山猫アウトドア備忘録

最近は一人寂しく外で遊ぶ男の備忘録です

Sidebar
Menu

仕事山行・金峰山(怒りモード含む)

先月に続いて今月も仕事山行で金峰山へ行ってきた。

6月16日土曜日、午前中いっぱい職場で仕事して、12時にきっぱりと職場を離れ、新宿に向かって、13:00発の中央本線特急「あずさ」に乗る。久々に乗る「あずさ」は昔とちがって立川に停車したりして、どことなく急行チックであるが、大月や勝沼、石和温泉には停車せず、韮崎には停車する。本来の特急としての格は「スーパーあずさ」に譲っているのだろうか。だとすれば、どちらも同じ特急料金というのは解せない。

韮崎に14:40に到着し、10分後のマイクロバスで増富ラジウム鉱泉を経由して登山口のみずがき山荘(標高1,510m)へ。乗車料金は2,060円。始発から終点まで乗客は私一人だった。さすがに標高が上がってくると涼しい。みずがき山荘前に16時過ぎに到着し、登山靴の靴ひもを縛り、バルトロ75をよいしょっと背負って登山口から歩き始める。最初はゆるい登りだが、標高1,600mあたりからつづら折れになって急斜面を登ることになる。下山してくる数パーティとスライドするが、この時間から登る人は皆無だ。一頭のニホンジカが目の前を横切り、興味深げにこちらを見ていた。
20180616_072511945_
シカさん

急斜面を登りきり、やや緩くなったら、もうひと登りで富士見平小屋である。若干ガスっているが、明るいうちにたどり着けた。若人たちのテントを探し出し、その近くに我がテント(今回はファイントラックのカミナドーム2)を張る。地面はしっとりしていて、腐葉土が厚く、ペグが刺さりやすい。林間なので風も遮られている。なかなかいい幕営地だ。しかし料金は1,000円とお高めで、トイレも小さい(男性用は大1、小1のみ)のが難点。しかしトイレは掃除が行き届いているのか、換気扇が始終回っているためか、キツイ臭いがしない。この日は若人たちが作ったカレーを食べて、シュラフに潜り込む。すべて着込んでぺらぺらシュラフに入ったが、持っている中で一番薄いシュラフだったからか、夜間に雨が降ったからか、枕の高さがよくなかったのか、何度も起きた。
20180616_085755214_
わが家カミナドーム2

17日は朝4時過ぎから起きて若人が作ったラーメンを食し、カロリー的に足りないので消費期限切れのクリフバーを無理矢理口に入れた。快便。6時出発だというので濡れたテントを撤収して、パッキングを済ませ先に小屋前で若人たちを待っていたが、例によって計画通りの時間に出発できない。出発までに30分のロス。登り始めるとたびたび誰かの靴ひもが緩み停滞、後から登ってきた登山者に道を譲り、しだいに下山者とスライドで時間を食う。もちろん、抜いていった登山者はみな日帰りの軽装であり、こちらはテント・シュラフ・マット・ガス・コッヘルといった生活道具フル装備で70〜80リットルの大型ザックを背負っているのでスピードは遅くなるのは仕方ない。今回初めて大型ザックを背負う12〜13歳の少年のペースが上がらないということもある。少年たちの背中と大型ザックはフィットせず、ショルダーベルトが肩から浮いている。背面長が伴わない成長前の少年にはかなり無理がある。それでも夏の長期合宿の訓練だから、今のうちに苦労しておいた方がいい。

樹林帯を抜ける頃、南アルプス北部がくっきり見えてきた。さらに中央アルプス、御嶽山、八ヶ岳、乗鞍岳、北アルプス、富士山、妙高・火打・焼山、その手前に浅間山から小諸の山々がくっきり見えてきた。感動である。さらっと山座同定してやったら若人たちに感心された。亀の甲より年の功である。
20180616_231000166_
南アルプス(甲斐駒・仙丈、北岳・間ノ岳・農鳥岳)

