豪雪・シャルマン

久しぶりに妙高にあるインフィールドのイベントに参加した。
シャルマン火打でパウダー講習&放山ツアーという企画だ。

折しも日本海側で激しい降雪が続いている。金曜日は上信越道が通行止めになるくらいの降りだ。シャルマンで沢山降るのはいいが、生活する人々にとっては災害そのもので、すでに迷惑な話だ。バックカントリーに行くにも、激しく降り続いている状態では困難である。

今回、シャルマンへのアプローチは中央道経由にした。豊科インターから糸魚川まで雪道国道147号・148号だが、そこは故郷の良く知った道なので、慎重に運転すれば大丈夫。そのかわり、運転時間が休憩含め6時間近くになってしまう。行きはよいが同じ道の帰りがつらかった。

豊科インター手前でチェーン規制のため車線を絞ってあり、3kmほどの軽い渋滞。その後は大町まで順調だったが、大町南部から、いかにも滑りそうなアイスバーンになる。佐野坂のスリップに気をつけて、白馬を通過、意外に降雪量は多くない感じ。だが小谷では激しく降られ、トンネルとシェードの連続を抜けたら糸魚川も激しく降っていた。上信越道の通行止めで大型トラックがみな148号に回ってきたらしく、結構交通量が多かった。

糸魚川のビジネスで前泊する。こんな豪雪の日は車中泊よりずっと快適で、シャルマンの一日券割引があったので予約しておいたのだ。糸魚川市内からならシャルマンまでは1時間かからない。

翌日、シャルマンの駐車場に9時に着いたら、センターハウスがなかった。というか、雪の壁でセンターハウスが隠されていた。過去にも来たことはあるが、こんなハイシーズンに来たことはなかったような気がする。すごい積雪量で、5m超えているらしい。

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駐車場。クルマの前にある雪壁の向こうにセンターハウスがあります。

イベントに参加したのはテレマーカー9名。今までお会いしたことのない人たちだが、すぐに打ち解けた。この日はテレマークターンの総チェック。滑り方を少し変えたら、何だかスキーが走る。午後はうねりもできてきたので、走るスキーを抑え込むのが難しい。今回の収穫はターン前半(というか、ターンをフォールラインを向いた瞬間で分けるとすれば後半)。

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非圧雪バーンが圧倒的なシャルマン火打。非常に個性的なスキー場である。

この日は一日中激しく降り続き、受講者も多いため、待ち時間が寒かった。一人で滑る時と違い汗は全くかかないので、もっと暖かい格好をすべきだった。

翌日、ちょっとノドの調子がおかしい感じ。この日は放山へのツアーだが、ゲレンデトップから直下の窪地へ滑り込んだところで登行を中止した。雪が落ち着かない上、昨日よりも重い雪で、風も強く視界も悪い。

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ツアーは約300mで終了。シールを貼ってゲレンデに戻る。

ゲレンデに戻って再び講習。一日滑りまくって、若干いい手応えをつかんで終了した。
帰路、高速を使わず往路と同じ道を選択したのは、関越合流後の渋滞が予想されたのと、松本で幼いころから食べているソウルフード、「たけしやのやきそば」を食べたかったからだが、運転しながらノドの調子がだんだん悪くなるのに戦々恐々としていた。インフルエンザでなければいいが・・

木崎湖近くでいつものような渋滞があったが、後は順調に松本に8時ころ到着。能生から3時間30分もかかってしまった。「たけしや南店」の焼きそばはなんだか麺が変わったようで、いまひとつだった。市街地の本店も去年食べたら味が変わっていたので、ちょっとガッカリだ。

塩尻北インターから高速に乗り、全く渋滞無く11時に帰宅。運転のしすぎで耳鳴りがした。
翌日、恐る恐る医者に行ったらインフルエンザは陰性だった。ホッとしたが、昨年6月に受診した時とほとんど同じ症状の風邪だ。1年で2度も同じような風邪にかかるとは、迂闊である。

なすぱで3時間

単独で日帰りスキー。ここんとこ寒波が弱まって日本海側の降雪がなく、山に行くには最悪の雪質なのでゲレンデ練習とした。行くなら湯沢方面か東北道方面だが、関越の渋滞予想が軽めなので湯沢のナスパスキーガーデンにする。

