ステップソールで魚沼スカイライン縦走

新潟県のムイカリゾートから上越国際スキー場まで、2つのゲレンデトップを繋ぎ、雪で埋もれた魚沼スカイラインをステップソールスキーで縦走してきた。今回は一方通行のスキー行になるので、クルマでは行かず、新幹線と上越線を使う。まさに旅らしくなった。

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クルマで行くと出発地に停めた車両を回収せざるを得ず、また帰路の関越道渋滞が厄介だ。行きは始発の上越新幹線に指定席の余裕がわずかにあったが、帰りの越後湯沢からの新幹線は軒並み指定席が埋まっている。新幹線に乗り換えるなら、余席のある便のグリーン指定を買うか、自由席の熾烈な争いに加わるか、それとも上野まで70分くらいだから立っていくか・・でも14:53上越国際スキー場前発の各駅列車に終点の水上まで乗っていけば、接続よく高崎で乗り換えて上野までたどり着ける。これしかないと思って計画を進めた。結果、渋滞知らずで19時過ぎには帰宅できた。

列車でスキーに行くのは本当に久しぶりだ。下山後にクルマ回収地まで公共交通機関を使うことはあるが、自宅からスキーとザックを担ぎブーツ袋を抱えて列車に乗って行くのは遥か昔、妙高バックカントリースクールの春の至仏山ツアー(記念すべき初ツアー)や初めてプライベートで知人3人と根子岳に行った時以来かもしれない。大荷物を抱えて移動するのはカヤックの旅で慣れてはいたし、カヤックに比べればはるかに機動性もある。

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地味な色のスキーケースとブーツバッグ。派手な色のザック

ただし、列車での移動は事前に準備をしておかなくてはならない。クルマのように自分の都合に合わせて好きな時に出て行くことができない。これが面倒くさい。さらに待ち時間を無為に潰すのがイヤなので、実際に移動する時間と待ち時間が拮抗する飛行機は大嫌いなのである。

2日前に往きの新幹線の空席をネットで確認してビックリ。待ち時間最短で六日町駅まで行かれる新幹線はすでに指定席が売り切れている。その前後もすべて×(私が週末の新幹線事情を単に知らないだけ?)。結局、出発時刻を50分近く繰り上げて始発の上越新幹線「とき301号」の指定席を取る。輪行と同じで、車両最後尾の席だとスキーを背もたれの後ろに立て掛けられるが、そこは埋まっていたので車両最前列の2人席窓側を取る。結果的にはスキーを窓側に斜めに立て掛けられ、埋まっているはずの隣席も越後湯沢まで空席で快適だった。1日前、復路の乗車券のみ購入する。都区内まで3,600円あまり。これで寝坊さえしなければ往復ともに大丈夫だ。相棒のG3FINDR86はモンベルのポケッタブルスキーケースにストックとともに収納し、テレマークブーツとアウターパンツはカラファテのブーツ袋へ、BC用ザックのターギー45に登山関係の道具や食糧・飲料を入れていく。もしもの寒さに備えてレザーグローブを2双持っていったが、結局気温が高くてフリースのインナーグローブだけでコトは済んだ。フーディニの軽いアウタージャケットもザックから出さなかった。ビーコンやゾンデ棒など、基本林道歩きの単独行では不要な物も持っていかなくてよかった(単独でもビーコンを持っていくのはもしもの時、捜索上役立つかもしれないから、と考えているが今回は不必要だった)。ヘルメットは置いていった。ザック内の荷物が多くなった結果、現地でスキーブーツを履いてアプローチシューズをザックにしまうのにザック内部の余裕がなかった。しかしツェルトやファーストエイドキットは外せないし、アウタージャケットも非常時のビバークなどを考えると置いていけない。

さて24日は朝5時15分に自宅を出て、両肩に荷物を背負っていく。上野駅で待ち時間20分、越後湯沢駅で待ち時間30分。当初の予定と同じ8時過ぎの長岡行き各駅停車に乗って六日町駅へ。帰りに列車に乗る予定の上越国際スキー場駅で大勢が下車していった。六日町駅東口では八海山スキー場行きのバスが停車していたが、20分待って(この間にトイレでスキーパンツに履き替える)ムイカリゾート行きの送迎マイクロバスに乗り、9時ころ到着。リフト券売り場に列ができていたので、ゆっくり目に準備して(というか、ブーツを履いた後の脱いだアプローチシューズの収納に手間取る)いるうちに列が短くなり、これ幸いと1回券2枚購入。登山届も窓口で受け取って頂く。

