江戸川・利根川沿いと外房ツーリング

11月最後の日曜日と月曜日を利用して、川沿いと海沿いをツーリングしてきた。
28日の日曜日はいつもの江戸川沿いのルートを使っていったん関宿城博物館まで北上、その後利根川沿いに千葉県と茨城県を出たり入ったりしながら鹿嶋市のビジネスホテルまで。そこで吐月工房氏と合流。

利根川沿いのルートは、信号がほとんどなくて日曜夕方の割に快適に走れたが、千葉県側は農耕車優先道路の最初と最後に大きな鉄柱が両脇に立っていて、車幅の広いトラックなどは通れないようになっていた。バイクでは全く問題ないが、四輪車は片側交互にならざるを得ず、若干の渋滞が見られた。
そして、日が暮れ始めたころから気温が下がりとても寒く感じる中を不案内なルートを疾走することになり、四輪車は信号がないことをいいことに80kmくらいですっ飛ばしていくので右側から不意に抜かれて驚くことしばしだった。対向車のライトも眩しい。ツーリングとしては移動に徹していてとてもつまらない。

寒さに備えて、革ジャンの下にダウンウェアを着込み、腹巻きをした。下半身も暖かいタイツの上からスキーのハイシーズンにスキーパンツの下に穿く化繊中綿入り七分丈パンツを装着。もうパツパツ、調光グラスをかけてヘルメットを被るとターミネーターである。

翌日、朝の寒さを避けて朝9時前に出発。利根川を渡って千葉県に入り、匝瑳市を経由して九十九里の海岸へ。二人なので途中、意図的に休憩を頻繁に挟んでトイレに寄ったりしながら南下する。だんだん暖かくなってくるころに九十九里有料道路にたどり着く。二輪の料金は220円。初めて走ったが、この日は風も弱く、波もおとなしい。サーフスポットを次々に通りすぎていくが、平日なのでサーファーの数は少ない。

有料道路を降りて、東浪見、太東に近づくが、国道から見える針ヶ崎海岸(オリンピックサーフィン会場)の様子は、相変わらず工事中。何をしようとしているのかわからないが、一面に建築物の土台のようなものが拡がっていた。

大原で少し渋滞気味になるが、夏ほど動かないことはなく、ガソリンスタンドを見つけて給油。フューエルランプが点灯していた。10L給油。ガソリン価格は東京よりむしろ低い。
時間があれば海岸線の細い道を走り繋ぎたいところだったが、国道本線で勝浦・鴨川を抜け、江見近くの道の駅で休憩。野島崎灯台近くまで南下して、安房グリーンラインで北上することにした。金谷港でのフェリー出発時間が15時20分なので、うまくすれば間に合うかもしれない。

野島崎灯台手前のトイレ付き駐車場に入って最後の休憩。駐車場に野良猫の集団がいて、小猫が興味を感じて近づいてきたが、手を差し伸べると母猫の方へ逃げてしまう。もう少し懐いてくれて車だったら連れて帰ってしまったかもしれない。

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野島崎灯台近くの駐車場にて

安房グリーンラインは快走ルートだが、内房線以南の路面はカーブごとに速度注意のガタガタブロックがあって不快である。内房線以北は以前走ったことがあるのでその快適さから少々飛ばしてしまった。途中で左折して岩井海岸に出て、国道127で北上。以前はなかった建物などが目に入る。金谷フェリーターミナルには15時10分に到着。ギリギリセーフ。逃すと17時20分まで便がなかった。
フェリーに乗る吐月工房氏を送り出して、バイクにETCカードを挿して、館山道富津竹岡インターから帰路につく。東金道路と合流する千葉東インターから穴川インターまでいつもの渋滞。やや暗くなりかけなので、明るいうちに渋滞を抜けるべく、努力した。あとは京葉道路で篠崎まで。いつものガソリンスタンドで給油して、駐輪場でW800からエストレヤに乗り換えて17時30分自宅着。
全走行距離は約460km。よく走った。

