秋雨の合間にバイクメンテ

9月になってしょっちゅう雨が降る。通勤も雨で電車通勤をすることが多い。雨の中を通勤で走るのは気が進まない。雨の中を走るとその後の作業(濡れた車体にカバーを掛けること、雨が上がった後の拭き上げなど)が増えるのでイヤだ。予報を見て雨が降っているか降りそうだったら朝電車で通勤するが、電車通勤の気分は良くない。そのうえ電車通勤しても予報が外れて夕方も雨が降らなかった、などということがあって今時分は予報が難しいんだなと思う。

そんな9月だが、月末までとても忙しいのでバイクツーリングにも出かけられない。
ただしメンテナンスはぼちぼちやっている。

W800については、夏のツーリング後にプロの洗車に出した後、9月初旬にリヤタイヤを交換した。リヤタイヤはとても高かったがセンター溝がもうない状態ではしかたない。ちなみに走行距離は約6,500km。交換したのは標準タイヤのダンロップK300GP。タイヤついでにドライブチェーンもグレードアップ(DID製VR46)し、フロントブレーキパッドも交換してもらった。ディーラーに出すと結構金がかかる。だがW800はシンプルな空冷エンジンながら、素人が手を出せる部分はほとんどないのでお任せする。金と時間がなかったので延期したが、10月か11月には12ヶ月点検に出すつもり。遠くへは出かけられず、もっぱら湾岸地帯へフラッと行って帰ってくるのみ。若洲経由でゲートブリッジを越えて中央防波堤を走って帰ってくるルートはちょっと気分がいい。他にもライダーが繰り出してくるルートである。

エストレヤは前回ブレーキパッドを交換したのがオドメーター8,200kmあたり。現在14,000kmだが、ブレーキレバーを握り込まないと効きがよくなくなってきた上、鏡でキャリパー下から覗き込んだらパッド溝がわずかしかなく、パッド自体の厚みも1mmちょっとほどに見えた。前回交換時の走行距離を考えると15,000kmか16,000kmまでは持ちそうだが、通販でパッドとパッドグリス(ともにキタコ製)を購入しすでに届いている状態だ。ホームセンターで真鍮ブラシなども購入してきたので、晴れ間を見てパッド交換することにした。

今回は初めて自分でパッド交換することになる。キャリパーピストンプライヤーのような特殊工具は購入していないので、尖端の曲がったラジオペンチにシリコンゴムホースを被せてピストンを回せないか試みたが、ラジオペンチがキャリパーピストンの内径以上に開かなかったので、ピストンの裏側を出してブレーキダストを取ることは断念した。歯ブラシなどでは裏側までやったつもりではある。

作業自体は簡単。まず新品パッド(キタコ製)の面取りをやすりでやっておく。次にブレーキキャリパーをフォークに留めている12mmボルト2本で外し、パッドを留めているβ型のクリップを外してパッドを留めているピンを抜けば2枚のパッドが労せずして外れる。ブレーキ&パーツクリーナーを噴霧して乾かないうちに真鍮ブラシと歯ブラシで掃除。晴れると湿度が低くなるのですぐに揮発してしまう。キャリパーピストンも掃除する。ここで本来なら上記のピストンプライヤーを用いてピストンを回転させて裏側を表に出したいところだが、それは断念した。かわりに歯ブラシをすき間に突っ込んで掃除。軽くブレーキレバーをニギニギしてピストンを出してブラシ掛け。2ポッドのピストンのうち、上側はやや出てきにくい状況だった。古いパッドも若干減り具合が違うので、これはオーバーホールしないといけないのかもしれない。

新品パッド裏側の金属部分(ピストンと接して押される部分)にパッドグリスを薄く塗る。鳴き防止のため。パッドを取り外した古いパッドと同様にはめ込んで、すき間をラジオペンチでこじって開け、ブレーキローターを挟み込むように入れて12mmボルトでフォークに固定。本来トルクレンチの出番だが、規定値がわからないのと、もともと白いマーカーがついていたのでマーカーにあわせるように締め込んで終了。ブレーキレバーを軽く握ると、数回で厚くなった新品パッドの感触がわかる。

念のため駐車場内を走ってブレーキの効きを確かめようとしたが、最初セルモーターが回らず焦る。連日の雨による湿気のためなのか?カバーはかけていたが・・日の当たる場所に引っ張り出して数分放置し、その後ボタンを押したらエンジンがかかった。ありがたや。
ブレーキは握り込んでも鳴く気配はないので、なんとか大丈夫だろうか。実際通勤してみないとわからないけれど。