奥久慈へ

11月19、20日を使って吐月工房氏と茨城方面へバイクツーリングに行ってきた。
紅葉を愛でるツーリングのはずだったが、そこまで美しい紅葉は見られなかった。
やはり時期と場所を選択しないと紅葉はむずかしい。すでに会津の紅葉は盛りを過ぎて、冬型の気圧配置になりつつあって、冷たい雨模様だ。

集合場所は利根川と江戸川が分かれる関宿城。ちょうど10時に合流して、利根川を渡り茨城県境町から県道を走り繋いで下妻市へ。ここからは県道131号で桜川市へ抜け、高峯を越える県道286号で茂木町へ。ツインリンクもてぎの東側で国道123号に出て、私の好きな細道を走って那珂川を大藤橋で渡り、大木須へ。以前1人で入ったそば長山は混んでいたが、少し待って蕎麦にありついた。12時代後半から13時半ばまで食事に費やしてしまった。ここからが初見の道路で本番だ。

いったん北上して国道293号を南下、ガソリンスタンドで吐月工房氏が給油、県道234号、232号で国道461号まで北上、東に向かって常陸大子へ出る。袋田の滝の少し南で奥久慈パノラマライン林道へ進入し、細道屈曲路を堪能する。午後も後半に突入。大円地の駐車場でトイレ休憩して振り返ると、奥久慈男体山の絶壁が仰げる。

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男体山の絶壁

再び細道屈曲路を走って県道322号に出る。地図上では直線的だが、渓谷沿いの細道で砂利も浮いている。この細道を走りながらSiriと「しりとり」をやってみるが、Siriはなかなか繋げるのが難しい外来語を突っ込んでくるし(始める前にしりとりは得意だと自慢してくる)、こちらが答えた単語について「その言葉は使えません」と拒絶してくるので次の言葉がなかなか思い浮かばず、しりとりは終わってしまう。主人の言葉をしりとりの言葉として採用しないとは、なかなか高飛車なやつ(女性の声)だ。やつは「言葉が聞き取れません」とか何とか言ってこちらの要求を拒絶したり、走行中で画面を見られないのをいいことに「こちらが見つかりました」などと画面を見て選択するように促してくるのがいやらしい。

そうこうしているうちに県道29号で常陸太田市に出て、国道293号から県道156号で国道6号に出た。もう日暮れで暗くなってきた。このあとはずっと国道6号を北上するのかと思いきや、音声ナビは県道61号(山側道路)で日立市街地を迂回するように案内してきた。この道が日暮れ後は街灯もなくて暗い。しかも車の走行スピードが高くて緊張する。ようやく常陸多賀駅前に出たのはちょうど17時頃。日暮れが早い!

ビジネスホテルにたどり着いて投宿し、昼食の蕎麦がずっしり腹に残っているので夕食はコンビニ飯となった。

20日、茨城県から下道でひたすら南下。国道6号から海沿いを走って東海原発脇を通り、阿字ケ浦、大洗と南下して、鹿島臨海鉄道に沿った県道141号を南下して鉾田から北浦の東側を通過。県道50号から神栖市筒井で県道44号線に乗り換え、あとは千葉県に入ってひたすら県道44号を進む。道の駅くりもとで休憩と軽い昼食とし、そのまま西進。成田空港をくぐり、国道408号から国道464号へ。千葉ニュータウンのど真ん中を快走して鎌ケ谷から船橋へ。ここは道が狭く信号の間隔が短いので渋滞が発生する。京葉道路の花輪インターにたどり着いて初見の道は終わる。
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大洗海岸の駐車場にて

国道357湾岸道路を使って市川塩浜へ。吐月工房氏とはここで解散。あとは江戸川区のわが家はすぐだ。今回は集合場所も解散場所も近くて申し訳なかった。本当は房総半島を横断して金谷で解散の予定だったのだが・・・

あぶくま高原から茨城笠間へ

久しぶりのソロツーリング。動画もあるが、動画編集が間に合わないのでとりあえず文章と写真だけ。動画編集してアップロードしました


栃木県北部の別宅アパートへの往路として、茨城県の広域農道(筑波山東麓のフルーツライン、笠間から常陸大宮市までのビーフライン、常陸大宮市から北茨城市までのグリーンふるさとライン)を走り繋いでから福島県塙町、棚倉町を経て栃木県那須町へ抜けるルートを想定していた。
しかし、出発の日曜日午前中まで東京は雨で、筑波山近辺も昼まで小雨が続くことがわかったので、逆ルート、つまり初日の日曜日は東北道を使って高原山を矢板から八方ヶ原で塩原温泉へ越え、別宅で1泊した後、栃木県北部から福島県南部へ、福島県から茨城県北部へ細道県道で抜けてから広域農道で笠間まで南下することにした。結果、小雨に遭ったのは川口JCTあたりから岩槻あたりまでで済んだ。

