栃木県東部・細道クエスト

世間は土〜月3連休(私は日月休みなのでいつもの週と同じ)。台風一過で日月の天気がよさそうなので、吐月工房氏を誘って栃木県東部、特に茂木町の細道クエストツーリングに行った。今までも車やバイクで踏み込んだことはあるが、県道とは思えない道幅、軽トラ1台分しかなく、対向車との離合が非常に困難な県道も存在する。そしてその県道を繋ぐと、ぐるっと360度周回することができるコースを取ることができる。

茂木町は丘陵と谷地が入り組んでいて、棚田も多い。道路は県道のみならず町道も含めて非常に複雑に走っているので、リサーチをあらかじめしておく必要があるが、迷路のような山道に迷い込んでみるのも楽しい。

取ったコースは益子町から、広域農道(はがのコリドール)〜茨城県道1号〜茨城県道206号〜はがのコリドール〜国道123号〜栃木県道51号〜
県道291号〜御前山ダム〜茨城県道39号〜国道123号〜栃木県道338号〜県道274号〜県道171号〜県道231号〜ループの中央を貫く町道〜県道171号〜小木須から国見峠展望台往復〜県道274号へ抜ける町道〜県道274号〜県道29号〜鷲子山上神社(混んでいたので通過)〜国道293号〜県道52号〜・・・

特に太字の県道は道幅が狭い。県道274号から県道231号はループになっており、その北、那須烏山市になるが小木須、大木須にも県道171号と県道274号のループがある。さらにその北に県道12号、県道29号が東西に走っていて、ループを描くことが可能だ。そのの中央を貫く町道もあるし、那珂川沿いには県道27号の屈曲路もある。帰路はこの道を南下した。
かように複雑な上、地形も同様に複雑なのである。私にとっての「ツインリンクもてぎ」はこの県道ループである。台風通過後の雨上がりのため、江戸川沿いの北上ルーとから始まってどのルートも路肩から滲み出た水が溢れていた。

9月半ば、彼岸の入りであり、あちこちで稲刈りが行われていて稲の黄色の間に真っ赤な彼岸花が咲いているのが色彩的に目を引いた。そのような写真を以下に掲載し、詳しいレポートは省略する。

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往路。筑波山をバックに桜川市真壁町近くで。

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茂木の県道ループにて。

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あぜの彼岸花

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国見峠展望台から。最北端のみかん畑がある。


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帰路、県道52号線を南下中に白い彼岸花を見つけた。

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那須烏山から那珂川を越える橋上にて。アユ釣りも見られた。

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茂木町の谷地沿いの県道から。稲刈りと稲干しのための「はさ」

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再び桜川市真壁町近くにて。W800と筑波山とそば畑。日差しが強く、そばの白い花が目立たない。

2度目の三本槍岳(那須)

2018年5月と同じルートで三本槍岳に登山してきた。今回は単独ではなく二人で。

今回は土曜日夕方に別宅に行き、そこで一晩寝てから朝始動した。
最初は別のルートから登ろうと思っていて、朝6時台に別宅を出て約1時間で茶臼岳のロープウェイ駅の上にある峠の茶屋駐車場に車を止めて、峠の茶屋〜朝日岳〜清水平〜三本槍岳のピストンにしようと思ったのだが、ロープウェイ乗り場近くから駐車する車が非常に多く、イヤな予感しかしなくなった。峠の茶屋駐車場は7時台にすでに満車で、路駐する車も大変多い状態。前の車に続いてループをぐるっと回ってそのまま下山し、ロープウェイ駅前の開放されたばかりの駐車場に入場する車を尻目に北温泉まで下ってきた。
峠の茶屋駐車場の標高が1460m、北温泉近くの駐車場が1130mなので300m以上脚で稼がなくてはならないが、激混みの登山ルートを他人様と同じように歩くよりも、静かなルートを歩いた方がいい。
北温泉の駐車場は宿泊客とおぼしき車のみで、登山の準備をしている人は見かけなかった。

