山猫インドア備忘録

普段はぼんやりしている男の備忘録です

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大相撲一月場所13日目

13日目。雨がみぞれから雪になった13時ころから観戦。

幕下15枚目の佐久間山(北の湖部屋)が6戦負けなしで7勝目に挑んだ。佐久間山は学生横綱になっていながら、幕下付け出しの特典を捨てて序の口から27連勝、格段を一場所で通過してきている。板井の初土俵以来の26連勝をも凌駕した。

が、この日佐久間山に土。館内からため息。佐久間山には早く十両に上がってもらい、千代大龍との対決を見せて欲しい。その千代大龍は、対戦相手の阿夢露(アムール。もちろんロシア出身)が前日の靭帯断裂の大けがで休場となったために不戦勝。初十両・初優勝にかなり近づいた。

ちなみに幕下優勝は千秋楽に8人のトーナメント決定戦となる。混戦だ。
幕下力士にさかんに声援を送っているお兄さんが前の列にいる。相当な好き者。

さて、幕内。最近の注目力士は栃乃若である。稀勢の里をかなり押し込みながら、右上手を欲しがったところで形勢が逆転して負ける。が、栃乃若は近い将来大関になるであろう有望株で、横綱も狙える器である。

今日は把瑠都が勝って白鵬が負ければ把瑠都の優勝が決まってしまうのだが、まず白鵬は琴欧州には負けまいと場内の観客の大多数が思っていたに違いない。ところが魔が差したというのか、白鵬負けてしまい、あっさり把瑠都優勝が13日目で決まってしまった。

いやー、これだから13日目の観戦はやめられない、と同僚と国技館を出たら、観客の流れの中に栃乃若が!いくら部屋が近いとはいえ、歩いて帰るとは!

思わず近づいて、「栃乃若関、来年は大関ですよ」と激励した。すると周りの観客たちも気づいて、栃乃若は握手を求められていた。
その後、錦糸町のちゃんこ屋で同僚と反省会。
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大相撲一月場所初日

いよいよ初日。年末に稽古総見を見に行って以来の国技館。
やはり初場所の初日は縁起物で雰囲気がいい。
12時過ぎ、両国駅を降りたら、すぐ後ろから新十両の阿夢露(アムール。あだ名はニコちゃん)が付き人と降りてきた。
わざわざ習志野から総武線各駅停車でやってきたらしい。初土俵から10年。苦労して上がってきた阿夢露、初日が出た。

国技館内ではひよの山スポーツタオル、大相撲名鑑を購入。やはり近所に住み同僚のM氏はは相当なお買い物をした。久しぶりに幕下からしっかり観戦し、有望株力士を探す。

「敢闘精神あふれる力士」のマークシート投票をしながら観戦。マークの位置があまりよろしくなく(左右対称にして欲しい)、間違えてマークしてしまった。

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次は13日目金曜日に観戦予定。写真の通り、最近稀に見る客の入り。
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12月に読んだ本から

・川本三郎 著「小説を、映画を、鉄道が走る」(集英社)
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この本の中に出てくる小説や映画や鉄道風景の大半は読んだことも見たこともないものだが、なぜか惹きつけられた。年末年始に家で見ていた「男はつらいよ」シリーズでも、よく列車が出てくる。特に初期の60年代末から70年代前半の蒸気機関車が登場するシーンがいい。

・増田俊也 著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(新潮社)
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不世出の柔道家、木村政彦の名前くらいは知っていた。昨年から本屋に行くたびに、若かりしころの木村政彦の鍛え上げられたカバー写真は気になっていた。年末に購入してほぼ1週間で読み終わるくらい面白かった。今の講道館柔道が柔道を一本化したのは戦後のことで、戦前は旧制高校中心の別体系の柔道(寝技中心)や、武徳会という半官半民の柔道組織が存在したこと、講道館柔道は立ち技中心で関節技や寝技を軽視したために、戦後は一般スポーツ化していったこと、木村政彦は旧制高校や武徳会で主流だった技に長け、圧倒的な力を持っていたことなどが発見だった。戦後の木村政彦は数奇な運命に翻弄され、力道山などのプロレス界や大山倍達など空手界、ブラジルのグレイシー柔術などと交流していく。
二段組、700ページもある分厚い本だが、かなり読ませる。ところどころ誇張があったり、誤植を2ヶ所ほど発見してしまったりしたが、そんなことは全く問題ではない。
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