山猫アウトドア備忘録

最近はたまにしか外で遊べない男の備忘録です

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仕事山行・八ツ天狗岳

6月の仕事山行で八ヶ岳へ行ってきた。
土曜日の仕事を途中で切り上げて、同僚と東京駅13:04分発の新幹線で佐久平から小海へ。
タクシーでみどり池登山口に行き、登山開始は16時30分頃。幅広の登山道で林道と交錯しながら登る。始めは傾斜が緩く歩きやすいが、次第に傾斜が増してくる。しかも北から南下してきた雨雲が予報とは裏腹に近づいてきて、17時を回るとポツポツと降り始めた。コースタイムよりだいぶ早くしらびそ小屋の幕営地には着いたのだが、その頃はしっかり降ってきた。先行した少年たちと合流し、自分のテントを隅っこに立て始めたが、雨と風が強くなってきていて焦り、かえって時間がかかってしまった。

少年たちと翌日の相談をするが、テントを置いて身軽になってピストンすると言い始めたのでぴしゃりと否定した(計画段階でも否定したのに)。軽い荷物で往復するんだったら、夏山の仕事山行(私にとっては仕事山行)の訓練にはならない。撤収に時間がかかるという彼らの理屈は甘えに過ぎない。寝坊したり朝食準備に手間取るから撤収に時間がかかるのだ。4時起きなら5時には出発できる、そうせよ、と厳命した。
しかも到着時に小屋に挨拶に行ったら、少年たちの中に「汚物はどう処理したらいいですか」と聞いた奴がいたという。汚物と聞いて体調を崩して吐いた者でもいるのかと一瞬心配になったが、汚物はゴミのことらしく、ゴミは持ち帰って下さいと小屋の方はおっしゃったそうだが、ついでに小屋の方から「そういう指導を少年たちにしているのか」と詰るように言われた。うーん、そんな指導するわけないじゃん!言われた方が心外である。
とはいえ、世間的にはそう見られるのも仕方なかろう。でも、そんなのは私の指導によるんじゃなくて、家庭の躾の問題だ。
常識外れの少年が徐々に増えてきているのは困った問題だ。

テント設営はちょっと苦労した。雨具は上半身しか着ていないが、身体は結構濡れている。最悪の心理状態でテントに潜り込み、少年たちが作ってくれていたカレーを頬張り、シュラフに入った。テント設営場所もあまりよくなかったので寝心地が悪く、シュラフもコンパクトさを優先したので暖かくなく、夜中に何度も目が覚めた。寝しなに聞くラジオも乾電池が空しく切れた。幸い、雨は夜半には止んでいた。

翌日、4時起床で撤収作業。朝食は何だったっけかな?いつも少ないので持参したパウンドケーキも一緒に食べる。朝のお通じも完全排出とは行かなかった。

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朝のみどり池

5時20分にしらびそ小屋を出発、中山峠に向かうルートを取り、峠への最後の急登を登りきって7時頃峠に立つ。黒百合ヒュッテ方面からの登山者が多い。

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穂高・槍方面
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天狗岳への稜線

風が冷たい。そこかしこに霜柱も立っている状態だし、わずかな残雪も凍っている。西側の視界はよく、乗鞍岳から白馬岳まで北アルプスが見通せ、火打・焼山・金山・天狗原山に残雪が見える。天狗岳に向かうトレイルは樹林帯が薄くなると風の通り道で、身体が冷える。千葉東高校の山岳部とスライドするが、あちらは60人という大所帯で女子も多い。あんなに部員が多いのでは行動が制約されて大変だろうなと思う。おそらく黒百合ヒュッテで幕営して天狗岳を往復してきたところだろう。こちらも少年たちは12人いるが、男子だけだし、年少のトレーニング不足者を除けば足もとは快調である。目の届く範囲に全員の少年たちがいるサイズはまだ安心できる。

9時過ぎに東天狗岳山頂に着き、西天狗岳を往復する。ほぼ同じ高さのはずだが、どう見ても険しい東天狗の山頂の方が高く見える。西天狗は何故か風が弱くてありがたい。唐沢鉱泉方面から登り詰めてきた登山者がやってくる。

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南八ヶ岳を一望
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乗鞍岳
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蓼科山の向こうに白馬・五竜・鹿島槍など

再び風の強い東天狗に戻り、強風吹くなか根石岳方面に降り、白砂新道で本沢温泉方面に向かう。稜線直下に残雪があって、雪慣れしていない少年たちにはおっかなびっくりの下降となり、後ろで見ていて少し不安になった。こういう時に少年の中の年長者が先頭を交替して年少者を誘導できればいいのだが、こういう場所に限って余地がないので先頭交替は難しい。幸い、トラバース部分を除いて雪が緩んでいたのでなんとかクリア。

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天狗岳を振り返る

本沢温泉に11時過ぎに到着、何故か最近山中で温泉や風呂に入りたがる傾向が生まれてしまい(一昨年は幕営なのに尾瀬の小屋風呂に入りまくったようだ)、私としてはあまり賛成できないのだが、30分に時間限定して入浴を許可した。下山する前に温泉に入ってしまうと、その後が辛い。ちょっとした登りでもうんざりするようになるし、長風呂すればするほど歩くのが億劫になる。まあ少年たちには実感してもらうのが早道だ。

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本沢温泉

バスの時刻が14時なので、ここからは焦らず急いで1時間でしらびそ小屋、そこから1時間でみどり池登山口。何とかバスまで20分を残して下山できた。朝から行動時間約8時間、八ヶ岳は平坦な所でも岩がむき出している登山道が多いので、体重を支える下降を繰り返しているとダメージが大きくなる。まだ昼下がりだがこの時間に降りてきてよかった。それでも東京に列車を乗り継いで着くのは18時過ぎだ。

帰りは小海線で小淵沢に出て、久しぶりに特急あずさに乗って帰京した。
久しぶりの無雪期登山で、岩を伝うような登山・下山だったので身体がだるい。5年履いてきた登山靴、スカルパのキネシス・プロもソールがだいぶ減ったようだ。ソール張り替えを考えよう。でも今から出しても夏の仕事山行までには間に合わないな・・
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