赤城・黒檜山(花見ヶ原から)

前の週の登山候補地にしていた、赤城山の東麓を登るルートに行ってみた。花見ヶ原森林公園から黒檜山へ登って行くルートである。

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今回の登山エリア

花見ヶ原の下を通る県道62号沼田大間々線は、かたしなスキー場からの帰りによく使う道路だが、大間々方面から沼田方面へ行くのに使うのは初めて。地図を見ると県道の最高地点〔みどり市と沼田市の境界に近いところ)から花見ヶ原森林公園への道が分かれている。

先週よりも距離は短いので朝6時ころ自宅を出て、東北道を佐野藤岡まで。北関東道をケチって国道50号で足利・桐生を走り、122号に乗り換えて大間々へ。日曜日なのでバイクが多く、マスツーリングが多いが、東北道の追い越し車線で時速100km超でウィリーしたり、傍若無人な車線変更したりするのは性質が悪い。昔自分もバイクツーリングしていたけれど、ソロツーリングのライダーをあまり見かけなくなった。ソロのライダーの方がよほど親近感が湧く。

自転車も多い。県道62号で黒保根からずっと登り一辺倒の道を登って行くヒルクライマーが目立つ。いい季節になってきたということか。黒保根の道の駅に隣接したコンビニで行動食を買って、ようやく覚醒した女房とドライブする。花見ヶ原キャンプ場の駐車場には8時40分くらいに到着。9時ちょい前からキャンプ場を縦断するように登り始める。ここのキャンプ場、週末にも関わらず空いていてとてもいい感じ。調べてみると持ち込みテントで1,200円程度らしい。10張り程度のテントが張られていた。キャンプして登山したら一日ゆったり過ごせそうだ。キャンプ場の中や登山道になってからもツツジが咲き誇っている。ヤマツツジ、アカヤシオ、ごく稀にシロヤシオ。標高を挙げて行くとシャクナゲの花も見られたが、群落にはなっていず、たった1本だけ。

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盛りです

林相も1,100m近辺の花見ヶ原はカラマツなどが多く、キャンプ場のすぐ上はカラマツ林、しだいにシラカバ林、ブナ林になっていった。おそらく積雪量も少なめなので曲がった木は少なく、素直な森だ。斜度もそれほどきつくなく、ところどころに火山特有のゴロタがあるが、全体的に乾いた尾根上の歩きやすい道だった。前の年?にトレイル脇のササを刈り払ったとみられる。前週の船明神山が標高800m弱から1,670mまで標高差800強、この花見ヶ原(1,180m)から黒檜山(1,827m〕が標高差750mなので、大きな差はないが、船明神よりも歩きやすいのは、あまりダラダラと長くなく、ほど良い長さで標高を詰めていくのと、慣れが大きいだろう。

ということで、途中の休憩も1回ほどで11時前に黒檜山神社に到着。2時間かからずに登ってきた。一応、三角点のあるところまで行ってみるが、山頂部はガスっていたし、別コースで大沼方面から登ってきた人がかなり溜まっていたのですぐに引き返し、黒檜山神社前で早めの昼食。すぐに身体が冷えるので雨具やウィンドブレーカーを着て20分くらい休憩した。

下山。間違えようもないルートではないかと思うが、大沼・駒ヶ岳方面から北上してきた登山者が道を間違って花見ヶ原方面へ入り込んできていた。我々は順調に下山して13時には下山。キャンプ場の中にあるという黄色いツツジをキャンプ場管理人に教わって見つけに行き、写真に収めて終了。
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黄色のツツジ

その後わたらせ鉄道水沢駅に付設された温泉に入浴(600円〕、ゲル化して帰路についた。またも高速代をケチって122号、50号、足利から県道で館林、また122号で南下したが、眠気も勝ってきて羽生の道の駅で休憩。高速が混んでないとのことなので、加須から高速に乗って帰宅。

そろそろ南会津へ久しぶりに行きたい。山頂湿原のある田代山の山開き前に行くのはどうかな?
今回はgoproを持っていくのを忘れた。そのかわり簡単な
スライドショーをつくった。
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安達太良山系・石筵〜船明神山


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和尚山と桜

2月半ばに母成峠から船明神山に向かってスキーで歩いたが、無雪期はどんな感じなのか知りたくて再訪した。しかし今回は母成峠よりも下の石筵牧場の少し上、ヘアピーンカーブの先の銚子ヶ滝遊歩道入口からアプローチ。

日曜日に仕事の事を考えなくてよいのは久しぶりなので、ストレス発散に登山に行くことにした。下界は暑過ぎる。まだ5月なのに猛暑日とは!

