仕事山行・山梨県の九鬼山

半年ぶりの仕事山行で、日曜日帰りで山梨県の九鬼山へ行ってきた。
猿橋駅から富士急行線禾生駅までのワンウェイプチ縦走。アップダウンが結構激しくて、最低鞍部の札金峠(標高630m)から一気に尾根道を九鬼山頂上(標高970m)まで登り切るのが辛かった。少年たちは体力に任せてグングン登るが、私は頂上直下で休み休み、水分補給もハイドレーションを使わなかったことが仇となった。

朝9時に猿橋駅出発。南口から桂台の住宅造成地に登って行く道のヘアピンカーブから登山道が始まる。
狭い尾根を登っていき、1時間ちょっとで標高730m程度の御前山山頂へ。落ち葉がトレイルに積もっているのでルートファインディングが難しい。尾根筋についている登山道を外れてトラバースしようとしていたので呼びかけて修正。

img_2767
落ち葉を踏んでいく

アップダウンが続く尾根道は狭くて、ところどころで斜面を横切るようなところではトレイルも斜めになっていて滑り落ちそうになることもあり、見ていてヒヤヒヤ。
馬立山山頂直下では見誤りそうなトラロープがあり、ロープ沿いに進むべきなのか、ロープは立ち入らないための印なのかわからず、目立つ岩場をよじ登ってしまった。これが結構急で足場も不安定で、数十メートルの岩登りを10人以上で登るので当然時間がかかり、後から来たおば様グループがトラロープ沿いに難なく登って行くのを上から見ながら先に登ってもらうことになった。岩場を登り切ったところが馬立山頂上だった。しかも岩場の方へ下っていかないように倒木が2本ほど置かれていた。

img_2768
御前山山頂から馬立山と遠景に九鬼山(馬立山とのギャップが大きく見える・・)

複数人で歩いているので、先頭の一人以外はルートに注意をしておらず、後ろから修正の指示をすることもしていないためだ。秋はもともとルートファインディングが落ち葉で難しくなり、あまり人が入っていない今回のルートのようなことが起こると間違いは起こりやすいが、急な岩場を登るルート選びは常識的におかしいと感じるべきだ。

札金峠への最後の下りも、杉の木に赤い矢印がペインティングされていたのだが、それを無視して倒木を越えて柔らかい土を踏んで下っていってしまった。結局最後に段差があって苦労している。立ち止まって引き返して観察する、後続が声をかけるなどの工夫が足りない。

そこからの登りは辛かった。標高差350mほど登るというのは、南アルプスの巨大な山塊を鞍部から登る時と同じくらいのエネルギーを使う。個人的には9月の三本槍岳以来だが、パーティでは最高齢である私が一番グロッキー。やはり水分補給をハイドレーションにしておけばよかったと反省。水を少しずつ口に含むことができるだけで歩き続けることが楽になることを忘れていた。

img_2770
馬立山を過ぎると緩い尾根上に登山道が伸びていたが・・この後の登りは辛かった

13時過ぎに九鬼山山頂に到着。山頂の地下はリニア新幹線のトンネルらしい。座って昼を食べているだけで体が冷えてくる。休んでいるうちに途中で抜いたおば様たちが登ってきたので、狭い山頂をそそくさと下り始める。下山は急だが、標高差500mほどを1時間ちょっとで下山してしまう。

14時40分の電車には乗れなかったが、15時05分の電車には間に合った。富士急行は1時間に1本なので逃すと待ち時間が長くなる。自宅に着いたのは17時30分過ぎだった。