日光・細尾峠と粕尾峠

御嶽山で大規模な噴火があった。土曜日ということで多くの登山者が山頂付近にいて、逃げられずに命を落としてしまった方もいる。こんなに多くの人が同時に亡くなるとは・・ご冥福を祈ることしかできない。

さて、山にも行きたいのだが、土曜日は自宅で仕事、日曜日に結局サイクリングとなった。もう毎週のように遠出している。今回は、日光まで輪行して、足尾方面に向かい、日足トンネルの上を通る旧国道122号線の細尾峠に登り、足尾まで降りてから前日光山地を登って粕尾峠経由で新栃木まで。朝北千住まで向かう7kmと帰りの曳舟からの数キロを足して、ほぼ100kmのダブルヒルクライムサイクリングだ。細尾峠の標高差が日光駅からだいたい630m、足尾駅から粕尾峠までが500m弱。粕尾峠からは一部登りがあるが基本的には下り基調で延々と走る。

朝、北千住まで走って東口でいつものように自転車をバラす。6時31分発の快速に乗れば、乗り換えなしで東武日光まで行かれるが、それは5月の連休にやったし、あの快速電車はクロスシートで輪行袋を置く場所が無い上に混むから避けたい。しかし特急「けごん」に乗るのは芸がない。そこで、6時37分発の急行に乗って久喜でJR快速ラビットに乗り換え、宇都宮でJR日光線にまた乗り換えて行くことにした。東武特急に乗るよりは若干安いが、到着は9時ちょいすぎになって快速よりも30分ほど遅く、けごんよりは10分早く着く。コストパフォーマンスは東武快速が圧倒的だが、空いている、という点では今回のルートは申し分ない。

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日光駅

駅舎は明らかにJR日光駅の勝ちである。駅員さんも親切で、スイカの出入口が狭いので広い方を通らせてくれた。なぜか新郎新婦の記念撮影があり、外国人観光客も多い中で自転車を組み立てる。最近、サイクリングが終わってみるとアウタートップにギアが入らない、ということがあるので、後輪をはめてからギアチェンジを何往復かしてローからトップまできちんと入ることを確認する。

9時30分、日光駅を出発。国道119号を清滝方面へ。すぐに右手のコンビニで食料とコーラ補給。直線的な国道での上り坂が一番辛いが、のっけからそのような道である。神橋を渡って国道120・122号に乗るが、清滝インターで標高約700m。厳しい。細尾大谷橋で左折して、細尾町交差点から右の旧道に入る。国道をくぐってからつづら折れが始まる。カーブに番号が書いてあるが、いったいいくつまでカウントすれば頂上なのか?地形図などからだとつづら折れはとても厳しそうに見えるが、本当に厳しい斜度は入り口と山頂直下だけだった。もともと人道だった歴史ある道で、無理の無いような斜度でカーブが切られている。さすがにフロントはインナー(28T)だが、後ろは左カーブのコーナーイン側でだけローを使い、後は使わなくても上れる。上り始めは国道をものすごいスピードで通過していく車の音が聞こえる。路面には落葉や枯れ枝や小石が落ちていて油断ならない。マウンテンバイクが一台下ってきたが、ロードは誰一人向かってこない。路面が荒れているからだろうか?

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細尾峠のうんちく
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上りはじめは杉林

エッチラオッチラ上り、10時50分に山頂着。山頂直下のカーブ番号は38か39だった。若干休んで下りにかかる。下りのつづら折れの方が斜度がきつく、路面がよくないので慎重に走る。対向車も時々登ってくる。ブレーキのかけすぎで親指付け根が痛くなってきた頃、国道122号に合流。そのまま下り基調で快走して足尾駅に11時20分着。国道に出てからはかなり飛ばした。

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細尾峠トップ
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若干色づいてきた?

わたらせ鉄道の足尾駅もなかなか風情のある駅だ。待合室で軽く補給させてもらい、気の抜けたコーラを飲み干して11時30分出発。粕尾峠に登る。ここはオートバイに乗っていた頃来たことのある峠だ。やはりつづら折れが多く、交通量は細尾峠よりも格段に多い。オートバイや車に次々に抜かれる。国道でもこの峠道でもそうだが、オートバイのマスツーリングがとても多く感じる。昔のバイク乗りは基本ソロで走ったものだが・・一人では寂しいのかね??マスツーリングは威圧的だしうるさいし、時には排気ガスが臭いし、昔乗っていたから大きなことは言えないが、いらだちを感じる。来るなら一人で来い!それに旧車(ヤマハRZなど)の2ストローク、特に排気ガスが臭い。いまやそういう時代ではないのでは?

