かぐら・霧ノ塔・雁ヶ峰

昨年4月後半にかぐらスキー場から霧ノ塔・雁ヶ峰コースを女房と滑ろうと思ったが雪が少なく中尾根の滑降に切り替えたことがあった(こちらの記事)。女房連れで今回はそのリベンジ。今年は4月に気温が低かったのでたっぷり雪が残っているだろう。それは湯沢インターを降りてかぐらに向かっていく国道脇の雪の量からもわかった。

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今回のルート
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今回のデータ

9時過ぎにかぐらみつまたステーションに駐車して、リフト券を購入。いつも一日券を通常価格で買って高いことをぼやくが、今回は加入している共済の割引券に氏名を記入して購入した。なんとシニア一日券が2,700円!どうして今までこの手段を取らなかったんだろう?通常料金より1,500円も安いではないか。

激混みのロープウェイに乗り、みつまたのリフトからゴンドラ、さらにかぐらエリアでリフト2本に乗ってゲレンデトップ1,850mへ。所定の用紙に書き入れた計画書を提出、今回は制限なく行かれそうだ。ビーコンチェックのゲートをくぐり、シールをつけて10時20分に歩き出す。今回はステップソールのG3findr86ではなく、女房のK2talkbackにあわせてこちらもノーマル板のK2wayback88で歩いた。
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中尾根の頭から苗場山

中尾根の頭まで30分(11時少し前)、小休憩してシールを装着したままで霧ノ塔方面に尾根を上り下りしていく。久しぶりにこのコースに来たが、竹竿とロープと蛍光ピンクリボンが張ってあり、ルートは明瞭だが、かえって竹竿とロープで滑る範囲が制限されてしまう。

三角を前にした鞍部で11時30分、昼食としてアンパンを食べる。三角のピークで12時、シールをつけたまま霧ノ塔で12時20分。

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今シーズンのバックカントリーは初

12時30分、滑走開始。最初は尾根を滑り、1930mのピークから一挙に北東の尾根方面へ。後続の人たちは早々に黒岩の平との間の沢へ降りていくが、こちらはいつものように尾根をたどって1800mから沢へ。雪は最初からやや重く、テレマークターンよりもアルペンターンの方が決まりやすい。釜川源頭の沢状地形で13時。右上方面へトラバースしながら雁ヶ峰に繋がる尾根に乗り上げる。ここでも、釜川を下り過ぎているボーダーを見かけた。ここでも蛍光ピンクリボンが頻繁に枝に巻かれているので、ルートは大変見分けやすい。

雁ヶ峰直下の標高差30〜40mほどは、シールをつける面倒さが先立ってツボ足で。しかしシールをつけた女房と大して時間は変わらなかった。先行していたステップソールの人は早々に滑り始めたようで、雁ヶ峰山頂に立ったら姿が見えなかった。釜川を下っていったボードはどうなったんだろうか?そのうち後続の5〜6人が続いてきたので、先に滑らせてもらう。
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雁ヶ峰から滑ってきたルートを振り返る

雁ヶ峰から下、ゴンドラ下のかぐら・みつまたの連絡ルートへ出る標高1500mから1300mあたりの急斜面滑降がこのルートの肝だ。脚に疲れが来ている上に雪が重くてそこかしこで納豆雪崩が発生する疎林帯の滑降だ。ケガをしかねない場所なので、先行して安全なところで女房が斜滑降キックターンで降りてくるのをウォッチ。なんとかアクシデントなく滑り降りてきて、あとは5mおきについている蛍光ピンクリボンに従えば、ピステンがある程度まで入ってきてくれている箇所に合流。無事に下山ができた。

しかしこのコース、視界さえあれば、スキー場管理下に限りなく近いサイドカントリーコースになってしまった感がある。スカッと晴れはしなかったが、日曜日の割に入山者の数が少ないような気がした。ゴンドラ脇からリフト1本乗ってみつまたエリアのゲレンデの汚れた雪を滑り、もう私の好きな下山コースは閉鎖されているので素直にロープウェイで下山。スキー場に下山報告電話を入れて終了。

今回の動画(約3分10秒)