二日目は昼間暖かかったが、やはり朝と夕方冷え込んで走りづらい。ロングのツーリングはだんだん厳しくなってきたが、一泊ツーリングなら遅く出て早く帰ってくることが可能だということを経験した。

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ついでながら、エストレヤの走行距離が1年半で1万キロに達した。

仕事山行・山梨県の九鬼山

半年ぶりの仕事山行で、日曜日帰りで山梨県の九鬼山へ行ってきた。
猿橋駅から富士急行線禾生駅までのワンウェイプチ縦走。アップダウンが結構激しくて、最低鞍部の札金峠(標高630m)から一気に尾根道を九鬼山頂上(標高970m)まで登り切るのが辛かった。少年たちは体力に任せてグングン登るが、私は頂上直下で休み休み、水分補給もハイドレーションを使わなかったことが仇となった。

朝9時に猿橋駅出発。南口から桂台の住宅造成地に登って行く道のヘアピンカーブから登山道が始まる。
狭い尾根を登っていき、1時間ちょっとで標高730m程度の御前山山頂へ。落ち葉がトレイルに積もっているのでルートファインディングが難しい。尾根筋についている登山道を外れてトラバースしようとしていたので呼びかけて修正。

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落ち葉を踏んでいく

アップダウンが続く尾根道は狭くて、ところどころで斜面を横切るようなところではトレイルも斜めになっていて滑り落ちそうになることもあり、見ていてヒヤヒヤ。
馬立山山頂直下では見誤りそうなトラロープがあり、ロープ沿いに進むべきなのか、ロープは立ち入らないための印なのかわからず、目立つ岩場をよじ登ってしまった。これが結構急で足場も不安定で、数十メートルの岩登りを10人以上で登るので当然時間がかかり、後から来たおば様グループがトラロープ沿いに難なく登って行くのを上から見ながら先に登ってもらうことになった。岩場を登り切ったところが馬立山頂上だった。しかも岩場の方へ下っていかないように倒木が2本ほど置かれていた。

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御前山山頂から馬立山と遠景に九鬼山(馬立山とのギャップが大きく見える・・)

複数人で歩いているので、先頭の一人以外はルートに注意をしておらず、後ろから修正の指示をすることもしていないためだ。秋はもともとルートファインディングが落ち葉で難しくなり、あまり人が入っていない今回のルートのようなことが起こると間違いは起こりやすいが、急な岩場を登るルート選びは常識的におかしいと感じるべきだ。

札金峠への最後の下りも、杉の木に赤い矢印がペインティングされていたのだが、それを無視して倒木を越えて柔らかい土を踏んで下っていってしまった。結局最後に段差があって苦労している。立ち止まって引き返して観察する、後続が声をかけるなどの工夫が足りない。

そこからの登りは辛かった。標高差350mほど登るというのは、南アルプスの巨大な山塊を鞍部から登る時と同じくらいのエネルギーを使う。個人的には9月の三本槍岳以来だが、パーティでは最高齢である私が一番グロッキー。やはり水分補給をハイドレーションにしておけばよかったと反省。水を少しずつ口に含むことができるだけで歩き続けることが楽になることを忘れていた。

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馬立山を過ぎると緩い尾根上に登山道が伸びていたが・・この後の登りは辛かった

13時過ぎに九鬼山山頂に到着。山頂の地下はリニア新幹線のトンネルらしい。座って昼を食べているだけで体が冷えてくる。休んでいるうちに途中で抜いたおば様たちが登ってきたので、狭い山頂をそそくさと下り始める。下山は急だが、標高差500mほどを1時間ちょっとで下山してしまう。

14時40分の電車には乗れなかったが、15時05分の電車には間に合った。富士急行は1時間に1本なので逃すと待ち時間が長くなる。自宅に着いたのは17時30分過ぎだった。

