日光から足利へ(細尾峠・草木湖・山境林道・長石林道)

仕事が山積しているのだが、今の季節を逃すとサイクリングに最適な日をみすみす逃してしまうので、数日前から浮上してきたルートを走りに行った。

計画したルートは文字にすると、
日光駅まで長い輪行をして、以前走った細尾峠を越えて足尾に出て、粕尾峠には登らずにそのまま国道をしばらく下って群馬県みどり市に入り、沢入から草木湖の東側を通過して国民宿舎サンレイク草木の裏手から林道三境線で山越えをし、桐生市の桐生川ダム上流の最奥集落の上に出る。桐生川ダムから栃木県佐野市の老越路峠に登ってそこからは長石林道で足利市に南下して足利市街を経て東武の足利市駅まで。
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総距離は93kmほど(朝の北千住までの7kmをあわせて100km)。ちょっと高を括っていた。細尾峠がチマコッピ(最高地点。約1200m)だが、あとは登り口から標高差300m未満なのでそんなに苦労はしないだろうと思ったのが間違いだった。栄養補給の適当さ、ソロゆえの休憩の取り方のミス、谷あいの向かい風、部分的だが強烈な斜度にやられ、三境林道では何度か停止して自転車を押す始末。以前問題なく登れた最後の長石林道でも停止と押しをやってしまった。ちょっと無理なサイクリングをしてしまった。まあ、競争ではないし、一年のうちでも最も日の長い季節なので日が暮れることもなく、自分が納得できればそれでいいのだが。

6時31分北千住発の区間快速列車に乗るべく自宅を出たのだが、すぐにボトルを忘れて取りに戻ってから北千住に行ったら、輪行準備が終わった頃に列車が出てしまった。区間快速は山歩きの人が多くて混む上に輪行袋の自転車を置く場所がないので、乗れずに悔しいということはあまりない。次善策を考えつつ、1時間以上待つ特急に乗ったり次の区間快速を待つことはせず、南栗橋行きの急行の先頭車両に乗った。こちらは運転席のすぐ後ろに自転車を置けたのだが、しばらく座席には座れず、座れたら部活の高校生が輪行袋のすぐ近くでじゃれあうので気が気ではない。案の定、一人がよろめいて自転車を蹴った。あとで見たら、リアブレーキが少しずれていた。

南栗橋から新栃木まで普通列車で、新栃木から一本遅い区間快速に乗れ、比較的順調に東武日光駅に9時20分頃たどり着いた。とにかく日本指折りの観光地。中国人観光客がとても多い。駅の入口脇で自転車を組み立て、9時40分に走り出した。標高550mの日光駅からいきなりゆるい登りが始まる。10時20分に細尾集落に入り、細尾峠の登りにかかる。登り始めに路面に落ちている棒だと思って乗り越えたら、ヘビだった。細尾峠はつづら折れ30余りの峠だが、かつては人馬が通った道だし、1978年までは当時の非力なエンジンに対応した国道でもあったので、一つ一つのカーブのあとの斜度が適度で好きだ。確かカーブ番号23あたりまでは比較的緩やかで、その後から少し斜度が増していく。細尾集落から50分ほどかかって1200mの頂上着。新緑がきれいだった。
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細尾集落にて
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緑濃い峠道
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峠頂上

下り。地蔵坂という名前がついているつづら折れを下り、国道122号に出て足尾駅を目指した。漕がなくてもどんどんスピードが乗る快適国道だが、交通量は多い。11時45分に足尾駅で休憩。わたらせ渓谷鉄道の列車が入ってくるらしく、木造の足尾駅を見物する人がいた。国道122号が渓谷鉄道と平行しているため、国道を下ると撮り鉄たちがあちこちでカメラを構えていた。だが、やってくる列車はSLではなくて、ディーゼル機関車だった。

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風情ある足尾駅

沢入駅入口から国道を離れ、駅前をかすめて草木湖の東岸沿いの道路に入った。カーブが多い上に若干の上り下りがあって、これが次の林道でボディブローのように効いた。サンレイク草木(標高480m)で昼食をとることも考えられたが、北千住の駅コンビニでおにぎりを3つ買って一つづつ食べていた上にコーラを飲みながら峠を越えたので空腹感はなく、林道入口でおにぎりを一つ食べてそそくさと三境林道に入ってしまった。単独だと休みもそこそこにしてしまうのは登山でも出てしまう悪い癖だが、今回もやらかしてしまった。この林道、沢の右岸を登って橋で対岸に出て山の中腹を巻いていく形状をしているが、沢を渡るまでの急坂がキツイ。途中でやめて別ルートにしようかと思ったくらいで、思わず足を着き、休憩を入れ、時には押し歩くはめになってしまった。モモの筋肉が張り、自転車の押し歩きをするとふくらはぎの後ろも痙攣しそう。山を巻く部分に入ると斜度は少し落ち、標高800mくらいまで来ると下りが入る。気持ちよく下ってしまうと、トンネルの少し手前の林道分岐からトンネルまでの標高差100mがまた急坂になる。ここでも息も絶え絶えになってしまった。トンネル手前で少し休憩し、真っ暗なトンネルを潜って下りに入る。
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トンネル手前で
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林道には珍しいトンネル。照明なし!

三境林道を下りきって、桐生川に沿った県道に出ると釣り人の車が入っているが、道幅が3mほどしかなくて気を遣う。梅田湖にかなり近づかないと道幅は広がらない。

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蛇留淵というところで

梅田大橋のたもとで休憩。最後のおにぎりを食べて、自販機でまたコーラを買う。このまま桐生市街へ降りていくか、もう一つ峠を越えて足利市街に降りていくか、今日のコンディションだと前者の方がいいかもしれないと思い始める。しかし、走行距離は足利へ降りる方が短そうだ。以前通ったことがある長石林道なので、登りの様子はわかる。老越路峠まで飛駒の方から登ったときはきつくて道幅も狭くなり、自動車のやり過ごしで停止を余儀なくされたが、梅田湖からだと標高差は100m程度だ。峠まで行かれれば何とかなると思って走り始めた。もう停止時に写真を撮るのも面倒くさい。
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なんとか老越路峠に着いて、少し息を整え、長石林道に入る。最初は平坦、沢を渡って向きが変わった瞬間から標高差さらに100mの登り。普段なら何てことはないのだろうが、さすがに80km走って獲得標高も1000m近くになり、前述のようなお疲れモードでは乗り越えられなかった。細い道で対向車が降りてきたので路肩にいったん止まったら、次の漕ぎ出しが億劫になった。頑張っても仕方ないので、押し歩きして頂上直下から乗車した。あー、情けない。頂上で足利市街方面から登ってきたヒルクライマーと休憩し、先に下り始める。すぐに道は左右に分岐していて、右に下れば松田ダムの直下までダウンヒル。それは前回走ったし、あと一つ峠を越えないと市街地に行かれないのでパス。左方向へ向かう。「名草の巨石」ってやつも一度見てみたいが、時間がないし登り返しが面倒なのでパスして名草集落への細い林道を降る。途中コンクリ舗装もあり、握力が無くなってきたのでハンドルを握るのが辛い。一気に下って釣り堀を左右に見ながら、勘定谷戸という場所に出てそこからは快適な道路になった。足利インターチェンジ近くで旧道に入って市街地に入り、足利学校脇を抜けて渡良瀬川を田中橋で渡ったらもう東武の足利市駅。到着は16時を回っていた。

輪行のため自転車をバラし、輪行袋に入れて改札を通ったら、人身事故で東武スカイツリーラインが不通だと!幸い久喜駅までは各駅停車が動いたので、久喜駅からJRに乗り換えて上野東京ラインの15両編成の列車に乗った。いやー、JR速い。ところで上野東京ラインって上野から先はどこを走るんだろう?毎日通勤で山手線ホームから見える高架線を走っていることはわかるんだが、実際上野・東京間を乗車して通過したことがないので、近くにありながらわからない。最初は上野から自走する気力もあったのだが、もはや今日は自転車には乗りたくないので、自宅最寄り駅まで邪魔になることを恐れながら電車で自転車を運んだ。駅から自宅まで自転車を担ぐのは辛い。

猪苗代湖1周サイクリング

わざわざ年休を取って、土曜日にカーサイクリングに出かけた。体調回復傾向の女房を伴って、会津まで行く。ただし、サイクリングは私だけ。

チタンシクロクロスアプレ号を輪行袋に包み、車の後部座席に横置き(サドルが下)で積んだ。自転車を車に積み込むのが久しぶりだったので、通常輪行と同じ縦型で後部座席に突っ込もうとしてどうもおかしいなと思い、横置きで入れて肩掛けベルトを後部座席のヘッドレストにかける、ということをしばらく思い出せなかった。

朝7時頃に自宅を出て、東北道で郡山まで行き、磐越道で猪苗代まで走った。幸い渋滞はなく、10時40分頃目指していた会津レクリエーション公園の駐車場に着いた。早速自転車を組み立てる。輪行袋は車内において行かれるので準備が楽。ウェアも家から着てきた。もちろん、レーパンの上にはズボンを履いて運転してきた。

ほぼ11時に出発。車とともに残された女房はレクリエーション公園内を散策して昼寝でもする予定だったらしいのだが、私が出て10分もしないうちに公園内に熊が出たとのことで公園自体が閉鎖となって、久しぶりの運転を強いられて3kmほど戻った遊覧船乗り場(長浜・翁島港)の駐車場で待つことにしたそうだ。

そんなことを知らない私は湖畔の道路を南下した。レクリエーション公園が猪苗代湖の北西隅にあたるので、集落が少なく湖水浴場も点在する西岸を南下することになる。木漏れ日が美しい湖畔は結構複雑な湖岸線になっていて、自転車で走るにはうってつけだ。山菜取りの地元の人が所々にいる。

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猪苗代湖の南岸から磐梯山を仰ぐ

普通、湖畔の道路はずっと平坦であるものだが、猪苗代湖の湖畔道路は2ヵ所ほど登りがある。最初の登りは中田浜から沼上まで。1ヵ所つづら折れがあって、勾配15%の標識が出ていた。ヒーコラ言って登り、下る。短くてよかった。その後再び平坦になるが、崎川浜の南から林道が伸びていて、これを走る。標高差にしたら大したことはないが、初めてなのでどこまで登ったらよいかよくわからない。林道自体は10kmほどらしいのだが、やっと登りが終わったと思って快調に下っていくともう一回登りがある。斜度12%の登りがあった。最高地点は最後のほうにあり、約700mだった。そこから急に下っていけば再び湖畔に出る。あとは快調に湖畔道路を辿っていくと、秋山浜・青松浜という南岸の湖水浴場に出た。確か火野正平の「こころ旅」の目的地になったところだ。

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飯豊山、翌日会津盆地へ下っていく道路から見えたが、雪を被ってとても美しかった

舟津という集落から県道を外れて湖水浴場を左手に見る湖岸沿いの道を走った。12時を過ぎて少し腹が減ってきた。浜路という集落の辺りで自家製パン屋を見つけ、思わず休憩。パンとジュースを買ってお昼とする。女房もレクリエーション公園にいたら昼が食べられないと思って余計にパンを買った。携帯を見たら不在通知が女房からあって、掛け直したことで上記の熊の一件を知った。完璧な一周にはならないが、熊が出たんじゃ仕方ない。

パン屋さんにはロードバイクが2台止まっていたが、話をしたら新潟から来られたご夫婦のようだ。旦那さんは猪苗代湖一周を何度か経験されていたが、奥さんは初めてらしい。確かこのパン屋も火野正平の番組で見た記憶がある。

その後は県道で車に抜かれながらひたすら北上、上戸浜あたりで国道と合流して、トラックも通る49号線を時速30km平均で巡航して長浜(翁島港)に着いたのが13時45分。3kmほど残してはいるが、だいたい51kmを3時間以内で走りきれた。

一人だったらさらに裏磐梯の桧原湖一周(約30km)を第2ステージとして想定するところだが、女房が疲れているみたいだったので予約した宿になだれ込んだ。スキー場のセンターハウスも兼ねたホテルで最近にない贅沢ができた。

翌日、そのまま帰るには惜しい天候だったので、会津盆地から会津西街道沿いに南下し。途中大内宿の近くの湧き水を汲んで、田島・塩原経由で帰った。

猪苗代湖は標高も高くて涼しく、サイクリングにはとても適した場所だ。初心者でも何とかこなせる一周の距離があり、林道や峠も走りたくなければ国道とトンネルを走ることにはなるがパスできそうな感じである。
それにしても会津とは何と自転車で走るに楽しいところか。

琴平峠〜長谷場閑馬林道〜塩坂峠〜館林サイクリング

連休はまとまった休みがとれないし、どこに行っても混雑しているのでサイクリングが吉である。
渋滞を尻目に気持ちよく走れるのは最高の気分だ。

ということで、いつもの北千住駅から栃木駅まで東武線で輪行。輪行が素早いのはチタンシクロクロスアプレ号なので、今回も朝6時過ぎに自宅を出て7km先の北千住駅に向かう。乗ろうと思う電車にギリギリ間に合わないことがままあるので、少し焦る。6時28分に駅東口に着いて、自転車をバラして輪行袋に入れる。サドルバッグをちょっと大きめのものに替えてきたためか、輪行袋のしまりが悪い。余計なことで時間をロスして電車に乗れないと困る。が、44分に輪行準備が完了して48分の南栗橋行き急行に乗れた。輪行準備に約15分というのは自分としては早い。

南栗橋で新栃木行き先頭車両に乗れば、8時09分に栃木駅到着。駅の外でゆっくり自転車を組み立てて、8時40分頃には出発できただろうか?組み立て途中にやはりオジサンから話しかけられて、応対している間に時間が過ぎていった。12月にも登った琴平峠へのアクセスは最短ルートで行かれた。峠の手前では代掻が始まり、中には田植えの済んだ田んぼもある。カートのサーキットからキツイ屈曲路の登りが始まる。12月と違って路面に落葉などはないが、久しぶりに坂を登るので息が苦しい。頂上に着いて写真を撮っていたら、下から登ってきたヒルクライマーたちに追いつかれ、下りで4人ほどに抜かれた。まだまだ先は長いのだ。速い人はお先にどうぞ。

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代掻がはじまった
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琴平峠頂上

葛生に降りて、古越路トンネルから一つ西の谷(佐野市船越町)に向かう。トンネルは通りたくなかったが、トンネル経由の方が距離が短い。谷に降りきって右折し、谷の奥へ入っていく。途中で現在地確認をしていたらロードバイク集団が同じ方向へ走っていった。彼らは琴平峠で出会った集団かもしれない。

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5月ですなあ・・

長谷場町というところから左方向の谷に入っていく。長谷場閑馬(かんま)林道で、最初は川沿いに谷の奥へ向かっていくが、沢から離れた途端に斜度がグッと上がった。峠までの標高差は200m弱だが、林道なので普通の道の規格をはみ出て斜度がきつい。1台のオフロードバイクに抜かれたが、とても楽そうに登っていって先で写真など撮っている。こちらはバイクに抜かれるときによたよたしていて邪魔になるといけないので路肩に停止してやり過ごし、次に漕ぎ始めたら斜度がきつくて根性が萎え、押し歩きをするというていたらくだ。

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きついヘアピンで思わず止まった

金原山の頂上直下を通ったら下り。下りも斜度がそこそこあって、集落が出てきたところで一休みしないと走り続けられなかった。それにしてものどかな集落だ。

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のどかな山奥の集落で思わず休憩した

閑馬川に沿って下るようになると道幅が広がり、40km以上も出てしまう道になった。ボトルの水ではなく、炭酸飲料が飲みたい。県道に出て右折し、すぐに左折すると塩坂峠への登り口だが、そこにあった工場の入口の自販機でサイダーを一気飲み。これで塩坂峠への登りも完璧だ!とはならないのが現実。相変わらずスーパーローギヤで歩くより少し速いスピードでしか登れない。別荘なのか、あまり人気のない家を脇に見ながら登って行くと、やっぱりきつい坂。それでもこちらは前の林道よりは少ないあえぎで登りきった。標高差は約200m。

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塩坂峠の庚申塔

下ると北関東自動車道の下をくぐる。峠の名前にもなっている塩坂という集落がある。本当は歩いて登る塩坂峠の道があるらしいのだが、峠の頂上に庚申塔がいくつも立っていたので頂上は旧道と同じだろう。

足利市街に出たので、まず袋川という川に沿って南下し、JR両毛線の線路を渡ったところで食堂に入ってお昼とした。久しぶりにサイクリング途中で食堂に立ち寄った。いつもコンビニばかりだからたまにはいい。

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お昼はやや贅沢なとろみのある塩ラーメンと半ライス

腹がふくれたところで渡瀬川の右岸に渡ってサイクリングロードを走る。川沿いは南風が強くて単調ですぐに飽きる。右側の養豚場からかぐわしい匂いが漂ってくる。南栗橋までサイクリングロードを使って行ってしまえば帰りの電車は乗り換えなしで楽だなと思ったのだが、あまりに単調な走りと向かい風と強い日差しで挫けた。今日は挫けてばっかりだ。

高橋大橋という橋でサイクリングロードから離れ、館林市街へ向かう。過去にも自転車をバラして電車に乗ったことがある館林駅の交番近くの日陰で自転車をバラし、トイレに寄りたかったが14時58分の急行に乗ってしまう。館林を出て2つ目くらいの駅から輪行バッグを抱えた初老の男性が乗り込んできたが、越谷あたりで降りてしまった。こちらは少しお話などしたかったのだが、すぐにうたた寝体制に入ってしまったので声もかけられなかった。

最寄りの東武線駅で下車して再び自転車を組み立て、家路についた。日が長くなってきているので本当は日暮れまで走りたかったのだが、今日はもう体力の限界だ。太ももまわりがとてもだるい。

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今回走ったルート(琴平峠手前からログ取り開始、琴平峠の下りはうっかりアプリを終了させてしまったので直線になっている)

栃木・琴平峠

前日の12月半ばとは思えない暖かい雨と南風が翌日まで残っていたので、輪行サイクリングに出かけた。
目指すは栃木市の西、葛生との境にある琴平峠。そのまま南に転じて唐沢山と大平山に登って栃木駅まで戻ってくるルートを取る計画だった。

朝早いと寒いので、8時30分過ぎに自宅を出て、北千住駅東口で輪行準備、9時39分だったかの区間急行に乗った。南栗橋で乗り換えて11時過ぎに栃木駅着。駅前の広場で自転車を組み立てて走り出した。そんなに寒くなくてありがたい。だが、地図をよく見ていたにも関わらず道路の選択に迷い、少し時間をロスしつつ、皆川街道を走って柏倉温泉のそばを通って峠の入口の「フェスティカサーキット」(カートのサーキットらしい)を目指した。周囲の山はまだ紅葉を残している。実は、一週前の日曜日に東北道を使って喜連川温泉まで日帰り温泉に浸かりにドライブに行ったのだが、その午前中に栃木インターから先が渋滞していて、急きょ車でこの峠を越えて宇都宮方面に向かったので、初見ではない。

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峠の入口は直線的な道路

サーキットの手前から坂が始まり、サーキット近くで峠を下ってきた自転車乗りのカップルとすれ違う。その後は峠まで全くの一人旅。雨上がりで路面がしっとり、落葉もたくさん落ちているので下りは気を使いそうだ。坂はそんなにきつくはなくて、久しぶりの山坂ヘアピンカーブにしてはよく登れる。

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山の向こうに栃木市街が見える

峠には一台車が止まっていて、琴平神社に入ったのかもしれない。葛生方面が開けていい峠だ。下りに入る前に一枚ウインドブレーカーを羽織ろうかと思ったが、あまりスピードを出せないコンディションだし、そんなに寒くないから面倒くさいと思って羽織らずに下り始めた。葛生側もヘアピンカーブの連続。濡れた落葉に滑らないように慎重に下ったらだんだん肩まわりが痛くなってきた。路面がよければもう少しリーンさせてカーブに入れるのだが、湿気を含んだ落葉が散乱していてはね・・下りで自転車乗り一名、峠攻めと思しき車2台とすれ違ったので、あまり飛ばしていたら危ないところだった。

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下りに入る

さて、葛生に降りて交通量の多くない道を選んで南下する。途中で交通量を甘く見て県道を適当に左に折れたら、そこがダンプ街道になっている県道で、ダンプが通るたびにものすごい量の砂ぼこりが舞い上がって呼吸するのもイヤになるほど。採石場もあって灰色の泥をはね上げてフレームが真っ白になってしまった。ダンプに煽られ呼吸困難なまま坂を登るのは辛いので、あっさり途中で諦めて戻る。あぜ道を左手の山沿いに選んで走ったらいつの間にか工場のそばに入り込んでしまった。

もうすぐ閉校になるという田沼高校のそばまで来て地図を確かめたら、唐沢山に登る道はここから始まっているようだ。さっそく登りにかかるが、琴平峠とはちがって初っぱなから強烈な斜度で気持ちがくじける。一番軽い(28×28)ギアでも歩くようなスピードしか出ない。左カーブの内側は斜度が特にキツイので止まりそうになる。道幅が広くて車も登ってくるので、蛇行走行もできない。あと2〜3回ヘアピンをクリアすれば難所は抜けられそうなのだが、もう13時で腹も減ったしパワーが出ない。お約束のように諦めて坂を下った。田沼高校近くのコンビニで遅い昼食をとり、佐野でサイクリングをやめて輪行しようかと思い地図を見たら、田沼駅が近いことがわかる。佐野の街中へ入っても面白いことはないし、コンビニで昼を済ませた上で佐野ラーメンを食べるほど空腹でもないから、あっさり予定変更して田沼駅で輪行準備を始める・・・っと、14時台の上り列車が来てしまった。次は15時06分まで1時間もある。だが、さらに走っても同じ列車に乗るだけだし、いまは一番日が短い季節だから、ゆっくり自転車を解体して待合室でのんびり待つのがベストと見た。40kmほどしか乗っていないが、無理はしない。

一日に何度も自転車をバラして組み立てて面倒この上ないのだが、田舎の駅での〜んびりするのもサイクリングの楽しみの一つだ。15時06分の列車で館林まで行き、久喜で区間急行に乗り換えて曳舟まで。亀戸線に乗り換えて自宅までの距離を最短にした。暗い中で自転車を組むのはエンド金具の弦巻バネなどの細かな部品を無くしそうで心配だが、なんとか自宅に18時過ぎに到着。日曜日は雨の予報で、12月に輪行サイクリングができたのはラッキーであった。

見沼代用水で利根川、ついでに足利へ

久しぶりの更新。今年は職場の120周年でチョー忙しく、夏はまったくといっていいほど休みがなかった。
仕事で晴天の会津駒・中門岳と雨の燧ケ岳に登ったけれど、それ以外のアウトドア活動はなし。中門岳の湿原が美しかったのと、沼山峠から七入に一人で下山したときのいいトレイルが印象に残っている。

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中門岳の池塘と燧ケ岳

夏、週休1日で職場に日参していたのと、8月前半は猛暑、後半は雨でどこにも出かけずじまいだった。帰りも遅くて花火も見れない始末。せっかく6月に新型ハイエースに乗り換えたのに走行距離が延びず、もう車なんて要らないんじゃないかと思うくらい。クソ暑いか雨天なので自転車にもまったく乗らず、身体が鈍りきった。
ちなみに、仕事登山の直後に人間ドックに行ったらオールAだった!登山は偉大だ。

9月4連休(世間では土曜日も入れて5連休らしいが)に好天と気温に恵まれたので、自転車に乗ることにした。とはいえ久しぶりのサイクリングで日曜日にはいつものコースを40kmで切り上げてオマタが痛くなり(スポルティーフのサドル形状が最大の原因)、火曜日にそのオマタの痛さを押して軽いチタンシクロクロスで走りに出た。経験上、オマタが痛くてもこのシクロクロスならそこそこ走れるはず。ちなみにサドルはブルックスのカンビウム。重いツーリング用サドルだが私のケツにはとても合っているようだ。ブルックスの革サドルではなく、メンテナンスフリーというのもよい。

本当は栃木まで輪行して坂道を走るのがベストだったが、先日の豪雨の影響が路面に出ている可能性が高く、自宅から自走して見沼代用水沿いに利根川まで走り、そのまま群馬・栃木に入って足利までは行こうと決めて出発。ところが、荒川河川敷のサイクリングロードは土手からの染み出し水が多く、線路の下では水たまりが大きくて脇を迂回しないと走れない状態。おかげで走り始めて数キロで車体と脚がはね上げた泥水で汚れた。せっかく車体を磨き上げてきたのに・・前を走る女性ライダーのお尻にはね上げ水の跡ができてお漏らし状態なので、私も同様だろう。もっとも、私の場合デカイサドルバッグをつけているのでそこまでではないだろうが、黒いサドルバッグの汚れがひどいことになっているに違いない。

かなり意気消沈して鹿浜橋の都市農業公園までたどりつき、ここからは泥ハネの心配がなくなる。一緒にお尻を汚した女性はさらに荒川を遡るようだ。自転車乗りの休憩ポイントになっている都市農業公園で休日に停まるのは嫌いなので、そのまま芝川サイクリングロードへ。とたんに道は細くなり、道路と交差するごとにストップしなければならず、アベレージはぐっと下がる。でもここは好きなのだ。江戸川サイクリングロードで北上するよりも飽きが来ない。最初はシケインのようなところばかり通るが、北上すればするほど快適に走れるようになることは経験済み。

浦和あたりでは左手に「見沼たんぼ」の稲刈風景を見る。ヒガンバナが土手沿いにずっと咲いている。歩行者も多くてのんびり走るべき区間だ。自宅から30kmほどでコンビニを見つけて短い休憩。大宮では住宅街になってしまうが、芝浦工大を過ぎると少し快適になってくる。東北本線の踏み切りを過ぎると、道路幅が広くなってまもなく綾瀬川と見沼代用水の立体交差部分だ。初めてだと迷いそうになるが、今回はそのまま通過。新幹線が見えてくると自宅から50km。11時回っているので蓮田の古民家喫茶店に立ち寄ろうかと思ったら休みだった。軽いショックを覚えつつ、行動食を食べる。もう少し北上すれば昨年立ち寄ったそば屋があるはずだなと思い、久喜、加須と走っていった。そば屋は閉店していた。再び行動食を食べて星川とも呼ばれる見沼代用水沿いに走っていき、12時を少し回ったところで行田市の利根川からの取水口に到着。ゆっくり休んで、このまま昨年のように羽生まで数キロ走るか、足利まで20キロ走るか、館林まで走るか考えて結局足利へ向かうことに。歩道が狭くて車道を走ると怖い県道20号線で利根川を渡り、そのまま北上。橋を渡ったところのコンビニでコーラとクリームパンでエネルギー補給。以後、足利の「焼きそば」の暖簾が目立つようになるが食欲が湧かなくなってしまった。

休日なのにデカイトラックが行き交う県道を北上して、県道278号に乗り換えたらやっと交通量が減った。やっぱり自転車用の筋肉が不足しているせいか、ダルい。14時近くに東武の足利市駅前に着いて輪行準備、群馬のサイクリストに声をかけられたので話しながら作業したら時間がかかってしまった。輪行バッグと離れなければならない特急「りょうもう」には乗らず、14時33分の普通列車で館林乗り換え、さらに久喜乗り換えで急行に乗れ、16時30分ころ最寄りの東武線駅に到着。再び組み立てて無事帰宅。輪行小物グッズとして「サイクルベースあさひ」で買ったネオプレン製スプロケットカバーと電車の窓や壁に吸盤でくっつけるベルトを使用したが、なかなかよかった。

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これね。自作すればよかったかも
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シクロクロス車は家で車輪を外してラックにかけているので、保管用にも使える

