山猫アウトドア備忘録

最近はたまにしか外で遊べない男の備忘録です

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乗鞍岳・4時間のラストスキー

今年も乗鞍岳でラストスキーとなった。乗鞍岳でスキーシーズンを〆るのは20年くらい前から何度も経験しているが、その間にアルピコバスが春山バスを定期的に運行するようになったり、バックカントリースキーヤーやボーダーが数多く訪れるようになったり、外国人を含む観光客がバスを利用して雪を見に来たりと、大きな変化があった。初めて乗鞍岳を滑った時は、乗鞍高原のペンションオーナーに頼み込んで一緒に登ってもらい、春山バスもきちんとした形で動いていなかった。だからスキーで登って滑った後は登山道をスキーブーツで歩いて降り、とても疲れた記憶だけがかすかにある。山中では除雪の重機の音がするだけで、誰にも会わなかった。

追憶はそのぐらいにしておこう。本当は14日の晴天を狙って登りたかったのだが、当日にどうしても外せない用事ができて、乗鞍は指呼の距離である松本平にいながら、快晴の空を恨めしく思っていた。用事を済ませてから乗鞍高原に移動し、この日は温泉つき民宿に泊まった。翌日のバスの第1便は昨年よりも1時間遅く、朝の時間に余裕ができる。宿泊先で乗鞍大雪渓webを見たら、14日は晴天のため第1便バスが6台にもなったという。15日の好天はあまり期待できないが、前日のような混雑はなかろう。

乗鞍のスキー場を通る県道を走りながら、昨日と違って乗鞍岳が雲で見えず、雲の流れもずいぶん速いことがわかった。三本滝駐車場でバスを待つ間、雨雲が上空を駆け抜けるように過ぎて行くのが気になる。

翌日の第1便は1台。席にも余裕があった。スキーヤーが半分、登山がわずか、残りが観光客といったところか。ゲートを過ぎると車窓に雨粒が見える。満足なラストスキーにならないかも?という不安がよぎる。バスは9時過ぎに位ヶ原山荘に到着し、あらかじめ書き込んできた入山計画書を提出して、9時20分ころには出発した。

計画では鶴ヶ沢を登って滑り、屋根板から「すべり台」に登って富士見沢を滑り、余裕があったら大雪渓方面に転進しようと思っていた。先行する2名の方が鶴ヶ沢を登り始めたので私もそれに従って高度を稼ぐ。先行者の姿がガスに隠れることもしばしば。地形はわかっているけどホワイトアウトはイヤだなと思いながら、明瞭な沢状地形が左前方に見えたので、先行者のトレースは追わず沢の中を登る。若干だが風が遮られる。2600mあたりからは源頭部になるので吹きっさらし。登り始めから小雨も降っていたが、ついに霰に変わった。
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鶴ヶ沢を登り始める
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見えない
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むこうに岐阜県の標識

道路最高地点までたどりついたのが10時30分。視界は20m程度か。ただし、滑る沢の下方は視界が広がる。どこにも風を遮れる場所は見当たらないが、ちょっとした岩陰でシールを剥がし、すぐに滑降。登ってきた沢状地形に入り、2500mでスキーヤーズライトの小尾根方面にトラバースし、屋根板方面へ。2450mでシールを貼り、アップルデニッシュを頬張り、屋根板を最小限の登行でクリアし、大雪渓避難小屋と冬季閉鎖中のトイレ方面に向かう。

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下方は視界があるのが幸い

屋根板を越えた所から南西風が強くなる。あわよくば肩の小屋か、その上までは行きたかったが、登っている人を周囲に見つけることができず、朝日岳・剣が峰方面は2700mくらいから上が完全にガスっているので、不安が強くなる。11時40分、避難小屋近くでこれ以上肩の小屋方面に登ることはあきらめ、きびすを返して「すべり台」に向かう。除雪前の道路を歩いて、「すべり台」に取りつき、時々耐風姿勢をとりながら2800mまで登りきる。12時30分前に到着。晴天だと暑くて休みたくなるが、この天気では休んでいられない。例年よりも高度による酸素不足と苦しさを感じないのは、休んで息を整えるほど余裕がないということなのか?普通に2000m台前半の山を登っているような感じで、息が上がることがない。

岐阜県側の登山道を摩利支天方面に向かう人を一人見かけた。「すべり台」の下方に2〜3名、位ヶ原からツアーコース方面に向かったと思しき人が2名ほど。
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避難小屋とトイレ(風強く山頂部は見えず)

岩場を乗り越えて富士見沢の一番上からドロップしようと思っていたが、風の中プラブーツで岩場を歩きたくないし、富士見沢源頭の雪の上でシールを剥がしたりスキーを履いたりするスペースが覗き込んだ限りでは見当たらないので、「すべり台」でシールを剥がし、アンパンを頬張り、ペットボトル紅茶で流し込んで12時30分に滑降開始。一度コケたが50mほど滑った所にハイマツの切れ目があり、富士見沢に入り込めそうなのでそこから富士見沢にドロップ。沢の中を登っている人が上にも下にも数名見られた。

気持ちよくターンして、スキーヤーズレフトの沢状地形を2540mまで滑り、ここで12時37分。滑るのは早い。もう大雪渓・剣が峰方面の強風を浴びたくないし、富士見沢は風裏になっていて視界も開け快適だが、これから天候が良くなるのかどうかもあやしい。しかもメインディッシュの斜面は滑ってしまった。バスは午後に2便あるが、15時30分の第4便までは時間を持て余しそうだ。13時30分の第3便に乗って下ることに決めた。ツアーコースでの下山はゲレンデで雪がないので最初から選択肢に入れなかった。

残りあと1時間弱、ちょっとだけ登って最後の滑降をすることにして、12時55分、標高2600mをメドに登行を止めるつもりで登り始める。目標時間ピッタリに目的の標高に達したので、もう少し登れそうな斜面の余地はあったものの、シールを剥がして滑る。位ヶ原山荘は目の前なのだが、これが意外と長くて雪質のせいもあって太ももにくる。13時03分、道路に出て終了。やっぱりスキーで滑るのはあっという間だ。立った4時間の行動に過ぎなかったが、充実はしていた。満足。

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終了後に屋根板と富士見沢を見上げる
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また来ます

まだ30分余裕があるので、位ヶ原山荘でコーヒーを飲み、バスで下山。三本滝でツアーコースを滑りかもしかゲレンデを歩いて降りてきたガイドとゲスト二人と再会した。
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バス車窓から
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三本滝の下のカーブから。少し状況はよくなった気もする

昨晩泊まった宿で硫黄泉に浸かり、硫黄臭を身体から発しながら帰路についた。時間も早いのと、中央道集中工事が始まったのでルートに逡巡したが、結局松本から長野道・中央道で八王子JCTまで、その後は2時間以上かかるという大渋滞を圏央道で迂回して関越〜外環〜首都高。自宅着が20時。平日は高速代が高い・・

今シーズンは単独で雪山に入った回数が例年になく多かった。単独の雪山は確かにリスクが高い。自分の能力を過小評価しつつ登る山を選び、山中で選択肢があるときには安全な方を選択することが大事だろうと思う。その一方で、単独で歩いたおかげでできた発見も多かった。友人と楽しく会話しながら登ることもいいのだが、縛られずに自由に行動を選択できることは単独行の醍醐味だろう。ただ、それで山の中で動けなくなることは絶対に避けなければならない。来シーズンも、次のシーズンも、ケガなく無事まっとうできることが中高年のバックカントリースキーの獲得最大目標だと思うのであるが、これから果たしてできるのか、ただエラそうなことを書いているだけに過ぎないではないか、とそしられぬようにしたい。

高畑でコケて痛めた右肩、早く治ってくれ・・

今回のルート(直線的な軌跡が滑降)
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ステップで、尾瀬沼

過去に何度か登っている燧ヶ岳に行こうと思い、案をめぐらせた。連休前半はたいてい福島県檜枝岐側の七入〜御池までの車道が開かない。昨年はめずらしく4月中に御池まで車で上がることができたが、今年は雪が多めで例年通りとなろう。ならば、群馬県片品村側の大清水からアプローチしてみよう。尾瀬沼ヒュッテで1泊し、長英新道から登ってナデッ窪を滑るというのはどうだろう。

ということで、地形図やネット上でのツアー記録を見て出したルートが、
初日
大清水〜三平峠〜早稲沢滑降〜尾瀬沼ヒュッテ〜檜高山〜小淵沢田代〜大江湿原〜尾瀬沼ヒュッテ(泊)
二日目
尾瀬沼ヒュッテ〜長英新道〜ミノブチ岳〜ナデッ窪〜沼尻〜小沼〜大清水平〜三平峠〜大清水
というものだった。

予定していた30日は晴れの予報だが、その前後日は大気の状態不安定で午後雨か、晴れ後雨の予報。
これは入山日の30日に行きたいところへ行くしかないとナデッ窪滑降を前倒ししたのだが・・・

現地での結果は、30日は快晴で暑かったが尾瀬沼ヒュッテで11時を回り、高い気温と南風、南面の急斜面滑降になるナデッ窪滑降は断念。沼と大江湿原をフラフラして、大江山の西面に疎林を見つけ、そこで登り降りして遊んだのみ。1日は朝から雨で、スゴスゴと退散した。なかなか計画通りには行かないものだ。

29日、片品村の「さわやかトイレ」前で車中泊。片品村は桜の満開をいま迎えている。朝6時過ぎに大清水へ向かう。やけに交通量が多いと思ったら、みな28日に開通した戸倉〜鳩待峠方面か、丸沼スキー場へ向かう車だったようだ。朝7時前に戸倉の駐車場は満車。至仏山は平日を狙って行くべきだ。

対して大清水は祝日前に入山した車で狭い第1駐車場は満車だったが、第2駐車場はガラガラ。7時10分にゲートを通過して歩き始める。ゲート先ですぐに雪になり、ステップソールのG3finderで歩き始める。雪面が汚れていて、凹凸も大きく、朝はやや硬いのでやや歩きにくい。8時30分に一ノ瀬を過ぎ、沢を渡って三平峠方面への夏道を歩く。木道などは全く出ておらず、すべて雪の下だが、枝が出ていたり狭い場所で急だったりでステップ板ではちょっと歩きにくく、板を脱いでブーツで歩いたりした。途中標高1590mあたりで尾根を巻いて夏道の西側から三平峠手前で合流した。尾根を巻くところがやや難しかった。一応、シール無しで三平峠までたどり着いた。

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すぐに雪の道になった
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雪に埋もれたままの一ノ瀬休憩所

10時45分、三平峠から尾瀬沼に向かって滑り、尾瀬沼の沿岸を歩いてヒュッテの方へ向かう。まだ沼は雪が多くて、多少水の青い色が透けている場所もあるが上を歩ける。ヒュッテ近くで11時30分を回っている。すれ違ったスキーヤーから情報を仕入れてみたが、今から長英新道を登ってナデッ窪を滑るのはちょっと厳しい。浅湖(あざみ)湿原あたりでお昼のアンパンを食べながら結論を出した。

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雪に覆われた尾瀬沼と燧ヶ岳(正面の大きな沢状地形がナデッ窪)

一人なので諦めるのはたやすい。もう一度ヒュッテに引き返して檜高山の鞍部へ登り、小淵沢田代から大江湿原へ降ろうかと思っていたが、檜高山はすぐ目の前に見えていて、けっこう樹間が狭いので、大江湿原から逆ルートで上がることにした。長細い大江湿原を一人歩き、大江山を左手に見ながら沢を詰め始める。しかし針葉樹の濃い林間で、沢から湿原に乗り上げても面白くなさそう。大江山の西面には疎林の雪面が見え、登って滑ったら楽しそうだ。いままでの計画はすっ飛び、ここで遊ぶことにする。40分ほど登って滑って、13時を回ったのでヒュッテに向かう。

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疎林を登ったところからの燧ヶ岳
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遠くに至仏山が見える

とにかく日差しが強くて暑い。ヒュッテ前でアルバイトのお兄さんとしばらく話して、チェックイン。閑な午後が始まった。負け惜しみっぽいが、山小屋でマッタリ午後を過ごすのも悪くはない。だが、BSのデータ放送では明日は朝9時から雨の予報だ。なんだかここに泊まらず、大清水へ戻った方がいいような気もして、地団駄を踏む。一体何をしに山中一泊したんだろう?滑ったのは三平峠から尾瀬沼までと大江山で遊んだだけ。

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ヒュッテのウッドデッキもほとんど雪に覆われている

この日の宿泊は私以外に7名のみ。単独のスキーヤーのおじさんは私より年齢は上に見えるが、朝6時に大清水を発ってナデッ窪を登り滑ってきたとのこと。二人組のスキーヤーは七入から沼山峠まで自転車でスキーを担ぎ上げ、29日の荒天を避けて30日に一日かけてナデッ窪を滑ってきたとのこと。彼らのスケジュールがベストに思われた。あとは4人組の登山者。

15時30分からめちゃくちゃ熱い風呂に入ってしまい、ゆでダコ状態で17時の食事を待ち、夕食が済んでから日が沈むのを見て布団に潜り込んだ。携帯もつながらないし、やることは皆無。

朝5時に隣の単独スキーヤーが準備して出て行くのを見届けた。彼は朝食を弁当にしてもらっていた。雨が降る前に出て行ったのはさすがだ。私は6時から朝食を食べ、15分くらいで歩き始めたのだが、すでに予定前倒しで小雨が降ってきた。尾瀬沼山荘近くで6時35分。そのまま三平峠まで20分。シールの付け外しなしで行動できるのはこういう時にありがたい。来た道と同じようなコース取りで標高1590mで夏道に戻り、その後は横滑りを駆使して降る。沢の近くではちょっと面倒くさいところもあったが、何とかクリアし、一ノ瀬休憩所で7時20分。あとは林道を降るだけ。前日に比べ雪の量は確実に減っていた。それにしても1月のゲレンデ転倒以来肩の痛みが引かない。普段右手で滑りの悪い場所へ文字をたくさん書くのが仕事の一部なので、 治りが遅い。ザックを背負っていても痛い時がある。こりゃー、かなり影響の多い転倒だった・・
ボーッと考え事をしながら滑っていたら、7時45分に大清水のゲートに着いてしまった。なんと帰りは1時間30分。群馬県側に降りてきたら若干降り出しが遅くなったのか、雨が止むこともあり、片づけが捗った。今回の独り歩きでG3finderのソールが傷ついた。あちこちに落石が見られるルートを通ったので仕方ないが、買ったばかりの板だけにショック。
駐車料金二日分1,000円をポストに投函し、帰路につく。

東京に向かって南下しているのに行く先々で雨が降ってくる。片品村は桜が満開で、老神温泉から赤城山の東側に入ると桜吹雪だ。雪のある風景から時間を短縮して初夏に向かうようなドライブだった。大間々から50号線と県道を使って館林インターから東北道で東京へ。高速上でも雨が降ってくる。東京に到着したら、やはり雨が降ってきた。

あともう一回、遅くとも15日までの間に、乗鞍岳でシーズンを終了としたい。天気がよくて思い残すことのないターンができればそれで満足である。

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ステップで、かぐら霧ノ塔・雁が峰

一週間週末スキーを空けた。16日の日曜日、天気予報が好転したので、西吾妻山に行こうと思ったが、写真を見るとかなり密林を登らなくてはならないような気がして、かぐらスキー場から霧ノ塔・雁が峰を経てゴンドラ下のコースに出るルートに切り替えた。久しぶりのかぐらバックカントリー、しかもまた単独。

今回はステップソールで極力シールを使わずに歩くつもり。結果、気温が上がってザラメになったので機動力を発揮して3時間弱で終わってしまった。やはりこのコースは雪質と天候に恵まれれば、ノーシールでステップソール(ウロコ板)の方が行動が敏速になる。

朝5時20分ころに自宅を出る。もう明るい時間だ。順調に首都高・外環・関越を走って、8時ころかぐらスキー場のみつまた駐車場にたどり着いた。山から戻ってきたら駐車場は料金所あたりまで埋まっていたので、それなりに客が来ているが、下山コースの方までいっぱいになってるわけではない。

リフト券を久しぶりに買う。いろいろと乗り継がないと山頂近くまで行かれないので、一日券(4,700円)を買う。半日券でも行かれそうだが、13時を回ると一日券との差額を払わなければならないのでリスクが高い。しかしリフト券は高いよね。

かぐらゴンドラは少し太い板だとラックに入らないし、177cmのG3finderだと中に持ち込んでもつかえてしまう。ぜひスキーラックの形状を工夫してもらいたいものだが、機械力で1800m以上まで連れていってもらっているので文句は言えないか?

9時20分ころ、ゲレンデからのゲート前で登山届を提出し、自動のビーコンチェックを通過してゲート外に出る。ゲート部分だけはスキーを脱がないとウロコ板では登れない斜度だった。多くの人がこれから登ろうとしているが、みなシール装着に時間がかかっている。私だけウロコ板なのでそのままスタスタ歩き始めた。G3finderのウロコの効きはたいへんよろしい。最初はシール登行の人々と同じような斜度でも無理なく登れた。最初の1984mピーク手前までで約30分。きれいな雪面だったので標高差50mほど滑ってみた。雪は素直で、テレマークターンが決まる。これはいいぞ。

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定番の苗場山

そのままうねった尾根筋を滑り、1920mピークで10時20分。その後「三角」の急斜面は直登せず、右から巻いた。ATスキーでVoileの極太ウロコ板を履いて登っている人がいたが、シールで登っていた。一言二言言葉を交わしたが、私がノーシールでここまで来たことに驚いていた。ご本人は「まだウロコ慣れしていない」のでシールをつけていると言っていたが、拇指球で曲がらないブーツとtechビンディングでウロコは効くのだろうか?