帰路、混みそうな街道の湯ではなくて湯おり沢の市街地の駒子の湯に立ち寄って汗を流す。露天風呂はないが入湯料は街道の湯より100円安い500円で、湯はオーバーフローしている(その割には飲湯はできないそうだ)。地元の人が多くて、しかもまだ混みあう直前でよかった。

関越道は藤岡の先で事故も発生、その先も渋滞していたので、北関東道に乗って東北道周りにするが、岩舟から加須までこちらも渋滞とのことなので、太田桐生インターでいったん降りて館林インターまで走った。何も考えずに館林で乗ってしまったが、東北道もその先事故渋滞しており、足首が疲れた。国道122号でもっと南下して圏央道白岡菖蒲まで行けばよかった。

うーん、今度の連休はどうするべきか、悩みは深い。
もともと前半の28・29日までは仕事がかかっていたので出る気はなかったが、ぽっかり仕事がなくなってしまった。ということで4月28日から5月6日まで9連休。今さら遠出を計画しても、行った先でも人のいないところで車中泊するしかないような状況だろう。だとしたら自転車で渋滞のない遊びをするか、東北の北の方などへ遠出はせず、信越・会津あたりで濁すか・・・。今年は世間様と全く同じカレンダーというのがちょっと残念。
実は連休後半に天気がよければ、インフィールド企画の金山・天狗原山でのベースキャンプスキーツアーが、いちばん車での移動が省略され、人混みに入らなくていいんだが・・もう4日間連続でスキー登山する体力に自信がないんだよ・・
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志賀〜野沢ルート にトライ(序盤敗退)

焼額山から野沢温泉スキー場トップの毛無山まで、20km余りに及ぶクラシックルート がある。これをワンデイ・ステップソールで踏破してみようと思い、それほど数多くはないウェブ上の記録を参考にしてチャレンジした。4月2日あたりから強い寒気が流れ込み、40cmほど新雪が降るという季節外れのコンディションで、雪が止んだ4日は快晴だが雪が深くて重いというステップツアーには最悪の条件になり、結果序盤で撤退した。到達したのは竜王山の肩まで。まだ正午前ではあったが、2時間近くかかってここまでしか来れなかったことからその後の行程での悪戦苦闘が容易に予想され、ビバーク装備も不徹底であり、その覚悟も不十分だったので早期に判断した。

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早朝の信濃吉田駅ホームから長野方面

【行程】
長野電鉄信濃吉田駅としなの鉄道北長野駅の中間にある駐車場に車を入れ、テレマークブーツを履きザックを背負いスキーを持って信濃吉田駅(6時24分発)から湯田中への始発列車に乗っていく。信州中野で乗り換えて7時33分着。40分に志賀高原行きのバスが出るのは確認済みだったが、行き先が熊の湯・硯川になっていた。奥志賀高原まで行くバスだと思い込んでいたのだが、ダイヤが4月になって変わったようだ。しかもそのバスの乗車賃を勘違いして、夏季と同じ1100円を支払ってしまった(本来なら志賀高原山の駅までの770円で済む)。焦りが成した結果である。志賀高原山の駅で運転手さんから時間帯によって無料化するカラクリを聞いて失敗したと思った。乗り換えバスを待とうと思ったら、乗ってきたバスが熊の湯から折り返して奥志賀高原に向かうというので、そのままバスに乗り続け、降りる予定もない熊の湯まで行ってしまった。この熊の湯往復で時間を30分ほどロスした(3月中ならなら8時40分台着、今回は9時15分前後着)。

もう4月になって下部のサンバレーも丸池も蓮池も営業終了してしまったようだが、前日まで降っていた新雪がたっぷりだ。ノートラックの面ツルバーンがもったいない。オープンしているジャイアントや高天ヶ原、一ノ瀬もスキー客は少ないがやはり新雪でハイシーズンの様相だ。

9時15分、焼額山スキー場のプリンスホテル南館前で下車し、急いでゴンドラ1回券を購入し、標高2000mに一気に上がる。素晴らしいコンディションと景色が広がっているが、今日はゲレンデを離れて北上していく予定だ。出発は9時32分。