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木陰

すでに大連休も過ぎ、連休明けに乗鞍岳へ滑り納めに行くことも考えたが、空いた平日の天気予報は芳しくなく、仕事疲れもたまっていたので2週間出かけずじまい。4月のかぐらでスキーは終了と考えるようになった。自転車か登山だが、どっちも暑いけど、まだ登山の方が非日常的で気分転換にはなる。輪行を再開するいいツーリングプランはない。

女房も行くというので、福島県安達太良山系を西から登るか、赤城山を東から登るか、どっちもマイナールートで静かだとは思うが、時間的な余裕と上記のような個人的関心もあるので安達太良方面へ。朝5時45分発、8時40分着。

母成グリーンラインを横断して一段登ると石筵ふれあい牧場内の舗装路となり、しばらく舗装路を歩いていく。あずまやの所で銚子ヶ滝遊歩道とわかれ、ヘアピンカーブを上がっていくと舗装が途切れ、牧草地脇の砂利道になる。それを詰めていくと再びあずまや、登山届のポストがあった。そこからは登山道になり、最初はアカマツとツツジがうっそうと茂る新緑豊かな登山道になる。銚子ヶ滝は帰りに立ち寄ることにして、小沢を渡って北上すると、標高1000mあたりからやや急になり、トラロープも設置してあった。1150mあたりからまた緩くなり、1200mで母成峠方面から来る道と合流。母成峠方面は薮道で歩けないと書かれているけれど、見た感じ赤布が頻繁にあり、2月にスキーで滑った感触からも、赤布が途切れることはないので、歩けそうな感じがする。文字がかすれた標識があり、地面からの高さは1.3m程度なので、2月の積雪量は80cm〜1m程度だったことがわかる。

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最近の雨でできた小枝とブナの枯れ葉の塊。雨が登山道を流れて堆積させた。これも自然の造形美。

母成峠〜船明神山の主稜線に乗ったが、幅20m程度の防火帯にツツジなど低木が密生して薮になっているのはよくわかる。また防火帯の谷側が土手のような盛土になっているのもわかる。緩く登って行くと、登山道沿いにツインブナがあり、2月にもいい目印になっていたことを思い出す。
1350m〜1400mまでいちばん等高線が混んだ急斜面になるが、距離は短いのでバテずにクリア。ここで初めて単独の女性下山者とスライド。1500mあたりで奇声を発しながら下山してくる単独の外国人男性とスライド。彼は我々が野生動物だと思ったのか、接近しながら警戒音を発していた。こちらからは猿の警戒音かと思え、次に発したのは熊かと思うようなうなり声だったので、我々の動きが止まってしまった。すれ違う時に大変恐縮していた。気持ちはわかるけど、こちらの肝も冷えるので止めて欲しい。

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鉄山方面
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安達太良山頂の乳首

結局すれ違ったのはこの二人だけ。最後に標高1600mあたりで尾根の反対側を登るようになり、なぜか岩の崖のすぐ上ある登山道を歩くことになる。崖を挟んで対岸に船の形に見える大岩があり、これが船明神の由来だなとわかるが、登山道は尾根の南東側についていたほうが安全だ。

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沼の平を覗き見る

安達太良山の乳首が見え、沼の平・障子ヶ岩方面への道との分岐点あたりの岩に腰掛けて登山完了。12時03分。登り3時間。
なんと素晴らしい天気!西に磐梯山、秋元湖・檜原湖が見えて檜原湖の向こうには真っ白な飯豊連峰。沼の平を挟んでたおやかな左から西大巓、西吾妻など吾妻連峰。火山の警戒レベルが上がって吾妻スカイラインが通行できないのは残念だ。真北に箕輪山、鉄山、矢筈森、東に安達太良山。おそらく安達太良山山頂には人が群れているだろう。