サイクリストはこちらの峠では数名とすれ違った。抜かれることもなく、追い抜くこともない。基本、誰も同じ方向へは走っていない。

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風情ある足尾駅

やっとのことで12時20分、粕尾峠山頂に到着。上っているうちに考えたのは、もう下り一方だから欲を出して横根高原まで登ってみるか、という計画に無いルート選択の是非。山頂に着いたら、車で25分かかると案内があった。ということは自転車だとその倍はかかるし、帰路も計算に入れないといけない。ということで横根高原はおあずけ。下りにかかる。

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粕尾峠トップ。この右手から横根高原への急坂が始まる

長いつづら折れである。粕尾峠にもカーブナンバーが振ってある。山頂は確か49くらいで、粕尾集落に近づくほどカウントダウンされていく。ナンバー1のカーブを曲がったら、途端に道が広めになって走りやすくなった。すぐに5月連休の薮漕ぎ担ぎサイクリングとなった大荷場木浦沢線への分岐を過ぎる。「山の神」というところでそばでも食べようかと思ったが、もう少し下ってからでもよかろう、と思ってぐんぐん飛ばす。だが路面状況はあまりよくなく、アスファルトのひび割れが至る所にある。あまりに下りが長いので、下ハン握ったりブラケットを握ったりするが、ブレーキレバーから手を放すことはできない。

思川がだいぶゆったり流れるようになってきて、釣り師たちが川に入っているのが見える。集落が大きくなってきた所で蕎麦休憩。行動食を食べていたのであまり腹は減っていないのだが、ここから先で止まって食べるチャンスを作れそうにないし、サイクリングが終わるまで食べないと電車の中で猛烈に腹が空くだろう。休憩するにも13時を回っていい時間だ。軽くざるそばを食べる。

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思川は透明な水がきれいな川

県道を右折して大越路トンネルに向かう上りに入る。直線的な上りでイヤな道だ。旧道もあるのだが、もう峠は十分。トンネル内でサイコンとライトが併用できるかどうか、確認する。どうやら、前回の房総でのトラブルは、LEDライトからの干渉のようで、皆さん工夫して乗り切っているようだ。手っ取り早いのはサイコンとライトを離すこと。ハンドルのエンドキャップ代わりに差し込むライトホルダーを買ったので、ここにライトを下向きに付けて点灯してみる。サイコンに影響はなし。しかもライトもいい場所を照射してくれる。このトンネル内だけは歩道を走った。

トンネルを出てからは道なりに進み、栃木市内へ入っていく。北風がだいぶ強いようだが、横風に煽られている感覚はなく、30km巡航で走れる。そのまままっすぐ進めば東北道栃木インターをくぐって新栃木駅までまっすぐだ。14時30分、新栃木駅着。証拠写真を撮り忘れた。自転車を再びバラし、輪行袋に入れて構内の時刻表を見たら、あと7分で区間快速浅草行きが来る。15時のそれに乗って、北千住で下車、各停で曳舟まで。本日2度目の自転車組み立て、あとは路地を出鱈目に走ったら自宅である。千秋楽に間に合った。

房総半島横断(佐貫町〜大原)

秋分の日もいい天気。房総半島の一番太いところを横断してみたくなった。内房線佐貫町駅から外房線大原駅まで。自宅から輪行する。

早起きして前日夜に輪行袋に入れておいた自転車を担ぎ、最寄駅へ。いつもの北千住発の輪行のような最初の自走をせず、最寄駅から輪行するのは初めて。千葉を経由して内房線の佐貫町駅に向かう。最寄駅から予定より1本(10分)早い電車に乗ったら、千葉駅で君津行きの電車を2本見送ることになった。佐貫町駅は上総湊駅の一つ手前、東京湾観音があるところに近いので、君津行きに乗ってもその後館山行きに乗り継がないといけない。