森林限界を超え、尾根が細くなってきて「千代の吹上」で息が上がった若人が苦しみ始め、6人テントを担いだ年長の若人が「脚が攣りそう」というので、持っていた薬を与える。自分自身では用心のために持ってはいるが服用したことがない薬が役立った。あとで聞いてみたら、だいぶ楽になったらしい。登山道にはイワカガミがよく咲いている。
20180616_231340420_
イワカガミ
20180617_003903608_
八ヶ岳と瑞牆山

五丈岩前に着いたのが11時少し前。コースタイムよりも30分ほど遅い。山頂部には登山者がひしめき合っていて、ノーヘルで五丈岩に取りついている人も10人ほどいる始末なので、簡単に行動食を摂って11:15下山開始とした。しかしここでもわずかにロス。出発は11:30となった。原因は、靴ひもの縛り直しに手間取ったため。最近の若人はヒモ靴に慣れていないのか、靴ひも縛りがものすごく下手である。
20180617_015857546_
五丈岩と富士

金峰山小屋まで下山のコースタイムは15分なのだが、おっかなびっくり歩いているからか、30分もかかってしまう。数年前の春、八丈島の幕営地で金峰山小屋の主人とその子供に出会ったことがあるので、主人に声をかけ、1,200円の高級山小屋手ぬぐいを購入し、下山続行。当初の予定では14:40川端下発の川上村営バスに乗る予定だったが、この歩調では間に合わないことが確定。たまたまこの日、逆コースで途中合流してもらう予定になっていた同僚に電話連絡を取り、金峰山荘までタクシーを呼んでもらうことにした。

標高1,900m弱で林道に出て、あとは林道をひたすら歩く。14:30、金峰山荘に到着。ジャンボタクシーが2台来るというので金峰山荘前で30分弱タクシー待ち。14人で均等割りすれば信濃川上駅まで一人1,500円程度になるが、列車の接続がいいかどうかはわからない。
20180617_033335222_
シャクナゲも咲いていました


ここから怒りモード!
タクシーが到着し、乗り込もうかというところで金峰山荘の男性が出てきて、「環境整備費」なる金を支払ってくれと言われる。我々は山から下山してきただけで、廻り目平キャンプ場の施設は利用していない。タクシー待ちをしていただけで一人当たり100円、全員で1,400円を支払えというのは納得が行かない。あちらは決まりだから、と言い張るが、こちらも食い下がった。

金峰山から川上村の廻り目平へ下山すると一人100円の料金を徴収される、とは山頂からここまでの道中、どこにも告知されていないし、事前に見た関連ホームページにもその旨は記されていない。もともと我々は村営バスに乗る予定だったので、ここで休憩するつもりもなく、突然言われて金を支払わされるのは不本意である。他にも同じような行動を取る登山者をいちいちつかまえて100円の料金を徴収しているのか?と聞くと、「徴収している」などという見え透いたウソを言う。午前3時や4時に徴収するはずがないではないか。これを聞いて若人たちは納得が行っていない様子だし、小海町から来たタクシー運転手も呆れていた。

廻り目平キャンプ場一帯が私有地だというならまだ理解できる(村の職員によれば、村営地らしい)。先日の四阿山登山口の菅平牧場は私有地であり、通行に200円が必要だった。しかしここは国立公園の一部?でもあり、こんな金を徴収しているのは川上村だけである。登山口の山梨県側では徴収などしていない。金峰山荘の男性は、山梨側で金を徴収していないことを知っていた。また、トイレなどの美化に利用する金ならば利用者からチップ制で徴収すればよい。トイレを利用する場合には山荘に一声掛けるように張り紙があったので、若人にはそうさせたが、トイレを利用したのは私が知る限り一人であった。

「環境整備費」なんていう名目で利用者から金を取っても、金を取られた利用者にはどのように環境が整備されたのかなど、知るよしもない。キャンプ場を管理する「川上村振興公社」(三セク?)は徴収した「環境整備費」の活用の内訳を聞けば教えてくれるのか?教えてはくれないだろう。通過しただけの者から金を取ってキャンプ場を整備しました、という使途だとすると、お門違いも甚だしく、ありえない。登山道でもある林道を整備しました、というなら、別の費目の「予算」ないし「交付金」が投入されるべきであろう。要するに「環境整備費」とは利用者をバカにした金の徴収方法である。いかにも環境に配慮しています、という正義面しやがって、本当は何に使っているんだかわからない。

川上村だけがこんなことをしていると、川上村を通って登山しようという気が起きなくなる。それとも、川上村は登山客に敬遠してもらいたくてこのような措置をとっているのだろうか?