がしかし、雪が深すぎた。標高約2000mの山頂直下ではシラビソの密林滑走になるが、バフバフでステップソールにはそぐわない。ルートも確認しづらい。やや緩斜面になってから方向を確認して進むが、すぐに見つかると思った赤布や樹林帯の切り欠きが見つからず、少し不安になる。1箇所、ロープが張られ赤布がやたらに目立つ箇所があったが、クラシックルート の古びた標識も見つからない。よほど通常ルートではない場所ばかり歩いていたのだろう。しかも、少し標高が下がりカンバの林が増えてきて日光が差すようになった場所は猛烈に雪が重くなってきた。ただでさえスキーが沈み、スキーを持ち上げると雪の重みでズッシリ脚に負担が来る。竜王の肩に乗り上げるわずかな斜面をステップでジグを切って登るのも辛くなってきて、20歩30歩で息を整えて現在地をGPSで確認するようになる。ついにシールを装着することにした。シールはピンチの時だけ使おうと思っていたのに。シールはグリップするが、抵抗が大きく軽快ではない。
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スキーは沈み込み、雪が締まってきて激重!
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ようやく見つけたロープと赤布(ここだけやたらにあった)

結局、竜王スキー場のリフトトップ近くまで来て、ようやく志賀〜野沢ルートの古びた標識を見つけることができた。しかしもう時間は11時を回っている。新雪がなくてザラメであれば、1時間かからずにここまで来れるはずなのだが、2時間近くかかってしまった。バスのダイヤ変更がなく、雪質がステップソール向きで順調に歩ければ、カヤの平に12時台には到達できると妄想してきたのだが、現実は理想とは大きくかけ離れた。
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やっと出会えたツアー標識(なぜかすぐ近くにもう一枚)

【逡巡】
こんな調子で歩いていると、剣沢ダムまで標高を下げていくのに相当時間がかかりそうで、竜王の肩から剣沢ダムまで降りてしまうとエスケープするのは難しい。その後のルート上にある高標山まで標高差200mを重い雪をラッセルしながら登り、カヤの平まで滑り降りないと、清水平林道を使って木島平村へ下山するのも困難になる。こんな調子だとどう頑張ってもカヤの平で今日は夕暮れだ。

ツェルトとロープ、細引きは持ち合わせているが、真昼からビバークを前提とした行動をしたくはない。ビバークするなら途中いい斜面で遊びまくり、カヤの平よりも先に進むことができて、なおかつ毛無山に日没までに近づけない時なら仕方ないと考えていたが、進みが遅くてビバークすることは想定していなかった。「八甲田山死の彷徨」と同じではないか。持ち合わせの道具をフル活用してツェルトを張ることは想像していたので可能だろう。しかしスポーツマンブランケットは持参したがシュラフは持っていない。ダウンなど防寒着もザックに入る余地がなかった(ザックはターギー45)。

事前から大型ザックを背負い、途中1泊する計画でしっかりしたテントやマットを持ってきたのならまだ頑張るが、惨めなフォーストビバークはしたくない。軟弱と言われればそれまでだが、そうまでしてこのコンディションで先に進む意志も失せた。こんな私が野沢温泉にたどり着くなど笑止千万であろう。焼額山に戻るか、エスケープして竜王スキー場に下るかどちらかになる。結局、4月になり、平日は営業をやめている竜王スキー場に出て、事情を話してゲレンデを使わせてもらい下ることにした。小丸山コースで下山することも考えたが、地形図は持ち合わせず、小丸山コースに入るには複数人が必要で、竜王スキー場の許可をもらうことが必要なので、何かあった場合にゲレンデに迷惑がかかる。

【下山】
ゲレンデのあちこちで出会うスタッフに挨拶をしてその都度事情を説明し、許可をもらって何とか下山してきた(管理区域内で営業していないゲレンデなので、上から下まで滑って降りたわけではない)。ゲレンデのボトムではスキー場の偉い人にも下山させていただいたことにお礼を述べてスキー場を離れた。

あとはタクシー(湯田中駅まで3700円程)、長野電鉄で車を回収。電車の待ち時間に駅裏の温泉施設(楓の湯)に立ち寄れたのはよかった。
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小田急ロマンスカーが長電特急車両
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須坂駅で特急から乗り換える。こんなところに旧成田エクスプレスが!