四半世紀ぶりにカカトを固定

30代前半からずっとテレマークブーツとテレマークビンディングのついた板に乗ってきたが、何年も前から再びカカトを固定して滑ったらどんな滑りができるだろうかと思ってきた。今でこそヒールフリースキーに特化しているが、小学校低学年から30代前半までのスキーはアルペンスキー。さすがに革ブーツは経験していないが、ナイロン製のブーツからプラブーツまでは歴史とともに経験している。ストックなど子供の頃はバンブーから始めている。
でもだからといって、単にそこらで売っているアルペンビンディングとゲレンデ用の板に乗るのは敬遠したかった。あれはもう重すぎて耐えかねる。子供が高校生の時に買った基礎系の短い板とビンディングとブーツの重さたるや・・あそこまで重くなくても良かろうに。

自分で所有するならバックカントリー仕様のAT(アルパインツーリング)スキーがいいと思ってきた。もちろん、スキー板はATもテレマークもゲレンデも普通の板で、基礎系やレーシング系やモーグル系ではなくフリーライド系の板になる。
バックカントリースキーは全てビンディングが特殊だ。登行を考えると、ブーツのカカトが固定されていたのではシール登行ができない。
テレマークビンディングもカカトが上がる特殊なもののの一つだが、登行時だろうが滑降時だろうが常にカカトは固定されていない。したがってテレマークビンディングはカカト部分に機械的な細工がない。

ATスキーのビンディングは昔から用いられてきたツアービンディング(ブーツをビンディングに固定したままビンディングのトゥピースを支点にしてブーツが上がる。支点はブーツのつま先よりもさらに先)形式に対して、最近はTECHビンディングが主流である。TECHのツアービンディングとの最大の違いは、ビンディングのトゥピース横から内側に出ているツメによってブーツトゥが固定され、登行時の足の上がりの支点がより肉体のつま先に近づいていること、ブーツヒールの穴にビンディングのヒールピースから出ている2本の金属棒が入って板とブーツが固定されるという点。TECHはツアービンディングに比べかなり軽量になり(片方で数百グラム)、現在ではブーツもビンディングもテレマークのそれよりも片足で200グラムほど軽い。そのような理由で一度試してみたかった。

salomon-guardianツアービンディング(サロモンGurdian)

g3ionTECHビンディング(G3アイオン)
dynafit同じくTECHビンディング(Dynafit ST Radical)

ただし、TECHビンディングの軽さは脚からのパワー伝達の非効率さ(パワーがダイレクトに伝わりにくい)とセットなので、アルペンビンディングに慣れた人がTECHビンディングに換えると不安を感じやすく、最近ではビンディングのトゥは2本のピンでブーツを挟むものの、ヒールがアルペンビンディングと同じ構造になった、剛性の高いもの(ただし若干重い)も出てきている。
自分自身はTECH対応ブーツも持っていなければ、TECHビンディングのついた板も持っていなかった。ATスキーやビンディング、ブーツのレンタルは存在しないし、新品で揃えると板・ビンディング・ブーツ3点セットで10万円台後半の金額は覚悟しないといけないため、なかなか決断ができないでいた。

もちろん、テレマークビンディングはATスキーとは違い、パワー伝達だとか剛性だとかは本来あまり関係がないものだった。つま先のコバを3ピンやワイヤーでブーツを板につなぎ止める75ミリノルムのテレマークブーツ(特に革ブーツやハイトの低いスカルパT4のようなプラブーツなど。プラスティックのテレマークブーツは母指球の上の甲の部分にジャバラがあり、ブーツが脚の力によってそこで曲がる。プラスティック製なのにテレマークポジションが取れて後脚のカカトが上がるのはこの構造による。ブーツハイトの高いプラブーツでもアルペンブーツに比べればブーツ剛性は低く、板へのパワー伝達は弱い)に対して、NTN(ニューテレマークノルム)のブーツはアルペンスキーのようなスキー操作(エッジに乗るカービングターンなど)をある程度可能にするもので、土踏まずでブーツを固定するのでアルペンブーツとテレマーク用75ミリノルムブーツの中間に位置づけられるだろう。
rottefella_75mmwithcableロッテフェラーのケーブルビンディング

rottefella_supertelemark
ロッテフェラーの3ピンテレマークビンディング(シンプル!)
rottefella_freedom
NTNビンディング(ロッテフェラfreedom)