というようなことを考えていたのだが、むしろ君津駅で降りて自走しちゃったほうがよかったかもしれない。館山行きは途中で2度ほど長い停車をし、結局佐貫町駅に着いたのは9時10分。もとより織り込み済みの時刻だが、折角なので朝の貴重な時間をサドルの上で少しでも長く過ごしたほうがよかったのかも?まあ、朝はやる気があるから偉そうなことも言える。

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佐貫町駅で自転車を組み立てる。今回は横着せずに軍手をはめて手が汚れないようにした。駅前の自販機で350mlのコーラを買って飲み、気付け薬とする。これから鹿野山(370mほど)までヒルクライムだ。9時30分出発。宝龍寺から県道163号線を登り詰める。斜度は5〜7%程度だが、私のエンジンでは時速10kmを割らないように走るのが精いっぱい。しかも、マザー牧場方面からの道路と合流してからの県道93号線が山頂までわずかな距離なのに一番の激坂。山頂には集落があった。住みにくいだろうなあ・・

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鹿野山山頂バス停(激坂にギブアップ)
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景色がいい九十九谷展望公園

九十九谷展望公園で少し休憩して、県道93号線のダウンヒル。一直線の下り坂だが、路面が悪くてタイヤが激しくブレる。もしやパンクでは・・と思ってコケないようにブレーキングして停車してみたが、パンクではない。こんな急斜面かつ悪路面のダウンヒルは恐ろしくてスピードは出せない。対向車線にヒルクライマーが登ってくるが、こんな一直線の激坂をよく登るよね。根性あるわ。鹿野山は千葉のヒルクライマーのメッカだそうだ。

秋元郵便局前から国道465号に乗り、東粟倉で右折、車でたびたび通った屈曲国道(昔に比べればだいぶ幅も広がった)を南下して国道410号に乗り換えて北上。すぐに細くて暗い道になるが、房総スカイラインをくぐってゴルフ場が近くなると道幅が広がる。ゴルフ場入口の看板のあるところを右折、大坂川に沿った砂利道林道を入ってみる。フラットな路面で走りやすく、手掘りのトンネルをくぐってからUターン。結局本日唯一のダートとなった。

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手掘り隧道
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久留里線

小櫃川を渡らずに生活道路で亀山湖方面へ走り、迷いながらも上総亀山駅に出た。川が屈曲していて道路も複雑だし、初めて走る道なので、時々止まってはスマホで現在地を確認する必要がある。誰もいない上総亀山駅前で再びコーラを買って飲む。自転車はコーラなしでは走れない。亀山中学校、亀山保育園を通過してすぐに左折して、大福山方面への林道に入ろうと思ったら、休日工事中で通行止め。やむなくいったん国道465号線に出て東に向かう。鹿野山はしっかりとしたヒルクライムだったけど、その後小さな丘をいくつも越えてきている。それがジャブのように(ジャブを受けたことはないですが)脚に効いてくる。広い国道の直線的なアップダウンが一番いやらしい。

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上総亀山駅

今日は頻繁に短いトンネルを通るので、前照灯をステム近くのハンドルにつけ、トンネル内では尾灯とともに点灯・点滅させた。しかし前照灯を点けていると、サイコンが働かない。国道を走っている時にそれに気付き、前輪のセンサーとマグネットの距離をいじってみたが、ライトを外してしばらくしたらまた作動し始めた。距離計が動かないまま数キロ走ってしまったと思われるが、同じメーカーのライトとサイコンなのに干渉してしまうのはなぜなんだろう。ライトの位置を工夫すれば干渉しないんだろうか?

蔵玉というところで国道のトンネルには入らず左折して林道に入る。国道から左折したら途端にチェーンが外れた。イヤな予感。軍手をせずにチェーンを直したのでまた指を汚してしまった。ウェットティッシュで拭きながら休憩。

林の中は静かで対向車もなくていいのだが、もう脚に乳酸がたまってきた。でもまだ走行距離は40km程度である。こちらからなら大福山方面へ向かうこともできるので最初その気でいたが、脚の疲労はさらに増すだろうし、半島横断のゴールまでの距離を考えるとショートカットしたほうがよさそうだ。そのまま直進して真っ暗な3連トンネルを通過して養老渓谷駅に向かう。小湊鉄道の養老渓谷駅前は食堂あり、タクシー会社あり、よろずやありで観光客もいた。サイクリストが何人も通過していく。ここでお昼だ。よろずやでおにぎり2つと冷えた甘酒を買って店先のベンチで食べる。ここから先は小湊鉄道といすみ鉄道に絡みながら走っていく。