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登山道で見かけた秋の花と実

8時10分に出発。北温泉まで急坂を下り、沢を越える。北温泉の温泉プールから流れてくる小川をまたぐ木道に慎重に足を置いたつもりだったが、濡れていて年季の入った板だったので見事に滑って尻から落下。早速コケたが、尻にもついた右手にも特に支障はなく、簡易的な橋で余笹川を渡って尾根に登るべくつづら折れの急登を登り始める。このルートはここが一番辛い。5月のようにツツジの花を愛でながら歩くこともできず、ひたすら登るのみ。標高1300mあたりからようやく斜度が緩んできて、マウントジーンズ那須スキー場のゲレンデトップの尾根裏を歩くようになる。スキー場のゴンドラは休止期間なので観光客も紛れ込んでいない。

中の大倉尾根のまっすぐな尾根上ルートを歩き詰め、火山岩と鉄の網の急登を乗り越えて赤面山分岐へ。赤面山方面のルートはとてもいい感じに伸びているが、分岐から見えるトレイルには刈り取られた笹の葉が堆積していて、あまり人が歩いた形跡がない。3年ぶりに同じルートを歩いたが、笹に覆われた斜面が多いことにあらためて気づく。雪が多ければいい山スキーの斜面になりそうだが、冬は風が強くてカチカチに凍っていることが多いらしい。

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だいぶ登ってきた。標高1700mほど。紅葉の始まり。
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このような裸地が出てきて視界が開ける。朝日岳(左)と熊見曽根の1900mピーク(右)。朝日岳裏は茶臼岳。

1880mくらいのピークの南を巻くが、低木帯になったきたため風が冷たい。天気予報では晴れだったが、栃木県側は曇り、福島県側は青空がのぞいている。まもなく1856mの北温泉分岐で、朝日岳方面から歩いてくる多くの人びと(峠の茶屋に強引に車を止めて歩き始めた人びと)が合流してくる。三本槍岳のピークまでわずかな距離だが、登る人、下る人のすれ違いが多数発生していて時間がかかる。ピークには11時過ぎに着いたが、狭いピークにあまりに大勢の人が滞留し、早い昼飯時になっているので30秒で山頂から退散。下山も北温泉分岐までは多くの人とすれ違う。ピストンコースから少しだけ外れて、清水平まで行って木製ベンチに座って行動食を食べる。隣のベンチに陣取った夫婦はガスバーナーを使い始めたので長居しそうだ。こちらはそそくさとバナナや乾物を口に入れて、また北温泉ルートに引き返す。ようやく静かなトレイルに戻った。

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30秒のみ滞在の三本槍岳山頂。福島県側はよく晴れている。
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清水平方面へ向かってみる。熊見曽根の1900mピーク北面で紅葉が始まりつつある。
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清水平の湿地と三本槍岳山頂部。雲と青空の境界線がちょうど栃木・福島県境上にある。

マウントジーンズスキー場のゲレンデトップを歩いてから登山ルートに戻り、最初のつづら折れルートを下っていく。筑波山薬王院ルートと同じくらいの標高差(約800m)を登って下ったことになる(スマホの歩数計で約25000歩)が、まだまだ登山の体には遠いなと思うのは、脚、特に膝裏に下山時に痛みが出る。股関節まわりの筋肉も辛い。私のザックは日帰り用とはいえ、ツェルトやエマージェンシーキットや浄水器など万が一のことを考えた装備が入っているので普通のハイキングの人やトレランの人(トレイルランナーがこの日も多かった)よりは重いのだが、それにしてもこの程度の重量のザックでダメージが出てくるのは体力の低下と登山回数の少なさによる。配偶者は最近部屋でのトレーニングにいそしんでいるので、以前に比べて調子がいいようだ。

無事に14時30分下山。北温泉には立ち寄らず、別宅近くの安い立ち寄り温泉で16時台に汗を流す。
疲れが残るまま17時、東京に戻る。ルートは最近のお気に入りルート、大田原市佐久山〜那賀川町小川〜294号で益子、県道41号で桜川市、県道131号で下妻、再び294号で谷和原インター〜常磐道〜首都高。9時前に到着できたが、途中で夕飯を食べるタイミングを逸した。守谷SAのフードコートは8時に終了していた。自宅到着は21時。