房総半島横断(佐貫町〜大原)

秋分の日もいい天気。房総半島の一番太いところを横断してみたくなった。内房線佐貫町駅から外房線大原駅まで。自宅から輪行する。

早起きして前日夜に輪行袋に入れておいた自転車を担ぎ、最寄駅へ。いつもの北千住発の輪行のような最初の自走をせず、最寄駅から輪行するのは初めて。千葉を経由して内房線の佐貫町駅に向かう。最寄駅から予定より1本(10分)早い電車に乗ったら、千葉駅で君津行きの電車を2本見送ることになった。佐貫町駅は上総湊駅の一つ手前、東京湾観音があるところに近いので、君津行きに乗ってもその後館山行きに乗り継がないといけない。

というようなことを考えていたのだが、むしろ君津駅で降りて自走しちゃったほうがよかったかもしれない。館山行きは途中で2度ほど長い停車をし、結局佐貫町駅に着いたのは9時10分。もとより織り込み済みの時刻だが、折角なので朝の貴重な時間をサドルの上で少しでも長く過ごしたほうがよかったのかも?まあ、朝はやる気があるから偉そうなことも言える。

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佐貫町駅で自転車を組み立てる。今回は横着せずに軍手をはめて手が汚れないようにした。駅前の自販機で350mlのコーラを買って飲み、気付け薬とする。これから鹿野山(370mほど)までヒルクライムだ。9時30分出発。宝龍寺から県道163号線を登り詰める。斜度は5〜7%程度だが、私のエンジンでは時速10kmを割らないように走るのが精いっぱい。しかも、マザー牧場方面からの道路と合流してからの県道93号線が山頂までわずかな距離なのに一番の激坂。山頂には集落があった。住みにくいだろうなあ・・

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鹿野山山頂バス停(激坂にギブアップ)
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景色がいい九十九谷展望公園

九十九谷展望公園で少し休憩して、県道93号線のダウンヒル。一直線の下り坂だが、路面が悪くてタイヤが激しくブレる。もしやパンクでは・・と思ってコケないようにブレーキングして停車してみたが、パンクではない。こんな急斜面かつ悪路面のダウンヒルは恐ろしくてスピードは出せない。対向車線にヒルクライマーが登ってくるが、こんな一直線の激坂をよく登るよね。根性あるわ。鹿野山は千葉のヒルクライマーのメッカだそうだ。

秋元郵便局前から国道465号に乗り、東粟倉で右折、車でたびたび通った屈曲国道(昔に比べればだいぶ幅も広がった)を南下して国道410号に乗り換えて北上。すぐに細くて暗い道になるが、房総スカイラインをくぐってゴルフ場が近くなると道幅が広がる。ゴルフ場入口の看板のあるところを右折、大坂川に沿った砂利道林道を入ってみる。フラットな路面で走りやすく、手掘りのトンネルをくぐってからUターン。結局本日唯一のダートとなった。

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手掘り隧道
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久留里線

小櫃川を渡らずに生活道路で亀山湖方面へ走り、迷いながらも上総亀山駅に出た。川が屈曲していて道路も複雑だし、初めて走る道なので、時々止まってはスマホで現在地を確認する必要がある。誰もいない上総亀山駅前で再びコーラを買って飲む。自転車はコーラなしでは走れない。亀山中学校、亀山保育園を通過してすぐに左折して、大福山方面への林道に入ろうと思ったら、休日工事中で通行止め。やむなくいったん国道465号線に出て東に向かう。鹿野山はしっかりとしたヒルクライムだったけど、その後小さな丘をいくつも越えてきている。それがジャブのように(ジャブを受けたことはないですが)脚に効いてくる。広い国道の直線的なアップダウンが一番いやらしい。

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上総亀山駅

今日は頻繁に短いトンネルを通るので、前照灯をステム近くのハンドルにつけ、トンネル内では尾灯とともに点灯・点滅させた。しかし前照灯を点けていると、サイコンが働かない。国道を走っている時にそれに気付き、前輪のセンサーとマグネットの距離をいじってみたが、ライトを外してしばらくしたらまた作動し始めた。距離計が動かないまま数キロ走ってしまったと思われるが、同じメーカーのライトとサイコンなのに干渉してしまうのはなぜなんだろう。ライトの位置を工夫すれば干渉しないんだろうか?

