山猫アウトドア備忘録

最近はたまにしか外で遊べない男の備忘録です

Sidebar
Menu

利尻・礼文再訪

7月21日から27日まで、4年ぶりに利尻・礼文を訪れた。天候に恵まれることはなかったが、さほどひどい天候でもなく、梅雨明け直後の本州から離れて大変涼しい1週間を過ごせた。

7月21日は移動日。出張なので経費節減で航空券の安い新千歳に入り、札幌でガスカートリッジを購入して高速バスで稚内へ向かった。鉄道とは違い、留萌あたりから豊富まで海沿いの道路を走るので景色に飽きない。2台のバスが出たが、空いている4列シートの2号車を贅沢に使わせてもらう。エゾシカが国道沿いで草を食んでいるのをみた。利尻富士を海の向こうにくっきりと見ることはできなかった。バスの乗客に日本語が全く喋れない欧米系の若いおねいさんが同乗していたが、稚内駅前と礼文島で会って少し言葉を交わした。
稚内に18時台に到着して、食事を済ませてから北防波堤ドームで幕営。4年前のような盗難事件には遭遇することなく済んだ。
DSC_0154
幕営禁止の北防波堤ドームですが・・

22日は朝からフェリーで移動。海が結構荒れていて揺れた。計画では23日を利尻富士登山に当てていたが、臨機応変に礼文島へまず渡る。香深フェリーターミナルは現在改築中。後ほど利尻島鴛泊フェリーターミナルが改築されて立派になっていたのに驚くが、礼文もまもなくそうなるのだろう。
路線バスで船泊近くにある九種湖キャンプ場へ行く。4年前は礼文島西海岸をカヤックで漕ぐため、私だけ民宿に泊まった。礼文も利尻も土地が痩せているので、ペグが刺さりにくい。雨も降ってきたし、風が強くてフライシートを固定しているペグはもげるしで、午後はテントの中でじっとしているしかなかった。

DSC_0160
九種湖キャンプ場

23日は雨こそ降らなかったが、霧が出た。風もややある。バスを乗り継いで南端の知床まで行く。前日荒れた海では見かけなかったアザラシをバスの中から発見、少しホッとした。金田ノ岬を回り込んだ空港下バス停までの東海岸でアザラシたちを見かけることができる。
さびれた漁村の知床から北上する。遊歩道がいい感じだが、桃岩近辺では霧。いったん道路に出て、礼文林道を北上し、三角山を右手にみながら下降、香深井手前で宇遠内方面に向かう。シングルトラックにはタイヤ跡が見られたが、宇遠内には果たしてトライアルバイクが一台あった。標高180mあたりまで登ってから海におりるルートなので、ちょっとした登山である。8時間コースの最後にあたるところを逆に歩いたことになるが、なかなかきつく、対向したハイカーは2人だけだった。

DSC_0162
知床集落(名の通り最果て感あり)

DSC_0165
桃岩遊歩道を北上するが・・ガス

DSC_0172
だいぶ晴れてきた。こちらから見るとまさに桃岩

DSC_0173
礼文林道から利尻富士が見えた

DSC_0174
白いタカネナデシコ

宇遠内には4年前カヤックで上陸したのだが、陸路からは初めてだ。寂れて車道もない漁村。数件の家はあるが、通年で住んでいるとも思えない。おじいさんが小さな漁船を操船して港から出ていった後は、人影を全く見なかった。8時間コースの「休憩所」の扉が開いてはいたが、店の人がいる気配もなかった。ここは秘境だ。

DSC_0176
宇遠内集落(ここまで来るには一苦労)
DSC_0179
海上タクシーに乗れるんだね・・

24日は礼文から利尻へ移動。利尻島の西側の沓形に上陸して、バスで利尻富士温泉まで行き、北麓キャンプ場まで歩く。4年ぶりの北麓キャンプ場だが、登山口にもなっているため、管理棟が新築されて立派なものになっていた。なんとトイレはウォシュレットで、シャワーもあるらしい。オートキャンプも可、とのことで、ありがたいけど贅沢すぎるのでは・・と思う。登山者用のキャンプサイトは礼文と同じく石だらけでペグが刺さらず、かといって張り綱を大きめの石に結びつけることもできない。地面の砂が飛んでいかないように養生シートを被せていたようだが、それがボロボロになってテグスのような糸が足に引っかかり、不快。それというのも、風が強いからだ。4年前は風があまり強くなかったのでそこまで神経質にはならなかった記憶がある。

25日、いよいよ利尻富士ピストン。5時30分ころ出発し、11時ころ登頂成功した。と簡単に書くが、北麓キャンプ場からの標高差は1,500mある。今回16人パーティだが、私以外は皆初登頂。相変わらず風が強く、山頂部にはガスがあって視界もよくない。9合目から先のザレた急斜面は、補修が進んでいるが、この山は明らかにオーバーユースである。登山道は北からの一般ルートと西からの沓形ルートがあるが、沓形ルートは最後にかなり危険なトラバースがあり、若くて登山慣れしていない者を連れて来るわけには行かない。結局ほとんどの人が北麓キャンプ場からのルートピストンを選択することになり、その結果登山道が荒れることになる。

DSC_0185
長官山あたりから山頂を見るが、雲は取れず・・
DSC_0189
お花畑と雪渓(北東方面)
DSC_0193
山頂の祠

14時過ぎに下山後、がんばって下のゆーにキャンプ場まで降りる。温泉施設が目の前、という便利さを選択した。利尻・礼文のキャンプ場には、当然のことだが外国人キャンパーやチャリダーキャンパーも見かける。キャンピング仕様の自転車はまじまじと見つめてしまう。自転車で北海道の百名山を巡るというつわものもいた。
この日の夕食はペミカンからシチューということだったが、ペミカンがやばい領域に入っていて、シチューが酸っぱかった。全員で腹を下したら帰れなくなるのに・・・結果同僚は軽く下痢したが、吐く者までは出なかった・・

26日、利尻島にも別れを告げる。鴛泊フェリーターミナルの立派さに驚く。今回、フェリーの中で「
島を愛する」(島望とファンタジック東京)というムード歌謡が流れていて、その歌詞とファルセットボイスに魅了されてしまった。ムード歌謡って、演歌じゃないんだね・・・
稚内駅もここ数年で立派になってしまった。天候が下り坂、午後から雨というので、チャリダーが駅に終結してくる。一人の若者が自転車を分解しているのを見ていたのだが、セオリーから全く外れた作業をしていたので、思わずアドバイスまでしてしまった。
DSC_0153
すっかりきれいになってしまった稚内駅

13時台の快速列車が出発するころにはすでに雨。北海道のどこに行っても雨からは逃れられないようだ。旭川でもう一泊公園キャンプの予定だったが、天候のこともあるし、利尻・礼文で気温に慣れた体で旭川は暑い。せっかく風呂に入ったのに今夜風呂に入れないのも厳しい。ということで偶然とれたビジネスに転がり込む。若者たちも深川で投宿した。旭川のジンギスカンは、酸っぱいシチューの後だけに大変美味しかった。

27日、札幌駅でも暑くてたまらない。羽田からの帰路、電車の乗客の少なさに気付き、いつも電車から見るテニスコートで誰もプレーしていないのを見る。暑すぎて何もできない。
Comments