかかる橋が片側交互だったみたい。たまたま何度か通っている高原山に登る分岐点に近かったので、遠回りになるが県道30号に乗り換えて北上した。高原山の麓の道路では雪が降っている。山から離れれば雪は降らないだろうと思いつつ別宅について翌日を迎えたら、別宅周辺でも積雪3cmほど積もっていた。

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うっすら雪

12月28日
ということで高畑スキー場への初日往路はオール雪道となってしまった。
塩原温泉あたりでも圧雪路、尾頭トンネルを越えて日光市へ入ったら、国道121号の除雪が進んでおらず、深さ15cmくらいの道路の轍に嵌まってハンドルが取られる始末。あちこちでスタック車が立ち往生している状況。こちらは車高が高く、タイヤ径も18インチと大きく、四駆であるアドバンテージがあるのでさほど問題にはならずに済んだが、飛ばすことができるような道路状況ではなく、ゆっくり運転せざるを得ない。たかつえスキー場入口を過ぎて、さらに雪深くなる。高畑スキー場到着は9時。まもなく準備ができてゲレンデに向かうが、昨夜降った雪が多すぎてコース整備のためにリフトが動かない。トイレでウ○コして時間を潰し、ようやく最下部のブラックリフトが動き始めてから準備運動をして始動。

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こんなに積もって橋の欄干が見えないのは初めてかも

この日のマテリアルはテレマーク(K2・ピナクル95、ロッテフェラ・NTNビンディングフリーダム、スカルパ・ターミネーターX)。深雪ではテレマークの方が安心できる。ピステンがかかっている部分は広大なブラックコースの一部のみで、樋の中を滑るような感じ。ちょっと脇に入るとくるぶし〜スネの深さの新雪があって、練習どころではない。最初はコース脇の浅い新雪を滑り、雪が軽くて滑りやすいことを確かめてからシーズン中圧雪しないスーパーブラックコースへ突入。そこは斜度30度、ヒザまでの新雪。直滑降してもスキーを浮かさないと止まってしまうくらい。スピードは出ないので、えぐれた地形にだけ注意して雪煙を上げる。何せブラックリフト1本しか動いていないので、一部圧雪されたブラックコースと、未圧雪のスーパーブラックコースを交互に滑るしかない。2〜3本ずつ滑ったらもう脚が逝ってしまいそう・・コースの未圧雪部分に誤って突っ込んだ女性パトロールのスノーモービルがスタックしているのを見て少々手伝ったが、2人だけで埒が明くような状況ではなかったので、他のパトロールが応援に来たのを見届けて現場から離れた。

モービルって雪山で見かけると必ず徒党を組んでいてうるさいが、複数人で行かないと単独ではスタック=遭難であることがわかった。ゲレンデの未圧雪部分でも突っ込んで斜めになってしまうと足場が悪く、埒が明かない。

風も強く、まだ雪は降り続けている。ようやく11時台にブルーリフトが動き始めたので、コースを変える。ブルーリフトの上からは4コースが取れるが、うち3コースは急斜面が未圧雪で、下部の緩斜面の一部が圧雪されている状況。未圧雪の3コースを1本ずつ滑って、最後に一番緩斜面の迂回コースを滑ってブラックコースに戻り、センターハウスへ滑り込んだ。午前の部、12時30分で終了。ガラガラのレストハウスで、食数限定のマトン定食にありつく。いつもなら売り切れているが、この日は余裕。

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マトン定食。翌日はサバみそ煮定食。高畑は自家製のメニューが多い。

13時に再びゲレンデへ。最上部のオレンジリフトが動き始めたようなので、だれも乗っていないが乗る。しかし、上部は暴風雪状態で、リフトに乗っていても吹きさらされて寒いし、2コースを滑り降りても途中でホワイトアウト状態になる。結局3本滑って下山(降参です)。

あまりに寒いので、近くの立ち寄り温泉「窓明の湯」で入浴。600円。浴室を独り占め。復路はすんなりと塩原温泉の下まで走れた。

12月29日
天候は晴れ。風も弱く、スキー日和。おそらくスキー客がゲレンデにつめかけるはず。案の定、塩原温泉への道から交通量が多め。ハンタマ方面への車と別れるが、まだまだ車の量は減らない。中山峠の前後では車列になってしまった。ネットラジオが中山峠前後で使えなくなるので、唯一カーラジオで受信できるNHKラジオ第一を聞く。「冬休みの子供科学電話相談」を楽しみつつ聞くが、今の子供は受け答えがしっかりしているし、質問事前の下調べがしっかりしている(たまたまそういう子供だったのかもしれないが)。そのような中で、「プテラノドンは恐竜とは違う」という先生からの返事があって、とても驚いた。どうやら翼竜というのは恐竜とは異なる分類にあるようで、現在の鳥類と翼竜とはまったく関係がなく、恐竜の子孫が鳥類ということのようだ。もはや中高年の恐竜に関する子供時分の「常識」は全く通用しないらしい。