これから冬までの間、もう少し自転車に乗らないと衰えてしまうなあ・・

ブレーキレバー交換の呪い

ロイヤルノートン号のブレーキブラケットが貧弱で、ツーリングの下り坂でのブレーキを頻繁にしていると親指の股のところが辛くなる。フォーク抜き輪行が可能なように、ブレーキワイヤーが上出しになっているレトロなブレーキだったのだが、フォーク抜き輪行は私にとって実用的でないのでワイヤーを外して輪行することもなく、さらに下ハンを握るとレバーが遠くて指がかかりにくい。

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今まで使ってきたダイヤコンペGC202(ブラケット色は茶色)

という不満があったので、しばらく前に交換用のブレーキレバーは購入済みであった。TRPのレバーである。こいつを、雨の土曜日の午後から装着することにした。

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TRP RRL SR。レバー部分の穴がステキ。
しかも、カンパニョーロのように内側のボタンを押すとレバーの根元が引っ込んでブレーキの間隔が開く、スグレモノ。

まず昨年巻いたバーテープをはがす。これで交換は2回目なのだが、一番いやらしいのはバーテープの糊がハンドルにしっかり螺旋状に残ってしまうのを剥離する作業。これが大変面倒くさい。ロイヤルノートン号はスレッドステムなのでハンドルそのものを自転車から外して作業。

なんとかきれいに剥がしたのち、古いブレーキレバーを取り去る。次に装着するレバーのため、位置を印しておく。古いレバーの周囲のゴムのブラケットカバーは劣化しているので強引に切って廃棄。オオマエジムショで以前買っておいたブラケットを装着しておいて、古いレバーは保管する。ここで新しいブレーキレバーを仮止めしてみる。いい感じ。

次いで、ブレーキワイヤーをブレーキレバーに連結するために、インナーワイヤーを抜く。ハンドルからレバーを外した状態でインナーワイヤーを取り付け、スプレーグリスを吹いたアウターチューブに通す。レバーをハンドルに通して仮止めしておいてから、手でブレーキそのものを握ったままブレーキ本体にインナーワイヤーを取り付け、ワイヤーのエンドにストッパーをはめてカシメておく。遊びの調整もこの時にやっておく。インナーワイヤーとアウターチューブは長すぎるので本当ならカットした方がよさそうだが、ちょっと考えがあって今までの長さのまま。だから若干余りぎみである。

今回のレバーはワイヤーがブラケットの中を通ってサドル側に出てくるので、ワイヤーをバーテープで巻き込んでしまおうと思う。そのため、ハンドルの湾曲部を中心にガラステープでワイヤーを仮止めする。土曜日はここまでで終了。

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土曜日の最終形。背景がゴチャついているのはご愛嬌。

日曜日、雨も上がっているので家の近くでレバーの位置を最終確認する。何度か走って、なるべく手前に持ってくるようにした。自宅に戻ってブラケットがズレないようなくらいのトルクで締める。ヘックスボルトがレバーの奥に着いているので、レンチの長い方を軸にして回さねばならず、レンチだけでは強いトルクで締めつけられない。補助としてアルミパイプを使ってテコの原理で締め上げた。

次いで、バーテープを巻く。色は茶色に戻した。ディズナのステッチ入りのテープだ。自分でバーテープ巻くのも二度目なのでコツはわかっている。
感触を確かめたいので、昼をまたいで下町ポタリングに出かける。御徒町まで行って、戻ってくる。帰りにちょっとした買い物、お昼、さらに家の近所で床屋にも行く。
ブレーキレバー、いい感じだ。以前よりも効きが良くなって、リアブレーキなど強めに握るとロックする。もちろん、下ハンを握った時の指の届き方はかなり改善された。一番うれしいのは、手元変速のブラケットのように長くなって、複数のポジションが取れることだ。フロントバッグをハンドルに直に装着している分、ハンドルを持つポジションが制約されているが、ブラケット周りでいくつか持ち手を変えられるのは疲労の軽減につながる。バーテープもかなりうまく巻けた感じはするが、しばらく走ったらわずかに甘いところを発見してしまった・・

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4枚の写真は同じところで撮影しました。さて、屋形船も通っていったこの緑の橋のある場所は?
解答は末尾に・・

スッキリして、床屋直後だったのでヘルメットを被らずにハンドルにあごひもを引っかけ、フロントバッグの上に乗せて帰ってきたら、家のごく近所で段差を乗り越えた際にヘルメットがハンドルとフレームの間にはまり、ハンドル操作ができなくなって左側にコケた。この瞬間ほど、へアセットよりもヘルメットを被る方がどれだけ大事か痛感したことはない。普段必ずはめるグローブも近所なのでしなかった・・

幸い、低速だったので頭も打たずダメージはないが、左掌と左脚に擦過傷ができた。バーテープを換えたばかりの自転車もハンドル左側に擦過傷を負った。交換して直後ののダメージに落ち込む。柔らかいバーテープなのでいずれ近いうちに擦れるだろうとは思っていたが、「新しい部品を付けるとそこから傷がつく」(マーフィーの法則みたいだ←古いけど)何と皮肉なことだろう。

ところで、フォーク抜き輪行はしないと決めたのだが、前輪のフェンダーを外さないで(ボルト二ヶ所で止めてある)輪行袋に入れるとなると、この自転車はハンドルを抜いて、フォークをまっすぐにして入れないといけない。それでもフェンダーはわずかに出てしまう。今回の改造でハンドルを抜きづらくなったはずだ(ブレーキワイヤーをカットしなかったのはその恐れがあったから)。そこで、今度は縦型ではなく横型で輪行してみようと思う。家にあるコンパクトリンコウバッグ(女房用として買った)が横型として使えるし、使い慣れたオーストリッチの縦型輪行袋も横型として使えるはずだ。そうすれば、ハンドルを抜かなくても輪行できるかもしれない。

その後、輪行袋に入れてみました。解体作業でまず、ブレーキレバー横のボタンだけでブレーキ解放しタイヤが外せるのは画期的。いろいろ試行錯誤してみましたが、縦型でハンドルを外してフォークに絡めれば何とかなりそうです。今回の新規要素ではないのですが、分割式リアフェンダーの組み立てが一番面倒くさい。タイヤとフェンダーの間隔をうまいことつくってあげないとフェンダーとタイヤが擦れます。
やっぱり輪行はアプレ山岳スペシャル号の方がはるかに楽です。


写真の場所は、浅草橋近くの神田川と隅田川の合流点、柳橋でした。

会津・舟鼻峠〜新鳥居峠〜駒止峠

台風19号が近づいているが、関東地方は12日の日曜日いっぱいは大丈夫そうだ。連休なので本当はもう少し計画的に泊まりを伴うサイクリングなどしたかったけれど、もともと行き当たりばったりな性格な上に、台風まで来たのでは前々から計画していなかった方がよかったかもしれない。

土曜日の午後から選ぶべきコースについていろいろと悩むが、やはり10月を迎え、行くなら紅葉を愛でつつ峠を上る方がいいだろうし、これから雪が降ってしまうと来年の初夏まで行かれない場所が今行くべき場所だろう。ということで会津にする。コースは、
会津のサイクリングコースをウェブ上に紹介してくださっている方から拝借。会津鉄道の会津田島駅を起点に昭和村と南会津町の北部をぐるっと周遊するルート。基本的には3ケタ国道400号、401号、289号に沿うが、できるかぎり旧道の峠を抜ける。

ルート上にある舟鼻峠・新鳥居峠・駒止峠を全て走れば、獲得標高は1540mになる。が、実際には舟鼻峠の旧道は走れず、舟鼻トンネルを通過したので70mほど少ない。会津は昨年秋に会津高原尾瀬口駅から会津田島をかすめて大内宿を経て会津若松に下って以来である。

アプローチはいつものように北千住から東武線で。6時31分発の最初の区間快速(あの、輪行向きでないクロスシート)に乗るのがベストだが、連休で相当混んでいることが予想されたのと、自宅から北千住駅で列車に乗るまでの時間的余裕が欲しかったので敢えて7時21分発の区間快速に乗ることにした。入線の数分前にホームに着いたらすでに10人前後の列ができていたので少し焦る。が、ドア横の2人掛けシートに座ることができ、乗客の中には春日部あたりで降りる人もいた(そのかわり春日部からはハイキングの団体が乗り込んでくるが)のでラッキーだった。下今市で後ろ2両、鬼怒川温泉でまた後ろ2両を切り離し、野岩鉄道に乗り入れていく。車内で新藤原から会津田島までの乗車券(1690円。北千住〜会津田島間の半額以上!)を購入させられた。乗り込んだ時の磁気カードでは現地で精算ができないらしい。磁気カードは帰りに東武線の駅で精算するように言われる。東武はポスターでに会津への旅行を宣伝しているのに、乗り入れている会津鉄道で磁気カードの処理ができないとは知らなかった。できたら改善して欲しい。

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会津田島駅前にて

会津田島到着は10時40分。関東平野は曇っていたが、会津は快晴だ。時間がもったいなく感じる。自転車の組み立てをすばやくして、10時55分には走り始めた。交通量が少ない北側の山に沿った道を使って国道400号に出、あとはゆるい坂を登って行く。右手に昨年走った林道と山が見える。田島ダムが近づくと直線的で斜度のある上り坂に疲れてくる。1本目の短いトンネルを抜けたのちに左手に旧峠道への入り口が出てくるが、ガードレールで閉鎖されている。それでもと思って少し入ってみるものの、すぐにゲートがあって進入禁止だ。ゲートの向こうは荒れているし、あきらめやすい状況でよかった。国道に戻ってフロントライトをハンドルエンドのステーに装着し、高野トンネルに進入する。トンネルも長さ1.5kmもあるととても怖い。

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高野地区

トンネルを出て、昨年通った戸赤に向かう県道との分岐を過ぎ、標高を上げていく。平均的には5%程度だが、ところどころ10%くらいの斜度もあってなかなかキツイ。ヘアピンカーブを抜けると舟鼻峠に至る分岐があるのだが、ここもロープが張ってあって「入山禁止」とある。山菜・キノコの盗掘が多いんだろう。舟鼻峠のピークはあきらめ、舟鼻トンネル(これまた怖い)で昭和村に入る。
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400号線をのぼる
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舟鼻峠近く

7〜8%の急な下りを3km程下り、国道から別れて川沿いの道を下っていく。この道は斜度も緩く、川に絡んでいることもあってとても気持ちがいい。思わず鼻歌や独り言が出てしまうほどの、最近のベストロードだった。川の淵が見えるところで、田島で買ったおにぎりを食べることにした。12時10分ほど。

さらに下っていくと、大芦のしっとりした集落が見えてくる。ここで本日唯一のサイクリストとすれ違う。大芦集落にはこじゃれた「ファーマーズカフェ」があったけれど、さっきおにぎりを食べてしまったし、バイク乗りが集団で休憩中だったので通過。するとすぐに新鳥居峠への上りが始まった。

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大芦の集落
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集落の中を通っていく

最初は8%前後のあごが出る坂で、私の嫌いな直線的な道路。カーブを抜けてひたすら向こうまでだらだら坂が続いているのを見ると嫌気が差してくる。その後平坦になったり若干下ったりして、最後にまた強烈なつづら折れの上りが来る。駒止湿原に裏から到達する道の標識があったが、おそらく途中からダートになるはずだ。今回はパス。

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峠の途中で湧き水発見、補給する(12時45分)
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右のカーブをのぼって行く。左には駒止湿原への道(おそらく途中からダート?)

新鳥居峠のピーク(842m)には13時10分に到着。写真を撮って下る。標高800m以上の山では紅葉が進んでいて、午後の光を浴びてきれいだ。

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わかりにくいが、ヘアピンカーブの連続
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峠ピークから振り返る
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新鳥居峠は約830m。大芦集落から200m強の標高差だが、数値以上に厳しい

401号線を下りきったところに南郷スキー場がある。向かい側のホテルは雪がないとかなり風景から浮いている。ここから国道289号になり、交通量が増す。標高は500mで、会津田島駅よりも50mほど低い。集落の中の旧道をなるべく走るようにするのだが、本当は伊奈川の対岸の道路を走った方が平和なようだ。しばらくして、「きらら289」という道の駅兼立ちより温泉施設に到着。これから駒止峠を登る前に、休憩をしておく。田島で買ったコーラのペットボトルを飲み干し、少し行動食を食べるが、ドライブの車やツーリングライダーが皆ここで止まるので、なんだか落ち着かない。そそくさと走り始めてしまった。13時50分。

5kmほど、交通量の多い国道を上って行く。平均4%程度。旧道への分岐で小休止してのぼりにかかる。平均斜度は7〜8%らしいが、ヘアピンカーブの切り方が優しくない。カーブ部分でグッとのぼる感じがするので、特に斜度のキツイ左カーブは右にはみ出て回っていく。時々車やオフロードバイクが追い抜いたり対向したりするので気が抜けない。しかも今日最後の一番キツイ上りで、隙あらば止まりたい。バイクはともかく、車が来る音がすると脇によって停止して若干休憩する。そうこうしながらのぼって行くと、紅葉がきれいなエリアに入ってきた。時間は14時台に入り、頂上を15時前に抜けられれば、16時発の乗り換えの無い区間快速に乗れそうだ、などという考えが頭をよぎる。標高1137mの頂上には標識なく、山側にお地蔵さんか馬頭観音が祀られていただけだった。写真も撮らず、かつてあった「峠の茶屋」の跡をちゃんと見ることもなく、駒止湿原入り口の分岐に向かって下り始めてしまった。こうなったらもう一度のぼり返す気力は湧いてこない。寒いのでジャケットを着るが、それ以外は止まることなく峠を下りきる。最初はヘアピンカーブも多いのだが、かなりスピードも出してしまった。

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駒止峠手前の紅葉(14時55分)
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七ヶ岳方面が遠くに見える絶景の下り坂
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下りきったところに美しい木がすっくと立っていた

15時20分、再び国道に出て、あとは集落内の旧道を使いながら30km平均で田島を目指す。15時40分、駅に戻ってきた。ツーリングの時間は5時間。周辺探索もできず、喫茶店でくつろぐこともなく、自転車を輪行袋に入れて切符を買ったら発車まであと数分。台風の予報に反して13日も午前中は曇りベースで天気は持つので、どこかに泊まってのんびりしてもいいのだが、この電車に乗れてしまった以上は帰った方がいいかも。だが、行きは3時間20分だった移動時間が、帰りの区間快速だとほぼ4時間である。この列車が栃木あたりまでずっと各駅停車だということが大きいが、列車輪行移動に7時間20分、ツーリングの正味5時間弱って、ちょっと本末転倒な気がする。帰りの電車では腰が痛くなった。

8時、北千住駅の猥雑な街で再び自転車を組み立て、一気に自宅まで戻った。北千住駅での自転車組み立てから自宅着まで30分以内で済んだのは最短記録である。会津田島からのツーリング距離は71km、自宅と北千住駅の往復で14km。

日光・細尾峠と粕尾峠

御嶽山で大規模な噴火があった。土曜日ということで多くの登山者が山頂付近にいて、逃げられずに命を落としてしまった方もいる。こんなに多くの人が同時に亡くなるとは・・ご冥福を祈ることしかできない。

さて、山にも行きたいのだが、土曜日は自宅で仕事、日曜日に結局サイクリングとなった。もう毎週のように遠出している。今回は、日光まで輪行して、足尾方面に向かい、日足トンネルの上を通る旧国道122号線の細尾峠に登り、足尾まで降りてから前日光山地を登って粕尾峠経由で新栃木まで。朝北千住まで向かう7kmと帰りの曳舟からの数キロを足して、ほぼ100kmのダブルヒルクライムサイクリングだ。細尾峠の標高差が日光駅からだいたい630m、足尾駅から粕尾峠までが500m弱。粕尾峠からは一部登りがあるが基本的には下り基調で延々と走る。

朝、北千住まで走って東口でいつものように自転車をバラす。6時31分発の快速に乗れば、乗り換えなしで東武日光まで行かれるが、それは5月の連休にやったし、あの快速電車はクロスシートで輪行袋を置く場所が無い上に混むから避けたい。しかし特急「けごん」に乗るのは芸がない。そこで、6時37分発の急行に乗って久喜でJR快速ラビットに乗り換え、宇都宮でJR日光線にまた乗り換えて行くことにした。東武特急に乗るよりは若干安いが、到着は9時ちょいすぎになって快速よりも30分ほど遅く、けごんよりは10分早く着く。コストパフォーマンスは東武快速が圧倒的だが、空いている、という点では今回のルートは申し分ない。

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日光駅

駅舎は明らかにJR日光駅の勝ちである。駅員さんも親切で、スイカの出入口が狭いので広い方を通らせてくれた。なぜか新郎新婦の記念撮影があり、外国人観光客も多い中で自転車を組み立てる。最近、サイクリングが終わってみるとアウタートップにギアが入らない、ということがあるので、後輪をはめてからギアチェンジを何往復かしてローからトップまできちんと入ることを確認する。

9時30分、日光駅を出発。国道119号を清滝方面へ。すぐに右手のコンビニで食料とコーラ補給。直線的な国道での上り坂が一番辛いが、のっけからそのような道である。神橋を渡って国道120・122号に乗るが、清滝インターで標高約700m。厳しい。細尾大谷橋で左折して、細尾町交差点から右の旧道に入る。国道をくぐってからつづら折れが始まる。カーブに番号が書いてあるが、いったいいくつまでカウントすれば頂上なのか?地形図などからだとつづら折れはとても厳しそうに見えるが、本当に厳しい斜度は入り口と山頂直下だけだった。もともと人道だった歴史ある道で、無理の無いような斜度でカーブが切られている。さすがにフロントはインナー(28T)だが、後ろは左カーブのコーナーイン側でだけローを使い、後は使わなくても上れる。上り始めは国道をものすごいスピードで通過していく車の音が聞こえる。路面には落葉や枯れ枝や小石が落ちていて油断ならない。マウンテンバイクが一台下ってきたが、ロードは誰一人向かってこない。路面が荒れているからだろうか?

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細尾峠のうんちく
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上りはじめは杉林

エッチラオッチラ上り、10時50分に山頂着。山頂直下のカーブ番号は38か39だった。若干休んで下りにかかる。下りのつづら折れの方が斜度がきつく、路面がよくないので慎重に走る。対向車も時々登ってくる。ブレーキのかけすぎで親指付け根が痛くなってきた頃、国道122号に合流。そのまま下り基調で快走して足尾駅に11時20分着。国道に出てからはかなり飛ばした。

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細尾峠トップ
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若干色づいてきた?

わたらせ鉄道の足尾駅もなかなか風情のある駅だ。待合室で軽く補給させてもらい、気の抜けたコーラを飲み干して11時30分出発。粕尾峠に登る。ここはオートバイに乗っていた頃来たことのある峠だ。やはりつづら折れが多く、交通量は細尾峠よりも格段に多い。オートバイや車に次々に抜かれる。国道でもこの峠道でもそうだが、オートバイのマスツーリングがとても多く感じる。昔のバイク乗りは基本ソロで走ったものだが・・一人では寂しいのかね??マスツーリングは威圧的だしうるさいし、時には排気ガスが臭いし、昔乗っていたから大きなことは言えないが、いらだちを感じる。来るなら一人で来い!それに旧車(ヤマハRZなど)の2ストローク、特に排気ガスが臭い。いまやそういう時代ではないのでは?

サイクリストはこちらの峠では数名とすれ違った。抜かれることもなく、追い抜くこともない。基本、誰も同じ方向へは走っていない。

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風情ある足尾駅

やっとのことで12時20分、粕尾峠山頂に到着。上っているうちに考えたのは、もう下り一方だから欲を出して横根高原まで登ってみるか、という計画に無いルート選択の是非。山頂に着いたら、車で25分かかると案内があった。ということは自転車だとその倍はかかるし、帰路も計算に入れないといけない。ということで横根高原はおあずけ。下りにかかる。

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粕尾峠トップ。この右手から横根高原への急坂が始まる

長いつづら折れである。粕尾峠にもカーブナンバーが振ってある。山頂は確か49くらいで、粕尾集落に近づくほどカウントダウンされていく。ナンバー1のカーブを曲がったら、途端に道が広めになって走りやすくなった。すぐに5月連休の薮漕ぎ担ぎサイクリングとなった大荷場木浦沢線への分岐を過ぎる。「山の神」というところでそばでも食べようかと思ったが、もう少し下ってからでもよかろう、と思ってぐんぐん飛ばす。だが路面状況はあまりよくなく、アスファルトのひび割れが至る所にある。あまりに下りが長いので、下ハン握ったりブラケットを握ったりするが、ブレーキレバーから手を放すことはできない。

思川がだいぶゆったり流れるようになってきて、釣り師たちが川に入っているのが見える。集落が大きくなってきた所で蕎麦休憩。行動食を食べていたのであまり腹は減っていないのだが、ここから先で止まって食べるチャンスを作れそうにないし、サイクリングが終わるまで食べないと電車の中で猛烈に腹が空くだろう。休憩するにも13時を回っていい時間だ。軽くざるそばを食べる。

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思川は透明な水がきれいな川

県道を右折して大越路トンネルに向かう上りに入る。直線的な上りでイヤな道だ。旧道もあるのだが、もう峠は十分。トンネル内でサイコンとライトが併用できるかどうか、確認する。どうやら、前回の房総でのトラブルは、LEDライトからの干渉のようで、皆さん工夫して乗り切っているようだ。手っ取り早いのはサイコンとライトを離すこと。ハンドルのエンドキャップ代わりに差し込むライトホルダーを買ったので、ここにライトを下向きに付けて点灯してみる。サイコンに影響はなし。しかもライトもいい場所を照射してくれる。このトンネル内だけは歩道を走った。

トンネルを出てからは道なりに進み、栃木市内へ入っていく。北風がだいぶ強いようだが、横風に煽られている感覚はなく、30km巡航で走れる。そのまままっすぐ進めば東北道栃木インターをくぐって新栃木駅までまっすぐだ。14時30分、新栃木駅着。証拠写真を撮り忘れた。自転車を再びバラし、輪行袋に入れて構内の時刻表を見たら、あと7分で区間快速浅草行きが来る。15時のそれに乗って、北千住で下車、各停で曳舟まで。本日2度目の自転車組み立て、あとは路地を出鱈目に走ったら自宅である。千秋楽に間に合った。

房総半島横断(佐貫町〜大原)

秋分の日もいい天気。房総半島の一番太いところを横断してみたくなった。内房線佐貫町駅から外房線大原駅まで。自宅から輪行する。

早起きして前日夜に輪行袋に入れておいた自転車を担ぎ、最寄駅へ。いつもの北千住発の輪行のような最初の自走をせず、最寄駅から輪行するのは初めて。千葉を経由して内房線の佐貫町駅に向かう。最寄駅から予定より1本(10分)早い電車に乗ったら、千葉駅で君津行きの電車を2本見送ることになった。佐貫町駅は上総湊駅の一つ手前、東京湾観音があるところに近いので、君津行きに乗ってもその後館山行きに乗り継がないといけない。

というようなことを考えていたのだが、むしろ君津駅で降りて自走しちゃったほうがよかったかもしれない。館山行きは途中で2度ほど長い停車をし、結局佐貫町駅に着いたのは9時10分。もとより織り込み済みの時刻だが、折角なので朝の貴重な時間をサドルの上で少しでも長く過ごしたほうがよかったのかも?まあ、朝はやる気があるから偉そうなことも言える。

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佐貫町駅で自転車を組み立てる。今回は横着せずに軍手をはめて手が汚れないようにした。駅前の自販機で350mlのコーラを買って飲み、気付け薬とする。これから鹿野山(370mほど)までヒルクライムだ。9時30分出発。宝龍寺から県道163号線を登り詰める。斜度は5〜7%程度だが、私のエンジンでは時速10kmを割らないように走るのが精いっぱい。しかも、マザー牧場方面からの道路と合流してからの県道93号線が山頂までわずかな距離なのに一番の激坂。山頂には集落があった。住みにくいだろうなあ・・

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鹿野山山頂バス停(激坂にギブアップ)
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景色がいい九十九谷展望公園

九十九谷展望公園で少し休憩して、県道93号線のダウンヒル。一直線の下り坂だが、路面が悪くてタイヤが激しくブレる。もしやパンクでは・・と思ってコケないようにブレーキングして停車してみたが、パンクではない。こんな急斜面かつ悪路面のダウンヒルは恐ろしくてスピードは出せない。対向車線にヒルクライマーが登ってくるが、こんな一直線の激坂をよく登るよね。根性あるわ。鹿野山は千葉のヒルクライマーのメッカだそうだ。

秋元郵便局前から国道465号に乗り、東粟倉で右折、車でたびたび通った屈曲国道(昔に比べればだいぶ幅も広がった)を南下して国道410号に乗り換えて北上。すぐに細くて暗い道になるが、房総スカイラインをくぐってゴルフ場が近くなると道幅が広がる。ゴルフ場入口の看板のあるところを右折、大坂川に沿った砂利道林道を入ってみる。フラットな路面で走りやすく、手掘りのトンネルをくぐってからUターン。結局本日唯一のダートとなった。

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手掘り隧道
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久留里線

小櫃川を渡らずに生活道路で亀山湖方面へ走り、迷いながらも上総亀山駅に出た。川が屈曲していて道路も複雑だし、初めて走る道なので、時々止まってはスマホで現在地を確認する必要がある。誰もいない上総亀山駅前で再びコーラを買って飲む。自転車はコーラなしでは走れない。亀山中学校、亀山保育園を通過してすぐに左折して、大福山方面への林道に入ろうと思ったら、休日工事中で通行止め。やむなくいったん国道465号線に出て東に向かう。鹿野山はしっかりとしたヒルクライムだったけど、その後小さな丘をいくつも越えてきている。それがジャブのように(ジャブを受けたことはないですが)脚に効いてくる。広い国道の直線的なアップダウンが一番いやらしい。

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上総亀山駅

今日は頻繁に短いトンネルを通るので、前照灯をステム近くのハンドルにつけ、トンネル内では尾灯とともに点灯・点滅させた。しかし前照灯を点けていると、サイコンが働かない。国道を走っている時にそれに気付き、前輪のセンサーとマグネットの距離をいじってみたが、ライトを外してしばらくしたらまた作動し始めた。距離計が動かないまま数キロ走ってしまったと思われるが、同じメーカーのライトとサイコンなのに干渉してしまうのはなぜなんだろう。ライトの位置を工夫すれば干渉しないんだろうか?

