荒川沿いにさかのぼる

台風一過、涼しいので久しぶりに少し長く走った。とはいっても近所の荒川サイクリングロードを埼玉県まで走って対岸を戻ってきただけ。何の工夫も面白みもないトレーニングである。

最初は連休中に走った荒川・中川・江戸川周回コースを走ろうと思ったのだが、スピードが乗ったところで橋の歩道を走らなければならないので土手に上がるポイントを通過、そのまま上流へ荒川右岸をさかのぼってしまった。北千住を過ぎると自転車の数も減り、時々ローディーとすれ違うのみになる。さすが平日。

延々とさかのぼっていくにつれ、水しか持ってこなかったことが心細くなり、板橋あたりでコンビニを探す。シャリバテになっては困る。すぐに見つかって、スポーツドリンクと軽い行動食を購入して再び走り出す。結局、右岸のサイクリングロードは秋が瀬運動公園の先の羽根倉橋手前(志木市と富士見市の境)でまともな道ではなくなり、折り返す。まだ上流に行くためには左岸に渡らないとダメみたい。

帰りは鹿浜橋まで同じ右岸を戻り、橋を渡って「レストランさくら」で昼食を摂って左岸を南下、先日雨に降られたコースを戻ってきた。走行距離は73km。100kmに乗せたかったのだが、北東風が強くて、昼食後も単調な道で尻・脚に疲労がたまってきたので挫折した。荒川左岸は人も少ないので走るのに根性がいる。

100kmに乗せるには、今日のコースに加えて河口の葛西臨海公園まで行って北上してこないといけない計算だ。もう一回十分に休憩を取って栄養を補給すればいけそうな感じだが、一人で黙々と走るのにも限界というものがある。

アップダウンの無いサイクリングロードで100km走れないのはまだまだヒヨッコということだろう。暑い夏はトレーニングに集中して、秋に本格的なツーリングするほうがいいのかもしれないと一瞬思ったが、秋は秋で時間が取れない。ま、ゆっくり無理せずできるだけ長く走ればいいや。別に競争ではないんだし・・・でも都会の道はスポルティーフ・ランドナーに合わない気がする。田舎道を走りたい!

台風接近中のレスキュー練習

海の日。普段なら海岸沿いには近づかないほうが身のためだが、台風が接近していて人出はそんなに多くなさそう。吐月工房ご夫妻と午前中だけ安全な入り江でレスキュー練習してきた。

早朝はなでしこジャパンの決勝戦。当然キックオフ直後から観戦し、ハラハラしながらも追いつくなでしこたちに入れ込んだ。そしてPKによる優勝!すごい歴史を彼女たちはつくってしまった。負けたイングランド戦以外は全部観戦したけれど、大型化している他国のチームに対してなでしこは異色を放っていた。こういう技術の高いチームが優勝に値する、と断言してよい。


いつもの宮川湾だが、出艇場所の磯にはもう2m近いうねりが入ってきている。岩場の隙間から波しぶきが上がっている。こんな時に来たのは実は初めてだ。

カサラノを組み立て、海上に出る。いつもと様相が違って防波堤やテトラに囲まれた湾内でもゴミが浮き、濁っている。



蒸し暑いのでまず左右のロールから。なるべく水がきれいで波の影響を受けないヨットハーバーの隅っこでレスキューの練習。吐月工房夫人のレスキューはかなり久しぶりだそうだ。まずはそれぞれ沈脱して一人で再乗艇する練習だが、近くで吐月工房氏夫妻がやっているのを見て、やはり一人で再乗艇するなら、馬乗り再乗艇やフロートを装着したパドルを頼りに懸垂するよりは、フロートを利用したリエントリーロールが一番確実なのではないかと思った。コックピットに大量の水が入った安定性の悪いカヤックに乗り込んで着座するには相当の筋力とバランス感覚が必要になるからである。最初から着座姿勢で起こしたほうが、排水時のバランスにだけ集中できるのでメリットは大きい。
で、早速実演。片方だけ8割方空気を吹き込んだが、やはり体力を消耗しないで上がれるので、一人の時の不意沈では、落ち着いてリエントリーロールが着実にできることが肝要であろうと思う。フロートを使ったリエントリーは、ロールができなくても成功し易く、またロールの練習にもなる。


ここは足がつくほど浅くはありません

その後、実効性のあるグループレスキューに移り、私も一度沈脱してTXレスキューをしてもらう。これはこれで体力を使う。特に一番消耗するのはコックピット内の排水である。私が昨年からカサラノで使っているポンプは滑りが悪く、時々潤滑剤を吹いているが、すぐに潤滑剤が流れてしまうので、とても力を要する。
カフナの収納バッグに入れているオレンジのポンプの方が使うには良さそうだ。


