三浦西南・小網代まで

APECが終わったので予告通り久しぶりに三浦へ行った。オオタガキ氏が参加表明されたので、ふたりパドリングになるだろうと思いつつ宮川へ7時30分に着いてカサラノを組み立てていたら、鮟鱇庵さんがいらして、3人でのパドリングになった。今回は城ケ島から小網代まで往復しようかと思っている、と鮟鱇庵さんに言ったら、彼もそのつもりだったみたい。

安房崎回る

やや北風が強い中8時20分出艇。東京や横浜よりは雲が多めで日差しが少ない。安房崎までは風に押されながら。潮位が高い割にブーマーがそこかしこに見える。安房崎のブーマーを巻いて、城ケ島の南岸に来たら風と波がおさまってきた。しかし潮吹き岩は盛大に吹き上げている。





すましと海岸ではキャンパーが何組もいて、テントがいくつも張ってあった。波打ち際へは寄ったが、特に上陸もせずそのまま長津呂崎へ。次第に北風が強くなってきた。三崎港の入り口あたりから諸磯あたりまで結構な風と波。翻弄されながら漕ぎきり、小網代湾へ入っていく。

長津呂崎近くで

小網代湾に入る

さーて、今年の紅葉はどんなだろうと期待して湾奥に進むが、期待外れの色合いだった。
さすがに三浦も西岸に来るとカヤッカーが多い。スクールとおぼしき一団二組とすれ違った。
私のGパドルに注目した一人から声をかけられたので、このパドルはいい、と強調しておいた。



帰路、追い波追い風になったせいなのか、それとも本当に風が弱まったのか不明だが、来た時よりも海面が荒れていない感じがする。そのままズンズンと三崎港を通って、宮川近くへ戻ってきたら再び風が強くなり、大きめのうねりも右斜め後方から押し寄せてきた。最後の漕ぎを頑張って、12時帰還。初めその気はなかったのだが、スカリングののち3回ほどロールして終了。もう水が冷たくて今日のウェアでは上がった後に寒い。

13時までに撤収して、まるよし食堂で食事をとって解散。午後はもっと雲が出てきた。

久しぶりに山へ

夏の利尻山以来の山へ行った。もっとも、最近は仕事絡みでないと山に自分から行く気がしないので、非常にありがたい3時間の山歩きだった。

行ったのは奥多摩浅間嶺。朝5時台に自宅を出ても、登山口に到着したのは3時間後。遠い&眠い。しかし紅葉がきれいだった。でも今回写真はありません。

9時30分に小岩集落から登り始めたが、地形図の登山ルートはすでに廃道になっていて、稜線近くまで林道を歩いて20分ほど落葉の積もったトレイルを歩いたら903mの山頂直下の広場に出た。ちょっと休憩して、払沢の滝方面へ下山。傾斜は緩いが長めのトレイルで標高差600mあまりを降った。久しぶりで脚が軽く疲れ、ヒザも少々痛くなる。

12時30分に下山。そういえば今日から大相撲九州場所だ。慌てて帰宅するが、すでに注目の幕下上位は終了、十両の相撲が始まっていた。これから幕内取組みを観るぞ!
今場所白鵬の連勝記録はよほどのことがない限り更新されると思っている。豊真将が勝ち越して初場所三役になれるかどうか?そして混戦の幕下上位からだれが関取になるのか?目の離せない2週間が始まる。

外房ワンウェイ・流されて勝浦

日曜日の外房の状況が良さそうだったので、行くことにした。せっかくなので過去に細切れで漕いできた鴨川〜勝浦を一気に漕いでみる。距離は21kmほど。状況さえよければ4時間くらいで漕げそうだ。朝のうちに鴨川を出て、軽い昼食を食べて午後早い時間に勝浦に着ければいいやと考えた。

久しぶりに朝5時30分に自宅発。外房に行くにはいくつかルートがあるが、今回試してみたいルートがあったので、たった800円とはいえ金に糸目をつけずアクアラインを使う。さすがに渋滞は始まっていないが、それでも交通量は多め。試してみたかったのは、館山道に乗らず木更津東インターまで走り、久留里を経て410号と鴨川有料道路を使って鴨川に至るルート。亀山湖にある道の駅でトイレに寄れるという目算である。結果はまあまあ。房総スカイラインと鴨川有料道路を使うと500円も取られてしまうのだが、200円だけで済むのはありがたい。7時20分に鴨川駅最寄りの前原海岸着。