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養老渓谷駅

まず、駅前を走る県道81号線から県道32号線に乗りたい。県道を走るのも芸がないので、集落の中の道でショートカットする。集落を外れたら、めったに車も通りそうもない道で、小川まで激しく下り、県道まで激しく登った。これもジャブだ。巨大な畜産団地が左手にあるらしく、臭う。この県道でもわずかな登りがある。踏み切りを2回通過して、また国道465号線を走る。快走して、総元駅を通過してから右折する。もともとはもう少し先に行って東総元駅の先で右折して道の駅たけゆらをパスしたかったのだが、どうも冷静に判断できなくなってきて、適当に道を選択してしまうようになったらしい。低い丘陵が幾重にも入り組んでいて、どこを走れば楽ができるか考えるのが嫌になってしまった。

久我原交差点で国道297号に乗る。結局、道の駅たけゆらの方に向かうしかない。また丘陵越えだ。道の駅を通過して、最初の信号で右折。ここは予定通り。増田製作所という工場に向かう立派な広い道路を走るが、斜度は8%。ここへ来ての8%はキツイ。車が走ってないので片側車線いっぱいの蛇行走行で乗り切る。工場の建物の左側に工場の敷地と紛らわしい細い道路がある。ここを走っていくと工場裏手から舗装林道になる。山頂部で最後のトンネルをくぐり、丘を越えて田んぼが広がる場所に出た。県道82号線から県道176号線に乗るつもりだったのだが、左折ポイントを間違えて、神明神社からまた国道465号に出てしまう。いすみ鉄道の国吉駅近く。予定していた道路からだいぶ外れてしまったので、あきらめて国道で大原駅を目指す。緩いアップダウンに悪態をつきながら、15時、外房線の大原駅着。お祭りで駅前に神輿が出ていた。お祭りといすみ鉄道を撮影しに来た観光客が駅前にかなりいる。帰りの外房線では座れそうにない。

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本日最後の荒れた道とトンネル

佐貫町駅からの距離は途中で数キロ止まってしまったメーターで75km。平坦路とは違って山・丘の連続、林道の急勾配が含まれている。メーターやチェーントラブルもあった中で、よくがんばったほうではないか?時間は休憩含んでちょうど5時間30分。

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大原駅に到着

駅前のベンチを使わせてもらいつつ、輪行準備。テキパキと袋に詰めて、いすみ鉄道の売店で列車に乗ってもいないのに列車の絵柄のハンカチを購入。いすみ鉄道と並走したからいいでしょう。JR外房線で15時40分発の普通列車に乗る。案の定座れず、運転手のすぐ後ろで立って輪行袋を支えながら千葉駅まで1時間。総武線各駅停車に乗り換えて17時40分帰宅。

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いすみ鉄道の黄色い車両と我が愛車

サイクリングのの固め打ちをやった。そろそろ山に行きたいな・・火打山のライブカメラ、いい感じの写真になりつつあるなあ・・

緑のヘルシー&水と緑のふれあいロード

天気がいい日曜日。房総方面に輪行で走りに行くか、先日の緑のヘルシーロードの支線である「水と緑のふれあいロード」を走ってみるか、逡巡しているうちに輪行に予定していた電車(内房方面は本数が限られるため)に乗れなくなり、自宅から走り出して北を目指すことにした。

9時に出発して荒川河川敷に出たら向かい風。先日よりも5kmほど低いスピードで都市農業公園から芝川CRに入る。都市農業公園まで、先日よりも10分近く余計に時間がかかった。

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もう秋の空だ

芝川CRを走るのもだいぶ慣れてきて、迂回路などに戸惑わなくなった。このCRは人が少なめでいい。

水神社の脇から見沼代用水東縁沿いの緑のヘルシーロードに乗り、ひたすら漕ぐ。大宮の東部の神明社前で補給食を食べただけでろくな休憩もとらず51kmポイントの古民家喫茶店に来た。日曜日は定休日だ。もう少し走ると、道路を横断するところにそば屋があったので、12時20分ころから13時近くまで食事休憩。

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東北本線の普通列車(シャッタータイミング悪し)
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以外と古い馬頭観音もある