やや遅めに7時前出発、外環まで雨だったが北上するにつれて止んだ。

ナスパ到着が9時過ぎ、13時まで有効な午前券を買って9時30分から滑走開始。
ピステンがかかっていて快適だが、雪質は前日の雨のため重い。

単独練習は集中力の面でも寂しさの面でも3時間が限度と思っているので、ガンガン滑る。小規模なスキー場(スキーオンリー)だが、クワッドリフトが2本あるので滑る回数はかなり多くなる。

11時過ぎて小腹が減ったので、早めのお昼とする。けんちん汁の食堂に入って、おにぎりとけんちん汁の大盛セット(800円)を食し、食休みもろくに取らずに後半の滑走開始。

こんな小さなファミリーゲレンデなのにテレマーカーが2組。1組は男性3人組のようで、もう1組は男女のペア。後者のペアはそれぞれ力量に応じて滑っているようで、男性の方とリフトで乗り合わせて少し会話したら、一緒に滑ってくれることになった。単独で来ている私としては大変あり難い申し出。何本かご一緒して、12時を回ったころ、別れた。

もう雪もグサグサで春スキーのようになり、ギャップもでき始めたので13時ギリギリまで滑ることはせず、終わりとする。

そのまままっすぐ帰って15時ころ帰宅。いつものように軽油を補給して洗車して帰ってきたら、大相撲千秋楽の幕下優勝決定戦を見逃した。佐久間山が優勝したらしい。8人のトーナメントだから、3連勝したということだ。凄い。

十両は千代大龍の優勝、だが相撲内容はより向上させる必要あり。幕内では、豊真将ラッキーな勝ちだが負け越し、栃乃若勝ち越したが安美錦のうまさに勝てず、把瑠都は白鵬に負け全勝優勝ならず。白鵬としては負けるわけには行かない一番。

来場所(三月大阪場所)では、関脇に鶴竜・安美錦、小結に栃乃若・妙義竜か?だとすると両小結に激しく期待したい。

おニューウェアは快適

日帰りなので渋滞とチェーン規制のない中央道方面に向かった。

人工雪のスキー場は長い時間滑れないので、3時間ちょっとの滑走。一日券が割高でちょっともったいない。10時から13時過ぎまでほとんど休まず練習した。硬いバーンと削られた雪溜まりが交互に出てきて次第に滑りにくくなっていった。

先頃買ったウェアは暖かくて良かった。今までのウェアだったら腰からすきま風が入って耐えられなかっただろう。ゲレンデトップは1500mを越えていて、強い北西風もあったのだが、全く気にならなかった。首回りのつくりも最近のウェアは優れている。上下のカラーコーディネートも、日の光の下で見てなかなか気に入った。


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晴天率が高い場所だが、八ケ岳には雪雲

テレマーカーは1組ほど。ひと組はここをベースとするスクールレッスンだった。その主宰の方からリフトで声をかけられ、1回だけ一緒にリフトに乗った。その他にも3人組のテレマーカーがいた。

13時30分に撤収して、八ケ岳山麓の蕎麦屋「おっこと亭」に行って昼食、道の駅まで降りて信州リンゴを買って高速に乗った。もうそろそろ東京で売っているリンゴはぼけ始めていて許し難い。


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相撲中継を聞きながら夕方帰着。

久しぶりにウェアを買う

半月ほど逡巡してきたが、気分転換のためにスキーウェア上下を買ってしまった。私としては久々に大きな買い物だ。確か今まで使っていたスキーウェアのジャケットは10シーズン目のはずだ。年末の妙高、正月の会津高畑で雪に降りこめられてジャケットはびしょぬれ、特に高畑では一人だっただけに、悲しくも寒いゲレンデスキーだった。

まだ撥水剤を使えば大丈夫と思ったのだが、そんな弥縫策では厳しそう。おそらく5〜6シーズン目のパンツも最近体重が増えたせいかお尻が・・それだけでなく、股上が浅めで腰が寒い。最初はジャケットだけと考えたのだが、結論は上下セットで新規購入となった。

最近、山へ滑りに行くことも減ってきているので、最初は一般的なゲレンデスキーヤーが着る、中綿入りの上下セットウェアにしてしまおうかと考えた。でも、どうせならちゃんと山でも使えて、ゲレンデでも暖かい(レイヤリングの効果がある、という意味で)のがいいなと考えた。

そうだ、最近円高ドル安ユーロ安だった!と正月に考え直して日本に代理店のない海外メーカーのウェブサイトから直接購入、という手だても思い浮かんだ。どうせなら周りでだれも着てないやつ・・ってんで、つい2日ほど前まで真剣に考えていたのが、ノルウェーの
Norrønaというメーカー。パンツがビブタイプで、ジャケットもよさげ。何より色合いのセンスが抜群にいい。同じ北欧のホグロフスやピークパフォーマンスやSOSよりカッコいいんじゃないかと思った。上下セットで、ユーロ圏でかかる関税が抜かれた表示で800ユーロちょい(ユーロ圏だと1000ユーロ超)。ゴアテックスのプロシェル仕様にしては安い!