「三角」を巻いたらそのまま休憩なしで霧ノ塔まで。山頂で11時。時間に余裕が出てきたので、「三角」から尾根を一本滑れば良かった。北東側のピークに滑り込む前に少しだけ滑ってから登った。

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ハイライトへ

さて、ここからハイライトである。ここまでで他の人々を何人か抜かしてしまったようで、滑り出しはこの日の2・3番手くらいだったようだ。悪雪だと苦しむが、どうやら今日はきれいにターンさせてもらえそうだ。気持ちよくターンして、ちょっと寄り道して1886mピーク手前まで。黒岩の平の北側の斜面も滑りやすかった。浅い沢で一休みして、尾根を巻いて雁が峰へ。右手は大きなクラックが何本も見えている。雁が峰へはわずかに登るが、ここもウロコ板だとストレスフリー。雁が峰山頂には、前夜テント泊したらしい集団が10名ほど。みなtechビンディングのATスキーだ。

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せっかくのシュプールがよく見えない
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雁が峰と巨大なクラック

12時に雁が峰山頂を後にする。最初の緩斜面ではウロコが邪魔してスピードが出ない。「檜屋敷」まではそれでも滑りやすかったが、最後の急斜面は雪が重くて難儀した。アルペンターンでやり過ごすが、滑った後からナットウ雪崩が起こるので真下に向かって滑れず、トラバース気味に高度を下げた。

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ゴンドラ下の連絡コースに出たのは12時20分。あとはスピードが乗らないウロコ板でタラタラと降るだけ。最後のリフトも13時前に乗れたので、結果半日券を買っていれば1,200円ほどお得だったのだが、これは仕方ない。最後にかぐら名物「下山コース」に入ろうとしたが、まだ午後も浅くオープンしていないようなので待ちきれずみつまたロープウェイで下山。チケット売り場で下山報告をして終了。

帰りも関越の渋滞が発生する直前に通り抜けられたようだ。近所で給油して、車を片づけ、ウィンターワイパーをようやく取り換えて帰宅しても16時台だった。車のスタッドレスタイヤを夏タイヤに履き替えるか、このまま夏もスタッドレスを使って秋に新しいスタッドレスにするか、悩ましいところだ。
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三岩岳・行きはよいよい帰りは・・

満を持して南会津の三岩岳に単独で登り、滑った。登りは標高差1200mをよく登ったと自分で思うが、降りはクラスト&生コン雪でほとんど何もさせてもらえなかった。徒労感の大きい山行であった。

天気予報を眺めつつ、4月2日の日曜日が"The Day"だと思った。もし登りがサクサク行って時間に余裕があれば窓明山まで周遊してくるとよいのだが、単独であの雪庇近くの稜線を歩くのは危険だ。稜線伝いに歩く必要のないルートも想定してはいるのだが、何にしても単独はまずい。三岩岳の往復にして、それでも余力があるなら翌日窓明山だけにしたからアプローチしてもいい。3日夕方には雨または雪の予報で、自分の体力と判断力がしっかりしていれば滞在を一日伸ばしてもいいと思えた。結果は三岩岳山頂往復だけで終わってしまったのだが・・

前日の1日夜に南会津の道の駅「番屋」まで行く。高畑スキー場への道中なので通い慣れた道だ。もう路面の凍結もないだろう。道の駅で車中泊して、翌日5時40分に目覚め、準備して登山口に向かう。しかし途中で再びもよおしてきて、営業最終日の高畑スキー場のセカンドハウスのトイレをお借りする。ゲレンデに入ってないのに緊急事態で申し訳ない。

登山口の路側帯にはすでに6台くらいの車が止まっていて、準備を始めていた。みな同じ集団のようだ。集団に遅れた3人が私より少し先に歩き始めている。7時30分過ぎに私も歩き始め、夏道の国体コースの尾根を登り始めた。とにかくこの山は最初が急で尾根が細い。先行する3人のうちの女性がスキー操作に手間取っていて、一人の男性にサポートしてもらっている。あまり慣れていないのか?ルートが選べる場所で抜かせてもらった。どうやらこの2人も、少し先行した1人も、そのまた先に登っている6〜7名も、同じパーティのようだ。どうしてバラバラになるんだろう?

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樹間から三つ岩が見える
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だいぶ尾根が広がってきた

細い尾根をクリアして、980mほどの鞍部に来た。沢の方から登ってきてここで合流するトレースがあった。帰りはこの沢を滑ってもいいかと思いつつ、さらに高度を上げる。1309mの広いピークは巻いて、沢道との合流点で9時45分。一息入れて、ここから標高差400m一本調子で上がっていく尾根を登って行く。幸い、先行者のトレースがあってコース取りは楽だ。しかしヒイコラ言って11時10分ころそれまでのキツイ尾根をクリア。メロウな斜面がここから始まる。

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標高差400m尾根の半分まで来た
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だいぶ近づいてきた

11時40分ころ、避難小屋のあるべき場所に到達するが、すべて雪の下なのか、建物の陰も形もない。尾根の上部あたりから風も吹いてきているので、身体が冷えないようにさらに登る。雪面にはシュカブラが見られ、滑るにはあまりよろしくない状況だ。次第に斜面は緩くなるのだが、結構長く感じる。先行していた6〜7名がめいめいに滑り降りてくる。滑っているところを見てもバラバラで、1つのパーティのようには見えない。

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窓明山方面の尾根にデカイ雪庇が・・
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山頂直下の半モンスター

12時30分に見覚えのある三岩岳山頂にたどり着き、夏道のない2070mの最高地点に足を伸ばし、12時40分に到着。会津駒や燧ヶ岳、日光白根もよく見える。若干風があるので体温を奪われる。早々にパンをかじり、シールを剥がして滑降準備を整え、13時に滑降開始。

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会津駒方面

滑り始めてすぐに、これは手ごわいと感じた。クラスト・シュカブラによる段差、テレマークターンはかろうじてできる程度で、先のことを考えると安全にスピードを殺して滑るほかない。最初の急な尾根で抜かせてもらった3人のうち男性2名とすれ違う。あれ、女性は?と尋ねたら下の方で登っているという。ちょっとなーと思いつつ、出会ったらそこで待っていてくれと伝言を頼まれる。こちららからも、質問として980mからスキーヤーズレフトの沢を下ったことがあるか聞いてみたが、やはり危ないので降ったことはないとのこと。私も単独で午後の腐れ雪の表層雪崩に巻き込まれる危険は避けたいので、素直に尾根筋で降ることにした。

1人取り残された女性は避難小屋のあたりにいるだろうかと思ったが姿はみえず、1699mから標高差400mの尾根を滑り始めたら出くわした。周辺に木がなく風を遮れないので、シールを剥がしてもう少し高度を下げたところで待っていたらどうですかとアドバイスし、彼女がスキーを履くまでとどまっていたが、その女性が作業中ずっとしゃべっているのでだんだん聞くのも億劫になり、準備ができて樹林帯まで降りたところで先行させてもらった。しかしおしゃべりのおかげで彼らがどういうパーティかわかった。要するに福島のバックカントリースキーの団体なのだが、混成部隊になるらしい。力量の差も大きいので同じ山に行っても行動がバラバラになるようだ。それなら10人ものパーティを組まなくてもいいのに。

1309mピークを高まわりして細い尾根に入り込んだらあとは苦行となった。よくいえば総合力が試される細尾根だが、実態はめちゃくちゃ重い生コン雪でターンができる幅もなく、ワンステップターン・ツーステップターン・斜滑降・キックターン・横滑りなどを駆使して下降した。最後に沢状地形に入り込んだがここもクラックが多く、安全に降るのは難しい。14時50分、ようやく道路に出た。太もも、腰、ヒザの負担が大きかった。

うーん、長くあこがれた三岩岳を昨年初夏に下見をし、こうして春山にもスキーで登れたのだが、正直言って尾根筋を滑ってくるコースはスキー向きではないと感じた。本当は沢に入り込んで豪快な滑降ができればいいのだが、沢の両側の尾根が急なうえに、単独ではリスクが高すぎる。

汗みどろのウェアを車中で取り換え、例によって湯ノ花温泉に向かい、200円で生き返る。東北道に乗ったら大きな事故渋滞が発生していて、岩舟JCTから先渋滞を抜けるのに2時間以上かかるという。上河内SAで夕飯を食べながら作戦変更し、北関東道を水戸方面に走って途中で新4号バイパスに乗ることにした。新4号はいつもより交通量が多かったが、2時間渋滞に巻き込まれるよりはおそらく速く、草加から安行方面に折れて首都高で帰宅した。

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赤=登り、青=降り
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粟立山&菱ヶ岳

インフィールドのツアーに参加した。26日は妙高市新井の西方に見える粟立山、27日は上越市安塚区の関田山脈北側にあるキューピッドバレイスキー場近くにある菱ヶ岳。粟立山は春山の悪雪、菱ヶ岳は季節外れのパウダーだった。

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25日夕方の妙高山

25日夕方に現地入りして道の駅あらいの場内にあるビジネスホテルに連泊した。朝の集合は道の駅なので至近距離だ。インフィールドの中野さんがやってきて、ガイド1名、ゲスト3名で粟立山のふもと集落、西野谷からシールをつけて8時過ぎに歩き始める。最初は林道に沿って歩き、林道から外れて万内川に沿って登り、9時30分ころ標高500mあたりから尾根に取りつく。まだまだ朝早くて雪面が凍っているのに上から滑ってくるスキーヤー、ボーダーが3〜4パーティ。日の出ころから登り始めたようだが、滑っていて面白い時間帯なのだろうか?

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万内川沿いに登り始める
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急な尾根を登った

急斜面の尾根を登って行くと、次第にかかとにマメができる兆候が感じられる。私以外のゲスト2名は山スキーなので急斜面の登行は速い。マメを作らないように、ここはペースを若干落としてでも小股で登行するしかないので、先行する3名とは少し距離をとってついていく。こんな調子では行きたいと思っている三岩岳に登ることは厳しい。粟立山は標高差1000m弱だが、三岩岳は標高差が1200mもある。三岩岳から窓明山を経由するなら山中1泊しないといけない。一人で登るなら、天候を見極めて朝早く登り始め、シールの付け外しが最少になる三岩岳山頂往復しかないか・・

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先行してもらい、マイペースで
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南側に大毛無山が見える
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ようやく粟立山山頂を越えた

11時近くになって標高900mくらいで再び林道に出て、標高1000mくらいで林道から離れて粟立山の山頂に南南東から詰め上がる。12時10分に粟立山山頂着。山頂にはスキートレースはなく、午前中に滑っていた人たちはみな途中からドロップしたようだ。もうひとつ北の小ピークに登り、12時45分ころに北東の沢にドロップ。重くなった雪が斜面に落ちて4番目に滑っているとデブリの中を滑る感じであまり気分は良くないが、そこそこアルペンターンでこなせる雪だ。標高1000m近くまで滑ってから、シールをつけてわずかに登り、さらに北東に延びる流浜谷源頭部を滑る。ここも気持ちがいい。標高800mくらいまで滑り降りて、右岸には岩崖しかないが、ピンポイントで崖のない場所から尾根を越えると登ってきた急な尾根を越えることになり、そのままトラバースして林道の標高900mあたりと出合い、その後は林道北側の広い尾根を滑降する。ここまで来るとスキーのトレースが至るところにある。

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重い割には滑れる雪だった

標高が下がるにつれて重い雪となり、長く滑ると太ももに強い負荷がかかる。万内川沿いの林道に降りたのが14時40分ころ、あとは滑らない雪をまっすぐ滑り降りて、ほぼ15時に終了。

解散した後も宿がすぐ目と鼻の先なので楽だ。汗を流して、ホテルの並びのラーメン&定食屋で夕飯を食べ、早めに就寝。真夜中に起き出してATPテニスマイアミ大会の中継を観る。ストレートで終わるかと思いきや、フルセットにもつれ込んでいるうちに寝落ちしてしまった。

27日は朝から雨。というか、前夜から降り続いていた。標高が高くなれば雪になるはずで、この日の山はかなり移動してキューピッドバレイスキー場から菱ヶ岳となった。新井からスキー場までの移動に約1時間。昔は細い3ケタ国道しかなかったが、一部無料供用されている上沼自動車道を使った。移動中、そしてスキー場の駐車場でも雨だ。

初めてこのスキー場に来たが、標高が低い割には積雪量は豊富で、しかも標高差500mを稼ぐゴンドラがある。この日のゲストはテレマーク3名、山スキー1名で、昔なじみのMさんも来ていた。

2017-03-27-12.25
どんよりとした空に雪が降る
2017-03-27-14.22
いいブナ林だ

9時に動き始めたゴンドラを降りると案の定雪だ。視界もあまり良くない。出発は9時40分。まずシールをつけて信越県境まで登り、いったん西側のブナ林を標高差150mほど滑走。菱ヶ岳の南面から山頂に登る。前日と違って初心者がいるのでゆっくり登ってくれてありがたい。山頂に11時45分着。視界は悪く、風も冷たいのでシールを剥がして再び南面を滑走し、途中から火炎石に向かって閉鎖された国道に出る。この国道がくせ者で、右手が崖になっている斜面をトラバースしなくてはならない。慎重に一人一人距離をとって移動し、850m付近で国道から離れて西側のボウルを750mまで滑降。ここの雪が良かったので、登り返して2度目を滑る。

2017-03-27-12.26
寒い!

750mで北に向かってトラバースし、国道に出たところで再び西側に広い緩斜面が広がっている。ただし、地形図を見ると最初が崖で、雪面に長大なクラックが入っているようだ。気持ちよく滑っていたらクラックのことを忘れかけ、クラックを飛び越えてしりもちをついてしまった。もっと大きなクラックだったら危なかった。

2017-03-27-14.57
かなり降った場所の国道
2017-03-27-15.33
埋もれる標識
2017-03-27-15.34
スキー場が近づいてきた

堰堤そばの道路からもう一度トラバースして国道の屈曲部分に出るとスキー場と駐車場が見える場所に出た。ただし、除雪のための事前堀りがあったようで、スキーを脱がずに国道を横切るのはテクニカルだった。あとは駐車場に出るだけだが、最後の最後に除雪のデブリ跡をクリアする必要があった。16時過ぎに駐車場着。菱ヶ岳をぐるっと一周してくるルートだったが、雪質がこの季節にあっては非常に良く、滑走を堪能できた。

しかし菱ヶ岳と同日、那須連峰の麓のスキー場では異常な積雪があって栃木県の山岳部高校生が雪崩に巻き込まれて多数が負傷し、引率教員含め8名もが命を落とした。那須一帯で一度に30cm以上の積雪があること自体が極めて稀なことだと思うのだが、登山中止は賢明な判断だったとはいえ、なぜビーコンも持たせずにラッセル訓練などしたのか、まずは高校生であっても、ビーコンの扱い講習から始めるべきだったのではないのか。傍から見ている者は事後から何とでも言えるが、あまりに高校生たちがかわいそうだ。私も少年たちとともに山に登る仕事山行が恒例だが、たまたま幸運に恵まれているに過ぎない。責任感を持って当たっているつもりではあるが、事故は絶対に起こしたくない。
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舟鼻山・雪原歩きと急斜面滑降

先週の記事の最後にウィッシュリストとして挙げておいた、会津の舟鼻山へ行った。
舟鼻山は南会津町・下郷町・昭和村の町村境界にある、1200mほどの山で、国道400号の舟鼻トンネルの昭和村側出口が出発点になる。山の形状は山頂部が平坦なテーブルトップマウンテンで、山頂部が高層湿原の苗場山とは違い、ブナ林におおわれている。計画では山頂部から伸びる尾根を歩き、御前ヶ岳を往復するつもりでいたが、新雪歩きによる時間切れで次回持ち越しとした。

朝5時30分過ぎに自宅を出て、高畑スキー場へ向かうルートで南会津町まで。352号線で檜枝岐方面へは向かわず、会津田島の西側を経て400号線で北上。トンネルを越えるうちに雪深くなってきた。舟鼻トンネルを潜って昭和村に出るすぐ右側に除雪されたスペースがあるはずなのだが、まだ雪に埋もれていて入れない。そのままゆっくり進んで旧道との分岐の道路反対側にわずかなスペースを見つけたのでそこへ駐車。まだ車は一台も停まっていなかったが、すぐに会津ナンバーの車が来て、会津若松から来たという山スキーのおじさんが舟鼻山へ向かうというので、少し会話した。登行のルート取り、注意すべき箇所などを教えて頂く。結局、この日舟鼻山に入ったのは我々2人だけだった。

準備は会津のおじさんの方が早く、古いキャンバー板とジルブレッタ金具、普通のスキーブーツで先行して行った。私も準備が出来て9時20分に出発。まず道路脇の雪上に出て、スキーを履き、旧道を進む。最初の左カーブでおじさんのトレースが道路の右に逸れていっていたので、後を追わせてもらった。トンネルと旧道の間の緩い尾根を登って行くのだが、おじさんのトレースはシール登行で直線的。私はウロコ板finder86なので、斜登行が多くなる。新雪なのでスキーがずれ、ウロコの効きがあまりよくない。

舟鼻峠で休憩中のおじさんとまた出会い、ここからは林道をショートカットして舟鼻山の急な北斜面に向かう尾根を登って行く。相変わらずおじさんはシールなので直線的に先行していくが、私は斜登行&キックターン。つづら折れの林道に乗り上げる直前が急で、ウロコ板では厳しかった。