単独で朝早く出られれば和尚山方面にも足を伸ばしたいが、12時40分に下山開始。
銚子ヶ滝への遊歩道を地形図にしたがって上の分岐から下っていくと、全くといっていいほど歩かれておらず、銚子ヶ滝へ下っていく階段は落石でかなり歩きにくいものになっていた。船明神山への登山路よりも急だ。しかし銚子ヶ滝は迫力満点。ここへ暑いからと肌の露出が多い女性観光客やサンダル履き・パンプス履きの観光客が来るのはいかがなものか?

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銚子ヶ滝

スキーに比べてアクション不足は否めないが、
動画つくってみた。よろしかったらどうぞ。

15時に下山し、2月にも立ち寄った磐梯熱海温泉の元湯に立ち寄る。一人250円。シャンプー・石鹸はないが、二人とも軽い熱中症気味なので、加温していない冷泉に浸かるだけで安堵する。かえって熱い湯に入るとしんどかっただろう。

帰路、上河内SAあたりで事故渋滞があったそうだが、那須高原SAで早い夕飯を食べてのんびり走ったら渋滞は解消し、その後の自然渋滞もほとんど解消していた。要人来日でみんな出控えたのかな?私はあんな醜悪な「国賓」に大相撲をメチャメチャにされたので不愉快。「国賓」のケツ舐め野郎たちも大嫌いだ。こんなときは東京から逃げるに限る。
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連休の遠出はやーめた!

5月3日、12時少し前の関東圏渋滞状況。これでは出かける気にもならない。

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今年の連休は大型になり過ぎた。大型連休についてはいろいろ言いたいことがあるが、控えておく。
最初は渋滞予測を見て間隙を縫えば鳥海・月山・燧ケ岳3連チャンができるかと思っていたのだが予想は甘すぎた。
行きも帰りも渋滞につかまるのでは、あちらで宿泊先も見からないし、車中泊の場所もグッドコンディションとは行かないだろう。これなら連休中は我慢して出かけないほうが得策だ。
近所で自転車に乗るか、散歩でもしてお茶を濁すことにする(すでにそうしているが・・)。
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かぐら・霧ノ塔・雁ヶ峰

昨年4月後半にかぐらスキー場から霧ノ塔・雁ヶ峰コースを女房と滑ろうと思ったが雪が少なく中尾根の滑降に切り替えたことがあった(こちらの記事)。女房連れで今回はそのリベンジ。今年は4月に気温が低かったのでたっぷり雪が残っているだろう。それは湯沢インターを降りてかぐらに向かっていく国道脇の雪の量からもわかった。

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今回のルート
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今回のデータ

9時過ぎにかぐらみつまたステーションに駐車して、リフト券を購入。いつも一日券を通常価格で買って高いことをぼやくが、今回は加入している共済の割引券に氏名を記入して購入した。なんとシニア一日券が2,700円!どうして今までこの手段を取らなかったんだろう?通常料金より1,500円も安いではないか。

激混みのロープウェイに乗り、みつまたのリフトからゴンドラ、さらにかぐらエリアでリフト2本に乗ってゲレンデトップ1,850mへ。所定の用紙に書き入れた計画書を提出、今回は制限なく行かれそうだ。ビーコンチェックのゲートをくぐり、シールをつけて10時20分に歩き出す。今回はステップソールのG3findr86ではなく、女房のK2talkbackにあわせてこちらもノーマル板のK2wayback88で歩いた。
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中尾根の頭から苗場山

中尾根の頭まで30分(11時少し前)、小休憩してシールを装着したままで霧ノ塔方面に尾根を上り下りしていく。久しぶりにこのコースに来たが、竹竿とロープと蛍光ピンクリボンが張ってあり、ルートは明瞭だが、かえって竹竿とロープで滑る範囲が制限されてしまう。