昔のテレマークビンディングはヒモ締めの革靴を爪先部分のビブラムソールに開けてある3つの穴とビンディングに付いた3本の金属ピンで固定して上から押さえるのみだった。これはかなりクロスカントリースキーに近い構造で、板もサイドカーブがない細板で、今のバックカントリースキーに乗り慣れてしまうと操作はかなり難しい。自分も革ブーツ、細板の道具を持ってはいるが、もう乗りこなせる自信がない。

この秋、オークションで都合よくサイズが合うTECH対応ブーツとTECH対応ビンディング付きの板が出品されていたので、飛びついた。
ブーツはスカルパ・マエストラーレ(26.5cm)。もう一人の人と数千円の競りをした上でゲット。現在のマエストラーレは3バックルとワイヤー締めになっているが、ゲットしたブーツは4バックル仕様。
板はブラストラックのブレイザー(旧モデル176cm)にマーカーのキングピンを装着したもの。キングピンというビンディングは、TECHビンディングの中ではブーツ固定がアルペンビンディングタイプと同じ原理(2本のピンによるブーツ固定はなく、ブーツのカカトのコバを固定)で、滑り重視のビンディングだ。G3のシールまでオマケで付いてきた。こちらはオークション終了間際に入札してすんなりゲット。
ブーツと板の出品者は同一人物で、ブーツとビンディングのセッティングはできているはず。

marker-kingpinマーカーキングピン(旧モデルではない)
scarpa_maestraleスカルパ マエストラーレ(4バックル仕様)
img_2763手元に届いたブラストラックブレイザーとキングピン

先にブーツが届いて、試し履きをしてみた。テレマークブーツよりタイトで、ふくらはぎが太い私は4バックルの最上部を嵌めるのに苦労したが、なんとか調整して履くことができた。極寒のゲレンデではブーツが硬くなるので最初ちょっと苦労しそうな予感がする。テレマークブーツの緩さに慣れているので、もしブーツが硬くてバックルが締められなくても、最悪一つくらいバックル固定しなくても大丈夫だろう。滑る時もブーツの滑降モードではなく、ウォークモードで行けると思う(テレマークブーツでもだいたいウォークモードでゲレンデは滑っている)。

使用するシチュエーションとしては、午前中テレマークスキーで練習した後の午後のゲレンデ練習にまず使うつもり。山へのツアーについてはすぐには使わない予定だ。
早く使ってみたくて仕方がない。はよ雪降らんか〜・・

日帰り奥会津・弾丸紅葉ツーリング

文化の日の天気がいいらしい。代わりに次の週末から週明けにかけて広く雨が降る予報だ。
そろそろ栃木県北部や福島県会津地方の紅葉もいい感じになってきたらしいので、出かけるかどうか逡巡していた。祝日1日を使えるのだが、前日帰宅後に別宅までバイクで高速移動するのは気が進まないし、祝日の翌日はまた早出で勤務しなければならない。

結局前日の夕暮れ後に首都高の帰宅・帰社渋滞に突っ込むのはイヤで、祝日当日に出ることにした。
だがいろいろと準備に時間はかかる上に、エストレヤでW800の駐輪場に走り始めようと思ってからW800のキーと駐輪場のキーを自宅に忘れてきたことに気づく始末で、エストレヤに乗ってキーを取りに戻ったりしていたから、W800での出発は7時を回っていた。

首都高、東北道に乗っていくが、岩槻あたりで軽い渋滞が起こる。路肩に接触事故らしきことを起こした乗用車2台があって、警察の現場での事情聴取が行われていた。その見物渋滞である。見物による渋滞ってのはとても腹が立つ。こちらは事故など起こさぬように走るのみだ。速度は80km〜100kmだが、あまりスピードを出すと長く走れないので、90km程度で走行車線を走っていく。
前方に似たようなバイクが居るなと思ったらトライアンフ。圏央道から合流してきたバイクは明らかにW650。せっかくなのでWどうしで一緒に大谷PAまで走った。あちらもちょっとは意識していたみたい。他の車から見れば仲間同士のツーリングに見えるはず。