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越後湯沢駅にて在来線に乗り換える(車掌さんがりりしくて美人でした)

2本のリフトに乗り、9:40ゲレンデトップへ。雪上車がつくった桝形山山頂へのハイクアップルートをたどって山頂直下へ。10時、縦走開始。未圧雪のスカイラインへ進入する。はじめは下り基調だが、尾根が狭くて道路幅しか通れるところがなく、尾根の向きによって雪の積もり方がいやらしいところが数か所ある。道路上は幅3mくらいのうねった雪面(うねりの高低差が30cm〜80cm)で、右側は40度以上の急斜面、左側も急斜面で雪庇あり、という条件でステップソールで歩くにはそれなりのテクニックが必要だ。ムリに直進せず、雪面にうまくあわせて、しかも北側のクラスト雪を蹴り込んで足場を作らないと危険な場面もあった。稜線を切り通している場所では上から雪庇が落ちてくる危険性も感じた(雪どけ水がポタポタ落ちているので怖い)。

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桝形山方面を振り返る(単独スキーヤーとすれ違った直後)

675mポイント近くだと思うが、向こうから単独スキーヤーが歩いてきた。すれ違い時に声をかけたら、地元の人で集落(おそらくスキートレースから八箇集落だろう)から歩いて登ってきたという。「ここいらはおれたちの庭みたいなもんだ」「今日は運動不足だからこうして歩いてきた」「帰りは同じ道で帰るか、スキー場に降りて仲間に迎えに来てもらう」などと言っていた。日曜日の午前中に運動不足だからとスキーを履いてハイクアップしてくる、なんていうのは最高の贅沢でうらやましい。こちらが、上越国際スキー場まで歩く予定だというと、「楽々だぁ」とのお返事。こんなマイナーな(でもかつての「山スキールート図集」に掲載されているクラシックなコースではある)コースで人に会うとは・・ちょっと嬉しくなる。

八箇方面へ下る林道との分岐で小休憩。11:00。このあたりからスカイラインの両脇が広くなり、谷もやや浅めになってくる。緩く下っていくと左手に樽山が見え、スカイラインの左手1段上に護国観音が置かれた場所があるようだ。スノーシュー、スキートレースが多くなってくる。右手は杉林だが、斜面が緩くなり、疎林になっている部分もあるので、そのまま標高差130mほど滑り込んでみた。明るくて良い斜面なのだが、中盤に大きなギャップがあり、勢いが付いたまま滑っていくことは危険だった。結局低速でギャップを見極めて滑り、560mあたりでシールを貼って登り返した。滑り5分、登り30分。シールをつけたままで護国観音まで登り、屋根で覆われた護国観音前で日光を避けながらシールを外して小休止。12:15。日差しが強くて日陰でないとまぶしく、液晶画面も見えにくい。

もう目の前が栃窪峠だ。12:30。道路は左手がシャトー塩沢スキー場(稜線上から営業しているのかどうかわからず。スキー客も見つけられず)の上の栃窪集落、右手は十日町方面だが塩ノ又集落。私は直進してスカイラインをたどる。稜線は広く、進行方向左手も右手も緩い尾根が延びていて少し遊びたくなるが、ステップソールでは板が走らなくて面白くないだろう。それにしても、今日は朝からずっと八海山から巻機山まで越後の白い山々がくっきり見える。右手の遠方には妙高・火打も確認できた。スカイラインを少し外れて緩く滑ったり登ったりしていたら、リフトが見えてきた。

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素晴らしい山並み

13:20、ゲレンデに入る。ゲレンデの雪はシャバシャバの重い雪。ボーダーが多いスキー場だ。頼むから人の目の前で5mおきにコケるのは止めてくれ。ステップソールでは緩斜面でスピードが落ちてしまい、とてもつまらない。何とか重い雪をアルペンターンでこなし、13:40に駅の目の前にあるアネックスに到着。13時台の列車が出た直後で、待ち時間が1時間以上あるので、ゆっくり着替えてスキーを乾かし身支度をする。ムイカリゾートに下山を連絡し、スマホから出した登山計画の下山報告も済ませる。それでも列車到着の30分前には無人の殺風景なホームに立ってしまう。列車時刻が近づくにつれて乗客が集まり、乗車する。幸い、座席は確保できた。

