仕事山行 丹沢・塔ノ岳と筑波山・薬王院コース

6月恒例のテント泊での仕事山行で丹沢へ、10月の仕事山行の下見として筑波山の薬王院コースを歩いた。筑波山のこのルートは3月にも登っているが、今回は同行する同僚を連れての下見山行である。

6月22・23日 塔ノ岳
さて、まず丹沢。土曜日午後2時に仕事を終えて小田急線で渋沢駅まで行き、結構頻繁に出ている大倉行きバスに乗って滝沢園キャンプ場へ。管理棟から小川を簡素な板橋で渡ると、雨でしっとりした林間にキャンプサイトがある。サイト代700円。登山ベースになっているようで、高校生の山岳部、大学生の勘違いアウトドア合コンサークルが多数テントを張っていた。

下の段の高校山岳部は競技登山の部活のようで、顧問の先生がしっかり監督していた。私は競技登山は好きではないので特に好ましいとも思わない。隣の大学生合コンサークルは夜いつまでも静かにならず閉口した。何しに来てんだよ!

翌日、帯同する同僚1名を待って7時30分登山開始。すでに高校山岳部のテントの多くは撤収済みで、ボッカ山行に向かってしまった。出発は遅くなったが、水無沢沿いの林道を詰めて政次郎尾根に取りつく。最若年の少年が5人もいるので歩みは遅い。新大日に11時30分、塔ノ岳山頂で12時30分過ぎだった(コースタイムより50分増し)。全面ガスで真っ白な素晴らしい展望、稜線に出てからやや本格的な雨が降ってレインウェアを着用したりしたため、遅れが累積していく。
20190623_041011222
20190623_041020796
塔ノ岳山頂にて

ヒルのこと
さて、丹沢の春〜夏はヒルの季節である。今回、登りの林道でズボンの裾に1匹くっついているのを見かけたが、政次郎尾根の始まりで首に何気なく手をやったらいた。つまんで捨てたつもりが、首に巻いたタオルが血染めになっているのに気づき、再び首に手をやったら血を吸ってまるまる太っていた。慌てて着ていた半袖シャツを2枚脱いだら、その拍子に取れたようだった。しかしまたしばらくして胸ポケットに入れたスマホを取り出したら防水パックの上にヒルがついていた。だから丹沢は嫌いだ。

標準下山コースタイムは短すぎない?
下りの予定ルートはヤビツ峠まで表尾根を下山する計画だったが、バスの本数が少ないので大倉尾根を素直に下る。13時15分に下山開始したが、尾根が長く、疲れが出てきた最若年少年の一人が重いザックに耐えかねてバランスをくずしたりしたので、あまり休憩は取っていないがコースタイムよりもだいぶ遅くなった。途中の暗い林間ではガスも手伝って夕暮れのようだった。しかし安全に下山できたのでよしとしなくては。「山と高原地図」のコースタイムはいくら何でも速すぎる。塔ノ岳山頂から大倉尾根で大倉バス停まで2時間30分弱だなんてトレランでもしない限り無理ではないか?テントなどフル装備、大型ザックの我々の到着は16時30分、下山に4時間以上かかった。
首都圏から多くの人が訪れる山域の地図なので、もっと遅めにコースタイムは設定して欲しい。

新ザック投入
今回、余計な荷物は持たないようにして、先日買ったオスプレーの
バリアント52を背負っていった。1気室のシンプルなザックだが、スキースロットもあるし、スコップをギリギリ入れられるポケットも外部についている。雨蓋や腰ベルトを取り去れる仕様になっていて、クライミングにも適するようだが、現在は廃盤となってしまった。後継のミュータント52も店で背負い心地がよかったが、バリアントの方がショルダー・ウエストハーネスのパッドがさらに厚めとのこと。ミュータントにはスキースロットはあるが外のスコップやアイゼン用のポケットもないし、値段も変わらないので廃盤モデルをネットで購入した。一日背負ってみて、フレームを自分の背中にもう少し合わせる必要性を感じたが、とてもいいザックだ。今回は60Lのパックライナーを仕込んでいったので、雨が降ってもザックカバーは不要で、パッキングも少し楽だった。背面に派手な蛍光色のバンジーコードを施した。レインウェアやシェルを取り付けられる。
20190624_09270288420190624_092648487
オスプレー バリアント52表裏

