roadclassic

W800のオドメーターが11,000km。
フロントタイヤを交換することにした。リヤタイヤは6,500kmで標準のダンロップK300GPに交換した。だが、このK300GP、摩耗が早いように感じる。ツーリング中にグルービング(縦溝)を走ると車体が不安定になる。

グルービングに強いタイヤを探していて、安定のBSバトラックスBTー46か、より新しいがそこまでポピュラーではないミシュランroadclassicのどちらかにすることにした。今やバイクもラジアルタイヤ、チューブレスが一般的になっている中、W800はチューブ&バイアスタイヤしか選択肢はない。

前後両輪のタイヤを同時交換しようと思ったが、結構お値段が張るので今回はフロントだけにした。リヤタイヤはセンターが減ってきてはいるが、前回の経験からすればあと2〜3,000kmくらいは走れるだろう。

作業は浅草のSP忠男浅草店に依頼。土曜日の午前中に予約を入れて、丁寧な作業で無事交換してもらい、そのままシェイクダウンとしていつもの江戸川沿いルートを北上して関宿城まで往復した。だいたい100kmのショートツーリングだ。
IMG_3569
roadclassic正面から

roadclassic、今までのタイヤとはだいぶパターンが違って最初は見慣れないが、だんだん馴染んでくる。溝の形状から水を外側にはじく特性が高いので雨天時にもグリップすると聞いた。乗り味が硬いという評判はウェブ上にはあるが、それはスピードレンジがHより高速向きのVだからサイドウォールが硬くなっているらしい。自分でDIYでタイヤ交換するには向かない(硬くて難しい)タイヤだとのこと。
問題はどのくらいの走行距離まで持つか、ということだ。大型バイクのパワーは大きいため、タイヤ交換を頻繁にしなくてはならない。1万キロ持つタイヤはなかなかないのではないだろうか?
IMG_3571
側面から

バイク用ドラレコ導入

ヘルメット装着のバイク用ドラレコを購入した。
800x
台湾製MUFU V30Pというモデル。プロジェクト琉球というサイトで扱っている。
複数台バイクを所有していると、ヘルメットにカメラがついていた方が合理的。
いくつかの候補があったが、前後カメラがついている方が望ましく、台湾のDigiLife Technologies社製のドラレコに行き着いた。7時間程度の録画時間。ヘルメットに貼り付けたベースに本体を取り付けると自動で録画が始まる手軽さなどがメリットだった。このドラレコの輸入元がプロジェクト琉球。
価格は3万円をわずかに切る価格。本当はクラウドファンディングに乗っかればもう少し安くなったのだが、その時にこの製品に気づいていなかった。

オンラインショップから注文することができそうだったので注文、比較的早く品物が届いた。ヘルメットは2つ持っているのでヘルメットに装着するベース(モノラルヘルメットスピーカー付き)を一つ加えておいた。

品物が到着したその夜にヘルメットに装着して、翌日の通勤に使ってみた。
なるほど便利で重量もそこまでないのでヘルメットがずっしりすることはなかった。
職場からの帰路、久しぶりにレインボーブリッジの一般道を走ってみた。

MUFU V30Pでの走行撮影

映像の音は全くいじっていない。マイクは後方レンズのすぐ下にあるのだが、映像を見るとエンジン音などはほとんど聞こえず、真夏の蝉時雨のような音と風切り音だけが聞こえる。エンジン音などは別取りしないと臨場感がない。

ヘルメット装着ゆえの問題点は、画角はベース部分が回転するので上下に変更することはできるが、ヘルメットの右側につけている関係で実際の視野とは若干異なること、望ましい画角をつくるとメーター類が映らないこと、バッテリー内蔵なので充電が必要になるがバッテリーの寿命が約500回分の充電回数になってしまうことだろうか。最後の問題は500回充電する頃にはもっと性能がいいモノが出ていることに期待するしかない。
もう少し研究の余地ありだが、あまり家の中にヘルメットを持ち込まない私としては研究するにもヘルメットにいちいち装着しないとできず、面倒くさい。

冬に突入

11月末までは暖かかったが、急に寒さがしみるようになってきた。特に朝夕。

そんな中、エストレヤのオドメーターが15,000kmを越えた。
IMG_3262
オドメーター

特に大きな故障もせず、タイヤ空気圧やチェーンメンテくらいの細々とした世話しかしていないが、よく走ってくれている。都内23区ではエストレヤでの走行は非常に安心して走れるし、これで十分である。W800で都心通勤しようとは絶対に思わない。我ながらいいバイクを選んだなと思っているし、各地でおじさまたちから「きれいなバイクだ」と声を掛けられるのもちょっと嬉しい。

さすがにここ数日、秋のウェアで通勤するのはしんどくなってきた。上半身は化繊半袖Tシャツ、安いウールロングTシャツ(静電気の蓄積量がハンパない)、ヘンリービギンズの耐切創SAS-TECプロテクター(ロング)、クシタニのアーカナジャケットが毎日の定番だったが、体幹は温めないと辛い。革ジャンを着ていくこともあったけれども、毎日はちょっともったいない。そこで、ベストタイプのウェアを購入した。クシタニのミッドベスト(LLサイズ)。
162743236
この色がたまたま残っていてポチりました