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上越国際スキー場前駅上り線ホームから八海山方面

水上まで春のような残雪の中を進んだ。土合から谷川岳に行っていた登山者が乗車してきた。みな一様にグレゴリーのバルトロシリーズなど大型ザックを抱えているが、テント泊は谷川岳近辺ではできないはずだから、やはり寒さ対策グッズがザックの中身を占めているのだろう。しかしあんなにバルトロシリーズが売れていたとは知らなかった。水上まで50分、水上から高崎まで1時間、高崎から湘南新宿ラインで上野まで2時間弱。3本の列車とも座席を確保でき、進むにつれてスキーやブーツ袋は場違いな荷物になっていくが、お尻が痛くなるほど座っていられた。19時過ぎ、無事自宅到着。渋滞知らずで快適なスキーハイキングであった。

この日の動画(iMovieで制作、2分40秒、約400MB)

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ゲレンデ部分を除いたデータ
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調子に乗って動画作成2

動画ソフトを使って編集した自分の滑りの第2弾。

動画作成を始めてみると、編集ソフトの長所短所もよくわかるようになる。goproで撮影した動画を編集しやすいのはQuikで、これはiOS版もMac版もWindows版もあるようだ。撮影した画像を動画作成モードで開けば音楽も含めて勝手に映像効果のある作品を作ってくれるが、テーマを選べばさらに自分好みにはなる。

iOS用に提供されているSpliceというアプリをiPad Pro上で使ってみたこともある。
このアプリは手軽にトリミングできたり豊富なフリーの音楽を付けられたりして作成は楽なのだが、一度入れたキャプションの秒数を調節できず、ずっと消えないままだ。

今のところ、一番自由度が高いのはiMovieでの作成か?ただし、何本もある撮影動画の良い部分だけトリミングする作業は結構面倒くさい。音楽も自分で著作権フリーのものを探してくる必要がある。幸い、YouTubeに著作権フリーの音楽があり、それを利用させてもらっている。

ということで、2月初めの志賀高原での滑りを再編集してみた。やっぱりスキー動画はこういう天気の日だと最高である。滑走者の技術に少々の問題があっても天気に救われる。見た人がスキーに行きたくなるようなら最高だ。

志賀高原での私の滑り第2弾(3分30秒、約540MB)
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ステップソールで母成峠〜船明神山(福島)

ステップソール(G3 FINDR XCD86)を今シーズン初めて履いて緩い尾根を登ってきた。場所は福島県郡山市と猪苗代町の境界にある、母成峠から安達太良山のすぐ西にある船明神山につながる尾根。
母成峠は磐梯熱海温泉と沼尻スキー場を結ぶ県道の峠で、標高は970mほど。

一日晴れの予報だったが、午前中から雲が厚く雪が降り、風が強い状況の中、単独で登ったので、3時間ほど登って標高1330mほどで止めてトレースをたどって戻ってきた。結果だけ見るとしょぼいスキーハイキングだったが、自分なりには楽しいものだった。

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スキートレース。赤(登り)と青(滑り)が完全に重なっている

朝5時30分に自宅を出て、東北道で磐梯熱海インターまで。県道を母成峠にのぼって行くと、標高800mあたりから路面が白くなったが、路肩の積雪量は20cmほどで心もとない。

母成峠のわずかな除雪空間を利用させてもらう。ライブカメラに写る場所で、車上荒し対策も兼ねて敢えて目立つところに停めた(もちろん、荷物は荷室に隠しておく)。車のすぐ背後に閉鎖された旧道があり、そこからステップソールで歩き始めたのが9時20分過ぎ。すぐにピンクテープが右手に見えたので、道を外れて尾根に登って行くが、地形図通り最初は急斜面で、シールなしのステップカットだけではさんざんキックターンをしなくてはならない。何とか急な場所をクリアして、最初からシール貼ればよかったと反省する(反省遅すぎ)。次に少し急な場所が出てきたらシールを貼ることにする。

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歩き始めは除雪されていない旧道

防火帯のような切り欠きが事前に見たGoogleマップでも確認できたので、そこを歩くことにするが、薮が成長していて歩きにくい。夏道としては廃道寸前だそうだが、雪があれば何とか歩ける。どうやら最近スキーで登った人がいるようで、トレースがあちこちで見られ、ピンクテープとともに道を見失うことはほぼない。

