1月に読んだ本


・田上 太秀 監修 「図解 ブッダの教え」(西東社)

「図解」とあるが、漫画によって仏教教義をまとめた本。適当なのかと思いきや、かなりしっかりと書かれている。

・九重 貢 著 「綱の力」(中公新書)

初場所初日に買ったサイン本なのだが、八百長相撲に弟子がからんでいたとなるとちょっとコメントしづらい。

・梅原 淳 著 「毎日乗っている地下鉄の謎」(平凡社新書)

オタク本で通常の読者では理解が追いつかない。

・川北 稔 著 「イギリス近代史講義」(講談社現代新書)

非常にわかりやすい社会史の本。筆者は世界システム論を紹介した学者で、一度学生時代に集中講義を受けたことがある。その時はずいぶん若々しい先生だと思ったが、もう70歳になろうとしているとは。

・渡辺 裕 著 「歌う国民 唱歌、校歌、うたごえ」(中公新書)

筆者は美学専門の学者だが、この本はわかりやすく面白い。文部省唱歌が国民統合を狙って作られたことも面白いが、その後の校歌や県歌がなお面白い。長野県の県歌「信濃の国」についての言及は全て知っていたことばかりだが、こういう切り口で取り上げられるとは・・

・御厨 貴 著 「権力の館を歩く」(毎日新聞社)

新聞の確か夕刊に連載されていたので、ほとんどは読んでいるはずだが、あらためて読んでみた。文体がキザ。

・山賀 進 著 「一冊で読む 地球の歴史としくみ」(ベレ出版)

職場の同僚が書いた本。敬意を払いつつ読んだが、文系の私にはわかる所とわかりにくい所があって、わからない所は斜め読み。ところどころ、へぇと思わせるところがあったり、おそらく時々若者たちを前に喋っているだろうウィット(あるいは皮肉)が含まれていて、らしいなぁと思う。