2020年1・2月に読んだ本

・川越 宗一 著「熱源」(文藝春秋)
51HdMNS9S9L._SX340_BO1,204,203,200_

直木賞とか芥川賞の作品にすぐに飛びつくことはまずない私(そもそも最近小説をほとんど読まなくなった)だが、この作品はとても面白そうなので電子書籍で読んでみた。舞台はサハリンと北海道、登場人物はアイヌ、ウィルタ、ポーランド人、脇役にロシア人と日本人。時代は明治初期から敗戦まで。歴史に翻弄されるアイヌやポーランド系ロシア人(主人公の一人のポーランド人は革命運動の濡れ衣で流刑、その弟も類縁から疑われ、かえって本格的に革命運動に身を投じていく。この弟が独立ポーランドの大統領となるピウスツキ!)。彼らはすべて実在した人物で、筆者は歴史史料を読み込んで小説仕立てにした。
これが面白くないはずがなかろう、と。まあタイトル通り人物たちのもつ熱量が多く、若々しい。

シリーズアメリカ合衆国史
・和田 光弘 著「植民地から建国へ 19世紀初頭まで」(岩波新書)
・貴堂 嘉之 著「南北戦争の時代 19世紀」(岩波新書)
・中野 耕太郎 著「20世紀アメリカの夢 世紀転換期から一九七〇年代」(岩波新書)
31ANHOuYJNL._SX307_BO1,204,203,200_31i0LtAvzVL._SX307_BO1,204,203,200_31HcJq0bJyL._SX307_BO1,204,203,200_
シリーズ4冊本のうち3冊まで読んだ。4冊目は未発行。アメリカの歴史は短いので、新書4冊というのはちょっと贅沢な構成になる。

シリーズ中国の歴史①
・渡辺 信一郎 著「中華の成立 唐代まで」(岩波新書)
31p74NMAp2L._SX307_BO1,204,203,200_
アメリカとは異なり、中国史を新書で扱うのは啓蒙的にいいのだが、1冊で唐代まで扱うのは無理があると思う。全5巻で中国史を網羅するらしい。読んでみても、ちょっと薄味。


・信濃川 日出雄 著「山と食欲と私 11」(BUNCH COMICS 新潮社)
・信濃川 日出雄 監修「山と食欲と私』公式 日々野鮎美(+なかまたち)の山ごはんレシピ2」(山と渓谷社)

51N3gAVe5iL._SX356_BO1,204,203,200_61OUK+w0cqL._SX348_BO1,204,203,200_

・ヤマザキ マリ 著「オリンピア・キュクロス 4」(ヤングジャンプコミックス 集英社)
51Z7aewz05L._SX348_BO1,204,203,200_