何とか舟鼻山北斜面のつづら折れ林道に乗って、そこからは林道沿いに歩いていかれる。時々右の斜面を見ていたら、植生が薄い部分が目に付き、林道の上方から一度滑ってみたくなる。ウロコ板だし、そういう遊びを交えないと面白くないよな、と思った。最初の右急カーブを曲がらず、直進して東北東方面に伸びる尾根の上でおじさんと休憩する。おじさんの言葉が早口の会津弁なので聞き取りにくいが、単独山スキーヤー同士、会津の山について少し語ることができた。尾根からは田島の町並みが遠望できる。

再び林道に戻り、より雪深くなって雪が吹きだまり、林道らしくなくなった場所を先に登って行く。おじさんはどうやら山頂までは行かないようで、シールをつけたまま下山していった。その姿を見送ってから、アウターを着て下の林道にドロップイン。後で確かめたら標高差は30〜40mに過ぎず、4ターンほどしたに過ぎないが、北面のパウダーを味わうことができた。下の林道からはアウターを脱いでザックに括り付けるだけで歩き始められる。ウロコ板の機動力はすばらしい。

2017-03-12-11.07
ほんのわずかだけど楽しんだ

その後も下の林道へ滑り降りられるポイントのあたりをつけつつ歩いていく。しかし左側の崖からの落雪にも気をつけなければいけない。若干際どい部分が1ヵ所あったが、そこを抜けて左にカーブすると急になだらかになり山頂部に到達する。今までとは違い、嬉しくなるくらいなだらかだ。

2017-03-12-11.43
動物の足跡を追って山頂部に出た
2017-03-12-11.44
新雪が板にくっつく

林道から外れて林の中を歩いてみたり、岬のような突端まで行ってみるが、新雪におおわれてどこもきれいで、ここにテントでも張って一泊したら楽しいだろうと思う。どこを歩いても動物の足跡しか見当たらない。フラフラしている間にもう12時を回っている。北西方向に伸びる尾根の最高点で周囲の雪山を木の枝の向こうに眺めながら調理パンの昼食を摂る。尾瀬方面の雪山、那須方面の雪山、北側の博士山の裏には飯豊連峰も見えたが、初めて見る方向からなので多くは山座同定ができない。

2017-03-12-12.21
右上に博士山、その左に飯豊が見えるのだが・・

このころから御前ヶ岳までの道のりが結構あることに気付く(いまごろ遅い!)。御前ヶ岳の山頂と歩くべき尾根は見えてはいるのだが、ここまで油を売りながら3時間もかかっている(ザラメ雪ならもっと時間短縮できただろう)。とりあえず丸い1203mピークの手前まで行ってみるが、ここで13時を回ったので御前ヶ岳を諦める。次回にして、舟鼻山のフラットな雪面をもっとしっかり歩いてみよう。

2017-03-12-12.52

ということで地形図上で「舟鼻山」の文字がある1226mのピークと、1230mのポイントを探しつつ歩き、最後は1204mピークから駐車した場所へ急な尾根を滑降することに決めた。後から地形図を見たら、1226mの南西側にもう少しだけ高い1230mの線が描かれていて、さらにその先に1229mの三角点がある。ここも踏んでおけばよかった。

1226mに近づくと、それまでの広葉樹林から広場のような場所に出た。晴天なので、目安になる物体がなくて不安になるような場所ではない(ガスっていると目印がなくて往生するだろう)。広大な雪原に一人トレースをつけていくのが嬉しくなってしまうような場所だが、ここはゴルフ場でも田んぼでも畑でもなく、山頂だというところがすごい。何度も振り返って自分のトレースを写真に収めた。

2017-03-12-13.02
うおー、視界が開けた!
2017-03-12-13.08
雪原を一人歩く
2017-03-12-13.14

2017-03-12-13.13
すばらしい!向こうはおそらく那須連山。二岐山がその左に見えた

雪原を歩いていくと、1230mのポイントは全く特徴のない場所だった。ここから林道に戻り、1204mの表記のある尾根に入っていく。尾根の突端に立つと、北斜面の尾根は急過ぎて下が見えない。かなり急だ。恐る恐る滑り込んだが、わりと木が混んでいて、しかも風のおかげか、雪面が1mくらいの段差の連続になっているので思い切った滑りはできない。少し西方向に尾根を回り込むとクラスト気味になる。登ってきた林道の途中においしそうな雪面の場所があったのだが、降り始めてしまったからもう後の祭りだ。尾根の前半、1100mまでは雪の段差でコケないように斜滑降とキックターンを交え、シュテム操作で慎重に高度を下げるしかなかった。トラックを見るとやや北西方向に振り過ぎてしまったようだ。その後は尾根も広がって雪の状態も少しよくなり、会心のテレマークターンなどはできないが、無難にこなして滑り降りることができた。安心なのは道路がすぐそばで、ある程度下に降りれば道路を右手に見ながら滑れるということだ。道路脇の雪を最後は歩いて、14時過ぎに駐車ポイントに戻ることができた。一応、単独でのスキーハイクは無事終了した。下山のルートは一考の余地ありだが、舟鼻山はとてもいい山だった。また来たい。

2017-03-12-14.14
駐車ポイントから

その後は下郷町まで県道でショートカットして、弥五島温泉・郷の湯で汗を流す。シャンプーも石鹸もなく湯に浸かるだけだが330円とリーズナブル。帰路は往路と同じルートは取らず、国道289号で甲子トンネルを越えて白河インターから東北道に乗る。3月半ばになったので、冬の間渋滞知らずだった東北道も岩舟JCTから先は渋滞だ。関越道と違って下道の代替路線が4号バイパスくらいしか思いつかず、その4号バイパスと東北道は宇都宮以南で距離が離れてしまうので、我慢して東北道の渋滞につきあう。ノロノロ運転はそんなに長くはなく、家の近所で給油・洗車を済ませても20時に帰宅できた。

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歩行・滑走距離合計7km、獲得標高差570m(山頂部で意外とアップダウンがあった)
山頂部では反時計回りに歩いている
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野沢温泉スキー場〜馬曲温泉

1年ぶりのインフィールドツアーに参加した。野沢温泉スキー場のゲレンデトップ、毛無山から尾根沿いに木島平村の馬曲温泉を目指す旅系のツアーである。このツアーに参加するのは記憶と記録に間違いがなければ2005年以来2度目になるが、前回とは北入谷の北側の尾根を滑った。今回は大きく南下して赤ダレ谷に沿って最後は林道と棚田を滑り最奥の家屋まで出るという、よりロングなコース(移動距離はGPSによれば約10km)となった。

野沢温泉は遠いので、前夜発で千曲川沿いの道の駅で車中泊。集合は8時30分柄沢駐車場なのでゆっくり目だ。8時すぎに準備が整ってリフト券売り場の前で待っていたら、ゲスト6名とガイドの中野さん、サブの瀬下さんが揃った。リフト、ゴンドラ、リフトを乗り継いで、少しだけコース脇を歩いて登り、毛無山の中継アンテナ塔へ。野沢温泉スキー場は外国からの客が多く、ゲレンデ内の放送も英語のものがあった。またゴンドラ待ちの列がどんどん解消していくのはゴンドラが板持ち込みの立ち乗り式だからだろう。

ゲレンデはカチカチだが、やまびこゲレンデまで上がると木金に降ったパウダーが残っていた。天気は快晴でやや暑い。

2017-03-05-10.06
毛無山山頂から裏へ

まずは少し降ってシールをつけ、尾根沿いに歩き、よさそうな北斜面を一本滑る。雪が軽くて最高の雪質。先週のクラスト雪と比較すると天国で、ここで止めてもいいくらい、と思ってしまう。シールをつけてドロップポイントを越えて1633mピークに登り、そこから南面を滑降。やや雪が重いが、まあまあだ。緩斜面になって樹間も広くなり、奥志賀林道まで滑り降りる。ここでほぼ12時。

2017-03-05-10.56
最高にいい雪質だった

2017-03-05-12.12
道路標識近くまで雪がある

シールを再びつけて林道沿いに少し歩き、林道が緩く北東側にカーブするあたりから右側の斜面に取りつき、尾根に乗って1649mピークに到達。ここから馬曲温泉に向かって滑っていく。14時少し前。下降の尾根は少しだけ南側に伸びているので、最初に右手に見える枝尾根に入り、再び北斜面に滑り込む。ここもやや重だが動作をゆっくりすればターンが決まる。あまりにも雪の状況がいいので嬉しくなってしまう。左手の枝尾根が明瞭でなくなるころ、スキーヤーズレフトにコースをとって夏道とクロスし、しばらく下降すると林道が現れる。ショートカット気味に下降していくと赤ダレ谷を渡る橋に出合い、橋を渡って沢の右岸に出て、あとは林道沿いに直滑降していけば馬曲集落最奥の家屋に出る。ところが林道の右側が急斜面で崩れる可能性があり、また林道上にストップ雪がまばらにあって安心はできない状況。ガイドの中野さんがスキートップが引っかかって久しぶりに大転倒するところを見た。最奥家屋ではスキーを外すが、そこから下は棚田があり、そこはスキーを着けて滑り込めた。スキートップが段差で引っかからないように注意して滑らなければならない。
2017-03-05-13.43
1649mピークあたりから見た鳥甲山方面

2017-03-05-14.12
最後のいい斜面を滑り降りる中野師匠。いつもながら参考になる滑り

15時30分、舗装された道路に出て終了。野沢温泉に車の回収に向かった中野さんたちを待つ間、馬曲温泉につかった。ここは山スキーをする前から立ち寄ったことがあるが、日曜夕方ということもあるのか、駐車場が満車状態になっているのを見たのは始めてだ。確か10年前もここまで多くはなかったのではないか。内風呂と露天風呂が500円で入れるが、今回は汗まみれだし、脱ぎ散らかすものも多かったので内風呂だけに入った。いい泉質だと思うのだが、惜しむらくは循環であること。

風呂から上がってマッタリしてから野沢温泉スキー場に戻り、自分の車で帰路に着く。どうせ関越道は激しく渋滞しているはずなので、前夜お世話になった道の駅で少し休み、佐久平PAで夕食を食べてまた少し後部ベッドで横になって腰を伸ばし、20時過ぎに再出発。ゆっくり走行車線を走っているうちに渋滞は次第に解消に向かい、1箇所だけ残っていた高坂SAあたりの渋滞もさほど速度を落とすことなく通過し、あとはスムーズに東京へ。給油をして23時に無事帰宅。しばらくあの滑りの感覚がリフレインしそうだが、これから悪雪の時期になってくるからそうそう美味しい思いだけ味わえるわけではない。

今月後半から少しだけ自由になる予定だ。行きたいところはたくさんある。北東北は遠いけど、福島県で滑りたい山がいくつかある。再び南会津へ行って高畑スキー場からいつも見ている標高差1300mの三岩岳や、ウロコ板でテーブルトップの舟鼻山へ行ってみたい。吾妻連峰にも行ったことがない。またウロコ板といえば関田山脈。人気の鍋倉を外して、もう少し北の稜線を歩きたい。とりあえずインフィールドの粟立山は仮予約しておいたけど・・
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湯の丸・池の平湿原

ウロコ板で手軽に遊べる場所をを調べて、湯の丸高原に行った。

5時30分に自宅を出て、久しぶりに関越・上信越道を走る。日曜日でも関越道はスキーに向かう車が多く、東北道とはずいぶん違う。上信越道に入ると交通量も減ってきた。ややほっとして小諸インターから湯の丸高原スキー場に向かう。先週武甲山山頂で見た浅間山が美しい。

8時過ぎに第6駐車場に到着して仕度をし、30Lのザックを背負ってリフト券を1回分買い、標高1910mのゲレンデトップから少し下って高峰林道から9時15分に歩き始める。今回のスキー板はFINDR86 XCD。積雪量の少ないこのエリアに不釣り合いなウロコ太板だが、細板と比べて歩きに支障はないし、ウロコがよく効くのでこの程度ならばシールは不要だろう。何より今シーズン買ったこの板を存分に使いたい。

2017-02-26-10.00
FINDR86 XCD。ウロコがよく効く。その分、スピードは出ない。

2061mのポイントまでは林道上を歩く。スノーシューの足跡が多い中、わずかにスキーのトレースも見られ、ウロコの跡も発見できる。たぶん、前日の土曜日に入った人のトレースだろう。林道沿いは針葉樹が濃くてとても滑れる感じはないが、1ヵ所右手に池の平湿原の外輪山から滑れそうな場所があった。帰りにここを滑ろうと思う。

2017-02-26-09.59
人工物があって山に入っている感覚は薄らぐ

1時間弱歩くと峠に着く。2061mの峠近辺には冬季閉鎖されている小屋と夏季駐車場がある。その先に東屋があって、そこから右手に登って行く。池の平湿原は三方ヶ峰の噴火口で、その外輪山に沿って登るのである。こちらもスノーシューのトレースやスキー板のトレースがあって明瞭。最初のピーク(村境の丘)は外輪山の内側を巻き、「雷の丘」と「雲上の丘」のあいだあたりに来ると夏はササ原になるだろうオープンバーンがある。とりあえず「雲上の丘」まで行って(10時30分ころ)、仕込んできたフランスパンを少しかじり、周辺を眺めてから1本目を滑る。

2017-02-26-10.40
池の平湿原と浅間山(山上に多めに出ているのはおもに水蒸気だろうか)

登る時からわかっちゃあいたが、ひどいクラスト。まともなターンができないので、シュテムターンで減速してターンを刻むしかない。日が当たり始めているのに緩む気配はなく、ほぼそのままの雪質で湿原近くまで滑り降りる。標高差は約100m。バックカントリースキーの醍醐味はほとんど味わえない。でも、ウロコ板で来ている意味はここから。シールの脱着なしに再び東屋まで登り、2回目にチャレンジ。湿原の回りを歩く2人連れと、東屋近くで10人ほどの子供を含む集団に出会うが、スキーの人はいなかった。

2度目は手前の「雷の丘」近くで少し早いカップラーメンランチを摂り、そこからまっすぐ滑り降りようと思った。しかし1回目に輪をかけた強烈なクラスト雪で、スキーヤーズライトに逃げて1回目とほぼ同じコースになった。後から軌跡を見たら、2回ともほとんど同じコースを滑っている。

2017-02-26-12.03
シーフードヌードルと池の平湿原

最初は4回くらい滑れるかと思ったが、こんなクラスト雪では楽しめない。今回は偵察ということで、もっとコンディションのいい時に再訪しよう。三方ヶ峰の小諸側には斜度が緩めの尾根が伸びていて、こちらから登るのも南岸低気圧通過直後には面白そうだ。

ということで、早々に尻尾を巻いて退散することにしたが、もう一度「村境の丘」あたりまで登って、林道に向けて疎林帯を見つけて滑ることにする。最初はカラマツの枝がジャマでうるさいが、スキーヤーズレフトに回り込んだら疎林部分を見つけた。ウロコ板お得意の斜登行して、滑る。ここも激しくクラストしていてスリル満点だ。斜登行を終えてからボトムの林道まで標高差50m。数字にするとつまらない雪遊びに思えてしまうが、クラストの上に質のいい雪が乗っていれば雄叫びになるはず。今日は4時間も遊ばせてもらった。移動距離約7km、累積登行標高差530m。

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タラタラと林道を降り、ゲレンデに出たら、雪面が硬過ぎて今まで以上に恐ろしい思いをした。山から下りてきた後のゲレンデでテレマークターンなどするつもりはハナからないのだが、アルペンターン時にウロコ部分のエッジが効かず、アイスバーン上で横に流れるのである。カルフ10thマウンテンでも滑り出しの違和感はここにあった。ウロコ板で硬いゲレンデを滑る時はもっと真剣に身体を倒し込んでエッジに体重をかける意識を持たないとコケる。

ということで、リフト待ちの列ができていたが、回数券をあらためて買い求めて列の最後尾につく気力はすでになく、そのまま車に直行。14時にスキー場を後にする。浅間サンラインで軽井沢まで抜けてから高速に乗ろうと一瞬思ったが、まだ時間が早いからすぐに高速乗れば関越渋滞に巻き込まれずに済む、と思い直して小諸から高速に乗ったら、これが凶と出た。佐久平から登って八風山トンネル手前でピタ止まり。トンネル内で事故があって佐久平から碓氷軽井沢まで通行止めになってしまった。もう事故処理が終わって開通するまで待つしかない。待たされたのは1時間30分。サイドブレーキ引いてエンジン止めてラジオ聞きながらひたすら待つ。こんなふうになるなら下道走ればよかったなと後悔。ピタ止まりが1時間を過ぎると各車から人が降りてトイレを探しに行くようだ。私も少し尿意を感じるが、一人なので車を離れている間に動き始めたら迷惑だから我慢する。数台前のツアーバスから女性が2人後方に向かって歩いていった後、車列が動き始めた。ツアーバスは路側帯で止まり女性客を待つ模様。それを過ぎてノロノロトンネルに進入したら、大型バスが走行車線に止まっていた。側壁に接触する事故だったらしい。

その後激混みになる横川SAは避け、トイレは甘楽PAで寄る。どうやら関越道も複数個所で渋滞が始まっている模様なので、本荘児玉で降りて17号、125号、122号をつないで白岡菖蒲から東北道に乗って19時過ぎに帰宅。ふぇー、腰が疲れた。やっぱり冬は東北道方面がいいわ。3月には1度か2度インフィールドのツアーに参加しようかと考えているけれど、集団に合わせて北信・上越方面へ移動(夜移動して車中泊、帰路ピークをはずす)するのがとても億劫になってきた。

南会津方面で単独でも危険のない場所で少し歩いて少し登るので満足するか、悩みどころだ。
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ウロコ板で日光山王峠

2月初めにかけて忙しくなってしまうので、今回の週末スキーは近場で軽くハイクアップして滑ることにした。場所は昨年にも行った日光山王峠。東京を朝6時30分に出ても9時過ぎには日光アストリアホテル前の駐車場にたどり着ける。