蔵玉というところで国道のトンネルには入らず左折して林道に入る。国道から左折したら途端にチェーンが外れた。イヤな予感。軍手をせずにチェーンを直したのでまた指を汚してしまった。ウェットティッシュで拭きながら休憩。

林の中は静かで対向車もなくていいのだが、もう脚に乳酸がたまってきた。でもまだ走行距離は40km程度である。こちらからなら大福山方面へ向かうこともできるので最初その気でいたが、脚の疲労はさらに増すだろうし、半島横断のゴールまでの距離を考えるとショートカットしたほうがよさそうだ。そのまま直進して真っ暗な3連トンネルを通過して養老渓谷駅に向かう。小湊鉄道の養老渓谷駅前は食堂あり、タクシー会社あり、よろずやありで観光客もいた。サイクリストが何人も通過していく。ここでお昼だ。よろずやでおにぎり2つと冷えた甘酒を買って店先のベンチで食べる。ここから先は小湊鉄道といすみ鉄道に絡みながら走っていく。

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養老渓谷駅

まず、駅前を走る県道81号線から県道32号線に乗りたい。県道を走るのも芸がないので、集落の中の道でショートカットする。集落を外れたら、めったに車も通りそうもない道で、小川まで激しく下り、県道まで激しく登った。これもジャブだ。巨大な畜産団地が左手にあるらしく、臭う。この県道でもわずかな登りがある。踏み切りを2回通過して、また国道465号線を走る。快走して、総元駅を通過してから右折する。もともとはもう少し先に行って東総元駅の先で右折して道の駅たけゆらをパスしたかったのだが、どうも冷静に判断できなくなってきて、適当に道を選択してしまうようになったらしい。低い丘陵が幾重にも入り組んでいて、どこを走れば楽ができるか考えるのが嫌になってしまった。

久我原交差点で国道297号に乗る。結局、道の駅たけゆらの方に向かうしかない。また丘陵越えだ。道の駅を通過して、最初の信号で右折。ここは予定通り。増田製作所という工場に向かう立派な広い道路を走るが、斜度は8%。ここへ来ての8%はキツイ。車が走ってないので片側車線いっぱいの蛇行走行で乗り切る。工場の建物の左側に工場の敷地と紛らわしい細い道路がある。ここを走っていくと工場裏手から舗装林道になる。山頂部で最後のトンネルをくぐり、丘を越えて田んぼが広がる場所に出た。県道82号線から県道176号線に乗るつもりだったのだが、左折ポイントを間違えて、神明神社からまた国道465号に出てしまう。いすみ鉄道の国吉駅近く。予定していた道路からだいぶ外れてしまったので、あきらめて国道で大原駅を目指す。緩いアップダウンに悪態をつきながら、15時、外房線の大原駅着。お祭りで駅前に神輿が出ていた。お祭りといすみ鉄道を撮影しに来た観光客が駅前にかなりいる。帰りの外房線では座れそうにない。

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本日最後の荒れた道とトンネル

佐貫町駅からの距離は途中で数キロ止まってしまったメーターで75km。平坦路とは違って山・丘の連続、林道の急勾配が含まれている。メーターやチェーントラブルもあった中で、よくがんばったほうではないか?時間は休憩含んでちょうど5時間30分。

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大原駅に到着

駅前のベンチを使わせてもらいつつ、輪行準備。テキパキと袋に詰めて、いすみ鉄道の売店で列車に乗ってもいないのに列車の絵柄のハンカチを購入。いすみ鉄道と並走したからいいでしょう。JR外房線で15時40分発の普通列車に乗る。案の定座れず、運転手のすぐ後ろで立って輪行袋を支えながら千葉駅まで1時間。総武線各駅停車に乗り換えて17時40分帰宅。

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いすみ鉄道の黄色い車両と我が愛車

サイクリングのの固め打ちをやった。そろそろ山に行きたいな・・火打山のライブカメラ、いい感じの写真になりつつあるなあ・・

緑のヘルシー&水と緑のふれあいロード

天気がいい日曜日。房総方面に輪行で走りに行くか、先日の緑のヘルシーロードの支線である「水と緑のふれあいロード」を走ってみるか、逡巡しているうちに輪行に予定していた電車(内房方面は本数が限られるため)に乗れなくなり、自宅から走り出して北を目指すことにした。

9時に出発して荒川河川敷に出たら向かい風。先日よりも5kmほど低いスピードで都市農業公園から芝川CRに入る。都市農業公園まで、先日よりも10分近く余計に時間がかかった。

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もう秋の空だ

芝川CRを走るのもだいぶ慣れてきて、迂回路などに戸惑わなくなった。このCRは人が少なめでいい。

水神社の脇から見沼代用水東縁沿いの緑のヘルシーロードに乗り、ひたすら漕ぐ。大宮の東部の神明社前で補給食を食べただけでろくな休憩もとらず51kmポイントの古民家喫茶店に来た。日曜日は定休日だ。もう少し走ると、道路を横断するところにそば屋があったので、12時20分ころから13時近くまで食事休憩。

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東北本線の普通列車(シャッタータイミング悪し)
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以外と古い馬頭観音もある

13時、再び走り出すが、CR沿いの曼珠沙華が先週以上に美しい。
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「水と緑のふれあいロード」って、紛らわしく、かつ陳腐なネーミングだと思うのだが、実は緑のヘルシーロードから2本、南東方向に伸びている。南側の1本は「中島・黒沼・豊春用水コース」で菖蒲町から春日部市、北の1本は「騎西領・中須用水コース」で加須市から宮代町(東武動物公園駅近く)までだ。今日はより長めの「騎西領・中須用水コース」(25.5km)を走るつもり。

自宅から68kmポイントでふれあいロードの起点を見つけた。走り出したら、見沼代用水とは全くスケールの違う幅2mほどの用水路になってしまい、自転車道としてよりも歩道・ランニングコースとして利用したほうがふさわしく思えてきた。畑や田んぼの真ん中で、住宅地の裏手にひっそりある感じだ。路面はブロックを敷き詰めた道なので滑らかとはいえず、ブロックの隙間から草も生えている状況。これでも完成は緑のヘルシーロードより10年新しい。

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鳩のキャラクターはコバトン。

それでも標識に忠実に走ってみたが、所々で大きな道路を渡ったのちにふれあいロードを見失うことになった。久喜で高速道路を越えるところにはセブンイレブンがあり、迷わず休憩したが、用水路から離れて高速をくぐるところがちょっと不明瞭。県道3号線の横断もうっかりすると見落としがち。新幹線と東北本線が接近するあたりでの標識は小さくて見落としがち。ここで用水路を一般道を使って乗り換えるので、標識は親切にしてもらいたいところ。その後も用水路沿いに走っていると急に砂利道になってしまったり行き詰まってしまう羽目にあった。

なんとか東武動物公園のアトラクションを右手に見つつ、完走。最後はどこで完全終了したのかわからなかった。逆に走ろうとしたら難しそうだ。この「水と緑のふれあいロード」、今後はあまり利用しそうにない。「緑のヘルシーロード」は景色が良くて変化もあってスピードも出せるので利用価値は高いと思うが、こちらは自転車向きとはいえない。ま、もう一本の支線を走ってみないと何とも言えないが・・

ここまでですでに90kmオーバーとなり、おとなしく東武動物公園駅から輪行することにした。15時台の急行に乗って、最寄りの東武線駅に降り立ち、ひとっ走りで帰宅。約100kmの平坦基調サイクリングだった。明後日の秋分の日は坂を登るか・・
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日曜昼下がりの東武線上り

緑のヘルシーロードで利根川へ

筑波山の翌日は、腰と尻が痛かったのだが、以前から全線走破してみたかった緑のヘルシーロード(見沼代用水東縁)に向かった。昨年の真夏に女房と大宮の東あたりまで行って引き返したことがあるが、まだまだその先は長そうだった。

10時出発、荒川サイクリングロードの左岸をさかのぼり、順調に鹿浜橋の都市農業公園にたどり着き、芝川サイクリングロードに入る。乗り始めは腰と尻が痛かったが、走っているうちに忘れてくる。芝川サイクリングロードの道幅はそれまでと比較してかなり狭くなるが、それなりに快適である。しかしこの芝川サイクリングロードは芝川を横切る橋ごとに減速しなくてはならず、橋が幹線道路のものだったりすると車が途切れるのを待たなければならないし、対岸に渡ったり橋の下まで行かないと渡れないようになっていて、止まりたくないライダーにはストレスがたまる道かもしれない。外環道をくぐる頃にはだいぶ都会から離れてきて住宅街の中を走るようになるので、横断する道路の交通量も減ってくる。個人的には河川敷の広い荒川や江戸川よりも好きだ。

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水神社にて
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やがて川口北高校を右手に見ると、水神社が現れる。水神社の脇を通って、砂利道に入らずに右折すると、見沼代用水からの水路が右手に見える。ここは昔、高低差のある水路をを3段の閘門を使って物資を運んだらしい。下山口新田という住宅街で見沼代用水に沿った緑のヘルシーロードに乗り変わる。

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この標識を意識しつつ、対岸の広めの道を走るが吉。
標識通りに走ると人一人しか通れないような狭いところを走らされる。

あとは用水路を外れないようにひたすら上流へ走っていけばよい。ヘルシーロードの標識があるのとは対岸の方が車通りがあって実は走りやすい。武蔵野線をくぐり、川口自然公園を横に見る。さらに走っていくと見沼自然公園とさき山記念公園があり、わずかだが整備されたパヴェがあったり、砂利道区間があったりする。歩行者やママチャリもそれなりにいる。ヘルシーロードの脇には曼珠沙華が咲いている。

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曼珠沙華の群落

こういう道を走っているとコンビニがなく、補給がしにくいのだが、昨年立ち寄ったコンビニが県道105号線沿いにあるのであたりをつけてヘルシーロードを離れ、立ち寄って昼食。12時台に突入した。

東武野田線を横切る時は川沿いでなく迂回路を通る。国道16号線に沿うようにヘルシーロードが伸びていて、いつのまにか16号もパスしたようだが、いったいどうなっていたんだろう。記憶がない。すぐに東北本線を踏み切りで横切る。今日は武蔵野線、東北本線、新幹線と、近くを走っていると列車がいいタイミングで通っていく。すると、見沼代用水の東縁と西縁が合流するポイントになり、さらに綾瀬川と立体交差している場所に来た。川の流れはややこしいが、案内板を探してその通りに走っていくと再びヘルシーロードが伸びている。

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自宅から51kmポイントにこんな喫茶店が。自転車が何台か止めてあった。
次回は立ち寄るつもり。
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綾瀬川との立体交差ポイントにあった地図。「水と緑のふれあいロード」ってのもある。

この辺で、ソロで走っている女性ライダーと前後したので、どこまで行くか聞いてみたら、目的地が同じだった。私はトイレ休憩と補給をしたので先行してもらったが、利根大堰近くで再び合流して彼女とは羽生駅まで並走した。

ところどころで利根大堰までの距離がカウントダウンされる標識を目にするので、どうやら自宅から80km弱のところで利根大堰にたどり着きそうである。今日は雲が多く、あまりパッとしない天気だが、スカッと晴れているよりは、住宅街がなくなって田んぼの中の開けた場所ではしのぎやすい。

秩父鉄道の武州荒木駅近くで前を走る女性に追いついて、少し喋りながら利根大堰まで走った。14時台である。だいたい4時間と少しかかった。平均スピードも21.5kmほど。堰の取水口のところで休憩し、羽生駅まで走る。自走でさいたま市まで帰るという彼女と別れて、輪行準備をする。15時25分発久喜行きの電車に乗れ、久喜からは急行に乗り換えて最寄りの東武線駅で下車、再度組み立てて自宅には5時に到着。電車輪行は速くて涼しくて快適である。走行距離は90km。前日の疲れが残っていたわりには走った。

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利根大堰取水口にて

今日のルート、さらに群馬方面に行くにもいいかもしれない。江戸サイの方がおそらく快適だろうが、こちらの方が変化があるように思えるし、立ち寄る店を周辺で探すにもよさそう。気合いがある時には帰路を江戸サイにして100kmオーバーというのもいいかもしれない(辛いから多分やらないけど)。

北筑波稜線その2 端上林道・板敷峠・道祖神峠

9月。殺人的な夏の気温も下がってきて、天気もいいようだ。連休なのでどこに行くかいろいろ悩んだが、結局14日の日曜日は筑波山の北の林道で稜線に登ってみることにした。

当日朝に突然準備したので、出発が遅くなってしまった。忘れ物が多くて家に取りに戻る羽目になり、さらに遅くなる。カーサイクリングなのに免許証を忘れて戻った。適当に常磐自動車道に乗ったので、ナビも使わず桜土浦インターで降りてしまい、下道が長くなった。おかげで、5月に使った筑波口(旧筑波駅)の駐車場は9時30分到着時にすでに満車。しかたなく真壁まで行って、旧駅のサイクリングロード休憩所で駐車。こちらは幸い空きが多かった。

筑波口からだとウォーミングアップで10kmほど走れるのだが、真壁からだと体が温まらないうちから林道ダートの屈曲路を登ることになる。覚悟してアプレ・チタン山岳スペシャルを組み立てて、走り出す。今日は5月より大容量化したサドルバッグと、自作リクセンカウル化した小さめのモンベルフロントバッグ(上ハンが握れるのがよい)を装着し、デイパックは背負わないで走る。フロントバッグには行動食を入れておき、ファスナーを少し開けて走る。走りながらでも取り出して食べられる。一番下の栗が乗っているのがそれ。

林道は入り口を見つけるのがひと作業である。迷いつつも石材店の多い集落を詰め、真壁城跡公園にある「レストハウスみかげ」との分岐を左に入り、端上林道に入った。
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真壁幼稚園前にあった説明書き。いったんまちがって伝正寺方面へ登ってしまった

すぐに未舗装の砂利道になる。5月の県道218号の登りは路面がぬかるんでいてトラクションをかけにくかったが、端上林道は路面が比較的乾いていて走りやすい。しかし道路の中央に雨水の流れるクレバスがあり、避けながら走らねばならない。砂利の屈曲路の斜度はきつく、スピードが落ちる中でクレバスを避けるのは至難だ。ふもとからの距離は10キロに満たないのだが、脚が売り切れ状態になる。3回から4回は自転車を降りて歩いた。ようやく舗装路になり、キノコ山の山頂部で筑波北方稜線林道と合流。見覚えのあるパラグライダーの発着所から麓を眺める。そういえばまだ9月半ばなのにもう稲刈りをしていたな。ふもとの田んぼの色は黄色に染まっている。
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端上林道の路面
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景色に癒される

考えてみれば、県道218号は標高60mくらいの麓から一本杉峠まで標高差400m弱。端上林道の標高差よりも少ないはず。端上林道は標高差が500mくらいだろうか。しんどい登りだった。もう少しダート向きのタイヤ(チャレンジのアルマンゾを持っているんだけどまだ履かせたこと無し)で空気圧を下げて走ればいいような気もするが、そんな小手先の工夫よりも、エンジンそのもの(つまり私だ)のパワーが圧倒的に足りない。

ヘロヘロになったので、舗装林道でも登りが辛い。5月より疲れてるなと思いつつ、ハンググライダーの終結している発着所を横目にエッチラオッチラ走り、一本杉峠を経て道幅いっぱいの蛇行登りで丸山を抜け、加波山の東側を抜けて下り始めた。風力発電の風車のすぐ先の下り始めに、湧き水がホースで引かれていたので補給する。飲み水の消費も激しいのでありがたい。この林道は下り一方かと思いきや登りが折り混ざる上に道路上にいろんなものが落ちているので、神経を使う道なのだ。2度目であってもキツイ道である。

県道64号線に出て、若干北に走ってすぐに折り返すように板敷峠に向かう。迷うところだが、舗装路と遊歩道が交じりあう板敷峠をかすめ、そのまま道祖神(どうそじん、じゃなくて、どうろくじん らしい)峠に向かう。12時近くなって補給も必要なので、フロントバッグに入れた補給食を走りながら食べた。しかしアップダウンにグロッキー気味であり、舗装路になっているのに耐えられなくなって自転車を降りる。フラフラ走っていたら左の大腿筋が攣りそうになって痛い。筋肉を休ませようと立ち漕ぎし始めたら今度は右のふくらはぎが攣りそうになり、慌ててシッティングに戻す。これは大失敗である。

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峠の道祖神

だましだまし道祖神峠(310m)まで走って、北に向かって県道42号線(フルーツライン)を下る。安全のため時速40kmくらいでリミッターが働く。北関東道が見えたところで自販機発見、コーラを飲む。しばし休憩ののち、県道109号線、国道50号線で岩瀬駅方面へ。コンビニを見つけて2時近くになって遅い昼とする。羽黒駅手前から線路沿いに走り、岩瀬駅からつくばりんりんロード経由で真壁に向かう。やや向かい風、すでに脚はヘロヘロ、全走行距離約60kmなのだが、ダート林道1本が疲労度をグッと上げた。倍の距離を走ったような疲労感でたどり着いた。

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稲刈りが始まっている
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岩瀬駅までたどり着いた(15時)
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りんりんロードから走った山を見上げる(一本杉峠との標高差は歴然)
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秋だなぁ・・

泥で汚れた自転車を拭いて、輪行袋に収め、車の後部座席に積んで肩掛けベルトとチューブの切れ端でヘッドレストに固定して、帰路につく。帰りは素直に土浦北インターから常磐道で。数ヶ所渋滞があったが、相撲中継を聞きつつ6時に到着。

北筑波稜線林道&「険道」218号

天気がいいので筑波山の北に連なる加波山などの山並みの稜線を貫いている舗装林道に行った。

今回はカーサイクリング。「つくばりんりんロード」の筑波口(旧筑波駅)の駐車場に車を入れ、そこから朝8時20分ごろ走り出した。筑波山のみごとな西側の尾根を回り込みつつ、桜川市の真壁に入って県道150号線を登り始める。なかなかの急坂で、人家があるあたりが一番辛かった。標高250mほどの湯袋峠までいったんのぼり、石岡との市境を確認して引き返すようにして右手の林道に入る。
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筑波休憩所から筑波山を見上げる
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県道150号線に向かう。向こうの鞍部が湯袋峠。

最初から日陰で水が路面に出ているジメジメした道だ。落葉が路肩に溜まっていて、走れる道幅が狭い。幸い、対向車は来ないのでいつもの蛇行登りを繰り返して標高390mあたりのピークでいったん休憩。コンビニおにぎりを一つ食べる。その後急坂を下り、県道7号線と交差、そのままキノコ山方面へ林道をトレースする。林道はキノコ山あたりで標高500mを越え、足尾山直下で550mになって本日の最高標高地点。パラグライダーのテイクオフポイントが左右にあり、そこからは下界の農村地帯がよく見える。田んぼに水が張ってあってとても美しい。

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これはキノコ山近くでかなり走りやすくなった
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下界がきれいだ

標高430mあたりの一本杉峠まで下って、休憩。峠の名前が石に掘り込んであって立派だが、舗装された林道と峠で交差する砂利道は県道218号線である。この県道、まさに「険道」として知る人ぞ知る悪路である。県は全くこの道路の管理・補修をやってないのではないかと思われる。今日は走ってきた舗装林道を北に向かって下り、その後ふもとを南下して県道218号線を使って再びここへ戻ってくる予定だ。

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一本杉峠からの林道は「丸山林道」というらしい。若干のアップダウンはあるが、加波山の東側を抜けて急坂で東に下っている。「加波山神社」の看板は目にしたが、急坂をのぼるのが嫌だし、下りでスピードが乗ってしまったのでパス。板敷峠の近くの県道64号線に出る。標高はいったん90mに。林道ではサイクリスト3名ほどに会ったのみ。

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林道終了。これから県道64号を走る。

県道64号はトラックも多く走っているようだが、恐怖は味わうことなく、追い風に押されて30kmペースで南下。サイクリストもちらほら見かける。大塚という集落で旧道(県道218号)らしき道が集落の中に向かっているのでその道に入り、適当なところで右折する。砂利道に入る前に休憩し、先日買ったトレラン用スパッツを装着する。これは結構役立ちそうだ。

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ゴミが靴に入るのと、水しぶきが足にかかるのを予防する。雨もある程度は防げるか?

砂利道県道218号に進入、屈曲路のオンパレードだが、舗装林道のようにはうまく走れない。タイヤの空気圧を下げることまでしなかったので、後輪の空転が多い。少し重めのギアに変えるが、斜度がありすぎて辛い。マウンテンバイクじゃないのだし、無理はせずゆっくり登り、場合によっては歩きも交えることにした。上からオフロードバイクが結構な勢いで走ってきて、こちらがゆっくり登っていく間に一本杉峠とふもとを3往復ぐらい走っていた。練習なんだろうか?とてもシロウトの走りではない。抜かれたりすれ違ったりするたびに、こちらは路肩で待つ。こちらのハンドル操作が心もとないからだ。

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県道218号石岡側。マシな感じがします。オフロードバイクなら楽しい

ようやく1時間くらいかかって一本杉峠に到着。ルートの3割がたは歩いて自転車を引っ張った。無理は禁物。下りはもっと悪路なのだ。峠でオフロードバイク(なんとスペインのガスガス・パンペーラだった)のお兄さんが休憩していたので、いろいろ情報をもらう。峠からの下りも真壁側の悪路を走るらしい。それなら先行してもらった方が抜かれる心配をしなくていいので、お兄さんが颯爽とスタンディングで下っていくのを見届けてからおっかなびっくり下り始めた。

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県道218号真壁側。まだ序の口なんです

超悪路!すごい。迷わず自転車を降りて歩く。路面に露出している岩が大きく、道路が沢状になっていて水が流れている。悪路のレベルはどんどん上がり、大岩の連続区間もあった。ガスガスのお兄さんがここで遊んでいて、いったいどうやって越えたんだろうと思った。聞けば、今までの下り全て乗車したまま降りてきたという。さらに驚きは大岩セクションの上に四駆ジープが駐車してあって、つなぎを着たドライバーさんが犬を遊ばせている。このジープはいったいどうやって??大岩セクションの写真は撮り忘れてしまった。

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これもまだ序の口。沢状になってしまっています。

さらに下る。所々路面状況が今までと比較して良くなっているように見えるので少しずつ乗車してみる。ライン取りが難しく、後輪に体重を乗せるのが舗装路と違ってとても難しい。どうやら、ブラケットに体重がかかりすぎて、ハンドルがズレたらしい。腰を極力後方にずらしてもスピードコントロールが難しい。手・腕がぱんぱんになった。

砕石場をクリアして、何とか下りは1時間以内でクリア。舗装路に出てホッとする。
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うー、辛かった。砂利道ほぼ終了。

県道64号線に出たところで、喫茶店を見つけて入店、お昼とする。
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ランチでした。

その後県道とりんりんロードを使ってデポ地まで戻り、14時前にコンプリート。いつものように自転車をひっくりかえして解体していたら、ハンドルがズレていて安定が悪い。いつもサイクルコンピュータを外さずに作業していて問題がないのだが、今日はハンドルが前にズレてしまったためにアスファルトでゴリゴリ擦ってしまった。不覚。データもリセットされてしまい、細かなことがわからないのだが、約60kmの走行距離のはず。距離の割にはしんどいツーリングだった。県道218号の走行は普通のツーリングじゃなくて山サイのレベルですからね・・

前日光林道(北部)

連休中になんとか目標を果たすことができた。前日光林道を日光から葛生まで、約80km走った。
前日光林道の北部には、和の代線、河原小屋三の宿線、前日光線、大荷場木浦沢線がある。すべて舗装され、前日光線などは直線&二車線だったりするのだが、一方で大荷場木浦沢線は佐野市の葛生側で倒木が激しく、通り抜けた後に通行不可のバリケードがあった。

今回は鹿沼市側からアプローチしたためバリケードはおろか通行不可の警告もなく、かなり下った後だったので強引に突破してしまった。自転車での突破はやめておいたほうがいいし、徒歩での突破も相当危険である。はっきりともう一度。

大荷場木浦沢線は倒木が激しく、通行は不可!

では、ツーリングのレポート。
朝6時31分北千住発の快速会津田島・東武日光行きに乗る。連休の中日なのでホームが混んでいる。この列車は6両編成で先頭2両が会津田島行き(昨年秋に乗れなかったやつ)真ん中2両が新藤原行き、後ろ2両が東武日光行きである。下今市駅で切り離される。扉左右以外はすべてクロスシートで自転車を置く場所がほとんどない。輪行には最悪である。週末は混むので、東武さんには編成を長くしてもっと新しい車両を導入していただきたい。特急料金を払わないセコイ客だが、朝、特急より早く着きたいだけだから意地悪はしないで・・

ということで、列車の中の様子は想像できるはずだ。最後尾のドアから乗ったがすでに浅草から席は7割方埋まっていて、偶然見つけた扉脇の二人席の空間に体をねじ込み、自転車を通路にはみ出ないように支えるので精いっぱい。それでも輪行袋に他の乗客の足が当たってしまう。春日部からまた多くの客(日光ハイキングの団体さん)が乗り込んできて、混雑はさらに激しくなった。定刻通り8時25分に東武日光到着、駅の前で輪行バッグを解く。同じ車両に乗っていたロード二人組はいろは坂を2往復するという。ルートの工夫がないなぁ。東武日光駅前で輪行袋を解いて自転車を組み始めた夫婦の一台はジャイアントMR4だったが、これはまああんまり遠出はしないだろう。隣で輪行袋を解き始めたのはランドナー&ウレタンマットで、キャンピングだ。行き先を聞いてみたら、金精峠を抜けて沼田まで行くらしい。大学の同じ部活の仲間を待っているところで、キャンプ場は湯ノ湖近辺だそうだ。

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駅前は観光客だらけ
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ささっと組みます。前輪のところには背負っているザック(ドイターRace)。右はキャンピングの学生の自転車

前日光林道へ行こうという人は当然なく、一人走り始める。走り出してすぐ、チェーンから異音がしたので見たら、シートステイに付いているチェーンフックからチェーンを外さずに40mほど走ってしまった。チタン車だとこういううっかりミスでも塗装が剥げるということがなくて安心。

まず国道を清滝へ。車の渋滞が続いている。今日のいろは坂はすごい状態になりそうだ。車列をすり抜けて、清滝交差点を右折したら急に静かになった。すぐに右折して、国道と有料道路をくぐり、県道277号線へ。これが林道和の代線から昇格した県道である。「やしおの湯」を左手に見ながら、急坂に入っていく。途中振り返ってみると、日光市街と女峰山がきれいに見えた。

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振り返ると女峰山
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つづら折れ

滝ヶ原峠にたどりつくと、道なりの左には「←小来川」とあるが、右へ入る。林道河原小屋三の宿線である。入り口に先週から何度も見た前日光林道全体の概念図があり、少し先に道路幅半分くらいのバリケードがある。通り抜け不可とは書いてないので、これは車幅の大きい車用であろう。進入する。

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正面の道に進入。大型車は無理。

しばらく登りが続き、少し疲れたので休憩。持ってきたあんパンを一つ食べ、そろそろ下りに入るだろうとと思ってウインドブレーカーを羽織るのだが、まだ登りが待っていた。ようやく下り始めたら、単独徒歩の外国人のお兄さんが歩いていて、挨拶したら、「この道はどこまでつながっているのか」と聞かれた。日本語が堪能な方なので、安心して日光方面への道案内をして、「やしおの湯」の存在も知らせてあげたら大変喜んでいた。それにしてもこんな山道を一人で徒歩旅行とは・・?

