2018年10・11月に読んだ本など

暑かった夏以後劇場で見た映画は、「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」「ボヘミアン・ラプソディー」の2本。秋は忙しかった。ともに実在の人物を主人公にし、一定年齢以上なら同時代を共有したスーパースターを描いた映画だった。
「ボヘミアン・ラプソディー」は現在かなり評判がいいが、そこまで評価が高まる映画だとは予想していなかった。封切り3日目に日本橋で観た時にはすでにパンフレットが売り切れていたところをみると、業界でもそこまで客が入るとは予想していなかったのだろう。
音楽が主役の映画だから、少し奮発して音響効果の優れた大画面のドルビーアトモスで観た。夫婦割ならそこまで厳しくはない。予想通り、圧巻だった。最後のライブエイドの20分の4分の3は涙が止まらなかった。その後パンフレットを購入がてら日比谷で2度目の一人鑑賞。これも涙をグッとこらえて最後まで見た。劇場を出てからも頭の中でクィーンの曲がリフレインし、帰ってからも動画や曲をかける始末。CD時代になってから「グレイテストヒット」ともう一枚くらいしか持っていないのでアルバムの片隅にある曲を思い出してYouTubeなどであらためて聞いてみる。
振り返れば中学から高校くらいまでクィーンよく聞いていたし、友達とよくクィーンを語っていたなぁ・・・青春ドンピシャのミュージシャンの映画は泣けてくるよ・・・

さて、読んだ本と読みかけの本です。
・J・ウォーリー・ヒギンズ「秘蔵カラー写真で味わう 60年前の東京・日本」(光文社新書)
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新書だともったいないくらい美しいカラー写真に彩られた昔の日本。自分が生まれる少し前から生まれた直後くらいの日本全国の写真がちりばめられている。東京生まれ・育ちではないので懐かしいと思う風景はないが、地方の写真には何かを感じる。著者は軍属として来日し、軍を離れてからも国鉄やJRの仕事を現在まで続けながら日本各地の鉄道をカメラに収めているという筋金入りの『鉄』ということだが、そちら方面はあまり詳しくないので、外国人でこんなに日本の鉄道に入れ込んでいた人がいたとは驚きだった。読むべき文字は少ないので分厚い割にはすぐに読み終わってしまう。しかし手放したくなくなる。

・臼杵陽「『中東』の世界史」(作品社)
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臼杵さんは中東の専門家である。若いころ、土曜日にアジア経済研究所で開かれた研究会に顔を出していたことがあり、そこの若手研究者としてお見かけしたことがある。その後イスラエル・パレスティナ問題に関する書物や、日本のイスラーム研究史に関わる書物を問うている。個人的には10年ほど前に発汗された「大川周明 イスラームと天皇のはざまで」(青土社)が印象にある。
今回の本は、中東からの切り口で近現代の世界史を見るとどうなるのか、というテーマの本で、今のところ3分の2ほど読んだが、いとおしいので読み終えるのがもったいなく、わざとゆっくり読んでいる。


・輿那覇潤「知性は死なない 平成の鬱をこえて」(文藝春秋)
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電子書籍で購入して読んだ。かつて「中国化する日本」で有名になった若手研究者がその後鬱になり、大学の教職から離れて治療を進め、回復する中で書いた書物である。内容は重々しいが難しい論理や表現で書かれた本ではなく、一般の読者にも取りつきやすい。しかしどうにも評価しにくい本である。

・馬場公彦「世界史の中の文化大革命」(平凡社新書)
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これまた電子書籍で購入し、半分までは読んだが現在中断している。早く読まなくては。インドネシアと文化大革命の関係に対する理解は自分の中で深まったと思う。
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