スキンカヤックは沈脱すると全体に浸水するので排水が難しい。すぐに艇が沈んでしまう

その後何度かロールやスカリングレストをやって、正味1時間30分ほどで終了。バックスイープロールに今年初めてチャレンジしてみたが、やはり天地と左右の感覚が掴みにくく、最後のブレイスに失敗した。前と後ろだけでこんなに感覚が違ってしまうとは・・もう少し回数をこなさないと難しいみたい。スタンダードロールとロングブレイスロールは無難に成功。
ちょうど12時に撤収が完了した。船内も水浸しなので気休め程度にフレームに真水をかけてから拭いておく。仕上げに潤滑剤(最近はマリン用のCRC666を愛用)。船内を乾燥させるのはは適当に。

まるよし食堂で昼食を食べて帰路につく。ついでに台風の海岸がどうなっているか見たかったので、海沿いに三浦海岸まで走ってみる。入り江はまだ大丈夫だが、磯場はかなり激しく波濤が押し寄せていて、波しぶきで空気が白っぽい。しかし海水浴場のある三浦海岸はまだ少し波が高い程度か。それでも個人サーファー、ウインドサーフィンのスクール、SUPのスクールが海に入っているだけで、海水浴客はほとんど砂浜にいるだけだ。


宮川漁港の陸上にある防波堤から撮影してみた。まだ序の口の波であろう。

梅雨明け

どうやら結構早めに梅雨明けしたようだ。連日暑くて参っている。
まだ少し咳が出るが、生活に支障はなくなってきた。

自宅にはエアコンはないので、節電モードでも電気使用料を15%も絞れるはずはない。乾いたぞうきんはもう絞れないのである。まだ今なら夜になると気温が下がるので多少は快適で、平日夜になってから自宅の周りを10kmほど自転車で走っている。だが日中は風が強くて何もできない状況。しかもあまりに強いと窓も開けられぬ。休日には仕事の準備をせねばならない上に、その前夜にツール・ド・フランスやらサッカー女子ワールドカップの中継があって目が離せないため、早起きはムリ。

今朝の
なでしこジャパンの勝利、最高でした。涙出ました。もう優勝を狙うしかない!

そんな感じで7月に入ってカヤックを漕ぐでもなく、自転車で長距離を乗るでもない日々だが、そろそろ夏の予定が少しづつ上がってきた。

まず恒例の仕事山行は、7月下旬に朝日連峰と鳥海山へ行く予定。もっとも私は4月にアイススケートでひねった右足首がまだ登山などすると痛いので、前半は同僚に頼み、鳥海山だけ行くことにした。秋田県側の祓川から山頂を経由していったん降りて唐獅子平避難小屋で泊まり、鉾立まで抜ける予定。アプローチと下山後のマッタリタイムも含めて、月末の数日間秋田・山形へ行ってくる。今回は昨年(礼文島沿岸ツーリング)のような出張に加えた個人的遊びはなし(?)。鳥海山はとても好きな山なので、少し楽しみでもある。

カヤックは8月上旬に鳥取〜兵庫の日本海沿岸を1泊のキャンプツーリングで。浦富海岸を通過して餘部鉄橋を海から見に行く。鳥取を故郷とするオオタガキ氏との二人旅である。このエリアは陸上も今まで行ったことのないエリアなので非常に楽しみである。ということになれば、先日先端が裂けたカフナのスターンフレームを修理しておかなくては、と思い、先週金曜日に鴨川まで修理依頼に行ってきた。南西風が上がってきていて、外房も内房も風波が結構あった。鴨川からは山から海に雲が流れていくような幻想的な風景が見えた。

今のところ予定の確定はここまで。8月下旬には東シナ海へビッグな遠征をするかもしれない。こんなチャンスでもないとなかなか重い腰が動かないので、自分を叱咤して80%くらい行く気になってきた。行かないで後悔するのは良くない。やっぱり夏は悔いなく過ごさないと。

自転車はその合間に乗るつもりだが、東京にいると暑い&南風で気力が萎えてくる。思い切って輪行して遠くで漕ぐのも一つの考えかもしれない。連日雨が降っている間に家の中でフォーク抜きの分解・収納と組立を多少練習しておいたので、まだ手際悪く時間はかかりそうだが輪行バッグを抱えて電車に乗ることはできそうだ。一人旅も短期間なら良さそうと思いはするが、果たして暑いとか風が強いとか雨が降るとか台風がきているとか言い訳ばかり考える自分に鞭打つことができるか・・・?

思えば一昔前は家族で登山やキャンプをしたものだが、一人は家を離れ、もう一人は高校受験を控え、女房が体力に自信を失っている状況では、家族で出かけることはなさそうだ。家族で行き当たりばったりに行動していたころが懐かしいなぁ。