路面状況はあまりよくない。枯れ葉が堆積した部分が多く、枯れ枝・落石も路面上にたくさんある。所々に雪も残っている。標高は900m前後で、日光との標高差は400m。つづら折れを下りきって日光沢に沿った道路に出ると、山菜取りの車や釣りと思しき車が所々に止まっている。キャンプに来た車も見かけ、GWだなと改めて思う。

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雪だ!標高は850m程度だが・・

県道58号線、古峰原街道の一の鳥居に出た。過去にも来たことはあるが、大きな鳥居である。ここで持ってきたクリームパンを食べて休憩。その後古峰神社へ登り始めるが、一度360mまで下った後に700m近くにある古峰神社へ登るのは辛い。しかも直線的で日陰がなく、交通量も多い県道では、脇を抜かれるたびに人力の無力感も強まり心がくじける。途中一度休憩して、何とか登りきる。11時近くに神社に参拝する。どうということもないよくある神社なのだが、前日光山地に散在する寺社は天狗を祀っていることからも修験道の拠点であり、修験者が使った道を林道として開削し直したという説がネット上にあることからしても何となく厳かな感じがしてしまう。

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古峰神社一の鳥居
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登り疲れたので待避所で休憩。桜はもう萎びてしまっています。
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私にしてはめずらしくこういうところで参拝。以後つまらない林道なので写真を撮らなくなってしまった。

店に立ち寄ってしっかり休憩しお昼を食べるほどまだ腹が減ってはいないので、前日光線のトンネルに進入する。ずっと2車線の道路で、射撃場を抜けてストレートに山腹をトラバースしている。こういう道路は苦手だ。標高800〜850mあたりをトラバースして、「つつじの湯」への下り分岐とさらに直進すると、道幅も狭まり、本来の林道の姿になる。地図上で見ると激しい上り下りはない区間なのだが、実際には疲れた体に辛いボディブローのように効いてくる。自転車にはスーパーローギアが付いていて、自転車を作る時には「お守り・保険」として付けたはずだったのだが、「お守り・保険」どころか常用しているのが現状だ。いつのまにか「お守り」ギアを使い果たして林道を歩くような速度でエッチラオッチラ登っている。まあそういうもんだよな〜と思いながら、連休なので所々で車と対向したりバイク軍団に抜かれたりしている。それにしても排気音のウルサイ同じ型のバイクでつるんで走るのは止めにして欲しい。こんな静かな林道まで来るなら一人で来いよ。頭に来たから、頂上でバイク軍団に先に行かせ、下りで煽ってみた。道幅が狭くて落石なども多い上にあちらは集団だから遅くなる。こちらは単独だし、スキー感覚で自転車を操っているので狭い道での下りならオンロードバイクには負けない(つもり)。少々効果はあったかもしれないが、途中で登りが入ったのであっという間に引き離された。その直後に車にも抜かれた。あーあ、現実はこんなものか・・

思川に沿った県道15号線の「山の神」で出た。ここのそば屋で昼食でもいいなと思ったのだが、駐車場に車・バイクがいっぱい止まっていたので断念。先週の土曜日とは条件が違う。県道脇に止まって行動食で腹を満たしてさらに先に行く。と、後ろから軽快にママチャリで登ってくるおじさんが!この人は確か、「快汗!自転車ライフ」という番組にも出た人では??普段から200kmくらい走り、ブルベにも出ている方とお見受けした。ただ、かなり軽快に坂を登っていってしまった上、その後の林道でも会わなかったので粕尾峠方面に上っていったのだろう。

県道から左手に下るように分岐しているのが、今日最後の林道、大荷場木浦沢線だ。沢沿い部分ではまだ傾斜が緩いが、沢から離れるつづら折れ部分から急になりそうだったので手前で休憩する。川口ナンバーのスズキバーディのおじさんがニッコリ笑いながら抜いていったのは記憶しているが、私はもっと他にも多くの車やバイクにこの林道で抜かれていると思っていた。実際には、パジェロミニ1台とホンダXLR1台、そしておじさんのスズキバーディの3台だったらしい。

疲れた体にむち打って、鹿沼市と佐野市の境にある尾根(標高950m)を目指す。何とかたどり着いて、あとは葛生まで一本道でひたすら下り、というところになって、対向するパジェロに止められ、この先倒木があって通れないと言われる。車なら通れない道路でも、自転車やバイクなら行かれることは多いので、抜いていったバイクなどが戻ってこないから「行ってみるだけ行ってみる」と告げ、さらに下る。XLRの人が止まって休憩していたのでこちらから声をかける。聞けば、倒木を何本もクリアしたのだが、どうしてもオフロードバイクではくぐり抜けられない高さの倒木があって断念して戻ってきたという。オフ車で突破できない、となるとかなりコトだ。でもオフ車は持ち上げることはできないから、腰より高いところにある倒木はまず無理。私のシクロクロス自転車なら肩に担げるし、いざとなれば倒木の向こう側に自転車を下ろしておいて後から自分が倒木を越えるという技も使える。倒木が始まる箇所がかなり下だから考えたほうがいい、と言われたが、もう来た道を上り返すのもねぇ・・。スズキバーディのおじさんが登り返してこないので、ここでも「行くだけ行ってみる」と嵌り込んでいく。

後から考えるとよくないパターンに入り込み始めていた。さらに下っていって、もう秋山川の最奥集落までの標高差(約600m)の3分の1くらいは下っていたと思う。ここから来た道を上り返していれば、これから始まる苦労はしなくて済んだかもしれない。

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倒木区間開始。これは序の口で右をくぐる。おまけにデカイ落石も

バーディのおじさんに会ったのがおそらく標高700mくらいだろう。バーディのおじさんは引き返してきたが、「歩きか自転車なら大丈夫」と根拠のないことを言う。抜けてきた人なら言えるセリフだが、引き返してきた人はどれだけの状況なのか不明なままに言うことになるからあまり信用してはいけない。でもこちらはリスクを背負う覚悟はできた。倒木区間に突っ込む。秋山川に出会う直前のつづら折れ区間から倒木区間は始まった。つづら折れなので先が見え、見えた場所には倒木がない。ということはあそこまで行けば倒木区間は終わり、という淡い期待を持ちながら、倒れた杉の木をくぐり、トップチューブをつかんで持ち上げ、時にはトップチューブを肩に担いで倒木を越える。

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どうしたらいいのさ?自転車持ち上げて越えた。
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こういうの、厄介。枝が濃くなければ山側でくぐるけど・・

現実は甘くなかった。倒木区間は断続的に続き、サイクリングというよりは「山サイ」に近づき、さらにそれを越えて「薮漕ぎ」に限りなく近づいた。倒木をくぐる時には自転車を斜めにし、ペダルや後輪に枝が引っかかってくるのを除け、腰より高い倒木は一度自転車を倒木の向こうに担ぎ上げて置く。この繰り返し。何よりもルートファインディングが難しい。倒木はほとんどが杉の木なのでそう問題はないが、くぐり抜ける時に大量の杉の葉やかけらが体に付着する。背負っている軽量のザックの脇にあるメッシュポケットの中には大量の杉のかけらが入り込む。時々広葉樹が倒れていて、これはくぐり抜けると抹茶のような緑の粉が大量に体に付着する。

もう引き返そうにもその気にならない。すでに秋山川の河川と同じレベルに道路はあり、ということは玉雲寺という寺を最奥とする集落も近いはずだ。林道の起点(終点)の標識もあったので、もう県道だから倒木区間が終わるだろうと思い、靴の中に入った木のかけらを取り出して先に進む。しかし今まで以上に手ごわい区間が先には待っていた。途中で気付いたのだが、倒木にはナンバーが付けられたシールが貼られている。300番近くから認識するようになったので何番から始まったのかは知らないが、道を進むにつて、倒木に貼られたシールの番号はカウントダウンされていく。200番台の時にこの番号が0になれば倒木区間は終わるのだ、と気付いて気が遠くなり、100番を割り込んだ時に元気が出た。おそらく後々倒木を除く工事をする時に必要なんだろう。

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ぐわゎ〜っ!ハードルです。一本目は自転車持ち上げるしかない。二本目以降はくぐる。

ここの林道に限らず、道路の両脇は植林された杉林というパターンは多い。しかし、今年2月に伊予ヶ岳に登った時もそうだったが、今年の関東地方の大雪の被害はかなり大きく、杉が折れて道路上に倒れ、それを退かす作業が遅れに遅れているという状況があるのではないか?この大荷場木浦沢線は下流の方から回り込んだほうが早いだろうから、地元の人でも使うことはなさそうだし、倒木の数が尋常ではないので、すべてが取り除かれ全線開通になるには相当時間がかかりそうだ。それにしても鹿沼市側に何の情報もなかったように記憶しているが、なぜだろう。

倒木区間を通過完了したのが15時15分。倒木区間の始めの方で、はさみとピンセットを発見、拾得。おそらく途中断念したXLRの人の持ち物かと思う。私は倒木区間でハンドルバーのエンドキャップを片方落とした。スポーク折れなどがなくて幸いであった。なお、倒木区間は記憶からネット上で距離を測ったら約5.5kmあった。それにしても、通過できてよかった。服装もサイクリングジャージとレーパンだけだったら痛くて無理だった。ウインドブレーカー(ヴェロキラップ)と下はタイツ&カッパ代わりにもなる透湿・防水の7分丈パンツを履いていたためにケガなく(擦り傷は多少あります)通過できた。もちろん、靴もビンディングシューズなど履いていたら終わりである。予感がしたのかもしれないが、先日スカルパのミスティックというローカットアプローチシューズを買って履いていた。ローカットなので木くずが入ってしまうが、これが役に立った。トレラン用のゲイターがあれば完璧だ。ちなみに、ペダルはミカシマのフラットペダルにハーフクリップを付けている。すぐに足を出す必要がある未舗装路&急坂対策であるが、ハーフクリップに枝が引っかかるのは閉口した。

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終わった。もう二度とこんな区間に入りたくない。
普通はこういう写真は載せませんが、走ろうと思っている人のために敢えて載せました。



しばらく走って、古代体験村・秋山学寮のベンチで休憩。水を補給。藤棚がきれいだ。
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もともと、4日晩の宿泊先が近くで確保できれば一泊して5日は筑波山北方の加波山稜線近くの林道を筑波まで走ってTX(つくばエクスプレス)で輪行して帰ってもいいかなと思っていたので、携帯で宿を探してみる。小山に空きのあるホテルはあるが、5日の天候がよくない。それに、あの倒木区間さえなければ、栃木までもう一つ県道の峠を越えて走りたかったのだが、もう時間もあまりない。今日は倒木区間でかなりのエネルギーを使った。素直に東武線で葛生から輪行で帰宅しよう。葛生駅前まで最後の快走をする。先週走った道路脇の田んぼには苗が植えられていた。

最後に駅近くのコンビニ(これも先週立ち寄った)で遅い昼飯を買って食い、17時11分の東武佐野線ワンマンカーに乗る。葛生からの乗客は2両で4人。GWとは思えない閑散とした車内だったが、佐野から多くの人が乗り込んできた。館林で久喜行きに乗り換え、久喜からは急行で曳舟へ。曳舟で下車して自転車を組み、夜8時前に帰宅できた。
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佐野線のワンマンカー。葛生駅は路線どんづまりの旅情あふれるいい駅だと思います

今回のサイクリングの総距離は、自転車を担いだ部分があるため不正確だが、メーターでは総距離約90km(自宅〜北千住、曳舟〜自宅を含む)だった。

前日光林道(南部)

栃木県の佐野、栃木、鹿沼あたりの西、日光の南に1000メートル級の山地があり、足尾山地と呼ばれるが、特に国道122号線以東は前日光山地とも言われるようだ。

その前日光山地の東の山腹に、日光から足利までつながる林道群がある。前日光林道と総称されていて、すべてが舗装されている。その南部の3本、牛の原出原線、近石線、長石線をつなぎ4つの峠を越えて、葛生から足利まで走ることにした。

ちなみに前日光林道北部には、和の代線、河原小屋三の宿線、前日光線、大荷場木浦沢線がある。北部の方が山の標高が高くて厳しそう。こちらは次の機会に走ることにする。

まずは輪行。いつものように北千住駅まで自走して、東武電鉄に乗って葛生駅まで行く。東武電鉄は栃木や群馬に輪行するのにとても便利で、北に行けば行くほど先別れしているのがいい。今回は館林まで区間快速で行って、佐野線に乗り換えて終点の駅、葛生まで行く。特急「りょうもう号」を使うまでもないし、特急を使わなければ料金も1000円未満でICカードが使える。目標としては6時23分北千住発、8時20分葛生着で行きたい。

自宅を5時30分ころに出て、北千住駅東口で自転車解体、慌てず作業して6時15分ころに輪行袋に無事納まった。アプレ・チタンクロス号はブレーキ開放が楽だし、フェンダーがないので輪行作業が本当に楽。駅のエスカレーターに乗ったら、降りてくるおじさんからいきなり「お、自転車か、いいねえ。何キロあるの?」と聞かれた。

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これは佐野線にて

車両のスペースに自転車を置かせてもらって、倒れないよう手すりに肩掛ベルトをからませ、座席に座った。やたら部活動に出かける学生が多い。館林で佐野線に乗り換えても途中までは学生の列車だった。

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葛生駅(葛生原人というのが昔日本史にありましたが、今では否定されています)

昭和の匂いのする葛生駅に降り、自転車を組んで9時前に出発。県道200号線に沿って次第に山の方へ向かっていく。林道の始まるポイントまで15kmくらい、標高差130mを上がるゆるーい道。牛の原出原林道の入り口は標識ではっきりとわかり、間違えることもない。はじめは斜度がゆるかったが、沢から離れてつづら折れになった瞬間から斜度が増した。10%は超えている。そのまま7〜8%の斜度で愛宕山の近くで尾根を越える。ピークから歩きで少し登ると、咲きかけのツツジ園があった。もちろん人の手が入っている。ツツジの向こうの空には午前中というのに積乱雲。午後まで走る時は要注意だ。

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これはわかりやすいですね

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山頂近くからのパノラマ。新緑がきれい

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登りはゆっくりしか走れません
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少し歩いてみたらこんな風景がありました

峠を越えて作原の県道201号線に降りる途中で、登ってくるサイクリスト2名とすれ違い、挨拶。林道一本目から対向する人に会うのは、前回の嶺岡林道から比べてヒルクライマーの密度が高いのか?

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こいのぼりの季節
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古びた標識

林道区間が終わって作原から201号線を快適に下り、「蓬山ログビレッジ」を通り過ぎる。「そば」の幟が目に入るが、まだ10時だ。近沢線に入ってひたすら登る。二つ目の峠になると疲れが出てくる。近くの杉林では伐採が行われているようで音がする。この林道は旧道があったようだが、すでに走れなくなっていて、トンネルで通じている。トンネル脇に旧道があるにはあったが、バリケードがあって上の方では丸太を運ぶ車が動いていたので素直にトンネルを通る。トンネルの前後だけは異様に道幅があって整備されている。

林道を下りきると飛駒の集落で、県道66号線を300mほど下ってすぐにゴルフ場の中を通る立派な舗装路に入っていく。しかしゴルフ場を過ぎると急に道幅が狭くなり、路肩に枝や枯れ葉が落ちているので車との行き違いも気を使うくらいになる。よりによって一番狭いところで下から車に抜かれ、上からトラックが降りてきた。安全を考えて路肩に止まってやり過ごす。停止状態から登り始めるのは面倒くさい上、ヘアピンカーブで斜度は10%を超えている。蛇行しながらやっとの思いで上り詰めて、長石線との分岐に来た。

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長石線との分岐にて。手前が長石線。ところどころに林道概念図がある。
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山桜が咲いていました

長石線はまず平坦な道になり、のんびり気持ちよく走れる。そのうち5〜6%の坂となって、ピークに達する。ピークで休もうと思ったけれど、先客のサイクリストがいたのでそのまま言葉だけ交わして下りに入る。狭い道を下っていくと、ヒルクライマー次々にが登ってくるのに出くわした。足利や佐野あたりの自転車乗りには有名なんだろうか?それにしても皆さん登りが速いように見受けた。私のように時速6〜8kmくらいで蛇行しながら登る人は見かけなかった。自転車だけでなく、ついでにバイクや車も登ってくるので神経を使う。爆音を轟かせる整備不良バイクが3台ほど、カーブでこちら(向こうから見たらイン側)にはみ出してきたのには肝を冷やした。松田川ダムの下のキャンプ場広場近くに出て、これで今日の林道は終了。林道部分だけなら20kmにも満たない。

大過なく林道を通過して11時30分なので、足利市街に出る前に昼食。そば屋を発見してもりそばと野菜てんぷらを食べた。ウチの近所のそば屋のボリュームとは違って程々だったので食べた後も走れる。私の後に入店した二人組はバイクライダーなのに、ビールを注文していた。これは許せない。どこかでハンドル操作をミスして勝手にケガでも何でもしてくれ。

最後の馬打峠は県道だ。事前の調査でそれまでの林道峠に比べたら標高差も少なく、疲れた体にも優しい峠だと思い込んでいたら、ヘアピンの連続、場所によっては12%は斜度がある峠だった。19のカーブが分数で表記されているのもなぜか辛い。車ですれ違ったドライバーから「がんばれ」と励まされる。

その後は足利市街へと入っていく。東武線の足利市駅は渡良瀬川の南側にあるのだが、土手から駅を見たらちょうど「りょうもう号」が入線するのが見えた。ということはあれには間に合わず、しばらく待つことになりそうだし、まだ走行距離も60km手前なので、渡良瀬サイクリングロードをしばらく下って渡良瀬遊水池近くの板倉東洋大前駅まで走るのもいいかなと思い、そのまま東へ走り続けた。しかしサイクリングロードは飽きる上、風は南東から吹いてくるので向かい風だ。途中で嫌気が差してきた。

ちょうど東武佐野線近くに来ていたので、館林まで走って輪行することにする。夕方から野暮用もあるので早く帰りたいところだ。ということで館林駅で自転車解体、輪行袋につめて、特急には乗らず、久喜から急行に乗って、自宅の最寄り東武線駅まで輪行。16時過ぎには帰宅できた。全走行距離は75kmほど。

連休中に前日光林道の後半を走りたいのだが、連休中、日光までのアプローチに使う特急がどのくらい混むのかまだ読めない。天気もまだ読めないし、チャンスがあれば・・

嶺岡中央林道

山岳・林道スペシャル(アプレ・チタンクロス号)で房総半島嶺岡中央林道を走った。

前日のうちに輪行袋に自転車を入れておく。今回はすべて舗装林道ということで、空気圧を少し高めにセッティングしたのだが、なぜか輪行袋の中でチューブがバースト。タイヤのビードまで外れていた。こんなことは初めて経験したが、室内ということもあってものすごい音がして肝を冷やした。先日買っておいたシュワルベのチューブに交換して事無きを得た。予備チューブはあと1本だけサドルバッグに入っている。

さて、房総半島に向かう交通手段はどうするか?
電車輪行だと2時間30分、車だとそれよりは短時間でアプローチできるが帰りの渋滞が気になる。
当日朝、結構早起きができたので、車に積んでいくことにした。何せ車は3月初めにスキーに行って以来、全く洗車していないので真っ白だ。帰りに洗車してくることにしよう。

7時台に道の駅「富楽里とみやま」の駐車場に着いて、自転車を組み立て、8時ちょうどに出発。下佐久間という集落で「嶺岡中央林道3号線」の標識を見つけて登り始める。嶺岡中央林道の存在自体はオフロードバイクでツーリングしていたときから知ってはいたが、当時から舗装化が進んでいたと聞いていた。当時ダートでないと興味はなかったので、走ること自体が初めてである。想像では、房総半島の低山の尾根をつないでいくアップダウンの少ない舗装林道なんだろうなと思っていた。

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嶺岡林道3号の入口
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岩井海岸が見えるポイント

想像は甘かった。エンジン付きの乗り物とは違い、自転車にとってはハードな坂道の連続である。まだ体が温まっていないうちから10%程度の坂を登る羽目になり、息を上げながら時速10km未満で走行する。林道だから対向車もないので蛇行もし放題。体に負担をかけないように、ギアはインナー・ローを使いながら上体を起こして呼吸のしやすい姿勢を取り、マイペースで登ることにする。それでも腰に負担は来る。標高は次第に上がり、250m近辺まで上がってくると、右手に2月に若人と登った伊予ヶ岳の絶壁山頂部が見えてくる。伊予ヶ岳方面へ向かう林道も派生していて、そちらはどうもダートの匂いがするのだが、今回は派生林道に入り込むのはパス。またいずれ来よう。
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シロウトには辛いです

気持ちよく下りに入って県道と合流したポイントで嶺岡林道3号線終了。右折して県道を下り、三差路で左折して少し登り、右手に現れる嶺岡林道4号線に入る。こちらは短く、山越えをした時点で終了。小さな集落から白石峠に登ると、ゴルフ場コスモクラシッククラブのゲートが右手にある。ゲートをくぐり、直線的な坂を登る。ここも10%近い坂道で、路面が悪い。少しでも負担を軽減しようと蛇行するのだが、時折ゴルフ場に向かう車に追い抜かれて気を使う。ゴルフ場手前のT字路で初めて自転車を降りて休憩。9時15分。

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激坂登って思わず休憩(ゴルフ場手前)

ここからは嶺岡中央林道1号線だ。標高は300m台に入っているのだが、結構アップダウンがあってしんどい。愛宕山の自衛隊峯岡基地の直下が最高地点で標高約350m。ここからは断然路面状況が良くなる。快走して国道410号に出る。目の前に国道からそれて尾根へ登っていく嶺岡中央林道2号線があるので、そこへ進路をとる。国道との交差点でいったん標高150mまで降りてしまったので、またしんどい登りだ。嶺岡浅間の直下320mほどまでエッチラオッチラ登る。路面状況は自衛隊と関係なくなったため、再び悪くなる。ピュアロードレーサーの23c以下なら結構神経を使う路面ではなかろうか。こういう場面でもアプレ・チタン号の30cという太タイヤはいい。「大山千枚田」方面への激下り派生路があるが、いったん降りてしまったらもう登る気力はないので尾根道を直進する。ここへ来てようやくツーリングのバイク2台ほどに抜かれ、対向車として自転車が3台やってきた。当然挨拶する。盛りを過ぎた桜も増えてきて、やや元気が出る。もう1週間前だったら満開だったかも?

ストレートの下りになると、もう太海が近い。瞬間的にものすごいスピードになってしまうのでコントロールしながら下っていくが、なかなかブレーキレバー操作にも神経を使う。アプレ・チタン号のカンチブレーキは、もう一台のスポルティフのキャリパーブレーキよりなぜか強力なので(セッティングがいいんでしょうね?)、ガツンと握るとおそらく前転する。しっかし長い下りだ。この下りを逆から登るのはカンベンしてもらいたい。さっきすれ違ったロード3名はここを登ってきたわけで、すごい根性だな・・と思っているうちに別荘やペンションなどが出てきて、鴨川松島の景色が見えたら林道は終了である。ここまで30km,まだ10時15分ほどだ。里ではこいのぼりが風で泳いでいる。いい季節になってきた。
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鴨川松島の雀島です

最初は太海で昼になるかと思ったのだが、走り始めが8時と早かったのでまだ昼には早い。曽呂川沿いの県道89号線で戻ることにする。ここはかつて車で走ったことがあるので状況はよくわかる。曽呂温泉を左手に見ながら川沿いの道路を詰めていくと集落が終わって道幅の狭い山道になり、180mくらいの峠を越えて国道410号に出る。南西に向かって少し走り、下というところから再び県道89号線で標高150mほどの小峠を越えて平久里川沿いに天神郷に出る。2月はここから伊予ヶ岳に登った。伊予ヶ岳の南から西に巻くように少し登れば、あとは下り一方で道の駅だ。
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棚田は代掻が終わり田植えを待つのみ

林道よりは相当走りやすくて楽なルートではあるのだが、わずかな登りの峠がボディブローのように効いてきて、天神郷からの登りでヘロヘロになっていた。途中ツーリング中のバイク集団に抜かれ、あまりのエンジン音のうるささに閉口する。何台も同じ型のバイクを連ね、同じような「整備不良」ともいえる爆音を轟かせながら走るのは、かつてエンジン付き二輪車に乗っていたときから好きではなかったが(私はほとんどソロでツーリングしていた)、こうやって非力な自転車に乗ってみるとますます好きになれない。同じ自転車のツーリング集団も見かけたが、ああやって集団走行するのは風よけになることはわかるけど、5人も6人もいると関わり合いにはあまりなりたくない。ソロから3人くらいがツーリングのベスト人数じゃなかろうか。

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道端の菜の花に癒される

道の駅到着が12時。全走行距離60km。平均時速16kmほど。距離は短いけど、山坂道なので十分走った気がする。もう走る気力湧かず。まず自転車を片づけ、車載する。輪行袋の肩掛ストラップを後部座席のヘッドレストにひっかけ、自転車をハンドル・サドルを下側にする(縦型輪行袋は横型にも使える)。古チューブを切って輪にしたベルトを使ってさらに補強(マンガの受け売りだけどこれは便利)。高速道路の往復だったらこの程度で十分だろう。

バラしの反省点としては、アプレ・チタン号のスポークが角張っているので、ブレーキレバーと接触しただけでレバーの方が少し削れたこと。輪行すると知らず知らずのうちに傷が生まれるけど、まあそれは旅の勲章ということで。でもカーサイクリングは旅情に少し欠けるな・・

道の駅で弁当を買って食べ、眠くならないうちに帰路につく。京葉道路の渋滞もまだ起こっていなかったので、順調に江戸川を渡って、燃料を補給して真っ白な車を洗車機にかけて帰宅した。残り時間を有効に使って洗濯&昼寝したことは言うまでもない。ちなみに、この日のプロレース、パリ〜ルーベの結論はガッカリするものだった・・・

これから5月にかけてサイクリングに最適な季節がくる。できたら、また東武線をうまく使って前日光の山坂道へ行こうと思っている。

山岳・林道スペシャル

最近のできごと

スキーは相変わらずやっている。しかしまだ山では滑っていない。あまり時間が取れないのが理由だが、細々とやって行かれればいいと思っているので別に構わない。ゲレンデでも十分に面白い。行ったゲレンデは、会津高畑、かたしな高原。いずれもスキー専用ゲレンデで、滑っていてストレスを感じない。平日のかたしな高原は激安でありがたい。
次男がSAJ1級のための練習をしている。ついに自分のスキーを手に入れて、やや真剣になっている。修学旅行で行ったトマムでチャレンジするも、今一歩のところで不合格だった。次は月末の野沢温泉で再チャレンジだそうだが、スキー仲間として会津高畑には2人で滑りに行ったのは楽しかった。あとは車の運転ができれば言うことはないのだが、まだ18歳になってないから仕方ない。

本題。
昨年12月に浅草のオオマエジムショでTIG社のチタンフレームをベースにシクロクロス車を注文した。受注生産なのに、TIG社の製作は早く、2月末に組み上がった。シクロクロスレースに出るのが目的ではない。あくまでも山道、舗装・未舗装林道に特化した軽いツーリング自転車が欲しかった。したがって、変速系は手元変速、アルテグラ6800。チェーンリングはスギノOX801Dでアウター44T、インナー28T。リアスプロケットはアルテグラの最大28T。ということは前後ギア比1対1という仕様。先日のティレーノ・アドリアティコというイタリア半島横断のプロレースでコンタドールが30%という激坂を登ってステージ優勝したが、シロウトの私でもそのくらいの坂をゆっくりとなら登れる。
サドルはツーリング車らしく、ブルックスのカンビウム。ホイールはフルクラムのレーシングクワットロCXで、タイヤはチャレンジの700×30C(ストラーダ・ビアンケ)。総重量は10kg弱だと思う。

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谷中にて

3月になって、チョイ乗りに何度か出かけた。最初は本郷台地の坂で、5%くらいの坂を楽々登った。東大構内の石畳も辛くなかった。いつもの周回平坦コースを走ったが、お尻が痛くならなかった。河川敷にはところどころ砂利道があったり、草地があるので積極的に入り込んで走ってみるが、楽しい。国府台に短いが激坂(12%程度のものと、最大20%程度のもの)があり、これも今までより楽に登れた。なにより、坂の途中で坂の傾斜をスマホで測った後に停止状態から走り出せる。
調子に乗って矢切地区の畑の中の土と砂の道を走った。砂にはタイヤが取られそうになるが、懐かしい感じがした。そう、少年時代に自転車で走っていたのは、こういう田んぼや畑の中の未舗装路ばかりだったことを走りながら思い出したのだ。嬉しくって仕方がない。さらに調子に乗って、畑の中にある草で被われた塚に登ってみた。アプローチは10m無いくらいだけど、斜度は35%あった。難なく登れた。

もう少し暖かくなったら、輪行して北関東の舗装林道から走ってみるつもりである。今回の自転車はカンチブレーキ(ディズナ・カウンターカンチ)で開放がワンタッチ、フェンダーも思い切って付けてもらわなかったので、解体と組み立ては5分あれば十分だ(ツーリング車製作のオオマエさんには申し訳ない注文だったけど)。