9:30から歩き始める。最初は除雪された道路を少し歩き、道路脇でスキーを履いてFINDR86 XCDのウロコを効かせて歩き始めた。今回は昨年と違って雪がどこにもあり、峠山頂までできる限りスキーを履いて登りたいので、なるべく等高線の間隔が開いている斜面を求めて学習院大学の保養施設がある西側から斜面にとりついた。

2017-01-29-10.30
ここは木も細くて雪面もきれい

緩い斜面だが雪がクラストしていて、ウロコが効きにくく、横滑りしてしまうので難儀した。しばらく登ると斜度が少し増し、スノーシューのトレースがある夏道と合流したので、むりやり斜登行&キックターンを繰り返してもロスが大きいかと思い、斜度がある部分だけスキーを外してスノーシューの後を追った。

すぐに斜度が緩んできたので再びスキーを履く。樹間が広いところでは快適に斜登行&キックターンで登っていかれるが、それほど長くはない。暗い針葉樹林になり、雪面に折れた枝が散乱していて歩きにくくなったが、もう標高差はわずかになってきた。峠の頂上をまっすぐ目指して登りきり、11:20に峠到着。標高差は300mほどしかないが、ゆっくり登ったので汗こそかいたが足にマメはできず、快適に登ってこれたと思う。

2017-01-29-11.23
峠頂上目の前
2017-01-29-11.28
FINDR86 XCDのウロコは効きがいい

板を外して標識に立て掛け、写真を撮っていたらスノーシューの親子連れが峠に到着した。夏道のスノーシューの跡は彼らだったのだろう。彼らは山王帽子岳に登ると言っていた。彼らが去った後、前日スーパーで買った調理パンを食べ、山専ボトルに入れてきたお湯でカップラーメンを作って食べ、昼食とした。

2017-01-29-11.38
天気は晴れ、風がなくて快適だったが熱いカップラーメンは最高だ

ほぼ12:00、滑走に入った。最初は林間の薮がうるさいので林道を降り、右手にカラマツ林が見えたら右手に入る。カラマツ林の見通しはいいのだが、雪がまだクラストしていて滑りにくい。センター86mmのFINDR86 XCDはクラスト雪でもそれなりに滑れてしまう。

1650mくらいでさらに右手に進路をとって登ってきたルートの近くに出たが、1600mくらいで左手に進路をとりすぎ、右手に沢が出てきてしまった。幸い、沢の窪みは横移動すれば回避できるので、ウロコ板の強みで若干登りつつトラバースし、事無きを得た。そこからやや快適な斜面になったが、すぐに学習院大学の保養施設の敷地だ。敷地に踏み込まないよう、左手に進路をとってゆるゆる進んでいくと、平坦になってもう終了である。滑りは30分しかかかっていない。

駐車場でゆっくり片づけと着替えを済ませ、帰路についた。今回、スマホでトラックデータを取りながら登ったが、電波が終始入るので機内モードにはせず、また一人で寂しいのでネットラジオなど聴きながら登ったら当然ながらバッテリーの減りが著しかった。余計なことをせず、機内モードで登るべきだった。

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赤:登り 青:滑り
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メイストームと乗鞍岳

連休中はものすごい風が吹いた。これでは山での遭難も多発する。
少雪だったスキーシーズンを3年ぶりの乗鞍岳で〆ることにして、登山者・スキーヤーが比較的少ない5日、6日に決行することにした。今回は単独ではなくて吐月工房氏が相方である。13年春に乗鞍に行ったときも吐月工房氏が相方だった。乗鞍ではもう何度も位ヶ原山荘でご厄介になっているが、つねに相方は吐月工房氏で、最も信頼が置けるパートナーである。

2016-05-06-10.47

今シーズンは2人ともあまりスキー登山ができていないこともあって、まったりのんびりを主眼として5日の最終便バスで位ヶ原山荘へ上がり、夕方少しだけ遊んでメインの行動は6日とした。これが正解だった。絶妙のタイミングでスキーを楽しみ、その直後に雨となった。

私は5日8時30分に出発、中央道の上り線渋滞を横目に順調に11時に塩尻北インターを降り、我がソウルフードを食べて乗鞍高原に向かった。松本平は晴れて暑いくらいだが、ひどい南風で畑の土ぼこりで舞い上がり空気が茶色い。しかも北アルプスの上には厚い雲がかかっている。

13時少し前に待ち合わせ場所の三本滝駐車場で吐月工房氏と落ち合うが、標高約1800mの三本滝駐車場はさすがに寒い。風の強さに不安を感じながら、ゆっくり仕度してバスを待った。バス最終便に乗る人はこの天候と連休最終日という条件では少ない。他の乗客は30分程度位ヶ原山荘まわりを散策して再び下る観光客(外国人も若干名)だった。

2016-05-05-16.48
5日夕方、人気のなくなった山荘前(風が冷たい!)

位ヶ原山荘に余計な荷物を置かせてもらい、シールなどだけを持って小一時間遊びに出かけてみる。2350mの標高がある位ヶ原山荘から見える範囲にはさすがに雪があり、乗鞍岳の斜面には例年と同じくらい雪が付いているようにも見える。富士見沢と鶴ヶ沢の間のゆるい尾根上を登ってみたが、下部は例年になく薮が出ているように見えるし、何しろ雪が硬くパックされている。標高2530mくらいまで登ってハイクアップを終了とした。シールを剥がして滑降に移っても、雪の状態が悪くてまともなターンもさせてもらえない。革靴の吐月工房氏はハンディがある分、私よりも苦労していた。

2016-05-05-15.49
硬い斜面を登る

山荘まで降りて、雲がなくなった稜線を恨めしげに眺めるしかなかった。

2016-05-05-16.52
左から主峰剣ケ峰・蚕玉岳・朝日岳
2016-05-05-15.48
夕暮れの富士見岳

山荘の宿泊客はほとんどアイゼン装着の登山目的の方々だ。特に興味を引いたのが若い女性と初老(実は私らと同じくらいかな)の男性の2人。若い女性があまりにも山小屋に似つかわしくなく、天然な感じがあふれ返っている。少し会話したら、山に登ること自体がこれで2度目、春の乗鞍岳しか登ったことがないそうで、昨年の写真を嬉しそうに見せてくれたが、山荘の談話室にあったマンガの「岳」を今回初めて読んでハマってしまったらしい。通常は「岳」の映画を観て、次ぎにマンガを読んで、同性のお友達と都会の近くの低山をファッションにこだわって歩くのが山ガールだと思うのだが、すべてが逆から始まっているのが不思議だ。

標高2350mの贅沢な夕食を頂き、夜空の星を寒風吹きすさぶ中で一瞬だけ見た。

翌朝は冷え込む予報、しかも天候は晴れから雨へと転じていく。早く出たいところではあるが、アイスバーンを登る道具は確信犯的に持ってきていないし、朝食も一番遅くに頼んでおいた。しかしやることもなくなるので8時前には登行開始。予報に反して朝の気温は高めだったので、歩いているうちに雪が緩んでくれればラッキーだ。

屋根板を登り、位ヶ原から除雪前の県道沿いのトイレまで歩いていたら、摩利支天直下の急斜面をトラバースしていた二人組の後ろの人が30mくらい滑落するのを見てしまった。「とまれとまれ!」と叫びながら祈っているうちに大怪我なく止まったが、精神的にダメージが大きいようで横ばいでないとトラバースができなくなっているのを見た。ケガがなくて幸いだったが、パートナーがすぐに助けに行かないのも見てしまったので、何だか後味の悪いものを見てしまった。何であんな急斜面を歩くのだろう。スキーヤーたちが辿ってくるコースであれば絶対に滑落なんて起こらないはずなのに。

ちなみに、前夜少し話をした女性もあとで聞いたらもっと滑落したらしい。幸いケガなく、パートナーもすぐに助けに行き、本人もいっそ下まで滑り降りようとしてわざと滑り降りたところもあるらしいのだが、下に岩などがある危険な場所でなくてよかったと思う。それにしても天真爛漫なこの女性、恐るべし。

登山者はめいめい硬い雪面を歩いているようだが、我々軟弱臆病スキーヤーの限界は標高2800mあたりだった。もう肩の小屋より上は硬くて、テレマークスキーで滑っても面白くない。朝日岳と蚕玉岳の間の沢の中間点手前でシールを外し、沢に滑り込む。最初はクラストで慎重に、少し高度を下げたら快適な雪の状態に変わったので、ここからは天国に転じた。気持ちよくターンを描いてトイレ上を横切り、道路沿いに尾根を巻いて通称「すべり台」を登る。さすがにこっちはスキーヤー天国で、10名ほどがシール登行している。県境の稜線2790mまで登って、大休止の後すべり台を途中まで滑降、2650mほどで左手の道路と合流して、富士見沢へと滑り込む。2550mまで滑り降りた。

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まだ槍・穂高が見えるが雲の色が・・
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「すべり台」を登るスキーヤー
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富士見岳から剣が峰方面。かなり空模様が怪しくなってきた

最後は道路最高地点を目指してシール登行し、鶴ヶ沢を滑る。11時45分に2700mの県境道路最高地点にたどり着いたら、だいぶ黒っぽい雲が西から迫ってきた。鶴ヶ沢をほとんどノンストップで滑り降りて、林間を辿って位ヶ原山荘上の県道に降り立つ。これで今シーズンは終了。もう悔いはない。

山荘でコーヒーを頂き、13時30分のバスで下山する頃には、雨が本降りとなっていた。あらためて絶妙のタイミングで無事下山できたことを噛みしめた。

今シーズンのスキーは残念ながら少雪に泣かされた。せっかく買った会津高原高畑スキー場の9,800円シーズン券だが、スキー場全面オープンが1月中旬にずれ込み、やっとこさ元を取ったような回数しか行かれず、ゲレンデパウダーも1回のみ。2月上旬はインフルエンザでダウンし、病み上がりで参加した高谷池ヒュッテ泊のツアーは季節外れの雨で大谷ヒュッテに変更、横滑り大特訓ツアーとなった。3月は消えゆく雪に焦ってステップソールでの歩きに切り替えたが、これはもう少し探求したいところだ。4月の単独燧ヶ岳も雪が少なかった。まあそれでもこの乗鞍岳で全て取り戻してお釣りが来た。乗鞍大雪渓のウェブでは、我々が下山した翌日も荒天が続いたとレポートされている。

「安全第一」「命あっての物種」。細々と、でもケガなく長く続けて行きたいものである。
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今回のトラック。内側のループが5日、外側が6日。
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少雪の燧ヶ岳巡礼

少雪だった上に雪解けも早そう。バックカントリー適地へのアクセス道路の除雪が例年になく早く、焦りを感じる。この調子だと、立山とか鳥海とか乗鞍でないと5月連休で滑れなくなるだろう。関東から近い至仏山では雪がないために滑走エリアがかなり限定されている。

まとまった時間を取って北海道・北東北方面にでも行かれればもう少しマシなのだろうけど、そのような条件はなく、結局関東近県への日帰りか1泊で出かけるしかない。私が「信越スキーヤー」(最近では信州よりも会津の方がよく出かけるが)から抜け出られないのは仕方がない。今回も福島県檜枝岐村から燧ヶ岳に単独で行くことにした。

檜枝岐村の七入から御池までの除雪も4月半ばに完了したらしい。今までの経験だと連休前半で開くか開かないかで、開通しても屈曲路部分で雪が崩れて通れないこともあったはず。冬に通った会津高原高畑スキー場までの時間はかなり正確に読めるので、そこから30分ほどプラスすれば御池まで上がれるだろう。土曜日夜にATPテニスバルセロナ大会の準決勝を観戦して、早寝して日曜4時に起きて出発すれば8時台にはたどり着けるはず。

檜枝岐村手前まで雪山も見えず、会津駒への登山口にも雪は見えない。七入からの屈曲路で路肩に雪が出てくるが、薄い。路面に雪解け水も少ないが、その分沢水は非常に豊富。御池(約1500m)には8時20分ころに到着。準備して、ほぼ9時に歩き始める。どうせ単独だし、この冬もあまりシール登行をしなかったし、のんびり登って途中でやめて降りてきてもいいくらいの軟弱さで広沢田代(1800m弱)への急登にとりつく。先行するグループのトレースを使わせて頂く。広沢田代に出ると直射日光が強く、日焼け止めを塗り直すがあまり効果はなさそう。

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今回の装備

出発するときに今回の新兵器、スマホアプリの「geographica」を立ち上げてきたが、トラックログを取っていなかった。広沢田代手前からログをとり始める。このアプリはなかなかスグレモノだ。今まで、アプリ版「山と高原地図」を使ってみたが、地図1枚につき料金がかかる。「geographica」があればハンディGPSが不要になる、とは言えないが(ハンディGPSの方が精度が高いだろう)、その補助にはなる。しかも、ログを取り始めてデフォルトにしておいたら高度を上げるごとに音で知らせてくれる(ありがたいような迷惑なような?)。もちろん、電子デバイスだから紙の地形図とコンパスは絶対必要。

もう一つの新兵器がグレゴリーのターギー45。旧ロゴの赤がネットで安かったのでつい買ってしまった。容量が大きいだけに、30Lのドイターフリーライダーよりも大ざっぱに荷物を入れられる。日帰りだったら滑走用のジャケットやヘルメットも中に入れられてスッキリ。ただし、スコップやゾンデ棒を入れるスロットが大きい分背中から離れるので厳冬期は重く感じるかも?

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熊沢田代

熊沢田代(約1950m)へは左(南)を巻いた方がいいに決まっているのだが、先行のグループを追っていたら右方向に向かってジグを切っていたので、たまには右から登って見るかと思ってついていったら熊沢田代手前のピークまで登ってしまった。湿原レベルまで少し降ることに。やはり左(南)側から巻いた方が雪もつながっているし楽だ。

森林限界近くになると沢の部分が深くえぐれているのに気付く。こんなにえぐれていたっけ?それは森林限界を抜けても同様で、過去の経験よりも沢状地形が複数本出ていて、沢はえぐれているし沢と沢のの間にグリーンベルトができていて、適当なところで横切らないといけない。2回ほどスキーを履いたまま横切るが、ちょうど夏道の8合目標識が目に付いた。昨年夏に登ったときは雪渓が残っていたなあ。

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燧ヶ岳の肩から檜枝岐方面

徐々に足首くるぶし下にマメができそうな気配になってきたので、あえて小刻みにゆっくり登る。テレマークを20年やっていても、バックカントリーのシール登行でのマメから抜け出ることができない。オリーブオイルを塗ったり、ストッキングを下にはいたり、足まめケアの絆創膏やガムテープを貼ったりしてきたが、決定打がない。革ブーツからプラブーツに替えたときはマメができなくて快適だと思ったが、長く登っているとできた。ノーマルインナーよりも今使っているサーモインナーの方ができやすいような気がする。歩き始めて1時間でできる最悪のときもある。割とグループで人のペースに合わせているときにできやすいのかなと思う。ちなみに今回は普通の布ガムテープを長めに切って貼り、ストッキング風のインナーソックスを履いてきたが、左足だけに小さめなマメができていた。2月の大谷ヒュッテに比べれば軽傷の部類か?ともかく、もう体力的には下り坂だし、ATスキービンディングにかなり近づいてしまったピボット式のテレマークビンディングではないので、登りは自分のペースでゆっくり登るのがマメ防止には一番な気がする。

じわじわ登っているうちに12時30分、燧ヶ岳(俎グラ)の肩に到着。スキーを置いて山頂に登り、周囲の風景を楽しむ。尾瀬沼は氷が解けているように見え、至仏山はムジナ沢側にほとんど雪がない。平ヶ岳だけが真っ白という感じ。

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柴安グラと遠景に至仏山
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平ヶ岳
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山頂の祠
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尾瀬沼は解けているように見えた

肩に戻って行動食を食べて休憩。今回の行動食は柏餅5個。他にも持ってはいるが、生ものの柏餅を1個づつ登りで食べてきた。残りの柏餅を全て胃袋に押し込み、13時に滑走開始。直下の沢をまっすぐに気持ちよく滑ってしまうとグリーンベルトを越えられなくなるので、熊沢田代方面を見ながらスキーヤーズレフトへのトラバースをしながら滑走する。ザラメ雪でテレマークターンはできるが、条件のいいところに限ってツボ足登山のツボが無数にある斜面で、先行滑走者が落としたスノーボールもあって気は抜けない。今まで燧ヶ岳で滑った中ではアドレナリンが一番でない滑りだった。森林限界に入って熊沢田代から南側に回り込む。湿原の上のフラットな雪面がストップ雪で脚の筋肉を浪費した。

さて、ここからは自分としては初めてトライするコースで降りる。東ノ田代、メラッパシ田代経由で県道まで滑り降りるつもりだ。単独なので絶対にトラブルは起こしたくない。いきなり東ノ田代には降りず、熊沢田代の御池側ピークから伸びる尾根に乗って滑り、メラッパシ田代の北側をかすめるように急斜面を横滑りを交えつつ降りて、沢沿いに左岸を滑った。上部で沢音が聞こえていたので、下では割れているかもと思ってコース取りをいつもより慎重に考え、頻繁に現在地確認をして降りたが、県道まで沢が割れているところはなかった。13時50分、県道に降り立って滑走終了。県道をトボトボ、ヨレヨレしながら歩いて御池駐車場まで。滑りは正味1時間かからない、というのがちょっと悲しい。かといって途中で登り返すのはイヤだけど・・