早速カヤックを組む。今回は戻りが電車ということもあり、1ヶ月ぶりに背負いやすいカフナをチョイス。ワンウェイのシーカヤックツーリングでは最強のカヤックであろう。いつも思うが、まず組み立てが簡単で非常によろしい。ラダーレス・スケッグレスだと尚更である。今年はカフナに乗る時はこの仕様で乗っている。ウェアは先日暑すぎた反省から、下はタイツ&レイブンパンツ&ネオプレンのオーバーソックス、上は金曜日に着た薄手ラッシュガードの上にsurf8の黒いフード付きウェアを着て、上陸時の冷え対策に半袖のナイロン製パドリングウェアを船内に仕込んでいく(それでも汗は結構かいた)。カフナにはFCテーパードドライバッグ(10L)に詰め込んだ黒のトラベルパック、貴重品とおにぎりを入れた小ドライバッグ(5L)、さらにグルーミング用品とクラトワのパドルケース(実は竹刀袋)を折り畳んで入れた3Lのドライバッグの3つの袋を入れた。


サーファーの邪魔にならぬよう、まっすぐ出てテトラを右から回り込みたい

8時30分、出艇。テトラとテトラの隙間にはサーファーが大勢浮かんでいるので、以前のようにテトラ正面から出ることにするが、釣りのおじさんが陣取っていてテグスが風になびいてきているのでうまく出られる場所が極めて限定されている。こんな波打ち際で何が釣れるのか知らないが・・テグスを避けようとして漕ぎだそうとしたらタイミング悪く大きな波がきて、カフナごとひっくり返されそうになるところをかろうじて腕で支え、何とか出艇成功。外房の最大の難関は出艇と着艇である。テトラのすぐ脇を回り込んで、大きなうねりだけが来る安全地帯に出て、ホッと一息。コックピット内部のチェックをしてから東の天津・小湊・勝浦方面へ漕ぎだす。一番近い岬は天津の葛ヶ崎で直線で4km。まっすぐに漕いでいく。北西風があって波に押される感じで漕いでいくが、ラダーレス・スケッグレスなので少しバウを左に回される。左スイープをしまくり、左肩が辛い。


朝の太平洋、デッカイ!

約1時間で小湊駅のある内浦湾沖に到達。大きなうねりの中で若干休憩する。外房の魅力はこの大きなうねりだが、岸に近づくとブーマーだらけで沖合を漕ぐしかないので、うねりが小さめだと面白みに欠ける。今日がその日みたいだが、大潮の満潮直後で潮位が高いためブーマーは少なめ。カヤックはゆるい風に押される感じで速度は速い。そのまま入道ヶ崎(前原海岸から約9km)を回り込んで、断崖の続く「おせんころがし」こと行川の沿岸に到達する。ここは逃げ場がほとんどない。しばらくは岸に近づけたが、前方にはブーマーが列をなしていて、突っ込むと大変そうだ。ブーマー群の外側を巻いて、浜滑川岬を回る。沖はおとなしいのに、突如として海中の根のところで巨大なブーマーが沸き起こる。そのまま興津に近づき、ようやくブーマーとおさらばできそうだと思ったら、興津の入り江と守谷の入り江の中間で突如目の前に3mくらいのブーマーが起きた。かの「虎丸」と呼ばれるブーマーかも?くわばらくわばら。何も気にせずにまっすぐ漕いでいたら巻き込まれるところだった。行川から興津にかけて、ちょうど何隻も漁船が戻ってくる時間にぶち当たってしまったようで、ストップしてやり過ごす。


おせんころがし全容。左手前は雀島(内房にもそっくりな雀島あり)


こんなブーマーに当たった日には・・

小舟に乗った漁師のおじさんから声をかけられた。鴨川から勝浦まで漕ぐと言ったら驚かれた。流れているから帰りはしんどいぞ、といわれたが、こちらはワンウェイなので帰りの心配は無用だ。前日は5艇くらいのシーカヤックとすれ違ったそうだ。漁師のおじさんの言う通り、どうやら鴨川から潮流に乗って漕いでいるようだ。かなりのハイペースになっている。前原海岸から鵜原までだいたい16kmほどだが、まだ11時。2時間半で漕いできたことになる。少し腹も減ったので、守谷と鵜原の中間にある茂浦ちかくの小さな入り江に上陸、軽く行動食(昼食)とする。海水ももちろんきれいだが、なかなかビーチもきれいな入り江であった。


茂浦の入り江(コンビニ袋さえ写さなければ絵になったのに・・)


あと一漕ぎ。来し方を振り返るが鴨川は当然もう見えない


油断ならない磯場

さて、あと一漕ぎ。勝浦までは4kmほどだ。12時には着けるだろう。一瞬、八幡岬を回って御宿まで行ってしまおうかと思ったが、上陸地を知らない上に駅までの距離がわからない。地図もない。初見で漕ぐのはちょっとキツイかな、と思って予定通り勝浦までとする。見えるとつい行ってしまいがちになるが、ここは自重である。以前は近づくこともできず大回りした海中公園も100mくらいまで接近できたが、そこから先はブーマーだらけだ。大回りしていいペースで勝浦湾を横断し、「ホテル三日月」前の砂浜に上陸。ちょうど12時のチャイムが鳴った。ミッションコンプリート。ちょうど3時間30分で21km漕いだ(休憩2回、1回は上陸休憩)ことになり平均時速は約6kmとなるが、いつもより速いのは流れがあったからである。少しでも荒れ気味だったり逆潮だったりすれば、この時間では到着できないだろう。