13時、再び走り出すが、CR沿いの曼珠沙華が先週以上に美しい。
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「水と緑のふれあいロード」って、紛らわしく、かつ陳腐なネーミングだと思うのだが、実は緑のヘルシーロードから2本、南東方向に伸びている。南側の1本は「中島・黒沼・豊春用水コース」で菖蒲町から春日部市、北の1本は「騎西領・中須用水コース」で加須市から宮代町(東武動物公園駅近く)までだ。今日はより長めの「騎西領・中須用水コース」(25.5km)を走るつもり。

自宅から68kmポイントでふれあいロードの起点を見つけた。走り出したら、見沼代用水とは全くスケールの違う幅2mほどの用水路になってしまい、自転車道としてよりも歩道・ランニングコースとして利用したほうがふさわしく思えてきた。畑や田んぼの真ん中で、住宅地の裏手にひっそりある感じだ。路面はブロックを敷き詰めた道なので滑らかとはいえず、ブロックの隙間から草も生えている状況。これでも完成は緑のヘルシーロードより10年新しい。

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鳩のキャラクターはコバトン。

それでも標識に忠実に走ってみたが、所々で大きな道路を渡ったのちにふれあいロードを見失うことになった。久喜で高速道路を越えるところにはセブンイレブンがあり、迷わず休憩したが、用水路から離れて高速をくぐるところがちょっと不明瞭。県道3号線の横断もうっかりすると見落としがち。新幹線と東北本線が接近するあたりでの標識は小さくて見落としがち。ここで用水路を一般道を使って乗り換えるので、標識は親切にしてもらいたいところ。その後も用水路沿いに走っていると急に砂利道になってしまったり行き詰まってしまう羽目にあった。

なんとか東武動物公園のアトラクションを右手に見つつ、完走。最後はどこで完全終了したのかわからなかった。逆に走ろうとしたら難しそうだ。この「水と緑のふれあいロード」、今後はあまり利用しそうにない。「緑のヘルシーロード」は景色が良くて変化もあってスピードも出せるので利用価値は高いと思うが、こちらは自転車向きとはいえない。ま、もう一本の支線を走ってみないと何とも言えないが・・

ここまでですでに90kmオーバーとなり、おとなしく東武動物公園駅から輪行することにした。15時台の急行に乗って、最寄りの東武線駅に降り立ち、ひとっ走りで帰宅。約100kmの平坦基調サイクリングだった。明後日の秋分の日は坂を登るか・・
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日曜昼下がりの東武線上り

緑のヘルシーロードで利根川へ

筑波山の翌日は、腰と尻が痛かったのだが、以前から全線走破してみたかった緑のヘルシーロード(見沼代用水東縁)に向かった。昨年の真夏に女房と大宮の東あたりまで行って引き返したことがあるが、まだまだその先は長そうだった。

10時出発、荒川サイクリングロードの左岸をさかのぼり、順調に鹿浜橋の都市農業公園にたどり着き、芝川サイクリングロードに入る。乗り始めは腰と尻が痛かったが、走っているうちに忘れてくる。芝川サイクリングロードの道幅はそれまでと比較してかなり狭くなるが、それなりに快適である。しかしこの芝川サイクリングロードは芝川を横切る橋ごとに減速しなくてはならず、橋が幹線道路のものだったりすると車が途切れるのを待たなければならないし、対岸に渡ったり橋の下まで行かないと渡れないようになっていて、止まりたくないライダーにはストレスがたまる道かもしれない。外環道をくぐる頃にはだいぶ都会から離れてきて住宅街の中を走るようになるので、横断する道路の交通量も減ってくる。個人的には河川敷の広い荒川や江戸川よりも好きだ。

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水神社にて
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やがて川口北高校を右手に見ると、水神社が現れる。水神社の脇を通って、砂利道に入らずに右折すると、見沼代用水からの水路が右手に見える。ここは昔、高低差のある水路をを3段の閘門を使って物資を運んだらしい。下山口新田という住宅街で見沼代用水に沿った緑のヘルシーロードに乗り変わる。

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この標識を意識しつつ、対岸の広めの道を走るが吉。
標識通りに走ると人一人しか通れないような狭いところを走らされる。