かつてオフロードバイクで各地の林道を走ったけど、今度は自転車で楽しもうと思っている。

輪行・渡良瀬遊水池から

連休の日曜日、風がおさまることを期待して女房と輪行サイクリングに行った。北風がまだ残っていそうなので、行きは輪行、渡良瀬遊水池から南下して自宅へ帰ってくる追い風便乗サイクリングだ。

女房は現在、ロードバイクをオーダー中だが、秋にはでき上がるという言葉は虚しいままで、まだ10年以上乗り続けたクロスバイク(スペシャライズド・シラス)で初の輪行だ。

8時すぎに自宅を出て、いつもの輪行開始地点、北千住駅へ。先日と同様に東口の入り口で自転車をバラし、9時21分の東武日光・会津田島行きに乗ろうとする。南会津まで行った先日はキップを買ったが、今回は東武線内の板倉東洋大前までなので磁気カードで改札をくぐれる。しかし、目的の列車には10分以上前から列車待ちの列ができていて、かなり混みそう。急遽計画を変更して急行館林行きが入線して空いていたので乗ってしまう。

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背の低い人は横型輪行バッグの方が使いやすい

東武線の路線図も頭にちゃんと入っていないのに空いている列車に飛び乗ってしまったので、どこかで乗り換えなければ。結局、越谷と南栗橋で2回乗り換えて板倉東洋大前へ向かった。幸い、乗り換えた列車がいずれも空いていて、他の乗客の邪魔になることはなかったし、直通なら50分弱で着くところを少々オーバーしただけで事無きを得た。南栗橋の駅では、私たちの輪行バッグを目にした80歳のおじいさんが声をかけてきて少し話をした。聞けば、元ロードレーサーだそう。競輪選手をめざしたが体質的に向いていなかったためロードに転向、私たちが生まれた頃に東京〜名古屋まで400kmを一日で走ったそうだ。そのためなのか、おじいさんはとても足腰がしっかりしているようで、年齢よりもはるかに若く見えた。来週はさいたまクリテリウムがあってすごい選手が来るから見に行けたら行った方がいいとのお言葉。ツールを走った選手が来日するイベントをご存知とは、このおじいさんの言っている事はハッタリではない。

板倉東洋大前に11時前に着いて、無駄に広く人がいない駅前で自転車を組み立て、11時20分ころ走り始める。すぐに渡良瀬遊水池で、ほぼ1周して道の駅きたかわべでお昼にした。女房は見渡す限りの遊水池が気に入ったようだが、かなり風が強い。北東から吹いてくる風だ。

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渡良瀬サイクリングロード
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女房頑張る。北関東の山並みが見える
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利根川にかかる新幹線の鉄橋

13時ころ道の駅を後にして、5月連休に一人で北上した時の逆コース、渡良瀬サイクリングロードから利根川サイクリングロードへ向かった。やや斜め後ろからの強風だが、対向してくるサイクリストの表情を見ると一様に歯を食いしばっているので、こちらは天国である。利根川左岸から右岸へ新利根川大橋では渡らず、もう一つ下流の境大橋で渡って、関宿城で大休止。その後は江戸川サイクリングロード左岸をひたすら南下。時々女房と離れてしまうので待ちを入れ、休憩を挟みつつ、三郷橋で右岸に渡って17時の日暮れ直前に柴又まで帰ってきた。最後の休憩に帝釈天前の団子屋で行動食を補給して、暗くなった葛飾区を横断、初めて真っ暗な中荒川中土手を走った。

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関宿城
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筑波山。スマホのカメラでズームしたらブレるし画質悪い

18時自宅着、総距離93km。平均スピードは19.9kmだった。

翌日、かなり年季が入って剥げかかっているバーテープを新しく巻いた。茶色から赤に変更。最初は引っ張り方が甘く、テープのロゴがちゃんと見えない向きに張ってしまった。もう半分を2人がかりでやったらきれいにいった。出来不出来がわかりやすく、見た目が悪いので最初に巻いた方も修正して巻き直した。厄介なのは、古いバーテープの接着剤がハンドルにかなり残ってしまうことで、これをそぎ落とすのに大半の時間を要した。次回からはもう少しうまく交換したいし、あまり長い間交換しないとよろしくないみたいなので、気分転換に時々替えてみよう。

南会津・輪行サイクリング

9月末、ようやくサイクリング向きの気候になってきた。輪行ツーリングで遠くへ行きたくて、佐渡一周を第一候補にしていたが、連休がない仕事なので、弾丸ツアーになってしまう。佐渡一周には島内で二日、移動にもう一日は欲しい。そこで、第二候補の会津へ行くことにした。

まず往路の輪行は北千住から東武線を使って野岩鉄道の会津高原尾瀬口へ行く。朝6時30分か7時20分発の電車なら、乗り換えなしで直行できる。朝5時起きして北千住駅まで7kmほど自走し、6時チョイ前から駅前で輪行準備。ここで列車の発車時刻を10分早く勘違いして焦り、準備完了したのが6時21分。実際はまだ10分ほどあったのに、もう出発してしまったものと勘違いしてもたもたしているうちに実際の発車時刻になってしまったようだ。券売機前に行くと輪行バッグを抱えた人が改札を抜けるところだったが、あまり疑問を抱かなかった。特急に乗ればどこかで追い抜くだろうからと特急指定券を1,400円出して買ってしまう。これがまた二重の勘違い。買った特急券は「けごん1号」7時40分発のもの。それを6時台の列車と思い込んでいた。特急券を買ったところで、先発した直通快速列車に追いつくことはできなかったのだ。特急ホームに入る改札で駅員さんから上記のことを指摘されてようやく気づく。起きてからここまでまったく頭が働いていない。北千住までの最短ルートも間違えたし・・・

結局、親切な駅員さんの提案で特急券を払い戻し、7時20分発の快速に乗る。指定券を買った「けごん1号」はこの快速に下今市で追いつく列車だった・・・出かける前に第一候補の早い列車と第二候補の遅い列車の時刻を正確に把握していなかったのが最大の原因だ。要するに、一本目の快速にどうしても乗る、という早起きの覚悟が不十分だった。それでも約50分遅れで10時20分に会津高原尾瀬口駅に降り立つ。
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会津高原尾瀬口駅前

まず、駅舎の外で自転車を組み立てる。外したフェンダーやハンドルの取り付けが面倒だが、ブレーキケーブルまで外すフォーク抜き輪行よりは格段に楽。なぜハンドルを外しているかというと、フロントフェンダーがある分、フォークを直立させ、ハンドルを外さないと輪行袋に入らないのだ。その後駅内の食堂で蕎麦を食べ、11時ちょうどに出発。最初はスキーの時にたびたび走る道で、勝手知ったるゆるい降り基調。快走ルートである。追い風も手伝ってアベレージ30kmは軽く出る。会津田島方面に向かいつつ、途中で阿賀川対岸の交通量少ない道路に乗り換え、会津田島の西側の運動公園や病院がある永田交差点に出た。

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会津田島近く

ここからは国道400号線を緩く登る。すぐに右手の立屋沢集落に入り、林道の看板から右手の坂へ入っていく。今日最初の峠越え、赤土峠に入る。林道なので車通りは全く無いが、坂はきつめ。最初の坂から降りて押すのはイヤなので、頑張って峠を越えた。標高差は約300m弱、峠到着は12時10分。峠の降りは快走して、県道346号線で土鑼入沢沿いに走る。ここも快走ルートで、時速40km近くは出る。ところどころに小さな集落があり、馬頭観音が祀られ、谷が開けてくると稲刈り作業中の田んぼも開けてきた。普段都会ばかりを走っているが、時にこういう長閑な県道を走るのはとても気分がいい。こういうルートを走るために今の自転車をつくったのだから。

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赤土峠
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戸石集落はずれの馬頭観音(こういう石仏が道路端に多い)
2013-09-29-12.21
いい感じの川と集落

標高500mあたりまで降ってから、再び中山峠へ北上する。道路沿いに歩道である旧下野街道への入り口があるが、登りカーブのところに清水がわき出ているところ(長寿の水)があり、水分を補給する。冷たい水でリフレッシュして、息も絶え絶えに峠の頂上へゆっくり登っていく。赤土峠もそうだったが、登りは情けなくなるほど息が上がるし、足腰にもきつく、スピードも10km未満だ。それでもやっと峠を越え、もう降り一方だろうと思ったらアップダウンがつづくだけで全く楽にならない。道の左手に大ケヤキがあったので思わず自転車を停めて写真を撮る。13時。700m近くの峠頂上は越えているのに、また760m近くまで登ることになる。「峠」という言葉にだまされた感じ。やっと少し降りになったと思ったらすぐに大内宿だ。

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八幡の大ケヤキと自転車

大内宿が近づくと、観光客でごった返していることが一目でわかる。日曜日だし、大河ドラマの影響もあるのだろう、駐車場への誘導員が立っている。以前(もう20年ほど前)来た時は春先だったこともあるし、平日だったせいか大規模な駐車場など記憶にないし、大内宿の家並み保存地区もそこまで観光地化されていなかったハズなのだが・・こんな状態ではゆったりお昼も食べられないので、証拠写真を撮って「べったら餅」と甘酒を流し込んでそそくさと後にする。13時30分。
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大内宿は大賑わい

また登り。しかし今日最後の登りだ。800mの大内ダムまであえぎながら登り、ダム湖の西側へ入る。13時50分。ダム湖に面しているのでここだけは平坦。会津若松をめざす自動車はダム湖の東側を走るので、交通量も皆無。ダム湖の北側に、地形図だと登山道になっているが、市野峠がある。これも林道で、ダム湖から峠まで標高差は100mほどしかないが、軽トラ四駆でないと登れないようなコンクリ舗装の急坂になる。さすがにもう体力的にも精神的にも峠を越えることはできず、自転車を押した(ネット情報でも皆押している)。急坂なだけに、押し歩いても峠頂上まではそんなに時間はかからない。峠到着14時。
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大内ダム湖
2013-09-29-14.06
市野峠

ここからは標高差600mくらいの降りだ。路面はアスファルトになったが、道幅は狭く、落葉や小さな落石があるので慎重に降る。かなりの急勾配で、絶対に逆から登りたくはない道。ブレーキレバーからは手が放せず、指のつけ根がいたくなるほど。止まってみるとリムがチンチンに熱くなっていた。きついカーブも少なくなって市野沢に沿った緩い降りになったあたりで地蔵清水発見。冷たい水をボトルに入れ替え、少し行動食を食べて降りを仕上げる。最奥の市野集落にはわずかな民家しか見当たらないが、イサベラ・バードは明治11年の6月ににここに泊まったそうだ。市野峠はイサベラ・バードが通った道とされている。市野集落14時30分。
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地蔵清水(こういう場所はぜひ停まりたい)
2013-09-29-14.30
市野集落のはずれの馬頭観音

集落が出てくればこっちのものだ。トラブっても何とかなりそうな気がする。谷も開けてきて、暗かった峠道とは事情が変わってくる。快走ルートになり、標高300mを割り込むと会津盆地の広さがわかる。県道330号線から県道128号線に乗り、東方向に見える会津若松の町を目指すが、今度は向かい風が強くて閉口した。会津磐梯山が遠くに見えている。全くのあてずっぽう走りで15時過ぎに会津若松駅にたどり着いた。
2013-09-29-14.51
会津盆地から磐梯山

輪行準備のため自転車をバラし、作業完了後にJRのきっぷを買う。郡山までは普通列車、そこから上のまでは新幹線。望み薄だったがなんとか車両最後部の席を確保して、16時21分の列車に乗る。猪苗代湖は車窓から見えないが、磐梯山はよく見える。約1時間で郡山につき、30分の乗り換え待ちの後に新幹線に乗り換えた。そこからは暴力的な早さで19時20分上野着、駅前で本日2回目の自転車組み立てをして、スカイツリーのふもとの浅草通りを一直線に帰ってきた。
2013-09-29-16.49
車窓からの磐梯山

自宅から北千住まで約7km、会津高原尾瀬口から会津若松駅まで約75km、上野から自宅まで約7km。平均時速は登りのトロさを降りでカバーして19km、最高速は50km、サイクリング所要時間は4時間チョイ。海でも山でもそうだが、単独だとどうしても急いでしまう。泊まりがけでもう少しのんびり走りたいものだ。

コースプロフィールは会津田島からほぼ同じコースを走破されている方がいますので、そちらのページを探して参考にして下さい。あるいは雑誌「シクロツーリストvol.7 東北特集」も参考になります。

足利まで105km

憲法記念日、スカッと晴れたので一人でサイクリングに出かけた。
出発は9時過ぎと遅めだが、いつものマンネリコースではなく、江戸川サイクリングロードで北上し、関宿を通過して渡瀬遊水池まで足を伸ばし、できたらそのまま渡良瀬サイクリングロードを使って足利まで行きたい。帰りは東武線で輪行の予定。しかし、距離が正確に何キロあるのか測らずに出発したので、関宿や遊水池でその後の判断はするつもり。

江戸川沿いのサイクリングロードは埼玉県側を使った。三郷を過ぎれば徐々にサイクリストの数も減ってくるのだが、ローディには相変わらず抜かれっ放しである。あんなにスピードは出せない。先も長いのだし・・

2013-05-03-11.28.35
グライダーが飛ぶ

2013-05-03-12.05.38
関宿城

関宿まではかつて来たことがあるので、意外と早かった。途中で大凧上げ祭りをやっていて人混みを通過するのに手間取ったが、ちょうど12時には到着。トイレだけ寄って、そのまま利根川サイクリングロード右岸を走り、最初の大きな橋(新利根川橋)を渡る。もう関宿手前から茨城県である。茨城県って、五霞町だけ利根川左岸にあるのだ。で、渡ると古河市。

2013-05-03-12.38.32
新幹線から見えるデカイ河川名表示

そのまま利根川右岸をのぼって行くと自然と渡瀬川方向に自転車道はのびて、関宿から約1時間、20kmほどで三国橋を渡る。するともう右手は渡良瀬遊水池だ。しばらく走るとハート型の谷中湖が見えてきた。ここまで70km。13時なので、道の駅きたかわべで昼食とする。道の駅があるのは埼玉県加須市。サイクリストが結構集まっているが、連休なので車で来た人も多く、駐車場は満車だ。軽食をお昼として、コーラを気付け薬とし、谷中湖の周囲を走ってみた。ちょうど水元公園の巨大版という感じ。だが、足尾鉱毒の処理としてこの大きな遊水池をつくったというのはすごいことだ。過去にも一度来たことがあるが、ゆっくりと資料館などで学習してみたい感じもする。


2013-05-03-13.05.24
谷中湖
2013-05-03-13.05.46
日光白根山の山頂は雪景色

先を急ぐので、渡良瀬サイクリングロードに戻るり、ひたすらペダルを踏む。谷中湖のほとんどは栃木県栃木市。午後から南風が強まってきて、走りにくい。一度は煽られてバランスを崩しそうになった。もう群馬県板倉町。4県の県境を通ってきて、頭がこんぐらかる。サイクリングロード脇に市区町村を記したものがないので、どこまで行ったら先が見えてくるのか不安になる。サイクリングロード自体の道幅はかなり広いところと狭いところが混在している。全体的に工事によって道幅を広げているようだ。その工事箇所があって、迂回ルートが設けられていた。土手から降りて田園風景の中を走る。ようやくサイクリングロードに戻ったところで休憩ストップしたら、先行する方も休んでいたので声をかけた。聞けば佐野から遊水池方面に走って戻るところらしい。足利までの情報を少しいただいて、さらに走る。もう80kmを越えていて、脚に疲労がたまってきた。私の場合、80kmが一つの壁のようだ。

携帯で現在地を確認しようとするが、足利を越えて桐生の近くにいるような地図を見せられて信用したくなくなった。もっとその手前のはずだ。いくつ橋を見ればいいのかだいたいの見当をつけて、まあ100kmちょっとだなと想像し、無になって走る。足利らしき街並みや工場が見えてきて、もうすぐだとわかる。

サイクリングロードを降りたら、東武線の線路があった。線路沿いに行けば駅のはずだが、念のため自転車に乗った小学生に「東武線の駅はどこですか?」と聞いたら、跨線橋を階段で渡れという。地図上ではそんなことはないのだが・・もちろん、跨線橋を渡らずに東武伊勢崎線足利市駅(JR両毛線は跨線橋で渡良瀬川を渡った北側にある)に到着。15時台、105kmを約6時間で走った。平均時速も20kmを割ってない。これは自分にしてはかなりの快挙。

2013-05-03-16.15.54
できあがり

駅前で輪行バッグに自転車を入れる作業に20分〜30分くらいかかった。ま、スポルティーフのバラし組み立ては練習してはいたが、初めてにしては上出来か。スポルティーフはフォーク抜きアルプス式輪行ができるが、今回は面倒くさいのでそうしなかった。おそらく今後もしないような気がする。普通に前後輪を外してフレームにしばりつけ、縦型輪行袋に入れる。ただし、フロントのフェンダーがフロントバッグキャリアとくっついていて外れないので、そのままハンドルを切って袋に入れると閉まらない。輪行中にフェンダーに力が加わると曲がってしまう。そこで、ハンドルをスキーのベルクロバンドでまっすぐに固定して、ファスナーを閉める。それでもフロントのキャリアが少し外に出てしまうのだが、これは輪行袋の収納袋をかぶせる。なお、ハンドルはスレッドステムから外して知恵の輪のように絡めておく。これでOKなはずである。

2013-05-03-16.16.10
足利市駅南口

16時37分発の東武特急「りょうもう」で北千住まで。わずか1時間で到着してしまうと、カヤックの時と同じように虚しさを感じる。夕暮れの下町を走って無事帰宅できた。

連休は自転車

4月の連休は仕事が入っていたので28日だけ女房とサイクリングに出かけた。
いつもの60kmコースを女房のペースに合わせて後ろからついて行く。葛西臨海公園の人出はすごかった。

浦安の旧江戸川左岸を北上しているとき、急に便意を催した。かなり慌ててコンビニに飛び込み、事無きを得た。普段、通勤途中にビッグウェイブが来ることがあるので、駅のトイレがどこにあるかをまあまあ把握している方だが、自転車では初めてだ。いつものトレーニングコースでも数箇所は確認しておかないと・・

矢切の農村に限りなく近い場所を通り、女房も疲れたようなので葛飾橋を渡ったところで江戸川サイクリングロードを南下して金町からショートカットした。水道局のところから高砂・青砥・立石を通って木根川橋近くまでまっすぐ荒川までのびる道がある。昔は水道道路と呼ばれていた道らしく、おそらく地下に大きな水道管が埋設されているのだろう。その道を走って東立石のコンビニでお昼。自宅に着いたら、ほぼ50kmだった。ショートカットしても結構距離はあるんだな・・

ところで、女房のクロスバイクも相当年季が入っているので、新しくクロモリロードを考えているらしい。身長が低い女性に完成車のクロモリはほとんどなく、だったらセミオーダーで作った方がよいと思い、勧めている。ブリジストンアンカーのRNC7のネオコットフレームが気に入ったようだが、フレームサイズが大きめで不可。PanasonicのPOSでいいサイズがありそうだ。他にも荒川区のLEVELなんかもよさげだ。700Cだと絶対にスローピングになるのだが、650Cならホリゾンタルになると思う。しかしタイヤサイズは微妙な問題である。

よたよたと100km

週末の天気が大崩れになりそうだと天気予報で言っている。嵐の前の静けさともいうべきか、前日の4月5日は好天で気温も高め、風も午前中は弱いらしい。丸一日かけて楽しめるというか、体をいじめるには負荷の低い自転車だ。このサイクリング日和に朝9時30分からスポルティーフに乗って出かけた。

まず、いつものトレーニングコースを荒川サイクリングロードを南下、葛西臨海公園・ネズミ帝国脇を通って浦安の旧江戸川沿いの古い住宅街を北上、篠崎水門で江戸川サイクリングロードに乗る。冬はここで北風にやられるのだが、今日は快調。時速25kmほどで走る。市川橋で対岸に渡って、国府台下、矢切地区を走る。松戸の商品陳列がヘンテコなセブンイレブンで補給し、いつもだったら葛飾橋を渡って埼玉県三郷市を走り中川沿いを南下するのだが、今日は松戸から江戸川サイクリングロード左岸をさらに北上した。そのままJR武蔵野線の三郷駅近くまで行った。途中、つくばエクスプレスの橋りょう近くで菜の花の群落があった。

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春ですね〜

この辺から三郷の県道29号線に乗るまで、外国人のややでっぷり体形のお兄さんと相前後した。お兄さんはハンドサインをしっかり出して走っていて、後ろで見ていて拍手したいくらいの走りだ。自転車の後ろに自転車専用のトレーラーを引いているのもとてもユニークだった。トレーラーを引いていても特に遅いということはなく、ああいうのを引きながらある程度荷物を増やしてロングツーリングするのもいいのかもしれないと思った。お兄さんとは三郷で抜くときにサムアップして別れた。

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確かこんなトレーラーでした。キャンプツーリングにいいかも?
ちなみに
Burley Travoy Bike Cargo Trailerという製品です。折り畳めるらしい。そそるなあ・・

その後はなるべく単純に西へ西へ、つまり草加市、蕨市、戸田市方面へ県道29号線を使って向かったのだが、路面状況が非常に悪い(凸凹&路肩がカマボコ状になっていて縦の段差にタイヤが取られて恐怖)上に大型トラックがバンバン通っているので、なかなか車の交通から逃げにくく、自転車での走行には向かない道路を選択してしまったことに後悔する。

草加市で東部伊勢崎線をくぐると、県道のナンバーは34号線に変わるのだが、あまり状況は変わらない。神経を張りつめていたので二度目のコンビニ休憩。気を取り直して走り始め、川口市の安行地区に入ったら交通量がグッと減った。そのかわりゆるい登り坂道が増えてきて、鳩ケ谷本町あたりに出たら丘陵の上を走っていた。埼玉の南部でこれだけ高低差があるところが存在するとは知らなかった。県道のナンバーは328号と三ケタになった。川口高校、鳩ケ谷高校近くでルートを一度ロストしたが、無事県道111号に乗ってさらに西進する。そのまま行けばJR蕨駅近くを通って道なりに行けば戸田市に入り荒川が近づくはず。が、蕨市役所近くの道路が非常に狭くって渋滞、それを抜けたら県道236号で南下する。

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橋の上や柵にしがみついたおっさんギャラリーがたくさんいた

ということでどん詰まりは戸田の漕艇場だ。競艇場の方へ回り込んで荒川左岸の河川敷に出たのだが、左岸のサイクリングロードは未整備部分があり、なおかつ河川敷に自動車教習所が鎮座していてすんなり通してくれない。業を煮やして新荒川大橋で右岸に渡り、岩淵水門で休憩。もう70kmくらい走ったのだが、ここから先が苦しいところだ。ここから先はすんなり荒川サイクリングロードで帰ってもいいのだが、折から東南方向の向かい風が強くなり、疲れた体で20km以上をキープするのがしんどくなってきた。河川敷は風の通り道だから、小台あたりで一般道に乗り換える。すると交通量は増えるのだが風の影響はなく、スピードも出る。墨堤通りに入り、北千住まで来ればあとは幹線道路の道幅も広いし、交通量の少ない道取りも自由だ。スカイツリーを見上げながら明治通り裏の道を使って東向島(昔遊廓があった玉ノ井ね)、京島を通る。もう脚が売り切れた。ペダリングが辛い。時間も16時、半日サドルの上にいた。正確に言うと自宅を出てから帰るまで95kmだけど、近所を回って100kmに乗せる元気はなくなった。もう100kmも同然だから許したろ。

昨年末以来

先月29日だったかな?ほぼ1ヶ月ぶりに定番の60kmコースを走ってきた。
まだスキー疲れが腰回りに若干残っている。
着込み過ぎたのか、上半身の発汗が気になるが、30kmほどはノンストップで走った。サイクリングロードを絡めたルートは本当に信号がなくて、運が良ければかなりノンストップで走ることが可能。

でも、松戸でどうしても甘い飲み物が飲みたくなり、自販機で購入がてら休憩。さらにエネルギー不足に陥り、自宅近くの葛飾区内でコンビニに寄って白玉ぜんざいとシュークリームを購入。

帰宅したら、全身汗だく。すべて着ていた衣類を洗濯した。暖かくなったら距離をまた延ばさないと。

元旦・都心ポタ

近所の神社で初詣でを済ませ、午後から女房と2時間のポタリング。

都心の道路は空いていて快適そのもの。
汗をかかないようなスピードで東京駅丸の内口まで行ってみた。隅田川を渡るまでに井筒部屋と春日野部屋の前を通るが、力士諸君は今日はオフだろう。日本橋辺りからパンフレットを片手にウロウロしている人たちを見かける。周囲の店は全く営業していないのに。丸の内口も、結構人が出てきている。観光地だ。
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その後閑散とした大手町・神田を抜け、秋葉原あたりでまた人出が多くなり、神田明神の階段参道を初詣客が登っているのを横目にみる。さらに北上して上野から浅草をめざすが、湯島天神への参詣者の列が車道にまではみ出て1車線を占領、警察が誘導しているのに出くわした。それはものすごい数だった。

密かに、元旦に寒い思いして長時間並んでお参りするより、その時間分勉強した方が合格に近づくと思うのだが?・・風邪ももらわずに済むし、冬休み明けくらいに来た方が御利益もありそうな気がする。

130101_144446ウ○コビルのしっぽ方面から

こうなると上野・浅草・押上方面は人が多いということが今更ながらに想像つく(気づくの遅すぎ!)ので、浅草通りから浅草寺を避けてその北側にある待乳山聖天へ参詣に行こうかと思ったのだが、トリヤメ。
フラフラしつつも浅草通り近くの裏道を使いつつ、スカイツリー以東に出る。ぱったり人がいなくなる。
走行距離わずか23km。

130101_140251年末にフェンダー磨いた

今年最後の?サイクリング

私の担当の換気扇周りの大掃除も終わり、翌29日は雨の予報が覆ったのでサイクリングに出かけた。
風は河川敷では強そうなのだが、また一つ覚えのようにいつものトレーニングコースを走る。
葛西臨海公園までの荒川河川敷は風に押されて快適、そこからの江戸川沿いのルートは向かい風でヨレヨレ。特に篠崎から江戸川土手上のサイクリングロードはぜんぜん速度が出ず、カーボンロードに抜かれてあっという間に離された。でもこちらはフロントバッグ付きのクロモリフレーム、レーシーな格好もしていないので、競うつもりはサラサラない。

今日のいでたちはいつもと違ってクラシカル。先日、勢いでニッカボッカを買ってしまったので、それを穿いてきた。今どき登山用具店でもなかなかニッカボッカなど目にしないが、ウールの正真正銘登山用ニッカボッカである。自転車用のニッカボッカも出ているようだが、かなりのお値段になる。専門の自転車用ウェアは値段が高くて自転車以外で応用が利かないので、登山用のウェアを流用している。

買ったニッカボッカも、バーグハウスというイギリスの登山用メーカーのものである。17,000円ほどで結構高めだが、自転車用として売られているものよりは安い。登山にも使えることを考えるとまあ納得する。
J0113B90バーグハウスのストレッチウールニッカボッカー

使用感は非常によろしい。ポケットにフラップも付いているが、ホック止めなので、特にモモの横のポケットはものが落ちないように工夫しないといけないが。

もちろん、ニッカボッカだと脚の下半分がむき出しになってしまうので、下にタイツを履く。こちらはかなり安物の「しまむら」で売っていたタイツ。これでも十分な働きをする。長めのソックスとミドルカットの靴。そして秘密兵器はハラマキ。もちろん、バカボンのパパのようなハラマキではないよ。これで上着の裾が出ない。上半身は下にジャージ、アームカバー、ゴアウインドストッパー入りの薄手長袖ジャージ、さらにウインドブレーカー機能のあるファイントラックのウェア(ニュウモラップEX。バックカントリースキーや登山にも重宝する)。上下の取り合わせがちょっとチグハグだけど、まあよしとする。
スキー用に使っているネックウォーマーと、頭にはスキーなどにも使えるバフを巻く。これでかなり寒くても完璧。29日は気温も上がってきたので上半身は汗だくになる。