あまり時間をロスしてタクシーを待たせる訳にも行かず、個人ではなく団体として来ているので、本格的なケンカをしてもいいことはないと判断し、その場は1,400円を支払うことにし、あとで川上村役場に問い合わせることに決めた(その後二日間にわたり、川上村の企画課の職員とやりとりしたが、見解は変わらなかった。振興公社と直接連絡を取ってみて欲しいといわれたが、無理筋のルールを作った村役場の見解が変わらない以上、振興公社と交渉しても無駄であり、まどろっこしい電話のやり取りで終わってしまうのが嫌だった)。

たった100円とはいえ、不愉快きわまりない。村営地とはいえ、公の性格が強い場所で曖昧な「環境整備」を名目に金を徴収することに法的な根拠はあるのだろうか?例えば環境省はこういう行為を許すのだろうか?聞けば、環境省に正当性を問い合わせたことはないという。そんなことま勘ぐらなければならないなら、いっそ、500円程度の「入山料」としてしまって山梨側でも徴収するようにしてもらった方が私としてはさわやかだ。村の職員たちは、この100円の徴収が無理筋だということを半分理解しつつも、20年以上にわたって継続しているらしい。
怒りモード終了

信濃川上駅からは、佐久平経由で新幹線を使うのが最も早かったが、埼玉から参加している若人以外は小淵沢経由なので、私も小淵沢から「スーパーあずさ」に乗ることにした。休日の夕方の上り列車なので、指定席は必須である。若人や同僚は自由席に乗ったようだが、座れなかったに違いない。
何とか無事20時過ぎに帰宅。
Comments

四阿山と根子岳

6月最初の週末、仕事を放り投げて女房連れで登山に行ってきた。仕事なんて日曜日までやるもんじゃない。天気がいい日曜日は外せない。

ということで2日の土曜日、昼過ぎに仕事から帰ってきてすぐさま準備して14時30分に車で出発。17時30分に金曜日に予約した菅平のペンションに到着。バイク・自転車・車・スノーシュー・スキーが所狭しと置かれている宿で面食らうが、食事などはよかった。

翌朝早起きして通常の朝食代わりに頼んでおいたおにぎりを食べ、菅平牧場まで上がり、6時50分に登山開始。四阿山に先に登り、根子岳に縦走して菅平牧場の駐車場へ戻ってくる周回コースである。牧場を横切って、牛舎の脇から登山道に入る。沢を横断して、しだいに斜度を増し、1917mの小四阿で最初の休憩(8時前後)。岩陵があらわになった2106mの中四阿を経て、あずまや高原ホテル方面からの登山路と合流するあたりで緩やかになる。根子岳方面からの縦走路と合流、鳥居峠からの登山道とも合流して、少々上り下りをすると2354mの四阿山山頂である。山頂着は9時35分。2つの祠があって、東側の祠は建て替え作業中。今年が山頂の山家神社1300年にあたるそうだ。東側の祠の前にいた学生を連れた女性が、2つの祠があるのは利根川水系と千曲川水系の分水嶺に当たるのでそれぞれの水系の守り神としてあるのだと教えてくれた。東の祠はいままでコンクリート製だったが、3年前に木造に建て替えられた西の祠と同様に木造にする基礎工事をしているらしい。どうも女性は開山祭にもかかわっている人のようで、長野県の人のようだ。祠のさらに先、2333mにある三角点は嬬恋村に奪われたと主張していた。
20180602_215009626_
牧場で牛とふれあう
20180602_220559391_
まず沢を渡る
20180602_234017883_
比較的よく見えた白馬連峰