【反省】
全く計画通りに行かなかった単独ツアーだった。今回の途中断念という判断は、悔しいが当日のコンディションと自分の実力では間違ってはいなかったと思う。降雪40センチという焼額山スキー場が発信した情報をちょっと軽く考えていた。また、自分にとって乗り越えられる条件なのかどうなのかは実際に来てみないとわからないのだから仕方ないが、断念したのが昼時で視界も良かったのだから、焼額山へ登り返した方が最善手だったのかもしれない。結果、竜王スキー場のスタッフに迷惑をかけてしまった。

長野に戻る列車の中で、真っ白な北信五岳や関田山脈を眺めながら悔しさと情けなさが倍増した。

信濃吉田駅・北長野駅の中間に車をデポするアイディアは以下の記録から拝借した。3月中の記録なのでバスの到着時間が30分は早い。なお、この方の山行歴は凄すぎる。同じ山行などできるはずもない。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1083004.html

ステップソールもしくはBCクロカンを使いシールレス・単独でこのルートを完歩した記録として、以下のものがある。
http://bcxc.jp/201404/article_2.html
この方は今年3月にも志賀〜野沢ルートをカヤの平1泊で歩かれている。まだ詳細がアップされていないが記事が楽しみである。細身のクロカンで踏破してしまうのはすごい。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~bunayama/0804nz00.htm
HP管理人のやまかわさんによる竜王〜野沢の単独・ワンデイ踏破。竜王を9時台後半に出発している。帰りの車回収はタクシー。16時前に野沢のゲレンデボトムに到着している。スピーディ。

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歩いたトラックデータ(たったの2.5kmしか歩いていない)

今回の動画は、わずかしか撮れていない上、ゴンドラ内の風景とシラビソ林で彷徨っている画像のみであるが、一応アップしてみた。1分20秒。
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福島・昭和村の王博士

奥会津の昭和村と柳津町、会津美里町の町村境に、博士山(1481m)という山がある。西側の琵琶首という集落の外れからアプローチするらしいが、下部は尾根が細く難儀しそうであまり行く気が湧かなかった。博士山の南に冬季閉鎖される国道401号線の博士峠があり、博士峠と博士山ピークの中間に1455mのピークがある。地形図では博士山から南にのびる稜線中の名無し1ピークということになるが、近隣では王博士(小博士山)と言われているらしい。尾根も博士山よりは広く、等高線の混み具合もいい感じで、博士山よりも取っつきやすそうだ。ウェブ上にある滑走記録をいくつか見て、3月末がチャンスだと思っていた。最終週の週末の天気が不安定なので、その直前の晴れ間を縫って行ってみることにした。

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道路とトラックが合致していない(赤=登り 青=滑り)

29日の朝5時30分に出発。順調に東北道を北上し、いつもの西那須野塩原インターから南会津町へ下道を走る。気温は1〜3度くらいで、もう路面に雪や氷はない。高畑スキー場へ行く時に使う352号線檜枝岐方面には行かず、会津田島方面に右折して田島の町をかすめ、舟鼻山に接近し、峠を越えて昭和村に入る。さすがに舟鼻トンネルの前後は雪が多くなる。峠道を降りきったところで国道401号線に乗り換えて山を一つ越え、小野川集落に至る。そのまま401号線を博士峠方面に向かい、トンネル工事現場を過ぎて標高850mにある冬季閉鎖ゲート前に駐車。9時過ぎ。宇都宮ナンバーの車が1台停まっていて、どうやらスキーヤーのようだ。

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除雪も済んでいる標高850mのゲート(帰路に撮影)

準備して9時45分出発。携帯の圏外なので、あらかじめ「道の駅たじま」でウェブ利用の登山届は出しておいた。ココヘリのスイッチを入れるクリップを家に置いてきたため見つからず、車の中から精密ドライバーをやっと見つけてスイッチを入れる。