海中公園


ゴール間近

砂だらけの場所で撤収に適した場所がなかなかないが、幸い人もいないのでわずかなコンクリート部分を使って分解・撤収。もう12時40分前後発の安房鴨川行き列車に乗るのはかなり厳しいので、13時台の列車に乗ることにする。それでも撤収は12時40分ころに終了し、トラベルパックを担いで駅をめざす。勝浦駅で約1時間弱列車待ちをして(なぜかその間に妙高のインフィールドから電話が・・)、13時46分の安房鴨川行きに乗る。勝浦にある国際武道大学からの帰りの人なのか、わがクラトワパドルのケースと同じような竹刀袋を持った人が数名駅に来た。思わず竹刀袋を見比べてしまう。私の竹刀袋の中身は「櫂」なのだ。巌流島の宮本武蔵と同じなのだよ、フフフ・・

外房線も内房線と同じく最近ロングシート車両になったらしい。1車両に数名しか乗っていないとロングシート車両は非常に寒々しい。勝浦から安房鴨川までの運賃は今年最長の400円だった。

帰りは素直にいつもの君津インターへの県道山越えルートを使い、渋滞がまだ始まっていないアクアラインを使ったが、高速に乗ってからトンネル内で事故が起こり、渋滞発生。約3kmの渋滞、20分くらいロスして17時帰宅。

秋の日のいいツーリングだった。日が暮れるのが早くなったので、午前中漕いで昼に上がるツーリングがいまの季節は一番良い。今年は、おそらくもうこれより長いカヤックツーリングはなかろう。今年は礼文島に遠征したのみで、終始房総か三浦で漕いでいたが、それはそれで満足である(半分は負け惜しみですが)。

小春日和チョイ漕ぎ

朝からあまりに天気がいい小春日和なので、平日に房総へ漕ぎに行くことに決めた。いま横浜を通過していかねばならない三浦半島方面はAPEC直前でピリピリしているので、あと10日近くは自粛である。2週間前ですら県外の警察車両が三浦市内でウロウロしていたくらいだから、相当なものである。
京葉道路を走っている道中、外房に漕ぎに行きたくなったが、時間が遅めなので諦めて内房へ。

朝7時20分自宅発で保田の海水浴場駐車場に9時着。カサラノを約30分で組み立てて、着替える。そろそろ寒くなってきたので、下はファイントラックのタイツにMTI・レイブンパンツにし、上は薄いラッシュガードの上にパーム・キャスピアンを着た。しかし漕ぎ始めると上半身は暑かった。漕いでいる分にはまだ先月と同じウェアでもいいかもしれない。水温も高めだし。ただし、上陸すると急速に体温は奪われそうなので、ウインドブレーカーとしてキャスピアンを持ち歩くのが良さそうだ。

10時10分出艇。ベタ凪のように見えて楽勝かと思ったのだが、少し沖に出ると何だかカヤックがグラグラする。2週間ぶりに漕いだから体が慣れないのかと思いきや、出艇地近くは鋸山のおかげで風裏になっていただけだった。意外と北西風が強い。風波が小さなうねりになってきている。しかも右後方からなので漕ぎにくい。こんな時にスケッグが有用なのだが、メッシュデッキバッグに入れたままで装着してこなかった。

時折バウを大きく振られながらも浮島の北に到着し、西側から回り込む。島の西側は海面グチャグチャ。マジ漕ぎして南側の洞窟前で一休み。その後も吹き抜けてくる風を左側から受けて、ウェザーコッキングに苦しみながら一度上陸。スケッグを付けて再度漕ぎ始める。ここからは北に向けて戻るので基本的に向かい風だが、斜めから受ける時間が長いのでスケッグが役に立った。傾城島近くで青いリジッドカヤック&Gパドルの方を見かけ、声をかけようかと思ったのだがすぐにその方は上陸されてしまい、掛けそびれてしまった。こんな平日に内房でカヤッカーを見かけるのはたいへん珍しい現象だ。



南側なのでおとなしい

だんだん風が強くなってきたような感じがする。波が割れてウサギが出現し始めている。あんまり長く漕がないで戻ったほうが賢明に思えた。今日はロールはしない予定で来た。レイブンパンツの内側に海水が入ると非常に厄介だからだ。しかも普通の靴下履いているし・・

スケッグ装着しました

12時、無事帰還。漕行距離は約10km。ゆっくり時間をかけて乾かして上陸時に付いた砂やゴミを取り払い、13時過ぎに撤収。ロールしないと撤収も比較的ラク。その後金谷のthe・fishでたらふくお昼を食べてしまい、睡魔と戦いながら15時過ぎに帰宅。

日曜日の天気が曇りの予報なので金曜日に振り替えたのだが、もし日曜日の天気がいいようなら、外房を漕ぎに行ってもいいなぁと思い始めている。