10時に山頂を後にして、根子岳への縦走路に入った。樹林帯の急下降で、火山特有の岩と木の根が絡みついている登山道だ。岩が結構滑りやすい。根子岳方面から登ってくる人と多くスライドした。四阿山は百名山の一つで、登山ルートも四方から集まってくるので狭い山頂に人が溢れるのはわかるが、根子岳との縦走路でもこんなにすれ違うとは思わなかった。根子岳との鞍部(2039m)まで下ると、笹原にかわり、根子岳山頂まではずっと笹原の中の登山路になる。植生が大きくかわるのも面白いが、この笹原はスキーで滑ると楽しそうに見える。しかし山頂直下の岩場がネックになる。
20180603_014251913_
四阿山山頂での写真は人も多く、撮り忘れた。根子岳に向かって急下降中
20180603_015402558_
鞍部から振り返った四阿山
20180603_014725248_
鞍部からの根子岳。双耳峰に見える

北アルプスのような笹原と岩場を縫うルートを登り詰めて、根子岳山頂には11時30分到着。無雪期に山頂に来たのは久しぶりだし、根子岳そのものに最後に来たのもだいぶ前のことだ。
20180603_020907254_
根子岳に向かってアルペン的なトレイルを標高差200m登る

午前中は北アルプスや頸城の焼山・火打・妙高が見えたのだが、お昼近くになると西山は雲に隠れ、東に志賀高原周辺の山々や草津白根、南に浅間山などが見えるだけになってしまった。
12時下山開始。等高線から見てなだらかなハイキング道で終わるのかと思いきや、ザレ気味の小石道で、ずっとつま先下がりな上に浮き石が多くて歩きにくく、思いの外時間がかかる。女房は鳥海山スキー以来の山で、こんなゴロタ道の下りは久しぶりなため、股関節にきたようで、最後はヨレヨレになっていた(他の登山客も同じような歩き方になっていた)。13時15分駐車場着。もう歩きたくなさそうな女房にソフトクリームを買い与え、後部座席で楽にさせながら帰路につく。菅平でも気温20度を越えていて暑い。温泉になど立ち寄る気も湧かない。
20180603_032123929_
今回の足回り。モンチュラの軽登山靴、ALPINE TREK GTX。今年カタログ落ち。

まだ午後も浅いので上田から高速に乗る。しかし案の定15時を過ぎると関越道に渋滞発生。花園あたりの渋滞は軽微なのでそのまま、高坂SA前後の渋滞は10kmほどまで伸びていたので躊躇したが、結局鶴ケ島から圏央道・東北道経由で帰ることにした。17時30分に帰宅。
Comments

那須・三本槍岳

単独日帰り山行として那須連峰の北にある三本槍岳に行ってきた。山頂は栃木県と福島県の県境になる。

4時20分起きで5時出発。東北道で那須インターまで走り、山麓の道路で7時20分に北温泉上の駐車場に着いた。計画では8時歩き出しだったが、30分早く出発できた。北温泉のプールのような露天大浴場の脇を通って簡易な橋で沢を渡り、登り始めた。最初はつづら折れで急登行だが、標高差100mも登ればゆるい尾根に乗る。ゴヨウツツジの花びらが地面にたくさん落ちている。高度を稼ぐと花びらがついたゴヨウツツジが目に付くようになる。いま、マウントジーンズスキー場の那須ゴンドラを降りたところでは満開になっているようだ。
20180526_234617748_
満開のゴヨウツツジ

マウントジーンズの1462mピークからの道との合流点で行動食を少し摂取し(8時35分)、三本槍岳に向かう中の大倉尾根に入る。すぐに樹林帯から抜けて両脇が笹になってくる。シャクナゲも咲いている。洗掘されて登山道の中心が掘れてしまうので、登山道に火山岩を積んで金網で覆ってあるようになると、しだいに急登になってくる。1700m〜1800mあたりが一番キツイ。登り始めは曇りでヒンヤリしていたが、日も出てきて暑くなってくる。赤面山方面への登山道との分岐で9時30分。
20180527_004318834_
三本槍岳山頂が見えた
20180527_004537466_
とんがった朝日岳とその裏に茶臼岳

1800mを越えて清水平との分岐を過ぎると、いったん下ってから三本槍岳山頂に登り返す。山頂は結構広くて15人くらいが休んでいた。10時05分。登り始めから2時間30分で到着。
20180527_010901513_
山頂の標柱は倒れていた。向こうに会津下郷町が見える
20180527_012622632_
大峠の向こうに流石山・大倉山・三倉山。大峠からの標高差が300mほどあるみたい