三角を前にした鞍部で11時30分、昼食としてアンパンを食べる。三角のピークで12時、シールをつけたまま霧ノ塔で12時20分。

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今シーズンのバックカントリーは初

12時30分、滑走開始。最初は尾根を滑り、1930mのピークから一挙に北東の尾根方面へ。後続の人たちは早々に黒岩の平との間の沢へ降りていくが、こちらはいつものように尾根をたどって1800mから沢へ。雪は最初からやや重く、テレマークターンよりもアルペンターンの方が決まりやすい。釜川源頭の沢状地形で13時。右上方面へトラバースしながら雁ヶ峰に繋がる尾根に乗り上げる。ここでも、釜川を下り過ぎているボーダーを見かけた。ここでも蛍光ピンクリボンが頻繁に枝に巻かれているので、ルートは大変見分けやすい。

雁ヶ峰直下の標高差30〜40mほどは、シールをつける面倒さが先立ってツボ足で。しかしシールをつけた女房と大して時間は変わらなかった。先行していたステップソールの人は早々に滑り始めたようで、雁ヶ峰山頂に立ったら姿が見えなかった。釜川を下っていったボードはどうなったんだろうか?そのうち後続の5〜6人が続いてきたので、先に滑らせてもらう。
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雁ヶ峰から滑ってきたルートを振り返る

雁ヶ峰から下、ゴンドラ下のかぐら・みつまたの連絡ルートへ出る標高1500mから1300mあたりの急斜面滑降がこのルートの肝だ。脚に疲れが来ている上に雪が重くてそこかしこで納豆雪崩が発生する疎林帯の滑降だ。ケガをしかねない場所なので、先行して安全なところで女房が斜滑降キックターンで降りてくるのをウォッチ。なんとかアクシデントなく滑り降りてきて、あとは5mおきについている蛍光ピンクリボンに従えば、ピステンがある程度まで入ってきてくれている箇所に合流。無事に下山ができた。

しかしこのコース、視界さえあれば、スキー場管理下に限りなく近いサイドカントリーコースになってしまった感がある。スカッと晴れはしなかったが、日曜日の割に入山者の数が少ないような気がした。ゴンドラ脇からリフト1本乗ってみつまたエリアのゲレンデの汚れた雪を滑り、もう私の好きな下山コースは閉鎖されているので素直にロープウェイで下山。スキー場に下山報告電話を入れて終了。

今回の動画(約3分10秒)

帰路、混みそうな街道の湯ではなくて湯おり沢の市街地の駒子の湯に立ち寄って汗を流す。露天風呂はないが入湯料は街道の湯より100円安い500円で、湯はオーバーフローしている(その割には飲湯はできないそうだ)。地元の人が多くて、しかもまだ混みあう直前でよかった。

関越道は藤岡の先で事故も発生、その先も渋滞していたので、北関東道に乗って東北道周りにするが、岩舟から加須までこちらも渋滞とのことなので、太田桐生インターでいったん降りて館林インターまで走った。何も考えずに館林で乗ってしまったが、東北道もその先事故渋滞しており、足首が疲れた。国道122号でもっと南下して圏央道白岡菖蒲まで行けばよかった。

うーん、今度の連休はどうするべきか、悩みは深い。
もともと前半の28・29日までは仕事がかかっていたので出る気はなかったが、ぽっかり仕事がなくなってしまった。ということで4月28日から5月6日まで9連休。今さら遠出を計画しても、行った先でも人のいないところで車中泊するしかないような状況だろう。だとしたら自転車で渋滞のない遊びをするか、東北の北の方などへ遠出はせず、信越・会津あたりで濁すか・・・。今年は世間様と全く同じカレンダーというのがちょっと残念。
実は連休後半に天気がよければ、インフィールド企画の金山・天狗原山でのベースキャンプスキーツアーが、いちばん車での移動が省略され、人混みに入らなくていいんだが・・もう4日間連続でスキー登山する体力に自信がないんだよ・・
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志賀〜野沢ルート にトライ(序盤敗退)

