バンジーコード

先日、都心のアウトドアショップを探しても見つけられなかった4ミリと5ミリのバンジーコード。その後は船具屋を回ってみるかと思っていたのだが、実は意外と簡単な入手ルートがわかった。

手芸屋さんである。首都圏に展開している大手手芸屋の最寄店舗で入店後30秒で発見。
2.5mで500円前後だったので、4ミリと5ミリを2袋づつ入手した。4ミリに関しては色も選べる。
灯台下暗しとはこのことだったか・・

これで、いつカヤック本体のバンジーコードが切れても即対応できる。
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一番右は3ミリのバンジーコード

恒例・かぐら霧ノ塔から雁ヶ峰

吐月工房氏たちと恒例のかぐらスキー場周辺の稜線歩きをしてきた。
前日の雨(標高の高いところは雪)のため、今回はステップソールではなく通常の板で。

P4150118雲海が・・

P4150120登る

ドピーカンの中、第5ロマンスリフトで1830mまで機械力を使って上がる。9時20分ころ出発し、いくつかの小ピークを越えて霧ノ塔に到着したのが11時過ぎ。紫外線が強過ぎて、庇のついた帽子も忘れてしまったので、おおきめの手ぬぐいを頭に巻き、その上からヘルメットを被って日差しを遮る。キャディさんのように。日焼け止めはたっぷり塗ったが、暑い。

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雪が多い!苗場山
P4150128稜線を辿る

P4150135後方に平標

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霧ノ塔から滑るコースを俯瞰
P4150140イケイケ

P4150144夫婦2ショット

P4150155第2ステージのバーン

P4150165吐月工房氏

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これ以後は生コン雪に苦しめられ、お見せできるような写真ではありません・・

さて、この時期にしてはよさげな新雪なので、黒岩の平への斜面を一気に滑り、わずかに登り返して再び沢へ滑り降りるところまではテレマークターンをさせてくれる雪質だった。

その後シールを装着してゆっくり目に雁ヶ峰まで登る。そこから先は高度を下げるごとにネトネトの生コン雪に変質。最後の急斜面をスキーでカットしたら、前日の雨をたっぷり吸い込んだ表面の雪がドッと流れていった。結構な量が雪崩れていく上、スピードも速いので、上から雪面をカットされると危ない。居合わせた別のパーティのスキーヤーとも話しあって一人づつ滑る。おおかたの雪は落としたので、事無きを得たが、後からきたボーダーもデブリの多さに驚いていた。

P4150172ケガなく下山

ケガなく無事ゲレンデに降り立ち、吐月工房氏と私で掉尾を飾る「下山コース」へ突入。
実は私、「下山コース」マニアである。特にかぐらの下山コースはつづら折れがつづき、好きなのだが、さすがに4月とあって雪面が割れていて、ショートカットができなかった。かなり脚には来ていたがここも一気に滑って終了。ロープウェイよりも早く到着した。

トップからゲレンデまで標高差が1000m、下山コースも入れれば1400mの大滑走であった。
このコースはゲレンデに近いが、バックカントリーらしさを堪能でき、ステップソールのテレマークスキーにはうってつけのコースである。

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駐車場を出る時は関越渋滞が軽かったが、関越トンネルを越えて南下するうちに渋滞が激しくなってきた。迷わず北関東道・東北道をめざすが、こちらもかなりの渋滞だそうだ。北関東道を途中で降りて国道122号線を利用して岩槻まで南下し、そこから高速で8時前に無事帰宅。

久しぶりに内房へ

昨年はカヤックで内房を漕いだのは岩井海岸でSUPに乗った時のついでだけだったような気がする。

久しぶりに単独出艇で内房を訪れた。といっても本格的なワンウェイツーリングではなく、保田から浮島を廻って岸ベタで帰ってくる約10kmのショートツーリング。午前中2時間弱で漕いだ。

9時30分から組み立て開始して10時出艇準備完了、10時20分ころ出発。最初は大したことない北西よりの波と風だと思ったが、浮島に近づくにつれて風・波ともに強くなってきた。5mくらいは吹いていただろうか?風波も北西方向から押し寄せてくるので、斜め右後ろから風波を受けることになり、いたって漕ぎにくい。クラトワパドルも2ヶ月ぶりなので、感覚が戻らなくてゆっくりめに回した。

