悩んだ揚げ句・・

3月になって急に暖かくなってしまった。2日に日本海側では新雪が降ったようだが、3日に全国的に暖かくなり、4日はさらに暖かくなって関東では20度近くになるという。

降った直後の温度急上昇はスキーカットで雪崩を誘発するので一人でそういう場所に入り込みたくはない。では降らないエリアで根子岳か四阿山と考えたのだが、あちらは雪が例年より少ないらしく、面白くない。日曜日午後の関越道の大渋滞も気力を失わせる。

土曜日夜まで悩んで、南会津に行き高畑スキー場で滑ることにした。まだ今シーズンは高畑スキー場で2回しか滑っていないのでシーズン券の元が取れていない。東北道の渋滞予想は他の高速道に比べて軽微だ、というのが理由だ。途中でバックカントリーに入りたくなる欲求を経つためにシールやザックは持っていかない。

朝5時前に自宅を出て、いつものコースで会津高畑スキー場へ向かう。路面はかなり雪が薄いが、栃木の高速上で気温は1ケタになり、南会津ではマイナス2度程度だ。きっとスキー場でもオープン直後はカリンカリンだろう。

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右から窓明山〜三岩岳〜大戸沢岳。見た感じだとかなり好条件に見えるが・・

リフトが動き出す直前に到着して、薄手の春用シェルを取り出して着る。スキー板も車に積みっぱなしだったwayback88を久しぶりに履いてみる。板には違和感はないが、ブーツがNTNのTXに比べてT2ecoの方がなんとなくタイトに感じる。バックルも締めにくいし、しばらく左足が締めつけられて痺れを感じる。緩めて履き直して締め直すことを繰り返す。

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久しぶりに履いたwayback88。Pinnacle95に比べやたら軽い。
パンツも黄色くなりました。

カリカリのアイスバーンで真面目に練習してみるが、辛いだけだ。おそらくシール登行していても朝のうちは辛いだろう。しかし10時ころになると少し緩んできて、12時までにはシャバ雪に変貌して重くなってしまった。しかもところどころにストップ雪があり、つんのめる。この状態なら山に登って午後滑るにはまあまあいいかもしれないが、疲れる登りと滑りになりそうだ。

もう十分。12時まで滑って確信した。残りの期間のゲレンデはモーグラーに譲る。来週からはステップソールでの散歩でもいいからゲレンデスキーはしない。最後にセンターハウスレストランで鳥唐揚げハーフとライスとみそ汁を堪能した。

5月かと思うような日差しと暖かい風の中、帰路につく。定番湯ノ花温泉は外さず、たまには弘法の湯ではなく天神の湯に入らせてもらおう。狭い湯船を独り占めした。
温泉で温まったせいなのか、昨夜あまり深く寝ていなかったのか、会津西街道を南下中に観光バスを先頭とする車列に入ってから激しい眠気に襲われた。峠道で眠くなることなどないのだが、塩原温泉に降るまでが苦しかった。思わず塩原温泉の無料駐車場に入ってそこで後部ベッドに移って人事不省に陥る。気付いたら16時を回っていた。

その後は眠くなることもなく、東北道の渋滞も予測通り館林でわずかなもので、順調に帰宅。しかしこんなにいい天気で、山に行かなかったのはもったいなかったなと今さら反省する現金さには我ながら呆れる。