大谷PAでトイレ休憩、孤独なのでトイレを済ませたらすぐに出発、矢板インターで降りて県道を北上し、県道272号線で寺山ダム方面に向かっていく。矢板北PAのスマートインターから降りれば272号はすぐだった。アクセス道路も整備されていた。これは失敗。

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県民の森にて

県民の森にたどり着き、キャンプ場まで屈曲路を走る。キャンプ場のカエデが赤くなっていて青い空に映えている。すぐにまたバイクにまたがり、県道56号で「山の駅たかはら」を目指す。目の前にハーレー3台、その前に車が数台。標高を上げると寒くなってくる。前方の車はほとんど「山の駅たかはら」で休憩するか、その先の「おしらじの滝」駐車場で停まるので、そこから先は一人旅になる。ヘアピンカーブをクリアすると、鹿股川の谷全体が紅葉に彩られていてハッと息を飲む。紅葉を愛でに来た人があちこちに車を止めている。

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県民の森キャンプ場にて

そのまま下って、塩原温泉街方面と塩原元湯方面の分岐で塩原元湯方面を選択、しばらく走ると大沼公園への分岐が右にあるので大沼へ立ち寄る。トイレ休憩も兼ねる。以前ぐるっと池を散策したことがあるので、今回はパス。家を出る時は那須塩原から北へは行かないと告げてきたが、ここまででそれなりの紅葉が見られたのだから、奥会津へ行けばもっと奇麗に違いない。1時間ほど走ればたどり着けるので、行ってみることにする。大沼からは走ったことのない道で日塩もみじラインの塩原側に乗って、そのまま塩原まで下る。ここもあちこちのカエデ、モミジが真っ赤に染まっているので、いつもなら通過する所に駐車列ができていた。

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大沼近くの紅葉は終わりに近づいていた

国道400号、121号で快走して会津田島でトリップメーター270km。給油を促す点滅が始まっていた。これは点滅してもまだ5Lは残っているので、あと100kmくらいは楽に走れるが、会津田島を離れると給油所も多くないので入れる。なんとレギュラーがリッター176円もした。これは車が必需品のこの地域にとって大きな影響を残す。暫定税率はもう見直した方がいい時期に来ている。でももう50年も暫定といいつつ無くならないんだよなぁ・・

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舟鼻峠からの緩い下りワインディング

会津田島からは国道400号で昭和村へ。舟鼻峠の紅葉は見頃で、もうすぐ散ってしまいそう。ここに来るまでも、落葉のシャワーを浴びてきた。昭和村の大芦集落へ緩いワインディングで下って、昭和の森キャンプ場近くの紅葉を愛で、再び400号に戻る。喰丸小学校はおそらく観光客が来ているだろうからパス。矢の原湿原へ上り返す。そこの駐車場にあるバイオトイレに立ち寄る。もう12時を回ったが、これで朝からトイレ3回目だ。寒い証拠。

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ワインディングを下り、もうすぐ大芦集落。山が紅葉で彩られている。

矢の原湿原でパラパラ雨が降ってきて、だんだん本格的になってきた。今日はカッパを持たずに走ってきて、防水性の高い革のジャケットとパンツとブーツなのでそのまま走る。天気は悪くなく、すぐに止むだろうと思い込んで国道401号、新鳥居峠の登りにさしかかったら、また雨足が強くなってきた。ヘルメットのシールドに水滴が増えていくが、森の中の狭い屈曲路なのでそこまで濡れない。どこかでヘルメットを取って休憩したいし、雨が降らなければ昭和村の中で昼食を摂りたかったのだが、これでは無理だ。

