まだ肌寒い半日ツーリング(茨城)

雨の合間の週末日曜日午前中の半日ツーリング。夜にはまた雨が降るという。
7時、W800に乗り換えて出発。週後半長く雨が降ったので、江戸川沿いの土手道路では水が滲み出している可能性があり、高速でまずは遠くへ。

京葉道路、東関東道を乗り継いで終点の潮来まで。朝だからなのか、空気が冷たい。幕張PAにものすごい台数のバイクが駐車されていた。潮来から茨城県道50号線を北上するのは昨年以来日帰りループツーリングの定番。マナーが悪く窓から吸い殻を捨てる車(しかも法定速度を大きく超えるスピードでぶっ飛ばしていった)や、ハヤブサとVFR800の2台ツーリングだがこれまた法定速度を大きく超えて軽トラなどを強引に抜いていく大型バイクに辟易しながらのんびり走る。飛ばすと寒いのだ。
img_2868
石岡市の山麓でオドメーター5000kmに達した

茨城空港入り口から西方面へ空港アクセス道路を走り、常磐道のインターを前にして右折、羽鳥駅前で左折。筑波山東麓の県道へ進む。山の斜面が新緑とヤマザクラで色とりどりなので駐輪して写真を撮っていたら10台くらいの車種もバラバラなマスツーリング集団が抜いていった。その後を車2台くらい間においてついて行く。対向する3台のバイクから「ヤエー」のサインをもらったので恥ずかしげに返礼したが、昔は「ピースサイン」だったなあ・・調子に乗った「ヤエー」は好きではない。軽い挨拶でいい。

img_2869
シート越しの新緑
img_2870
桜川市のため池から加波山方面

それにしても、どうしてこうもバイク乗りはつるむのか。2台や3台なら許容範囲だが、10台以上のグループやPAで駐車しているおびただしい台数を見ると、「一人で走れないのか」と思う。若いころからソロツーリングや二人でのツーリングしかしてこなかったので、生理的に合わない。

桜川市へ入り、岩瀬駅に立ち寄ってトイレ休憩。ここまでは定番ルートだったが、ここからは新しいルートで南下してみる。通常は岩瀬駅のもう一つ西の水戸線大和駅脇を通る県道148号を南西方向に南下していくが、今日は岩瀬駅から南に延びる県道41号線を南下する。2ケタ県道だからもう少し道路幅が広いと思ったが、狭かったり広かったり。筑波山の真西で県道132号へ右折し、しばらく走った後に県道133号で再び南下。やはり狭くなるとY字路で迷う。小貝川沿いにそびえる陽光子友乃会本部のグロテスクで巨大な鴟尾を見て右折、国道294号を横断して関東鉄道三妻駅そばで鬼怒川沿いの道路に出て美妻橋で鬼怒川を渡る。

ここからはいつもの下道ツーリングルート。給油も済ませて13時に駐輪場着。総距離は270km、最後の最後にフューエルランプが点滅したが、自宅近くのいつものスタンドで10.5L給油。燃費は25km〜27km/Lで落ち着いてきた。街乗りで使うと燃費はひどくなる。

かぐら・悪雪まつり&仕事山行・高水三山

ようやく山でのバックカントリースキーが今シーズン初めてできた。
久しぶりのハイクアップ&滑降は、かぐらスキー場から霧の塔・雁ヶ峰コース。悪雪に苦しめられたが、何とか下山してきた。翌日は仕事山行で青梅の高水三山を巡ってきたが、朝の怠さが残るままに登山し、好天にも恵まれてさわやかに下山してきた。帰宅後、更なる筋肉痛に悶えていることは言うまでもない。

4月5日  この日の滑走動画はこちら
吐月工房氏と日程を合わせ、バイクツーリングかバックカントリースキーか悩んだ揚げ句、かぐらスキー場から何度も経験のあるルートを選択。前日が悪天候だったので、標高2000mでは雪が降ったかもしれない。
早朝に首都高から東北道・圏央道・関越道と乗り継ぐが、雨上がりで雲が垂れ込めてはいるものの、はるか遠い山並みが見える。首都高中央環状線上で、意外な方向に真っ白な稜線が長く続いていて、なかなか同定ができなかったが、最終的には南アルプスだと確信できた。北岳から農鳥岳まで真っ白で、雪化粧し直した富士山も山頂は隠れているものの大きな山体を見せている。北西の方角には真っ白な浅間山、日光連山から赤城・榛名が見えて、その奥には谷川連峰も見える。ここまで遠望ができる日は珍しい。

8時30分ころ吐月工房氏と合流して、かぐらスキー場へ。準備してリフト券を購入、一日券はシニアでも高いのがこのスキー場の特徴なので、JAF割引(500円引き)や共済割引(なんと1500円引き!)を使う。しかし乗り物はロープウェイとゴンドラ1回ずつ、リフトが2回、ツアーコースからゲレンデに戻ってからリフト1回しか乗らないので割高。
10時30分ころにゲレンデトップに着いて、11時ころKG1ゲート(ビーコンチェック後に通れるゲート)からゲレンデ外へ出て歩き出す。いい天気になってきた。中尾根の頭まではいくつかのパーティが歩いていて、ピークに人影が多く見える。大多数は中尾根の北側を滑っているようだが、我々はその先の稜線の「三角」を経由し、さらに霧の塔まで登ったり降ったりを繰り返していく。

kagura_kirinotougangaine1
第5ロマンスリフトから霧の塔までのルート(赤:登り、青:降り)