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県道に無事降り立った

檜枝岐で燧の湯に入って汗を流し、その近くで盛り蕎麦大盛を食べて帰路についた。渋滞を避けて上河内SAで仮眠して無事帰宅。

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檜枝岐の裁ち蕎麦は旨い

連休でも燧ヶ岳は滑走はできると思うが、楽しめる条件はもうあまりない。連休は仕事なので例年のごとく遠征はできず、最終日から翌日の平日にかけて乗鞍へ行ってラストスキーにするつもり。

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スマホで取ったトラックログを地形図に落とした。登山途中からログ取りしている
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ステップソールで日光山王峠

2月末でようやくゲレンデ滑走日数が10日になった。2月末の日曜日に吐月工房氏ご夫妻とかたしなスキー場で滑ったが、ところどころ地面も露出しているような状態で、シーズン再末期の様相、しかも暖かい。

先日の妙高・南地獄谷も雪が少なかったし、ゲレンデも痛々しい状態では、スキー納めも例年よりかなり早くならざるを得ないだろう。長いアルバイトの末の山岳滑降は望めず、ゲレンデも再末期状態というなら、ここは雪が少なくても斜度がゆるくてもそれなりに楽しめるステップソールでゆるゆる遊ぶに限る。これなら多少地面が露出していようが、薮が若干うるさかろうが、それはそれとして受容できる。

ということで、3月最初の日曜日は雪があるのか疑心暗鬼ながら奥日光へ行くことにした。激(しい)渋(滞)のある関越道方面はイヤだ。

朝家を出たのは7時。いつもに比べてかなり遅いが、近いからいいのだ。でも東北道も車の数は多めで、中禅寺湖に出たら路線バスの後ろにつかねばならず、到着は9時半頃になってしまった。もっと来ているかと思いきや、クロスカントリーコース利用者の駐車場には他に自前のクロカンスキーを用意してこれから出発しようとする人の1台のみ。周囲の雪は少ない。道路はもちろん、戦場ケ原の草も顔を出していて、積雪量は10cmくらい、標高1400mのここ光徳で20cmくらいか。

準備をして、10時15分に歩き出す。ステップソールスキーはカルフ10thマウンテン、ブーツはスカルパT4。ビンディングはちょっと不安のあるテレブルドッグという一昔前の装備。まずはクロカンコースを歩き始める。雪も汚れているし、クロカン用トラックもないのであまり罪悪感無く歩ける。しかしすぐに飽きるので、林道の閉鎖ゲートから西側にトラバースして夏道に近いところを目指す。笹がたくさん出ているが、雪さえつながっていれば問題ないし、人が歩いていないところを歩く方が楽しい。一本沢を越えて尾根に乗って、夏道らしきトレイルを発見、登山道が棚のようになって雪がつながっているので最初は歩きやすかった。しかし、つづら折れを登って行くと雪が途切れ、スキーを外さないと歩けない。何度かスキーのつけ外しを繰り返す。こういうときステップインのテレブルドッグは手間がかからなくて楽だ。ただ、ビンディングの破損がネット上では報告されていて、こういうときに破損に至るのは困る。

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久々の板とブーツ

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登山道の斜度が少し急になってノーシールでは辛くなる頃、林道のカーブミラーが接近してきた。あとは林道をショートカットして峠頂上に至るだけだ。好き勝手にキックターンを交えて頂上に着いたのが11時30分過ぎ。ちょうど5人組のスノーシューでのおじさんハイキング組とすれ違った。彼らと同じく林道のすぐ脇の本当の峠頂上の広めの場所に陣取って昼食とする。



今回の昼食はカップラーメン。一応ガスも持ってきたのだが、「山専ボトル」の中に朝入れてきたお湯がまだ熱そうだったのでそれを使って食べた。やはり山頂で食べるラーメンは最高である。

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ぜいたく

帰りは峠直下のカラマツ林に入ってみたが雪質が生コン・クラストだったので早々に諦め、林道をタラタラと降る。峠でスノーモービルの爆音を聞いてしまったので彼らに追い抜かれないように。しかしスピードが出なくてストレスがたまる。再びクロカンコースに出て、まだ12時台だからもう少し歩いてみようと思ったが、やっぱりすぐに飽きてしまって、アストリアホテルの裏手に出て終了とした。ホテルのクロカンレンタルはこの時期になっても客が来ているようで、コース上ではほとんど見かけないが親子連れが歩き始めるところだった。

入浴料1,000円と破格に高いホテルの温泉大浴場だが、若干コースも歩かせてもらったのでお布施と思って入浴、硫黄臭のする日光湯本温泉を楽しんでゲル化し、帰路についた。往路と同じく日光宇都宮道路〜東北道ではあまりに芸がないので、慎重にいろは坂を下ってから足尾方面に向かい、足尾から県道15号線で鹿沼に抜ける粕尾峠を抜けた。一昨年日足トンネルの上を通っている旧道細尾峠と併せて自転車で登った峠だ。春先のせいか、路面は悪くて砂利が浮いていて、つづら折れ満載の峠だが、一台だけロードバイクで登っている人がいた。何だか車で峠を登ると斜度が自転車以上に急に感じられ、よくもまあこんな峠を人力で登ったものだと自分のことながらに感心した。

栃木インターから東北道に乗って18時に帰宅。東京は予報にない雨だった。
ライト級とは言え遊んできたのに、その夜はデビスカップのマレーvs錦織戦を朝3時まで観てしまった。惜しかった・・
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2月のスキー

2月上旬にひっさしぶりにインフルエンザに罹ってしまった。土曜日の午後に悪寒がして、日曜日は寝込み、月曜日に診察に行ったら見事に罹っていた。土日はもちろん、祝日も雪を見ずに無為に過ごした。

祝日明けから仕事に復帰したが、その週末は暖かくて関東はおろか山沿いでも雨の予報。雪が降るという月曜日にどうしてもスキーがしたくて日帰りで会津高原高畑へ行った。しかし、雪はたいして降らず、圧雪車のつくったコーデュロイ模様のガリガリのアイスバーンだ。ターンするたびに足裏にバイブレーションを感じる。長く練習しても面白くないので午前中で上がった。

インフルエンザによる体力の低下を危惧しながら、翌週末のインフィールドツアー「厳冬期の高谷池ヒュッテツアー」に参加するべく、金曜の午後に妙高に向かった。最初は車中泊の予定だったが、年末お世話になっている「宿なごみ荘」にご厄介になった。持っていこうと思っている水やお湯の確保もこれでできる。

今回の装備は、厚手シュラフ(圧縮してもザックの3分の1くらいスペースを食う)、マット(避難小屋に布団がありマットは使用せず)、支給された1日目晩飯と2日目朝飯など、行動食2食分、非常食、防寒着(上下化繊の中綿ウェア)、防寒小物(腹巻き、ビーニーなど)、小屋内で履くネオプレン製オーバーソックス(ホムセンで数百円のもの。テントシューズを持ってきた人が多かったが、そのまま長靴は履けるし十分だった)、コッヘル、武器、ガスカートリッジ小、ガスヘッド、ヘッドランプとLEDランタン(後者はスマホ充電器にもなる。アマゾンで購入)、グローブ2双(結局厚手のものはほとんど使用せず)、スコップ・ゾンデ棒・ビーコン(私のものは相当古い)、雨に備えてザックカバー、スキーシール、カメラ(よせばいいのに大きいミラーレスを持っていってしまった)、水2.5リッター(重かったが美味しい水が飲めた)、350mlの魔法瓶、携帯トイレ、地図・コンパス、携帯電話、財布、お肌ケア用品やシールワックスなどなどを50リッターのグレゴリー・ズールーというこれまた古いザックに押し込んでいった。カメラやシールは取り出しやすいようにと8リットルのウエストバッグに入れてザックに巻き付けたりしたが、重量配分がおかしくなるので結局中に突っ込んだ。やはりザックは1つの方がよい。このズールーというザックはショルダーベルトの形状があまりよろしくない。50〜60リッターのスキーにも使えるザックが欲しい。また、ヘルメットはザックにネットで括りつけられるように工夫していったが、ずっと雪が降っていたこともあり、かさばるのでハイクアップ時も被っていた。

ツアー当日の土曜日午後から雨の予報。夜半に雪に変わるとかなり降って高谷池から帰ってこれない可能性がある、とのことで大谷ヒュッテ宿泊に変更になった。大谷ヒュッテは南地獄谷にある無人避難小屋で、内部は快適、トイレも使えるのでいいのだが、滑るコースは何度も行っているし、小屋自体に宿泊するのも2度目だから新鮮味はない。登る前は、これで携帯トイレを使わなくて済む、と安堵していたのだが・・・・

土曜日の朝、杉ノ原スキー場からゴンドラとリフトを乗り継いで標高1,850mのゲレンデトップに出て、シールを装着。ゲストは8名、ガイドとお手伝いが3名の計11名でハイクアップ。雪がちらついて南風が強い。最初の沢には雪が少なく、のっけから大変な思いをする。皆さんテレマークの方はO1などハイクアップモードが着いているビンディングで、そのモードのないO2ビンディングは私だけ。ATスキーの方はみなTECHビンディング。斜登行のキックターン時にその違いが出てしまう。インフルエンザによる体力低下、ノドの渇き、シールが効かない雪などの影響もあって、登りのスピードが追いつかない。結局、しんがりで三田原山山頂に着き、これからのことが思いやられる。

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これからハイクアップ

まず南地獄谷へと外輪山の内側にドロップイン。今まで何度か外輪山の内側へ滑り込む。ここは過去何度もパウダーでいい思いばかりしてきたが、今回はクラスト雪だ。沢状地形に入ったらスラフは流れるし、横転も数回した。ゲストの一人が中腹でコケて逆さになり、片方の板が雪に埋もれて自力ではい出せないのを見かねて傍まで寄ってスキーを掘り出してあげた。谷底に何とか降りて振り返ってみたらテレマーク組は皆同時にコケている状態だ。皆さん結構上手い人なのに、どうしたことだ・・

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同時にやっつけられた・・(南地獄谷源頭部)

その後、妙高山の裾を斜登行することなく、南地獄谷に沿って滑り降りた。だんだん滑りづらくなってきて、しかも急斜面。右手は谷で左手は崖。滑るスペースは狭い。横滑りでクラスト・アイスバーン化した斜面を降りていくが、ゲストの一人が谷川に数メートル滑落(幸い無事だったが)した後は皆に緊張感が走り、大谷ヒュッテを目の前にしての横滑りはとても厳しかった。

大谷ヒュッテに着いたのは午後もまだ浅い時間帯。雪の状態が悪過ぎて誰も荷物を置いて滑りに行こうとはせず、小屋ライフに突入、夕ご飯のずっと前から雪を溶かしてはつまみを温め、各自持ってきた酒を飲むという状態に。標高1,800mの避難小屋で人には言えない阿鼻叫喚のヨッパライの世界が午後8時過ぎまで続き、ネジがとれてしまった人も現れたので就寝。夕方からは予報通り激しい雨が屋根をたたいていた。

明けて日曜日、降っているのは雪には変わったが大した量になっていない。雪が積もるまで待ちながら、それでも11時近くになって出発。最終的に前山の滝沢尾根を滑ってAKAKANに出るため、光善寺池近くまでハイクアップ。前日よりは少し登れるようになった気がするのだが、感覚として両足カカトにマメができている気がする。天狗堂あたりまで登り、これでシールのご厄介にはならないで済むと思ったが、滑り始めがまた薮の濃い急斜面で横滑りオンパレード。少し開けたところに出たら、なんと北地獄谷に嵌まりそうなところだった。ガイド中野君の指示で再度シール装着、横滑りをした斜面をはい上がる。最後はスキーを外してツボ足で登り、やっと正しいルートから滝沢尾根に滑り込んだ。尾根へのトラバースはまだよかったが、滝沢尾根のクラスト雪にも泣きが入った。テレマークターンはおろか、アルペンターンもろくにできず、ボーゲン&斜滑降&キックターンばかりだ。全員全く何もさせてもらえない雪にため息をつきながら、尾根の末端に何とかたどり着き、ゲレンデに出た。ゲレンデの雪は硬くて硫安を蒔いていると思われ、ここでも荷が重いのでテレマークターンはほとんどせず、アルペンターンで滑り降りた。下山15時30分。皆疲労の色が隠せない。

ツアー後にもう一泊させてもらおうと思っていたのだが、山で悪戦苦闘した翌日にゲレンデで練習する気にはならず、なごみ荘でお風呂をいただいて帰路についた。あんなに天気が悪かったのに関越道の渋滞がなかなか解消せず、甘楽PAでエース号寝台で少し横になって、結局北関東道と東北道で帰宅した。

ともかく足腰がだるい。カカトのマメもいつものツアーのお約束。でもやはり病み上がりのツアーは日帰りにすべきだったか?
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関田山脈・黒倉山

飯山の鍋倉山の北の黒倉山に登って新潟県側に滑るインフィールドのデイツアーに参加した。

前日の土曜日夜に飯山の道の駅までたどり着いて車中泊。よく眠れた。
日曜日の朝は盆地の底に霧がわいている状況。温井集落に8時過ぎに到着し、ガイドの中野さんたちを待つ。参加者は4名、うち私も含めテレマーク3名、山スキー1名で9時に登行開始。

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霧が晴れてきた
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小屋
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下界が見えてきた

森太郎谷のの北尾根を登り、とりあえず鍋倉山頂を目指す。途中で飯山高校のクロカン部の練習が小屋の辺りで行われていた。当然ながらみな上手い。3時間近くかかってたどり着いた広い山頂には、久しぶりの晴天で多くのスキーヤー・ボーダーが休んでいた。しかし、みな鍋倉山頂の往復のようで、黒倉山に向かい始めると誰もいなくなった。

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関田山脈の山並みはステップソール向き

まず鍋倉山と黒倉山の間の谷に滑り込む。フィルムクラストで雪がしまっていて滑りやすい。シールをつけて黒倉山山頂に登り、山頂から北の急な斜面に滑り込む。日本海まで見える視界のよさだが、急斜面はところどころ雪が割れていてコース取りが難しい。急斜面を降りると斜度がほど良く雪も割れていないバーンが現れ、気持ちよくターンする。

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急斜面終了でホッとする

杉林が出てくるころ、左にトラバースして林道に降り、雪で覆われた田んぼが見えてくる。そこでまっすぐ柄山集落へ降りるのではなく、700m弱の無名ピークに登り返す。その北面がいい斜面なのだが、この日は雪が割れていて一苦労した。スキーをいったん外して木の枝につかまって雪が割れたところをクリアするなどテクニカルな要素があった。

その後は柄山集落の上のハイエースデポ地まで滑って終了。温井まで送ってもらい、路上駐車が消えて閑散とした我が車で着替え、片づけ。最後に温井集落を後にした。もう戸狩温泉もスキー場終了とともに営業はしておらず、中野市の長嶺温泉で軽く汗を流して高速に乗った。関越の渋滞は一時30kmにも及んでいたが夕飯を食べたり給油したりしているうちに解消に向かったが、遊び心で圏央道を桶川方面に向かってみる。まだ圏央道は東北道とは連結していなくて、下道をしばらく走って首都高の副都心線に再び乗って帰宅した。

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夕暮れの温井集落と鍋倉山

今シーズンもバックカントリーに向かう回数は少なくてまだこれで2回目に過ぎず、シール登行が以前のようにいかない。帰りの長時間運転も含めて翌日に疲労が相当残る。歳も取ってきたのでだんだん辛くはなるが、やはりスキーは最高だ。
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その後

もう3月だ。早い、早すぎる。1月半ばからほったらかしだった。

その後は、1月下旬に次男を連れて1泊で高畑スキー場、2月初旬の平日に単独で高畑スキー場に練習に行った。コンディションはどちらも良かった。帰路には定番と化した湯ノ花温泉弘法の湯に立ち寄ってから道の駅でリンゴを買って帰った。もうずいぶん練習したなと思って、祝日にインフィールドの黒姫山に参加した。今シーズン初のバックカントリーで、白馬からMさんが来ていた。彼女と会うのも2シーズンぶりで、インフィールドの五地蔵山以来だった。申し合わせてないのに申し合わせたように参加者として出会うのは驚くけど、それだけ世間が狭いということか。

それにしても、もう昔ツアーで一緒に滑った人で会うのはMさんぐらいになってしまった・・

黒姫山は東尾根を滑ったが、やはり滑り出しは慎重になるので、しばらく滑り降りてから滑り出しの時もっとこうすれば良かったななどと反省してしまう。下に行けば雪も重くなって満足の行くターンもできなくなってくる。ま、安全に滑れればターンの質は二の次。写真はあるけど、面倒くさいので載せないかな?