あとは用水路を外れないようにひたすら上流へ走っていけばよい。ヘルシーロードの標識があるのとは対岸の方が車通りがあって実は走りやすい。武蔵野線をくぐり、川口自然公園を横に見る。さらに走っていくと見沼自然公園とさき山記念公園があり、わずかだが整備されたパヴェがあったり、砂利道区間があったりする。歩行者やママチャリもそれなりにいる。ヘルシーロードの脇には曼珠沙華が咲いている。

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曼珠沙華の群落

こういう道を走っているとコンビニがなく、補給がしにくいのだが、昨年立ち寄ったコンビニが県道105号線沿いにあるのであたりをつけてヘルシーロードを離れ、立ち寄って昼食。12時台に突入した。

東武野田線を横切る時は川沿いでなく迂回路を通る。国道16号線に沿うようにヘルシーロードが伸びていて、いつのまにか16号もパスしたようだが、いったいどうなっていたんだろう。記憶がない。すぐに東北本線を踏み切りで横切る。今日は武蔵野線、東北本線、新幹線と、近くを走っていると列車がいいタイミングで通っていく。すると、見沼代用水の東縁と西縁が合流するポイントになり、さらに綾瀬川と立体交差している場所に来た。川の流れはややこしいが、案内板を探してその通りに走っていくと再びヘルシーロードが伸びている。

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自宅から51kmポイントにこんな喫茶店が。自転車が何台か止めてあった。
次回は立ち寄るつもり。
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綾瀬川との立体交差ポイントにあった地図。「水と緑のふれあいロード」ってのもある。

この辺で、ソロで走っている女性ライダーと前後したので、どこまで行くか聞いてみたら、目的地が同じだった。私はトイレ休憩と補給をしたので先行してもらったが、利根大堰近くで再び合流して彼女とは羽生駅まで並走した。

ところどころで利根大堰までの距離がカウントダウンされる標識を目にするので、どうやら自宅から80km弱のところで利根大堰にたどり着きそうである。今日は雲が多く、あまりパッとしない天気だが、スカッと晴れているよりは、住宅街がなくなって田んぼの中の開けた場所ではしのぎやすい。

秩父鉄道の武州荒木駅近くで前を走る女性に追いついて、少し喋りながら利根大堰まで走った。14時台である。だいたい4時間と少しかかった。平均スピードも21.5kmほど。堰の取水口のところで休憩し、羽生駅まで走る。自走でさいたま市まで帰るという彼女と別れて、輪行準備をする。15時25分発久喜行きの電車に乗れ、久喜からは急行に乗り換えて最寄りの東武線駅で下車、再度組み立てて自宅には5時に到着。電車輪行は速くて涼しくて快適である。走行距離は90km。前日の疲れが残っていたわりには走った。

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利根大堰取水口にて

今日のルート、さらに群馬方面に行くにもいいかもしれない。江戸サイの方がおそらく快適だろうが、こちらの方が変化があるように思えるし、立ち寄る店を周辺で探すにもよさそう。気合いがある時には帰路を江戸サイにして100kmオーバーというのもいいかもしれない(辛いから多分やらないけど)。

北筑波稜線その2 端上林道・板敷峠・道祖神峠

9月。殺人的な夏の気温も下がってきて、天気もいいようだ。連休なのでどこに行くかいろいろ悩んだが、結局14日の日曜日は筑波山の北の林道で稜線に登ってみることにした。

当日朝に突然準備したので、出発が遅くなってしまった。忘れ物が多くて家に取りに戻る羽目になり、さらに遅くなる。カーサイクリングなのに免許証を忘れて戻った。適当に常磐自動車道に乗ったので、ナビも使わず桜土浦インターで降りてしまい、下道が長くなった。おかげで、5月に使った筑波口(旧筑波駅)の駐車場は9時30分到着時にすでに満車。しかたなく真壁まで行って、旧駅のサイクリングロード休憩所で駐車。こちらは幸い空きが多かった。

筑波口からだとウォーミングアップで10kmほど走れるのだが、真壁からだと体が温まらないうちから林道ダートの屈曲路を登ることになる。覚悟してアプレ・チタン山岳スペシャルを組み立てて、走り出す。今日は5月より大容量化したサドルバッグと、自作リクセンカウル化した小さめのモンベルフロントバッグ(上ハンが握れるのがよい)を装着し、デイパックは背負わないで走る。フロントバッグには行動食を入れておき、ファスナーを少し開けて走る。走りながらでも取り出して食べられる。一番下の栗が乗っているのがそれ。

