会津高畑再び

連休を利用しての家族での会津高畑ゲレンデ練習。そろそろ練習もいいが、山での実践に移していきたいところである。

土曜日午後に東京を出発するが、いろいろあっていつもの塩原温泉経由でも到着は18時30分だった。今回の宿は奮発して「花木の宿」連泊。スキーパックで高畑のリフト2日券と1,000円の食事券が付いてくる。それが3人で連泊(初日はスキーパックなし)だとちょっと気が遠くなる金額になるが、宿は金額に見合う納得のものだった。館内の温泉も隣の「窓明けの湯」よりもはるかによい。

P2100408
花木の宿の離れ

小さな高畑スキー場のゲレンデ内でひたすら練習なので、いままで日帰りでしか来たことがない経験の中では飽きてしまうのではないかと不安だったが、2日間滑っても飽きることはなく、満足であった。天候は二日間とも小雪で、時折吹雪き、オープンなペアリフト上ではちょっと寒かった。

連休とあって、日曜日も祝日の月曜日も駐車場がいっぱいになるくらい盛況であった。月曜日の方が少なかったような気はするが、それでも栃木県の大田原市のスキー大会があって大人からチビッコまで午前中は多くのスキーヤーが訪れていた。それでも、赤倉のホテルCコースのような混戦模様は起こらないのでここは平和なスキーヤーズパラダイスである。

滑りはじめはしばらく3人で一緒に滑るが、次男がゲレンデに慣れたころにそれぞれ勝手に滑ることにする。全コースを一通り滑る中で、ターン前半のズレと後半のキレを混ぜた滑りをアルペンターンとテレマークターンで何度も試してみる。ちょっと光明が見えた気がする。キモは、切りかえ直後の上半身の向きだ。へそビームを出しながら滑ると仮定してみるといい。コース脇の新雪も頂いたが、雪質が軽く、いい感じだった。ブルーラインのコブコブ斜面にも何度も入ってみるが、モーグルラインに引っかかるとそのリズムで滑れないのでまだまだである。

女房はどうしてもシュテム癖があるのでその解消のための練習。次男は春の志賀高原合宿と2級取得のためにいろいろ考えて滑っているようだ。こちらはいろいろ言わず放っておく。スキーの理論について3人の共通の話題になるが、そういう会話ができることが楽しいし、高畑ではレストハウスでもグループごとに技術論が交わされているのがまた刺激になる(内容まではわかりませんが)。

P2100410
ニューパンツで

本当にこのゲレンデはスキーを愛する人たちのためにある、と思える。昔、基礎スキー流行りだった時期にグループごとにゲレンデで滑ってはお互いにチェックしあっている風景が見られたが、そこまで行かなくても、ゲレンデのあちこちやレストハウスで手を使って両スキーの動きを確認する姿がみられる。女房に言わせると、このスキー場はレストハウスでスマホをいじっている姿がほとんどみられないという。年齢層が高めということもあるが、それだけ休憩の時もスキーのことを考えているか、ボーッとしているかどちらかなんだろう。人間、ボーッとすることは大切で、常にスマホの画面を見ていないと時間がつぶせないようではダメだよ。

P2100416
トイレハウス
P2100413
立派だ

レストハウスではブーツを脱いで寛ぐのもいいが、ブーツ内のニオイはできるだけ排除しておかないと、周囲の人に納豆臭を振りまいて戦意喪失させてしまうので気をつけよう。いや、これは実際にあったことのまた聞きで、私のことではない。私はここのところ7シーズン目のT2R(RはレンタルのRである)のインナーがヘタって左くるぶしのあたりがものすごく痛くなってきたので、ついに最新のT2ecoをカラファテで買ってしまい、焼いてもらったイントゥイションインナーのタイトなフィット感(アルペンブーツほどではないでしょうが)にだいぶ慣れてきたころだったし、そもそもブーツを脱いでいない。

t2eco_13

T2eco、最初は違和感があったが、半日も滑るうちに元には戻れなくなってしまった。T2Rを買って以来ここのところプラブーツのより一層のガンダム化が進んでいて、バックルもインナーもアルペンブーツにかなり近づいてきた感があり、ちょっと抵抗感があったが、慣れは恐ろしい。よりダイレクトに操作できてしまう。来シーズンは板も新調してしまおうか、ブラストラックのエリキサーなんてよさげだったな、しかしシールは一般的なヤツではダメだな、などと物欲妄想が拡大してしまう。ああ、いかんいかん。

ということで、月曜日の3時に終了、窓明けの湯でゲル化して17時前に帰路につく。吹雪いているし、会津高原駅あたりまでは凍結の峠道なので慎重に走る。高畑の売店で300円で売っているリンゴが売り切れてしまったので、「道の駅たじま」で500円のリンゴをゲットし、やや道も混んできたので塩原温泉でハンタマ方面からの車との合流を避けて川治温泉・鬼怒川温泉経由で大沢インターから乗る。冬の東北道には珍しく途中事故渋滞が14kmあったが、夕飯を食べてのんびり構えていたら渋滞らしい渋滞には嵌まらず21時には帰宅できた。アプローチは遠いが東北道方面のスキーは行き帰りのストレスがなくていい。