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標高1210mあたりにこんな古びた標識が・・

ときどき思い出したように強く雪が降り、風も強い。雪が軽いので風で新雪が竜巻状に吹き上がっている。もともと雪が硬くなる森林限界以上へは行くつもりはなかったし、雪が少な過ぎたり歩きにくければさっさと車に戻って沼尻スキー場へ行くということも考えていた。予報以上に荒れた天気なので、お昼くらいまで登って適当なところで引き返すつもりになっていった。ここはマイナーなルートで他に人の気配が全くなく、それを求めてきたのにだんだん寂しくなってくる。1100mあたりで少し急になったのでシールを貼る。こうなれば薮をかき分ける以外は登ることに専念できる。1200mあたりから等高線の間隔が広くなり、ステップソール向きの尾根になるが、カラマツ林も混んでいるし、防火帯のような切り欠きは枝があちこちに当たるし、どうにも面白くない。1300mで右手の小さな沢を渡って右寄りの尾根へ登ったほうが夏道通りでよいように見えたが、市町境の上を歩いたようだ。

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1300mあたりにりっぱなツインブナがあった。この先で夏道は右手へ

このまま1350mから1400mにかけて急斜面が待っているし、雪・風もあんまりよくならないようなので、1330mで登るのを止めてシールを外し滑走に移った。ちょうど12時30分でゆっくり3時間登った。滑走は早いが、薮の枝を障害物として払いのけながら滑らなければならない。それでも約1時間弱で車に戻った。最後の急斜面がクラストしていて厄介だったし、狭い樹間の中でラインを選択しなくてはならず、雪が悪いと曲がりにくく、一度は細い木に抱きつく始末。なんとか無事滑り降りてきた。

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今日の相棒

峠は携帯の電波が圏外だったので、磐梯熱海駅まで降りて登山届の電子申請で下山届けを出し、家に連絡を入れた。登り始めにも急斜面を登りきったら電波が通じたので登山届けを出した。前もって出しておかないと現地に着いてからではちょっと遅い。

磐梯熱海温泉の元湯で入浴(300円)、行動食しか食べていなく腹が減ったので国道近くで「味噌屋」のラーメンを食べる。そのまま磐越道〜東北道で帰路につき、18時過ぎに帰宅。

母成峠から尾根を登り滑る動画(約2分、300MB)

来週末は電車で中越地方へ行ってステップソールでワンウェイのスキーハイキングをしたいと思っている。
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豪雪の上越・菱ヶ岳ツアー

世間は2月9日〜11日にかけて3連休ということで、関越道方面の激しい渋滞が予想される。本当は東北道方面でステップソールを使って安全な山へ行こうと思っていたのだが、どこの山域を想定しても東北道方面では静かなステップソール向きのルートが自分では思いつかない。メジャーどころになるか、過去に行ったことがあるルートになるか、二択になってしまう。もっと発想を自由にして研究しないと新規開拓は難しい。

なんだか一人で彷徨うのも寂しくなってきて、知人が参加するインフィールドの菱ヶ岳ツアーに急遽参加することにして、仕事が終わった土曜日夕方から上越方面に向かった。しかしこの土曜日は東京で朝から降雪があり、夕方までに高速道路が閉鎖になる可能性もあった。幸い、積雪は大したことなく、順調に走ることができた。

高速料金が安くなるウィンターパスを直前に申し込んで、首都高→東北道→圏央道→関越道と乗り継いでいく。最近定番になりつつあるルートだが、ボーッとしていると鶴ケ島JCTで乗り過ごしてしまう。意識してまちがえないように関越道に乗って、六日町インターまで。六日町から国道253号線を使って十日町を経由して松代(まつだい)の道の駅まで行って仮眠するつもりである。しかし六日町インターから前の車に続いて253号の旧道へ入ってしまい、ムイカリゾートスキー場で旧道が冬季閉鎖になっていることに気づく。戻ってぐるっと回って、新道を見つけて十日町方面へ。魚沼丘陵を貫く新道は部分的に供用されている自動車専用道で、最短で行かれるのだが人里から離れているので暗くて積雪もあるので慎重に運転する。22時近くになって松代の道の駅に到着。ほくほく線の駅が併設され、コンビニもあってとても便利だ。標高は低いが気温は低く、分厚いシュラフにくるまっても寒かった。

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道の駅 まつだいふるさと会館(左奥が駅改札)

