お買い物

午後からセタスへ出向いて新しいビルジポンプを買ってきた。
カフナ購入からまる9年、今まで使っていたベクソンのビルジポンプの調子が最近悪く、チョロチョロとしか水が出なくなってしまっていたのだ。

壊れたベクソンのビルジポンプ。いま買うと5,000円はする。

今回買ったのはシアトルスポーツのポンプで、3,000円弱。破格に安いが、カサハラ氏がこれで十分、というもの。フォールディングカヤックはシーソックがついているのでビルジポンプが本当の意味で必要になる場面は少ない。ロール→沈脱→再乗艇の時くらいか?
最近はロール練習していてもまず沈脱しなくなったので、これで十分かと思う。イザとなればいまカフナの収納バッグに入れているハーモニーのオレンジのポンプと入れ替えればよい。

シアトルスポーツのポンプ。安い。

たったこれだけの物を買うためだけに鴨川へ赴いたのではなく、実はこのポンプの10倍以上の価格のものを実際に触って買うため、2時間もかけてクルマを飛ばしたのだった。
実際、目にして触ってみると使うのが惜しいくらいの美しい工芸品であった。飾っておきたいくらいだが、使うために買ったものなので、メンテナンスをしながら使い込んでいくつもりである。

それは
The Klatwa Paddle。225cm。タンオイル仕上げで集成材の色合いが素晴らしい。ショルダーの感じも非常によろしく、手に馴染む感じがする。ただ、ブレード先端にエポキシ樹脂のチップなど全くついていないので、使うたびに先端が傷むことが予想される。このパドルで地球ロールなどもってのほかだ。

ここのところの円高で、海外のビルダーにオーダーしようかと思ったこともあったが、DVDの発注などと違って細かいオーダーをしなければならず、実際に手に取って感触を確かめることもできない。分割式だとグッとお高くなってしまい、送料などを加算すると日本で買うのと値段がそう変わらなくなってしまう。英語でのオーダーも自信がない。国産の非分割式のグリーンランドパドルも考えたが、やはり持ち運びが不便である。自作パドルへの挑戦も一時考えたが、集合住宅での工作はどうも具合が悪く、分割式となるとさらに厄介な工程が加わることになる。ということで安易ではあるが、ごくノーマルな選択に落ち着いた。

メンテナンス用のタンオイルを買わないと・・

セタスからの帰りに保田海岸の駐車場で現在手持ちの3本のGパドルを並べてみた。
今までメインに使ってきてキズがついた旧クラトワ(ショルダーなし、樹脂仕上げ)がみすぼらしく見えた。ニンバス・グリーンランドのキズはさすがにそれより少ないが、やはり工芸品的美しさという点では新クラトワの足元にも及ばない。しかし使える腕と手は一本のパドルを握るので精いっぱいなのに、なんでまた買ってしまったのか・・・スキー板やブーツと同じ道をたどりつつある。

ちなみに、夕暮れの内房海岸はおとなしく、漕げなかったことがとても残念。