さて、今回は40km走って三郷市の戸ケ崎でコンビニ昼食休憩、近くに「しまむら」を発見したので穿いていたのと同じようなタイツとソックスを買い求め、八潮市から足立区に入る。もう少し走れそうだったが、あまり走り過ぎても疲れるだけなので足立区内で適当に南下、梅島駅を通過して荒川を渡り北千住へ。墨堤通りで墨田区に入り、向島からショートカットして帰路につく。帰りがてら、小村井のパン屋でパンを買い求めて帰宅。総距離は70km、後半で信号待ちがたびたびあったので4時間近くかかった。

風は大敵である。速度が落ちる、よれる、やる気がなくなる、の3段階スライドが厳しい。

つくばりんりんロード

かねてから約束していた同僚とのサイクリングの約束を果たした。

土浦駅に10時に集合するため、朝8時過ぎに自宅を出て、北千住まで荒川沿いを走り、5分で畳んで普通列車の勝田行きに乗る。わずか50分で土浦だ。

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北千住駅ホームにて

駅を出て同僚と落ち合い、BD-1を展開して輪行袋を片づけ、サイクリングロードを走り始める。冷え込んだ朝だが、いい気持ちである。

つくばりんりんロードはかつての筑波鉄道筑波線の跡であり、多くの道路と交差するたびに減速しないといけないのだが、フラットで走りやすく、廃線跡なので直線も結構あり、旧駅が休憩所になっていたりしてユニークなサイクリングロードだ。この廃線跡をサイクリングロードにするとは、先見の明があったと言える。

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筑波山

途中、中間ポイントの旧筑波駅で休憩し、水戸線の岩瀬駅までの約40kmをちょうど2時間で走り終えた。ちょうど昼時なので、水戸線の線路を渡ってすぐのところにある中華料理屋でラーメンを食べて、午後は一般道を常磐線の羽鳥駅まで25km走ることにする。

こちらは交通量は少なくて走りやすいのだが、ゆるいアップダウンが続き、結構脚にくる。同僚も同じBD-1ではあるが、新型のモノコックフレームの方が直進性が高くてハンドルがふらつくこともなく(私の旧型はハンドルが振られやすい)、ギアもシマノのカプレオでよりいい感じのギア比になっている。だからあちらの方が楽に走れているように見えてならない。
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10歳違う新旧BD-1。フレーム以外の見た目は同じようだが、走りは違う


ヒーコラいいながら14時45分過ぎに羽鳥駅に着き、電車の時間を見たら残り8分。ツーリングの余韻を楽しむヒマもなく、BD-1を畳んで輪行袋に入れ、ホームに出たらちょうど上野行きが入線した。

ツーリングの疲れとシートの暖かさでウツラウツラしながら北千住で乗り換え、東武線で近くの駅まで来てから輪行袋をほどいた。

五日市から自転車で帰る

ちょっとした仕事で午前中に五日市の伊奈キャンプ村まで行く。朝7時過ぎの電車に乗って、タイミング良くホリデー快速に乗れたので、最小の乗り換え回数で武蔵増戸駅に9時前に到着。早速輪行袋を開いて、数分で走り始める。フォールディングバイクの輪行は本当に楽だ。

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伊奈キャンプ村の河原から

11時、仕事も一段落したので、五日市街道を東へ向かって走り始める。都心に向かえば向かうほど交通量は増えるはずで、多摩地区は幹線道路も道幅が狭いので、それなりに慎重に走る。休日なのでロードバイクが多めで、彼らのスピードは速いが、こちらはマイペースで走る。

やがて多摩川を渡って、16号線に出たところで拝島駅を回り込んで、玉川上水沿いの道を走ることにした。交通量がグッと減って、色づいた広葉樹の下を走る。北風が結構強くなってきて、落葉が舞っている。

玉川上水は西武拝島線に沿っていて、玉川上水駅前で一度地図で現在地確認。12時。こういう時のために先日買ったiPad miniにはオフラインでも地図が見れるアプリを入れておいた。が、その後どうやら線路を越えて野火止用水の方へ向かってしまい、コンビニ休憩を兼ね、コンビニの無料Wi-Fiを拝借して現在地確認。修正して青梅街道に乗っかり、そのままひたすら新宿方面に向かう。田無で13時。ここで新青梅街道と合流して、道幅も広くなるが、交通量はかなり増えてきた。練馬区関町で千川通りに入り、道端の児童公園でトイレ休憩。

西武新宿線を渡って、井草4丁目で新青梅街道(青梅街道は何本もあって紛らわしい)に出て、目白方面に走る。杉並区、中野区、新宿区の標識を見つつ、都心に近づいてきたことを実感。西落合1丁目で新目白通りに乗り換え、山手線をくぐって、そのまま直進。まもなく都電と並行して走り、早稲田を抜け、江戸川橋を通って飯田橋に近づく。ここでミスコースして安藤坂を登ってしまった。登り坂はしんどい。台地に出て春日通りでいったん坂を下る。もったいない。また本郷台地に登り返さなければ。真砂坂を登って、本郷三丁目の交差点に出れば、あとは裏道で蔵前橋通りに出て、湯島・秋葉原だ。もうこっちのエリアである。勝手知ったる道を東へ進めばよい。蔵前橋で隅田川を渡ると、首都高の向こう側右手に両国国技館、左手にスカイツリーが見えた。ようやく帰って来た。

15時、近所のコーヒーショップで一息ついて終了。よく走った。BD-1はサスペンションが付いている分、ペダルの回転にともなってサスが動きロスを感じるが、それでも56kmは走れたので、それなりのサイクリングはできることを再認識した。

BD-1のサドル調整とポタリング32km

今度の日曜日、五日市でちょっとした仕事があるので、帰りに自宅までサイクリング(約60km)してこようかと思っている。また、翌週は同僚(新型BD-1オーナー)とつくばりんりんロード(片道42kmの往復か、常磐線羽鳥駅までの70km弱の予定)を走ろうということになっている。

ともに相棒はBD-1で。これなら行きの輪行も楽々である。だが、BD-1で長距離を走る自信がない。一文字ハンドルは疲れるし、ペダルが前方にありすぎてロスが大きいばかりか、漕いでいると疲れてくる。そこで、サドル位置をもっと前方にして漕ぎやすいポジションにすることにした。自分でもよく理由はわからないのだが、昨年サドルを替えたときにかなり後方に装着したままだったのだ。

家で少しだけ前にずらし、実走しながらポジションを変更してみることにした。コースは、荒川サイクリングロードで葛西臨海公園まで行き、旧江戸川と新中川沿いの自転車道を走り、中川の分岐点(高砂)で旧中川沿いに乗り換えて戻ってくる32km。6ミリのアーレンキーをポケットに入れて、途中3回に分けてサドルを前方に出してみた。

結果は、一番前方の位置でやっとサドルとペダルの位置が正常に近づいた感じ。ペダルを水平にしたときに、ヒザの皿の奥とペダル軸が垂直になる、というのが正しいポジションだそうだ。結論としては、いくらサドルを前に出しても正しいポジションには行かないのだが、近づいただけマシとしよう。なんとなくお尻の痛さも軽減したような気がする。

いつものコースでノンストップ

朝から曇りがちで夕方から雨の予報。
朝8時30過ぎからいつもの江戸川区、葛飾区をぐるっと回るトレーニングコース60kmを走りに出た。
最近は反時計回りが多いかな?

葛西臨海公園まで約10km、浦安・市川市境まで20km、水元公園まで38km。いい調子。

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東京・埼玉都県境の橋から水元公園を眺める。色づいてきた。

携帯で写真を撮った以外は休まず走る。中川沿いを南下すると、弱い風に押されて巡航スピードも上がる。荒川に出たところで最短で帰宅すると58kmなので、大回りして60kmに乗せた。11時15分に帰宅。
総距離はそんなに長くないが、ノンストップで走りきったのが収穫。

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荒川にかかる木根川橋からスカイツリーを臨む。

帰ったら汗だく。さすがに足腰にきた。

また輪行断念

11月最初の連休で筑波のサイクリングロードへ輪行サイクリングしようと思っていたのだが、いろいろあって断念した。

週末間際に主に電子書籍リーダーとして買い求めたiPad miniが手元に届き、使えそうなアプリやら、電子書籍をダウンロード購入して読み始めてしまった。まず購入したのは、五味康祐の「如月剣士」。こういう絶版本が電子書籍になれば、版元も読者もハッピーだと思うのだが、現実はハードルが高くでなかなかそうもいかないようだ。

このままではインドアのエントリになってしまいそうだが、土曜日は朝曇りがちで風も強そうだったので都内で過ごした。土曜夜に自転車をフォーク抜きで解体しようと思ったら、一番キモの部分のブレーキワイヤー外しがうまくいかず、よくよく見たらブレーキレバー内部のタイコが不自然に嵌まっていた。これではブレーキワイヤーは抜けず、輪行などできない。急遽ショップに行って、直してもらう。嵌まったものは逆手順で外れるはずだが、結局ワイヤー全体を外して付け直すことに。トホホである。

翌日早起きができたら電車で輪行しようと思ったが、早起きできず、玄関前で輪行袋から自転車を出して組み立て、近所を走ることにする。電車に乗っている時間が惜しいのである。ところがトントンと組み上がっていったのだが、最後にブレーキワイヤーをレバーにはめるところと、分割式リヤフェンダーを装着するところで意外と時間を食い、50分ほど組み立てにかかってしまう。慣れの問題だが、カサラノより面倒くさい。

で、いつものコースを北風に押されて葛西臨海公園まで走り、北上ルートに乗ったら風が強く感じる。走っているうちに、今日は幕張のサイクルモードの最終日だということを思い出し、午後出かけてみることに決定。サイクリングはいつもの半分で切り上げ、篠崎から帰ってくる。32kmをノンストップで走った。

帰宅してから10時30分過ぎに電車で幕張に向かう。西船橋経由で乗り換えたら最悪の接続で、当日券販売が終わる12時ギリギリに会場に入る。自分はもう立派な自転車を持っているので、試乗したりすることはないのだが、部品や新しいアイディアに感心した。展示場1週の試乗コースは、昔の天安門広場並の混雑である。ブースを一通りめぐり、書籍1冊とタオル地のストールを買って会場を出た。カタログは、ミヤタとPanasonicとグランボアと東京サンエスのものをもらう。

さて、15時だが、ついでに蘇我まで行ってJ2のジェフ千葉対松本山雅の試合を観戦に行く。先日松本へ帰省した折りにホームスタジアム、アルウィンで初観戦したかったのだが、果たせなかったのでアウェイのフクアリで我慢だ。もちろん山雅側のシートでひとり観戦した。J2の試合観るのって、もう10何年か前のFC東京の江戸川陸上競技場での試合以来だ。

結果、完敗。今年J2デビューのクラブが中位を保っている(この試合後は22チーム中12位)ことがすでに驚きでよくやっていると思うが、さすがに元J1の千葉相手に勝てるわけもない。全体的に支配率は千葉が高く、また足もとの技術や視野の広さも千葉にかなわなかった。しおれつつ、ホイッスルが鳴ると同時にスタジアムをでて帰路についた。

週末を避けて

日曜日は雨が降る予報なので、先んじて午後からいつものトレーニングコースへ。

平日はサイクリングロードが空いていて快適。北東風が時折強く吹くが、あまり影響はない。お尻の状態もすこぶるいいので、まずは20kmノンストップで葛西臨海公園とチュー吉帝国脇経由で浦安へ。まだまだ調子がいいので江戸川サイクリングロードを北上、左岸には渡らずに右岸を走り続け、寅さん記念館脇をかすめて水元公園、三郷公園へ。37kmでコンビニ休憩。サンドイッチと紅茶を買い求めて食べ、三郷から中川左岸を南下、高砂で右岸に乗り換えてウネウネ中川を進んで、結局1回のコンビニ休憩で58km走った。所要時間は2時間40分。平均時速は21km、最高速は38kmだった。

やっとお尻がサドルにまた馴染んできたようだ。今回は止まらなかったので写真はなし。
先日からブレーキの調整をした結果、後輪の着脱も楽になり、輪行ができそうな気配になってきた。ブレーキワイヤーの着脱もワイヤーの調整でだいぶ楽になってきた。とりあえずはフォーク抜き輪行をしてみよう。習うより慣れろ、案ずるより産むが易しで、一度輪行をしてみなければはじまらない。

帰宅してから、アップルストアでブツを注文してしまった。絶版本を電子書籍として読むためのブツなので、気張ったことはしない。

結局いつものコースで

日曜日は天気も良さそうで風もなさそうだったので、輪行して「つくばりんりんロード」でも往復してみるか、と思って輪行準備をしていたら、情けないことに前日夜、自転車の解体と組み立てがとても覚束ないことを痛感した。

昨年手に入れたスポルティーフは「フォーク抜き輪行」ができる仕様になっていて、後輪はそのまま外し、前輪は単体では外さず、スレッドステムからハンドルごと外し、フォーク部分から抜き取ってコンパクト化して輪行袋に収めることができるハズ!なのだが・・

まず、ブレーキ調整などを自己流でやっているうちにキャリパーブレーキのシュー間隔を狭くしていたようで(つまり遊びを少なくガツンと効くようなブレーキにしていた)、後輪のブレーキを開放してもリムは抜けるがそれより太いタイヤ(25ミリ)部分がブレーキシューに引っかかって抜けない。やむなくタイヤの空気を抜いて外してみたのだが、これではいちいち空気を入れ直さなくてはいけない。

次に、「フォーク抜き」の作業は手順が多くて面倒くさいので、普通のロードバイクのようにホイールだけ抜いて横着解体しようと思ったら、後輪同様にタイヤが抜けない。なんとか抜いたところで輪行袋に収めようとしたら、案の定フェンダー部分が嵩張って邪魔になる。では「フォーク抜き」にするかとかつて練習したようにブレーキワイヤをレバー根本部分から外そうとしたら(手元変速ではないのでできるのである)、ワイヤの張力があり過ぎてワイヤを外せず、八方ふさがりになってしまった。解体練習を一通りするだけで腰が痛くなる。

ということで輪行は先延ばしにし、再び自転車を組んで自宅発のサイクリングとする。日曜日の荒川CR、江戸川CRは交通量が多いので御免だ。いつもの江戸川・中川絡みの周回コース60kmとする。このコースは何度同じコースを走っても飽きが来ないのでいい。

しかし、しばらく暑い時期にサイクリングから遠ざかっていたのと、一昨日に30kmほど乗っただけで股関節が痛くなっていたので不安である。乗り始めてからすぐに股関節の痛みを思い出す。自転車に頻繁に乗っていれば20kmづつ2回休憩くらいで済むのだが・・最初の休憩は浦安の江戸川べりで予定通りの休憩、2度目以降は数キロごとの休憩になってしまった。

矢切地区を走りながら、右手にこんもりした森の丘と鳥居を発見したので、休憩も兼ねて寄ってみる。松戸の神明神社というそうだ。
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急な石段を登って、参拝してみた。鬱蒼たる森で、少しジメジメした感じの森だ。ここまで顕著な地形は、ひょっとして古墳なのでは?と疑ってみた。

再度走り始めても空腹とケツ痛で耐えられないので、11時に葛飾橋を渡る手前のコンビニで補給。このコンビニ、大手チェーン店なのに店内の商品陳列がちょっと異質で個性的。なんだかドンキのようにごちゃついている感じがする。陳列の仕方って全国どこに行ってもチェーン店だと同じように思っていたけれど、こういう店もあるんだ。

エネルギー補給して埼玉の三郷市へ入り、またまた広場のベンチで休憩。その後中川沿いの公園でも休憩。ケツ痛と4ヶ月のサイクリングブランクで情けないことになってきた。せめて「つくばりんりんロード」往復の距離(80km)は走りたかったが、こりゃダメだ。素直に帰宅することにする。

10月半ばにしては暑くなってきたのも堪える。最後に荒川に出て終了。これではいけない。長距離に耐えられるトレーニングと、素直に輪行のできる自転車の状態と自分の作業能力を養わないと。
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東四つ木の人道橋からスカイツリー

炎天下バテバテ75km

週末天気が悪くなるというので、朝のうちに自宅仕事の一部をやっつけてから自転車トレーニングに出かける。

9時30分出発、いつものコースで葛西臨海公園経由、ネズミ帝国脇通過、江戸川沿いの快走ルートを北上。南風は午前中なのでまだ弱い。北上は追い風で調子よく。20kmポイントのコンビニで携帯食購入、篠崎水門から江戸川CR、市川橋で国府台側の川沿いをさらに北上、矢切の畑を突っ切って三郷へ。三郷公園まではいつものルートだが、そこからちょっと新ルート開発。

120608_102213浦安の船だまり

潮止橋で中川を渡り、すぐに桁川沿いの道を西方面へ。首都高速三郷線の下に出て、今度は綾瀬川、毛長川に沿って走る。要するに、足立区の都県境を北西方向に向かうのである。川といってもドブ川。別段いい景色があるわけもない。川沿いに快適なサイクリングロードがあるわけでもない。時々幹線道路を横断する必要もある。12時をまわり、暑いことこの上ない。もう夏だ。自転車向きの季節ではなくなってしまった。

首都高川口線をくぐってから、適当に左方向に走ると新芝川に出た。ここには土手上にサイクリングロードがある。ただし、左岸にはないので右岸に渡って土手上の狭いサイクリングロードに乗る。橋のたもとに行くと、橋を横切らず、グルグル回って対岸に出るような指示がある。面倒くさい作りであり、サイクリングロードとしてはやっつけ仕事的である。

そのまま下流に向かうと荒川に合流する。先日昼食をとった都市農業公園のレストランがあるので、ちょっと遅めの昼食を摂り、後は荒川CRを南下する。

が、もう60km近く走り、午後になって南風が強くなった。15km向かい風は辛い。かといって風を避けて交通量の多い車道を走る気にはなかなかならず、とりあえず左岸から右岸に渡って向かい風と戦う。「脚が売り切れて」しまって時速は15kmほどしか出ない。だんだんイヤになってくる。千住を過ぎてからサイクリングロードから離れ、皮革工場の強烈なニオイが漂う中、車道を走って帰宅。75kmほどだった。暑いと水分補給したり携帯食を食べたりしても疲労が出る。水分を失うのも早く、体重は70kgをものすごく久しぶりに割った。どうせ夜には元に戻るが・・
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巨大煙突とスカイツリーツインタワー

ちなみに、最近自転車の事故が多く、事故を起こすと目が飛び出るような(1000万円以上)賠償金を請求されるケースがあるという。しかも、保険会社が交渉仲介をせず、全て自分で示談で済ませるとなると気が遠くなるような煩雑な交渉になるそうだ。恐れおののいて今さらながら自転車保険に入った。というか、日本サイクリング協会の賛助会員になることで自動的に自転車保険に加入した。協会誌も送られてくるし、保険の上乗せも可能だ。サイクリングヤマト便を使うこともできる。

みはらし茶屋まで昼食べに

午前中で自宅での仕事が終わったので、帰省中で家でゴロゴロしている長男にBD-1をレンタルして昼飯を食べにショートサイクリング。行き先は足立区の鹿浜橋にある都市農業公園内の「レストランさくら」。

片道15km荒川サイクリングロードを北上して鹿浜橋を渡るだけの単純なルート。途中、自動車でいえば2車線の幅がある河川敷の道で、自転車が通れる部分が青いラインで3分の1くらいに限定されていた。最近そのような区分になったようだが、自転車に乗っている限りはあまり愉快な通行区分ではない。

45分で到着。2階のレストランで食事しようと思ったら、4月から「みはらし茶屋」という名前にリニューアルされていた。食事メニューも定食とカレーのみになっていた。いずれも800円だが、ボリュームはある。野菜がちゃんと入っていてさすが農業公園。かつての「レストランさくら」よりもグレードアップしたかも知れない。ちなみに1階の軽食は変わってないように見えた。

満腹になって、一人だったらそのまま6〜70kmくらい走るところだが、地理不案内なうえに方向音痴の長男を引き連れているので素直に荒川CR右岸をそのまま南下。BD-1とスポルティーフでは巡航スピードも違うので、先行して時々待ちながら帰宅した。午後から雷雨もあるというし、まあ往復31kmでカンベンしたる。平日のサイクリングロードは空いていてありがたい・・

北風強し、60km

朝からあまりに天気がいいので、自宅での仕事を適当に済ませて9時30分からいつものコースへ自転車で出かけた。

北風がやや強い。最初は南向きなので、スピードが乗る。人がいないのをいいことにかなりスピードを出してしまった。で、葛西臨海公園からは房総半島がよく見えた。

浦安から旧江戸川沿いの道路を北向きに走るが、今度は向かい風で辛い。篠崎で江戸川河川敷に出たら20kmも出せない。自宅から約30kmの市川橋で初めて水分補給休憩。ここまででかなり風と戦った。

120511_105412市川の渡し跡

矢切では坂川沿いの釣りのおじさんたちを横目に走る。相変わらず風を受けていて脚に来ている。三郷公園を過ぎて、11時30分に水元公園近くの蕎麦屋Yで昼食。食べた後で便所に入って出てきたら、もう片づけられ、伝票もテーブルの上にない。支払いがすむ前に食べたものを断りなしに片づけてしまう店って一体?休日には行列ができるような店だが、なんだか感じが悪い。

中川沿いの道は南向きになって快調で、帰りがてら青戸のいつもの理容店に寄ろうかと思ったが、家に帰ってカフナをいじる予定だったことを思い出して青戸には立ち寄らず(頭も汗だくだし)、そのまま中川のウネウネ道を辿ってから荒川中土手を走ってほぼフィニッシュ。60kmである。

家の近くのホームセンターを物色したら、午後やろうと思っていた作業にうってつけの部材(電気関係部品)を見つける。本当はラダーワイヤーを取換える時に装着するときれいに取り付けられそうなのだが、いまのところラダーワイヤーを交換する必要性を感じないので取付はやや汚くなる。

それにしても、普段カサラノでラダーを使わずスケッグだけで漕いでいるのに、より安定性の高いカフナで今後もラダーワイヤーが必要なのだろうか?もうここのところずっと装着していてもラダーを下ろしたことはなく、デイツーリングなら重いラダー自体を装着しないことも多い。だがラダーワイヤーが付いているとワイヤースリーブそのものか、スリーブと船体布の接点から水が入ってくるのである。きれいな海水なら許せるが、先日のドブの水が入ってくるのは許しがたい。

軽くポタリング28km

あまりに天気がいいので、昨日のカヤックツーリングで生乾きのカフナを乾かす。
船体布を裏返して奥まで乾かした。

11時くらいから女房とポタリングに出かける。ハンデをつけて私はBD-1。
まず荒川CR右岸をどん詰まりまで走り、その後南砂町から門前仲町へ。日差しが強いので汗をかく。門前仲町の「晴弘」でラーメンを食べ、近くのYOSHIDAサイクルに立ち寄る。女房、思い立ってヘルメット購入。そのまま被ってポタリング続行。月島に渡ってトリトンスクエアを冷やかし、築地の聖路加病院近くを通って人形町へ。運河を渡る南風がとても強い。

両国橋から馬車通りを通って家路につくが、どっかでコーヒーでも飲みたいねと言っているうちに家の近くまで来てしまった。コンビニで飲み物とおやつを買ってベンチで休憩し、家に戻った。総距離は28km。都内の信号待ちがあったのでそれなりにストレス溜る。パッド入り下着も穿かずに乗ったので、お尻がやや痛い。

久しぶりに女房が自転車メンテナンスを始める。

雨の洗礼、58km

黄金週間前半の出勤の代休が取れたのだが、どうも海は風が強まる予報で具合が悪い。そこで久しぶりに自転車に乗ることにした。

突発的サイクリングなので、特別のアイディアはなく、いつものトレーニングコースを午前9時から走り始める。
いつものコースは、荒川CR右岸→左岸→葛西臨海公園→ネズミ帝国脇→浦安旧江戸川左岸→篠崎水門→江戸川CR右岸→江戸川CR左岸→矢切→三郷公園→水元公園→中川→青砥→中川沿いウネウネ道→荒川中土手である。

東風を受けつつ、順調に約18kmポイントにある浦安旧江戸川左岸のコンビニで補給食を購入して休憩。市川橋で江戸川右岸へ渡るころから怪しい雲が近寄ってきた。降らなければいいなと思いつつ、三郷公園まで行ったら急に雨が降りだしてきた。

120501_104043雨の直前の矢切の畑

慌てて水元公園内で雨宿りの場所を探すが、探し当てたころには雨が止んでいた。通り雨でよかった。いつものコースを外れたので、そのまま水元界隈をあてずっぽうに走って帝釈天へ。寅さんでおなじみ、門前の神明会商店街を押して歩き、参拝してからそろそろ食堂を探そうと思ってゆっくり走り始めたら北小岩で再び雨が降り始める。今度は本格的だ。

120501_115532帝釈天門前にて

もう一目散に帰ることにして、交通量の多い蔵前橋通りを走る。同じようにローディの兄ちゃんが猛スピードで南西方向へ向かうので、負けじと30km以上のスピードで走る。そのうちウェアはびしょ濡れだ。サングラスも曇ってきた。やっとこさ12時チョイ過ぎに我が街へ帰ってきた。

スポルティーフはドロヨケがあるので背中が悲惨なことにはならないのだが、全身ヌレネズミ、自転車もかなり汚れているので家に入る前に丁寧に汚れをぬぐう。リムがブレーキシューの引きずりによる汚れでひどい。ウエスはあっという間に真っ黒。
帆布製のフロントバッグの前面がビショビショだ。今度は小さめのカバーを忍ばせておこう。

あー、雨のおかげで今日は終了。本当はもう少し走りたかったのだが・・
総距離は58km。約3時間。

3.11に都内ポタ40km

今日はあの地震からちょうど1年。遠くへスキーなどの遊びに出る気分にはならず、かといって雨も降らないのに外に出ずゴロゴロするのはもったいなく、考えた結果、自転車に乗って女房とポタリングに出かけた。
目的地はない。とりあえず北千住まで行って、その後は気の向くまま。

荒川サイクリングロードを手始めに走ったら、案の定昨日までの雨で土手から水が滲みだしている場所が何か所かあった。日曜日も10時を過ぎると自転車交通量がが多くなり、河川敷でのサッカーや野球が随所で行われるのでスピードは控えめ。20km平均で走る。だが吹き始めた南風に押されて出そうと思えばスピードは出てしまう。

北千住の東口駅前から西新井大師・総持寺へ向かう。西新井大師参道でちょっと贅沢な昼食を食べて、参拝してから近くのカバン屋に立ち寄る。秋に通勤用のショルダーバッグを買った工房兼店舗で、女房を初めて連れてきた。カバンに目がない女房だが、今日のところは衝動買いを避けたようだ。

その後はメチャクチャな道取りで鹿浜橋を渡り北区に入って、王子近辺から都電沿いに明治通りに出て、浅草千束のソープ街を走る。吉原って、回りの土地よりもちょっとだけ標高が高いことに気づく。江戸時代は田んぼの中にちょっとだけ土地を盛って遊廓をつくったのだろう。ソープ入口に呼び込みのお兄さんたちが何人も立っていて異様な雰囲気。「吉原御免状」(隆慶一郎)を再読したくなった。

浅草寺は人ごみを避けるために裏側から抜けて、隅田川沿いの待乳山聖天でお参り。ちょうど1年前の今ごろ、東日本をあの地震が襲った時刻だ。あの日は職場で宿泊し、若人400人を預って大変な一日だった。震災で亡くなったりいまだ行方不明の方々の鎮魂と、おびただしい数の被害者の幸せを願った。
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待乳山聖天の庭園からスカイツリー
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移植された河津桜が咲いていた

間近に見えてきたスカイツリーを目指して隅田川を桜橋で渡る。橋上でチアガールの女の子たちが群をなしていて、走りづらい。

墨田区に入ったら、やはりスカイツリーの周辺は人が多いので、北側から押上界隈を抜けて、休日はいつでも人が多い亀戸天神も北から回り込んで午後3時過ぎに亀戸の小さな自家焙煎コーヒー店でブレイク。

自宅に着いたら、サイクロコンピュータの距離計がだいたい40kmだった。
ゆっくり走ったので汗だくにはならなかったが、家を出た時からだいぶ気温が上がり、途中で中間着を脱いだ。都内のポタリングとしてはまあまあではなかったか?なにより、一人で黙々と走るよりもずっと楽しい。

もう少し暖かくなったら、しっかり汗をかくようなサイクリングをしよう。
夕方から大相撲大阪場所初日の模様をを観戦。初場所から真剣にウォッチ(もちろん幕下から注目はしていたけど)しているのは、前頭筆頭の栃乃若。先場所13日目に惜しくも敗れた稀勢の里に厳しいおっつけから恩返しをした。前にも書いたけれど、彼は来年には大関になる、と断言する。

風にくじける、38km

朝9時15分、いつもの荒川CR右岸のトレーニングコースを走り始める。
バリバリの格好をした自転車乗りが多い。ネックウォーマーで耳と鼻から下を覆ってきたのは正解だった。風に押されてスピードが上がる。

清砂大橋を渡って荒川左岸を南下、葛西臨海公園を突っ切ってネズミ帝国近くの国道に入るが、車道は渋滞している。それを尻目に浦安のひなびた風景の中を北上。行きはよいよいで北上するルートでは向かい風でスピードが乗らない。

江戸川CR右岸に出たら、全くスピードが出ない。だんだんイヤになってきて、小岩でだいたい30kmなので休憩。ここまで漕ぎっぱなしだったが、走っている途中サイフを置いてきたことに気づき、何も買えないどころか帝釈天まで走ってお参りする時のお賽銭までない。

背中にいれたチョコレートと水を飲んで、ここから江戸川区を突っ切って帰ることにする。
いつも延々と回り道をして帰ってくるのだが、江戸川区を東西に突っ切ると距離はあまりない。
千葉街道から荒川を渡って(この時も風が強い)、帰宅したら38km。40kmに乗るかと思ったのだが、小岩からわずか8kmしかなかった。乗った時間は1時間30分くらいかな?

