陣馬山登山中にコロナ発症

冗談のようだが、本当に今ごろになってコロナに罹患してしまったのだ。
しかも仕事で陣馬山に登っている最中に。何という不運。

土曜日、イヤだなあと思いながら午後遅くまで仕事せざるを得なかった。本当は早く帰って日曜日の仕事山行に備えたかった。久しぶりに垂直移動することになるし、しばらく山に登っていないと登る行為が億劫になってくる。本当はもっと頻繁に低山でも歩きたいのだが、コロナ禍以降足が遠のいてしまった。個人山行をしないうちに仕事山行するのは不安が大きい。

朝7時近くの電車に乗って、中央線快速に乗り換えて高尾駅へ。非常にスムーズに到着して全員の参加を待つ。このあたりまではコンディションはまあまあだった。気乗りがしない、ということを除いては。陣馬高原下行きの路線バスは激混みで、2台に増便したがどちらも座ることはできず、最後まで立ちっ放し。まあこれも想定内ではあった。昔仕事山行できた時はここまで混むことはなかったが・・・

9時30分に登山開始。最初は沢沿いの林道、林道を離れると尾根に登り詰めるために急登になる。若者と60代の私が張りあって登っても意味はないので、10〜20mほど離れて最後尾を登っていく。高尾山から景信山を経て陣馬山にいたる尾根に乗ったのは約1時間後。若者のペースは速い。しかしこれであまり急登はなくなるはず。明王峠を経てアップダウンを繰り返し、ちょうど11時20分頃に陣馬山山頂着。

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陣馬山頂のオブジェ

風で砂ぼこりが舞うが、とりあえずお昼だ。このころ、体が重いなあと感じる。白馬のオブジェのそばでおにぎりを3つ食べて、12時過ぎに下山開始。若者が下っていこうとする尾根が登ってきた尾根と同じだったので、地形図からそのようには見えず、間違っているんじゃないかと警告を発する。結果的には私の方が勘違いをしていたようで、栃谷尾根と呼ばれる尾根を栃谷集落までまっすぐ下りていく尾根は登ってきた裏高尾縦走路から派生していた。私が正しいと思いこんでいたルートは一ノ尾根だった。地形図には尾根の名前などまず書いてないから事前に調べなかった報いである。
どうやらもうこのころは頭が働かなくなっていたみたいだ。列の最後方でひたすら下山するのについていくが、だんだん小便がしたくてたまらなくなる。栃谷集落へ降り立った時に立派な公衆トイレがあって助かった。

さらにひたすら舗装路を下っていくのだが、山頂から1時間30分歩いているのにいっこうにリーダーが休憩を取ろうとしないので、そろそろ休憩とらないと、と忠告して休憩させる。実は自分がいちばん休憩なしで辛かったのだ。普段、下山技術は若者よりまだ数段上だと思い込んでいるし、滑ってコケることもほとんどない。歩いているうちに調子に乗ってきて彼らの最後方から再前方へ出てしまうこともある。ストックなどなしに急下降もこなすことができる自信はある(ストックは嵩張るので無雪登山ではあまり好かない)。ヒザを痛めたことは今のところない。だからスキーも楽しくできている。いや、スキーで鍛えたバランス感覚が下山時に有効に機能していると思っている。
だが今日は辛い。休憩でもどっかりと腰を下ろしてしまい、ガードレールに背をもたれてしまって立ち上がるのが辛い。大きな道路に出たらタイミングによってはバスに乗れるかな?と期待していたのだが、沢井川沿いの県道に出てしばらく歩いたらバス停があったのに、「バスは乗らないよ〜」とリーダーの声。しゃあないな〜と思いつつ先に向かっていたら、数分も経たないうちに藤野駅行きのバスに追い越された。ガックリ。リーダーに頼み込んで自分だけでもバスに乗せてもらえばよかった・・しかし後の祭り。