菓子パンを食べて、10時25分下山開始。清水平・朝日岳方面に行くことも考えたが、計画変更になってしまうし、車道を歩かなくては駐車場にたどり着けないのでパス。素直に来た道を降りることにする。下山しながら登ってくる登山者とかなりスライドする。岩を金網で覆ってある部分は金網に靴が引っかかりそうで歩きづらい。ゴンドラ駅近くなって、登山の準備なしに登山道へ迷い込んでくる観光客がチラホラ。丁寧に注意の看板も出ているのに、日本語が読めないのだろうか。ゴンドラでもらう絵地図だけで勝手に判断して登ってきてしまうようだ。
20180527_020457816_
シャクナゲ
20180527_025256290_
ゴヨウツツジと茶臼岳(少し曇ってきた)
20180527_031402347_
普通のツツジもきれいです

ゴンドラ駅隣のレストランでトイレを借りて、北温泉への急下降を下り、12時30分北温泉着。下山は2時間だった。せっかく来たので、秘湯・北温泉に立ち寄って汗を流した。日帰り入浴700円で、江戸時代に建てられたという木造宿の奥に入って「天狗の湯」に浸かる。どうやら混浴のようだが、こんな昼日中は当然おっさんばかりだ。この天狗の湯、湯の中の浮遊物は湯の花なのか、藻なのか?湯船も朽ちているし、浮遊物は緑色をしていて木の破片に藻が付いた物のようにも思える。体にまとわりつくので気持ち悪い。あまり長く入っていると運転に支障をきたすし、あまり気持ちのいい湯ではないので早々に上がって駐車場へ。
20180527_035403082_
北温泉の温泉プール
20180527_035411654_
北温泉の古い建物(映画『テルマエ・ロマエ』のロケに使われたらしい)

昼過ぎの那須高原観光ドライバーは道路脇の店舗などにしょっちゅう出たり入ったりするので県道が渋滞する。観光地はやだなと思いつつ、我慢して渋滞を抜け、高速に乗る。渋滞が始まるには時間が早く、ストレスなく帰宅でき、大相撲千秋楽と全仏オープン初日を観戦することができた。

北温泉から三本槍岳の往復は標高差800m。若干軽めの登山だったが、6月も時間を作って仕事ではない山行をしたいものである。
Comments

仕事山行・百蔵山と扇山

4月半ばから毎週連続で山。今回は仕事山行で大月市の中央本線猿橋駅から百蔵山に登り、稜線縦走して扇山山頂に至った後、猿橋駅の一つ東京寄りの鳥沢駅に下山するという計画。

朝7時の電車で新宿経由、高尾乗換えで猿橋へ。8時50分ころ到着。奥多摩駅方面へ行くよりも時間がかからないことに気づく。
20180513_003728422_
冬の間にソールを張替えたスカルパキネシスプロ。革の手入れはバッチリ。

9時に猿橋駅を後にして路線バスには乗らず歩き始める。今回の若人は全体で8人。まだ登山の経験がほとんどない少年も含まれている。最近の少年は靴ひもの結び方もまともにできなくなってきている。
桂川を渡って中央高速をくぐり、かなりキツイ坂を登って大月市のグラウンド脇を通ると百蔵山登山道の標識が出てくる。東ルートと西ルートがあるらしいが、今回は東ルートで浄水場の上で舗装路を外れる。もうここまででかなり汗をかいている。浄水場から振り返ると、笠雲をかぶった富士山が見えるが、笠雲がかかっているということはこれから天候が悪化することを示している。
20180513_003901403_
うーむ、笠雲が厚くなっていく・・

登山道もかなりキツイ。登山道入口から山頂まで標高差400m強あるが、南東尾根に乗ってからの斜度がハンパない。登山道は当然ジグザグだがふくらはぎが痛いくらいだ。かなり汗をかいて10時30分に百蔵山山頂に到着。開けていて気持ちいい。