P4130108組み立て開始から準備完了まで30分

浮島の北側が一番風が強く、小さな白波も立ってきた。鋸山に風が遮られる保田とは大違いである。で、浮島の西側に行くと風は断崖に反射するせいかぴたっと止み、波だけが返し波との合成で三角波になっている。しかし、風が止んだので三角波でもパドルのキャッチが格段に良くなり、カサラノのスピードが上がる。このくらいの三角波なら大丈夫。南側でちょっと洞窟を眺めて、帰りはまずロックガーデンの迷路を通過して岸ベタで戻る。やはり勝山近辺が一番風が強いようだ。

P4130111わかりにくいが風がある

P4130113お約束の南側洞窟

P4130116大ボッケ

今日は気温に合わせたウェアリングをしたので、まだ冷たい水の中に入る気はせず、仕上げロールはなし。でも亀ケ崎の透明な水を見たらロールしたくなった。

12時のチャイムを聞いて上陸。まずカサラノを乾かしながら、先日の運河漕ぎから生乾きのままのカフナの船体布を出し、裏返して乾かす。カサラノをバラしていたら、フェザークラフトに関心のある方から声をかけられ、いろいろと説明する。聞けばバタフライカヤックスのカヤックにも関心があるらしい。バタフライカヤックスには乗ったことがないのでまったく説明はできないが、カサラノとカフナのユーザーとしては、こちらに関心を持っていただきたいと思い、ぜひセタスで(横浜から来られているようなので)試乗してみて下さい、と告げておいた。

上のような宣教活動の会話もあったり、完全に乾かす必要もあったので13時を回ってしまった。バンジーコードを買いに鴨川へ行くつもりだったが、都合が合わなくてまたの機会とする。久しぶりに「ばんや」で遅い昼食にしたが、量が多過ぎて午前中の運動量をしのぐカロリーを摂取してしまった。
すぐ後に来た隣の「ワケアリ」風のカップルの女性がいっこうに注文が決まらず、男性に「何にする?」とせっつかれても、まったくオーダーを決めようとしないのが隣にいて大変気になる。そのうち、男性は急かすことも止めて携帯に見入ってしまった。その間、カップルの会話まったく無し。私には注文した品が届き、食べ終わっても女性の決断は下っていなかった(当然、心の中では「食う気あんのか、ねーちゃん」「早く決めろよ」「男も、もう勝手に決めちゃえよ」とつぶやいていた)。

こんなの見ると、平日の「ばんや」に来るカップルがみんなワケアリに見えてしまう。
マンウォッチングを楽しんだ後、素直に高速で帰る。

リベット打ち修理に挑戦・その3

昨日破損したリベットの修理とラダー受けの再接着。

ラダー受けはシューグーで取り付けて乾燥させる。今度はいつまで持つか・・?

問題は3回目のリベット修理。もともと、白い樹脂パイプの上からアルミ合金の太いパイプと細いパイプがリベットで固定されている。ちぎれたリベットが樹脂パイプの中に残っていて、これを取り出すのにちょっと苦労した。チョチョイと直してまた収納バッグに収めるつもりで外で作業を始めたのだが、最終的には家に戻ってプライヤーで挟んでドリリングした。で、中に詰まっていたリベットの残骸を撮りだした写真。
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ここまでくれば、あとはブラインドリベット打ちだけ。以下のような手順。
120409_174204リベットを差し込む
120409_174248リベッターでカシメる
120409_174410完成

江東運河リベンジ

先週土曜日のリベンジをしてきた。メンバーは先週のメンバーの中の4人。
天気も良く、若干冷たい風が吹いていたが、順調に東京海洋大学越中島キャンパス付近の公園まで往復21km。

で、ツーリングの核心部は荒川ロックゲート脇の出艇地。大潮の干潮時で、泥と岸のヌメリに閉口した。昼休憩の越中島でもカヤックの着岸、再出艇が難しい。特に荒川本流と、扇橋閘門を出て隅田川に近づくと水が汚い。旧中川、小名木川はそれに比べると透明度が高い。