型おくれバージョンで、前回の買物のポイントが結構たまっていたので4,000円近く安くなった。これなら、ヤフオクで未使用の今シーズン版を買うのより2,000円くらい安い。クシタニのオンラインストアで購入し、1週間ほどで届いた。ちょっとモコモコ(化繊綿)なのでプロテクターを着てその上からベストを羽織り革ジャン(同じくLLサイズ)を着ると胸のあたりがパツパツになる。胸部プロテクターを装着している限りは仕方ないが、暖かさは保証される。化繊綿が嵩張るので携帯するにはちょっと難しい。ライディングの最初から最後まで着るアイテムだろう。携帯するなら登山用のインサレーションウェアを持ち運ぶのがよいだろう。

16時過ぎには日暮れを迎えてしまう最近の都心交通量は師走だけにとても多くて、コロナ禍での人出や交通量がはるか昔のことのようだ。二重橋が見える皇居前広場への観光客も外国人を含めて非常に多くなっている。冬はとても好きだが日が短いのだけが難点だ。

エストレヤ・ナックルガード装着

これからの寒さ対策として、通勤用エストレヤにナックルガードを装着した。
2シーズン冬も朝6時台から通勤してきたが、ウィンターグローブでも約1時間弱の走行で手指が凍える。本当はW800のようなグリップヒーターが欲しいところだけれど、バッテリーへの負荷、グリップヒーターの価格、自前でやるなら電装系の知識が欲しいし、ショップに頼むなら製品価格に工賃を上乗せしないといけないため、躊躇している。

まずは手始めにそれより安価なナックルガードを装着して様子を見ることにする。ナックルガードは透明なクリアならば違和感が薄いだろう。結局ワールドウォークから発売されているものを通販で買うことにした。左右で7,500円ほど。もっと安い物も、高い物もあったが、中間的な価格の物を入手。取り付けは自分で行う。しかしこれがなかなか微妙な調整を要した。

ナックルガードのサイズは左右25cm、上下約11cm。曲面で構成されている。ポリカーボネイト製のガードと固定する立体的なT字型ステーがあり、車体のミラーと接続するための延長ステーが長短2セット付属する。ガードとT字型ステーはゴムワッシャをプラスドライバーを使うビスと袋ナットで挟み込むもので、延長ステーとT字型ステーを繋ぐのはプラスドライバービスと金属製ワッシャ、ナット(これが13mmなので扱いにくく、モンキーレンチで固定してドライバーで増し締めしなくてはならない)
IMG_3216
初日に取り付けたところ(左右がアンバランス)
IMG_3215
乗車しながらでも左右のバランスの悪さがわかる

土曜日の朝6時台、通勤で手指がどのくらい凍えるか試してみた。幸い前日と同じような気候、気温だったので比較しやすいと思われたが、感覚の問題なので厳密な比較は難しい。少なくとも手指に当たる風は軽減されているので、金曜日ほど凍える感覚は持たなかった。まだ10月でそこまで冷え込んではいないし、手指が凍える限界はより長時間運転しないと見えてこないだろう。

まあ様子見ということだが、気になるのはナックルガードの取付け位置を左右同じにしたために高低がアンバランスになっているところだ。クラッチレバーのつけ根の位置と、ブレーキレバーのつけ根の位置はエストレヤの場合かなり違う。ブレーキレバーの方が低いためにこういう現象が起こる。この日は、ミラーを固定している2つのナットの真ん中に延長ステーを嵌めた。ブレーキ側の延長ステーは短い物、クラッチ側は長い物にすると、レバーからガードの距離がほぼ同じになる。しかしハンドルに対してガードの高さが異なるのがわかる。明らかにクラッチ側の方が下にズレている。

日曜日午前中に、そのズレを調整した。まずクラッチ側のT字型ステーと延長ステーの上下を逆にした。しかしこれではクラッチ側のガードはステーの厚み分しか上がらず、到底バランスはとれない。そこでブレーキ側の取付け位置をミラーの固定ナットの真ん中から下に移動した。
こうすると、何となくバランスがとれたように見える。
IMG_3227
最終的にはこうなった
IMG_3226
乗車姿勢から見るとこんな感じ


とりあえず、この状態でもう少し寒くなってからの手指の凍えを感じてみよう。これでも凍えるようならグリップヒーターに手を出すかもしれない。

ココヘリに入会した

今週末はスキーは休みにした。本当は日曜日の日中いっぱい天気が持ちそうな裏磐梯まで遠征して、グランデコスキー場から西大巓に登り南西尾根を滑ってみようかと計画を立て、朝ちゃんと起きられれば行かれるだけの準備はしておいたのだが、夜中あまり眠れず、睡眠不足のまま出かけるのを躊躇した結果、取りやめとした。

西大巓は昨シーズンも行こうと思っていて行かずじまいだった。縁があれば3月中にリベンジしてみたい。針葉樹林の密林地帯を滑ることになるのであまり気が進まないのだ。振り返れば昨年末からほぼ毎週スキーを履いていたから、これを中休みとしてバックカントリー中心の後半戦に切り替えることにする。東京は日曜日午前中から雨が降ってきた。

ところで、計画倒れに終わった西大巓行きの前日に「ココヘリ」の発信機が届いた。数日前にウェブ上で入会手続きをしたのだ。ココヘリとは、登山者が小さな発信機を持って入山し、遭難した時に家族からの通報でヘリが飛び、ヘリから発信機を探知して遭難者の位置を特定、捜索にあたるというものだ。初年度は入会金が3,000円、年会費が3,650円。一日あたり10円という費用設定がされている。バックカントリースキーをやっていると、ビーコン発信器の小型版で遠距離受信が可能なもの、と捉えればわかりやすい。