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それなりに降った

明けて10日の日曜日、ゆっくり準備して集合場所のキューピッドバレイスキー場に向かう。虫川大杉駅から長野県境に向かっていくが、昨年3月にステップソールで単独行をして以来となる。ずっと雪は降り続き、スキー場に近づくにつれ斜度も出てくるので先週の志賀高原でのことが思い出され、慎重に運転する。8時15分に駐車場に着いたら、駐車場は満杯だった。ツアーが終わって戻ってきたら温泉施設の前の駐車場まで一杯だったから、相当多くの客が押し寄せていたようだ。

センターハウスでガイドの中野さんたちを待ち、9時に合流。早朝に東京を出発したU氏が若干遅れたが、ゲスト6名が揃い、装備チェックしてゴンドラへ。10時からハイクアップ開始して、まずは県境稜線へ。新雪が深いので1時間かけて稜線に上がり、菱ヶ岳山頂南部の平坦地へ滑り降りるが、最初急斜面なのにスキーが落ちていかないし、深さでスピードが出ない。少し緩斜面になるとストップしてしまう。

最初暑くてシェルのピットジップを開けたのだが、シェルの下に着ていた化繊綿のインナーをスライダーが噛んでしまい、インナーの布を裂いてしまった。柔らかい衣類を着たままジッパーを開閉するのは危険だ、ということを今さらながらに学習する。こんなに降雪がひどくなくて寒くなければ、違う衣類を着てきたはずなのだが・・

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サブリーダーS氏

11時30分ころから再び菱ヶ岳山頂に向かい、ほぼ12時に山頂部到着。稜線や山頂は風が強くて、シールを剥がしたらまずは移動する。ここも雪が深過ぎてスピードが乗らない。ほぼ脚の入れ替えだけ。これでは雪に埋もれた国道沿いに良い斜面を探して下っていくのも困難なので、ゲレンデに出やすい場所として最初に登ってきた稜線へ登り返して滑ることになった。残念だが、雨のように雪が間断なく降り続き、ヘルメットの上にも数センチ雪が積もるようでは身動きが取れない。

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ブナの木と一体化する

約1時間かけて最初に登った稜線に登り返し、登ってきたライン沿いにある程度滑り降りてからもう一度登ったラインを使って登り返し、尾根沿いに滑り降りてほぼ14時30分にゴンドラ降り場へ戻る。ゲレンデを下っていくが、視界が良くなく、コース脇の新雪に少し入ったら足を取られて前転してしまった。ゲレンデ外では一度もコケなかったのにゲレンデでコケてしまうという失態。起き上がるのも大変な雪深さで、ゲレンデ外でコケたら相当体力を消耗したなと思う。15時、ボトム到着。結局、トレースをみるとゴンドラ降り場から大きくUの字を描くように菱ヶ岳山頂を往復したことになる。ゲレンデは家族連れなどで大変にぎわっていた。

ゲレンデ併設の「ゆきだるま温泉」(600円)に入って身体を温めるが、風呂もゲレンデ並に混んでいた。どうせ関越道は激しく渋滞する時間に差しかかっているので、253号線で六日町方面に戻りながら松代の道の駅で休憩、六日町インターで関越に乗ってから塩沢石打SAで夕食&休憩。高速に乗ると六日町あたりからゲレンデのナイター照明がまぶしい。石打丸山と舞子リゾートのナイター照明が高速の左右に見える。ナイタースキーなんてずいぶんやってないぞ。でもあまり滑っている人はそう多くなさそうだ。塩沢石打SAで9時近くまで時間を潰したが、水上から赤城あたりまでの長い渋滞が解消しない。しかたないので水上インター手前の下牧PAで仮眠する。2時間くらい寝れば解消するだろうと思って寝て起きたら翌日の3時近くになっていた。もちろん、渋滞は解消し、狭いPAに停めた車もほとんどいなくなった。順調に早朝の高速を南下して、東京に近づいたらまた雪が降ってきた。

菱ヶ岳ツアーの動画(iMovieで作成、約2分30秒、380MB)
今回、動画は2つのソフトで作成してみた。ソフト・アプリには一長一短があるが、一本だけ残した。
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3度目の志賀高原

日曜の午前中に仕事が終わり、月・火が休みになったので、女房を誘って3度目の志賀高原に向かった。日曜日は移動のみとし、平日の空いた志賀高原を堪能しようというもくろみだ。昨年から志賀高原に来たら泊まることにしている宿に夕方たどり着くが、周辺の雪が緩んで氷結しかかっていて、先が思いやられる。