KG1ゲート前にて

今回の私の道具立ては、たまたま車にブラストラック・ブレイザーとそれに対応するシールが積んであったので、テレマークではなくヒールフィックスのピンテックブーツ(スカルパ・マエストラーレ)とマーカー・キングピンビンディングである。ウォークモードでは爪先の両脇しか止まっていないので、ハイクアップの際は非常に軽く脚が出る。NTNビンディングのテレマークより足送りは軽く感じた。しかし、稜線アップダウンのわずかな降りをシール装着のままヒールフリーで滑ろうとすると、爪先だけで止まっている故にとても怖い。雪質の問題もあるだろうが、アップダウンがあるコースではテレマークに分があるように思う。微妙な登りができ、シール装着のまま滑ることも難しくない(慣れの問題だろうか?)。

img_2852
苗場山と鳥甲山
img_2853-2
奥右手に火打・妙高、左奥に白馬岳(本当によく見え、写真加工はサイズ変更とアンシャープマスクのみ)

img_2854
「三角」を前に準備する
img_2857
「三角」の斜面を前に躊躇しているうちにスプリットボーダーがすたすた登って行く

「三角」の手前の鞍部で休憩を取る。するとスプリットボードの単独男性が休憩の脇を抜けていった。この人、メチャクチャ登りが速い。その後出発時も一緒だった男女の山スキーヤーが来て、スプリットの人の速さに舌を巻いていた。「三角」の急斜面は男女山スキーヤーと協力して登り、雪がザラメ化していたので途中からトラバースして巻き上がった。ここで男女山スキーヤーは「黒岩丿平」方面へ滑るという。我々は誰も今日歩いていない霧の塔へ。ここでカカトを固定してシール滑降したらどうなるか実験。結果は、安定して滑れるが、止まった後のわずかな登りがカカト固定していると辛い。面倒でもこまめに滑降モードとウォークモードを切り替えないと快適とは言えないようだ。だけど、ブーツを装着したままモード切り替えは土踏まずの下のレバーを前後に倒して切り替える必要があるので、かなり難しい。

img_2861
霧の塔到着。この後はあまりお見せできず・・

12時30分、行動食を食べて滑降開始。最初はまあまあいいザラメだったが、標高1850mあたりからの広い疎林に入るとストップ雪が出てきて滑りが不安定になる。吐月工房氏は激しく転倒している。「黒岩丿平」との間の沢まで滑るところは、いつもより手前で滑り降りてしまったが、同じ向きを向いている斜面はどこも雪質は同じなのでいい滑りができるはずもない。私はカカト固定なので何とかコケずに滑れたが、恥ずかしくて人に見せられる滑りではない。

雪質が良くてザラメが締まっていればシール無しでもトラバースできる場所だが、念のためシールを装着して尾根に乗って雁が峰へ。どちらにせよ、雁が峰へのわずかな登りはステップソールでも履いていないと難しい。
雁が峰から梅屋敷のピークを巻いて最後の急斜面へ。明瞭な稜線上はよかったが、少し平坦になるとストップ雪がいくつもワナをかけていて、見事に引っかかって大転倒。カカト固定しているのに五体投地。ザラメがディープすぎて起き上がるのに苦労した。吐月工房氏もT4で悪戦苦闘。悪態をつきながら滑ることになるが、最後の急斜面ではスキーカットで納豆雪崩があちこちで発生して足元をすくわれそうになる。何とか納豆雪崩に巻き込まれずに高度を下げることに成功したが、吐月工房氏はスキーを抜いでツボ足で急斜面を降った。ヒザまで埋まる深さだが、こちらの方が安全で良かったとのこと。

img_2853-2
自分の影を撮影してみる

すでに15時近くになっていたので、最後の緩斜面はスキー装着で何とか連絡コースに滑り込む。スキー場に連絡を入れて、あとはコースを下るのみ。だが、コースもコースでザラメ雪が重く、滑りにくい。駐車場にたどり着いたのは15時30分。16時に私は駐車場を後にして三国峠を越えて月夜野から高速に乗った。この夜、オンライン会議が20時からあったためである。オンライン会議なんてまともに参加するつもりもなく、音声だけ流して翌日の登山のパッキングをする。両日に共通しているものは入れ替えないといけない。

kagura_kirinotougangaine2
霧の塔〜雁が峰経由でかぐらスキー場連絡コースまで(雁が峰手前で若干登りあり)

4月6日
朝の通勤電車で何本か乗り継いで青梅線の軍畑まで。9時10分着。若者9人と合流して高水三山の周回をする。いつものごとく若者は無茶苦茶なオーバーペースで舗装路から登山道に入るので、今回はついに変調を来した若者が一人。休憩させて水分を取らせ、呼吸をしっかりさせてなだめながら登らせる。そのうち体調も戻ってきて普通に歩けるようになった。標高700m台の高水山、岩茸石山、惣岳山をめぐる。岩茸石山が最高峰で800m弱。頂上からうっすら雪を載せた雲取山が見えた。
今回の山行での写真はなし。
下山完了は14時45分。すぐに電車があって、順調に帰宅できたが、車内の若者たちはもう春の装いだ。
takamizu
軍畑駅から御嶽駅への周回コース