高原山・釈迦ケ岳で六根清浄

久しぶりに登山ができた。別宅に一番近い矢板市の八方ヶ原・大間々駐車場から塩谷町に頂上がある高原山・釈迦ケ岳までのピストン山行。時々怪しげな黒雲も見えたが、雨には降られず登頂・下山ができた。

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八海山神社からの釈迦ケ岳

今回の登山の様子は、iPhone11で撮影したものをgoproのQuikでお手軽に編集して40秒ほどの動画にしてみた。
こちらからどうぞ

何せ、無雪期登山はずっと自粛してきた。3月にスキー登山はしたが、その後自宅蟄居が続き、仕事も3カ月間オンライン主体だったので、登山行為から離れてしまった。例年なら3月末の仕事山行、5月の日帰り仕事山行、6月の一泊仕事山行、7月末の合宿仕事山行と続くのだが、それが今年は全くできなかった。家の中でのトレーニングや、平坦な都会を2万歩歩いたとて高が知れている。負荷のないまま登山をしたので、下山後の疲労と筋肉痛は大きかった。山で培う筋肉とバランス感覚は、登山行為でしか養成できないと思っているので致命的だ。
今シーズン初めての登山だと思い、標高差が小さくて登山者が少ない平日を選んでマイナーな山を選択したのだが・・

別宅を朝8時に出て、矢板市の山道県道を走って標高1280mの大間々駐車場に8時40分頃到着。登山靴に履き替えて登り始める。下界は暑そうだが、大間々の朝の気温は20度ほど。大汗をかくことになりそうなので水だけはたくさん持ってきた。

約40分で岩場が露出する、標高1540mの八海山神社のケルンへ。ここまでは昨年秋に来たことがある。
天気はだいぶ良くなってきた。ここから先は未踏のルートになる。
1590mの「矢高山」(矢板市の最高地点なのでそう付けられたらしい)を経ていったん下降し、1540mの剣が峰直下で大入道方面からの尾根と合流。釈迦ケ岳の北東方向の尾根に乗って尾根縦走する。アップダウンが2度3度あって、最低鞍部は1490mまで下降する。狭い尾根だが平坦な箇所も多く、歩きやすい尾根ではある。
1650mあたりから標高差100mが核心部で、右手に急な枯れ沢が出てきたり、段差が大きくなる急登になる。一番厳しいのはロープが張られ、粘土質の滑りやすい土と礫がミックスされた箇所。ズルズル滑って何度か手をつく。そこをクリアすると、残り標高差50mは斜度が緩んで、鶏頂山との分岐を過ぎるとすぐに木立のない広めの山頂に着く。1795mが釈迦ケ岳の山頂。12時ころ到着。

先客は2名。ここまですれ違った単独登山者も4名ほど。山頂には大きめの仏像と、小さな祠があった。笹原の向こうに鶏頂山が見え、日光方面や矢板市の県民の森、塩谷町の放牧場が見えて、なかなかの絶景。

20分ほど休憩して、同じ道を下山する。急下降のロープ場で若干苦労し、剣が峰まで降りてきたら結構脚が疲労していた。やっぱり登山不足だなと痛感する。「矢高山」までの登りを我慢しつつ、八海山神社からは林間のコースを選ぶ。鬱蒼と暗い森の中だが、歩きやすかった昨年秋の記憶を手繰っていくが、もう脚はかなり疲労している。途中で折れた太い枝が女房の後頭部に倒れてくるアクシデントがあったが、ゆっくりめに歩いて14時45分下山終了。

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一番の難所

かなり疲れてしまった。しかし登山はたくさんの人々が集中しない時期と山を外せば、感染リスクからは最も遠いアクティビティのはずだ。秋に向けて、そういう山歩きを増やしていきたいものだ。