最近は登山届がスマホから届け出られるようになっていて、私も「コンパス」というサービスをここ2年くらい使ってきた。「コンパス」では届けに必要な情報を入力して、最終的にスマホから発信して届け、下山後は下山通知を促すメールに従って通知を出すことで無事下山した報告がメールで緊急連絡先に届くというしくみになっているが、必要事項の中に「ココヘリ」のID番号を入力する欄がある。ここへ情報を入れておけば、遭難した時にこの番号をヘリ上から探すことができ、迅速に発見される原理である。

もちろん、ココヘリとコンパスだけでは不十分で、捜索費用を捻出できる山岳保険がさらに要る。これはずっと昔から木村総合保険さんの山スキー・山ボード保険に入っているので、ココヘリと提携しているJROという山岳捜索の費用を補填できるものには今のところ入っていない。ココヘリのシステムで出動するヘリは遭難者の位置を特定するだけで、ピックアップまではしないだろうと思うので、実際の捜索は地上から警察や消防、地元の遭対協が対応してくれることになる。すると驚くような捜索費用が家族にのしかかることになる。これを捻出するためには捜索費用に対応した山岳保険か、捜索費用カバーに特化したJRO加入が必要になる。

私の場合、一人で山に入ることが多く、山行の度に緊急連絡先の妻には説明をして出かけてはいるが、「コンパス」の通知だけでは少し心もとない。行方不明になってしばらくしても生存が確認できないとか、最悪遺体が見つからない、ということになると残された人に厄介が及ぶことになる。まあそういう時のためのお守りとして入会した。本当は早速西大巓に持っていこうと思っていたが、上記のように取りやめてしまったのでまたの機会になる。

ココヘリの発信機は証明写真を一回り大きくしたくらいのサイズ(縦5cm、横3cm)で、嵩張らない。発信機の電波(925Mhz)は最長16km飛ぶそうだ。電池はUSBによる充電式で、1回の充電で3ヶ月ほど持つらしい。2月中に入会したのでおまけとして発信機ホルダーが付き、それをシリコンラバー製のスキーストラップに通してザックに括り付けてみた。スイッチのオンオフがピンを穴に押し込むやり方(昔のMacのリセットスイッチと同じ)なので誤操作は避けられるが、いちいち面倒ではある。この機械のお世話にならないよう、慎重に行動することはもちろんだ。

会津高畑再び

連休を利用しての家族での会津高畑ゲレンデ練習。そろそろ練習もいいが、山での実践に移していきたいところである。

土曜日午後に東京を出発するが、いろいろあっていつもの塩原温泉経由でも到着は18時30分だった。今回の宿は奮発して「花木の宿」連泊。スキーパックで高畑のリフト2日券と1,000円の食事券が付いてくる。それが3人で連泊(初日はスキーパックなし)だとちょっと気が遠くなる金額になるが、宿は金額に見合う納得のものだった。館内の温泉も隣の「窓明けの湯」よりもはるかによい。

P2100408
花木の宿の離れ

小さな高畑スキー場のゲレンデ内でひたすら練習なので、いままで日帰りでしか来たことがない経験の中では飽きてしまうのではないかと不安だったが、2日間滑っても飽きることはなく、満足であった。天候は二日間とも小雪で、時折吹雪き、オープンなペアリフト上ではちょっと寒かった。

連休とあって、日曜日も祝日の月曜日も駐車場がいっぱいになるくらい盛況であった。月曜日の方が少なかったような気はするが、それでも栃木県の大田原市のスキー大会があって大人からチビッコまで午前中は多くのスキーヤーが訪れていた。それでも、赤倉のホテルCコースのような混戦模様は起こらないのでここは平和なスキーヤーズパラダイスである。

滑りはじめはしばらく3人で一緒に滑るが、次男がゲレンデに慣れたころにそれぞれ勝手に滑ることにする。全コースを一通り滑る中で、ターン前半のズレと後半のキレを混ぜた滑りをアルペンターンとテレマークターンで何度も試してみる。ちょっと光明が見えた気がする。キモは、切りかえ直後の上半身の向きだ。へそビームを出しながら滑ると仮定してみるといい。コース脇の新雪も頂いたが、雪質が軽く、いい感じだった。ブルーラインのコブコブ斜面にも何度も入ってみるが、モーグルラインに引っかかるとそのリズムで滑れないのでまだまだである。

女房はどうしてもシュテム癖があるのでその解消のための練習。次男は春の志賀高原合宿と2級取得のためにいろいろ考えて滑っているようだ。こちらはいろいろ言わず放っておく。スキーの理論について3人の共通の話題になるが、そういう会話ができることが楽しいし、高畑ではレストハウスでもグループごとに技術論が交わされているのがまた刺激になる(内容まではわかりませんが)。

P2100410
ニューパンツで

本当にこのゲレンデはスキーを愛する人たちのためにある、と思える。昔、基礎スキー流行りだった時期にグループごとにゲレンデで滑ってはお互いにチェックしあっている風景が見られたが、そこまで行かなくても、ゲレンデのあちこちやレストハウスで手を使って両スキーの動きを確認する姿がみられる。女房に言わせると、このスキー場はレストハウスでスマホをいじっている姿がほとんどみられないという。年齢層が高めということもあるが、それだけ休憩の時もスキーのことを考えているか、ボーッとしているかどちらかなんだろう。人間、ボーッとすることは大切で、常にスマホの画面を見ていないと時間がつぶせないようではダメだよ。