2月4日
月曜日、ガスがひどい。雪もちらついているが、積もるような降り方ではない。丸々一日使えるのはこの日しかないので、例によってサンバレーから奥志賀高原に向かってスキーでゲレンデを繋ぎ、戻ってくるというゲレンデツアーに出発。丸池ゲレンデに滑り込んで食事券付きの二日券を購入。

サンバレーのリフト前にはスキー修学旅行の高校生が活動開始したところで、そこへ二人で入り込んでリフトに乗る。リフト降車後もたくさんいるので、逃げるように蓮池リフト前のトンネルを潜り道路を渡ってジャイアントスキー場へのつづら折れを滑る。すでにバーンは硬め。それでも朝イチなのでジャイアントの急斜面を一本滑るが、視界が悪く下は硬く快適ではない。そそくさと発哺クワッドに乗ってたまゴンドラに乗り、寺子屋へ向かうが、ここもいつものごとく視界悪く強風であり、すぐさま高天ヶ原からタンネ・一ノ瀬ファミリーから再び道路を跨道橋で一ノ瀬ダイヤモンドへ。焼額との連絡コースの名ばかりになってしまった山の神ゲレンデから焼額にたどり着いたら11時近くになっていた。寒くてトイレが近くなる。Pinnacle95をスキースロットに差せない第2ゴンドラに乗り、ジャイアントスラロームコースを滑って8人乗りの第一ゴンドラ(こちらはスキースロットが幅広対応)から再びジャイアントスラロームコースを滑って途中から奥志賀の大洞沢ゲレンデに下っていった。
焼額に来たら雪質がよくなって驚いた。とはいえ、アイスバーンがベースでその上にエッジに食い込む新雪がある程度あるか、ないかに過ぎない。奥志賀ゴンドラ乗り場近くのレストランで昼食とする。身体が冷えきっている。

昼食後は奥志賀ゴンドラに乗って奥志賀エキスパートコースを一本滑るが、やはり標高が高いと視界が悪く風も強い。視界が利くところはすべからく緩斜面になってしまう。奥志賀高原ホテルの前ですぐさま踵を返して帰路についた。帰りは吹きっさらしの奥志賀第3、第4リフトで強風に耐え、スケーティングで焼額に移動してそのまま最短ルートの白樺コースを滑り、山の神リフトで一ノ瀬へ。短いリフトで跨道橋を越えて、一ノ瀬ファミリーの最上部のアイスバーン急斜面をやり過ごし、斜めにトラバースしてタンネから高天ヶ原下部に出た。今度はリフトのない跨道橋をスキー登行して西館山のゲレンデに入る。正月のような午後のコブコブはなく、フラットな雪面だが、初心者には止まれない雪。初心者のボーダーが我々にゆっくり突っ込んできて、女房が倒されてしまった。こういう場所へはそれなりのトレーニングを積んで来て欲しいものだ。ついでに言えば、志賀高原には狭い林間コースや連絡コースがあるのだが、そこで初心者が立ち往生したり、尻餅をついて休憩していたり、狭いコースに集団でいたりする。これはマナー知らずというものだ。広い緩斜面のある場所で訓練を積んでから来て欲しい。

西館山・発哺ブナ平・ジャイアントの各ゲレンデのボトムでもう一度朝と同じコースをとり、ゴンドラで東館山山頂からオリンピックコースを滑ろうとするが、視界が悪くなりつつあり、つづら折れのコースから少し外れるとコブとアイスバーン天国なので林間コースに逃れ、途中からオリンピックコースに乗る。ブナ平に滑り込み、ジャイアントのリフト乗り場までチョッカリ&スケーティングで登る。志賀高原のリフトの連絡の悪さは天下一品だ。スケーティングや階段登行、ハの字歩行を駆使できなければ辛い。こういう時にノルディック系のテレマークのアドバンテージを見せつけないとテレマーカーの名がすたるというものだ。

最後に蓮池リフトに乗って宿まで滑り込もうと思ったが、ホワイトアウトになったので素直に道路を歩いて戻った。
夜、宿のロビーで前日も眺めた分厚い「志賀高原スキー史」とホイチョイプロダクションが制作した「極楽スキー」を読みふけった。前者は昔の志賀高原の写真もふんだんで、泊まっている宿の歴史が60年以上もあることを知って驚く。後者はスキーブームのバブル期に発行された本で有名だが、かなり掘り下げた本であることに改めて気づく。テレマークスキーは次なるスキーのトレンドの一つとされていておかしいが、あまり客が閲覧しないのか、美本であった。