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尾根に乗る

最初は除雪済みの道路をスキーを担いで歩く。無理矢理雪の上をスキーで歩くよりも早そうな気がしたから。直線的な道路をたどり、沢を橋で渡ったところからシール登行を開始。つづら折れの道路をショートカットして、1138mに伸びていく尾根に取りつく。10時過ぎ。宇都宮ナンバーの方が先行者としてトレースを付けてくれていて、トレースを拝借した。尾根はあまり広くはなく、1138mの下はちょっと急になっていたので下から見て左側から巻き気味に登った。ほぼ11時。すると尾根がだんだん緩くなってきて、順調に1356mに達する。11時40分。なんだか風景が鍋倉山の山頂近くにそっくりだ。あとはゆっくりと残り100mの標高差を詰めれば王博士のピークに12時到着。北に会津盆地と磐梯山、安達太良の山並みが見え、20日の西大巓とは逆方向の眺めになる。

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鍋倉山を彷彿とさせる斜面とブナ林
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山頂に着いた。細長い王博士ピークから博士山本峰方面
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これは東方面。遠くに見えるのは那須北方の山々だろうか?
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北方面に広がる会津盆地と磐梯山、安達太良山系

あまり途中で休憩を取らなかったので、12時も回ったので、パンをかじって昼食とする。家で淹れてきた紅茶をすすってパンを胃に流し込む。しばらくしたら、ゲート前に駐車した宇都宮ナンバーの方が西斜面の方からハイクアップしてきた。聞けば、博士山には行かず西斜面を1300mまで滑って登り返してきたという。まずトレースのお礼を伝えておく。こちらはこのピークから南西方向の広い尾根を1290mあたりまで滑って、1356m方向へ登り返して登ってきた尾根を滑走し、途中1200mから南に伸びる尾根を滑るつもりなので、南側の尾根を歩いたことがあるかどうか情報を頂く。幸い、かつて登りに使ったことがあるようだ。どうやら滑れそう。

ということで、宇都宮ナンバーの方よりひと足早く南西斜面に滑り込む。12時35分。広い尾根でブナ林なので快適に滑れた。昨夜少しだけ降ったようなので雪質はこの季節にしては上出来だが、午後になって片栗粉状態になり、やや重くなってきている。1300mまで滑ってシールを貼って登り返す。王博士山頂には行かず、右にトラバース気味に登って1370mあたりに出た。13時15分。シールを外して、しばらく宇都宮ナンバー氏のトレースを追うようにして滑る。登ってくる時にマークしておいた標高1200mからスキーヤーズレフトに向かい、南にのびる尾根を滑る。思ったほど急ではなく、快適に滑れた。13時30分過ぎ、道路が見えてきた(本当にスキーだとあっという間だ)ので、スキーヤーズライト方向に転進して道路脇の雪壁の上を滑るが、一か所道路の山側を切り通してある個所があって通れず、スキーを脱いで道路を歩かざるを得なかった。再び左カーブのところ(登りで尾根に登り始めたところ)から道路右脇の斜面に入り、登ってきた尾根の末端をクリア。すると宇都宮ナンバー氏と思われるトレースがあった。しばらく利用させてもらったら、登った時にシールを貼った橋で道路に降りず、その上で上手いことスノーブリッジを使って対岸に渡っていたので、橋のところでスキーを脱がずに済んだ。そのまま道路の右脇をゆるゆる滑っていったら、ゲートのところまで滑り降りることができた。14時ちょい前。

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どうしても一か所道路に降りなければならなかった(ここからは登りにも使えそう)

無事下山できた。宇都宮ナンバー氏がちょうど片づけ終わって出るところだったので少し会話を交わす。どうやら、20日の日も同じく西大巓南西尾根を滑っていたようだ。あの日の先行トレースも彼のものだったのかも?

ゆっくり方付けして、400号線に戻り、昭和村役場の方へ足を伸ばして昭和温泉・しらかば荘の温泉に立ち寄る。500円で源泉掛け流し。建物もきれいで、露天風呂もあり、午後早い時間なので独占できた。

帰りも結局同じ道をたどって19時過ぎに自宅着。首都高おりていつのもGSへ給油に行くのが面倒になって蓮田で満タンにするが、いつものところよりリッター20円も高くて失敗した。400号線の舟鼻峠中腹で砂利道を走ったので田島の南で洗車したが水洗い300円と安かった。

王博士は3月末が旬で賞味期間は短い。天気予報が芳しくないので4月上旬ならゲートも開いて楽に登れるかも?

