Naebaで初滑り

09年12月24日:記
初滑りである。年々シーズン初めのテンションが下がる傾向にあるのだが、寒波でこの時期に天然雪で滑れるとあっては行かないわけにはいかない。
で、今シーズンの初滑りにチョイスしたのは苗場スキー場。あの天下のNaebaである。
同僚の女性が仕事で22日から苗場に来ており、別れ際にワンポイントレッスンなどしてもいいよと軽く言ってしまったので引っ込みがつかなくなった。

苗場は学生時代に知りあいのボロボロのカローラに5人ギュウギュウ詰めになって夜通し下道を走り、プリンスホテル前で仮眠してほとんど寝ないまま翌日ちょびっと滑った、という記憶しかない。実に四半世紀ぶりに苗場のゲレンデに立つことになるが、一体どんな風なスキー場だったっけ?という興味関心もあった。

相棒は前日もカヤックでご一緒した吐月工房氏である。朝8時に赤城高原SAで合流、ということだったので朝5時20分に自宅発。6時4分前に新座料金所を通過し、夜間早朝割引の権利をゲット。駒寄PAのゲートをいったん出て、再び乗り返して赤城高原に7時過ぎ着。焼き立てパンの朝食を摂ってからウンコして吐月工房氏を待つ。

月夜野インターから三国峠を越えて苗場スキー場の日帰り駐車場に着いたのが9時ちょい過ぎ。
エントランスの建物が新しく、トイレが実にキレイだった。「かぐら・みつまた」と同じ方式の1000円食事券+ドリンク券のついた一日券(4500円)を買って、ゲレンデに出る。

Naeba


手始めに目の前のリフトに乗って一本滑ってみるが、なかなか昨年までの感覚が戻ってこない。アルペンターンはいいのだが、テレマークになると後ろ脚の押さえが不足ぎみだったり、カービングができなかったりとイマイチ。

まもなくレンタルスキーを履いた同僚3名が合流。ワンポイントレッスンなどすることになるが、自分の滑りのチェックがまだ済んでいないのでそれどころじゃない。滑りをあんまり見ずに適当なことを言っていたら、女性の同僚に「ちゃんと見てくれ」と言われてしまった。

ゴンドラに乗って、11時に同僚と別れる。同僚たちは午後帰路につくので、レンタル品の返却をしなければいけないらしい。こちらは午前中の1時間30分の滑りで空腹状態になってしまったので、早めに昼食をとることにした。ゲレンデに不案内なのでガスっている中で目星を付けた食事どころを見つけるのも難儀だ。赤倉なら目隠しされてもお決まりのレストランへ行くのだが。

軽食っぽいものしか置かれていなかったが、それでも従業員の接客態度は見上げたものである。リフトの係員も控えめで頼もしく見える。さすがプリンス直系・唯一無二ののスキー場である。その他のプリンス系スキー場とは格式が違う。

さて、食事を済ませたらガスっている中上部で滑るのも面倒くさいし、何より不案内なゲレンデでケガでもしたら困るので、下部の横に広がった緩斜面・中斜面で練習に徹することにする。下部ゲレンデの視界はいいのだが、ところどころ地肌が見えているところもあり、バーンも硬いので滑りにくい。練習といっても効果的な練習方法をなかなか思い出せず、脳ミソにわずかに残っている練習方法をやみくもに繰り出すだけではある。

細板革靴の吐月工房氏


しかし、「石の上にも・・ン年」のテレマーク歴は重ねているワシらである。伊達に場数だけ踏んできたわけではない。午後2時くらいにはそれなりの滑りができるようになった。それと引き換えに筋肉は半ば逝ってしまった。さすがに昨日のカヤックのだるさがまたスキーでぶり返したようだ。
「あと2本」のノルマをこなし、3時前に終了。ま、初滑りだし、今週末には一泊でスキー合宿に妙高へ行くし、無理をしても仕方ない。あっさり終了。中年は己の体力を知るべきである。

帰りは三国峠を降り、沼田あたりでは裏道県道36号を使って渋川へ抜け、前橋の手前で東に折れて17号バイパスを快適に走り、利根川を渡って125号で加須へ出た。J-WAVEの「グルーブライン」を面白おかしく聞きながら交通情報を聞くのだが、首都高の上り線がことごとく渋滞である。特に東北道と首都高と外環道のつなぎ目である川口ジャンクションでの渋滞が激しい。
そこで、加須から浦和まで東北道を走って下道に降り、首都高新井宿から再び乗るという手を使ったのだが、首都高に乗ってからがずっとノロノロ。20時近くになって自宅着。全く休みを取らないドライブだったが、実に5時間近くかかってしまった。