最近、自転車に乗る頻度が低いので、この距離でも結構乗った感じがする。昨年秋は70kmくらい乗るのが平気だったのに・・もう少し暖かくなったらちゃんとトレーニングしよう。風には勝てないや。

スケート初滑り&ポタリング

年末年始、ずっと東京での普段通りの生活が続いており(都内遠足はしたけれど)、毎日のようにWOWOWで放送されている「男はつらいよ」を録画しては見ていた。

そろそろ体を動かしたくて、混んでいることは明白な江戸川スポーツランドへ出かける。スケート靴を背負って、BD-1に乗っていく。途中で目的地よりも南側を走ってしまったようで、少し大回りしてだいたい8.5kmほど走って到着。

11時から滑り始めるが、芋洗い状態でゆっくり滑るのみ。氷の状態もガサガサのあかぎれのような表面。初心者の子供を縫って滑るのは昨年ほど怖くはないが、スピードが出せない。1時間滑って整氷作業に入る直前に撤収。

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対岸は市川

江戸川沿いに北上し、帝釈天へサイクリング。寅さんにかぶれてしまって混んでいようがどうだろうが近くへ行きたかった。江戸川サイクリングロードはやや冷たい風があるが快適。ローディもいつもの日曜日に比べれば少ない。

帝釈天の脇へ自転車を停めて施錠し、お参りだけ済ませるが、ものすごい人だし、所持金は1,000円切っているし(千円札1枚しか持ってこなかった)、参道を自転車を引っ張ってブラブラ歩くなってことも難しそう。人通りの少ない細道で迂回して、高砂方面へ逃げる。どこかで昼食でも摂りたいが、懐寂しく結局荒川を渡り返してしまった。

厚着し過ぎて汗をかいた。走行距離はトータルで26kmほど。

新蕎麦食べに63km

11月末に立ち寄ろうとして食べそびれた蕎麦を食べに三郷まで走ることにした。
天気も良く、風も弱い。乗る自転車はスポルティーフなので、せっかくだから遠回りして腹を空かせて食べに行くことにする。あまり都心から離れると、食べそびれることになるので、前回と同じコースで葛西臨海公園から北上することにする。最近、このルートはトレーニングコースとなりつつある。休日のサイクリングロード走りが短く、また快適な交通虜の少ない一般道路を走るのがとても良い。

朝のんびりして10時近くに出発。すでに荒川下流のサイクリングロードにはローディが多く、それ以上にランナーが多い。注意を払いつつ、葛西臨海公園近くでまたマラソン大会に出くわす。この季節、こういうイベントは多いんだろう。海を目の前にして、カヤックを漕がなかったことがちょっと残念な気もするが、今日はこれでいい。

走り初めからだいたい30kmは休憩なしで走った。位置としては浦安から北上して江戸川サイクリングロード右岸から左岸へ渡った市川橋のたもとだ。水だけ飲んで、休憩もそこそこに走り続ける。矢切の住宅街と畑が混在するところはいつ行っても気持ちがいい。

金町ポンプ所から三郷市へ抜け、だいたい当たりをつけて北上する。今回は迷うことなく目当ての蕎麦屋に12時チョイ前に到着。ここまで約43km。食前の運動としてほどよい。

普通の住宅で開業している店で、数台停められる駐車場がある。自転車を停める場所を決めて施錠している間に一組の夫婦に先んじられ、玄関のイスでしばし待つことに。やがて室内に招き入れられ、注文したのは「ごぼう天せいろ」。こういう本格的な蕎麦屋にありがちだが、蕎麦の量が少なめなのでもう一枚蕎麦だけ追加した。蕎麦の追加は500円。お昼にしてはちょっと高めだったが、緑がかった新蕎麦は美味しく、あっという間に平らげてしまった。今の季節、新蕎麦は最高のご馳走だ。

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またいつものクセで、食べ始めてから撮影してしまった

食後はゆっくり目に中川沿いを南下して、旧中川のウネウネ道を走って14時帰宅。

タイヤ換えたら・・

うーん、このエントリは実際はインドアなんだけれども、自転車関連なのでアウトドアカテゴリに入れることにする。

先日、BD-1のタイヤをホイールごと交換した。購入時デフォルトだったタイヤとリムがそっくり交換となり、若干の亀裂も見えるリムが光沢ある
BD-Wh 22 というホイールになり、スポークの数も減って空気が入れやすくなった。またちょっと野暮ったかったMax Birdyタイヤが若干細身で現行BD-1のspeed modelに装着されている、PANARACER Minits Lite PT18x1.25になった(以前のタイヤは18x1.75)。

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新しいリム

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かつてのタイヤ(左)と新しいタイヤ(右)

ブレーキ調整もしてもらったせいか、走ってみると非常に快適でスピードも上がったような感じがする。震災後、自転車に乗るのを再開した時からBD-1の足回りは交換したかった。

少し高かったけれど嬉しかったのだが、3日ほど経ってふとタイヤを触ってみたら、前後輪とも空気が全部抜けていた。時間が経つうちに少しづつ空気圧が甘くなる、ということはよくあることだが、買って3日目のタイヤから全ての空気が抜けるとは信じ難い。念のためポンプで空気を入れてみるが、エアがすぐに抜けてしまう。チューブを調べてみたら、やはり前後輪ともパンクしていた。片方は2ヶ所穴が空くスネークバイトっぽく、穴が大きめなのか空気の抜けも早い。

愕然とする。まさか最初っからチューブには穴が空いていたとは考えたくないが、もしそうだとしたら自転車店の技術を疑う。タイヤを装着する時のチューブ損傷はプロショップでは考えられないこと。いくら何でも交換した自転車店から10kmも離れていない自宅まで帰ってくる時に前後輪ともパンクするなんてことは、稀にはあるかもしれないがあまり想定しにくい。そのまま乗っていってクレームをつけたくなるが、前後輪ともパンクでは自走していくわけにも行かない。スポルティーフに乗ってタイヤだけ持っていくのも面倒だし大人げない。

パンクしたタイヤにはリムテープがない。チューブのキズは内側であることを考慮すると、乗って帰ってくる間に段差などでリム内側の部分を損傷した可能性も否定できないので、パンク修理の練習も兼ねて自分で直すことに決めた。自転車店にはクレームはつけない。今後もつきあう可能性があるし、ここは大人の対応をしておくべきだろう。

で、穴の空いたチューブはどうせなので予備チューブとし(以前のタイヤの予備チューブは若干太すぎる)、新しいチューブ2本とリムテープを買ってくることにした。小径車のチューブやリムテープはそれなりの店に行かないと置いてないが、そこはありがたいことに都内なので別の店で購入できる。

一時間ちょいのお買い物の後、修理に取りかかる。穴の空いたチューブは出かける前に取り去っておいたので、まずタイヤを外してパナレーサーの緑色のリムテープ装着。次にタイヤのビードを片方だけ入れ、新品チューブをバルブ側から順に装着、若干空気を入れてねじれを無くし、バルブをタイヤの中に押し込んでおいてバルブ側からもう片方のビードを入れ、最後はタイヤレバーで入れ込んで完成。簡単簡単。再度パンクしないように慎重に空気を入れるが、規定空気圧まで入れてもバーストはしなかったので一安心。これを前後やり、ひっくり返したBD-1にクイックレリーズでタイヤを装着して完了。リムテープを装着できたのは安心材料。

取り出した穴の空いたチューブは、穴の周りにサンドペーパーをかけ、ゴムのりを塗って5分後にパッチをあてがって修理完了。そのまま1本のチューブは予備チューブとして自転車に装着してある輪行袋に輪行バッグとともに仕舞っておく。

それにしても、パンクの原因は何だったのだろう?

荒川・江戸川・中川70km

土曜日に年休をとってカヤックに行こうと思ったのだが、首都高や京葉道路が渋滞していて海にたどり着くまでに時間がかかりそうなので自転車に切りかえた。

最近日の入りも早いし、午後はサッカーや相撲を観戦したいので特に工夫もなく荒川サイクリングロード右岸を南へ。すぐにマラソン大会のスタート地点でものすごい数の人と出くわす。出発直前だったみたい。清砂大橋で左岸に渡り、10月半ばと同じコースを走る。北風で寒いが追い風で快適。葛西臨海公園から浦安へ渡り、旧江戸川左岸沿いの一般道を北上、篠崎の水門で右岸へ渡って江戸川サイクリングロードを北上、市川橋で右岸へ渡り、矢切を走り、葛飾橋をまた渡って東金町ポンプ所から公園を横切ってみさと公園の外側を回るところまでは同じ。

少し北にうまいそば屋があるというので、そこで昼を食べようと向かうが、ちゃんと地図を確認しなかったために三郷放水路を渡ってつくばエクスプレス沿線まで行ってしまい、行きすぎ。住宅街で地図を拡げたり通行人に聞いたりするが、要領を得ない。東京都内と違って住居表示があまりないのがわかりにくい理由でもある。

水元の方へ戻りつつ場所を探し当てたが、聞いてみたら来月初めにならないとオープンしないそうだ。こりゃちゃんとした新蕎麦を食わせる店だ。また来よう。

結局、近くの別のそば屋を見つけてそこで昼食とする。満足。

帰りは中川沿いのウネウネ道を走って14時帰宅。家を出てからだいたい4時間かかった。
前日に御徒町でパールイズミのパット入りボクサーパンツの最上級品を購入しておいて履いたのだが、快適だった。優れものでケツが痛くない。走行距離は70kmだが、このくらいまでなら足腰にこない。あと30km走ると体の限界に来る。もうちょっと休憩をしっかり取ればまだマシな感じはするが、一日に走行する距離としては、翌日も走ることを想定した場合70〜80kmに抑えていた方がよろしいかもしれない。

親子で下町ポタ

勤労感謝の日、女房と次男の3人で下町をポタリングした。目的は近所の高校めぐりと、中3で部活もなく、休日でも家から出ようとしない次男の気分転換に。
次男はママチャリで、私はハンディを付けてBD-1で。

総距離は16km弱だが、ママチャリだとお尻が痛くなるハズ。スカイツリーが巨大に見える本所吾妻橋でシャリバテ気味の次男にガッツリ飯を食わせ、隅田川を西に越えない範囲で一周してきた。
久しぶりにBD-1に乗ったが、こういう街ポタにはうってつけ。この間の日曜日もBD-1で行けば良かった。

天気がいい割に気温が上がらず、運動にならないスピードだったので寒かった・・

墨田・荒川・北・文京 商店街めぐり

前日の雨で路面が濡れていたので、ノートンスポルティーフで10時から走り出す。カメラ持たず、携帯で撮る気もなく写真ナシ。

ここのところ使っている裏道で
鳩の街商店街を抜け、白鬚橋で隅田川を渡って明治通りで三ノ輪、都電沿いに町屋、熊野前、王子へ。飛鳥山を回り込む坂を登り、滝野川から西ヶ原。もと外語大があった「西ヶ原みんなの公園」でトイレ休憩。公園に変化した土地を見ると、外語大って狭かったんだなと実感。学生時代に一度だけ訪問したことがあるが、思い返してみれば高校くらいの敷地しかなかった。

地図を見て、一方通行の商店街を見つけたので入り込む。
染井銀座商店街だ。霜降橋交差点まで一度行ってみるが、途中で「しもふり商店街」と名前が変わりどんどん道が狭くなるので最後は自転車を降りた。腹が減ったので商店街途中にあった中華弁当屋で弁当を買い、裏手の小さな公園で昼食。

食後は霜降橋から駒込駅方面へ走ると、
駒込銀座通り。道路脇の自転車店に珍しいミキストフレームが置いてあったので停めて眺めてみるが、単なるママチャリでちょっと安っぽすぎ。最近ミキストフレームが密かにいいなと思っている。ロイヤルノートンのミキスト、あれはよさげ。女性で自転車に興味がある人が周りにいたら絶対オススメする。

山手線ガードをくぐり、さらに南東方向へ走っていくと
田端銀座。銀座と名のつく商店街が一本の道に数珠繋ぎだ。初めて走ってみたが、実に面白い。商店街をちょっと避けると谷田川通り、そのまま道なりに走ると「よみせ通り」の看板が。昼を過ぎたので谷中散策の観光客が繰り出してきた。慎重に走る。谷中小学校の交差点で谷中霊園方面への坂を登り、坂上の信号で右折、すると観光バスが狭い道を走ってきた。やはり谷中は観光地化している。そのまま南下すると都立上野高校を回り込んで清水坂を下り、上野動物園と不忍池の間の道路に出る。上野の混雑をすり抜けて、御徒町駅南から東に進路をとる。このあたりは自転車グッズの店が点在しているが、休日でどこも客が多いので立ち寄らず敬遠。春日通りと蔵前橋通りの中間にある交通量の少ない錬成通りを走り抜けると佐竹商店街の南側。ここには時々利用しているコーヒー焙煎店あり。

蔵前橋を渡り、まっすぐ行けば自動的に自宅に向かうが、清澄通りを南下して両国から京葉道路の南にある馬車通りを東進。最後に亀戸中央公園で休憩して、弁当と一緒に買った胡麻団子を食べて帰宅。ちょうど13時。距離は30km強。もともとそんなに真面目に走るつもりはなく、ポタリングなのでジーンズで乗っていた。Jリーグサッカーのテレビ観戦に間に合ったが、エスパルス、ホームなのに何で負ける?せっかく鹿島を抜いて6位に上がれるチャンスだったのに・・

そんでもって失意のまま大相撲九州場所観戦なう。

関宿まで100kmラン

朝9時過ぎに一人で走り始めた。特に目的地を確定させているわけではないが、とりあえず江戸川サイクリングロードをさかのぼってみたいなと思っていた。自宅を出てすぐに北風がスピードを押さえ、先行きに不安を感じる。無理かもしれないが、関宿(江戸川と利根川の分岐点)方面へ走ることにして、荒川を渡り中土手をちょっとさかのぼって、葛飾区を斜めに突っ切る道から金町の水道局へ出た。ここから江戸川サイクリングロード右岸をひた走る。

江戸川CRは荒川CRに比べて道が狭く、ほとんど土手上である。北風に逆らいながらなので、スピードが乗らない。時速20kmペース。ロードバイクの皆さんにドンドン抜かれる。こっちはランドナーの一種なので焦らない。

常磐道をくぐるあたりまでは途中で引き返すことを念頭に置いていたが、春日部を過ぎて杉戸町の宝珠花橋まで達したら、あと数キロっぽい(持ってきた地図の守備範囲から外れている)。関宿まで行けそうな感じになってきた。関宿城を模した博物館の建物が見え、「海から59km」の標識を越えると到着。サイクリングロードはまだそのまま利根川右岸に向かっているが、今日は関宿で折り返さないとだんだん天気も悪くなる。

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はるばる来たぜ!

関宿城の博物館前はちょっとした公園になっていて、ここまでさかのぼってきたチャリダーが何人も休憩している。みんなストイックであんまり社交的じゃない感じ。ここまで自宅から56km。到着は12時20分。ほぼ3時間かかった。自転車を停めやすい屋根付きのスペースまであって、ありがたいことだ。買ってきたおにぎりを食べて、お尻の痛さが軽くなったので、江戸川左岸のサイクリングロードを南下。

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博物館ですが、立ち寄る気力はすでになし。

今度は追い風だから楽だろうと思いつつ走る。スピードは往路よりも数キロ上がるのだが、いかんせん脚(太ももの外側)が痛くなってきた。こらえつつ、ひたすらペダルを回す。何組かの自転車と適当な間隔を置いて走るが、いいかげん走るのがイヤになってくる。東武野田線をくぐるまでが長かったこと。その後も心を無にして走ろうとするが、結局心は無にならず、「脚が痛い」だの「風が・・」だの「風景が変わらん」だの心の中で悪態をつきながら走る。ベンチすらない狭いサイクリングロードを呪う。ボーッとして走っていると「右から抜きまーす!」と叫ばれ、5人くらいのローディーのトレインにあっという間に抜かれる。トレインは瞬く間に豆粒のように・・

利根運河との合流点に小さな公園があったので迷わず休む。関宿以来ようやく座れた。ちょっと栄養補給して再び走り始めて川面を見たら、雨粒が落ちているように見える。ずいぶん早いなと思いつつ、濡れ鼠にならずに帰宅できることを祈る。まだまだ距離は長い。自力で帰るしかないのだ。流山からだんだん降りがハッキリしてきた。とりあえず流山橋を渡ってサイクリングロードの右岸を南下し、往路と同じルートで帰ることにする。天気が持てば、中川まで西進して南下したかったのだが、この分だと雨の本格的な降り出しと勝負だ。

流山橋で女性のローディ3人組の後ろを走る。いやー速い速い。サイクリングロードで東京都に入るまでの間に完全に見失った。雨が降り出していて気は焦るが、こういう時に限って中学生の野球部のランニングに出くわす。ゴール近くで横一列になって先を争うので進路を塞がれる。

金町浄水場でサイクリングロードを離れ、帝釈天を左手に高砂・青戸方面へ。少し雨が小やみになったので、車が通らない中川土手を走り、東立石の路地で方向を見失いながらも荒川と中川の中土手に出た。コンビニがあれば甘い物買って食いたいなぁと思いつつ、路地にはまりこんでしまったのでコンビニ発見できず。結局自宅近くのコンビニで甘い物を買って、店舗前で立ち食いして帰宅。ほぼ16時。

結局総距離は、113km。スポルティーフを手に入れて、ようやく100kmオーバーのランになった。しかし、体の代償は大きそうだ。文化の日にもう少し遠く(例えば栃木に蕎麦を食べに)へ1泊で行こうかと思っていたのだが、この状態だと苦しいかも・・

スカイツリーを眺めながら東京下町一周

朝方雨が降り、風も強いのでカヤックは断念して単独サイクリングに切りかえる。
10時過ぎに自宅出発。先日2回に分けて女房と走ったコースを逆回りに回ることにした。基本的には5月の連休にBD-1で走ったコースの逆周り。だいたい60kmくらい走るつもりで荒川サイクリングロードを南下。まだ曇っていて南風が強いが、サイクリングロードは休日にしては比較的空いていて、走りやすい。

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荒川河口橋

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若洲の向こうに建設中の東京ゲートブリッジ

清砂大橋を右岸から左岸へ渡り、赤い舗装の荒川土手をずっと走って行くとそのまま葛西臨海公園。公園内をゆったり走りながらネズミ帝国脇を通り、舞浜駅から旧江戸川左岸を北上。追い風になったのでストレートの道路で少しスピードを出してみる。ここはあまり自転車とランナーが多くないので好きなところ。

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葛西臨海公園ではカイトの大会か何かがあった模様

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浦安猫実あたりの風景

江戸川区スポーツランド近くの水門で江戸川を右岸へ渡り返して水分補給休憩(ここまで20km)。そのまま江戸川サイクリングロードを北上。ここもまだ午前中だからか、少なめで快調。対岸に多くのランナーが見える。ということは再び左岸へ渡らないほうが快適なのだが、市川橋で渡ってみる。案の定マラソン大会か何かで、土手道はすごい人。土手道を走るのは止め、国府台へ一般道路を走って登り、適当なところで里見公園裏から江戸川沿いに戻ったら国府台の高台が終わって矢切のスコーンと抜けたような畑の中へ。矢切の渡しから畑の中を走り、坂川に沿って走ると若干のダートに遭遇し、常磐線をくぐる。葛飾大橋を渡ってまた江戸川右岸へ。水元公園で便所に立ち寄り水分補給(ここまで40km)、公園内を抜けるが、すぐにワンドの対岸の三郷公園を走り、三郷市の高洲とか鷹野とか戸ケ崎というあたりを走る。このあたりは東京に近いのにかなりローカル色が強く、自転車旅の雰囲気がちょっと出て気持ちがいい。大場川水門で渡り返して東京都へ戻る。

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矢切から見たスカイツリー

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千葉県側の矢切の渡し

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矢切はいちめん畑で気持ちがいい。向こうに矢切高校の校舎。

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大場川水門から水元公園方面を見る(ボート・ジェットスキー係留場が多い)

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大場川水門から見たスカイツリー。意外な方角に見える。

あとは中川〜旧中川沿いに走れば戻れるのだが、ようやく天気も回復してきたので、飯塚橋を渡り、環七の大谷田陸橋をくぐって亀有と綾瀬の間で常磐線を横切る。お昼はコンビニでおにぎり(ここまで50km)。お花茶屋駅の脇を通って水戸街道へ出た。四つ木から木根川橋を渡って、独特の悪臭漂う八広から南下、小村井駅を過ぎたところで鋭角的にターンして北上、迷宮状態の路地を走って押上3丁目から京成と東武の線路を渡り、水戸街道を横断してピジョンストリート(鳩の街)を抜ける。鳩の街は近くにあったかつての玉の井遊廓から焼け出されたそちら方面のお店があった場所。米兵相手の慰安所から特殊飲食店街、いわゆる赤線になった。狭い通りから見上げるとちょっとそれっぽい建物がわずかにある。道路両側に寂れた昭和レトロな商店が建ち並んでいるが、日曜日は休みっぽい。平日なら自転車で流すこともむずかしいが、走れる時でもゆっくり走るに限る。

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足立区のコンビニで。帆布製のフロントバッグ。足立区の道はあまり走ったことがない。

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鳩の街を振り返る。ベラボー市をやっているらしい。こういう商店街は好き。

鳩の街を抜けると首都高の向島出入り口。墨堤通りをちょっと北上して、高速下の墨堤公園を南下。隅田川を右に眺めつつ、桜橋のたもとでちょっと休憩。

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人道橋の桜橋と台東区スポーツセンター(隅田川の水が見えないので橋に見えない・・)

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そろそろ疲労もたまってきた。
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言問橋と浅草。休日に踏み込むと大変なことに・・

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吾妻橋東詰。ウ○コビルを下から見上げる

さらに南下して駒形橋東詰まで土手を走り、本所1丁目から蔵前橋通りの一本北の道を横十間川まで。天神橋から蔵前橋通りの亀戸側は走りにくいので北側から亀戸天神を迂回、亀戸水神駅から中央公園へ。

自宅まで70km。4時間弱かかった。途中で100km走ってみようかと思ったが、水元から戻ってきて都内の道路を走っている限り信号待ちが多く、なかなかアベレージが上がらないのであきらめた。70kmは江戸川サイクリングロードを北上して茨城の古河あたりまで行かれる距離だ。とりあえずの目標が1泊2日で自宅から北上して栃木まで行って帰ってくるサイクリングなので、半日でこのくらい走れればいいかなと思う。

東京江戸川・市川・浦安

土曜日午後2時過ぎから女房とポタリングに出かけた。

ルートは国道14号を東へ。今井街道、篠崎を経て旧江戸川沿いに市川から浦安へ南下。舞浜駅に出て、ネズミ帝国の脇を通り抜け、葛西臨海公園から北上、清砂大橋を渡って荒川サイクリングロードを北上。総距離は38km。ゆっくり走ったので5時を回るころ帰宅した。

日が暮れるのが早くなったなあ・・

東京葛飾・三郷・松戸

女房を説得して久しぶりに夫婦でサイクリングに。

自宅から葛飾区の旧中川沿いの屈曲路をさかのぼり、ちょびっと埼玉の三郷市へ入ってすぐに都内の水元公園に戻り、再び千葉県の松戸市をかすめて矢切の畑の中をのんびり走り、市川橋から江戸川区の小岩へ。小岩で昼食を食べて小松川境川親水公園沿いに南下して荒川を渡りなおして戻ってきた。五月連休に一人で走ったルートの北半分である。

女房のクロスバイクにあわせて私は五月と同じくBD-1。久しぶりにBD-1に乗ったら、ペダルを踏み下ろす方向の違いやサドルがしっくりこない。前後のサスペンションは歩道では楽だけど、力が逃げているような感じがする。でも軽いポタリングにはBD-1は最高だ。今回はキャラダイスのサドルバッグを装着して走った。

総距離は帰ってきてパソコンではじき出したら37.5km。休憩や昼食の時間も全て含めて約4時間かかった。
カメラを忘れたので写真はなし。

さて、これから大相撲九月場所千秋楽をテレビ観戦。琴奨菊、大関昇進おめでとう。確率的にはかなり低いけど、今日白鵬・琴奨菊・稀勢の里が3敗で並んで、久々に巴戦で優勝決定、さらに稀勢の里が優勝、なんてことになったら、通算3場所33勝に満たない稀勢の里も琴奨菊と一緒に大関昇進、てなことにならないだろうか?してほしいなあ。
←実は13日目に国技館で観戦しながら、私は2階席から周囲に向けてこればっかり叫んでいた。

大関昇進の基準(横綱昇進の基準もそうだが)がかなり厳格になってしまって面白みに欠ける。相撲ファンで力士をリスペクトする私が誤解を恐れずに言うなら、少し緩めに楽しみましょうよ、稀勢の里には大関になってから頑張ってもらうということで、というのが今の気分である。大関になってから鳴かず飛ばずになってしまうよりは余程いいのではないの?つまりは先行投資である(だって昔はそんなことたくさんあったよ・・過去には千代大海、大乃国、北の富士は33勝に達していないながら大関に昇進)。とにかく、今日は白鵬と琴奨菊に対戦する大関陣にかなーり期待をかけている。

あ、豊真将はあの厳しい東前頭筆頭の地位でよくぞ勝ち越した。今日勝てば10勝である。小結の豊ノ島が結構しぶといので夢想に過ぎないが、関脇2人が大関に昇進すれば豊真将が一基に関脇までジャンプアップ、なんてことは仮の上の仮の話でほとんどないな・・でもとにかく九州場所では初三役である。5年以上も応援してきた甲斐があるというものだ。

千秋楽は一抹の寂しさを感じる。

荒川沿いにさかのぼる

台風一過、涼しいので久しぶりに少し長く走った。とはいっても近所の荒川サイクリングロードを埼玉県まで走って対岸を戻ってきただけ。何の工夫も面白みもないトレーニングである。

最初は連休中に走った荒川・中川・江戸川周回コースを走ろうと思ったのだが、スピードが乗ったところで橋の歩道を走らなければならないので土手に上がるポイントを通過、そのまま上流へ荒川右岸をさかのぼってしまった。北千住を過ぎると自転車の数も減り、時々ローディーとすれ違うのみになる。さすが平日。

延々とさかのぼっていくにつれ、水しか持ってこなかったことが心細くなり、板橋あたりでコンビニを探す。シャリバテになっては困る。すぐに見つかって、スポーツドリンクと軽い行動食を購入して再び走り出す。結局、右岸のサイクリングロードは秋が瀬運動公園の先の羽根倉橋手前(志木市と富士見市の境)でまともな道ではなくなり、折り返す。まだ上流に行くためには左岸に渡らないとダメみたい。

帰りは鹿浜橋まで同じ右岸を戻り、橋を渡って「レストランさくら」で昼食を摂って左岸を南下、先日雨に降られたコースを戻ってきた。走行距離は73km。100kmに乗せたかったのだが、北東風が強くて、昼食後も単調な道で尻・脚に疲労がたまってきたので挫折した。荒川左岸は人も少ないので走るのに根性がいる。

100kmに乗せるには、今日のコースに加えて河口の葛西臨海公園まで行って北上してこないといけない計算だ。もう一回十分に休憩を取って栄養を補給すればいけそうな感じだが、一人で黙々と走るのにも限界というものがある。

アップダウンの無いサイクリングロードで100km走れないのはまだまだヒヨッコということだろう。暑い夏はトレーニングに集中して、秋に本格的なツーリングするほうがいいのかもしれないと一瞬思ったが、秋は秋で時間が取れない。ま、ゆっくり無理せずできるだけ長く走ればいいや。別に競争ではないんだし・・・でも都会の道はスポルティーフ・ランドナーに合わない気がする。田舎道を走りたい!

