会津ローカルスキー場巡り

12月26日午後から別宅に移動し、別宅拠点に福島県会津地方の3スキー場を巡った。
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猫魔スキー場にて

12月27日 猫魔スキー場 曇り時々雪
初日は東北道・磐越道を使って裏磐梯エリアにある猫魔スキー場へ。福島県内ではグランデコと並んで営業開始が早く、積雪量も多い。すでに2mに達しているようだ。スマホを利用して購入するリフト券(スマリフ)が直前まで3,800円で購入できたこともここを選んだ理由だ。
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リフト上から前の搬器に乗っている人はDual Snowboardを履いて急斜面を滑っていった

9時過ぎに駐車場着、まだ世間の年末休みに入っていない平日のためか、比較的センターハウス近くに駐車できた。9時45分テレマークスキーで滑走開始。過去にも来たことはあるが、扇型のゲレンデでリフトが4本程度あちこちに向かっている。午前中に14回リフト乗車。あちこち滑ってどこがいい感じか確かめる。この日に限ってなのかもしれないが、若いボーダーがほとんどで、8割方ボーダーのように思えた。しかも初心者が多く、リーダーっぽい若者が叫びながら集団を率いてリフトに乗ろうとしている様子が見られた。個人個人で滑るのではなく集団でまとまって滑るのでコースの混雑に波ができ、コース中間で集団で斜面を占拠して休むのが目に付く。なるべく近寄らないように滑る。スキーヤーはあまり徒党を組まないのかな、と思ったりするが、それは高畑スキー場あたりのスキーヤー(単独者がかなり多い)がこういったところに流れてくると感じることかも知れない。友人が少ないテレマーカーならなおさらだ。
上部に行くと降雪はさほどでもないがリフト脇の木々の樹氷が目立ち、搬器に座っているだけで寒々しい。ハクキンカイロを忍ばせてはいるが、滑りで体を温めてリフト上で休む、の繰り返し。新雪はうっすら5〜10cmほどか。練習内容は、外脚一本に乗って外向傾を作る練習(内側スキー外側スキーとクロスさせる)を中心に、クルクル720度回旋、ストックで上半身をブロックさせる、片足一本でショートターン、片足一本で山回りから谷回りへ移行するグリュニゲンターンなど、一人で遊びながら。
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リフト脇の樹氷

12時30分頃にボトムまで戻ってきて昼食にしようとするが、レストランのメニューはカレーかラーメンの二択になってしまうので、混雑も手伝ってげんなりして車でナッツ&紅茶で昼食代わりとする。13時30分を過ぎれば価格が下がるシステムらしいがそれまで待てない。星野リゾート傘下なのにゲレ食メニューバリエーションの貧困さはちょっとないんじゃないというレベル。猫魔スキー場のリフトも全て年季の入ったペアリフトで、設備投資も十分とは言えないところなど、20年ぶりくらいに来たスキー場だが高速まで使って近々また来ようとはなかなか思えない。

午後は7回リフト乗車して午前中滑ったコースをひとわたり復習して14時30分ころ終了。
アプリyukiyamaによるデータ
滑走距離21.1km、滞在時間4.8時間、最高速度39.2km/h リフト21回


帰路は高速を使わず、猪苗代湖東岸の県道を使って国道294号で白河へ。国道4号で県境越えて別宅へ。近所の390円温泉に立ち寄って、コンビニの食材で夕飯を済ませる。
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夕映えの猪苗代湖(思わず停車して撮影)

12月28日 だいくらスキー場 快晴
今シーズンは南会津町のだいくらスキー場、南郷スキー場をメインゲレンデにしようと考えているので、だいくら・南郷共通リフト券をスマリフで複数枚購入しておいた。1枚2,800円である。ただしだいくらスキー場はサービスデーが充実していて、月曜日はシニア・ミドルの一日券が2,000円、水曜日は男性のみ食事券付き一日券が3,000円なので、これにうまく当たればそちらを利用する。

昨年までメインゲレンデの高畑スキー場は経営者が代わり、9,800円のシーズン券発売を止めてしまった。しかもこんな時期になってボード解禁。30年前ならまだしも、今までスキーヤーオンリーを謳い文句にして関東の上級スキーヤーを惹き付けてきたのに、これでは魅力半減である。昨シーズンまで、高畑スキー場は3回行けばシーズン券の価格に見合うことになり、実際に3〜4回程度行けば十分だったが、今シーズンからはわざわざ厳しい雪道を長距離走らずとも、だいくらスキー場、時に南郷スキー場を選択した方が賢そうだ。まずは1シーズン様子見をしようと思っている。まあ実際にはボーダーが高速降りて雪道80km、2つの峠を越さなければならない高畑スキー場まで大挙していくということは考えにくいのだが・・スキー場のSNSのコメントもなかなか厳しいものが多くなっている。
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シマシマのだいくらスキー場ボトム

で、だいくらスキー場である。この日は水曜日で男性一日券3,000円(1,000円分の食事券付き)。猫魔スキー場をコンパクトにしたような扇型のレイアウトで、リフトは長短4本動いている。この日のギアは昨年ヤフオクで手に入れたATスキー(ブラストラック・ブレイザー、マーカー・キングピン、スカルパ・マエストラーレ)。カカト固定にすぐに馴染むわけではないが、履いてしまえば軽快で急斜面やギャップで気後れしない。テレマークとの違いはダイレクトにエッジを返せることで、急斜面やアイスバーンにはめっぽう強い。
まずは中央の短いリフトで脚慣らしして、ピステンの作ったシマシマを堪能する。センターハウス前の一番長いリフトへ移行してゲレンデトップから左右へいくつものコースを滑る。午前中はシマシマがたくさん残っていて快適なターンが描ける。
ボトムから見て右側の駒止リフトは平日のためか止められている。非圧雪コースの短いリフトもまだ12月は動かない。しかし中央のリフトから駒止コースは滑れるので、その急斜面にチャレンジ。この日に3回このコースを滑ったが、1回目のスピードが最も速かった。瞬間速度で59.4km/hをマーク。昨シーズンより約10km/hほど速い。これはカカト固定でないと出せないスピードだ。
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おそらく那須連峰北方の山(三本槍岳〜甲子山あたり?)

