あだたら山ふたたび

ひさしぶりに安達太良山に仕事山行で登った。この山の最初の登山は子連れで一番易しいルート(ロープウェイから山頂、くろがね小屋経由で奥岳温泉へ下山)を使い、2度目は仕事山行でその逆ルートを登り、ロープウェイを使わずに降りた。

3度目の登山は塩沢温泉から僧悟台を経由して箕輪山と鉄山の間の笹平という鞍部に登り、稜線を鉄山から安達太良山に歩き、下りはバスの時間からロープウェイを使った。少し縦走っぽい歩きになり、風景の変化も大きいいいルートだと思ったが、肝心の安達太良山山頂部分だけがものすごい人出で閉口した。

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11日土曜日のお昼までの仕事を終え、新幹線を使って郡山経由で二本松まで。ここで朝から各駅を使ってたどり着いた青少年7名と合流。17時28分の塩沢温泉行きバスに乗り、塩沢温泉青木荘で素泊まり。布団で寝られるのはありがたいが、4,000円ほどかかるので、温泉にはしっかり入らせてもらった。夜中、なぜかとんでもない時間に一人の少年の携帯アラームが鳴り、それをいつまでも止めない上に、夜中に何度もアラームがなって同じ状況を繰り返したのでほとんど寝られなかった。普段はラジオで耳栓をするのだが電波が入らず断念していたので、大変苦痛。やはりテントの方が夜は平和だ。

早朝4時起きでカロリーの低い朝食(ロールパン1個と粉末スープ)ではもちろん不足なので持参したパンケーキをひとつ食べ、5時前に出発。塩沢温泉スキー場のベースを横切ってすぐに沢を渡り、急登に入る。体調の悪い少年もいたのでゆっくり休憩を取りながら高度を上げ、1100mくらいまでくると斜度がゆるくなる。僧悟台の緩斜面に入った。そのまま1400mくらいまでゆるゆると登り、一つ尾根を越えるとあとは2〜3本ほどの沢をトラバースして雪田を横目に見つつ、稜線上の笹平となる。樹高が低くなったので日が当たって大変暑くなった。

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僧悟台から振り返ると雲海が
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少雪の冬だったのに標高1600m弱の部分に雪田が残る

鉄山までは笹平から標高差100mで、一つ台地を越えると広々したガレ場の向こうに鉄山避難小屋が見え、磐梯山や秋元湖、吾妻連峰などがよく見えるようになった。休憩をはさんで鉄山山頂に達し、山頂を巻くように右手に沼の平を見ながら歩けばどんどん安達太良山の山頂部「乳首」が近づいてくる。ガスも出ていなくて、直下のくろがね小屋もよく見え、天気は上々だ。

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鉄山避難小屋(トイレなし、水なしだが20人くらいは入れそう)
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火山活動の痕跡が色に現れる沼の平の向こうに磐梯山が見えた
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鉄山を振り返る
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乳首といわれる安達太良山頂

しかし、山頂直下の肩にたどり着いたらものすごい人の数だ。さらにロープウェイ方面から続々と登ってくる。たった2回しか来てはいないが、過去にこんなに山頂が混んでいたのを見たことはない。最近の登山ブームのせいなのか、ロープウェイを使うと簡単に登れる山だからなのか?
山頂に行く気は失せ、少年数名が証拠写真を撮りに登ったのみで下山にかかった。

下山しながらも多くの団体さんとすれ違う。茨城県からの中学生の団体は特にすごい数だった。
普段はロープウェイのような機械力に頼らないのがモットーなのだが、いかんせん奥岳温泉から岳温泉まで下るバスが11時台に1本と14時台に1本しかない(そのくせ「シャトルバス」ってどういうこと?)。スキー場を歩いて下山すると11時台のバスには間に合わない。私などは14時台のバスに間に合うように歩いたらいいのではないかと思うのだが、計画を立てるとそれに固執してしまうのか、少年たちはロープウェイで下山する方を選択した。スキー場を延々降りるのは確かに苦痛だし、面白くはない。まあ仕方がないところか。

ロープウェイで下山すると暑く、岳温泉はさらに暑く、二本松駅前は暑さのピークだった。バスではあまり寝られない私だが、さすがに昨夜のアラーム事件でうたた寝してしまう。帰りの新幹線でも眠くて、せっかくザックから取り出した本も読めなかった。下山が早かったので、半分寝ているうちに夕方17時前に帰宅できた。それにしても少年たちのバスや列車の切符購入の手際の悪さは毎度あきれるし、せっかく日が長い時期に山へ行ったのだからもう少し自然を楽しんで帰ってきたらどうだろうと思う。
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