15分休んで、北北西に延びる尾根を下りていく。こちらも斜度はきつく、あっという間に標高800m台になる。標高800mほどで稜線歩きになり、楽になる。振り返ってみると百蔵山がピラミッドのように見えた。
扇山に突き上げていく尾根を登る前に休憩し、標高差300mの最後の登りにかかる。1,109mのピークまで登れば山頂は目と鼻の先。扇山山頂直下から登山道が広がり、高尾山や陣馬山あたりのような広々した山頂広場に出た。山頂にはおばさん3人組のみで、ゆったりできたのだが、小雨がぱらついてきた。スマホのアプリで雨雲の動き予想をみると、あと1時間以内に確実に降ってくる。20分の休憩の後、下山にかかる。急斜面をジグザグに下降していく登山道で、樹林帯なので雨の影響はほぼないのだが、急下降でだんだん飽きてくる。

標高600mまで下りきると、大月カントリークラブの北側の舗装道路だ。しだいに雨が強くなってきた。ゴルフ場を西側からぐるっと回るのが面倒くさいが、延々と歩いて中央高速をくぐり、国道20号を渡ったら鳥沢駅だ。14時30分。雨には見舞われたが、舗装路に出てからだったのでカッパを着ずに折りたたみ傘でことが済んだ。
20180513_054733640_
新型車両の特急あずさが雨をまき散らして通過していった。

14時54分の普通列車で高尾へ。乗り換えて17時近くに自宅着。
また今日も標高差1,000m以上歩いてしまった。
Comments

GW・乗鞍岳スキー

残雪が少ない。鳥海山は例外として、どこに行っても雪が例年より少ない。
このままでは、雪が少ないまたは急速に減る・面白さ半減・仕事忙しくなる・天気の巡り合わせが不明、といった要素からどんどん雪が豊富な山から遠ざかってしまう。
GWは3〜5日が仕事で、6日は通常の日曜日である。7日でもよかったが、天気が悪い。6日に決行である。行き先は、そう遠くへ行かれないので例年の乗鞍岳。もうこれでスキーシーズンはおしまいになろう。今回は単独で出かけた。

5日夜に首都高渋滞が収まるのを待って東京を出発。中央道の上り線渋滞が激しいが、それを尻目に下り線は快適なものである。途中で帽子を忘れたことに気づく。あらかじめ家で書いた乗鞍岳入山届も忘れてきてしまった。念入りに準備しないと、仕事が終わってすぐの出発で、しかも行くか行かぬか逡巡した後だと忘れ物がひどくなる。忘れないようにスキー関連グッズは一箇所に集中してあるのに、春になってから必要なキャップはそこに入れそびれていた。入山届は位ヶ原山荘で書くとして、帽子はあればコンビニで買い求めてから上がりたい。何軒か立ち寄ったが帽子は皆無。あきらめて乗鞍観光センター駐車場に23時過ぎに到着し、寝る。シュラフも夏用化繊シュラフで大丈夫だった。
20180505_212804091_
5月の風物詩、乗鞍剣が峰・高天ケ原と桜

6日朝、観光センターに駐車している車の台数が割とあるので、この上の三本滝駐車場が満杯になっていないか不安になる。実際行ってみるとアスファルト部分にまだ4〜5台ほどの余地があり、未舗装部分にはかなりの余裕があったので杞憂であった。

バスチケット(1,250円)を買い求め、三本滝8:45発の第1便に乗る。前日は降雪で1便、2便が運休になったのに比べれば大変ラッキー。しかしバスは全部で5台となり、各車満車状態だ。

位ヶ原山荘前で風がややあり、山頂方面が心配されるが、9:20山荘を後にする。多くのスキーヤー・ボーダー・登山客と同じく屋根板を登って位ヶ原に出て、肩の小屋下から朝日岳と蚕玉岳の鞍部を目指して登る。シール登行だけで乗鞍山頂近くまで登ってきたのは久しぶりになる。もし硬かったらスキーアイゼンやアイゼン装着のツボ足になる(そんなグッズは持っていないか、重いので持っていかない)が、今年は運がいい。それにしても、みな一様に同じ場所を目指すのは気持ちが悪い。砂糖に群がるアリのように見えてしまうが、私もその一人に過ぎない。
20180506_011505786_
位ヶ原に出た
20180506_014316335_
シュカブラ
20180506_023356835_
鞍部に登りきって振り返ると槍・穂高・常念・笠ケ岳などが一望