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このビブのこの色が気に入った。チョイ細身のデザインの女性Lサイズも行けそうな感じ。

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上のビブと組み合わせるなら同じシリーズのプロシェル3レイヤーか・・

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別のシリーズだけど色味がよくサイズもあるこちらのソフト・ハードのハイブリッドシェルか

そこでちょっと立ち止まった。残念ながら生地の質感がわからない。ポケットがどんな形状で、ジャケットの内側に山行中有効なポケットがどれだけあるかもわからない。とりわけ、ジャケットの内側にシールを収納できるメッシュポケットがあるかないかは私にとって重要な問題。ウェブカタログではまったくわからない。海外の通販ショップでのユーザーインプレッションなども読んだが、かゆいところに手が届かない(ちなみに、ノルウェー語は読めません)。

さらに、関税である。昨年、自転車ウェアの額面が安いからとイギリス経由で数着買って、値段の割に関税がかなり高かったのを思い出した。何パーセントだったかまで思い出せないが、本体価格×0.6×0.1程度(衣料品はだいたいこんな式ではじき出されるそうだ)では済まなかったような感覚がある。このままクリックしては危険。

もちろん、年末年始に神田辺りでウェアの偵察はしてあった。値段の高い安いを無視すると、やはり一番私の要求に沿っているのはパタゴニアだ(いままでのくたびれたウェアもパタゴニア)。他のメーカーはさんざん見たけど、残念ながら私のストライクゾーンに入ってこない。最近ゴアテックスに転向したパタゴニア社のポリシーが奈辺にあるのか理解できないうえ、カラーリングなどはあんまり好きになれないが、パウダーボウルジャケット&パンツがいいみたい。どこのメーカーよりも完成されていると思う。ポケットの位置、キーループ、ジャケット内側のシール収納が可能なポケット、スリムフィットもあるパンツ、上下のジョイント機構などなど。アフターメンテナンスの点でも個人輸入よりもはるかに安心である。

ちょっとここんとこ仕事絡みで不愉快なことがあったので、買い物でごまかすことにして、お買い物袋持参で神田パタゴニアへ。試着の後めでたく購入。買ったからといってスキーがうまくなるわけでもないし、気分がずっと高揚し続けるわけでもないし、どのくらい快適になるのかは雪のあるところへ行ってみないとわからないが、心が浮つくことはなくなった。
キャンペーンで妙高のスキー場のチケット引換券を2枚も貰っちまった。近々行かねば。

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こんな色合いの組み合わせにしました。今までにない色にチャレンジ
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スキーにはなるべく金をかけないで行きたかったんだが・・弱い私。

大荒れの会津高畑スキー場

日本海側の天候が大荒れの日、朝から東北道を北上した。
西那須野インターを降りたらチラホラと雪が舞い始め、塩原温泉からは本格的な降りだ。路面は真っ白な圧雪路になり、山越えがかなり手ごわくなった。こんなに手前から路面に雪があるのは高畑通いの中で初めてだ。福島県に入るとさらに激しい降りで、視界も悪い。慎重に運転してさらに山を越え、高畑スキー場に着いたのは11時過ぎ。ゲレンデは猛吹雪でスキーセンター前の斜面もよく見えない。

猛吹雪だろうが何だろうが、4時間近くかけてたどり着いたのだから滑らねば!
とりあえずスキーセンターで昼食を摂り、2,000円の午後券を買って12時きっかりからリフトに乗った。4本のリフトのうち、上部のリフトは乗っているだけで凍えそう。高畑のリフトは全てペアリフトでフードもない。上部リフトは強風で早く停止した。

それでも、東北道方面の比較的首都圏に近いゲレンデでは一番のお気に入りだ。スキーヤーオンリーを貫く姿勢、そこに集まる東北南部、関東一円のスキーヤーのレベルの高さなど、毎シーズン必ず訪れたくなる。