P2100416
トイレハウス
P2100413
立派だ

レストハウスではブーツを脱いで寛ぐのもいいが、ブーツ内のニオイはできるだけ排除しておかないと、周囲の人に納豆臭を振りまいて戦意喪失させてしまうので気をつけよう。いや、これは実際にあったことのまた聞きで、私のことではない。私はここのところ7シーズン目のT2R(RはレンタルのRである)のインナーがヘタって左くるぶしのあたりがものすごく痛くなってきたので、ついに最新のT2ecoをカラファテで買ってしまい、焼いてもらったイントゥイションインナーのタイトなフィット感(アルペンブーツほどではないでしょうが)にだいぶ慣れてきたころだったし、そもそもブーツを脱いでいない。

t2eco_13

T2eco、最初は違和感があったが、半日も滑るうちに元には戻れなくなってしまった。T2Rを買って以来ここのところプラブーツのより一層のガンダム化が進んでいて、バックルもインナーもアルペンブーツにかなり近づいてきた感があり、ちょっと抵抗感があったが、慣れは恐ろしい。よりダイレクトに操作できてしまう。来シーズンは板も新調してしまおうか、ブラストラックのエリキサーなんてよさげだったな、しかしシールは一般的なヤツではダメだな、などと物欲妄想が拡大してしまう。ああ、いかんいかん。

ということで、月曜日の3時に終了、窓明けの湯でゲル化して17時前に帰路につく。吹雪いているし、会津高原駅あたりまでは凍結の峠道なので慎重に走る。高畑の売店で300円で売っているリンゴが売り切れてしまったので、「道の駅たじま」で500円のリンゴをゲットし、やや道も混んできたので塩原温泉でハンタマ方面からの車との合流を避けて川治温泉・鬼怒川温泉経由で大沢インターから乗る。冬の東北道には珍しく途中事故渋滞が14kmあったが、夕飯を食べてのんびり構えていたら渋滞らしい渋滞には嵌まらず21時には帰宅できた。アプローチは遠いが東北道方面のスキーは行き帰りのストレスがなくていい。

久しぶりにウェアを買う

半月ほど逡巡してきたが、気分転換のためにスキーウェア上下を買ってしまった。私としては久々に大きな買い物だ。確か今まで使っていたスキーウェアのジャケットは10シーズン目のはずだ。年末の妙高、正月の会津高畑で雪に降りこめられてジャケットはびしょぬれ、特に高畑では一人だっただけに、悲しくも寒いゲレンデスキーだった。

まだ撥水剤を使えば大丈夫と思ったのだが、そんな弥縫策では厳しそう。おそらく5〜6シーズン目のパンツも最近体重が増えたせいかお尻が・・それだけでなく、股上が浅めで腰が寒い。最初はジャケットだけと考えたのだが、結論は上下セットで新規購入となった。

最近、山へ滑りに行くことも減ってきているので、最初は一般的なゲレンデスキーヤーが着る、中綿入りの上下セットウェアにしてしまおうかと考えた。でも、どうせならちゃんと山でも使えて、ゲレンデでも暖かい(レイヤリングの効果がある、という意味で)のがいいなと考えた。

そうだ、最近円高ドル安ユーロ安だった!と正月に考え直して日本に代理店のない海外メーカーのウェブサイトから直接購入、という手だても思い浮かんだ。どうせなら周りでだれも着てないやつ・・ってんで、つい2日ほど前まで真剣に考えていたのが、ノルウェーの
Norrønaというメーカー。パンツがビブタイプで、ジャケットもよさげ。何より色合いのセンスが抜群にいい。同じ北欧のホグロフスやピークパフォーマンスやSOSよりカッコいいんじゃないかと思った。上下セットで、ユーロ圏でかかる関税が抜かれた表示で800ユーロちょい(ユーロ圏だと1000ユーロ超)。ゴアテックスのプロシェル仕様にしては安い!

P_468_468_5003113397.jpg
このビブのこの色が気に入った。チョイ細身のデザインの女性Lサイズも行けそうな感じ。

P_468_468_5002115580.jpg
上のビブと組み合わせるなら同じシリーズのプロシェル3レイヤーか・・

P_468_468_0266105580.jpg
別のシリーズだけど色味がよくサイズもあるこちらのソフト・ハードのハイブリッドシェルか

そこでちょっと立ち止まった。残念ながら生地の質感がわからない。ポケットがどんな形状で、ジャケットの内側に山行中有効なポケットがどれだけあるかもわからない。とりわけ、ジャケットの内側にシールを収納できるメッシュポケットがあるかないかは私にとって重要な問題。ウェブカタログではまったくわからない。海外の通販ショップでのユーザーインプレッションなども読んだが、かゆいところに手が届かない(ちなみに、ノルウェー語は読めません)。

さらに、関税である。昨年、自転車ウェアの額面が安いからとイギリス経由で数着買って、値段の割に関税がかなり高かったのを思い出した。何パーセントだったかまで思い出せないが、本体価格×0.6×0.1程度(衣料品はだいたいこんな式ではじき出されるそうだ)では済まなかったような感覚がある。このままクリックしては危険。

もちろん、年末年始に神田辺りでウェアの偵察はしてあった。値段の高い安いを無視すると、やはり一番私の要求に沿っているのはパタゴニアだ(いままでのくたびれたウェアもパタゴニア)。他のメーカーはさんざん見たけど、残念ながら私のストライクゾーンに入ってこない。最近ゴアテックスに転向したパタゴニア社のポリシーが奈辺にあるのか理解できないうえ、カラーリングなどはあんまり好きになれないが、パウダーボウルジャケット&パンツがいいみたい。どこのメーカーよりも完成されていると思う。ポケットの位置、キーループ、ジャケット内側のシール収納が可能なポケット、スリムフィットもあるパンツ、上下のジョイント機構などなど。アフターメンテナンスの点でも個人輸入よりもはるかに安心である。

