北筑波稜線林道&「険道」218号

天気がいいので筑波山の北に連なる加波山などの山並みの稜線を貫いている舗装林道に行った。

今回はカーサイクリング。「つくばりんりんロード」の筑波口(旧筑波駅)の駐車場に車を入れ、そこから朝8時20分ごろ走り出した。筑波山のみごとな西側の尾根を回り込みつつ、桜川市の真壁に入って県道150号線を登り始める。なかなかの急坂で、人家があるあたりが一番辛かった。標高250mほどの湯袋峠までいったんのぼり、石岡との市境を確認して引き返すようにして右手の林道に入る。
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筑波休憩所から筑波山を見上げる
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県道150号線に向かう。向こうの鞍部が湯袋峠。

最初から日陰で水が路面に出ているジメジメした道だ。落葉が路肩に溜まっていて、走れる道幅が狭い。幸い、対向車は来ないのでいつもの蛇行登りを繰り返して標高390mあたりのピークでいったん休憩。コンビニおにぎりを一つ食べる。その後急坂を下り、県道7号線と交差、そのままキノコ山方面へ林道をトレースする。林道はキノコ山あたりで標高500mを越え、足尾山直下で550mになって本日の最高標高地点。パラグライダーのテイクオフポイントが左右にあり、そこからは下界の農村地帯がよく見える。田んぼに水が張ってあってとても美しい。

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これはキノコ山近くでかなり走りやすくなった
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下界がきれいだ

標高430mあたりの一本杉峠まで下って、休憩。峠の名前が石に掘り込んであって立派だが、舗装された林道と峠で交差する砂利道は県道218号線である。この県道、まさに「険道」として知る人ぞ知る悪路である。県は全くこの道路の管理・補修をやってないのではないかと思われる。今日は走ってきた舗装林道を北に向かって下り、その後ふもとを南下して県道218号線を使って再びここへ戻ってくる予定だ。

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一本杉峠からの林道は「丸山林道」というらしい。若干のアップダウンはあるが、加波山の東側を抜けて急坂で東に下っている。「加波山神社」の看板は目にしたが、急坂をのぼるのが嫌だし、下りでスピードが乗ってしまったのでパス。板敷峠の近くの県道64号線に出る。標高はいったん90mに。林道ではサイクリスト3名ほどに会ったのみ。

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林道終了。これから県道64号を走る。

県道64号はトラックも多く走っているようだが、恐怖は味わうことなく、追い風に押されて30kmペースで南下。サイクリストもちらほら見かける。大塚という集落で旧道(県道218号)らしき道が集落の中に向かっているのでその道に入り、適当なところで右折する。砂利道に入る前に休憩し、先日買ったトレラン用スパッツを装着する。これは結構役立ちそうだ。

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ゴミが靴に入るのと、水しぶきが足にかかるのを予防する。雨もある程度は防げるか?

砂利道県道218号に進入、屈曲路のオンパレードだが、舗装林道のようにはうまく走れない。タイヤの空気圧を下げることまでしなかったので、後輪の空転が多い。少し重めのギアに変えるが、斜度がありすぎて辛い。マウンテンバイクじゃないのだし、無理はせずゆっくり登り、場合によっては歩きも交えることにした。上からオフロードバイクが結構な勢いで走ってきて、こちらがゆっくり登っていく間に一本杉峠とふもとを3往復ぐらい走っていた。練習なんだろうか?とてもシロウトの走りではない。抜かれたりすれ違ったりするたびに、こちらは路肩で待つ。こちらのハンドル操作が心もとないからだ。

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県道218号石岡側。マシな感じがします。オフロードバイクなら楽しい

ようやく1時間くらいかかって一本杉峠に到着。ルートの3割がたは歩いて自転車を引っ張った。無理は禁物。下りはもっと悪路なのだ。峠でオフロードバイク(なんとスペインのガスガス・パンペーラだった)のお兄さんが休憩していたので、いろいろ情報をもらう。峠からの下りも真壁側の悪路を走るらしい。それなら先行してもらった方が抜かれる心配をしなくていいので、お兄さんが颯爽とスタンディングで下っていくのを見届けてからおっかなびっくり下り始めた。

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県道218号真壁側。まだ序の口なんです

超悪路!すごい。迷わず自転車を降りて歩く。路面に露出している岩が大きく、道路が沢状になっていて水が流れている。悪路のレベルはどんどん上がり、大岩の連続区間もあった。ガスガスのお兄さんがここで遊んでいて、いったいどうやって越えたんだろうと思った。聞けば、今までの下り全て乗車したまま降りてきたという。さらに驚きは大岩セクションの上に四駆ジープが駐車してあって、つなぎを着たドライバーさんが犬を遊ばせている。このジープはいったいどうやって??大岩セクションの写真は撮り忘れてしまった。

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これもまだ序の口。沢状になってしまっています。

さらに下る。所々路面状況が今までと比較して良くなっているように見えるので少しずつ乗車してみる。ライン取りが難しく、後輪に体重を乗せるのが舗装路と違ってとても難しい。どうやら、ブラケットに体重がかかりすぎて、ハンドルがズレたらしい。腰を極力後方にずらしてもスピードコントロールが難しい。手・腕がぱんぱんになった。

砕石場をクリアして、何とか下りは1時間以内でクリア。舗装路に出てホッとする。
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うー、辛かった。砂利道ほぼ終了。

県道64号線に出たところで、喫茶店を見つけて入店、お昼とする。
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ランチでした。

その後県道とりんりんロードを使ってデポ地まで戻り、14時前にコンプリート。いつものように自転車をひっくりかえして解体していたら、ハンドルがズレていて安定が悪い。いつもサイクルコンピュータを外さずに作業していて問題がないのだが、今日はハンドルが前にズレてしまったためにアスファルトでゴリゴリ擦ってしまった。不覚。データもリセットされてしまい、細かなことがわからないのだが、約60kmの走行距離のはず。距離の割にはしんどいツーリングだった。県道218号の走行は普通のツーリングじゃなくて山サイのレベルですからね・・