三が日も明け、さらに大荒れの天候だけに、ゲレンデの人口密度は著しく低い。ほとんどプライベートゲレンデの状況。全コース未圧雪だったので、ゲレンデパウダー滑り放題である(ボーダーがいないのでゲレパウを滑れる時間も長い)。パウダーを滑りに来たのではなく、練習するためにこのゲレンデに来たのに、全く練習などする気が湧かない。リフト終了の16時まで滑りまくった。テレマークで滑っていたのは他にスピードコントロールができず暴走している一人がいただけなので目立ったせいか、帰りしなにリフトの係員に挨拶されてしまった。それにしても、10年近くも着続けているスキーウェアが雪で真っ白。撥水性も落ちているのでビショビショ。新しいスキーウェア欲しい。ノルウェーのメーカーでいい色のウェアがあるのだが、個人輸入で買わないと手に入れられない。しかも最近スキー滑走日数が減っているし、SUPボードも近々来るし・・思案のしどころ。

さて、一人寂しく本日の宿、「温泉民宿ももたろう」にたどり着く。大きな風呂に入り、たらふく夕食を食べ、炬燵に入って暖まっていると疲れ果てて沈没。夜に福島県中通り地方で余震が頻繁に起こったが、なぜか南会津町では揺れを全く感じなかった。会津地方は大地震以降、観光客がめっきり減って風評被害に遭っているようだ。

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質素だが美味しかった民宿の膳

翌朝、予報に反して降雪があったが、9時から高畑スキー場で滑り始めたらだんだん雪が止んできた。スキーヤー密度はやはり低いので、午前券で十分だ。12時まで滑りまくる。この日はピステンが入っていたので、未圧雪と圧雪コースをほぼ交互に滑る。圧雪コースではもちろん練習だ。日頃のスケートの成果か、片足滑走がだいぶ滑らかになってきた。上級アルペンスキーヤーの滑りをリフト上から見ていても刺激があり、練習のアイディアが湧いてくる。

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ブルーコース中腹から(ほとんどスキーヤーが見えない)

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つかの間の晴れ間(雲が流れるのが速く、昼過ぎからはまた雪)

4時間みっちり滑って、スキーセンターで昼食を摂り、帰路につく。木賊温泉の共同浴場で体を暖めようとしたが、14時30分から入浴可、の張り紙があり断念、峠を越えて湯ノ花温泉の共同浴場に向かうが、湯ノ花の浴場はチケット制に変わっており、近所の民宿で尋ねるがチケット買えず、集落の別の共同湯に行き、ようやく200円の入浴チケットを購入して一人暖まる。入ることができた「弘法の湯」はぬるめで快適。

雪が解けかかった南会津町、塩原町の国道を快調に走り、そのまま東北道に乗って18時帰着。
やはり会津高畑はいいスキー場だ。80kmの雪の3ケタ山坂国道で2つの山越えをしなければならない面倒さを差し引いても行く価値はある。晴れ間にうっすら見えた会津駒、三つ岩岳、窓明山や燧ケ岳に久しぶりに行って見たくなった。

スケート初滑り&ポタリング

年末年始、ずっと東京での普段通りの生活が続いており(都内遠足はしたけれど)、毎日のようにWOWOWで放送されている「男はつらいよ」を録画しては見ていた。

そろそろ体を動かしたくて、混んでいることは明白な江戸川スポーツランドへ出かける。スケート靴を背負って、BD-1に乗っていく。途中で目的地よりも南側を走ってしまったようで、少し大回りしてだいたい8.5kmほど走って到着。

11時から滑り始めるが、芋洗い状態でゆっくり滑るのみ。氷の状態もガサガサのあかぎれのような表面。初心者の子供を縫って滑るのは昨年ほど怖くはないが、スピードが出せない。1時間滑って整氷作業に入る直前に撤収。

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対岸は市川

江戸川沿いに北上し、帝釈天へサイクリング。寅さんにかぶれてしまって混んでいようがどうだろうが近くへ行きたかった。江戸川サイクリングロードはやや冷たい風があるが快適。ローディもいつもの日曜日に比べれば少ない。

帝釈天の脇へ自転車を停めて施錠し、お参りだけ済ませるが、ものすごい人だし、所持金は1,000円切っているし(千円札1枚しか持ってこなかった)、参道を自転車を引っ張ってブラブラ歩くなってことも難しそう。人通りの少ない細道で迂回して、高砂方面へ逃げる。どこかで昼食でも摂りたいが、懐寂しく結局荒川を渡り返してしまった。

厚着し過ぎて汗をかいた。走行距離はトータルで26kmほど。