ちょっとここんとこ仕事絡みで不愉快なことがあったので、買い物でごまかすことにして、お買い物袋持参で神田パタゴニアへ。試着の後めでたく購入。買ったからといってスキーがうまくなるわけでもないし、気分がずっと高揚し続けるわけでもないし、どのくらい快適になるのかは雪のあるところへ行ってみないとわからないが、心が浮つくことはなくなった。
キャンペーンで妙高のスキー場のチケット引換券を2枚も貰っちまった。近々行かねば。

31400_425.fpx
こんな色合いの組み合わせにしました。今までにない色にチャレンジ
31485_123.fpx
スキーにはなるべく金をかけないで行きたかったんだが・・弱い私。

スポンソン交換

奄美で破裂したスポンソンを購入しに鴨川セタスへ。途中内房の海を見たくて金谷から下道。予報みたいには波立っておらず、風も弱いのでどうにか漕げるような海況。こんな時、インフレータブルSUPだったらちょっと漕ぎだしてみることが容易だなぁと漠然と思う。

セタスで左右のスポンソンの他、カヤック修理用の靴底修理パテと安売りしていたボディボード用フィンを購入。スポンソンはかつて穴が空いて修理した左側だけが破裂したのだが、わがカフナも10年目だし、片方だけ交換すると空気注入パイプが左右異なるものになってしまうので両方交換。さすがに新しいタイプのスポンソンはナイロンコーティングがされていて少しは丈夫そうな感じだ。

で、早速駐車場をお借りして交換作業をする。まず潮まみれの船体布をコックピットから裏返す。これをやると船内もきれいになっていいのだが、面倒くさいので普段はしない。おかげで微量ながら日本各地で拾った塩が船内で精製されている。奄美でも撤収時に裏返してみたが、あまりに放置してあるのでバウやスターンの先端から塩分濃度の濃い水が出てきたくらい(でも、潮抜きするとカビが生えます)。

破裂の状況を確かめた時に左側のスポンソンは奄美で抜いてあり、ガイドとしての細引きが替わりにスリーブに入っているが(交換の際、長い細引きは絶対に必要)、ふとしたことから細引きがスリーブの奥に入ってしまい、それを取りだすのに一苦労。そして新品のスポンソンを細引きに結んでスリーブに入れるのだが、スリーブを通している間に細引きがほどけてしまってまた一苦労。これをやるとスポンソンのねじれを取る作業が大変。ちょうど日が照ってきて汗みどろである。


船体布を裏返して作業する。これは作業終了時。

何とか障害を乗り越え、右スポンソンも交換して12時過ぎに終了。ついでにいろんな片づけもさせてもらい、13時ちょっと前に帰路についた。帰りも、やっぱりせっかく房総にきたんだから軽ーく海に出られたらいいよなぁと思いつつ、組み立てに時間がかかるカヤックよりもSUPがあれば・・などと考えてしまった。カサハラ氏も一押しのインフレータブルSUP、いいかもしれない・・・

お盆の三浦

吐月工房氏と平日、ただしお盆の三浦へ行って漕いだ。

未明に地震があって起きてしまい、4時以降暑くて眠れないままに5時出発。
東京から各地へのびる高速道路は早朝から激しい渋滞だが、三浦方面はスカスカ。
順調に到着し、カフナを組む。

カフナをチョイスしたのは、来週末から奄美・加計呂麻島近辺に出かけるため、その時の装備の確認を兼ねてのこと。

とはいえ、特に気張ったことをするわけではなく、先日100円ショップで買い求めたグッズがシート周りの快適性向上につながるのではないかと思ったので、その実験である。

まず、下の豆腐のようなものはビルジスポンジ。今までセーム革を使っていたが、もう少し吸水性のいいものはないかと探した結果、100円ショップにぶら下がっていたので購入。ロール後には必ず若干の水が船体内に入り込むが、それを吸水するにはもってこいだった。


次いで、この白と緑のダンダラはお風呂での背中洗い用ボディブラシ。材質はミカンのネットみたいなナイロンであろう。タイラップで背もたれ直後のリブに取り付けて、シートのクッション代わりとする。



さらに、シートの背もたれ部分には、これまた100円ショップにあったプラティパスもどきのぺちゃんこになる水筒。3.9Lタイプを買って入れたらちょうどサイズ的によかった。水を入れてもシートクッションになると思うが、今回は息を軽く吹き込んでスクリューキャップをしただけ。それなりに背中が快適になった。
まだ他にも、首回りの空気枕(O字型)を入れる手も考え、持ってきたが、背中に入れず試しにお尻の下に敷いた。これは座面が高くなってしまうのであまりよくはないが、空気を抜けば小さくなるものなので、本来の使い道にも用いることが可能だ。


上下逆の方がキャップが邪魔にならずいいかもしれない。

ということで、準備が整ったので城ヶ島を一周するいつものコースへ。出艇時はかなり潮が引いていた。


二人で赤羽根海岸に上陸してペットボトルゴミを拾いまくった。ゴミ袋6つ分となり、大漁。各自3つのポリ袋を積んでいくのは至難の業だが、バイク用の荷物固定用バンジーコード(バイクに乗っていた時から持っていたもの)を今回持ってきた。私の初期型カフナのスターンデッキは予備パドルを固定するのもノーマルでは心もとないので、このバンジーコードがツーリング時にも役立ちそう。