ようやく藤野駅に着いた時は辛さが増していた。まだ14時台だが疲労が強い。高尾往きの各駅停車に何とか乗り込んで、高尾駅で中央線快速に乗り換え、八王子駅で座席が空いたので座ったらすぐに意識が飛んだ。次に気づいた時は東京駅到着直前だった(本来はお茶の水駅で総武線各駅停車に乗るべきところ)。やばい、もう少し寝ていたら折り返し運転になるところだった。電車を降りて山手線内回りホームに移動するが、足下がふらついてホームで電車を待つのも辛い。秋葉原でも同様。
総武線では寝ないように立ってすごし、ようやく自宅へ。シャワーを浴びることもなく、着替えだけ済ませてすぐに床を敷いて寝てしまった。夕食も食べずに翌朝までひたすら寝る。
月曜日までは、まったくコロナ罹患だとは思っていなかった。数日前に妻が咽頭炎で苦しんでいて、唾液を飲み込むのもノドが痛いと訴えており、それがうつったのかと思い込んでいた。確かにノドは痛い。月曜は出勤日ではないのでひたすら臥せって休む。だが熱も出てきた。その夜になって家にあったコロナ簡易キットを使い判定したところ、見事に2本線が出た。コロナ陽性である。体温38度以上。

ついに来たか、それにしても流行遅れも甚だしい。今ごろ来るとは・・
でもどこでうつされたか全く見当がつかないぞ。ありうるとしたら雨が降って電車通勤した前の週の火・水曜日だ。職場でごく最近コロナにかかった人はいないし、接している若者にもいない。コロナリスクから逃れるために4年間もバイク通勤してきたのに・・盲点を突かれた感じだ。
それより、山に行って若者たちに罹患させていなければいいが、と思うし、陣馬高原下までのバスで近くの親子などにうつしていたとしたら申し訳ない。バスの中は風が通っていたし、登山中は私が最後尾だから飛沫が飛ぶことはまずないと思うのだが・・・

結局、発症から5日間は出勤を控えることになった。幸い、今週木曜日も出勤しなくていいことになっているから実質仕事ができないのは火・水の二日間に限られる。
火曜日には熱も落ちて、ふらつきもなくなった。水曜日にはこうやってパソコンに向かうこともできている。しっかり仕事してやったぜ。ミスタッチは多いのが問題ではあるが・・・

祝日の午前中に都内を走る

どこへ行っても連休中は混むに決まっている。最初はシーズンラストスキーを鳥海か月山か乗鞍あたりでやろうと思っていたが、天気のタイミングと自分の時間が合わない。代替案としてのツーリングも泊まりがけだと宿代も高いしどこかで渋滞や人混みと遭遇する。モタモタしているうちに連休も残りわずかとなっていってしまった。祝日に仕事に行った代替休日が7日なのだが天気が悪くなることは確定したようだ。

今年も5月までスキーを引っ張ることができなかった。それどころか、バックカントリーに出られない状態になってもう何シーズン経過したことか・・ゲレンデは雪山に行くための練習場に過ぎないのに・・毎年このシーズン満足が行かず凹んでいる。根本的にはいまの仕事を辞めないと春スキーの自由度は広がらない。まあもう少ししたらイヤでも辞めることになるんだが・・ということで車の中のスキーセット(NTNビンディングのK2ピナクル95とステップソールのG3finder86、およびブーツ2足、ストック2本とスキーヘルメット)を片づけた。

結局、どこへ行っても、どこへ行く過程でも思い通りに行かないのだったら、連休中の東京を楽しむしかなかろう。4日はエストレヤの洗車と整備に充てて、5日は空いている午前中だけ東京湾岸部と都心部をプチツーリング。

8時にW800に乗り換え、夢の島〜若洲〜ゲートブリッジ〜中央防波堤〜レインボーブリッジ〜東京タワー〜皇居一周〜霞が関・国会議事堂〜レインボーブリッジ〜ゲートブリッジへ。約2時間、50kmほど。帰りに給油してついでにタイヤ空気圧を確認。

走行動画は、ヘルメット横に付けているドラレコの映像から。水平がとれていないし、画像も荒く、目線によって画像が揺れるので雰囲気だけ。