王博士登行と滑降の動画(約3分30秒)
最近はチェストハーネスでなく、ショルダーストラップを挟むクリップマウントを使って撮影しているが、カメラが容易に回転してしまい、地面と水平に撮影できないのが悩み。今回も滑っている動画が傾いている。

王博士のトラックデータ
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仕事山行・4年ぶりの神津島

3月22日夜から25日夜まで仕事で神津島へ行ってきた。2015年3月以来の神津島である。

お彼岸の週末の竹芝桟橋は夜にもかかわらず大変混んでいた。
22日の22時、2等イス席しか取れずリクライニングシートで寝ていくしかない状況で出航。大島でトレッキングするのが目的らしいオッサンたちの会話が大変うるさく、目の前のテレビでコナン君をずっと見ている誰かがリモコンを独占してしまっているのでテレビ音声も被って地獄だ。耳栓をして自分の音の世界に入り込んで強引に寝るしかない。
それでも少しは寝たと思うが、船内放送で大島が近づいた朝5時に叩き起こされた。昨夜酔っぱらってトレッキングトレッキングとうるさかったオッサンたちが下船して2等イス席もだいぶ空席が増えて静かになった。うつらうつらしているうちに新島まで来てしまったので船内探検をしてデッキに出てみる。風がすごく、海上は白波も立っている状態。船に弱い人には過酷なコンディションだ。

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新島近辺から利島方向を振り返る

23日10時、神津島に着いたが強風のため東側の多幸湾・三浦港に着岸したので、村内バスで西側に移動し、「まっちゃーれセンター」にある観光協会に立ち寄ってキャンプ場の手続きをし、徒歩で15分くらいの沢尻海岸キャンプ場へ移動する。向かう途中でも西側からの波しぶきが道路まで飛んでく始末だ。数年前の同じ時期に神津島でキャンプした時、夜ずっと潮が飛んできてテントが塩だらけになった。その記憶が呼び覚まされる。今年の沢尻海岸は、他のパーティのテントも多く、なかなか賑やかだ。強風のなかテントを設営し終わった。数年前にここで使った時と同じアライテントのエアライズ2(2015年の神津島以後、塩を拭ってその後放置)をろくに事前チェックせず持ってきたが、出入口のファスナーが塩を噛んでやや渋かった。以前の神津島以後、ファイントラックのカミナドームを購入したが、また塩だらけになるのがイヤで持ってこなかったのだ。

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この日の昼食は「よっちゃーれセンター」で漬丼定食。

翌24日、天気はいいが風は相変わらず。天上山に登山する。いつものように出発予定時刻から20分遅れて6時50分キャンプ場出発。今年は迷うことなく順調に山頂巡りをしたが、どこも風が強くて厳しかった。窪地の池でしか長い休憩はできない。ただし視界はよく、伊豆七島がよく見えた。天上山は伊豆七島の山の中では標高差、山頂部の地形、眺望など総合的に一番登山向きではないかと思う。標高8mのキャンプ場から572mの山頂までの標高差も日帰り登山としては十分。だが楽しみは短時間で終わってしまう。今回は3月中に2回も登山してから来たので、脚に負担もなく楽々だった。

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天上山に登る途中から神津島村の集落を見下ろす
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山頂部の「裏砂漠」。荒涼とした風景だが、降った雨は浸透して地下水になる

この日は近くの温泉センターに立ち寄る。通常800円、観光協会で前売りチケットを買うと600円。やや高い。温泉施設も結構老朽化していた。塩分が強く鉄分を含んだ泉質。

最終日、やはり客船は風を避けて東側の多幸湾に到着するので、ゆっくり撤収して観光協会前からバスに乗る。空港を経由するバスだったので景色がよかった。10時30分出航で式根島・新島・利島・大島とアイランドホッピングしていく。この時期、離任して異動する教員や本土の学校に進学する学生の別れにほろりとさせられるが、今回はずっとデッキに出ず船内でゴロゴロしていた。例によって東京湾に入ってからが長かった。
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西大巓・南西尾根滑走