戻ってきてからロール。もちろんゴミ袋をいったん下ろし、右のロングスタンダードロールのみ行う。カフナをロールで起こすのはこの手段が一番。3回ほど連続してロールを成功させ、左のロングスタンダードロールを試みたが失敗し、右で上がって終了。カフナの場合、最初から右から上がることだけを考えて、余計なことはしないほうがよさそうだ。それと、水中でまず落ち着いてセットすること。サイブレイスバーがない私の初期型カフナは、両ヒザが適切な位置にあること、上半身がデッキに前屈していることを水中で確認した上でパドルを振り回さないと、絶対に失敗する。

お買い物

午後からセタスへ出向いて新しいビルジポンプを買ってきた。
カフナ購入からまる9年、今まで使っていたベクソンのビルジポンプの調子が最近悪く、チョロチョロとしか水が出なくなってしまっていたのだ。

壊れたベクソンのビルジポンプ。いま買うと5,000円はする。

今回買ったのはシアトルスポーツのポンプで、3,000円弱。破格に安いが、カサハラ氏がこれで十分、というもの。フォールディングカヤックはシーソックがついているのでビルジポンプが本当の意味で必要になる場面は少ない。ロール→沈脱→再乗艇の時くらいか?
最近はロール練習していてもまず沈脱しなくなったので、これで十分かと思う。イザとなればいまカフナの収納バッグに入れているハーモニーのオレンジのポンプと入れ替えればよい。

シアトルスポーツのポンプ。安い。

たったこれだけの物を買うためだけに鴨川へ赴いたのではなく、実はこのポンプの10倍以上の価格のものを実際に触って買うため、2時間もかけてクルマを飛ばしたのだった。
実際、目にして触ってみると使うのが惜しいくらいの美しい工芸品であった。飾っておきたいくらいだが、使うために買ったものなので、メンテナンスをしながら使い込んでいくつもりである。

それは
The Klatwa Paddle。225cm。タンオイル仕上げで集成材の色合いが素晴らしい。ショルダーの感じも非常によろしく、手に馴染む感じがする。ただ、ブレード先端にエポキシ樹脂のチップなど全くついていないので、使うたびに先端が傷むことが予想される。このパドルで地球ロールなどもってのほかだ。

ここのところの円高で、海外のビルダーにオーダーしようかと思ったこともあったが、DVDの発注などと違って細かいオーダーをしなければならず、実際に手に取って感触を確かめることもできない。分割式だとグッとお高くなってしまい、送料などを加算すると日本で買うのと値段がそう変わらなくなってしまう。英語でのオーダーも自信がない。国産の非分割式のグリーンランドパドルも考えたが、やはり持ち運びが不便である。自作パドルへの挑戦も一時考えたが、集合住宅での工作はどうも具合が悪く、分割式となるとさらに厄介な工程が加わることになる。ということで安易ではあるが、ごくノーマルな選択に落ち着いた。

メンテナンス用のタンオイルを買わないと・・

セタスからの帰りに保田海岸の駐車場で現在手持ちの3本のGパドルを並べてみた。
今までメインに使ってきてキズがついた旧クラトワ(ショルダーなし、樹脂仕上げ)がみすぼらしく見えた。ニンバス・グリーンランドのキズはさすがにそれより少ないが、やはり工芸品的美しさという点では新クラトワの足元にも及ばない。しかし使える腕と手は一本のパドルを握るので精いっぱいなのに、なんでまた買ってしまったのか・・・スキー板やブーツと同じ道をたどりつつある。

ちなみに、夕暮れの内房海岸はおとなしく、漕げなかったことがとても残念。

収穫あり

ずいぶん前から気になってはいたのだが、カサラノのハードコーミングに亀裂が入り、部分的に部材が薄いところが欠けている。なぜ右側だけなのかは想像の域を出ないが、ヘタクソなロール練習で失敗ばかり繰り返しているためだと思う。それにしても私のカサラノのコーミングの仕上げはお粗末である。カフナのコーミングの方はしっかりしていて肉厚も均一なのだが、カサラノのそれはムラが目立つ。

さすがにさらに亀裂が伸びて、ある瞬間に割れたりすると困る。思い出したのはオオタガキさんが7月に同じような症状の修理をカサハラ氏に相談していたことだ。早速オオタガキさんにメールして修理方法について問い合わせた。すると、ガラスクロステープを貼ることを推奨されたという。もっとも、オオタガキさんはホームセンターで適当なガラステープを見つけることができず、FRP補修キットを購入して修理されたとのことだ。

ホームセンターでも見つからないならばと思い、ネットでガラスクロステープを注文した。3Mの69Jというコードネームのテープである。見るからに一般家庭用に販売されている品ではない。結構高くて、1,500円程度してしまった。



週末コーミングにガラステープを貼った。タテヨコ2方向から積層すれば厚みも出ていいだろうと思い、気になる部分に集中的に貼ってみた。何せテープなので一抹の不安は残るが、さすがにガラス繊維が入っているテープだけあって引っ張りにはかなり強い。まるでケガの後の絆創膏のようで痛々しいが、船体布を挟み込む溝までは亀裂が到達していないことと、シーソックで白いテープは隠れるのが救いだ。


使用前その1(腰部分)


使用前その2(ヒザ近く)