テントポールのショックコード交換

久しぶりにテントはカミナドーム2を持っていって設営したが、2本のフレームポールの中に入っているショックコードが片方だけ伸び切っていた。神保町のアウトドアショップでメーター80円のショックコードを6m買ってきて早速修理。伸び切ったポールだけでなくもう一本もショックコードを交換した。ショックコードは2.5ミリ(白)と3ミリ(黒。リフレクター付き)があったが、3ミリだと張力が強すぎて交換しても使い勝手はよくなさそうだった。末端の石突きをねじって外し、伸びた古いコードを切って、反対側の石突きも外して古いコードを抜き去る。石突きと新しいコードを8の字結びで結んで順番にポールを通し、反対側は引っ張りながら最後のポールを通して石突きと結んで結び目をポールの中に収めて終了。15分くらいで終わる。
とある店ではバンジーコード9mが2,500円で売られていて驚いた。この品、−40度でも伸縮性を保つとあるが、そんな寒い時に好んで極地で幕営はしないので却下である。それよりも一般的なものを安く提供して欲しい。
20190624_054507402
末端処理

26日、筑波山
10月に若人を20人ほど引き連れて筑波山に一日登る計画を立てた。つくばエクスプレスでつくばまで行き、つくバスで筑波山口(400円)、桜川市ヤマザクラ号(200円)でつくし湖から3月に女房と歩いた薬王院ルートで登り、女体山山頂から白雲橋ルートで下山する予定だ。その下見に梅雨の晴れ間を狙って行ってみた。たまたま職場が休みで、同行する予定の同僚ともう一人の同僚と3人での山行だ。
20190626_021224550
階段を登る

つくし湖入口から歩き始めたのが9時35分。つくし湖脇の登山道からジクジクした道を薬王院へ上がり、登りにかかった。途中の林道との交差点で休憩、急勾配の階段を登る。女性の同僚が少し息が上がったが、休み休み歩いて12時前に御幸ヶ原に到着。暑いので木陰のベンチで行動食を摂り、女体山山頂で12時40分。絶景を見せられてよかった。13時に下山開始。私も初めて歩く白雲橋ルートだが、結構急勾配で樹林帯で幅が広がってどこを踏んでいいのか判断に迷うことがあった。岩も結構滑りやすい。塔ノ岳で痛くなったふくらはぎだが、持ちこたえてくれた。荷も軽かったので、この後の筋肉痛はなかろう。筑波山神社に参拝して、15時10分の路線バスでつくば駅まで。こちらの方がつくバスより乗っている時間は短いが、料金は高い(720円)。
20190626_035350983
絶景
20190626_042712630
胎内くぐり
20190626_043015049
弁慶の七戻り

つくば駅前でサザコーヒーを飲んでつくばエクスプレスで帰宅。帰宅も早い。

今回、日帰りザックとしてエクスペドの
mountain pro 30を背負っていった。神田のアウトドアショップでほぼ半額で売っていたのを見つけ、翌日ゲットしてしまった。このザック、ユニークで、デイジーチェーンが5本背面から脇にかけて縦についている。カラビナや付属のベルトでスキーをはじめさまざまなアイテムを装着することができる。ロールアップの防水で、マップケースも付属、スコップやゾンデ棒も入りそうだ。夏も冬も使えそうなザックだが、ちょっと背中のパッドが雨蓋によって湾曲しやすい。硬いものを入れてシャンとさせればより使いやすくなるかも。日帰り山行のザックとしてはちょっと大きすぎたが、今回はシェイクダウンである。もう少し使いながらフィットさせていきたい。
0520122658_5b00eb0220be5

赤城・黒檜山(花見ヶ原から)