閘門の隔壁からしたたる水は今回は特に汚いと思わなかった。

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ロックゲート脇まで堤防上を歩く
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コンクリスロープから出艇したが、スクーターが水没していて参った
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いよいよロックゲート進入
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水位が1.2m下がった
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隔壁の向こうには桜並木
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旧中川は先週と違っておとなしく、たくさんのボートやカヤックが出ていた
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現時点で水上から最接近できるポイント
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南下して扇橋閘門を抜ける
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大横川の桜並木。満開
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帰路の大横川。スカイツリーが見える
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再び閘門くぐる
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お疲れさんでした

最高のコンディションではなかったか?この日は各地のカヤックアウトフィッターが運河ツーリングを挙行していた。アルフェックが多かった。とあるアルフェックのダブル艇のバウマンは、ダグ・シンプソンにそっくりで、なぜ他社のカヤックに乗っているのか一瞬目を疑ったくらいだ。さすがに運河20kmは飽きるが、そんなに楽ではない。風の通り道になりやすい。同じような風景が続くと進路を間違えやすい。豊洲近辺では高速で通過するボートや屋形船がつくった波が厳しい(隅田川はもっと厳しい)。

しかしフォールディングカヤックなら、疲れたら越中島で上陸してそこで畳んで電車で帰ってもよく、スマートである。

カフナ組み立て時、またリベットが1本ちぎれた。今度は3番リブをはめ込む部分だ。そして帰りにはラダー受けが再びぐらついてきた。もう、カフナを漕ぐたびにリベット修理が発生する状況を覚悟した方がよさそうだ。ラダー受けも、もう何度接着し直したことか・・今度はシューグーで接着してみよう。しかし、修理は楽しい。いつ修理に取りかかろうか・・・

ステップツアー改め佐渡山へ

春のうららかな日差しの中、関田山脈の稜線をステップソールスキーで歩く予定が、寒波の影響で行き先が戸隠の佐渡山に変わった。

まったく今年はいつまでたっても春がこない。関東はようやく春が来たが、雪の降る信越県境山岳地帯はまだ2月末か3月初めのような降雪がある。雪が降って視界が悪ければステップソールの機動力を十全に生かせないし、ロングツアーを敢行しても真っ白な中をひたすら歩くだけになってしまう。しかも標高の低い関田山脈では雨の可能性大。ということで、転戦である。

朝8時30分、戸隠大橋を歩き始める。私の定宿・道の駅「しなの」では早朝雨、次第にみぞれから雪。標高1150mほどの戸隠大橋は当然雪がガンガン降っている。気温は真冬より高いので、ウェアに付着した雪は水玉になっていく。平日なのに先行トレースあり。林道を進み、佐渡山山頂に突き上げる長い尾根に乗ってひたすら登行。今回はインフィールドの中野君と、ものすごく久しぶりにパーティを組むことになった「黒アネゴ」こといまは白馬の在住のMさん。

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ブナ林の尾根を登って行くと、枝から落ちた雪が首に落ちて冷たい思いをすること数回。山頂までの標高差は700mなのだが、平坦な林道が長い上、尾根も緩やかで長いので山頂まで3時間30分かかった。山頂着ちょうど12時。

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4月とは思えない・・

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もうすぐ山頂

若干視界が開けたので、山頂から東側のやや急な小尾根に向かってドロップイン。最初は雪庇もあっていやらしいが、雪が新しいのでターンは比較的容易。気持ちよく1550mのボトムまで滑り降りる。Mさん、毎日ちょっとずつ滑っているとのことだが、その分板のメンテナンスが不十分で、粘っこい雪がスキーのソールにへばりつく。やはりワクシングは大切である。

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雪庇がいやらしい

その後、シールをつけて佐渡山から東南東に伸びる尾根に登り返し、1738mピークへ。

ここからは黒姫山との鞍部、大ダルミへ滑り降りてもいいのだが、南側の尾根を試しに滑ってみることに。しかし樹間の広い場所を選んでいたら、南の尾根ではなく東南方向へ滑ってしまった。1450mで沢から一時的にシールをつけて対岸に登り、あとは登山道沿いに林道へ。標高が低くてトレースに乗ってもスキーが滑らない雪を滑りきって、15時終了。