それで、ロール練習に行ってみた。場所は内房のいつもの保田海岸。10時チョイ前着で10時40分出艇。海の家は解体中だし海水浴客も釣り人もほとんどいないうえ、風は微風なので移動するのが面倒くさく、砂浜の目の前のやや深いところでロールを始める。

まずは右スカリングレスト、右持ち替えロングロールから。何とか上がるが、先日の調子の悪さを引きずっていて力技に頼っている。何度かやっていたら帽子が取れて視界を塞ぎ、また抵抗になってしまったのでロールできなくなり、沈脱。帽子は邪魔だ。フロートを使ってリエントリーロールをやり、水を掻きだしてから再びロール。ヘッドアップが失敗の原因だとわかるので、基本に忠実に目線を意識して右スタンダードロールを試みる。すると楽に上がる。うーん、そういうことなのか。だんだんロールに慣れてくるにつれて基本をないがしろにしていたみたいだ。だから力技になってしまうのか・・右持ち替えロングロールを目線を意識しながらやってみたら今までとずいぶん違ってヌルッと楽に上がれることがわかり、ますます基本に忠実な目線がヘッドアップを抑える要素だということがわかる。その後はほぼ百発百中。右の2種類のロングロールが復活した。

コックピット内の水を再び掻きだした後に今度は左に挑戦。スタンダードロールをいきなりやっても上がりそうもないので、左のスカリングレストから始めてロールのフィニッシュ状態の感覚を掴む。スカリングが右に比べてぎこちないので顔が沈みそうになるが、そこをこらえてスカリングからスイープして上がる。成功。何度か左スカリングレストをやって失敗しなくなってから、左スタンダードロールに挑む。リジッド艇と平パドルを使えばCtoCロールはできるのだから感覚は掴んでいるはずだ。目線を意識してヘッドアップしないようにパドルを回したら、楽に上がった。ちょっと拍子抜け。でも嬉しい。連続で3回くらいやっても失敗ナシ。やはり左も目線とフィニッシュのレイバックがきちんとできれば上がるのだ。

そこまでやっていったんカサラノを海から上げ、船内の水を抜く。沈脱したのでかなり水が入っている。時間を見たらまだ12時前。あと30分くらいグルグル回っても体は持ちそうだ。再度カヤックに乗り、仕上げとして右のスカリングロール、バランスブレイス、スタンダードロール、持ち替えロングロール、さらにストームロールも試してみた。目線に気をつければストームロールも持ち替えロングも前屈系なので、途中からは同じ要領のはずだ。ストームに関しては他の人の目から見てもらわないと何とも言えないが、一応自分では成功したことにしておこう。

次いで左のスカリングレスト、スタンダードロール3連続。苦労なくできた。一応満足。
とはいえ、今日トライしてできなかったのはチェストスカリングからの起こし。次の課題はこれか?バタフライロールやGパドルでのショートロールはまだ先の課題だ。

ちなみに、いま米国からロールのDVDを取り寄せている。
Helen Wilsonの”
Simplifying the Roll DVD”である。一昨日くらいにあちらで送ってくれたようなのだが、これが届くのを心待ちにしている。
HelenのHP

2時間近くロール練習をやったあとのコーミング補修部分は以下。粘着力がどこまで持つのか不安だったが、剥がれることもなく無事であった。私のような横着者にはいい修理方法だったかも知れない。しばらくはガラステープでだましだまし使っていくことになろうが、完全にコーミングが割れてしまうようなら買い替えかも知れない。


使用後その1


使用後その2

フネを上げて、たまった水を排水しながらゆっくり片づける。13時過ぎに撤収完了、海の見える下道をトロトロ走りながら適当なところで高速に乗り、帰路についた。千葉も東京も暑い!の一言。


今日はおとなしい海だった

初夏のような内房沿岸・新装備のインプレッション

セタス今年初めてのBKP(バックカヤックパッキング)ツーリングとして、内房の保田海岸から上総湊まで北上した。

試してみたいカヤックパックの運搬方法があったので、気合が入れば房総まで電車で向かおうと思っていたが、結局車で向かってしまった。そして、カメラを忘れてしまった。画像はこのエントリにはない(その後オオタガキ氏から写真を頂き、使わせていただきました)。

集合してみると新旧フェザークラフトユーザーが11名。関東にもこんなにユーザーがいたとは!普段一緒に漕いでいるYoshidaさん(K1&カフナユーザー)、昨年秋に内房・外房プライベートツーリングでご一緒したオオタガキさん(カフナユーザー)も一緒であり、久しぶりにお会いするパワーパドラーのサトウさん(カフナユーザー)ともお会いできた。特にオオタガキさんは年末から体調を崩されて入院生活を送って後の復活ツーリングである。再びご一緒できたことが何より嬉しい。

いつになく多い参加者

カヤックが多いと壮観です

竹岡の白狐川の桜

さすがにカサハラ氏を含めて12艇でのツーリングとなるとそれなりに出艇までに時間もかかる。今回は帰りに電車を使うので重量の軽いカフナを組み立てたが、スターンセクションのデッキバーが経年使用で外れてしまっていた。カサハラ氏がその場でワッシャを噛ませて修理してくれた。そして、今回は新しい
ダブルコーティングのシーソックを試しに使わせていただく。ゴワゴワ感が強いが、ペダルを踏む感覚が大きく変わったようにも思えなかった(ただし、ラダーをつけて操作していたわけではない)。耐久性が増したとのことで、それを取るか、価格を取るか、難しい選択になりそうだ。