梅雨明け

どうやら結構早めに梅雨明けしたようだ。連日暑くて参っている。
まだ少し咳が出るが、生活に支障はなくなってきた。

自宅にはエアコンはないので、節電モードでも電気使用料を15%も絞れるはずはない。乾いたぞうきんはもう絞れないのである。まだ今なら夜になると気温が下がるので多少は快適で、平日夜になってから自宅の周りを10kmほど自転車で走っている。だが日中は風が強くて何もできない状況。しかもあまりに強いと窓も開けられぬ。休日には仕事の準備をせねばならない上に、その前夜にツール・ド・フランスやらサッカー女子ワールドカップの中継があって目が離せないため、早起きはムリ。

今朝の
なでしこジャパンの勝利、最高でした。涙出ました。もう優勝を狙うしかない!

そんな感じで7月に入ってカヤックを漕ぐでもなく、自転車で長距離を乗るでもない日々だが、そろそろ夏の予定が少しづつ上がってきた。

まず恒例の仕事山行は、7月下旬に朝日連峰と鳥海山へ行く予定。もっとも私は4月にアイススケートでひねった右足首がまだ登山などすると痛いので、前半は同僚に頼み、鳥海山だけ行くことにした。秋田県側の祓川から山頂を経由していったん降りて唐獅子平避難小屋で泊まり、鉾立まで抜ける予定。アプローチと下山後のマッタリタイムも含めて、月末の数日間秋田・山形へ行ってくる。今回は昨年(礼文島沿岸ツーリング)のような出張に加えた個人的遊びはなし(?)。鳥海山はとても好きな山なので、少し楽しみでもある。

カヤックは8月上旬に鳥取〜兵庫の日本海沿岸を1泊のキャンプツーリングで。浦富海岸を通過して餘部鉄橋を海から見に行く。鳥取を故郷とするオオタガキ氏との二人旅である。このエリアは陸上も今まで行ったことのないエリアなので非常に楽しみである。ということになれば、先日先端が裂けたカフナのスターンフレームを修理しておかなくては、と思い、先週金曜日に鴨川まで修理依頼に行ってきた。南西風が上がってきていて、外房も内房も風波が結構あった。鴨川からは山から海に雲が流れていくような幻想的な風景が見えた。

今のところ予定の確定はここまで。8月下旬には東シナ海へビッグな遠征をするかもしれない。こんなチャンスでもないとなかなか重い腰が動かないので、自分を叱咤して80%くらい行く気になってきた。行かないで後悔するのは良くない。やっぱり夏は悔いなく過ごさないと。

自転車はその合間に乗るつもりだが、東京にいると暑い&南風で気力が萎えてくる。思い切って輪行して遠くで漕ぐのも一つの考えかもしれない。連日雨が降っている間に家の中でフォーク抜きの分解・収納と組立を多少練習しておいたので、まだ手際悪く時間はかかりそうだが輪行バッグを抱えて電車に乗ることはできそうだ。一人旅も短期間なら良さそうと思いはするが、果たして暑いとか風が強いとか雨が降るとか台風がきているとか言い訳ばかり考える自分に鞭打つことができるか・・・?

思えば一昔前は家族で登山やキャンプをしたものだが、一人は家を離れ、もう一人は高校受験を控え、女房が体力に自信を失っている状況では、家族で出かけることはなさそうだ。家族で行き当たりばったりに行動していたころが懐かしいなぁ。

床屋さんへ自転車で

日曜日の代休となったので、午前中仕事してから午後行きつけの床屋さんへ行った。

前回も自転車で行ってみたのだが、今回も久しぶりにBD-1に乗って荒川サイクリングロードから青戸へ。サイクリングロードを走り始めた頃はまだ暑さを感じなかったが、荒川を渡って葛飾区へ入ったらアベレージスピードが落ちたので猛烈な暑さを感じた。30分走行後には汗だく。夏が来ちゃった・・・

帰りはお花茶屋の
ミニベロ・折り畳み自転車店へ特段目的もないのに立ち寄って、買い物するつもりはなかったのに店を出た時には新しいBD-1用の輪行袋を手にしてしまった・・いかん、この自転車屋さん場所が良過ぎる。葛飾方面へ来ると必ず立ち寄ってしまう。

梅雨の洗礼

女房と荒川サイクリングロードを北上して埼玉県境の「レストランさくら」で昼食を食べてこようと走ったら、食事後の帰路で雨にやられた。

行きは荒川サイクリングロード右岸の快適な道を北上。16kmほど上流の対岸にある足立区と川口市の境にある公園内のレストランへ。途中ポツポツは降ったが、全く気にせず走ってこれた。週末はたぶんサイクリストでいっぱいになるのだろうが、今日は平日だし、真新しいフェルトのロードに乗った女性が一人来ていただけ。私たちは腹も減っていたのでそそくさと2階のレストランへ入ったが、単独女性は一人で入るような食事どころではないと思ったのか、また自転車に乗って去ってしまった。


日替わりの「農業ランチ」。なぜ農業かというと、足立区の「都市農業公園」内にあるからでしょう。

女性が敬遠したのも何となくわかる感じがする。決しておしゃれな感じのレストランではない。さらに私が注文した「農業ランチ」なるカツ丼定食はラーメン丼がカツ丼の丼になっているようなメニューなので、女性一人では注文しにくいと想像される(実際はもっと沢山普通のメニューもあるんですよ・・・)。

食事後はサイクリングロードは使わずにのんびり寄り道しながら走ってこようと思ったのだが、ほんのちょっとだけ埼玉県に入ってUターンしたらとたんに雨が降りだした。往路の時のポツポツどころではない。見る見る路面の色が変わっていく。橋の下で雨宿りしつつ最短の荒川左岸サイクリングロードで高速道路の真下を通る区間(うちの近所)まで戻る。路面に水が浮くようになってきて、もう諦め・やけくそモードになり、サイクリングロードを走る自転車も稀なことから、下ハンでかなり飛ばした。


川口市に踏み込む。直後雨。

新車なのに早速梅雨の洗礼を受けてしまった。

ホッと一息ついた高速下。写真で見るとやっぱりフロントバッグでかすぎかなぁ?

漕いだ後こいで・・・

例によって日曜午前中に三浦へカヤックを漕ぎに行った。
今回は久しぶりにカフナ。もう今年は10年目となる愛艇赤色1号である。


カフナ10周年。

しばらく組んでいなかったので船体布が縮んでいるが、キールが曲がってしまうほどではなく、順調に組み上げていく。が、油断大敵。テンション部分のジョイントをしっかり奥まで差し込まないでテンション掛けしたら、メス側のアルミパイプに少し亀裂が入ってしまった。「力技」は組み立て・解体の際にはご法度なのだが、つい横着してやってしまった。アルミにも経年劣化が起こっていたかもしれない。とりあえず組み立てと解体には支障がないので、近いうちに少し歪んだ部分を修正して、ビニールテープでも巻いてケガをしないようにだけはするつもり。カフナは他にもバウセクションのキールパイプのショックコードがちぎれていて、これも組み立て・解体に支障はないが、最近の登場回数は減ってはいるものの、さすがに10年も使っているといろんなところに支障が出てくる。でも今回のは自分自身のミスから起こした故障である。いたわらないと。

コースは宮川から剣崎往復。ATの平パドルを久しぶりに持ちだして使う。軽くて使いやすいが、最近Gパドルばかり使っているので腕や肩に負担がかかったかもしれない。漕ぎながら、なるべく腰のひねりを使うようにして漕いだけど・・それにしてもカフナのスポンソンの張り出しはとても心強く、傾けてもひっくり返る感じがしない。その分、ロールは難しいのだが。


剣崎もこんな感じでブーマーもなし、潮目もなし。

海況は風(北風)も弱く波もほとんどない好コンディション。剣崎でUターンして、ロックガーデンの間を縫うようにして岸ベタで戻ってくる。カフナは艇長が短いのでこういったところは得意中の得意分野である。水深がたぶん15〜20cmもあればハルをこすらずに通過できる。


横瀬島の地層


カニがサヨリのような細長い魚の死体を処理していました。


油のような海面

戻ってきて、吐月工房氏がこれから網走の
道立北方民族博物館へはるばる運んでいくというグリーンランドカヤック(洲澤育範氏作製)に乗せてもらった。コックピットが丸くて狭く、ノーマルの卵形スプレースカートは嵌まらない上に浮力体も入っていないので、かなりグラグラ・こわごわである。で、スカリングレストからスタンダードロール、持ち替えロール、ストームロールをやってみた。1回でかなり水がコックピットから入ってくるので3回目には艇が沈んでいってしまうのだが、ロールは上がった。しかし、足先が狭くて引っ掛かりがないので、バレリーナのように足の甲まで伸ばした格好でのロールになる。レイバックはたやすいが、コースタルツーリングは今の私ではかなり困難。でもカサラノに乗っているせいか、少しは技術も上がっているのかと思えた。


足が窮屈で乗るの大変、降りるのチョー大変。沈脱は困難で恐ろしいことに・・


スカリングレストは問題ないようです。でも背もたれがないので腰がコックピットに当たり痛くなりました。

昼食を摂って帰路につき、濡れた衣服などを洗濯した後にスポルティーフでポタリング。デフォルトのサドルの高さはかなりきつかったので少し下げた。トピークのフレームに添わせる細長い携帯インフレータ、キャットアイの赤色点滅のリアライト(しかも暗くなると自動点滅するのでトンネルで有効!)、グランジのナルゲンボトルが使えるケージが届き、早速装着したので少しでも走りたかった。

墨田区の路地裏に入り込み、ウロウロした後に四つ木橋から荒川サイクリングロードを走る。もう夕方なので人出は少なくなっているかと思いきや、高速で飛ばすロードレーサー、ジョギングにいそしむ人、犬連れ、子供連れ親子に頻繁に出くわした。河川敷では少年野球大会の真っ最中で、千住新橋あたりでは救急車も来ている状況。よくも悪くも都会的な光景だ。西新井橋まで走ってからUターンして、サイクリングロードを向かい風の中ひたすら下流へ。エンジン全開ではないので平均スピードは20kmちょっとに落ちる。スポルティーフには化繊の普段着で乗っているが、バリバリウェアのロードレーサーに抜かれてもぜんぜん気にならない。一汗かいて帰宅した。まだまだ往復20km。まだサドルがフィットしておらず、ケツが痛くてこれ以上の距離は苦行になる。また自転車の写真は忘れてしもうた・・

なんだか最近夏風邪気味で、ノドはだいぶ治ってきたが今度は鼻の調子が悪い。ここ数年風邪などひいたこともないのに、いつになく病弱になってしまったなぁ・・それでも汗かいて冷やしているから治らないのか?

スポルティーフ完成

谷川岳から帰宅した直後に完成したスポルティーフを受け取りに行ってきた。

で、まだ10kmほどしか乗っていないが、一応自分で買いそろえたものも装着したので、写真を撮ってみた。曇天の夕方にベランダで撮影したので、暗くてまったく映えないが、一応記録ということで。


すんません、まったくの逆光でよくわかりませんね。

全体はこんな感じ。フレームサイズは540mm。色味は見ての通りだが、キャンディーオレンジ。ドロップハンドルのテープとサドルも茶系統なので、全体的に同じような色味に見えてしまうかもしれない。上の写真ではわかりにくいが、前後輪ともアルミ製のドロヨケが付いている。これはロードレーサーなどと大きく異なる点。

もう一つ特徴的なのは、ブレーキワイヤーの取り回しがハンドル上方へ跳ね上がるような感じで、これもランドナーやスポルティーフの特徴である。ブレーキワイヤーは比較的簡単にレバーから外れる構造になっている(まだ慣れてないので手間取るけど)。輪行する際にはこのワイヤー取り回しの構造と、フレームに付けられたWレバーの変速、フロントヘッドの構造によって前輪フォークが外れ、コンパクトなサイズにするのに有効である。普通のロードレーサーのような手元変速だとそう簡単ではない。ただ、作業は面倒くさいので習熟する必要あり。

変速はフロント2枚、リヤ10枚の20段変速となる。ギアやハブ、ワイヤーなど多くの部品で用いているのはシマノで、ブレーキレバーはダイヤコンペ、ハンドルは日東など、日本の部品メーカーで極力揃えている。ランドナーとかスポルティーフという言葉はフランス語なので、フランスの古い部品を付けたものが重宝される傾向があるようだが、私は実用主義で現在手に入る国産メーカーの部品で旅の自転車を作りたかった。最近巷にありふれ過ぎて好みではない言葉だが、「がんばろう日本」の象徴のような自転車だと思っている。


フロントバッグとハンドル周り(背後にある藻だらけの水槽は気にしないで下さい)

フロントバッグはやや大きい感じもするが、ランドナー用のもので、革ベルトでキャリアに装着している。これも凝り始めるとオーダーバッグ、ということになり目が飛び出るほど高くなるが、両国の「スポーツサイクルいちかわ」に無造作においてあったオリジナルバッグである(諭吉1枚でお釣りきます)。ロゴも何もない。オレンジとディープグリーンの取り合わせが好きなので、お店に1個だけあった緑色のバッグをもう1ヶ月ほど前にゲットしておいた。


ライトです。凝る人は1諭吉以上もするようなライトをつけるようですが、これはその4分の1

キャリアにはライトステーが一箇所あったので、これも形だけ雰囲気を出すために見合うような懐中電灯を探してネット通販で手に入れておいた。サンジェルマンというメーカーの、「
ジェントススーパーXキューブ」というLEDライトである。全体が銀メッキのライトで、単3電池使用、点滅モードもあって照射角度と明るさを無段階に変更できるという優れものだ。このライトをミノウラのアルミ製「ワンタッチクランプ」で挟んでいる。自転車を降りたらワンタッチで外せてハンドライトとしても使えるようにしたかった。

ハンドル周りには、まだ装着したいものはあるが、とりあえず真鍮製のベル(これがいい音である)と以前から持っていたがBD-1ではちゃんと計測してくれないサイクロコンピュータを取り付けた。今度はちゃんと速度を拾ってくれているので嬉しい。

あと予定としては、緑色のサドルバッグがイギリスから近々やって来る予定(たまたまですが、某BS番組でスキンヘッドおじさんが乗るトマジーニに付いているバッグと色違い)。サドルに取り付けてバッグを支えるステンレス製バッグサポーターはすでに到着している。これが日本で買うよりははるかに安い(だいたい半額)。他にはリアのフラッシャーが欲しいのだが、できたらトンネルなどで自動点滅するものが欲しい。もともと種類に乏しい上、光量が弱かったりママチャリ仕様だったりと決定打がなく逡巡している。さらにフレームに添わせて脱着できる細長いインフレータ(空気入れ)もゆくゆくは欲しいところ。うーん、自転車はハマると金を食う・・・

輪行の組み立てとバラしに習熟した上で輪行バッグを買って、遠くへ出かけてみたいものである。にしても、バックスキンのサドルはクッションが入っているものの、まだ馴染むには遠そうである・・・

サドルです。汗で色落ちしてズボンのケツが茶色くなるのでは?

そういえば・・

現在、私のスポルティーフ組み立て中です。近所の自転車屋のブログに載っていました。

フレームが来た

21日、仕事帰りに立ち寄って尋ねてみたら、フレームの塗装が終わって、ちょうど前日に届いたとのこと。埼玉の工場から大阪へ送られてキャンディオレンジに塗装されたフレームと、フロントキャリア、マッドガードが段ボールに入っていた。

写真は撮れなかったけど、再来週あたり組み始めるのでそこで写真を撮ってみたい。
以下の写真は
ノートン自転車工業HPから。

これはランドナーモデルだが完成イメージに近い。
実際のタイヤは700Cの25ミリなので一回り大きく、細くなる。
ブレーキはカンチでなくサイドプル。


フレームの色はもう少しきらびやかだがこれに近い。

東京・埼玉・千葉をまたいで・・

連休はまったくの飛び石で29日、1日、3日から6日が休みとなった。

連休中にBD-1でサイクリングに行こうかなと漠然と考えていた。スポルティーフを注文した近所の自転車店の店主がアップした
ルートが面白そう。サイクリングロードをあまり走らないルートがいい。連休中はサイクリングロードに人が沢山繰り出すからだ。ルートのだいたい距離は60kmで、午前中真面目に走れば昼前後に帰ってこれるだろう。

で、走ったルートは、首都高中央環状線高架下(北上)〜葛飾区中川右岸〜水元公園〜三郷公園(南下)〜松戸市矢切の畑・田んぼの中の農道〜国府台〜江戸川左岸〜市川橋〜江戸川右岸〜行徳橋〜江戸川左岸〜国道357号線〜浦安市舞浜〜旧江戸川左岸(北上)〜浦安橋〜江戸川区内あてずっぽう走り〜船堀〜京葉道路小松川橋
ってな具合で、非常にいびつな菱形を描いてきた。総距離はちょうど60km。出発は8時40分、最後に吉野家で牛丼食って帰ってきたので帰着は13時近く。慣れた人なら大したことない距離なんだろうが、疲れた・・

失敗したのは、行徳橋を渡ってしまったこと。結果として旧江戸川左岸を南下して都県境を走り浦安のネズミ帝国近くまで行く予定が、まちがって分岐した江戸川左岸を走り、千葉県にどっぷり入り込んでしまい二俣新町近くの河口まで走ってしまった。おかげで延々と湾岸357号線の歩道を走らなくてはならなかった。その歩道がまた先の地震でかなりデコボコになっていて、ところどころ液状化で吹き出した砂が路面を覆っていた。図らずも地震の被害状況を確認できた。

帰りは荒川サイクリングロードで北上しようと思っていたが、サイクリングロードは飽きるし、小径車では面倒なので、江戸川区内を野生の感覚を研ぎ澄ませてあてずっぽうに走った。ドンピシャで船堀に出た。

一応、近所の自転車店店主によるルートの地図を印刷していったが、全体を1枚の紙に印刷するとかなりアバウトになり、細かい道はわからないため適当に走る。矢切あたりの田んぼ、畑の中の細い農道は坂川沿いの狭い砂利道だがとてもいい感じで、東京から一歩離れただけで空が広くなるのに驚いた。


矢切の畑の中からスカイツリーを臨む


市川市・江戸川河口にかかる橋(橋の向こうに水平線が見える)

家を出てかなり走ってから、パンク修理グッズを持ってこなかったことに気づいた。

今回のルートを帰宅後作ってみた。
こちら

近況

4月に入っても外遊びがめっきり減っている。日曜日など、選挙も続いて出かけない週末が圧倒的。でも知人のフラメンコ発表会など見に行って充実した休日は過ごしている。震災被害者に比べれば天国のような、申し訳なくもありがたい日々である。

例年だったら春山スキーに出かけるところだが、なんだか今シーズンは大地震以後気持ちの上でスキーは終了してしまって、雪山が恋しくない。毎年出かけていた連休明けの代休で乗鞍や燧ケ岳などに行かれれば最高だが、今年は連休に仕事が入らず、カレンダー通りの休日になってしまったために代休もない。例年に比べて人出は少なかろうが、やはりそこは大型連休でどこに行っても人だらけだろう。ってなことを考えていたら、先日火打山は高谷池ヒュッテの便所掘りボランティアの方がスキーで下山中に日の当たらない西面のアイスバーンで滑落して一人死亡、一人大けがという情報を知った。ご冥福と早い回復を祈りたい。まだまだ斜面によっては雪面は硬く、例年よりも高山帯では春の訪れが遅いようだ。気合が入らないまま山に行っても手痛いしっぺ返しを喰らいそうな気がする。

しっぺ返しといえば、先日スケートに行って恥ずかしいコケ方をして右足首を捻挫してしまった。屋内の氷だって油断していれば痛いプレゼントをくれる。軽い捻挫なので歩行に支障はないが、階段の上り下りの時に痛い。さらにライト級のぎっくり腰もスケートの前日にやってしまった。こちらは大事には至らず今はほぼ解消している。極端に体組成計の数値が悪くなっているわけではないが、運動不足の負のスパイラルの入り口だ。

海も、千葉外房は地震・津波が起こった時のことを考えるとまだ敬遠したい。ウェイブスキーは棚上げ状態。カヤックで内房か三浦ならまだしもだが、東大地震研が言うようにまだ関東地方でマグニチュード7クラスの余震の可能性があるというのでは腰が引ける。いま行くなら西伊豆だが、ちと遠い上に連休中は渋滞地獄必至。西日本へ遠征するには休みが少なすぎ。

八方ふさがりな感じがするが、タダでは転ばない(転んでないけど・・あっ、スケートで転んだか・・)。自転車があるではないか。

10年間ずっとノーマル仕様だった2001年モデルのフォールディングバイクBD-1に、今さらながら少し手を入れ始めた。ハンドルグリップ(エルゴン)、ペダル(ミカシマ)、サドル交換(スペシャライズド)、前後サスペンション(サイクルハウスしぶや)の交換をして、ライト類を補強し、ちょっとしたポタリングなら快適になってきた。都内の走行なら連休中でも交通量が減って最高だ。そろそろタイヤ、チューブ、リムテープも交換したいが、まだ使えそうなのでもうしばらく使うつもり。BD-1を電車にのっけて、ものすごく久しぶりに輪行ってのもいいかもしれない。

自転車に手を入れ始めると止めどない物欲魔王が憑依することもわかった。BD-1はまだできればハブ・リムなどの足回り交換や変速9速化くらいはしたくなっている。原形をとどめないような、あるいは完成車がもう1台買えるほど湯水のように金をつぎ込む改造はするつもりがない。所詮小径車は小径車で、いくらスピードを追求してもロードレーサーにかなうはずもない。長距離もつかれるし。輪行するにしても、電車から降りてちょこちょこ観光するような走りを前提にすれば、結局小径車には「分相応」な改造しかできない、と思っている。

ということで、700cのタイヤを履いた自転車が無性に欲しくなってきた。かつてはFELTのクロスバイクも乗っていたのだが、息子の往復40kmの通学用に譲ったら盗まれてしまった。今度はもっと旅指向の自転車が欲しい。

ということでつらつら考えて出た結論は、スポルティーフ車である。ランドナーというタイプのツーリング自転車があるが、そこまでヘビーなものは追求しない。キャンプ道具を一式持ってロングツーリングをするのを目的とはせず、もう大人なので宿泊施設を利用してせいぜい1泊か2泊の自転車ツーリングがいい。スポルティーフはランドナー的な旅指向の自転車だが、ロードレーサー並の大きくて細いタイヤを履き、スピードが出せる快走車である。帆布製フロントバッグとサドルバッグ程度を装着し、身軽に速く移動できる。

フレームは今風ロードレーサーのようなアルミorカーボンのスローピングフレーム・ハデハデ塗装ではなく、単色塗装とメッキのシンプルなクロモリフレーム。トップチューブがホリゾンタルで、細身のシルエットがレトロで美しく、帆布製バッグが似合う。雑誌で見て惚れ込んでしまった。

素人なのでまずは完成車を探しだし、
近所のスポーツ自転車専門店で相談してみる。スポルティーフ、と言ったら店主の反応がグッと変わったのが見て取れた。調べた完成車の値段を告げたら、セミオーダーでもそのくらいの値段でできる、という。え?セミオーダー?地獄へのお誘いとも言える甘い言葉である。私だけの自転車・・・そんなことをしてしまっていいのだろうか?

結局、考えた末にセミオーダーに踏み込む。フレームは体のサイズを測った上で埼玉の
ロイヤルノートンのスタンダードフレームに決定。フレームカラー(キャンディオレンジ)を指定する。ビンテージパーツには全く詳しくないこちらからの注文は、

○こんな時期なので、極力日本のパーツメーカーのもので組み上げる。ベースはシマノ105クラス。日東、タンゲ、ミカシマ、スギノ、本所などのパーツで。
○現在製造・流通しているパーツで組む。スポルティーフなので走行性能優先だが、変速レバーはWレバー(レバーだけはシマノの、なな何と最高級コンポ・デュラエースになる予定)で手元変速にはしない。
○輪行ができるよう分解可能な構成に。前後フェンダーは分割式。

というものにした。まもなく店主からメールが届き、添付ファイルで部品構成と見積もりが明らかになった。完全にレトロな風貌ではないが、素人の私には十分すぎるくらいのパーツだ。見積額も予算を少々超え、かなりいい値段になってきた。それでもフロントバッグをはじめ、サイクリングに必要なグッズは計上されていない。うーん、危険水域だなと思いつつも、安物パーツで後悔はしたくないし、これが多少でも日本のモノづくりに貢献できればというこじつけで自分を納得させる。

納期は約1ヶ月後。フレームの在庫はあるそうなので塗装さえ済めば組み上げは早くなるかもしれない。それでも完成は連休明けになることが確実だが、すぐ近くの荒川サイクリングロードから走り始めようと思っている。帆布製のフロントバッグ、値が張るがこれもオーダー、という手がある。最初はオーストリッチ(これも足立区)の安めのものにしておくか、浅草や吉祥寺のオーダーバッグを発注するか?少しじっくり考えたい。あー、想像するのって楽しいなぁ・・

ということで、近況は自転車のことばかり考える毎日である。
おっと、大相撲五月技量審査場所も見捨てずに観戦に行かなくては!