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数年ぶりに一緒に滑ったMさん、かなり上達してました

ステップツアーできなくて残念だが、今年の状況ならまだ大丈夫だろう。リベンジしたいなぁ・・

リベット打ち修理に挑戦・その2

バンジーコードがなかったので、前回の修理でいったん中断。
近くのホムセンで切り売りしてなかったコードを手に入れるため、都心へ。アウトドアショップなら簡単に手に入るだろうと思いきや、大型ショップを3軒まわっても太さ3ミリのものしか手に入らなかった。テント修理やザックの改造用程度を想定しているのだろう。私ゃ4ミリが欲しいのである。それでもとりあえず、3ミリのものは4m買っておいた。2重にして使う最終手段を想定したのだが、他の用途にも使えそうだ。4mで350円ほど。

太めのバンジーコードは通販船具屋さんで買うか、セタスでまとめて買った方が楽だ。今度買っておこう。

今回は窮余の策で、都心のホムセンで自転車の荷物固定用ゴムヒモを入手。4ヶ所フックがついていて400円。長さは1m程度か。他に5ミリの2m自転車用ゴムヒモを購入。こちらは両端のみフックで、300円。
120402_1344374ミリのゴムヒモ。フックを外す。

作業開始。まず4ミリの方のフックをラジオペンチなどで外す。安物なのに、カシメてあったりして分解は力技を必要とした。無事外し、リベット打ち作業に取りかかる。

片方のリベットをドリルで外して、中から出てきた樹脂製ワッシャにゴムヒモを通し、念のためステンレスワッシャも新たに噛ませてパイプに挿入。リベットにワッシャが引っかかるよう、穴の奥まで入れたことを確認してリベット打ち。

120402_140445ブラインドリベットを入れたところ

次いでつながる方のパイプのリベット外し。外したら短くて一回り細いアルミパイプと、塩で真っ白になったバンジーコードの破片が出てきた。こちらはステンレスワッシャのみ。ワッシャが細いパイプに引っかかる単純なしくみである。
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写真の赤いバンジーコードを引っ張りながら適当なところでラジオペンチで挟んで固定した上で切断、細いパイプとワッシャを通してコードを縛り、穴をあわせてリベット打ち。完成。

120402_141740これからリベッターでカシメる
120402_141835無事完了

最後に接合部に潤滑防錆剤ボーシールドを塗って終了。

もう一本買ってきた5ミリのゴムヒモは、適当に切ってカサラノとカフナのパイプをまとめる輪ゴムにした。

慣れると意外と作業は簡単である。

リベット打ち修理に挑戦・その1

カフナの修理にトライした。直したのは、スターンセクションのキールパイプにある黒いデルリンブロック部分。4番リブを引っかけるピンが入る穴がくりぬかれている。リベットが経年劣化で破断、デルリンブロックが外れてしまった。

で、修理完了後の写真がこれ。
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修理方法は、
・パイプとデルリンブロックに残ったリベットの破片を、電動ドリルでくりぬいて外す。
・適切な径と深さのブラインドリベットをあてがい、ハンドリベッターでリベット打ち。

これだけなのだが、近くのホムセンで5,000円程度のハンドリベッターと一箱450円のリベットなどを購入することになった。リベット径が太いので、リベッターは安物では歯が立たない。修理道具におカネをかけて(勘違いして無駄な出費もしてしまった・・)、なおかつ失敗するリスクも大きい(今回も、作業途中でダメかと思ったこと複数回・・)。

このような修理はセタスなど、修理技術に長けたアウトフィッターに依頼する方が確実だし、費用も1ヶ所だったらはるかに安く上がる。だが、私は近日中にまた組み立てて漕ぐ予定があり、早く修理したい。また2001年から乗り続けてきたカフナのリベットはいたるところで経年劣化が進んでいる。デルリンブロックが緩んで容易に回転する箇所があるし、すでにバンジーコードがちぎれた部分も出てきている(繋ぐには2ヶ所リベットを打ち直す必要あり)。それらを一回一回修理依頼するのでなく、できたらDIYで解決したかった。自分の愛艇だし、一応、これでも修理工の息子ですから・・

さて、また近々バンジーコードの修復にトライしてみたいが、こちらはリベットを2ヶ所打たなければならず、1ヶ所を固定した後にバンジーコードを固定してもう1ヶ所のリベット打ちをしなくてはならない。今回よりも複雑で面倒くさい作業になる。