4月に読んだ本から

・高橋 雄造 著「ラジオの歴史  工作の〈文化〉と電子工業のあゆみ」(法政大学出版局)
51Km93aJcML._SL500_AA300_

ラジオ好きとしては読んでみたかった。だが、網羅的にラジオの歴史を扱うものではなく、ラジオ工作に関わったアマチュアを中心に、今となってはあまり意識されない社会の裏面史を描いている。現在と違い、ラジオや初期のテレビはアマチュアが製作できる電子機器で、近所でラジオが直せる人がいるとそこで修理を依頼するというのが戦後までの風潮だった。
電子工作技術を支えたのが、雑誌である。おそらく、今でも発刊されているのが、「MJ無線と実験」であろう。過去には数多くの雑誌が存在した。子供のころには書店でよく見かけたが、いつの間にかそれらは廃刊に至っている。

教科書並にページごとに図版が複数載せられていて、それらの資料をかき集めるだけでも相当な努力が必要だったと思われる。労作である。

読み進めるのにはかなり時間を要してしまった。ほとんど4月はこの本に費やされた。
blog comments powered by Disqus