蔵玉というところで国道のトンネルには入らず左折して林道に入る。国道から左折したら途端にチェーンが外れた。イヤな予感。軍手をせずにチェーンを直したのでまた指を汚してしまった。ウェットティッシュで拭きながら休憩。

林の中は静かで対向車もなくていいのだが、もう脚に乳酸がたまってきた。でもまだ走行距離は40km程度である。こちらからなら大福山方面へ向かうこともできるので最初その気でいたが、脚の疲労はさらに増すだろうし、半島横断のゴールまでの距離を考えるとショートカットしたほうがよさそうだ。そのまま直進して真っ暗な3連トンネルを通過して養老渓谷駅に向かう。小湊鉄道の養老渓谷駅前は食堂あり、タクシー会社あり、よろずやありで観光客もいた。サイクリストが何人も通過していく。ここでお昼だ。よろずやでおにぎり2つと冷えた甘酒を買って店先のベンチで食べる。ここから先は小湊鉄道といすみ鉄道に絡みながら走っていく。

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養老渓谷駅

まず、駅前を走る県道81号線から県道32号線に乗りたい。県道を走るのも芸がないので、集落の中の道でショートカットする。集落を外れたら、めったに車も通りそうもない道で、小川まで激しく下り、県道まで激しく登った。これもジャブだ。巨大な畜産団地が左手にあるらしく、臭う。この県道でもわずかな登りがある。踏み切りを2回通過して、また国道465号線を走る。快走して、総元駅を通過してから右折する。もともとはもう少し先に行って東総元駅の先で右折して道の駅たけゆらをパスしたかったのだが、どうも冷静に判断できなくなってきて、適当に道を選択してしまうようになったらしい。低い丘陵が幾重にも入り組んでいて、どこを走れば楽ができるか考えるのが嫌になってしまった。

久我原交差点で国道297号に乗る。結局、道の駅たけゆらの方に向かうしかない。また丘陵越えだ。道の駅を通過して、最初の信号で右折。ここは予定通り。増田製作所という工場に向かう立派な広い道路を走るが、斜度は8%。ここへ来ての8%はキツイ。車が走ってないので片側車線いっぱいの蛇行走行で乗り切る。工場の建物の左側に工場の敷地と紛らわしい細い道路がある。ここを走っていくと工場裏手から舗装林道になる。山頂部で最後のトンネルをくぐり、丘を越えて田んぼが広がる場所に出た。県道82号線から県道176号線に乗るつもりだったのだが、左折ポイントを間違えて、神明神社からまた国道465号に出てしまう。いすみ鉄道の国吉駅近く。予定していた道路からだいぶ外れてしまったので、あきらめて国道で大原駅を目指す。緩いアップダウンに悪態をつきながら、15時、外房線の大原駅着。お祭りで駅前に神輿が出ていた。お祭りといすみ鉄道を撮影しに来た観光客が駅前にかなりいる。帰りの外房線では座れそうにない。

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本日最後の荒れた道とトンネル

佐貫町駅からの距離は途中で数キロ止まってしまったメーターで75km。平坦路とは違って山・丘の連続、林道の急勾配が含まれている。メーターやチェーントラブルもあった中で、よくがんばったほうではないか?時間は休憩含んでちょうど5時間30分。

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大原駅に到着

駅前のベンチを使わせてもらいつつ、輪行準備。テキパキと袋に詰めて、いすみ鉄道の売店で列車に乗ってもいないのに列車の絵柄のハンカチを購入。いすみ鉄道と並走したからいいでしょう。JR外房線で15時40分発の普通列車に乗る。案の定座れず、運転手のすぐ後ろで立って輪行袋を支えながら千葉駅まで1時間。総武線各駅停車に乗り換えて17時40分帰宅。

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いすみ鉄道の黄色い車両と我が愛車

サイクリングのの固め打ちをやった。そろそろ山に行きたいな・・火打山のライブカメラ、いい感じの写真になりつつあるなあ・・