そんなこんなで9時20分ゲレンデ着。この日はオール圧雪路だったのだが、交通量が多かったせいか前日と同じく2時間以上かかった。雪道80kmというのはやはり相当に長い。駐車場もこの時点で「9番」まで埋まりつつあり、ハイシーズンの週末と同様の混雑。しかし高畑は一人1台で来るような私と同じスキーヤーが多いので、ゲレンデに出てしまえばどうということはない。

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センターハウス前から正面の「猪谷ゲレンデ」。上手い人は見せ所。

10時少し前から滑り始める。レッドコース以外は全て動いている。この日の道具立てはTECHビンディングのATスキー(ブラストラック・ブレイザー、マーカー・キングピン、スカルパ・マエストラーレ)。ブーツがタイト。土踏まずが痛い以前に左ブーツの最上部バックルが締めにくい。

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前回に続いてキングピンの形状。トゥにはバネの力で内側に向くピンがある。ヒールピースは踏み込み式。
ヒールピースの金色の部分はヒールリフター(7度、13度の2段階)
真ん中の金色レバーがモード切り替え。


痛みを感じつつ、ブラックリフトで上に上がって、おとなしく圧雪コースで基礎&バリエーション練習。スーパーブラックコースは前日堪能したので敬遠。ブルーリフト沿いの未圧雪部分は一渡り滑ったが、食い荒らされた跡になっていて滑りにくい。今日も悪戦苦闘しているスキーヤーが散見された。ブルー3コースの緩斜面で気持ちよく飛ばす。yukiyamaアプリによると最高速はまた50kmほど。

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ブルーインコースの最上部、未圧雪の急斜面。この食い散らかし状態だと止まらずに滑れるスキーヤーも少ない。

どうやら、私は時速50kmくらいでリミッターがかかる仕様になっているようだ。バイクで走っていても、心地よいスピードは50〜60km。スキーだと落下も伴う運動で、足下で雪面とコンタクトしつつ速度を出すので、バイクよりも速度感は強い。安全に滑れる心の限界が50kmなのかと思う。

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オレンジアウトコース上部からのみ見える燧ケ岳(左奥)と大戸沢岳(右)

前日の疲れもあるので、スピードは全体的に抑え、11時台にゲレンデ中腹の無料休憩所で休みながら滑る。ブルーリフト、オレンジリフトを使って午前中に10回以上リフトに乗り、12時30分ころ一段落してセンターハウスで昼食。この日はサバみそ定食。1,000円に値上がりしたか?
ゆっくり食事した後、最短のレッドリフトが動き始めたというので午後の部に入るが、レッドリフトに2回乗ったら充足度が高まってしまい、荒れ始めてきたコースで長く滑ることが辛くなったため、14時で終了。尻切れトンボのような終わり方だが、シーズン券だから無理はしない。

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ゲレンデ中腹以上で見える三岩岳。堂々とした雪山は美しい。

帰路は南郷まわり、駒止峠・会津田島経由で下郷町から国道289号で白河へ抜けることにした。往路の交通量を考えると、各地スキー場からの車が集まる塩原温泉での渋滞を敬遠したいので、距離は長いがずっと走れる甲子トンネル経由がいいと判断した。南郷までは圧雪路、以後下郷までは快走、甲子トンネルを抜けた後再び圧雪路となり、標高も高いので気温も下がり慎重になる。白河から県境を越えて栃木県に入るころに日暮れ、別宅到着時はすっかり暗くなっていた。
使った板をホットワクシングして、車に積んでおく。次回の準備を先にやっておく。
温泉はどこかで入りたかったが、結局別宅近くのいつもの温泉へ。

12月30日
別宅の掃除、塩カルでまみれた車の洗車を済ませて、午前中から東京へ。いつもの快走ツーリングルートを茂木町まで南下した。那須ナンバーのBMWバイクの後ろをはが野グリーンコリドールまで追走することになった。茂木まで来るとツーリングバイクが目立つようになる。
谷和原から常磐道、首都高。下り方面渋滞が激しかった。上り方面は順調。
次のスキーは年始、5〜7日に志賀高原の予定。オミクロン株の拡大が少しでも弱まってくれればいいが・・