黒姫山以後、終末に用事が入ってしまい、スキーには行かれないまま短い2月が終わり、すでに3月、東京では花粉が舞い、20度近くまで気温が上がる日が出てくると、雪が恋しくなる。

2月22日には神奈川県愛川町の仏果山から経ヶ岳まで歩いたが、数日前に降って踏み固められ氷となった部分が山頂下に見られた。若人の歩き方は後ろから見ていて危なっかしく、ハラハラすることも多い。若人の山歩きに対する技術や知識が年々薄くなっていることを危惧する。最近は若人と夏に北アルプスや南アルプスを長く歩くことも少なくなってきてしまったし、いま突然それを復活させるのはとても怖い。
こちらも筋肉痛が結構たいへんだったんだけどね。
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乗鞍岳でラストスキー

平日の連休ができたので、恒例の乗鞍でスキー板を納めることにした。
数年ぶりに位ヶ原山荘に宿泊することにした。が、二日目には元同僚の通夜に参列することにしたので、午前中までしか山には滞在できない。初日にいいところへ行って滑ることにしよう。相棒はいつもの吐月工房氏。

ということで、前日深夜に乗鞍高原入り。中央道の集中工事でだいぶ時間を食ってしまった。朝起きてみたら、桜が満開に近い状態で咲いていた。東京の開花からは1ヶ月半遅れ。ようやく乗鞍にも春が来たようだ。

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観光センター駐車場から

バスは第1便で上がった。登山客とスキー客でほぼ満席だが、1台しか出していないので位ヶ原山荘から皆が散ると大きな山体の中で人口密度は下がる。不要な宿泊グッズを山荘に置かせてもらって、軽い荷でハイクアップ。「屋根板」から位ヶ原に上がって、朝日岳や剣が峰方面に向かう人々を尻目に我々は高天ヶ原から大日岳をめざす。こちら穴場なのである。まず高天ヶ原と剣が峰の稜線に出て、剣が峰と大日岳の間の沢を詰める。若干雪が腐れているがシールで鞍部まで登れた。そこからわずか標高差40mくらいを登るのだが、シールは使えず、ツボ足だと岩と腐れ雪と氷のミックスでやや危険だ。この日もお昼過ぎだというのにエビノシッポが岩に張り付いていた。

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大日岳まであと少し

さて、大日岳は3015m。剣が峰の喧騒とは隔絶されている上に、てっぺんからスキーを履いて南東面に滑れる。雪の状態はいまひとつだったが、広々として実にいい斜面である。2700mくらいまで滑降して、高天ヶ原のすぐ南側の沢を詰め、高天ヶ原と剣が峰の鞍部に乗り、ゆるい沢を滑って位ヶ原に戻る。高天ヶ原の雪渓は今後の研究対象だ。もっと雪が残っている時期なら、うまくすれば尾根通しで東大ヒュッテ滑れるはず。スキーを脱いで稜線に乗ったら気づかずライチョウを驚かせてしまった。

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南東斜面
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まずは御嶽をバックに昼食
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高天ヶ原から位ヶ原へ。一定のゆるい斜度が続く

位ヶ原でツアーコースを降りる人々を見送り、我々は富士見岳を巻いている道路まで登り、未除雪の道路から山荘をめざして滑る。富士見岳東面は人があまり入っていない割には雪質はよく、ザラメ化して締まっている。しかも位ヶ原以南よりも雪が多い。剣が峰や大日岳、高天ヶ原は過去に来たときと比べ若干雪が少ないのだが、富士見岳東面、特に位ヶ原山荘のすぐ上の「屋根板」は驚くほど多いのである。後で同宿の方に聞いたら、朝日岳は雪が腐っていて登りにくく滑りにくかったらしい。我々の選択は正しかった。

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富士見岳を巻く道路から滑り降りた
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この日一番いい雪質だった

この日の宿泊客は我々以外に3人。静かでゆったりした夜が送れた。消灯前に外に出てみたら、満天の星が煌めいていた。

翌日、前日よりもさらに天気がいい。他の方が出発するので、我々も午前中勝負で出かけた。ツアーコースを降りるのはゲレンデ下部の雪がひどいので止めたから、今回は初めてバスで下山することにした。11時のバスに乗れて遊べるところは鶴ヶ沢だ。県道乗鞍岳線の最高標高地点まで登り1時間ほど。板をデポして大黒岳に歩いて登って槍・穂高・笠・常念山脈方面や、中央アルプス、南アルプス、八ケ岳を遠望する。ここに来て最高の眺望を目の当たりにするだけでも価値がある。しかし、岐阜県側から観光客も来ているので、大黒岳から直接滑るのは次回以降に譲り、素直に鶴ヶ沢をまず途中まで滑って再び登り返し、最後に鶴ヶ沢を下まできっちり滑った。午前中で雪も締まっていて最高のターンが描けた。

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スカ晴れである
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ラストに鶴ヶ沢を滑る
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お世話になった。たまには別に季節にも寄りたい

バスの出発まで位ヶ原山荘でコーヒーを飲めるくらい余裕があり、ゆったりと三本滝まで降りる。たまにはこういう下山もいいかも?リニューアルした「湯けむり館」で汗を流し、付設のレストランで食事をして仕上がった。あとは毛穴から硫黄臭をさせつつのんびりと中央道を東京に向かい、途中で喪服に着替え、渋滞を避けて川崎の葬祭場に向かった。硫黄臭はなかなか取れないんだよね・・
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恒例・かぐら雁ヶ峰

4月14日、毎年通っているかぐら雁ヶ峰コースへ吐月工房氏ご夫妻、葛飾のU氏と4人で行った。
前の週から日曜日の天候が晴れ後雨、しかも南風強しということで危ぶまれたが、直近になって日中は晴れが続くことが判明し、goである。ただ、土曜日のスキー場の混み具合がハンパじゃなく、日曜日の混雑も想定されたため、念のため集合時間を1時間繰り上げた。危惧は幸いにして外れ、8時過ぎから登行ができ、結果的に午後早い時間に下山ができた。ただし、ヘリスキーが行われていてノートラックとはいえなかった。

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登る

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苗場山

数日前に降った新雪で雪面が非常にきれいである。が、この時期の新雪はすぐに腐り、ストップ雪になって足もとを掬われた。黒岩ノ平の緩斜面で思いっきり前転して右のビンディングが外れ、スキーのテールが刺さってブーツの一番下のバックルも外れた。ゴーグルも外れてあられもない格好となり、左肩も痛打した。幸い怪我はなかったものの、修復に時間がかかった。

シュプールがないから突っ込める雪ではなく、むしろ先行するヘリスキー軍団のシュプールを追いかけた方が一定のスピードで滑れて快適なくらいだ。

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ヘリ

滑り始めるときにはどこかで登り返して少し遊ぼうなどと考えていたが、ストップ雪で足元取られないように格闘する間に登り返す気力は失った。そのまま腐れ雪を滑り、最後の最後にヘリスキー軍団に追いついて終了。ゲレンデの緩斜面は硫安がまかれていて全く異なる条件だった。

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シュプール豊富

ゲレンデ駐車場で吐月工房氏たちと別れ、温泉にも入らずそそくさと帰路についた。関越の渋滞が発生しドンドン延びていくのに恐れをなして北関東道・東北道経由に切りかえたが、東北道で若干の渋滞に出会ったのみで18時前に帰着できた。こんなに早い時間に帰宅できたのは初めて。栃木や群馬の新緑がとてもきれいだった。

次はGWに行かれるか行かれないか?どこに行っても人が多いGWは出かける気力を振り絞るのが一苦労だ。あとは5月半ばの平日を利用して位ヶ原山荘泊乗鞍岳滑走で今シーズンのスキーは終了かな?
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テクニカルツアー・戸隠五地蔵山

春分の日、インフィールドのワンデイツアーに今シーズン初めて参加。
登ったことのない山に行きたいと思い、戸隠の五地蔵山ツアーにした。
過去に何度か行った佐渡山の南南西の山で、高妻・乙妻への登山ルート上のピーク(標高1998m)だ。
地形図で見ると、どこを登るにしても急で、しかも尾根が細い。戸隠大橋から標高差900m。
かなり厳しめのワンデイツアーになりそうだ。

朝の集合が早いので、前日夜出発で道の駅「しなの」で車中泊。暖かい夜だった。
信濃町のチェーン着脱所でインフィールド車と合流し、戸隠大橋へ。参加者は6名になったようだ。
その参加者に今は白馬に住むMアネゴがいた。また1年ぶりの再会だ。

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Mアネゴの準備

さて、8時30分ころ出発して、牧場を西方面へ。小沢がすでに割れていて、スノーブリッジは1ヶ所しかなかった。暖かい上にもともと積雪量がないので雪解けが早く、見える五地蔵山上部にもクラックや全層雪崩の跡が見える。この状況を遠目で見ただけでスキーツアーの対象にすることを断念しそうな山だ。おそらく、新雪が降ったら雪崩の確率がかなり高そう。

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五地蔵山を仰ぎ見る

東に向かって爪のように伸びる3本の尾根のまん中を登行する。尾根が細くて下部では雪も消えている。キックターンで刻んでシール登行できればまだいいほうで、尾根上の雪がなく、スキーを脱いで土と落葉と雪(いまにも崩れそうな雪庇あり)のミックス帯を歩くのは難儀。午前中は風なく暑い。

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スキーを背負う。ジャケットの処理もスキーに巻くとはユニーク

1550mほどで一度緩やかなボウル上の地形のリップに乗るが、ここまでで約半分。その後さらに地形図では夏道の印のある尾根を詰め、13時近くになって山頂に着いた。お一人、シール登行がうまくいかなくて後ろに滑ってしまう方もいたが、他は難なくたどり着いた。薮を漕ぐような登りをしたり、枝をつかんで体を持ち上げたり、雪庇スレスレを歩いたりしなければならず、かなりスリリングでテクニカル、スキー登行に慣れた人でないと難しい。
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猿が目の前を悠々と
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最後の急登

ドロップは北東方面へ。相当雪が悪く、ストップ雪とザラメとクラストが入り交じっている上、強風で枝があちこちに落ちている状態だ。あんまりいい斜面とも思えず、テレマークターンもほとんどせず(できず)、安全に降ることに専念せざるを得ない。アルペンターンができるだけまだマシか?それにしても重くて疲れる雪だ。

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黒姫山(右)と佐渡山(左)を見ながら滑る

1540m付近の沢まで滑り降りて、東に向かってシール登行。こちらは難しいところもなく、左手に明瞭な1678mピークを見て1652mの台地に登る。シールを外して、ボウル上地形を滑り、標高差10mをシールなしで登る。ここでテレマークの機動力が発揮できる。ATスキーではちょっと辛く、ボードでは歩かなくては無理。最後に登った尾根の北側の沢を滑って牧場に出て終了。

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隈棚がいたるところに・・・

雪の悪さは一級品で、非常に疲れる雪質だった。しかし充実感はたっぷり。
新しいT2エコで初登りしたが、かかと内側にマメができた。つぶれるほどではなかったが、やはり汗でしめった靴下とインナーブーツの擦れが激しいようだ。メンバーの中に足の痛みを訴える人がいたが、それも登行がハードだったのが一つの要因だろうか。

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戻ってきた。五地蔵山、ありがとう

解散した16時過ぎからポツポツと雨が降ってきた。信濃町から高速に乗って、渋滞を避けて北関東道・東北道を経由する。東北道にも見られた渋滞が近づくにつれ見る見る解消し、ほとんど渋滞らしい渋滞に遭遇せず21時過ぎに帰着。
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降雪直後の平日・かぐら中尾根

吐月工房氏を誘って平日のかぐらスキー場へ行った。
前日50〜60cmの降雪があったらしく、いたるところパウダーである。

すでに第五ロマンスリフトは動いていたが、登行するパーティはなし。しばし相談ののち、シールをつけて一番乗りすることになった。

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ところが、かなり雪が柔らかくてのっけからひざレベルのラッセルである。途中で単独のお兄さんが追いついてきて、3人で交替してラッセル登行することになった。このお兄さん、ぶっといロッカースキーにテックビンディング、ダイナフィットのブーツである。より深くなったひざ上のラッセルも、ものともせず登っていく。すぐ後ろを歩いていても、センター80mmの我がワールドピステではさらに雪に潜ってしまう。革靴ビンソン&細身のベクターグライドの吐月工房氏もかなり潜るので、交替はしたものの、沢の源頭近くからはお兄さんのラッセルに頼るところが大きくなってしまった。

後ろをふり返ると、我々のトレースを利用してかなりの数のボーダーがスノーシューで登ってくる。ずるいぞ。

スプリットボードの2名が中尾根上のピーク直下で代わってくれた。ピークでシールを外しても若干の登り返しがあるのでまだシールを外せない。中尾根の北の沢上地形を滑るらしいスプリットボードと分かれ、スキー3人組は中尾根まで到達。すでに11時20分であり、登りに1時間以上かかってしまった。ラッセルのおかげで右ひざが痛い。

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中尾根ピーク

ロッカースキーのお兄さんに先行してもらい、我々はその後から、尾根に忠実に滑る。最初は木立もなく、スキーも沈まずに顔にスプレーがかかるくらい快適だが、針葉樹が現れる尾根中腹では降りラッセルに限りなく近づく。軽いとはいえ雪は完全にひざ上、もう大汗である。吐月工房氏は革靴なのでさらに苦労しているようだ。何とか尾根の下部にたどり着き、最後は尾根から沢を越えてメインゲレンデ下部に出た。12時チョイ過ぎ。

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ここまではよかった・・

和田小屋で昼食をゆっくりとって、メインゲレンデを3本ほど、みつまたエリアのファミリーゲレンデを何度も練習して、15時過ぎに終了。脚に来てしまって、おまけに右ひざも痛いし、厳しかった・・

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ゴンドラ乗り場にレルヒさんがいました


帰路は三国峠を越えて裏道を走って渋川伊香保から高速に乗った。
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恒例・かぐら霧ノ塔から雁ヶ峰

吐月工房氏たちと恒例のかぐらスキー場周辺の稜線歩きをしてきた。
前日の雨(標高の高いところは雪)のため、今回はステップソールではなく通常の板で。

P4150118雲海が・・

P4150120登る

ドピーカンの中、第5ロマンスリフトで1830mまで機械力を使って上がる。9時20分ころ出発し、いくつかの小ピークを越えて霧ノ塔に到着したのが11時過ぎ。紫外線が強過ぎて、庇のついた帽子も忘れてしまったので、おおきめの手ぬぐいを頭に巻き、その上からヘルメットを被って日差しを遮る。キャディさんのように。日焼け止めはたっぷり塗ったが、暑い。

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雪が多い!苗場山
P4150128稜線を辿る

P4150135後方に平標

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霧ノ塔から滑るコースを俯瞰
P4150140イケイケ

P4150144夫婦2ショット

P4150155第2ステージのバーン

P4150165吐月工房氏

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これ以後は生コン雪に苦しめられ、お見せできるような写真ではありません・・

さて、この時期にしてはよさげな新雪なので、黒岩の平への斜面を一気に滑り、わずかに登り返して再び沢へ滑り降りるところまではテレマークターンをさせてくれる雪質だった。

その後シールを装着してゆっくり目に雁ヶ峰まで登る。そこから先は高度を下げるごとにネトネトの生コン雪に変質。最後の急斜面をスキーでカットしたら、前日の雨をたっぷり吸い込んだ表面の雪がドッと流れていった。結構な量が雪崩れていく上、スピードも速いので、上から雪面をカットされると危ない。居合わせた別のパーティのスキーヤーとも話しあって一人づつ滑る。おおかたの雪は落としたので、事無きを得たが、後からきたボーダーもデブリの多さに驚いていた。

P4150172ケガなく下山

ケガなく無事ゲレンデに降り立ち、吐月工房氏と私で掉尾を飾る「下山コース」へ突入。
実は私、「下山コース」マニアである。特にかぐらの下山コースはつづら折れがつづき、好きなのだが、さすがに4月とあって雪面が割れていて、ショートカットができなかった。かなり脚には来ていたがここも一気に滑って終了。ロープウェイよりも早く到着した。

トップからゲレンデまで標高差が1000m、下山コースも入れれば1400mの大滑走であった。
このコースはゲレンデに近いが、バックカントリーらしさを堪能でき、ステップソールのテレマークスキーにはうってつけのコースである。

12.4.15gif

駐車場を出る時は関越渋滞が軽かったが、関越トンネルを越えて南下するうちに渋滞が激しくなってきた。迷わず北関東道・東北道をめざすが、こちらもかなりの渋滞だそうだ。北関東道を途中で降りて国道122号線を利用して岩槻まで南下し、そこから高速で8時前に無事帰宅。
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ステップツアー改め佐渡山へ

春のうららかな日差しの中、関田山脈の稜線をステップソールスキーで歩く予定が、寒波の影響で行き先が戸隠の佐渡山に変わった。

まったく今年はいつまでたっても春がこない。関東はようやく春が来たが、雪の降る信越県境山岳地帯はまだ2月末か3月初めのような降雪がある。雪が降って視界が悪ければステップソールの機動力を十全に生かせないし、ロングツアーを敢行しても真っ白な中をひたすら歩くだけになってしまう。しかも標高の低い関田山脈では雨の可能性大。ということで、転戦である。

朝8時30分、戸隠大橋を歩き始める。私の定宿・道の駅「しなの」では早朝雨、次第にみぞれから雪。標高1150mほどの戸隠大橋は当然雪がガンガン降っている。気温は真冬より高いので、ウェアに付着した雪は水玉になっていく。平日なのに先行トレースあり。林道を進み、佐渡山山頂に突き上げる長い尾根に乗ってひたすら登行。今回はインフィールドの中野君と、ものすごく久しぶりにパーティを組むことになった「黒アネゴ」こといまは白馬の在住のMさん。

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ブナ林の尾根を登って行くと、枝から落ちた雪が首に落ちて冷たい思いをすること数回。山頂までの標高差は700mなのだが、平坦な林道が長い上、尾根も緩やかで長いので山頂まで3時間30分かかった。山頂着ちょうど12時。

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4月とは思えない・・

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もうすぐ山頂

若干視界が開けたので、山頂から東側のやや急な小尾根に向かってドロップイン。最初は雪庇もあっていやらしいが、雪が新しいのでターンは比較的容易。気持ちよく1550mのボトムまで滑り降りる。Mさん、毎日ちょっとずつ滑っているとのことだが、その分板のメンテナンスが不十分で、粘っこい雪がスキーのソールにへばりつく。やはりワクシングは大切である。

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雪庇がいやらしい

その後、シールをつけて佐渡山から東南東に伸びる尾根に登り返し、1738mピークへ。

ここからは黒姫山との鞍部、大ダルミへ滑り降りてもいいのだが、南側の尾根を試しに滑ってみることに。しかし樹間の広い場所を選んでいたら、南の尾根ではなく東南方向へ滑ってしまった。1450mで沢から一時的にシールをつけて対岸に登り、あとは登山道沿いに林道へ。標高が低くてトレースに乗ってもスキーが滑らない雪を滑りきって、15時終了。