焼額山から野沢温泉スキー場トップの毛無山まで、20km余りに及ぶクラシックルート がある。これをワンデイ・ステップソールで踏破してみようと思い、それほど数多くはないウェブ上の記録を参考にしてチャレンジした。4月2日あたりから強い寒気が流れ込み、40cmほど新雪が降るという季節外れのコンディションで、雪が止んだ4日は快晴だが雪が深くて重いというステップツアーには最悪の条件になり、結果序盤で撤退した。到達したのは竜王山の肩まで。まだ正午前ではあったが、2時間近くかかってここまでしか来れなかったことからその後の行程での悪戦苦闘が容易に予想され、ビバーク装備も不徹底であり、その覚悟も不十分だったので早期に判断した。

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早朝の信濃吉田駅ホームから長野方面

【行程】
長野電鉄信濃吉田駅としなの鉄道北長野駅の中間にある駐車場に車を入れ、テレマークブーツを履きザックを背負いスキーを持って信濃吉田駅(6時24分発)から湯田中への始発列車に乗っていく。信州中野で乗り換えて7時33分着。40分に志賀高原行きのバスが出るのは確認済みだったが、行き先が熊の湯・硯川になっていた。奥志賀高原まで行くバスだと思い込んでいたのだが、ダイヤが4月になって変わったようだ。しかもそのバスの乗車賃を勘違いして、夏季と同じ1100円を支払ってしまった(本来なら志賀高原山の駅までの770円で済む)。焦りが成した結果である。志賀高原山の駅で運転手さんから時間帯によって無料化するカラクリを聞いて失敗したと思った。乗り換えバスを待とうと思ったら、乗ってきたバスが熊の湯から折り返して奥志賀高原に向かうというので、そのままバスに乗り続け、降りる予定もない熊の湯まで行ってしまった。この熊の湯往復で時間を30分ほどロスした(3月中ならなら8時40分台着、今回は9時15分前後着)。

もう4月になって下部のサンバレーも丸池も蓮池も営業終了してしまったようだが、前日まで降っていた新雪がたっぷりだ。ノートラックの面ツルバーンがもったいない。オープンしているジャイアントや高天ヶ原、一ノ瀬もスキー客は少ないがやはり新雪でハイシーズンの様相だ。

9時15分、焼額山スキー場のプリンスホテル南館前で下車し、急いでゴンドラ1回券を購入し、標高2000mに一気に上がる。素晴らしいコンディションと景色が広がっているが、今日はゲレンデを離れて北上していく予定だ。出発は9時32分。

がしかし、雪が深すぎた。標高約2000mの山頂直下ではシラビソの密林滑走になるが、バフバフでステップソールにはそぐわない。ルートも確認しづらい。やや緩斜面になってから方向を確認して進むが、すぐに見つかると思った赤布や樹林帯の切り欠きが見つからず、少し不安になる。1箇所、ロープが張られ赤布がやたらに目立つ箇所があったが、クラシックルート の古びた標識も見つからない。よほど通常ルートではない場所ばかり歩いていたのだろう。しかも、少し標高が下がりカンバの林が増えてきて日光が差すようになった場所は猛烈に雪が重くなってきた。ただでさえスキーが沈み、スキーを持ち上げると雪の重みでズッシリ脚に負担が来る。竜王の肩に乗り上げるわずかな斜面をステップでジグを切って登るのも辛くなってきて、20歩30歩で息を整えて現在地をGPSで確認するようになる。ついにシールを装着することにした。シールはピンチの時だけ使おうと思っていたのに。シールはグリップするが、抵抗が大きく軽快ではない。
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スキーは沈み込み、雪が締まってきて激重!
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ようやく見つけたロープと赤布(ここだけやたらにあった)

結局、竜王スキー場のリフトトップ近くまで来て、ようやく志賀〜野沢ルートの古びた標識を見つけることができた。しかしもう時間は11時を回っている。新雪がなくてザラメであれば、1時間かからずにここまで来れるはずなのだが、2時間近くかかってしまった。バスのダイヤ変更がなく、雪質がステップソール向きで順調に歩ければ、カヤの平に12時台には到達できると妄想してきたのだが、現実は理想とは大きくかけ離れた。
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やっと出会えたツアー標識(なぜかすぐ近くにもう一枚)

