禁断の果てに

累積降雪量がピークになったと思われる。高畑スキー場の積雪量は例年なら超えない2mをついに超えた。
こちらは正月明けから自粛禁足状態だった。もう限界、雪を見ないと禁断症状が出る。

個人的に日月火3連休+土曜を年休として4連休とし、うち2日間を極力他者と接触しない条件で久しぶりに出かけることにした。
初日の22日はスキー登山者がほぼいないと見られる高原山の八方ヶ原でのスキーハイキング。吐月工房氏が同行して遊んでくれた。

8時30分ころ「道の駅やいた」集合、そこから約40分で「山の駅たかはら」へ。標高1000m少しの駐車場周辺の雪はわずか。
9時40分出発。登山口には10cm程度の雪があり、歩き始めからステップソール板を履いたまま歩き始められた。今回の道具立てはG3finder86とブーツは久しぶりのT4。一日履いてみたらブーツはやや小さかった。自分の足が大きくなったのか?ロングのスキーハイキングだとこのT4ではキツイかもしれない。
いつもできてしまう足のマメ対策として、素肌にEzeefitアンクルブーツUltrathinを初採用。靴下もマメ防止からWRIGHTSOCK ADVENTURE にした。それ以外は肌に潤滑ムースなどを塗ることもしなかった。結果はまずまず。右足の内側くるぶし下に小さなマメができたが軽傷だ。マメができるかできないかも、靴の履き方に左右されるような気がする。6時間ほど履いて歩いたが、ブーツをT2にしてもう少しアップダウンや斜登高が続くシチュエーションで試してみたい。

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G3finder86T4(ノーマルインナー仕様)

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:EzeefitアンクルブーツUltrathin 右:WRIGHTSOCK ADVENTURE

最初がやや急で、歩き始めにキックターンを繰り返さなくてはならず、しかも樹間が狭いのでコース取りが難しい。
一段登ったところで吐月工房氏がザックにくくり付けたヘルメットを落としたという。引き返して探そうと提案したが、時間のロスと登り返しの面倒くささもあって帰りに探すことにして先に進んだ。こういう場所ではヘルメットは降りで木の枝にぶつかる可能性を考えると必要に思われるが、実際は面倒で、ステップソールにヘルメットはあまり似合わないように思え、持っていかないことが多い。ヘルメットが必要な場合でも、登りの間はなるべくザックの中に入れることにしている。
雪が薄いのでスコップは持たないし、もちろんビーコンやプローブは重りになるだけ。

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歩いた行程でもっとも条件の良い雪原

それにしても密林が続く。小間々駐車場あたりはツツジの名所なのでツツジの枝がとてもうるさく、視界が利かない。花の時期は別として、特に見栄えのする森でもない。要するに面白くも何ともない林間を歩いて、11時30分ころ大間々駐車場のベンチに到着。大休止。大間々駐車場に山の方からスノーモービルが2台ほど下りてきた。歩いているときから爆音が響いていたが、こんなに雪が薄い場所にも入り込んでいるとは驚きだ。アスファルトや石が出ている場所ではどこかが傷つくと想像されるのだが・・

その後、林道をしばらく歩き、登山道の少し下を歩いて12時過ぎに標高1420m地点にたどり着いた。ここで尾根上の登山道と合流。斜度が出てきたので、スキーではキックターンをする必要が出てきたが、密林度合いがさらに増してきた上に巨岩が増えてきたのでこれ以上無理をしても苦労が多すぎる。登山道脇にスキーをデポして、視界のいいところまでブーツで登る。八海山神社の少し下でブーツ歩きも中止、本日の最高点を1453mとした。登った標高差は400mに過ぎないがスキーで濃い林間を歩くのはルート取りに頭を使うし面白い。

下りも密林の中で斜滑降とボーゲンの繰り返しだが、密なので枝を払ったり、木に抱きついたりの繰り返しで全く不快である。よくこんな所へスキーで来たと自分でも思う。雪上ハイキングに来た人が数人いたが、我々はよほどの変人と見たのではないか。

大間々駐車場からは道路上の雪を拾って小間々駐車場まで滑り(
動画あり。ここだけは少し快適)、そこからまだ林間に入ってヘルメットを探すが、白いヘルメットは発見できなかった。斜面を転がり落ちて閉鎖中の路上にあるのではないかと思って探してみたが発見できなかった。残念。
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無事下山
八方ヶ原スキーハイキングトラック
赤:登り 青:下り

翌日は平日で空いたはずの高畑スキー場へ。吐月工房氏と二人で4時間と少ししっかりと練習した。午後になるとプライベートゲレンデ状態になるが、気温も上がって緩斜面ではストップ雪となり、つんのめりぎみで大変滑りにくい。こういうときはスキーのソールを雪面にべったり付けず、エッジに乗る時間を増やす。連続ターンでひざの返しを意識してソールをフラットに置かない滑りを心がけるが、緩斜面では突如現れる「カッパ」=ストップ雪でバランスをとるのが難しい。
ゲレンデからは大戸沢岳から三岩岳、窓明山の連山が最高に美しいが、雪面が午後になるとテカテカしてきて春の様相を呈してきた。スキー場からの帰路に窓明の湯に立ち寄ったが、三岩岳登山口にちょうど下山してきたスキーヤー複数名が片づけをしていた。今年は雪が多くて急な登り口でも苦労が減るかもしれないな・・
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ゲレンデ中腹の休憩所近くから

別宅に戻ってスキー2セットにお手軽ホットワクシングをし、早い夕食を食べてからコイン洗車場で洗車して帰路についた。もう暗いので4号線と294号線利用で谷和原まで。