林道は入り口を見つけるのがひと作業である。迷いつつも石材店の多い集落を詰め、真壁城跡公園にある「レストハウスみかげ」との分岐を左に入り、端上林道に入った。
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真壁幼稚園前にあった説明書き。いったんまちがって伝正寺方面へ登ってしまった

すぐに未舗装の砂利道になる。5月の県道218号の登りは路面がぬかるんでいてトラクションをかけにくかったが、端上林道は路面が比較的乾いていて走りやすい。しかし道路の中央に雨水の流れるクレバスがあり、避けながら走らねばならない。砂利の屈曲路の斜度はきつく、スピードが落ちる中でクレバスを避けるのは至難だ。ふもとからの距離は10キロに満たないのだが、脚が売り切れ状態になる。3回から4回は自転車を降りて歩いた。ようやく舗装路になり、キノコ山の山頂部で筑波北方稜線林道と合流。見覚えのあるパラグライダーの発着所から麓を眺める。そういえばまだ9月半ばなのにもう稲刈りをしていたな。ふもとの田んぼの色は黄色に染まっている。
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端上林道の路面
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景色に癒される

考えてみれば、県道218号は標高60mくらいの麓から一本杉峠まで標高差400m弱。端上林道の標高差よりも少ないはず。端上林道は標高差が500mくらいだろうか。しんどい登りだった。もう少しダート向きのタイヤ(チャレンジのアルマンゾを持っているんだけどまだ履かせたこと無し)で空気圧を下げて走ればいいような気もするが、そんな小手先の工夫よりも、エンジンそのもの(つまり私だ)のパワーが圧倒的に足りない。

ヘロヘロになったので、舗装林道でも登りが辛い。5月より疲れてるなと思いつつ、ハンググライダーの終結している発着所を横目にエッチラオッチラ走り、一本杉峠を経て道幅いっぱいの蛇行登りで丸山を抜け、加波山の東側を抜けて下り始めた。風力発電の風車のすぐ先の下り始めに、湧き水がホースで引かれていたので補給する。飲み水の消費も激しいのでありがたい。この林道は下り一方かと思いきや登りが折り混ざる上に道路上にいろんなものが落ちているので、神経を使う道なのだ。2度目であってもキツイ道である。

県道64号線に出て、若干北に走ってすぐに折り返すように板敷峠に向かう。迷うところだが、舗装路と遊歩道が交じりあう板敷峠をかすめ、そのまま道祖神(どうそじん、じゃなくて、どうろくじん らしい)峠に向かう。12時近くなって補給も必要なので、フロントバッグに入れた補給食を走りながら食べた。しかしアップダウンにグロッキー気味であり、舗装路になっているのに耐えられなくなって自転車を降りる。フラフラ走っていたら左の大腿筋が攣りそうになって痛い。筋肉を休ませようと立ち漕ぎし始めたら今度は右のふくらはぎが攣りそうになり、慌ててシッティングに戻す。これは大失敗である。

2014-09-14-13.34.23
峠の道祖神

だましだまし道祖神峠(310m)まで走って、北に向かって県道42号線(フルーツライン)を下る。安全のため時速40kmくらいでリミッターが働く。北関東道が見えたところで自販機発見、コーラを飲む。しばし休憩ののち、県道109号線、国道50号線で岩瀬駅方面へ。コンビニを見つけて2時近くになって遅い昼とする。羽黒駅手前から線路沿いに走り、岩瀬駅からつくばりんりんロード経由で真壁に向かう。やや向かい風、すでに脚はヘロヘロ、全走行距離約60kmなのだが、ダート林道1本が疲労度をグッと上げた。倍の距離を走ったような疲労感でたどり着いた。

2014-09-14-14.48.58
稲刈りが始まっている
2014-09-14-14.56.30
岩瀬駅までたどり着いた(15時)
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りんりんロードから走った山を見上げる(一本杉峠との標高差は歴然)
2014-09-14-15.27.23
秋だなぁ・・

泥で汚れた自転車を拭いて、輪行袋に収め、車の後部座席に積んで肩掛けベルトとチューブの切れ端でヘッドレストに固定して、帰路につく。帰りは素直に土浦北インターから常磐道で。数ヶ所渋滞があったが、相撲中継を聞きつつ6時に到着。