前の週の登山候補地にしていた、赤城山の東麓を登るルートに行ってみた。花見ヶ原森林公園から黒檜山へ登って行くルートである。

2019-06-02_map
今回の登山エリア

花見ヶ原の下を通る県道62号沼田大間々線は、かたしなスキー場からの帰りによく使う道路だが、大間々方面から沼田方面へ行くのに使うのは初めて。地図を見ると県道の最高地点〔みどり市と沼田市の境界に近いところ)から花見ヶ原森林公園への道が分かれている。

先週よりも距離は短いので朝6時ころ自宅を出て、東北道を佐野藤岡まで。北関東道をケチって国道50号で足利・桐生を走り、122号に乗り換えて大間々へ。日曜日なのでバイクが多く、マスツーリングが多いが、東北道の追い越し車線で時速100km超でウィリーしたり、傍若無人な車線変更したりするのは性質が悪い。昔自分もバイクツーリングしていたけれど、ソロツーリングのライダーをあまり見かけなくなった。ソロのライダーの方がよほど親近感が湧く。

自転車も多い。県道62号で黒保根からずっと登り一辺倒の道を登って行くヒルクライマーが目立つ。いい季節になってきたということか。黒保根の道の駅に隣接したコンビニで行動食を買って、ようやく覚醒した女房とドライブする。花見ヶ原キャンプ場の駐車場には8時40分くらいに到着。9時ちょい前からキャンプ場を縦断するように登り始める。ここのキャンプ場、週末にも関わらず空いていてとてもいい感じ。調べてみると持ち込みテントで1,200円程度らしい。10張り程度のテントが張られていた。キャンプして登山したら一日ゆったり過ごせそうだ。キャンプ場の中や登山道になってからもツツジが咲き誇っている。ヤマツツジ、アカヤシオ、ごく稀にシロヤシオ。標高を挙げて行くとシャクナゲの花も見られたが、群落にはなっていず、たった1本だけ。

20190601_234816419
盛りです

林相も1,100m近辺の花見ヶ原はカラマツなどが多く、キャンプ場のすぐ上はカラマツ林、しだいにシラカバ林、ブナ林になっていった。おそらく積雪量も少なめなので曲がった木は少なく、素直な森だ。斜度もそれほどきつくなく、ところどころに火山特有のゴロタがあるが、全体的に乾いた尾根上の歩きやすい道だった。前の年?にトレイル脇のササを刈り払ったとみられる。前週の船明神山が標高800m弱から1,670mまで標高差800強、この花見ヶ原(1,180m)から黒檜山(1,827m〕が標高差750mなので、大きな差はないが、船明神よりも歩きやすいのは、あまりダラダラと長くなく、ほど良い長さで標高を詰めていくのと、慣れが大きいだろう。

ということで、途中の休憩も1回ほどで11時前に黒檜山神社に到着。2時間かからずに登ってきた。一応、三角点のあるところまで行ってみるが、山頂部はガスっていたし、別コースで大沼方面から登ってきた人がかなり溜まっていたのですぐに引き返し、黒檜山神社前で早めの昼食。すぐに身体が冷えるので雨具やウィンドブレーカーを着て20分くらい休憩した。

下山。間違えようもないルートではないかと思うが、大沼・駒ヶ岳方面から北上してきた登山者が道を間違って花見ヶ原方面へ入り込んできていた。我々は順調に下山して13時には下山。キャンプ場の中にあるという黄色いツツジをキャンプ場管理人に教わって見つけに行き、写真に収めて終了。
20190602_040150208
黄色のツツジ

その後わたらせ鉄道水沢駅に付設された温泉に入浴(600円〕、ゲル化して帰路についた。またも高速代をケチって122号、50号、足利から県道で館林、また122号で南下したが、眠気も勝ってきて羽生の道の駅で休憩。高速が混んでないとのことなので、加須から高速に乗って帰宅。

そろそろ南会津へ久しぶりに行きたい。山頂湿原のある田代山の山開き前に行くのはどうかな?
今回はgoproを持っていくのを忘れた。そのかわり簡単な
スライドショーをつくった。