剣が峰山頂直下の鞍部で11:40。12時から滑降に移ればよいと考えていたので、ほんとにひっさしぶりに剣が峰山頂まで歩いて登ろうかと一瞬考えたが、まだ滑っている人はごく少なくシュプールでラインが乱されていないので、無駄なエネルギーは使わずに滑降に移ることにした。ツボ足で雪渓を降ろうとしている集団もいたので、あれが穴ぼこだらけにしないうちに、というヨコシマな考えもあってシールオフ。結局滑り出しは12時ジャストで、最初は急斜面だが落ちていくと一昨日降った雪が重く、確実に太ももの筋肉に負担がくるので一気には滑れない。それでも8分で道路まで滑り降りてしまった。
20180506_024759121_
剣ケ峰山頂は指呼の距離だが行かなかった
20180506_024832667_
山頂の代わりにこちらへまっすぐ下まで落ちて行きます

行動食を口に入れて再びシール装着、道路沿いに歩きトイレ脇を通って「すべり台」に登る。道路から標高差200mほど。息が荒くなるし、南風も強い。ザラメ雪が風で吹き飛ばされてくる。登りきって13時ちょい過ぎ。スキーヤーズレフトのハイマツが雪の上にすべて出ているので、2650mの道路まで回り込んで富士見沢の中下部を滑降し、そのままトラバース気味に標高2480m鶴ヶ沢左岸の小尾根まで。相変わらず雪は重く、テレマークターンは脚に負荷がかかり過ぎる。アルペンターンでも数ターンすると太ももに疲労がたまる。
20180506_042530011_
富士見沢を見上げる

最後の登りとして、鶴ヶ沢を登る。富士見沢から高度を落とし過ぎたので標高差200mちょいを直登する。登り始めが13:40で、バスの発車時刻は15:24なので、14:30に道路最高地点から滑れば下りきっても時間の余裕がある。スキーは登りは遅めだが下りが速いのだ。ゆっくり登ればいいや、と思っていたが、14時を回ると周辺に誰もスキーヤーがいない。みな賞味期限直前(もうゲレンデ上の急斜面の雪付きが終わりに近いらしい)のツアーコースを降りてしまったのか?

14:25に道路最高地点に到着してシールを剥がし、14:35に滑降開始、位ヶ原山荘到着は14:53。コーヒーを頼んでも余裕でバスに乗れる。乗鞍高原方面への最終便バスは5台も待機していたが、三本滝行きの専用バスは10人ちょっとしか乗らなかった。2台は空車状態。この時期、どれだけの客がバスを利用するか読みにくいのでアルピコバスも大変だ。この最終便でインフィールドの中野さんご一行と出会う。おそらく、彼らは人が少ないエリアを堪能したに違いない。

私も、累積標高差1000mほどは登った(データで1215mとあるのは、最高地点の山頂直下から標高が高めになってしまい、さらに鶴ヶ沢を登っているにも関わらず一度降ったことになっているせい。序盤と終盤だけは標高が正確だが鶴ヶ沢途中までは標高がおかしい)。昨年の4時間程度の行動よりはよほど充実した乗鞍岳であった。おそらくこれで今シーズンのスキーは終了である。

K2Pinnacle95を手に入れて、どんな雪質・斜度でもまず怖い思いをせず、無駄な転倒なく滑降できるようになった。ゲレンデスキーについては、安比高原や志賀高原のようなメジャーなスキー場をめぐることもした(その分、ホームゲレンデの回数は少なかった)。バックカントリーに関しては、単独入山が多くなっていて危険性を排除する努力がより必要だ。信越トレイル(キューピットバレイ〜森宮野原駅)の単独行と、鳥海山北面滑降は特に印象深く、忘れられない山行になった。

来シーズンはどうするか?ケガなく細々と続けていきたい。
2018norikura_map
鶴ヶ沢を登っている時に下降(青い線)になってしまっている。ここで山頂直下からおかしかった標高が修正されている。そのため部分的に標高データが200mほど高くなっている。
2018norikura_data
累積標高差は1050m程度のはず。最高標高が山頂より140mも高く、下りの最大斜度は明らかにおかしい。
ま、一応の目安だから不正確でも行動中は深刻ではなく、目くじらは立てない。
Comments