29日、12時からW800で首都高から東北道へ。最初は80km/hでゆったりと、追い越しが必要になった場合だけもう少し速度を上げ、エンジンの振動に慣れてきたらアベレージを上げて走った。途中大谷PAで昼食を食べ、矢板まで約1.5時間ほど。
勝手知ったる道路でしばらく北上して、リンゴ農家が何軒かある道から県民の森方面へ。ちょうど矢板リンゴがテレビで取り上げられていたので、数軒は午後には売り切れ臨時休業となっていた。テレビってまだまだ侮れない。

県民の森までワインディングを駆け登り、県民の森の中の道を走るが、例年きれいな紅葉があまりきれいでなく、色を帯びるのが遅い。これも猛暑の影響だろうか。秋になって寒暖差があまりなかったからかもしれない。
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栃木県県民の森のキャンプ場駐車場にて

そのまま下山するのは惜しいので、「山の駅たかはら」のある八方ヶ原まで駆け上がる。標高は1,000mちょっとで、15時を回っているのでだいぶ寒い。山の駅たかはらの駐車場の紅葉も進んでいないので、そのままUターンして、県道56号で塩原温泉方面へ下る。こちらの方が交通量は少なく、しかしカーブはタイト。残念な紅葉を左右に分けつつ、塩原温泉へ下って国道400号を那須塩原市街へ。翌日の長い無給油ルートを考え、給油してから別宅へなだれ込んだ。しばらく忙しくて立ち寄れず、2ヶ月ぶりの来訪である。家賃を考えるともったいない使い方をしている。まあ冬にはもっと頻繁に来ることになるだろう。

30日朝、寒さを避けてゆっくり8時過ぎに別宅出発。今まで走ったことのない道路を走り繋いで那須町東部へ。伊王野から県道60号で戸中峠を越えて福島県棚倉町へ。この県境越え県道60号が細道屈曲路で良かった。さらに棚倉町から国道289号で水郡線沿いに南下、塙町に入り、鋭角的に左折して県道27号へ。那倉川の渓谷沿いの細い県道を詰めていき、交通量がほとんどない国道349号と合流したらまもなくあぶくま高原美術館があるところ。ここが今日の第一の目標地点。少しバイクを降りて休憩し、先へ向かう。すぐに国道から県道27号が離れるので、県道に乗って北茨城市へ。角のように福島県に食い込む小川地区までかなり急な下りが続く。小川集落には福島県側から流れてくる四時川が流れ、そのまま福島県のいわき市方面へ流れている。水系は福島県といってもいい秘境であろう。小川集落を通過して、和尚山の中腹を走り花園渓谷沿いに走って水沼ダムへ。ダムの下でグリーンふるさとラインの終点分岐が出てくるので、右方向へ転じてあとはひたすらこの広域農道をトレースする。

広域農道はたしかに片側1車線の立派な道で高速で移動が可能だ。でも「広域農道」と言っている割には農地が少なく、人工林の間を屈曲路で抜けていく感じ。道路沿いに集落は少なく、山の中腹の標高200m〜400mあたりを高速コーナーで抜けていくような道だ。あまり走っていても面白いとは言えない道だった。
それは常陸大宮から「ビーフライン」を名前を変えても変化がなかった。牧場でも点在しているのかと思ったのだがそういう感じはあまりせず、ソーラーパネルがあちらこちらに設置されているのでは興ざめになってしまう。
快適に走っている間に笠間にたどり着いてしまった。1箇所だけ道を間違えて国道123号を南下してしまった時に修正のため走った県道246号は集落の間を縫う道でなかなか楽しかった。
私は基本的に山越え県道、県境越え県道、できれば細道の方がワクワクするという変態になってしまったようだ。
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県道246号沿いのコスモス畑脇にて

笠間市総合公園でビーフラインも終了。国道50号に出る直前で13時なので蕎麦屋で昼食をとり、国道50号で桜川市を西へ。筑波山西側を走るいつもの県道131号に乗って南下。桜川、下妻、常総、野田と走り繋いで、この夏ハイエースのドアミラーを破壊した農道を走って江戸川を玉葉橋で越えて、江戸川右岸ルートで快適に走って江戸川区へ。給油したらほぼ300kmで11.6Lだった。25.6/Lの燃費である。

さすがに一日で下道300kmのツーリングは腰に来る。ヘロヘロになって帰宅し、翌日の仕事はゾンビ状態だった。