ステップツアー改め佐渡山へ

春のうららかな日差しの中、関田山脈の稜線をステップソールスキーで歩く予定が、寒波の影響で行き先が戸隠の佐渡山に変わった。

まったく今年はいつまでたっても春がこない。関東はようやく春が来たが、雪の降る信越県境山岳地帯はまだ2月末か3月初めのような降雪がある。雪が降って視界が悪ければステップソールの機動力を十全に生かせないし、ロングツアーを敢行しても真っ白な中をひたすら歩くだけになってしまう。しかも標高の低い関田山脈では雨の可能性大。ということで、転戦である。

朝8時30分、戸隠大橋を歩き始める。私の定宿・道の駅「しなの」では早朝雨、次第にみぞれから雪。標高1150mほどの戸隠大橋は当然雪がガンガン降っている。気温は真冬より高いので、ウェアに付着した雪は水玉になっていく。平日なのに先行トレースあり。林道を進み、佐渡山山頂に突き上げる長い尾根に乗ってひたすら登行。今回はインフィールドの中野君と、ものすごく久しぶりにパーティを組むことになった「黒アネゴ」こといまは白馬の在住のMさん。

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ブナ林の尾根を登って行くと、枝から落ちた雪が首に落ちて冷たい思いをすること数回。山頂までの標高差は700mなのだが、平坦な林道が長い上、尾根も緩やかで長いので山頂まで3時間30分かかった。山頂着ちょうど12時。

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4月とは思えない・・

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もうすぐ山頂

若干視界が開けたので、山頂から東側のやや急な小尾根に向かってドロップイン。最初は雪庇もあっていやらしいが、雪が新しいのでターンは比較的容易。気持ちよく1550mのボトムまで滑り降りる。Mさん、毎日ちょっとずつ滑っているとのことだが、その分板のメンテナンスが不十分で、粘っこい雪がスキーのソールにへばりつく。やはりワクシングは大切である。

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雪庇がいやらしい

その後、シールをつけて佐渡山から東南東に伸びる尾根に登り返し、1738mピークへ。

ここからは黒姫山との鞍部、大ダルミへ滑り降りてもいいのだが、南側の尾根を試しに滑ってみることに。しかし樹間の広い場所を選んでいたら、南の尾根ではなく東南方向へ滑ってしまった。1450mで沢から一時的にシールをつけて対岸に登り、あとは登山道沿いに林道へ。標高が低くてトレースに乗ってもスキーが滑らない雪を滑りきって、15時終了。

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数年ぶりに一緒に滑ったMさん、かなり上達してました

ステップツアーできなくて残念だが、今年の状況ならまだ大丈夫だろう。リベンジしたいなぁ・・