【逡巡】
こんな調子で歩いていると、剣沢ダムまで標高を下げていくのに相当時間がかかりそうで、竜王の肩から剣沢ダムまで降りてしまうとエスケープするのは難しい。その後のルート上にある高標山まで標高差200mを重い雪をラッセルしながら登り、カヤの平まで滑り降りないと、清水平林道を使って木島平村へ下山するのも困難になる。こんな調子だとどう頑張ってもカヤの平で今日は夕暮れだ。

ツェルトとロープ、細引きは持ち合わせているが、真昼からビバークを前提とした行動をしたくはない。ビバークするなら途中いい斜面で遊びまくり、カヤの平よりも先に進むことができて、なおかつ毛無山に日没までに近づけない時なら仕方ないと考えていたが、進みが遅くてビバークすることは想定していなかった。「八甲田山死の彷徨」と同じではないか。持ち合わせの道具をフル活用してツェルトを張ることは想像していたので可能だろう。しかしスポーツマンブランケットは持参したがシュラフは持っていない。ダウンなど防寒着もザックに入る余地がなかった(ザックはターギー45)。

事前から大型ザックを背負い、途中1泊する計画でしっかりしたテントやマットを持ってきたのならまだ頑張るが、惨めなフォーストビバークはしたくない。軟弱と言われればそれまでだが、そうまでしてこのコンディションで先に進む意志も失せた。こんな私が野沢温泉にたどり着くなど笑止千万であろう。焼額山に戻るか、エスケープして竜王スキー場に下るかどちらかになる。結局、4月になり、平日は営業をやめている竜王スキー場に出て、事情を話してゲレンデを使わせてもらい下ることにした。小丸山コースで下山することも考えたが、地形図は持ち合わせず、小丸山コースに入るには複数人が必要で、竜王スキー場の許可をもらうことが必要なので、何かあった場合にゲレンデに迷惑がかかる。

【下山】
ゲレンデのあちこちで出会うスタッフに挨拶をしてその都度事情を説明し、許可をもらって何とか下山してきた(管理区域内で営業していないゲレンデなので、上から下まで滑って降りたわけではない)。ゲレンデのボトムではスキー場の偉い人にも下山させていただいたことにお礼を述べてスキー場を離れた。

あとはタクシー(湯田中駅まで3700円程)、長野電鉄で車を回収。電車の待ち時間に駅裏の温泉施設(楓の湯)に立ち寄れたのはよかった。
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小田急ロマンスカーが長電特急車両
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須坂駅で特急から乗り換える。こんなところに旧成田エクスプレスが!

【反省】
全く計画通りに行かなかった単独ツアーだった。今回の途中断念という判断は、悔しいが当日のコンディションと自分の実力では間違ってはいなかったと思う。降雪40センチという焼額山スキー場が発信した情報をちょっと軽く考えていた。また、自分にとって乗り越えられる条件なのかどうなのかは実際に来てみないとわからないのだから仕方ないが、断念したのが昼時で視界も良かったのだから、焼額山へ登り返した方が最善手だったのかもしれない。結果、竜王スキー場のスタッフに迷惑をかけてしまった。

長野に戻る列車の中で、真っ白な北信五岳や関田山脈を眺めながら悔しさと情けなさが倍増した。

信濃吉田駅・北長野駅の中間に車をデポするアイディアは以下の記録から拝借した。3月中の記録なのでバスの到着時間が30分は早い。なお、この方の山行歴は凄すぎる。同じ山行などできるはずもない。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1083004.html

ステップソールもしくはBCクロカンを使いシールレス・単独でこのルートを完歩した記録として、以下のものがある。
http://bcxc.jp/201404/article_2.html
この方は今年3月にも志賀〜野沢ルートをカヤの平1泊で歩かれている。まだ詳細がアップされていないが記事が楽しみである。細身のクロカンで踏破してしまうのはすごい。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~bunayama/0804nz00.htm
HP管理人のやまかわさんによる竜王〜野沢の単独・ワンデイ踏破。竜王を9時台後半に出発している。帰りの車回収はタクシー。16時前に野沢のゲレンデボトムに到着している。スピーディ。

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歩いたトラックデータ(たったの2.5kmしか歩いていない)

今回の動画は、わずかしか撮れていない上、ゴンドラ内の風景とシラビソ林で彷徨っている画像のみであるが、一応アップしてみた。1分20秒。
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