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数年ぶりに一緒に滑ったMさん、かなり上達してました

ステップツアーできなくて残念だが、今年の状況ならまだ大丈夫だろう。リベンジしたいなぁ・・
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鍋倉山・夫婦バックカントリー

平日の晴天を狙って、女房と2人で鍋倉山へ出かけた。最近、体力作りに励んでジョギングをしている女房が以前から山へスキーに行きたい、と言っていたので、数少ないチャンスを逃したくなかった。

早朝出発で朝9時過ぎに温井集落に到着。平日にしてはたくさん車が並んでいるのに驚く。ほとんどが地元ナンバー。9時45分に準備完了して最終除雪地点からシール登行を始める。天気予報通り、とても暖かい晴天だ。今朝刻まれたトレースがあるので、拝借して順調に歩く。ザラメ化しつつある雪質で、滑りは重そうだ。30分ほどで田茂木池のある台地の小屋に到達し、そのまま尾根に乗る。
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出発

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目印になる小屋

鍋倉山の東に伸びる尾根は南北に2本あり、そのどちらからも登れるが、先行トレースが北側尾根を選択していたのでそこを使わせてもらった。過去には南側の尾根からと、北側尾根のさらに北の平地から1000mあたりで尾根に乗っかるルートで登ったことがあるが、最初から北側尾根を登るのは初めてかも知れない。標高800mあたりの尾根末端は急で、歩ける場所も狭いが、まもなく広くなり、1000m近くではやや平坦になる。ここまで1時間。
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尾根取り付きは急で狭い

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しだいに尾根は広くなり、斜度も緩くなる

休憩を取って、ブナの巨木に絡みながら深いボウル状の谷を左手に見つつ、1150mまでさらに1時間。ボウル状の沢が終了し、南側の尾根が近くに見えてくる。ブナの巨木はどれも立派で、どれが「森姫」なのかも判別がつかない。

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ブナ巨木のひとつ

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巨木の谷の上に出ると、関田山脈の緩斜面と越後山脈が見える

最終休憩の後は、樹氷を見つつ頂上まで直登。12時20分ころ1288mの山頂着。女房連れで3時間切ったのは速かった。山頂はやや風が強いが、景色は最高で、360度の山岳パノラマである。特に山頂で初めて見える妙高・火打が美しい。日本海もうっすら。

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まもなくピーク

先行していた夫婦とお互いに記念写真を撮って、先行夫婦は黒倉山との間の沢に向かった。風が冷たいので長居はできず、我々も12時45分に滑降開始。登って来た尾根を途中まで滑り、薮が薄い部分を狙って北斜面を滑るつもりである。

が、雪が重い。上部はクラスト気味で、降っても、昨日の新雪の下に重いネバネバ雪があってスキーの方向づけが思うようには行かない。尾根も狭い部分があるので、慎重にアルペンターンで降りる。女房がコケたり止まったり息遣いが荒かったり(名誉のためにフォローしておくと、久しぶりの山滑りにしてはいい感じで滑っている)なので、待ちながらである。

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尾根上部

さて、尾根北側の大斜面。ここも急な上に粘っこい雪でテレマークターンを華麗に、というわけには行かない。それどころか滑ったところから雪の塊が大きくなりつつ落ちてくるので、途中で止まると雪塊が上から直撃する可能性があり、ストップできない。急な斜面が3分の2ほど残っているが、一気に滑る。下に行くにつれ状態が良くなってきて、少しだけテレマークターンを交えることができた。

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何とか大斜面をクリア

女房を待つ。こわごわだが、着実に滑ってくる。よしよし。無事800mあたりの「どうまん平」に降りた。後はトラバースしつつ田茂木の小屋を経由して降りるだけだ。調子よく先行して待っていたら、だいぶ遅れて滑ってきた女房が途中で転倒したという。やはり後続者を肉眼で確認できるところで待たないとトラブルの元だ。私の方はというと、今日は無転倒。

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温井集落

下は暑くて汗だくだ。滑降はゆっくりペースだった割には約1時間、13時30分ころには車に戻ってしまった。スキーウェアは暑いので急いで撤収、着替える。その後、戸狩温泉望の湯の浴槽を独占して、帰路につく。暑いし、そのまま高速で帰るのも芸が無く思えて、しばらく下道を走る。いつのまにか菅平を越えて東部湯の丸から高速を使う。年度末で首都圏高速大渋滞であり、渋滞回避のため新しいルートを使うが、結局大宮で軽く夕飯をとって帰宅は21時近くになってしまった。

女房の転倒によるヒザ痛、しばらく癒えそうにない。春の粘っこい雪は怪我のもとである。私は4月5日にまた関田山脈の稜線ステップソールツアーをする予定だが、怪我だけは気をつけたい。

12.3.29nabekurayama
青:登行 赤:滑走
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初めての東谷山

今回は初めての場所、かぐらスキー場と苗場スキー場の間にあって国道17号からアクセスという東谷山(1,554m)へ行ってきた。職場同僚の義兄が主宰のスキーヤーズプレイスのツアーに参加である。お初の場所、お初のメンバーに飛び入り。メンバーはガイド2名のほか、私も含めテレマーク4名(みな私より太板)、スプリットボード1名という計7人。

集合時刻が日曜朝早めなので、土曜日夜に湯沢町へ向かう。いくつか車中泊候補地はあったのだが、どこも現地偵察の結果適さず、最終的にかぐら・みつまたスキー場の田代ステーション前の駐車場にした。土曜日の営業が終わってからの降雪がやや多かったようだ。夜11時ころのの気温はマイナス10度。寒くて寝つきが悪い。しかも、夜明け前から重機の走り回る音に起きてしまい、やや睡眠不足。6時前に起床して、着替え・朝食(コンビニおにぎり)・トイレを済ませ、駐車場が混む前に集合場所にちょっと移動。

皆さんが到着して、いろいろトラブルもあって8時30分ころ登行開始。二居集落からトンネルの上の峠に至り、尾根沿いを登るのかと思いきや、林道と作業道を使って登った。林道なので斜度は緩く、作業道も若干斜度はあるがスムーズに登れる。ただし、先頭のラッセル者は大変だ。南面なので日が昇るにつれ雪が締まってくる上、ひざ下まで潜る。晴天になり、平標、神楽ヶ峰など周囲の山々がきれいに見える。

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休憩を2回入れて、最後に作業道から急な尾根をジグザグに登る。尾根の最後で先頭でラッセルし、緩やかな尾根に出た。ここからは山頂まで200mほど。汗をかいたが気温は低いようで体がすぐに冷えてくる。山頂到着は12時20分。別ルートで登ってきた2パーティくらいが山頂にいた。

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その後も続々とパーティが登ってくる。静かではなくなってくるので、13時近くから滑り始める。最初は急な北西斜面を滑降、雪が軽くていい感じだが、標高は高くない山なのですぐに雪が重く感じられるようになる。斜面が緩くなるときれいなターンもしにくい。後ろ脚が踏めなくて派手な転倒、さらに薮トラップ(穴など)があちこちにあり、久しぶりに片手でおさまらないほどコケた。沢状の地形をボトムまで滑り降り、あとはトレースがしっかりついた林間(トレースに乗るとスピード出すぎ。注意)を滑ると、いきなり国道のヘアピンカーブと廃屋が見える場所に出た。ここから降りることもできそうだが、国道沿いにある橋を渡り、国道の橋を下からくぐって狭い穴をくぐり、さらに国道沿いの雪溜まりを滑って貝掛温泉前に出た。到着14時05分。最後尾を待っている間に、苗場行きの路線バスが通り過ぎていった。

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ひと区間だけ乗る予定のバスはだいたい1時間待ちだが、上り車線に面したバス停が埋もれているので正確な時刻もわからない。リーダーのRyuさんがヒッチハイクして車を回収に行き、バスより少し早く出発地に着いた。ここで解散。

東谷山はアクセスが良くて、今回は晴天ということもあったがルートを間違える危険性も低いと感じた。湯沢近辺では、メジャーな山(神楽ヶ峰近辺・平標・巻機あたり)以外は尾根が狭くて急なところが多いと思っていたが、探せばリフトの機動力に頼らずに登って滑れるところもあるということを認識した。

私は「宿場の湯」で体を暖めて、苗場方向から三国峠を降りた。「スキーこどもの日」だからなのか、降雪後の晴天だったからなのか、それとも苗場でモーグル大会があったからなのか知らないが、国道17号を走っているとストレスを感じるし、関越も激しく渋滞しているということは17号も混むだろうということで、名胡桃から県道36号で渋川に出た。その後、前橋まで南下し、国道50号に乗るが、北関東道を使うと若干遠回り(佐野と栃木の間にジャンクションがある)になるのがイヤで避け、館林まで向かう。館林インターに乗る前に確か洗車場があったよな(塩カルで真っ白なのである)と思いつつ探しあぐね、インターから高速に乗ろうとしたら、「東北道事故渋滞で通過に80分」と出ている。思わず車線を変更してさらに下道を走り続けた。

結局、渋滞箇所より南下したら高速に乗ろうと思ったのだが、渡瀬川を渡り、利根川を越え、埼玉県に入ってしまった。幸手で夕食を食べ、自宅まで30Kmくらいのところで燃料を入れて洗車したら、下道走っても大して変わりはないと思うようになり、結局足立区の千住まで国道4号線で快適に走ってしまった。もうそのまま荒川沿いに南下して、木根川橋を渡れば到着だ。22時、無事到着。
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さらっさらパウダー・黒姫山

平日、たまたまスケジュールが合ったのでインフィールドのツアーに参加。

集合時刻が早めなので、前の晩にいつもの道の駅「しなの」で車中泊。12時02分に到着し、高速代は2,850円だった。到着時は降雪がなかったので安眠できるかと思いきや、寝ている間に15cmほど降ったようで、夜明けとともに重機が動いていて目が覚めてしまった。ウトウトしながら6時台に起床、準備をして、8時過ぎに黒姫高原のスキー場へ。中野君に聞くと、妙高はもっと降ったらしい。黒姫も降り続いているが、さほどでもないようだ。降り続く雪の向こうに太陽が見える。

今日は岐阜からのTさん、長野からのIさんと私の3名が参加。ともにテレマークで参加されており、人数が少ないのでメンバーが憶えられ、大人数の週末ツアーよりも雰囲気がいい。

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手前Tさん、後方Iさん

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まっさらな閉鎖コース

上部のリフトの運行を待って、9時30分ころ登行開始。最初の閉鎖されたコースを脇の樹林を絡めながら登る。少し前に気温が上がっているので、新雪の下にクラスト面がある。崩れなければいいが・・
閉鎖されたコースを登りきるのに1時間ちょっとかかった。かつてコースだったところに生えた木が雪の下になっておらず、閉鎖期間に生長したことがわかる。

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立派なブナの下で休憩

標高1,600mを越えて一本調子のやや急な斜面を登って行くと、少し晴れ間が見えてきた。雪も軽いし、メチャクチャ深いわけでもないし、好条件になってきた。

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明るくなってきた!

2,000mちょいの稜線に登りきったのは12時台後半。山頂も見えるほど視界が良くなった。
ここから長大な黒姫山の東尾根を滑る。

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稜線にて(向こうに見えるのが山頂)

最初は針葉樹の感覚が若干狭い急斜面。下のクラストが引っかかるのできれいなターンはできない。しかし、地形図で登山道の表示があるダケカンバやブナの間隔が広い部分になると、底付きもせず、気持ちよくテレマークターンが決まる。お手付き1回、止まった時のシリモチ1回程度(大転倒なし)で尾根を下りきる。滑走時間は1時間に満たないくらいだ。

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ガイド中野さん
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Tさん
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Iさん

900mくらいから斜度が緩くなって、林間をスキー場方面にトラバース。中野君のガイドは今日もドンピシャで、林間にある小沢のブリッジをピンポイントで発見、通過。全くといっていいほど苦労せずにゲレンデに出た。終了は14時。TさんもIさんも気持ちよくターンされていてうまい方々だったので、1時間で滑り降りてしまった。駐車場に置いたクルマには全く積雪なし。到着したら少し降ってきた。

Iさんとアスティ黒姫のお風呂に立ち寄って冷えた体を暖めて終了。早く山から降りられたので時間に余裕があり、宿を取らず帰宅することにした。長野では晴れていたが、東京に近づくにつれ雨から雪へ。何と黒姫よりも東京の方が降りが激しい。職場に忘れ物をしていたので一瞬職場にエース号で立ち寄って、20時過ぎに帰宅。

今シーズン、今まで雪に恵まれすぎである。
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パウダー・南地獄谷&妙高杉ノ原

先週に引き続き、インフィールドのツアーに参加。先週は降りすぎでゲレンデ外へ出られなかったが、今回はかなりよさそうだ。とはいえ、土曜日まで降り続いた雪はニュースで伝えられるように処理しきれないほどの量になっている。こんな時に遊ばせていただくのは申し訳ない。

土曜日から日曜日に日付が変わった直後、「道の駅しなの」に到着し、久しぶりの車中泊。後部座席のヒーターをしばらく入れ、窓ガラスを塞ぎ、一番厚手の羽毛シュラフに包まったらエース号の荷室ベッドでバタンキューである。

朝は時間に余裕があったのでのんびりと身支度して、杉ノ原スキー場で待つ。参加者は10名ほどだが、山スキーヤーが多めで、ボーダーも若干名。安曇野市から参加されたDさんご夫妻は、奥様の方と何年かぶりにお会いした。夫婦でツアー参加、うらやましい。

杉ノ原の第三高速リフトが動いたので、標高1,855mまで機械力で上がる。その後は「越後のすべり台」こと三田原山に登るコースだが、降ったばかりの雪が落ち着いていない上、大所帯のツアーなので最短ルートを迂回して1,600mまで下降し、しかるのちに沢を渡って三田原から東南方向に伸びる尾根に登り返した。これで稜線まで標高差700mのハイクアップである。先頭をメンバーで交替しながら登っていくが、先頭でふくらはぎレベルのラッセルすると5分もやると大汗である。
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高妻・乙妻を眺める

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登りで大汗

12時過ぎ、2,300mの外輪山稜線に立つ。シールを剥がして、北側の急斜面にドロップ。かつて雪が降る中を無理押しして滑り込んで、雪崩を誘発したことがある恐ろしい斜面だが、今回は比較的落ち着いていた。ボトムまでの約500mくらいを一人づつ滑るが、雄叫びが自然と出てしまうような爽快感だった。それにしても、山スキーヤーのぶっといロッカースキーやスノーボードのスピードの速いこと。浮力があるとああも違うのか・・

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久しぶりにこの場所から妙高山を見た

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絶叫斜面

しばらく南地獄谷の源頭部を滑り、シールを装着して光善寺池へトラバース気味に登る。雪で埋まった光善寺池でだいたい14時過ぎ。あとは尾根を滑り、天狗堂の小ピークを北側から回り込んだ。ボウル状の斜面はいままでと違ってガスっていて視界が利かない。まとまって滑りながら(10人以上がそれぞれのラインを取るのでコース取りが難しい)、しだいに前山の滝沢尾根にトラバース。ここまでのコース、あとでGPSのトラックデータを見るとドンピシャであった。さすがインフィールドの中野君である。

あとは滝沢尾根を標高1,000mまで滑り、左手の小沢を越えてアカカンのコースへ。何とかスキー場営業時間中にゲレンデ最下部に到着した。いい天気でいい雪質で最高のツアーだった。

この日は杉ノ原の知り合いの民宿に投宿。疲労した筋肉をもみほぐしながらサッカーのオリンピック予選を観戦。日本代表らしさがなく、アウェイ地獄にハマって何とか引き分けるかと思ったのだが・・

翌日、天気は快晴だが、午後からは雲が厚くなり、火曜日にかけて広範囲で雨らしい。午前中勝負ということで杉ノ原スキー場で一人練習。しばらくぶりに杉ノ原スキー場で滑ったが、こんなにリフトが少なかっただろうか?杉ノ原ゾーンは実質ゴンドラのみで最下部のリフトも1本しか動いていない。ゲレンデ上部にはゴンドラに平行するリフトが1本もない。三田原ゾーンも、高速第2と1,855mまで上がる第3リフトしか動いていない。高速第2リフトの下部は杉ノ原ゾーンとの連絡ペアリフトのみ。昔はだだっ広いゲレンデの反対側にはTバーだったかJバーだったかもあったと記憶しているが、既にパークに成り果てている。さすがプリンスというか、無駄でレトロなリフトはすべて撤去している。ただし、平日にも関わらずグルーミングは完璧である。

学生たちが休みなのか、それなりに人は出ているが、さすがに平日はガラガラである。ゴンドラに連続して2回乗ってから三田原ゾーンへ移動し、高速第3、第2を何度か高速で滑ったら疲れてきた。シャルマン火打で教わった基本を思い出しながらひたすら練習した。12時ちょっと前に昼食休憩、その後ゴンドラに1回乗って終了。苗名の湯に立ち寄って13時30分、帰路についた。

走りながら雲が厚くなってくるのがわかり、長野からパラパラ降られる。関越に乗ってからは帰りの洗車が不要なほどの雨が降った。17時帰着。次の連休は家庭の事情があり、出かけないつもり。
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乗鞍岳で会心のターン

今シーズンようやく4回目のバックカントリー。今シーズンはすべて日帰りで、しかもちょっと少なかった・・
で、シーズンラストに選んだのは乗鞍岳。今回は土曜日に年休をとり、乗鞍行きでは初めてインフィールドのツアーに一日だけ申し込んだ。一人で広大な乗鞍を滑るには寂しすぎるから・・

