北筑波稜線その2 端上林道・板敷峠・道祖神峠

9月。殺人的な夏の気温も下がってきて、天気もいいようだ。連休なのでどこに行くかいろいろ悩んだが、結局14日の日曜日は筑波山の北の林道で稜線に登ってみることにした。

当日朝に突然準備したので、出発が遅くなってしまった。忘れ物が多くて家に取りに戻る羽目になり、さらに遅くなる。カーサイクリングなのに免許証を忘れて戻った。適当に常磐自動車道に乗ったので、ナビも使わず桜土浦インターで降りてしまい、下道が長くなった。おかげで、5月に使った筑波口(旧筑波駅)の駐車場は9時30分到着時にすでに満車。しかたなく真壁まで行って、旧駅のサイクリングロード休憩所で駐車。こちらは幸い空きが多かった。

筑波口からだとウォーミングアップで10kmほど走れるのだが、真壁からだと体が温まらないうちから林道ダートの屈曲路を登ることになる。覚悟してアプレ・チタン山岳スペシャルを組み立てて、走り出す。今日は5月より大容量化したサドルバッグと、自作リクセンカウル化した小さめのモンベルフロントバッグ(上ハンが握れるのがよい)を装着し、デイパックは背負わないで走る。フロントバッグには行動食を入れておき、ファスナーを少し開けて走る。走りながらでも取り出して食べられる。一番下の栗が乗っているのがそれ。

林道は入り口を見つけるのがひと作業である。迷いつつも石材店の多い集落を詰め、真壁城跡公園にある「レストハウスみかげ」との分岐を左に入り、端上林道に入った。
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真壁幼稚園前にあった説明書き。いったんまちがって伝正寺方面へ登ってしまった

すぐに未舗装の砂利道になる。5月の県道218号の登りは路面がぬかるんでいてトラクションをかけにくかったが、端上林道は路面が比較的乾いていて走りやすい。しかし道路の中央に雨水の流れるクレバスがあり、避けながら走らねばならない。砂利の屈曲路の斜度はきつく、スピードが落ちる中でクレバスを避けるのは至難だ。ふもとからの距離は10キロに満たないのだが、脚が売り切れ状態になる。3回から4回は自転車を降りて歩いた。ようやく舗装路になり、キノコ山の山頂部で筑波北方稜線林道と合流。見覚えのあるパラグライダーの発着所から麓を眺める。そういえばまだ9月半ばなのにもう稲刈りをしていたな。ふもとの田んぼの色は黄色に染まっている。
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端上林道の路面
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景色に癒される

考えてみれば、県道218号は標高60mくらいの麓から一本杉峠まで標高差400m弱。端上林道の標高差よりも少ないはず。端上林道は標高差が500mくらいだろうか。しんどい登りだった。もう少しダート向きのタイヤ(チャレンジのアルマンゾを持っているんだけどまだ履かせたこと無し)で空気圧を下げて走ればいいような気もするが、そんな小手先の工夫よりも、エンジンそのもの(つまり私だ)のパワーが圧倒的に足りない。

ヘロヘロになったので、舗装林道でも登りが辛い。5月より疲れてるなと思いつつ、ハンググライダーの終結している発着所を横目にエッチラオッチラ走り、一本杉峠を経て道幅いっぱいの蛇行登りで丸山を抜け、加波山の東側を抜けて下り始めた。風力発電の風車のすぐ先の下り始めに、湧き水がホースで引かれていたので補給する。飲み水の消費も激しいのでありがたい。この林道は下り一方かと思いきや登りが折り混ざる上に道路上にいろんなものが落ちているので、神経を使う道なのだ。2度目であってもキツイ道である。

県道64号線に出て、若干北に走ってすぐに折り返すように板敷峠に向かう。迷うところだが、舗装路と遊歩道が交じりあう板敷峠をかすめ、そのまま道祖神(どうそじん、じゃなくて、どうろくじん らしい)峠に向かう。12時近くなって補給も必要なので、フロントバッグに入れた補給食を走りながら食べた。しかしアップダウンにグロッキー気味であり、舗装路になっているのに耐えられなくなって自転車を降りる。フラフラ走っていたら左の大腿筋が攣りそうになって痛い。筋肉を休ませようと立ち漕ぎし始めたら今度は右のふくらはぎが攣りそうになり、慌ててシッティングに戻す。これは大失敗である。

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峠の道祖神

だましだまし道祖神峠(310m)まで走って、北に向かって県道42号線(フルーツライン)を下る。安全のため時速40kmくらいでリミッターが働く。北関東道が見えたところで自販機発見、コーラを飲む。しばし休憩ののち、県道109号線、国道50号線で岩瀬駅方面へ。コンビニを見つけて2時近くになって遅い昼とする。羽黒駅手前から線路沿いに走り、岩瀬駅からつくばりんりんロード経由で真壁に向かう。やや向かい風、すでに脚はヘロヘロ、全走行距離約60kmなのだが、ダート林道1本が疲労度をグッと上げた。倍の距離を走ったような疲労感でたどり着いた。

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稲刈りが始まっている
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岩瀬駅までたどり着いた(15時)
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りんりんロードから走った山を見上げる(一本杉峠との標高差は歴然)
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秋だなぁ・・

泥で汚れた自転車を拭いて、輪行袋に収め、車の後部座席に積んで肩掛けベルトとチューブの切れ端でヘッドレストに固定して、帰路につく。帰りは素直に土浦北インターから常磐道で。数ヶ所渋滞があったが、相撲中継を聞きつつ6時に到着。