半月以上もスキーに乗れていなかったので、仕事の合間を縫って日帰りで吾妻連峰の西大巓に行ってきた。

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登行&滑降ルート(不動沢まで。滑降で標高がおかしく表示されていたので、赤と青が交互に表示されている。下りながらもピークを12個も踏んだことになってしまった。データを提示しても意味がなく、割愛する)

朝5時30分発、グランデコ スキー場に9時過ぎに到着。着替えて支度をして、リフト券は1回券を3枚購入し、登山届をポストに投函し、9時45分リフトに乗る。ゴンドラは動いていないのでリフトを3本乗り継いで第3クワッド降り場からシールを装着して登行にかかる。10時15分出発。すぐにシラビソなどの密林に入って斜面もやや急でうねったものになる。

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密林斜面

すぐ先を単独で歩いている女性がいて、付かず離れず、会話などかわしながら登った。関西から単独で福島県まで車を運転してきて、安達太良山、箕輪山にスキーで登ってきたそうだ。失礼ながら私よりも年上と見たが、足取りもしっかりしていて登るスピードもそれなりに速い。聞けば登山・フリークライミングをやっていて、50歳からスキーを始めたとのこと。そのガッツに脱帽である。

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磐梯山を振り返る
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西吾妻山が見えた

西大巓山頂手前の偽ピークを巻いて、山頂に到着。11時45分。すこし霞んではいるが、素晴らしい展望。南東に安達太良山系、南西に磐梯山と会津盆地、西に飯豊連峰が際立って白く鎮座。北西に朝日連峰から月山、北東に蔵王連峰、近くに西吾妻山。少し休憩して上記の女性Mさんと会話して、12時過ぎに誰も滑っていない東側のオープンバーンを中ほどまで滑ってみる。急斜面だが、雪質は悪くなく5〜6ターンして偽ピーク直下までトラバースし、シールを付けて登り返した。

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東斜面の我がシュプール。右の立ち木まで

ゴンドラが動かなかったために時間切れで西吾妻山を諦めた、重いカメラを持ったつぼ足ご夫婦は来た道をひきかえしていった。Mさんも西吾妻までのピストンの予定だったようだが、私が滑ろうとする南西尾根について行きたいというので一緒に滑ることにした。

12時45分滑降開始。偽ピークの西側に少しオープンバーンがあったが南向きなので雪は悪く快適ではなかった。これが終わるとひたすらシラビソなどの視界の効かない密林になり、スキーヤーズライトへ針路をとりながら高度を下げていく。ほとんど横滑りやボーゲンになり、快適な滑降とはいえない。Mさんを待ちつつ、頻繁にジオグラフィカで現在地を確認して広い尾根に乗れるようにルートを取る。何度も現在地確認が必要だった。GPSなしにはルートミスしそう。1700mで13時、1500mで13時25分。ゆっくり滑ってもスキーでの下りは速い。

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滑ってきたコースが密林の中にあるはず

標高1500mくらいからブナ林になり、遠くが見えるようになる。しかし高度でいうと滑降の後半部になっていて、斜度も緩い。この山は豪快な滑走を求める山ではないようだ。1400m以下になると少し斜度が増すのだが、50mほど降ったらトラバースする登山道に出た。13時30分。その下のやや急な斜面はブナの若木の密林なので、登山道をトラバースして1291mの尾根の東側に出て、やや疎林になる沢沿いを滑る。小沢がいくつか出てきてスノーブリッジを越えるが、場所によってはホールが空いているので低速で慎重に。不動沢を越える橋のところへ出たかったが、その上流で不動沢のスノーブリッジを越えたので、不動沢左岸を滑って橋のところへ出た。13時53分。あとは林道を歩いてゲレンデに出て終了。14時15分。上り標高差が400mほどと少なく、下り標高差が800mほどあるスキー向きのコースだが、ほとんど密林の中でのオリエンテーリングのようなコースであった。
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不動沢にかかる橋

この日の動画(約3分20秒)
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