金曜夜に自宅を出て鈴蘭の観光センター駐車場で車中泊。到着直前にキツネが車の前を横切り、もう少しではねるところだった。身支度して7時台に三本滝駐車場へ上がったら、すでに駐車場の舗装部分はほぼいっぱい。なんとか駐車場所を確保してインフィールドの中野君たちを待つ。

朝一番のバスは結局4台になった。快晴なのでスキーヤー・ボーダーが大挙して来ている。位が原山荘で管理人の六辻さんに挨拶して出発。バスから吐き出されたスキーヤー・ボーダーがほぼ全員、肩の小屋方面を目指すので、砂糖の山に群がるアリの行列が延々と続いているように見える。皆さんの狙いはまず剣が峰と蚕玉岳鞍部からの最長雪渓か、朝日岳の雪渓であろう。我々の狙いはそのメインルートを外してあまり人の来ないルートを滑ることにある。

すごい人数

剣が峰

今回の板はシャクサン。もう何年も使い込んでいるが、バスへの板の積み込みや最後のツアーコースの汚れ腐れ雪を考えると新しいワールドピステはもったいない。

乗鞍岳に来るといつも悩まされるのが、標高2600m以上での息切れ。歩く距離は短いのだが、バスで一気に登って歩き始める上、標高が高くて酸素が薄いせいか、今までは息が上がっていた。しかし、なぜかこの日は息が切れない。非常に調子がいい。歩きながら思いついたのは、前夜着ということと毎週のスケート。スケートで確実に脚力はアップしているはずであり、心肺機能も少しは上がっているのかもしれない。

蚕玉岳のエビノシッポ

別のアングルから剣が峰

前日雪が降ったので、新雪とザラメが入り交じっている。新雪部分は標高が高くなると固く凍った状態。朝日岳直下で滑落するテレマーカーもおり(これはシール登行があまり上手くない人かもしれぬ)、なるべく柔らかい部分を選んで登った。雪面に小さなエビノシッポが無数に生えており、
まるでマイタケを踏みながら歩いているようだ。

マイタケ雪面

マイタケはこういう感じ

さて、その後のルートはシークレットである。あまり今後多くの人に来てもらいたくはないルートであるが、一本目は風裏のうっすら新雪、初めカリカリ、中から下はチョー快適できれいにテレマークターンが決まる。その後凍った雪面をキックステップで極めたピークからの滑降へ。これは誰も滑っていない、
パリパリ焼きギョーザ羽根のようなフィルムクラストのシャリシャリバーンで、その気になれば標高差400m近く最高のターンを繰り返すことができる。悔いなきよう、しっかり400m滑っておいた。その後シュートを詰め、ラストは2800mから位が原への大滑降。これまた数本のシュプールはあったが全然荒らされていない最高の急斜面。

その1

その2

昼下がりに雲が・・

シュートを登る

山頂にも雲が・・

北アルプス北部を遠望

穂高連峰と槍ケ岳(雲の向う)

最後の斜面

シュプールでギタギタになった位が原に到着したのが午後3時近く。午前中山頂近くに大挙していたスキーヤー・ボーダーたちは下山してしまったようだ。それが証拠に最長雪渓は夕方のゲレンデ状態となっている。ここで山荘に宿泊してもう一日シークレットコースを攻める中野君たちと別れ、一人ツアーコースへ。最後の大斜面を滑っていた頃、ツアーコースの最初の急斜面あたりに救助ヘリがきていた。誰かケガをしてヘリを呼んだに違いない。一人でケガなどしたら目も当てられないので、コブ斜面になった細いツアーコースをアルペンターンで滑っていく。何組ものパーティを抜き去ったが、その中にT.M.Nスキースクールの望月さん御一行がいた。思わず声をかけてしまった。

ツアーコースとゲレンデを繋ぐ最後の急斜面まで何とか滑れはするが、かもしかゲレンデの分岐で雪は途切れた。潔くスキーを脱いで、ゲレンデ下部まで歩いて降りる。最後に少しだけ残った雪をスキーで拾って3時45分終了。三本滝の車は半分以上が消えていた。みんな日帰りなんだな・・

最後に非常にいい雪を滑らせてもらった。バックカントリーの回数は少なかったけれど、今回の乗鞍でかなり挽回できたような気がする。何より、ケガなく無事過ごせたので十分だ。

その後実家に寄って年老いた両親の愚痴話を聞き、日曜午前中に東京に戻った。
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ステップソールでかぐら雁ヶ峰・霧ノ塔へ

今シーズンはどうにもバックカントリーへ出るチャンスが少なかった。これでやっと3回目、すべて日帰りである。出られなかった理由はいろいろあるのだが、今回に関しては天気が下り坂、というのが山中一泊のツアーを断念した理由。結局日帰りでかぐらスキー場から雁ヶ峰・霧ノ塔を周遊する例年のコースをステップソールで歩くことにした。ステップの機動力を使って登っては降り、登っては降るコース取りである。

GW最終日とあって、ゲレンデが混む可能性があり、朝7時に現地集合。今月2日の三浦カヤックと同じメンバー、吐月工房氏(フィッシャー・GTSクラウン&ビンソン)と葛飾のU氏(フィッシャー・アウタバウンズクラウン&T4)と私(カルフ・10thマウンテン&T4)の3人。

かぐらメインゲレンデトップで最上部のリフトが動きだす9時を待つ。30分ほど待って、かぐら第5ロマンスリフトが動きだす。いつもはボーダーやスキーヤーがどっと連絡コースに殺到し、バカボーダーに板やストックを踏んづけられ口論になることがある(昨年あった)のだが、今日はこのロマンスリフトが動く最終日だというのに少なめ。しかも皆スキーヤーで、ゲレンデ全体にボーダーが少ない。

ステップで出発

9時20分、ゲレンデトップの1830mからおもむろに歩き始める。シール装着の時間が省け、非常に快適なスタートであるが、最初はステップで登れる限界斜度が体にしみ込んでいないので時々前のめりになる。神楽ヶ峰へつづく緩い尾根の右側から鞍部へトラバース、1984mピークへ斜登行で巻きながら登る頃にはもう強烈な日差しと暑さで汗だくである。先行者は中尾根を滑るという男性と、この日コースの所々で出会うことになるリピーターの山スキーヤーのおじさん。

巨大キッカーが・・

よく喋るおじさんで、聞きもしないのに昨日の状況や連休前半に何も知らないで上がってきたヒトを連れて歩いたことを話してくれた。このあたり、春になると何の装備も持たず、どこを滑ればいいかも知らずに板を担いで登ってくる輩が結構いるので、危うさを感じることが多い。そういう輩には冷たく接したほうがいいと私などは思っているが、このリピーターおじさんはまるでボランティアでガイドをしているかのようなのだ。この日も午後になってコース上で再会した時、明らかに同行者ではないゲレンデスキーの男性を引き連れ、解説をしていた。



ステップソールの我々は小休憩後そのまま稜線を滑り始める。デコボコの多い稜線を降り、小ピークを一つ登りながら巻くと、急な稜線にぶち当たる。しばらく休憩していたらリピーターおじさんが板を担いでツボ足で来たので、先行してもらい、こちらもこの急な稜線をステップで刻むのはやめ、板をザックにくくりつけておじさんが切ったツボ足ステップを拝借して登る。
このピークには『雁ヶ峰』と標識があるのだが、地形図にはそのような記載はなく、雁ヶ峰は黒岩ノ平を挟んだ北東方向の1667mピークに書かれている。初めてここへ来た時からどちらが本物の雁ヶ峰なのか悩んでいたのだが、リピーターおじさんは標識があるところが雁ヶ峰で地形図が間違いだという。これを書きながら考えてみると、『雁ヶ峰』の黄色い標識が付いている木の方向に地形図に書かれた雁ヶ峰がある、ということではないのか、とふと思った。いずれにしても、夏道も稜線に付いている場所なので、湯沢町の名前を冠した標識についてははっきりさせて欲しいものだ。

スキーを担いだ唯一の稜線
実際肉眼で見るともっとキツイです



霧ノ塔までチョッカル。ところどころブレーキがかかる雪なので前転する可能性もあったが、難を切り抜けて霧ノ塔のピークを踏む。リフト降り場からここまで約2時間弱である。リピーターおじさんはここで休憩としているが、我々はやや北東に外れたピークでザックを下ろし、軽く行動食をとる。まだ11時。ここにザックを置いて、黒岩ノ平方向の沢に向かって2回ほど空荷で滑る。登りもシールを貼り返さなくていい上、シール装着時の鈍重さがなくて快適。やはりザラメの季節はステップが最高である。

空荷&軽装で滑る
縦溝があって油断ならない

大汗をかいたところでザックまで戻り大休止とする。周辺を見渡しても、休日でいい天気にも関わらずスキーヤーがほとんどいない。スキー場からの音楽もここまでは聞こえないので、雪山を独占している感が強い。

12時20分くらいに下降に入る。いつもは黒岩ノ平と千倉ノ引上げの間にある明瞭な尾根に乗って途中から沢へ滑り込むのだが、今回はステップの機動力を使って千倉ノ引上げ最上部の1886mピークへ移動し、沢を2本横切る感じで滑って登ることにした。樹間の距離が空いていて気持ちよく滑ることができた。黒岩ノ平の北の沢への滑降で初転倒。雪が重くなり、雪上に落ちている枝が気になり、積雪量が減ってきているので薮も出かかっている。慎重に滑らないと、足元不安定なステップ板では登りよりも滑りの方に気を遣う。リピーターおじさんが若いゲレンデスキーの男性を連れて黒岩ノ平の方から降りてきて、先行する。

地形図上の雁ヶ峰までわずかな登りとなるが、そのままステップ板で登ってきたら、リピーターおじさんの連れの男性が「そのスキーはなぜ登れるんですか?」と問うてきたのでソールのうろこを見せてあげた。普通のゲレンデスキーヤーにとってはスキーのソールに雪面と干渉するものが存在するという発想はまずありえない話だし、山スキーヤーもビンディングの特性(つま先が支点)から決して使えないのがステップソール板である。テレマークスキーヤーの特権なのである。

セッケイカワゲラ発見
なぜかアメンボがいた

ただし、ここから先のやや急斜面・腐れ雪ではかかと固定のフラットソールスキーにかなうはずもない。先行した二人に追いつくはずもなく、ヨタヨタとステップ3人組で降りていく。最後の急斜面は薮が濃くなってきていて、もう次の週には滑れないだろう。ゴンドラ線に平行する連絡コースに降り立ったのが14時過ぎ。最後の最後に板をつけたままで半薮漕ぎとなった。アクセスしやすいコースで、決して達成感のある新規のコースではないが、ステップソールでシールを一切使わずアップダウンを繰り返したために、非常に充実した周回となった。

薮をかき分けフィニッシュ

硫安を蒔いたゲレンデは意外なほど滑り、ヒザが痛くなった。帰りは田代エリアの立ち寄り湯で休憩し、三国峠を越えた。関越渋滞が予測以上に長く、北関東道と国道122号、館林からの東北道で19時30分自宅着。あと一回、乗鞍あたりへ滑りに行きたい気持ちもあるが、もうあがくことはせずカヤックをしたほうがいいのか、ものすごく悩んでいる。
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高デッキ・真冬の様相

信濃町の道の駅で起床、連日のスケート疲れが脚に残っている。
インフィールド事務所に8時着。積雪15cmほど。中野君と相談の上、この降り方では矢代山地の粟立山は断念しようということになる。次善の策は黒姫山だが、降雪の中ラッセルで標高差900mを登ることになるし、稜線は2000mだ。これもきつそう。佐渡山は林道歩きが長い上、林道降りでスキーの機動力が生かせない。結局さらに南下して飯綱山に向かうことにした。ツアー同行者は大阪からツアーバスで来られたKさん。

戸隠スキー場のゲレンデトップがもう10時過ぎ。同じく飯綱を目指す山スキー3人組がいた。ゲレンデから鞍部へ滑り降り、飯綱への狭い稜線を前に一本開けた沢を滑る。鞍部へ戻ると先行3人組は飯綱への尾根に乗っているが、スキー登行慣れしていないのか、手間取っていて結局スキーを脱いでツボ足で登り始めた。視界は降雪の割にいいが、新雪が非常に軽くて滑りやすいので、ここでルートを変えて高デッキ方面へ向かうことにした。

ゲレンデのコースのよう

シールをはがし、もう一度同じ沢を滑走、再びシールを付けて高デッキへ。山頂到着は12時を回る頃。ときどき晴れ間が見えてくる。昼食をとってから高デッキ北西斜面を標高1400mくらいまで滑走、樹間の広い斜面を見つけるのがやや難しい。

3月末とは思えない



再びシールを付けて沢を登り、高デッキの西側の1590mピークに登り返す。そこから北西に滑り、林道に出てゲレンデボトムへと戻った。戻ったのはまだ15時前。神社近くのそば屋でソフトクリームを食べてツアー終了。

最新鋭ピステン

そばソフト(食べかけ)

お手軽だがいい雪質の時にいい斜面を見つけられるとこの上なく楽しいエリアだった。
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鍋倉山・悪雪祭り

今シーズン初めてのバックカントリーは3月半ばになってしまった。こんなことは久しぶり。

14日日曜日の朝、飯山郊外の道の駅、「花の駅千曲川」で吐月工房氏と合流。温井集落へ。すでに5〜6台の車が停まっている。準備をして、9時に出発。今回の道具立てはシャクサンとT4。ヘアピンカーブのところの小屋を通過して、急斜面を登らずに沢沿いに尾根を2つやり過ごす。標高は850mあたりを維持。

登行開始

トラバース


再び道路と出会うところから大きく巻くようにジグザグ登行で急斜面を歩き尾根上を目指す。北斜面だし、オープンバーンにはシュプールがいっぱいついていて歩きにくいのでなるべく林間を歩くことにしたが、ここがクラストしていて所々本気で足場を作らないとやばいところがあり、ずいぶん難儀した。1100mで尾根上に乗り、休憩。軽く行動食をとる。

クラスト気味

晴れてきた


その後は尾根を直登して12時ちょうどに山頂着。登っている最中からスノーモービルの爆音が辺り一帯に響き渡っていたが、山頂に着いて唖然。スノーモービル4台が山頂まで来ている。それどころか、次々に台数が増えていく。山頂でのんびりしているスキーヤー、登山者はみな迷惑顔。
温井集落の除雪終了地には「スノーモービルはご遠慮ください」と看板があるのだが、彼らは日本語が読めない愚か者のようだ。昨年も関田山脈を縦走した時、関田峠から牧峠までずっとスノーモービルの出来立てほやほやの走行跡があった。おそらくこの一帯も、津南から神楽峰一帯も、スノーモービルの連中にとってはゲレンデになっているのだろう。帰りの高速でもスノーモービルを積んだ車を見かけたので、わざわざ関東方面からもやって来るようだ。しかも、山頂に来た連中は全然悪びれたり遠慮するようなそぶりも見せない。スノーボードを担いで登ってきた単独のお兄さんに「何時間かかるのか」と問いただしている。素直な兄ちゃんは正直に答えていたが、私だったら「知りたかったら自分の足で登ってきてみろ」と言いたいところだ。山頂まで自分の足で登ってきた人たちの中には、スノーシューで大人に混じって嗚咽しながら登ってきた小学生もいる。急斜面の多い鍋倉山に自力で登ってきたのはすごい。それに比べまったく迷惑かつ無神経な話だ。

山頂から妙高・火打


山頂でやつらと不愉快なことになるのも嫌なので、せっかくまわりの山々が一望できる絶好の天気ではあるが、下山開始。最初は比較的いい雪質だったが、まもなくクラスト気味の悪雪になり、900mくらいまでは苦労させられた。その後は重い腐れ雪になってきたが、何とかプラブーツだとアルペンターンでこなせる状態になり、小屋からは踏まれた道路を一気に滑る。13時過ぎに終了。

悪雪との戦い


あまりに天気がいいので、温井集落の近くをステップソールで少し散策してみる。私はカルフ10thマウンテン、吐月工房氏は友人の形見分けのGTSクラウンに履き替える。この鍋倉山登山は友人の供養登山でもあったのだ(無理やりの理由だけど)。彼から頂いたモンベルウェアを山頂まで連れて行ったし、こうしてステップソールの板も活用して供養とした。そろそろステップの季節になってきたことを実感する。そして、テレマークスキーの本来の領分は集落裏の丘や小山を散策することなのだなと思い出す。リフトでゲレンデから山頂に登り詰めてパウダーを滑る、というのは楽しくないわけはないが、楽しみのほんの一部に過ぎない。

ステップは軽快!


ところで、マメができにくいプラブーツのT4で歩いていたにも関わらず、左右両くるぶし下にできた。いつもよりは小振りではあるが、今日はスキーソックスの下にファイントラックのスキンメッシュソックスを履いたにも関わらずできてしまった。このアンダーソックスを履いていたからマメができたのか、それともマメが小振りで済んだのか、また検証してみたい。ともかく、若干滑るが履き心地は良かった。

14時過ぎに温井集落を後にして帰路につく。戸狩スキー場の日帰り温泉は激混みだったので、中野の長嶺温泉に立ち寄り、地元色の濃い風呂で汗を流す。そのまま高速に乗って帰ってもよかったのだが、今日は18時までエムウェーブの無料開放日だ。温泉を出た時点であと残り2時間弱。相撲中継を聞きたいとも思うが、無料エムウェーブは捨てがたいし、もうあと1週間でシーズンを終えるエムウェーブでもう一度滑りたい。須坂長野東インターで高速に乗らず、エムウェーブに到着した時はちょうど17時だった。
もう滑るっきゃないでしょ!このつづきはインドアのエントリへ。

今回のGPSによる軌跡

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