新鳥居峠の昭和村側はとても紅葉が美しかった。交通量が少なくて冬季閉鎖されるが、好きな峠の一つだ。ここも谷全体が紅葉している。

長い新鳥居峠の屈曲路をクリアしてピークを越え、下りの途中で高清水自然公園方面へ右折してみた。ここまでの間に複数人のライダーがカッパを着ていたのを見たが、こちらはそれどころじゃない。でも公園へのトラバース路は森林が途切れるので雨が直接当たる。せっかく初めて行く高清水自然公園なのに、森林内を散策することもできなかった。せめて管理棟裏の清水を飲みたかった。

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雨が降る高清水自然公園にて。紅葉と愛車W800。本当に絵になるバイク。

南郷スキー場を経て、雲行きを見ながら会津田島まで国道289号で戻る。それが一番早い。駒止トンネル近辺まで小雨はあり、田島側に下る時もパラパラ降ってはいたが、革ジャンが濡れるほどではない。濡れた革ジャンは走りながら乾かしているので、重いし寒い。

田島から下郷を経て甲子トンネルを越えるか、来た道を戻って塩原温泉を抜けるか走りながら悩むが、どちらも雨は上がっていそうだ。塩原温泉の中が渋滞していなければ、確実に塩原まわりの方が早い。まだ時間も午後2時台だから大丈夫だろう。塩原温泉の旧道を走って公共のトイレに立ち寄る。寒いので4度目。
心配した渓谷沿いの国道も流れていて、ちょっとだけショートカットして別宅には寄らず、矢板方面へ。箒川を渡って国道4号に乗り、いつものように国道294号方面(東)へ流れずに、4号で南下することにした。さすがに3時を回ったので、何か腹に入れないとと思って大田原の野崎のコンビニでお菓子を買って胃に流し込む。単独ツーリングは停まらない、お昼食べない、無駄な距離走るの3拍子が揃ってしまうし、今日のようににわか雨に出会うとさらに急ぎの走りになってしまって大人としての余裕がなくなる。
コンビニで買って食べたお菓子は胃の中でぐるぐるした。


下道をひたすら南下
4号線でずっと走るのは芸がないので、宝積寺で408号に乗り換えて真岡を目指した。408号は途中で制限速度80km区間が出てくるが、その区間の手前(北)の清原工業団地前後が片側2車線あるのに信号待ちで流れないというボトルネックになっている。うち1カ所は立体交差の工事が進んでいて、将来的には宇都宮から来る新造路面電車とともに機能的な道路になりそうだが、清原工業団地を抜けたところの交差点は2車線のうち1車線しか直進できず、右折レーンから信号直前に直進レーンに割り込んでくる車が多いため、ボトルネックになっている。またハマりそうになったので、バイクの機動力を生かして直前で左折して回り込んでみた。

あとはもう暗くなってくるので素直に408号から294号でひたすら南下する。どこかで高速に乗ろうかと思ったが、あちこちで渋滞して東北道も常磐道もすごいことになっているようだ。したがって最後まで下道を選択。294号を南下しすぎてしまい、水海道から右折して鬼怒川を渡り、いつものツーリングコースで野田方面を目指すが、いつものように走ると絶対に野田市内で時間を喰うと思い、かねてからの迂回路で野田市街を南から迂回して玉葉橋で江戸川を渡ろうとした。しかし、暗さもあって道を間違い、柏・流山を経て流山橋で江戸川を渡れた。三郷駅近くから江戸川右岸道路で江戸川区小岩まで。自宅着は8時だった。

いい紅葉を見ることができた。満足満足。W800の走行距離は約560km。日帰りツーリングとしては最長になった。燃費は相変わらず26km/L。ガソリン価格の高騰はタンク容量の小さいバイクにも及びつつある。

今回は休憩もろくに取らず走ったので、体へのダメージが大きかった。まず、帰路内股が痛くなった。
翌日、体全体が怠かった。寒い中走ったので体もこわばった。いいことが一つもない。大人のツーリングをしないといけない。体はジジイなのに心はガキだ。