ラストパウダーを志賀高原で

3月25日と26日、ラストパウダーを求めて女房と志賀高原へ行ってきた。こんな時期・情勢下で遠出するのは少し気が引けるが、経済を少しでも回すためには外出も必要だ。24日の冬型気圧配置でかなり雪が降った模様で、志賀高原でゲレンデパウダーを頂いた。しかし外出中に東京都から週末の外出自粛要請が発表され、スーパーなどに客が群がって品薄になっているというニュースを聞くにつけ、素直に帰路につくべきか別宅へ疎開するべきか悩ましかった。このブログをアップしているということは自宅へ戻っているということ。

24日午後に東京を出発したが、首都高速が大渋滞。わずか数キロを抜けるのに約1時間もかかってしまった。おかげで少し手前で高速を降りて食事してから前泊ホテルへ入る計画に修正が必要となった。中野市のビジネスホテルに泊まり、翌日朝志賀高原へ上がる。路面に雪が残り、無防備にノーマルタイヤで上がってきた車が道路の真ん中でスタックしていて迷惑千万。慎重にゆっくりと急坂を登るとゲレンデが近くなる。平日なのでサンバレースキー場の駐車場も空間が空いていた。

無事に定宿の駐車場に車を停め、丸池スキー場から滑り始める。修学旅行生がいないので本当にゲレンデはプライベート仕様で、平日のためスキーヤーもまばら。丸池スキー場のリフト券売り場の女性の手指窓口から見え、手指があまりにキレイでドッキリする。サンバレーまで降りず、丸池から蓮池を滑りジャイアントへ。ジャイアントスキー場の脇の新雪で遊び、ブナ平の緩斜面を二人占めしてから東館山のかわいいゴンドラに乗車。この3月でフランス製の旧型搬器は引退だそうだ。金と銀の旧型搬器があってそれには最後に乗りたかったが、太いスキーがスロットに入らないので緑色の新型搬器に乗る。寺小屋スキー場に滑り込んだら、寺小屋峰にかかっていた雲が取れて快晴になった。風も弱くて過去の寺小屋スキー場で何度も遭遇した猛吹雪&視界が効かない状態が嘘のよう。ここは標高2000mを越えているので、大変雪質が良い。コース脇のパウダーを蹴散らしながら何本か滑り、高天ケ原スキー場へ移動してからタンネの森・オコジョスキー場ののどかな林間を滑って昼食。午後は一ノ瀬ファミリースキー場のパーフェクターコースを独占状態で滑って、道路を渡ってダイヤモンド、山の神から焼額山スキー場へ移動。ダイヤモンドスキー場の一角にほとんど食われていない新雪部分があって1本滑ることを忘れはしない。
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滑り出す。まだ新雪が残っている
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飛行機雲
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樹氷がキレイ
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岩菅山

焼額山の第2ゴンドラは太いスキーがスロットに入らないので第1ゴンドラまで横移動して、焼額山の山頂へ。西武・コクド系スキー場はすべからくリフトを撤去しゴンドラだけの運行に絞る動きが続いているが、ゴンドラしか動かさないならこの第1ゴンドラに付け替えるべし。2回ほど第1ゴンドラに乗ってから奥志賀へ移動するが、昼食後女房の調子があまり良くないので奥志賀のボトムまでは降りず、山頂部から戻る。奥志賀からの折り返し時刻は2時30分が目安。奥志賀と焼額の連絡コースでスケーティングしなければならないのが女房にとってはやや辛そうだ。
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8人乗りゴンドラで寝る人

その後は焼額(白樺コースが滑れず唐松コースから)から山の神へ戻り、一ノ瀬のクワッドに乗ってトップから回り込んでもう一度寺小屋スキー場へ戻り、トップからブナ平への林間コースに入って移動。この林間コースは志賀高原らしい、いいコースだと思う。途中からオリンピックコースに出て、つづら折れコースを滑ったらまたブナ平の広大な緩斜面に出る。もう夕方で日も傾いてきた。最後はチョッカリでジャイアントのリフト乗り場へ。誰もいなくなった蓮池スキー場へ戻り、宿へ直行。


26日は朝から大快晴!やはりこういう日は横手山山頂(2307m)までリフトで上って北アルプスや妙高火打を眺めたい。シャトルバスで横手山まで移動し、リフトを3本乗り継いで横手山山頂へ。素晴らしい景色が広がり、遠く佐渡まで遠望できた。

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横手山山頂から妙高、火打、金山・天狗原山、黒姫、高妻・乙妻など

その後渋峠スキー場で何本か滑る。ここも雪質最高だが、気温も急上昇中で新雪が生コン化しつつある。林間に入って滑るが、スキーをとられてうまいことターンしにくい。11時30分まで遊んで、横手山スキー場を下る。ジャンボコースに入ってみたが、一度エッジ操作にミスして転倒した。最後のコブコブはしんどかった。熊の湯スキー場に徒歩で移動して昼食、14時過ぎの下りシャトルバスまで熊の湯スキー場で滑る。急斜面も午後になってエッジがかかりやすくなってきた。熊の湯スキー場にはテレマーカーが必ず出没しているし、レッスンを受けている人もいる。それにしても、修学旅行生が一人もいない熊の湯スキー場はガラガラで、イメージがずいぶん異なる。こういう経験も珍しいのではないか。

14時終了、バスにて戻る。今回リフト券は2日券を買ってしまったが、よく考えたらリフト券は1日券だけにして、2日目はステップソールで歩き回った方がよかったような気がする。女房にステップソールを買わせるか、キッカースキンを買って貼り付けるかすれば、信大自然園から長池・三角池・木戸池周辺で楽しめそうだ。会津の山々はどこへ行っても雪が薄くて薮が濃かったが、志賀高原は積雪量はそれなりでも、薮漕ぎスキーにはならないくらいの樹間がある。滑りを狙わず歩きに徹するつもりで出向けば楽しいし、昨夏はそれも考えながら下見をしたので楽しげなところは目星が付いている。

ちなみに、昨春挫折した焼額〜野沢温泉のクラシックコースは、焼額〜竜王のコースをパトロールが滑ったところ、積雪量が少なく、コース上に旗やロープなどは張らないとのことらしい。ということは、カヤの平へ標高を下げていく尾根や斜面では苦労するに違いない。今シーズンはお預けである。

帰路もラジオで東京都と周辺3県の週末移動自主制限の情報を集めつつ、最終的には車内で東京に戻ることを決断した。出発直前に申し込んだ「ウィンターパス」も別宅へ向かうことで無効にせず済んだ。

もうそろそろ、山スキーのために切るカードがなくなってきた。遠出をする精神的余裕もなくなってくるに違いない。

今回の
ダイジェスト動画(約3分)