この日の動画ダイジェスト(約2分)
滑走軌跡 30km以上滑走
2019-02-04

2月5日
前日とはうって変わって快晴!風も弱い。快晴ならば横手山へ、となるがバスは平日でも結構混みそうな予感がするので乗車時間を滑走時間に充てるべく、蓮池を挟んでバス停とは対岸からつづら折れでジャイアントスキー場へ。コース途中で3人の初心者女性ボーダーがオタオタしているが、周りの男子は誰も手助けしてやっていない。応援の声をかけるだけ。結局集団でつづら折れの狭いコースを占拠しているので、一声掛けて先を急ぐ。少しでも技量のあるボーダーなら、初心者女性のボードを担いで歩かせるなり、自分もボードを手に持って女性と歩いて降りるくらいの覚悟が欲しいものだ。我々の世代ならそのくらいは気遣うね。

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東館山方面
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寺子屋の樹氷
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空と雲

天気はいいし人も少ないが、滞在最終日で時間に余裕があるわけではないので先を急ぐ。発哺クワッド〜たまゴンドラで東館山山頂から寺子屋へ。風が弱いので寺子屋ゲレンデは最高のコンディションだ。だんだん人も集まってくる中、3本ほど繰り返し滑り、女房と互いに撮影する。下が硬くてエッジ噛みにくくテールが流れぎみになるが、前日よりはよほどマシだ。

この日の動画ダイジェストpart1(約90秒)

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岩菅山方面

その後一ノ瀬のパーフェクターコースに向かい、やはりカリカリの急斜面アイスバーンをこなして一ノ瀬ダイヤモンドへ。パーフェクターは誰も滑っていないし、滑って楽しいコンディションでもない。山の神から焼額に入ると、気温も上がってきたせいか下部の緩斜面が気持ちいい。サウスコース・ミドルコースを滑り、お気に入りの第一ゴンドラで標高2000mへ。時間がないので奥志賀へは行かず、白樺コースで戻る。一ノ瀬ファミリーのペアリフトB線からタンネ・高天ヶ原へ横移動して、年末と同じ食堂で日本蕎麦を食べようと思ったのだが、団体貸切になっていて蕎麦にありつけず、ショック!この時高天ヶ原に戻って食堂へ入ればよかったものを、食事券チケットをよく確認せず西館山からジャイアントに向かってしまった。西館山の南向き急斜面の雪はようやく緩んでエッジが食い込み、一番快適だった。ジャイアントのボトムのレストランでは食事券が使えず、調べ直してブナ平中腹の食堂へ13時30分に滑り込んだ。ラストオーダーに間に合って昼食難民化は避けられた。またここのカツカレー・ハンバーグカレーがボリューム満点で腹持ちが良過ぎた。
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焼額山ゴンドラから

あとはブナ平を滑ってジャイアントのリフト乗り場までスケーティング。しかし満腹でスケーティングが辛い。前日のように視界を遮るガスはなく、快適に宿まで戻った。

この日の動画ダイジェストpart2(1分50秒)
滑走軌跡 約25km滑走

2019-02-05

スキー終了後、最大の危機が待っていた。帰宅準備を済ませ蓮池から国道を下っていく途中、アイスバーンでハンドルが効かなくなり180度スピン!時速はおそらく30km台だと思う。ハイエースはおろか、車を運転してスピンしたのは初めてである。標高は1400mあたりのところで、解けた雪が15時あたりでもブラックアイス化していたと考えるのが理屈に合うが、対向車がなくて幸いだった。ドキドキするので反対車線をゆっくり登って戻り、ジャイアントスキー場への分岐のところでターンして、より慎重に下った。四駆スタッドレスだからと侮ってはいけない。だいぶ標高を下げた場所でも、日が当たらず滑りやすくなっている路面があった。他車のタイヤトレースがセンターラインをはみ出している個所があったし、実はもう一度自分の車のお尻が振られたのである。この時スピンしていたら対向車にぶつかるところだった。2速、カーブでは20kmでそろそろ下って事無きを得た。しばらくトラウマになりそうである。
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