午前中はリフト乗車11回、中央のリフトでたまたま乗り合わせたスキーヤーと会話したが、彼は初めて来たゲレンデで少し知っているゲレンデ情報を教え、在住は東京だが栃木県内の別宅から会津のスキー場へ頻繁に来ていることを口走ったら、
「ガチの人ですか?!」と言われてしまった。私自身は決してガチなスキーヤーだとは思っていないが、他人様から見れば十分ガチなスキーヤーなんだろうと思う。テレマークスキーで一人黙々と滑っていたら尚更だろうか。
11時30分過ぎに昼休憩。レストハウスで醤油ワンタンラーメン(950円)を注文。柔らかい味がして好感を持てた。ローカルスキー場のゲレ食には当たりが多い。
汗をかいたので車でも少々休憩して、12時30分から午後の部開始。リフトには9回乗車。前日に続き、午前中に滑ったコースのおさらいと午前中滑っていなかった短い急斜面を2つ滑って最後に駒止コースチャレンジ(既に疲れていたのかMAXスピードは出せず)をして14時に終了。

帰路はハンタマ帰りの塩原渋滞が予想されたので下郷町〜甲子トンネルで白河へ。下郷町境で数台前の車が起こした接触事故に遭遇。右前方がぶつかったミニバンは右のタイヤとサスペンションが壊れて外れるアクシデント。そのドライバーは自ら警察に電話連絡していて無事な様子だったが、反対車線でミニバンと接触して止まっていた女性ドライバーは気分が悪くなってしまっているようだった(後方の女性ドライバーが介抱していた)。こういう時、さっと体が動いて事故車のドライバーを気遣える人はさすがだと思う。自分も路上に飛び散った樹脂の破片を拾って片づけの手伝いはしたが、率先して救助や交通整理ができるかどうか自信がない。事故原因は雪もさしてない状況だったので全く不明。
アプリyukiyamaによるデータ
滑走距離24.2km、滞在時間4.7時間、最高速度59.4km/h リフト20回

この夜、東京から宇都宮線の列車でやってきた女房と合流。

12月29日 南郷スキー場 みぞれ〜雪
会津スキー3連戦の最後は南郷スキー場。天気はすぐれず、徐々に雪が路上に見られるようになり、駒止峠トンネル前後から湿った雪になった。ボトム標高が約500mと低い南郷スキー場ではみぞれ状の雨のような雪。これは濡れそうだ。リフト券はだいくらとの共通一日券を2枚、スマリフから発券。二人なので単独でさっと滑り出すようには行かず、10時にゲレンデへ。今回はテレマークスキー。
このスキー場は伝上山(標高999m)の山頂までリフトが縦に3本あり(地形図に描かれた2本のリフトは撤去されている)、樋状の急斜面や広い緩斜面などが混在している。非圧雪コースもあって楽しいゲレンデだ。しかし何せ高畑と同様に高速インターから遠く、アクセスが悪いので本当の好き者しか行かない。ボーダーにはハーフパイプの平野歩選手のかつての練習場ということで有名ではある。

女房は2本目のリフトの緩斜面で脚慣らし。リフト上からテレマークスキーのレッスン風景が見えた。後ほど昼休み中にイントラの阿久津さんと少し話ができたが、南郷スキー場をメインにレッスンを行っている個人スクールがあってそのレッスンだ。生徒は2名。うち一人は革靴のビンソン愛好者(女性)だった。
12月28日の阿久津さんのテレマークレッスンの様子
(南会津半農半スキー 和泉屋AK.Tより)

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高山コース下部を滑る

2本目のリフトは長く、みぞれが融けて水分がヘルメットのすき間からゴーグルのスポンジに浸入して不快だが、3本目の最上部リフトに乗るとみぞれは雪になってくるので何度か3本目のリフトを利用した。最も急斜面の伝上コースの最上部(斜度37度)は雪がつきにくくてブッシュが出ていた。横手コース、高山コースをひとわたり滑り、シークレットコースと私が呼ぶ高山林間コースにも入ってみたが、まだ降雪量が少なくブッシュが出ていた。昨シーズンは快適な非圧雪コースだったが・・
高山コース脇の新雪が残っている部分が一番快適だ。
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木造の南郷ロッジ
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ジンギスカン定食

女房と合流して、12時ちょい前に中腹にある昭和感あふれる木造のレストハウス、南郷ロッジで昼食。注文したのはジンギズカン定食(1,500円)とジンギスカン丼(1,200円)。南郷ロッジには初めて入ったが、この昭和感は唯一無二であろう。ジンギスカン定食にはキャベツやニンジンがたっぷり入っていて、鉄板で提供されてくる。しかも大変美味。ここのゲレ食は申し分ない。
たっぷり1時間以上休憩して濡れた衣類を少し乾かし、13時過ぎから15時まで滑って終了。
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午後のがらがらゲレンデ

アプリyukiyamaによるデータ
滑走距離17km、滞在時間5時間、最高速度35.2km/h リフト10回

この日も下郷町〜甲子トンネルを利用して戻る。さすがに疲れたので温泉に寄って東京への帰宅は翌日とする。
年末のスキー旅行としては十分なものだった。年始は4日から志賀行き。よませ温泉スキー場で半日、5・6日はここ数年恒例になっている志賀高原スキー場巡りの予定。