さらに、今日のカフナにはカサラノ用に購入した
スケッグを装着してラダーなしで漕いでみた。きちんと装着すれば海藻の上を何度も通過してもズレることはなかったし、追い風や斜め後方からの風に対してウェザーコッキングが抑えられ、大変使い勝手はよさそうだ。リーンすればそれなりに進路が変わる。次回カサラノで使用してみて、もう少し詳細に体感してみたいと思う。良さそうなら今年はカサラノにはスケッグでなるべく漕いでみたい。

さて、撤収してから駅までのでかいパックの運搬方法である。カフナ(16Kg)くらいの重量ならいわゆる
ストロングスタイル(背負い)が一番早いのだが、今回は折り畳み式のスケートボード(STOWBOARDを潜ませてきた。折り畳めばフェザークラフトのカヤックパックの外ポケットにピッタリ入るサイズである。重量は3kg弱。耐荷重は90kg。折り畳みカヤックに折り畳みスケートボード。いいコンビではないか。


STOWBOARDにパックカートを乗せて上総湊駅へ。脇にさしたクラトワで舵取り。
パドルに引っかかっているレジ袋はツーリング中の獲物(海上のゴミ)

結論としては運搬の補助には十分なる。パックを乗せて平坦なアスファルト上を押す分には、純正パックカートなどよりも滑りがいい。緩い下り坂だと相当早足で歩かないとボードとパックが先行してしまうくらい。ただ、スケートボード上にパックをしっかり据え付けるのが大変であり、今回のようにパックを縦にしてただ乗せて押し歩くだけでは、パックの中の船体布やフレームがだんだんとズレてきてバランスが崩れ、カーブなどを曲がりにくい。また踏切などでレールの間にタイヤがはまることもあり、段差に対して強いわけでもない。もう少しボードへの乗せ方を工夫すれば、階段以外の場所で十分役立ちそうだ。

結局上総湊駅で乗った電車は17時15分。今までになく遅い電車だ。しかし日も延びたのでまだ明るい。保田海岸で皆さんに挨拶して、帰路につく。アクアラインはトンネル部分が渋滞して通過に30分以上かかるようだ。館山道・京葉道路を千葉まで走り、東関東自動車道経由で19時30分帰宅。何とか1時間30分で帰ってこれた。

風が強くてメンテナンス

09年11月15日:記
朝から天気は最高なのだが、海沿いは風が強いとの予報だったので自重して出控え、近くの公園の駐車場に車を停めて駐車場脇でメンテナンスをやった。午前中ポカポカの小春日和だったのだが、帰宅して気象庁のアメダスをみたら、三浦で8時以降は風速5mを上回って8m、館山では毎時間1mづつ風が強まって11時で風速10mである。行かなくてよかった。

さて、気になっていたのは前回使用したカサラノの船体布に砂が若干付いていたのと、バウ・スターンハッチの部分の防水目止めテープが剥がれかかっていることだ。カサラノは中古でちょうど6年前の11月に手に入れたのだが、最近の使用頻度が高いので劣化も著しい。ハッチ部分のコーデュラナイロンのウレタンコーティングは剥がれ、目止めテープはその役目を果たしていない。こういう部分にこそ、以前買ったティアエイドが有用なのではないかと思っていた。

カサラノを仮組みし(キール・チャインのテンションを掛けたところまで)、メンテナンスする。ティアエイドによる補修は劣化したテープを取り去って貼り付けるだけなので簡単なのだが、コーティングが中途半端に剥がれかかっている部分はティアエイドの付きが悪く、しばらくすると剥がれてしまいそうだ。きちんとコーティングを剥いでからやらないと効果は薄いかもしれない。だが、テープが目止めしていた部分は補修できたし、片方は非常にキレイに付いた。上々である。あとはフレームをキレイに拭いて(本当は潮抜きしたいのだがそれはもう少し寒くなってから)、おしまい。


これはバウハッチだが、内側のウレタンコーティングは完全に劣化。目止めテープも末期症状。


ティアエイドで補修したスターンハッチ内側。ティアエイドが白っぽく、うまく接着していない。


こちらはもう片方だが、透明感があってうまく接着されている。

次いで、ひっさしぶりにカフナの船体布を拡げた。夏の終わりに女房が使って以来なのだが、ラダーの受けが最近取れかかることが多く、晴れ間を縫って夜中に船体布を乾かした時に女房が接着していた。これをいま一度みておこうと思ったのである。問題の受けは確かにきちんと接着されていたのだが、
なんと上下逆向きに付けられている(恥ずかしいので写真は無し)。これではラダーは付かない。暗い時に接着したのでまちがいも無理はないかも知れないが、自分ならまず間違いようがないミスである。やっぱりメンテナンスは自分がやった方が不安がなくていい。
しかし、こんな時に限ってしっかり接着されていたりするものである。受けを船体布から剥がすの非常に苦労した。おかげで少し面倒になって接着面をキレイにするのを怠って接着してしまった。また近々受けがグラグラするかも知れない。接着剤が安定するまでスターンセクションを入れたまま放置して、その後フレームを拭き上げて終了。完全に接着するまで24時間はかかるので、船体布はバウ一方からだけ丸めてスターンの一番端は露出させておく。

もちろん、カサラノもカフナもフレームの接合部分に潤滑剤ボーシールドT-9を塗っておいたし、トラベルパックのファスナーにkure5-56を吹いておいた。

公園の駐車場料金は500円かかった。ほぼ3時間で終了。
来週の連休は漕げるかな?